JPH073547A - 紡機の玉揚げ方法及び装置 - Google Patents
紡機の玉揚げ方法及び装置Info
- Publication number
- JPH073547A JPH073547A JP14501893A JP14501893A JPH073547A JP H073547 A JPH073547 A JP H073547A JP 14501893 A JP14501893 A JP 14501893A JP 14501893 A JP14501893 A JP 14501893A JP H073547 A JPH073547 A JP H073547A
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- Japan
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- spindle
- full
- doffing
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- Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 満管糸下方にボトムバンチ巻きを形成する紡
機の一斉揚玉揚げに於て、渡り糸を簡単、且つ均一に切
断することを目的とする。 【構成】 玉揚げ時の満管糸をドッフイング機構のグリ
ッパー13が把持固定した状態で、円形カッター11を
備えたスピンドル6に撚りかけ回転R1 と逆方向の回転
R2 を付与して、満管糸B1 とスピンドルのローレット
10上のバンチ巻きとの間の渡り糸Y0 を切断し、次い
でグリッパー13が満管糸B1 を引き抜く。
機の一斉揚玉揚げに於て、渡り糸を簡単、且つ均一に切
断することを目的とする。 【構成】 玉揚げ時の満管糸をドッフイング機構のグリ
ッパー13が把持固定した状態で、円形カッター11を
備えたスピンドル6に撚りかけ回転R1 と逆方向の回転
R2 を付与して、満管糸B1 とスピンドルのローレット
10上のバンチ巻きとの間の渡り糸Y0 を切断し、次い
でグリッパー13が満管糸B1 を引き抜く。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リング精紡機、リング
撚糸機等のスピンドル上で満管糸を形成し、スピンドル
上に固定したカッターで満管糸とボトムバンチ巻きとの
間の渡り糸を切断する、一斉式玉揚げ手段を備えた紡機
に適用されるものである。
撚糸機等のスピンドル上で満管糸を形成し、スピンドル
上に固定したカッターで満管糸とボトムバンチ巻きとの
間の渡り糸を切断する、一斉式玉揚げ手段を備えた紡機
に適用されるものである。
【0002】
【従来の技術】一斉式玉揚げ装置を備えた紡機に於て、
スピンドルから満管糸を抜き取った後に一斉に空木管を
スピンドルに嵌着し、空木管に自動的に糸を巻き取るこ
とは現在汎用されている。図4及び図5は、従来のこの
種紡機に於ける要部説明図である。
スピンドルから満管糸を抜き取った後に一斉に空木管を
スピンドルに嵌着し、空木管に自動的に糸を巻き取るこ
とは現在汎用されている。図4及び図5は、従来のこの
種紡機に於ける要部説明図である。
【0003】図4に示す如く、スピンドルレール5上に
一定間隔でスピンドル6が配置してあり、スピンドル6
はベルト14を介して駆動される。そして、リングレー
ル7上に配置されたリング8にはトラベラー9が周回滑
走するように嵌着してあり、上方のガイド12を経た糸
Yがトラベラー9を介して木管B0 上に巻かれて満管糸
B1 を形成する。また、スピンドル6の下方位置にはボ
トムバンチ巻きを形成するためのローレット10が施し
てあり、ローレット10の上方には円形のカッター11
が固定してある。
一定間隔でスピンドル6が配置してあり、スピンドル6
はベルト14を介して駆動される。そして、リングレー
ル7上に配置されたリング8にはトラベラー9が周回滑
走するように嵌着してあり、上方のガイド12を経た糸
Yがトラベラー9を介して木管B0 上に巻かれて満管糸
B1 を形成する。また、スピンドル6の下方位置にはボ
トムバンチ巻きを形成するためのローレット10が施し
てあり、ローレット10の上方には円形のカッター11
が固定してある。
【0004】スピンドル6上で満管糸B1 が形成されれ
ば、リングレール7が木管B0 の下端よりも下方に降下
して、トラベラー9によってスピンドル6のローレット
10上にボトムバンチ巻きが形成されて紡機は停止す
る。次いで一斉式玉揚げ機構の作動により、グリッパー
13が木管上端部を把持固定したまゝ満管糸B1 を上方
(矢印D)へ抜き取る。
ば、リングレール7が木管B0 の下端よりも下方に降下
して、トラベラー9によってスピンドル6のローレット
10上にボトムバンチ巻きが形成されて紡機は停止す
る。次いで一斉式玉揚げ機構の作動により、グリッパー
13が木管上端部を把持固定したまゝ満管糸B1 を上方
(矢印D)へ抜き取る。
【0005】満管糸B1 の糸両端は、ローレット10上
のボトムバンチ巻きからつながっていて渡り糸Y0 を形
成しているので、満管糸の上昇によって渡り糸Y0 は引
張られて円形カッター11上の作用を受けて切断され
る。
のボトムバンチ巻きからつながっていて渡り糸Y0 を形
成しているので、満管糸の上昇によって渡り糸Y0 は引
張られて円形カッター11上の作用を受けて切断され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の渡り糸Y0 の切
断は、図5(a),(b)に示す如く、満管糸B1 の矢
印Dの抜き取り上昇によって渡り糸Y0 が円形カッター
11のエッジEに押圧され、引き上げ力F0 と円形カッ
ター11への押圧力F1 との作用で達成されるが、長繊
維糸や太糸の如き、糸強度又は伸度の大な場合には、引
き上げ力F0 と押圧力F0 だけでは渡り糸Y0 が損傷を
受けながらすべり、渡り糸の切断が適切に行なえない。
断は、図5(a),(b)に示す如く、満管糸B1 の矢
印Dの抜き取り上昇によって渡り糸Y0 が円形カッター
11のエッジEに押圧され、引き上げ力F0 と円形カッ
ター11への押圧力F1 との作用で達成されるが、長繊
維糸や太糸の如き、糸強度又は伸度の大な場合には、引
き上げ力F0 と押圧力F0 だけでは渡り糸Y0 が損傷を
受けながらすべり、渡り糸の切断が適切に行なえない。
【0007】即ち、強度又は伸度の大な糸は、満管糸を
スピンドルより抜き上げて行って、やっと切れても高張
力で切れるために糸端Y2 が跳ね戻って、満管糸の傾斜
巻Y 3 が解けて長く垂れ下がり、以後の取扱い中に、糸
端の引掛りが搬送の障害となったり、糸端がどんどん解
かれる不都合を生ずる。また、渡り糸が円形カッター1
1の位置で切れない場合は、木管の糸巻位置からフロン
トローラに至る間で最も強く力のかかった所、或いはそ
の区間中での糸の最も弱い所で切断することになり、糸
の切断位置は一定でなく、結局、以後の処理操作に悪影
響を与え、満管糸の品質にも悪影響を与える。本発明
は、渡り糸を簡単、且つ均一に切断することにより上述
の問題点を改善又は解消せんとするものである。
スピンドルより抜き上げて行って、やっと切れても高張
力で切れるために糸端Y2 が跳ね戻って、満管糸の傾斜
巻Y 3 が解けて長く垂れ下がり、以後の取扱い中に、糸
端の引掛りが搬送の障害となったり、糸端がどんどん解
かれる不都合を生ずる。また、渡り糸が円形カッター1
1の位置で切れない場合は、木管の糸巻位置からフロン
トローラに至る間で最も強く力のかかった所、或いはそ
の区間中での糸の最も弱い所で切断することになり、糸
の切断位置は一定でなく、結局、以後の処理操作に悪影
響を与え、満管糸の品質にも悪影響を与える。本発明
は、渡り糸を簡単、且つ均一に切断することにより上述
の問題点を改善又は解消せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】図1に示す如
く、木管B0 の下部にポトムバンチ巻きを施こす一斉式
玉揚げ機により玉揚げする紡機において、満管糸B1 を
把持固定した状態で、スピンドル6に撚りかけ方向に逆
方向の回転R2 を付与して満管糸B1 とボトムバンチ巻
きとの間の渡り糸Y0 を円形のカッター11で切断し、
次いで満管糸を引き抜くようにした。
く、木管B0 の下部にポトムバンチ巻きを施こす一斉式
玉揚げ機により玉揚げする紡機において、満管糸B1 を
把持固定した状態で、スピンドル6に撚りかけ方向に逆
方向の回転R2 を付与して満管糸B1 とボトムバンチ巻
きとの間の渡り糸Y0 を円形のカッター11で切断し、
次いで満管糸を引き抜くようにした。
【0009】従って、満管糸B1 上の傾斜巻Y3 から円
形カッター11に当接してローレット10上のボトムバ
ンチ巻きに連なっている渡り糸Y0 は、円形カッター1
1のエッジEに緊張当接された状態の下で該カッター1
1の摺動による剪断応力を受けて、円形カッター11の
エッジEにより容易に切断出来、満管糸に対する均斉な
渡り糸切断が出来る。
形カッター11に当接してローレット10上のボトムバ
ンチ巻きに連なっている渡り糸Y0 は、円形カッター1
1のエッジEに緊張当接された状態の下で該カッター1
1の摺動による剪断応力を受けて、円形カッター11の
エッジEにより容易に切断出来、満管糸に対する均斉な
渡り糸切断が出来る。
【0010】また、満管糸を把持して数mm〜数十mm上方
へ引き抜いた状態でスピンドルに逆方向回転を付与すれ
ば、全てのスピンドル上での渡り糸が緊張状態とされた
時点で円形カッター11が有効に作用するため、確実、
且つ均斉に渡り糸が切断出来る。
へ引き抜いた状態でスピンドルに逆方向回転を付与すれ
ば、全てのスピンドル上での渡り糸が緊張状態とされた
時点で円形カッター11が有効に作用するため、確実、
且つ均斉に渡り糸が切断出来る。
【0011】また、装置発明にあっては、図3に示す如
く、紡機のローラ群駆動用ギヤヘッドの入力シャフトS
2 とスピンドル駆動シャフトS1 との間に伝導クラッチ
1を介在し、ドッフイング機構のグリッパー13が満管
糸を把持固定した段階で該伝導クラッチ1を切離し、次
いでスピンドル駆動シャフトS1 のみに逆回転を付与し
てスピンドルのカッター11で満管糸とボトムバンチ巻
きとの間の渡り糸を切断し、次いでグリッパー13が満
管糸を引き抜くように玉揚げ装置をプログラム設定す
る。
く、紡機のローラ群駆動用ギヤヘッドの入力シャフトS
2 とスピンドル駆動シャフトS1 との間に伝導クラッチ
1を介在し、ドッフイング機構のグリッパー13が満管
糸を把持固定した段階で該伝導クラッチ1を切離し、次
いでスピンドル駆動シャフトS1 のみに逆回転を付与し
てスピンドルのカッター11で満管糸とボトムバンチ巻
きとの間の渡り糸を切断し、次いでグリッパー13が満
管糸を引き抜くように玉揚げ装置をプログラム設定す
る。
【0012】従って、カッター11の渡り糸切断用のス
ピンドル逆回転は確実な切断作用を達成する。また、伝
導クラッチ1を切離してスピンドルを逆回転するため、
ローラ群には悪影響が生ぜず、次の始動時に何の障害も
ない。また、本発明は、現在稼働中の装置にあって、伝
導機構部に伝導クラッチを装入し、且つプログラムを改
善するだけで実施出来るので、実用性は大である。
ピンドル逆回転は確実な切断作用を達成する。また、伝
導クラッチ1を切離してスピンドルを逆回転するため、
ローラ群には悪影響が生ぜず、次の始動時に何の障害も
ない。また、本発明は、現在稼働中の装置にあって、伝
導機構部に伝導クラッチを装入し、且つプログラムを改
善するだけで実施出来るので、実用性は大である。
【0013】また、スピンドル駆動シャフトS1 を、切
換クラッチ2を介して逆転用の補助モータ3と接続し、
スピンドル6の逆回転を、伝導クラッチ1を切離すと共
に切換クラッチ2によって補助モータ3で行うようにし
た場合には、スピンドルの逆回転を、専用の補助モータ
によって回転速度及び回転数の設定が都合良く実施出
来、ボトムローラ側に何ら悪影響を及ぼさないでスピン
ドルを低速で、且つ数回転以下の最小逆回転で確実なカ
ッター作用が達成出来る。
換クラッチ2を介して逆転用の補助モータ3と接続し、
スピンドル6の逆回転を、伝導クラッチ1を切離すと共
に切換クラッチ2によって補助モータ3で行うようにし
た場合には、スピンドルの逆回転を、専用の補助モータ
によって回転速度及び回転数の設定が都合良く実施出
来、ボトムローラ側に何ら悪影響を及ぼさないでスピン
ドルを低速で、且つ数回転以下の最小逆回転で確実なカ
ッター作用が達成出来る。
【0014】
【実施例】図3に示す如く、スピンドル駆動シャフトS
1 とギヤヘッド入力シャフト、即ちドラフトパートのボ
トムローラ駆動シャフトS2 との間に伝導クラッチ(電
磁クラッチ)1を介入し、スピンドル駆動シャフトS1
は電磁切換クラッチ2を介して補助モータ3と主駆動モ
ータ(図示せず)とに選択接続可能とした。
1 とギヤヘッド入力シャフト、即ちドラフトパートのボ
トムローラ駆動シャフトS2 との間に伝導クラッチ(電
磁クラッチ)1を介入し、スピンドル駆動シャフトS1
は電磁切換クラッチ2を介して補助モータ3と主駆動モ
ータ(図示せず)とに選択接続可能とした。
【0015】また、玉揚げ装置の運転プログラムは、図
1(a)〜(d)に示す如く、紡機が満管糸を形成し、
ボトムバンチ巻きを形成して停止するや否や、ドッフイ
ング機構の作用によりグリッパー13が満管糸B1 の上
部を把持し、次いでグリッパー13が数mm〜数十mm上昇
した時点でその上昇を一旦停止し、次いで伝導クラッチ
1を切ると共に切換クラッチ2でスピンドル駆動シャフ
トS1 を主駆動モータから補助モータ3に切換えて、補
助モータ3でスピンドルに低速で半回転乃至数回転の逆
回転を付与し、次いで補助モータ3の停止と電磁伝導ク
ラッチ1及び切換クラッチ2の作用により紡機の駆動系
を正常運転可能にセットすると共に、ドッフイング機構
の再始動によりグリッパー13が満管糸Bを一斉に抜き
取るように設定した。
1(a)〜(d)に示す如く、紡機が満管糸を形成し、
ボトムバンチ巻きを形成して停止するや否や、ドッフイ
ング機構の作用によりグリッパー13が満管糸B1 の上
部を把持し、次いでグリッパー13が数mm〜数十mm上昇
した時点でその上昇を一旦停止し、次いで伝導クラッチ
1を切ると共に切換クラッチ2でスピンドル駆動シャフ
トS1 を主駆動モータから補助モータ3に切換えて、補
助モータ3でスピンドルに低速で半回転乃至数回転の逆
回転を付与し、次いで補助モータ3の停止と電磁伝導ク
ラッチ1及び切換クラッチ2の作用により紡機の駆動系
を正常運転可能にセットすると共に、ドッフイング機構
の再始動によりグリッパー13が満管糸Bを一斉に抜き
取るように設定した。
【0016】従って、図1(a)の如く満管糸B1 が形
成され、ローレット上にボトムバンチ巻が形成されてス
ピンドルの回転が停止したら、図1(b)の如く、グリ
ッパー13が満管糸を数mm〜数十mm上昇させて渡り糸Y
0 を緊張し、この状態の下で図1(e)の如く、スピン
ドル6が補助モータ3によって逆方向(矢印R2 )に低
速で1回転するだけで、各スピンドル上の渡り糸Y
0 は、確実に切断出来、バンチ巻き側の糸端Y1 と満管
糸側の糸端Y2 とに切断した。
成され、ローレット上にボトムバンチ巻が形成されてス
ピンドルの回転が停止したら、図1(b)の如く、グリ
ッパー13が満管糸を数mm〜数十mm上昇させて渡り糸Y
0 を緊張し、この状態の下で図1(e)の如く、スピン
ドル6が補助モータ3によって逆方向(矢印R2 )に低
速で1回転するだけで、各スピンドル上の渡り糸Y
0 は、確実に切断出来、バンチ巻き側の糸端Y1 と満管
糸側の糸端Y2 とに切断した。
【0017】次いで図1(d)に示す如く、ドッフイン
グ機構の再始動に伴うグリッパー13の上昇によって満
管糸をスピンドル6から抜き取って空木管をスピンドル
上に嵌着したが、各満管糸は、傾斜巻Y3 を崩すことな
く適正な切断糸端Y2 の形態で取り出せた。また、新規
空木管B0 への糸の巻き付けも、各スピンドル上のトラ
ベラー9を通る糸が確実にローレット10上にバンチ巻
きで保持されているので正確に実施出来た。
グ機構の再始動に伴うグリッパー13の上昇によって満
管糸をスピンドル6から抜き取って空木管をスピンドル
上に嵌着したが、各満管糸は、傾斜巻Y3 を崩すことな
く適正な切断糸端Y2 の形態で取り出せた。また、新規
空木管B0 への糸の巻き付けも、各スピンドル上のトラ
ベラー9を通る糸が確実にローレット10上にバンチ巻
きで保持されているので正確に実施出来た。
【0018】また、スピンドル6の逆回転は、スピンド
ル駆動シャフトS1 をボトムローラへの入力シャフトS
2 と切離して行うのでドラフトローラ部は停止状態のま
ゝ実行出来て、糸質に何ら悪影響を生じなかった。ま
た、スピンドルの逆回転は、専用の補助モータ3で実施
するので、紡出中の糸に応じた適切なスピンドルの回転
数、即ち円形カッターの回転数が、しかもカッター作用
に適した低速で設定出来た。
ル駆動シャフトS1 をボトムローラへの入力シャフトS
2 と切離して行うのでドラフトローラ部は停止状態のま
ゝ実行出来て、糸質に何ら悪影響を生じなかった。ま
た、スピンドルの逆回転は、専用の補助モータ3で実施
するので、紡出中の糸に応じた適切なスピンドルの回転
数、即ち円形カッターの回転数が、しかもカッター作用
に適した低速で設定出来た。
【0019】また、満管糸を上方へ少し引き抜いて渡り
糸Y0 を緊張した状態では円形カッター11を半回転乃
至1回転させるだけで確実に渡り糸が切断出来ること、
及びフロントローラ側の回転数はスピンドル側から連結
ギヤ比で減速されて、スピンドルの1回転の逆転は、フ
ロントローラ側では実質上逆回転が生じないことに基づ
いて、スピンドルの逆回転を、満管糸を少し上方へ引き
抜いた状態で実施する場合には、伝導クラッチ1、切換
クラッチ2、及び補助モータ3を付設しないで、主駆動
モータに極小時間の逆転を組み込むだけでも本発明の実
施が可能である。
糸Y0 を緊張した状態では円形カッター11を半回転乃
至1回転させるだけで確実に渡り糸が切断出来ること、
及びフロントローラ側の回転数はスピンドル側から連結
ギヤ比で減速されて、スピンドルの1回転の逆転は、フ
ロントローラ側では実質上逆回転が生じないことに基づ
いて、スピンドルの逆回転を、満管糸を少し上方へ引き
抜いた状態で実施する場合には、伝導クラッチ1、切換
クラッチ2、及び補助モータ3を付設しないで、主駆動
モータに極小時間の逆転を組み込むだけでも本発明の実
施が可能である。
【0020】また、図3に於て、伝導クラッチ1のみを
省略して、スピンドル駆動シャフトS1 がフロントロー
ラ駆動用の入力シャフトS2 と一体の構成の下でも、ス
ピンドル逆回転を切換クラッチ2によって補助モータ3
によって実施する場合には、補助モータ3を低速、且つ
極小回転数(0.5〜2回転)に確実に制御出来て、フ
ロントローラ側に実質上の逆回転を生起せずに、即ちフ
ロントローラ側に逆回転の悪影響を生起せずに、渡り糸
Y0 の切断が確実に達成出来た。
省略して、スピンドル駆動シャフトS1 がフロントロー
ラ駆動用の入力シャフトS2 と一体の構成の下でも、ス
ピンドル逆回転を切換クラッチ2によって補助モータ3
によって実施する場合には、補助モータ3を低速、且つ
極小回転数(0.5〜2回転)に確実に制御出来て、フ
ロントローラ側に実質上の逆回転を生起せずに、即ちフ
ロントローラ側に逆回転の悪影響を生起せずに、渡り糸
Y0 の切断が確実に達成出来た。
【0021】
【発明の効果】本発明は、従来の一斉式自動玉揚げ装置
を備えた紡機に於て、玉揚げ作用プログラム中に、満管
糸をグリッパーが把持固定した段階でスピンドルに最小
限の逆回転を組込むだけで、バンチ巻きと満管糸との間
の渡り糸が確実に切断出来、従って満管糸の傾斜巻を崩
すことなく略均斉な切断糸端に出来て、以後の満管糸の
処理操作が適切に実行できる。
を備えた紡機に於て、玉揚げ作用プログラム中に、満管
糸をグリッパーが把持固定した段階でスピンドルに最小
限の逆回転を組込むだけで、バンチ巻きと満管糸との間
の渡り糸が確実に切断出来、従って満管糸の傾斜巻を崩
すことなく略均斉な切断糸端に出来て、以後の満管糸の
処理操作が適切に実行できる。
【0022】また、現在多用されている一斉式自動玉揚
げ装置の運行プログラムを改善するだけで本発明の実施
が可能であるので、本発明は、紡績業界に於ける実施が
容易であり、従来技術の欠陥が低コストで改善又は解消
出来る。
げ装置の運行プログラムを改善するだけで本発明の実施
が可能であるので、本発明は、紡績業界に於ける実施が
容易であり、従来技術の欠陥が低コストで改善又は解消
出来る。
【図1】本発明の作用説明図であって、(a)は満管糸
の完成を、(b)はグリッパーが満管糸を把持固定した
状態を、(c)はスピンドルが逆回転した状態を、
(d)はグリッパーが満管糸を抜き上げた状態を示す図
である。
の完成を、(b)はグリッパーが満管糸を把持固定した
状態を、(c)はスピンドルが逆回転した状態を、
(d)はグリッパーが満管糸を抜き上げた状態を示す図
である。
【図2】本発明の円形カッターの作用説明図であって、
(a)は正面図、(b)は側面図である。
(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図3】本発明を実施する装置の概略説明図である。
【図4】従来技術の説明図である。
【図5】従来技術に於ける円形カッターの作用説明図で
あって、(a)は正面図、(b)は側面図である。
あって、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【符号の説明】 1…伝導クラッチ 2…切換クラッチ 3…補助モータ 5…スピンドルレール 6…スピンドル 7…リングレール 8…リング 9…トラベラー 10…ローレット 11…円形カッター 12…ガイド 13…グリッパー 14…ベルト Y…糸 Y0 …渡り糸 Y1 ,Y2 …切断糸端 Y3 …傾斜巻 B0 …木管 B1 …満管糸
Claims (4)
- 【請求項1】 スピンドル下部にボトムバンチ巻きを施
こして一斉式玉揚げ機により玉揚げする紡機において、
満管糸を把持固定した状態で、スピンドルに撚りかけ回
転(R1 )に逆方向の回転(R2 )を付与して満管糸と
ボトムバンチ巻きとの間の渡り糸をスピンドルに固定し
たカッターで切断し、次いで満管糸を引き抜くことを特
徴とする、紡機の一斉玉揚げ方法。 - 【請求項2】 満管糸を把持して数mm〜数十mm上方へ引
き抜いた状態でスピンドルに逆方向回転を付与する請求
項1の方法。 - 【請求項3】 紡機のローラ群駆動用ギヤヘッドの入力
シャフト(S2 )とスピンドル駆動シャフト(S1 )と
の間に伝導クラッチ(1)を介在し、ドッフイング機構
のグリッパー(13)が満管糸を把持固定した段階で該
伝導クラッチ(1)を切離し、次いでスピンドル駆動シ
ャフト(S1 )のみに逆方向回転を付与してスピンドル
のカッター(11)で満管糸とボトムバンチ巻きとの間
の渡り糸(Y0 )を切断し、次いでグリッパー(13)
が満管糸を引き抜くようにした紡機の一斉玉揚げ装置。 - 【請求項4】 スピンドル駆動シャフト(S1 )が切換
クラッチ(2)を介して逆転用の補助モータ(3)と接
続しており、スピンドル(6)の逆回転は、伝導クラッ
チ(1)を切離すと共に切換クラッチ(2)によって補
助モータ(3)で行う、請求項3の一斉玉揚げ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14501893A JPH073547A (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 紡機の玉揚げ方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14501893A JPH073547A (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 紡機の玉揚げ方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH073547A true JPH073547A (ja) | 1995-01-06 |
Family
ID=15375532
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14501893A Pending JPH073547A (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 紡機の玉揚げ方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH073547A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100436461B1 (ko) * | 2000-12-07 | 2004-06-22 | 가부시키가이샤 도요다 지도숏키 | 방적기에서의 실꼬리 절단방법 및 실꼬리 절단장치 |
US9005341B2 (en) | 2010-09-15 | 2015-04-14 | Alstom Technology Ltd | Sealing device and method |
CN104630945A (zh) * | 2013-01-29 | 2015-05-20 | 赵清滨 | 用于减少细纱机纺纱纱线断头的控制方法 |
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1993
- 1993-06-16 JP JP14501893A patent/JPH073547A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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