JPH0735445B2 - 陰イオン交換膜およびその製造方法 - Google Patents

陰イオン交換膜およびその製造方法

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JPH0735445B2 JP61247532A JP24753286A JPH0735445B2 JP H0735445 B2 JPH0735445 B2 JP H0735445B2 JP 61247532 A JP61247532 A JP 61247532A JP 24753286 A JP24753286 A JP 24753286A JP H0735445 B2 JPH0735445 B2 JP H0735445B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は耐久性および電流効率の優れた陰イオン交換膜
およびその製造方法に関する。
[従来の技術および発明が解決しようとする問題点] 近年、膜を利用したプロセスの開発は活発であり、中で
もイオン交換膜を用いたプロセスは省エネルギーの点等
から極めて注目されている。
イオン交換膜の中で陽イオン交換膜はナフィオン(デュ
ポン社)に代表される、いわゆるパーフルオロカーボン
系の膜が開発された。この種の膜は骨格がパーフルオロ
カーボン重合体より構成されており、その耐久性は従来
の陽イオン交換膜に比べて極めて優れたものとなってい
る。
一方、陰イオン交換膜は耐久性の面から見ると問題の多
い分野であった。そこで本発明者の一人らは耐久性に優
れた陰イオン交換膜として、主鎖がパーフルオロカーボ
ン重合体から成る新規な構造を有する陰イオン交換膜を
すでに提案した(特開昭59−122520号公報)。この種の
膜は従来の膜に比べて優れた耐久性を有し、かつ電気化
学的性質においても同等あるいはそれ以上という画期的
なものとなった。しかし、工業的に使用する場合、特に
プロトンの存在する系で使用する場合に電流効率が低い
という欠点を有していた。
本発明は前記の観点からなされたものであって、その目
的は、耐久性に優れていて、なお電流効率の高い陰イオ
ン交換膜およびそれを製造する方法を提供することにあ
る。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは、このような背景をもとに鋭意研究を重
ね、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、下記一般式(1) で表わされる構造を有する弱塩基性層と、一般式(2) (上記2式において、XはFまたはCF3,lは0〜5の整
数,mは0または1,nは1〜5の整数,rおよびr′は同じ
かまたは異なる2〜5の整数,Zはハロゲン,R1は水素ま
たは炭素数1〜5のアルキル基,R2およびR3は同じかま
たは異なる炭素数1〜5のアルキル基であり;pおよびq
はともに正の数であってp/qは2〜16であり;R4は1〜5
のアルキル基,R5は水素もしくは炭素数1〜5のアルキ
ル基であるか、またはR4とR5とが一体となってポリメチ
レン鎖−(CH2)−b(bは2または3である)を形成
する。以下同じ) で表わされる構造を有する強塩基性層との二層構造から
なる、陰イオン交換膜および以下に説明するその製造方
法を要旨とするものである。
以下具体的に説明する。
上記弱塩基性層と強塩基性層との二層構造からなる陰イ
オン交換膜は、耐久性および電流効率のいずれについて
も優れた物性を有するが、電流効率の点で弱塩基性層の
膜厚を全体の1%〜50%とくに10%〜30%(すなわち強
塩基性層のそれは、99%〜50%とくに90%〜70%)とし
たものがさらに好ましい。
弱塩基性の割合が全膜厚に対して50%をこえると電流効
率の上昇に比べて膜の抵抗が高くなりすぎる。これは電
力の消費を増大せしめるため、工業的には好ましくな
い。
本発明による方法で得られた膜が高い電流効率を示す理
由は明らかではないが、以下のように説明できる。
弱塩基性層は強塩基性層に比べ含水率が低くなる。これ
によって膜の固定イオン濃度が高くなり電流効率が高く
なったものと判断している。特に酸性条件下では他の条
件に比べて膜の膨脹が大きいため、その効率は顕著にな
るものと思われる。
本発明の二層構造イオン交換膜中の弱塩基性の陰イオン
交換基は、具体例として下記の構造のものを −SO2−NH−(CH2−NH2 −SO2−N(CH3)−(CH2−NH2 −SO2−NH−(CH2−NH2 −SO2−N(CH3)−(CH2−NH2 −SO2−N(C4H9)−(CH2−NH2 −SO2−NH−(CH2−NH2 −SO2−N(CH3)−(CH2−NH2 −SO2−N(C4H9)−(CH2−NH2 一方強塩基性の陰イオン交換基は、具体例として下記の
構造のものを −SO2−NH−(CH2−N+(CH3 −SO2−N(CH3)−(CH2−N+(CH3 −SO2−N(CH3)−(CH2−N+(CH3)(C2H5 −SO2−N(C4H9)−(CH2−N+(CH3(C4H9) −SO2−NH−(CH2−N+(CH3 −SO2−N(CH3)−(CH2−N+(CH3 −SO2−N(C4H9)−(CH2−N+(CH3(C4H9) −SO2−N(CH3)−(CH2−N+(CH3 それぞれ挙げることができる。
本発明の陰イオン交換膜は、プロトンの透過を抑止する
ために、弱塩基性層側を陽極へ、強塩基性層側を陰極へ
向けて使用するのがよい。
本発明の陰イオン交換膜は下記一般式(3) で表わされる構造を有する共重合体の高分子反応によっ
て製造できる。
上記一般式(3)を有する共重合体は、四フッ化エチレ
ンとたとえば下記に示すモノマーと共重合 CF2=CF−O−(CF2−SO2F CF2=CF−O−CF2−CF(CF3)−O−(CF2−SO2F CF2=CF−(O−CF2−CF(CF3))−O−(CF2
SO2F CF2=CF−(CF2−SO2F によって得られる。共重合は、フリーラジカル開始剤の
存在下において0〜200℃の範囲、1〜200気圧の範囲で
得ることができる。
もちろん、本発明の陰イオン交換膜の製造に使用される
出発物質は、上記(3)式で示されるものに制限されな
い。
これらの共重合体は、フィルムに成型される。この成型
は通常溶融して薄い膜を成形する一般の技術を用いるこ
とができる。
本発明で使用されるフィルムの厚さは通常50μmないし
500μmのものが用いられ、フィルムの強度,比電導
度,電流効率等を考慮して適当な厚みを選択できる。ま
たこのようなフィルムの強度を向上させるためテフロン
繊維布などで補強されたものであってもよい。
フィルムの形状は平膜状あるいはチューブ状であっても
よい。
以下、官能基導入方法の例について説明するが、本発明
の陰イオン交換膜は、これによって得られるものだけで
はない。
上記一般式(3)を有するフィルムの一方の面を下記一
般式(4) H2N−(CH2)r−NH2 (4) で表わされるアミンと接触させることにより、スルホン
アミド基を導入する。導入層は全膜厚に対し1%〜50%
の範囲、好ましくは10%〜30%の範囲である。
上記一般式(4)で表わされるアミンとしては、エチレ
ンジアミン,1,3−ジアミンプロピレン,1,4−ジアミノブ
タン等を例示することができる。
また、これらアミン類との反応はアミン中あるいは溶媒
を用いて行うことができる。
この際、溶媒としてはジエチルエーテル,テトラヒドロ
フラン,ジオキサン等のエーテル類;ベンゼン,トルエ
ン,ヘキサン等の炭化水素類等を用いることができる。
反応温度は室温ないし80℃で十分である。
また残りのスルホニルフロリド基は、下記一般式(5) H2N−(CH2r′−N(R2)(R3) (5) で表わされるアミンと反応させることにより、スルホン
アミド基に変換する。上記一般式(5)で表わされるア
ミンとしては、ジメチルアミノエチルアミン,ジエチル
アミノエチルアミン,ジプロピルアミノエチルアミン,
ジメチルアミノプロピルアミン,ジエチルアミノプロピ
ルアミン,ジブチルアミノプロピルアミン,ジメチルア
ミノブチルアミン等を例示することができる。
また、これらのアミン類との反応はアミン中あるいは溶
媒を用いて行うことができる。
溶倍を用いる場合は、ジエチルエーテル,テトラヒドロ
フラン,ジオキサンなどのエーテル類;ベンゼン,トル
エン,ヘキサン等の炭化水素類等を用いることができ
る。
反応温度は室温〜80℃、反応時間は60時間で十分であ
る。
上記一般式(4)のアミンと一般式(5)のアミンの処
理の順序を逆にしてもよい。
このようにして得られたスルホンアミド基を有するフィ
ルムにアルキル化剤を作用させるか、または水酸化アル
カリ金属を作用させたのちアルキル化剤を作用させる。
水酸化アルカリ金属としては水酸化リチウム,水酸化ナ
トリウム,水酸化カリウム等の水溶液を用いることがで
きるが、反応効率の点でメタノールのような溶媒を使用
するのがよい。この水酸化アルカリ金属を作用させる際
の反応温度は室温〜90℃の範囲で十分である。
アルキル化剤としては、炭素数1〜5のヨウ化アルキル
例えばヨウ化メチル,ヨウ化エチル,ヨウ化ブチル等を
用いることができる。このアルキル化では、メタノー
ル,エタノール,ジメチルホルムアミド等を溶媒として
使用しうる。
このようにして、前記一般式(2)のR4がアルキル化剤
のアルキル基である本発明の陰イオン交換膜がえられ
る。そして、アルキル化剤による処理の前に水酸化アル
カリ金属を作用させない場合は、前記一般式(1)のR1
および一般式(2)のR5がいずれも水素であるものがえ
られる。いっぽう水酸化アルカリ金属による処理を経る
場合は、R4だけでなくこれらR1およびR5のいずれもがア
ルキル化剤のアルキル基となる。
ここで得られる陰イオン交換基を有する膜の対イオンを
交換する必要がある場合は、常法により、アルカリ金属
塩で処理すればよい。
[発明の効果] 本発明による陰イオン交換膜を例えば無機塩からの酸や
アルカリの回収;酸あるいはアルカリ存在下からの有価
金属の回収等、特に耐久性と高い電流効率を必要とする
各種電解用隔膜として使用することにより、長期間の使
用に耐え、かつ、生産効率を高めることができるため生
産コストを低減することができる。
[実施例] 次に実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
以下の実施例において、膜の抵抗は、0.5N食塩水中で十
分平衡させたのち、交流1000サイクル、温度25℃で測定
したものである。また、陰イオン交換膜は、その弱塩基
性層を陽極側に、強塩基性層を陰極側に向けて、電解層
にセットした。
実施例1 CF2=CF2とCF2=CF−O−CF2−CF(CF3)−O−(CF2
−SO2Fとの共重合により得られた共重合体をフィルム
化(膜厚170μm,p/q=6.5)した。次いで得られた膜を
片面のみ反応できる装置に装着し、片面を20℃で40分間
エチレンジアミンと反応させた。反応した層は20μmで
あった。(反応層の検定は次の方法によった。上記の反
応させた膜を一部切りとって、10wt%水酸化ナトリウム
水溶液/メタノール(容量比1:1)に60℃で2日間浸漬
したのち、水で十分洗浄した。次に該膜をクリスタルバ
イオレットで染色したところ、150μmの層が紫色に着
色した。従って20μmの層がエチレンジアミンと反応し
たことが判る。) 次に該膜をジメチルアミノプロピルアミンに浸漬し、40
℃で50時間反応させた後、メタノールで洗浄した。次に
10wt%水酸化ナトリウム水溶液/メタノール(容量比1:
1)に浸漬し、50℃で30時間処理した後、メタノールで
洗浄した。次いでヨウ化メチル/ジメチルホルムアミド
(容量比1:4)中に、60℃で7日間浸漬した。次にメタ
ノールで洗浄した後、塩化リチウムのメタノール溶液
(10wt%)中、50℃で24時間処理してCl-に転換した。
得られた膜をクレゾールレッドで染色したところ、150
μmの層で黄橙色に染色され、20μmの層は染色されな
かった。次に得られた膜を4N−HClに浸漬したのち、ク
レゾールレッドで染色したところ、膜の全面が染色され
た。以上のことから20μmの層で弱塩基性の交換基を15
0μmの層で強塩基性の交換基をそれぞれ有している膜
(弱塩基性層の厚さ/強塩基層の厚さ=12/88)が得ら
れたことを確認した。得られた膜の抵抗は5.0Ω・cm2
あった。
次いで陰極、陽イオン交換膜(デュポン社製ナフィオン
324)、陰イオン交換膜(本実施例で得られた膜)、陽
極の順序で3室型電解層を組み立てた。
次に陰極と陽イオン交換膜の間に20wt%水酸化ナトリウ
ム水溶液を取得することができるように、水をフィード
し、陽イオン交換膜と陰イオン交換膜との間の中間室に
7M NaNO3をフィードし、陰イオン交換基と陽極の間に2
5wt%HNO3水溶液を取得することができるように水をフ
ィードして、30A/dm2で70℃で電解を6か月間行った。H
NO3取得の電流効率は60〜63%の範囲で安定であった。
比較例1 実施例1で使用したと同様のフィルムを使用し、実施例
1で行われたエチレンジアミンの処理を行わなかった以
外は実施例1と同様に処理をして陰イオン交換膜を得
た。クレゾールレッドで染色したところ膜の全面が黄橙
色に染色された。
また、膜の抵抗は3.9Ω・cm2であった。
さらに、得られた膜を用いて実施例1と同様に電解層を
組み立て、運転した。この場合のHNO3取得の電流効率は
39%であった。
実施例2 実施例1で使用したと同様のフィルムを使用した実施例
1と同様にして、20℃で6時間エチレンジアミンを反応
させた。反応層は100μmであった(弱塩基性層の厚さ
/強塩基性層の厚さ=59/41)。
以下は実施例と同様に処理して目的の膜を得た。
得られた膜の抵抗は125Ω・cm2であった。
さらに、得られた膜を用いて実施例1と同様の電解層を
組み立て電解を行った。この場合、HNO3取得の電流効率
は67%であった。
実施例3 実施例1で用いたジメチルアミノプロピルアミンの代り
にジメチルアミノエチルアミンを用いた以外は実施例1
と同様の方法で陰イオン交換膜(すなわち、膜厚170μ
m,p/q=6.5)を得た。クレゾールレッドで染色したとこ
ろ、150μmの層で黄橙色に染色された。20μmの層は
染色されなかった。次に得られた膜を4N−HClに浸漬し
たのちクレゾールレッドで染色したところ、膜の全面が
染色された。以上のことから、20μmの層で弱塩基性の
交換基を150μmの層で強塩基性の交換基をそれぞれ有
している膜が得られたことを確認した。得られた膜の抵
抗は5.3Ω・cm2であった。
得られた膜を用いて実施例1と同様に電解層を組み立て
運転した。この場合のHNO3取得の電流効率は63%であっ
た。
比較例2 実施例3で使用したと同様のフィルムを使用し、実施例
3で行われたエチレンジアミンの処理を行わなかった以
外は実施例3と同様に処理して陰イオン交換膜を得た。
クレゾールレッドで染色したところ膜の全面が黄橙色に
染色された。膜の抵抗は4.0Ω・cm2であった。得られた
膜を用いて実施例1と同様に電解層を組み立て、運転し
た。この場合のHNO3取得の電流効率は42%であった。
実施例4 実施例1で用いたジメチルアミノプロピルアミンの代り
にジブチルアミノプロピルアミンを用いた以外は実施例
1と全く同様の方法で陰イオン交換膜を得た。クレゾー
ルレッドで染色したところ、150μmの層で黄橙色に染
色された。20μmの層は染色されなかった。次に得られ
た膜を4N−HClに浸漬したのちクレゾールレッドで染色
したところ、膜の全面が染色された。以上のことから、
20μmの層で弱塩基性の交換基を、150μmの層で強塩
基性の交換基をそれぞれ有している膜が得られたことを
確認した。得られた膜の抵抗は4.2Ω・cm2であった。得
られた膜を用いて実施例1と同様に電解層を組み立て、
運転した。この場合のHNO3取得の電流効率は62%であっ
た。
比較例3 実施例4で使用したと同様のフィルムを使用し、実施例
4で行われたエチレンジアミンの処理を行わなかった以
外は実施例4の同様に処理して陰イオン交換膜を得た。
クレゾールレッドで染色したところ膜の全面が黄橙色に
染色された。膜の抵抗は3.4Ω・cm2であった。得られた
膜を用いて実施例1と同様に電解層を組み立て、運転し
た。この場合のHNO3取得の電流効率は38%であった。
実施例5 CF2=CF2とCF2=CF−O−CF2−CF(CF3)−O−(CF2
−SO2Fとの共重合により得られた共重合体をフィルム
化(膜厚120μm,p/q=7.6)したのち、片面のみ反応で
きる膜を装着し、20℃で50分間1,4−ジアミノブタンと
反応させた。実施例1と同様に反応層を検定したとこ
ろ、25μmが反応していることが判った。
次に該膜を用いて実施例1と同様にジメチルアミノプロ
ピルアミンの反応を行い、陰イオン交換膜を得た。この
膜をクレゾールレッドで染色したところ、95μmの層で
黄橙色に染色され、20μmの層は染色されなかった。次
に得られた膜を4N−HClに浸漬したのち、クレゾールレ
ッドで染色したところ、膜の全面にわたって染色され
た。以上の結果から、25μmの層で弱塩基性の交換基
を、95μmの層で強塩基性の交換基をそれぞれ有してい
る膜が得られたことを確認した。得られた膜の抵抗は7.
8Ω・cm2であった。
得られた膜を用いて実施例1と同様に電解層を組み立
て、運転した。この場合のHNO3取得の電流効率は70%で
あった。
比較例4 実施例5で使用したと同様のフィルムを使用し、実施例
5で行われた1,4−ジアミノブタンの処理を行わなかっ
た以外は実施例5と同様に処理した陰イオン交換膜を得
た。
クレゾールレッドで染色したところ、膜の全面が黄橙色
に染色された。膜の抵抗は5.9Ω・cm2であった。得られ
た膜を用いて実施例1と同様に電解層を組み立て、運転
した。この場合のHNO3取得の電流効率は52%であった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 で表わされる構造を有する弱塩基性層と、一般式 (上記2式において、XはFまたはCF3,lは0〜5の整
    数,mは0または1,nは1〜5の整数,rおよびr′は同じ
    かまたは異なる2〜5の整数,Zはハロゲン,R1は水素ま
    たは炭素数1〜5のアルキル基,R2およびR3は同じかま
    たは異なる炭素数1〜5のアルキル基であり;pおよびq
    はともに正の数であってp/qは2〜16であり;R4は1〜5
    のアルキル基,R5は水素もしくは炭素数1〜5のアルキ
    ル基であるか、またはR4とR5とが一体となってポリメチ
    レン鎖−(CH2)−b(bは2または3である)を形成
    する、以下同じ) で表わされる構造を有する強塩基性層との二層構造から
    なる、陰イオン交換膜。
  2. 【請求項2】弱塩基性層の厚さ/強塩基性層の厚さの比
    が1/99〜50/50である。特許請求の範囲(1)項記載の
    陰イオン交換膜。
  3. 【請求項3】一般式 で表わされる構造を有する膜の一方の面から全膜厚の1
    %〜50%を一般式 H2N−(CH2)r−NH2 で表わされるアミンと、かつ残りを一般式 H2N−(CH2r′−N(R2)(R3) で表わされるアミンと反応させ、つぎに (a)炭素数1〜5のヨウ化アルキルと反応させるかま
    たは (b)アルカリ金属水酸化物と反応させたのち、炭素数
    1〜5のヨウ化アルキルと反応させる ことを特徴とする、陰イオン交換膜の製造方法。
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