JPH0735360A - 複合暖房システム - Google Patents

複合暖房システム

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JPH0735360A
JPH0735360A JP5203685A JP20368593A JPH0735360A JP H0735360 A JPH0735360 A JP H0735360A JP 5203685 A JP5203685 A JP 5203685A JP 20368593 A JP20368593 A JP 20368593A JP H0735360 A JPH0735360 A JP H0735360A
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floor
temperature
heating
room
heater
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JP5203685A
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Masaru Nakashiro
優 中城
Toshiaki Tanaka
寿昭 田中
Takeshi Rakuma
毅 樂間
Takashi Kodaira
隆志 小平
Naoko Shimofure
尚子 霜触
Hiroyuki Nunokawa
廣之 布川
Hirofumi Iinuma
宏文 飯沼
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Osaka Gas Co Ltd
Sanyo Electric Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 床暖房機を主暖房機、温風による空気調和機
を従暖房機として使い、快適な温熱環境を維持でき、居
住者の操作上の繁雑さを著しく軽減し、過暖房による無
駄なエネルギ消費を無くする。 【構成】 室内Rの空気温度が設定温度になるように該
室内を温風により暖房する空気調和機1と、室内Rを床
面からの輻射エネルギにより設定床表面温度に応じて暖
房可能な床暖房機2とを備える。室内Rの空気温度を含
む環境情報を得る環境情報取得手段(室内温度センサ1
1、発熱量コントローラ21など)と、この取得情報に
基づき、設定温度を反映させた室内熱負荷と該室内熱負
荷を床暖房機が分担する割合とに応じた床面の放熱量を
得るのに必要な設定床表面温度を演算する設定値演算手
段(発熱量コントローラ21)とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも温風による
暖房が可能な空気調和機と床面輻射による床暖房機とを
協働させて室内を暖房する複合暖房システムに係り、と
くに、空気調和機と床暖房機の長所を活かして総合的に
室内の温熱環境を制御し、熱負荷の変動などに的確に対
処可能な複合暖房システムに関する。
【0002】
【従来の技術】室内を暖房する機器には、種々のものが
使われている。この内、温風による暖房機は最も多く使
用されているものの一つであり、ヒートポンプ式エアコ
ンや、石油、ガス、電気エネルギなどを用いた温風機が
挙げられる。例えば、特公平4−36304号公報に
は、発熱体と送風機とを組み合わせた「暖房装置」が開
示されている。この暖房装置は、室内の検出温度や演算
した体感温度とそれらの設定温度との偏差に基づいて温
風の送風量を制御するものである。
【0003】一方、快適性の高い暖房手段として、床面
からの輻射により暖房する床暖房機が近年、急速に普及
してきている。例えば電気カーペットや温水フロアヒー
タなどが、この範疇に属する。しかし、この床暖房機
は、運転開始時の立ち上がり特性や熱負荷変動に対する
能力制御性が劣ることから、上述した温風暖房が可能な
空気調和機を併用することが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように床面輻射による床暖房機と温風暖房が可能な空気
調和機とを併用する場合、両方の暖房機を統括して効果
的に制御するシステムが無かったため、種々の不都合が
あった。
【0005】まず、居住者が天候などの変化を勘案しな
がら両方の暖房機を操作することは、その操作が繁雑に
なり、非常に煩わしいことであった。とくに、床暖房機
は床表面の温度を設定値に制御する機器であるから、こ
の床暖房機を主暖房機、空気調和機を従暖房機として使
う場合、居住者は天候、気温などの変化に敏感に対応し
て床暖房機をいちいち操作しなければならず、その設定
温度の選択も難しい。この設定が高くなり過ぎると、過
暖房となり、快適性を損なうとともに、エネルギを無駄
に消費する。このため、床暖房機を主暖房機とする併用
の仕方は、居住者に対する操作上の負担が大きかった。
【0006】本発明は、上述した従来技術の現状に鑑み
てなされたもので、輻射による床暖房機を主暖房機、温
風による空気調和機を従暖房機として使い、快適な温熱
環境を維持でき、居住者の操作上の繁雑さを著しく軽減
し、さらに過暖房による無駄なエネルギ消費を無くする
ことができる複合暖房システムを提供することを、目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る複合暖房システムは、室内の空気温
度が設定温度になるように該室内を温風により暖房する
空気調和機と、上記室内を床面からの輻射エネルギによ
り設定床表面温度に応じて暖房可能な床暖房機と、上記
室内の空気温度を含む環境情報を得る環境情報取得手段
と、上記設定温度を反映させた室内熱負荷と該室内熱負
荷を上記床暖房機が分担する割合とに応じた上記床面の
放熱量に必要な上記設定床表面温度を上記環境情報取得
手段の取得情報に基づいて演算する設定値演算手段とを
備えた。
【0008】
【作用】現在の空気温度、床温度、ふく射温度、床面積
などが温熱環境情報として環境情報取得手段から得られ
る。これらの環境情報に基づき、居住者が設定した設定
温度を反映させた予測室内熱負荷とこの予測室内熱負荷
を床暖房機が分担する割合(例えば、予測熱負荷の75
%)とに応じた床面の放熱量に必要な設定床表面温度が
設定値演算手段により演算される。
【0009】これにより、床暖房機はその設定床表面温
度を目標値として自己の放熱量を制御し、空気調和機は
設定温度に応じて自己の温風による暖房能力を制御す
る。この結果、床暖房機の運転状態が安定したときは、
床暖房機は上記負担割合分の熱負荷(例えば75%)に
相当する熱エネルギを輻射するとともに、空気調和機は
残りの割合(例えば25%)に相当する熱エネルギを温
風により供給する。また暖房開始時における床暖房機の
立ち上がりは遅いが、空気調和機が設定温度を目標値と
して運転するので、温風による急速暖房がなされる。さ
らに、ドアを開けるなどの外乱により熱負荷が変化した
ときは、空気調和機がその変化に自動的に追従して対応
する。さらに、床暖房機の暖房負担割合を適宜設定して
おくことにより、日射などにより突然の入熱があったと
きは、空気調和機の温風による暖房能力を下げること
で、全体の暖房能力を迅速に下げることができ、過暖房
を的確に回避できる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の一実施例に係る複合暖房シ
ステムを図1〜図3に基づいて説明する。
【0011】この複合暖房システムは図1に示すよう
に、室内Rの例えば壁に温風吹き出し口を設けた空気調
和機としてのエアコン1と、この室内Rの床に放熱部を
敷設した床暖房機2と、エアコン1及び床暖房機2に暖
房用の熱源を供給する熱源機3とを備えている。この実
施例の複合暖房システムでは後述するように、床暖房機
2が主暖房機を形成し、エアコン1が床暖房機2の暖房
能力を補完する従暖房機を形成している。
【0012】熱源機3は、例えばボイラであり、温水を
エアコン1及び床暖房機2に供給可能になっている。
【0013】エアコン1は、温風により室内を暖房する
もので、熱源機3から循環される温水熱を熱交換するこ
とにより温風を得る形式になっている。エアコン1は、
熱交換器や送風機を内臓したエアコン本体10と、室内
Rの空気温度を検出する室内温度センサ11と、エアコ
ン本体10に内臓されたエアコン・コントローラ12と
を有する。エアコン・コントローラ12は後述する如
く、この複合暖房システム全体として与えられる設定温
度(目標値)と、室内温度センサ11が検出した空気温
度TAa(添字aは実際の検出値を示す)との偏差に基
づいて温風の吹出し量を制御し、室内温度が設定温度に
一致するように制御する。
【0014】また、床暖房機2は、床に敷設される床暖
房機本体20と、この床表面の温度を検出する床面温度
センサ21と、床暖房機本体20の発熱量を制御する発
熱量コントローラ22とを有する。発熱量コントローラ
22は、この複合暖房システム全体における床暖房機2
の分担割合に応じて、暖房機本体20の発熱量を制御す
るものである。
【0015】発熱量コントローラ22は、図2に示す一
連の処理を一定時間毎(例えば10秒毎)に行って、目
標値としての設定床表面温度TPを演算し、床暖房機本
体20に出力する。
【0016】まず、制御が開始されると、ステップS1
で、室内温度センサ11の検出信号に基づいてTAaに
空気温度が代入される。次いで、ステップS2では、予
め設定してある天井、壁などの非加熱面の平均温度TU
の予測値が内臓メモリから読み出される。この非加熱面
平均温度TUは、環境情報取得手段から、推定演算する
ようにしてもよい。
【0017】次いでステップS3に移行し、検出した空
気温度TAaに対応する設定床表面温度TPのおおよそ
の値を、次の簡易演算式により求める。
【0018】 設定床表面温度TP=空気温度TAa+ 予測熱負荷×設定割合×0.125×床面積 …(1) ここで、予測熱負荷は、被暖房対象となる部屋の熱負荷
の予測値であり、居住者などから図示しない操作パネル
を介して与えられる設定温度のほか、非加熱面平均温度
などの環境要素の値を使って計算される。この予測熱負
荷には更に、外気温度の検出値を加味するようにしても
よい。
【0019】また、設定割合は、部屋の予測熱負荷を床
暖房機2が負担する割合(画面設定した割合)であり、
床暖房機2を主暖房機としたときの負荷の大部分を負担
し且つ日射などによる負荷変動を鑑みた値、例えば0.
75〜0.8程度の値が好適である。
【0020】さらに、係数0.125は次のように簡易
的に決められている。空気温度TA=20℃、非加熱面
平均温度TU=20℃と仮定すると、床平均温度TPと
空気温度TAの差と床面からの放熱量Qp(kcal/m2 h)
との関係を、後述する放熱量Qpの計算式に基づいて求
めたところ、図3に示すようになった。この図3の横
軸:「TP−TA」、縦軸:Qpの傾きは直線近似で、
およそ「8kcal/℃ m2h 」となるから、その逆数は
「0.125℃/kcal・ m2 h 」となり、これを上記簡
易計算の係数として使ったものである。
【0021】さらに、この設定床表面温度TPは簡易計
算された、およその値であるので、この温度から0.1
℃刻みで補正計算を繰り返し、真の設定床表面温度TP
を求める。
【0022】まず、ステップS4では、床暖房機2が負
担すべき放熱量Qpを次の式から計算する。
【0023】 Qp=1.87・(TP-TAa) 1.31+4.3・10-8・[(TP+273) 4 -(TU+273) 4 ] … (2) ここで、Qp:床からの放熱量(kcal/ m2 h ) TP:設定床表面温度(℃) TAa:空気温度(℃) TU:非加熱面平均温度(℃) 1.87・(TP-TAa) 1.31:対流放熱量を表す実験式 4.3・10-8・[(TP+273) 4 -(TU+273) 4 ] :輻射放熱量
の式(放射率=0.85で計算) である。空気温度TAa、床表面温度TP、非加熱面平
均温度TUは、ここではステップS1〜S3で求めたデ
ータを使う。
【0024】さらに、ステップS5にて、簡易計算され
た「予測熱負荷+設定割合×0.125×床面積」の熱
量とステップS4で計算された放熱量Qpが比較され
る。この結果、「予測熱負荷+設定割合×0.125×
床面積」−放熱量Qp=0ならば、ステップS6にて、
ステップS3で簡易計算した床表面温度TPがそのまま
目標値として出力される。
【0025】しかし、「予測熱負荷+設定割合×0.1
25×床面積」−放熱量Qp>0ならば設定床表面温度
TPを上げなければならないとして、ステップS7で変
数F=1を設定し、反対に「<0」ならば設定床表面温
度TPを下げなければならないとして、ステップS8で
変数F=−1を設定する。この変数はフラグとしても機
能する。
【0026】ステップS7又はS8の処理後、ステップ
S9に移行し、 設定床表面温度TP=TP+0.1・
F … (3) の演算を行う。つまり、0.1℃刻みで設定床表面温度
TPが増減される。
【0027】次いでステップS10にて、この増減させ
た設定床表面温度TPを使って上記(2)式による放熱
量Qpを再演算する。
【0028】そして、ステップS11では再び、最新の
放熱量Qpと「予測熱負荷+設定割合×0.125×床
面積」の熱量とが比較される。これにより、「予測熱負
荷+設定割合×0.125×床面積」−放熱量Qp=0
ならば、ステップS6に移行し、この判断時の設定床表
面温度TPが目標値として出力される。
【0029】しかし、ステップ11で「>0」と判断さ
れるときは、ステップS12にてその時点の変数F=1
かF=−1かを判断する。F=−1と判断されるとき
は、ステップS8を通る処理により床表面温度TPを下
げる処理を行っていたところ、「予測熱負荷+設定割合
×0.125×床面積」の熱量の方が初めて放熱量Qp
よりも大きくなった(反転した)場合である。このた
め、ステップS9で調整した設定床表面温度TPが、床
暖房機2の発熱量制御の設定割合分に相当する熱エネル
ギを放出する目標温度に到達したと判断し(但し、最大
の誤差範囲は±0.1℃)、ステップS6で、その設定
床表面温度TPを目標値として床暖房機本体20に指令
する。
【0030】しかし、ステップS12でF=1と判断さ
れるときは、前回の判断(ステップS5)でも、「予測
熱負荷+設定割合×0.125×床面積」>放熱量Qp
であった場合であるから、依然として放熱量Qpが不足
すると認識し、ステップS9の処理に戻る。これによ
り、再び設定床表面温度TPを0.1℃だけ上げて、上
述したステップS10の演算及びステップS11の判断
を繰り返す。
【0031】また、ステップS11で「<0」と判断さ
れるときも、ステップS13に移行して、変数(フラ
グ)F=−1か1かの判断を行う。この判断でF=−1
のときは、依然として設定床表面温度TPを下げなけれ
ばならないとして、ステップS9の処理に戻る。これよ
り、設定床表面温度TPを0.1℃だけ更に下げて同様
の処理が試みられる。しかし、F=1のときは、設定床
表面温度TPを上げる制御を行っていたところ、初めて
「予測熱負荷+設定割合×0.125×床面積」<放熱
量Qpとなる状態に反転した場合である。この場合は、
ステップS14でTP=TP−0.1の温度調整を行っ
てからステップS6に移行し、最終決定の設定床表面温
度TPが指令される。
【0032】以上の処理により、設定床表面温度TPは
初期値としておよそ値を演算しておいてから、0.1℃
刻みで増減する処理を繰り返しながら、床暖房機2の設
定割合に対応する目標値TPに近づけることができる。
このように、設定床表面温度TPを求める際、簡易計算
とその後の増減計算とを併用するのは次の理由による。
放熱量Qpを求める式(2)は、前述したように、Qp
=f(TP,TA,TU)の形になっている。この式を、TP=
f(QP,TA,TU)の形に変形できれば、温度TPを簡単に
計算できるが、その変形及び計算は困難である。したが
って、上述したように簡易計算とその後の増減計算とに
より賄い、解を得ている。
【0033】なお、この増減の調整幅は0.1℃刻みに
限定されることなく、計算精度と演算負荷を考慮した他
の任意の値であってもよい。
【0034】このように求められた設定床表面温度TP
は目標値として床暖房機本体20に出力される。したが
って、床暖房機本体20では、床面温度センサ21によ
り検出される床面温度TPa(添字aは実際の検出値を
示す)が設定床表面温度TPに一致するように、両者の
偏差に基づいたフィードバック制御が行われる。
【0035】この床暖房機2の運転に並行して、エアコ
ン1では、居住者の設定温度に対応した温風制御が実施
される。
【0036】この結果、この複合暖房システムが運転を
開始すると、エアコン1が設定温度に応じた暖房を開始
するとともに、床暖房機2にも上述した設定床表面温度
TPが目標値として直ちに与えられる。これに応答し
て、床暖房機2は、予測熱負荷(設定温度が加味された
熱量)の設定割合、例えば75%の熱量を放熱するよう
に、その実際の床表面温度TPaが制御される。
【0037】しかし、床暖房機2の暖房制御の追従性
(立ち上がり)がエアコン1よりも低いため、運転開始
直後はエアコン1の温風暖房がメインとなり、エアコン
1の温風暖房により適切な温度まで立ち上げられる。こ
のため、暖房開始時に暖房不足になるという事態を回避
できる。
【0038】その後、床暖房機2が立ち上がり、安定運
転に入ると、実際の床表面温度TPaが上述した設定床
表面温度TPに一致することとなり、床暖房機2が全体
の熱負荷の予め定めた割合、例えば75%を分担する。
このため、安定時には床暖房機2が主暖房機となり、そ
の高い快適性が存分に発揮される。
【0039】また、部屋のドアを開けるなど、突然の外
乱などにより部屋の熱負荷が変化したときは、エアコン
1がその温度変化を検知し、温風量を増加して追従性良
く急速暖房する。
【0040】さらに、日射が突然に部屋に入り込んでく
るなど、温熱環境が変化する場合、部屋の熱負荷は減る
ことになるが、床暖房機はこれに迅速には対処できな
い。しかし、設定割合分しか発熱しておらず、残り(例
えば25%)をエアコン1が負担しているため、この残
り割合以内の入熱であれば、エアコン1が日射分だけ暖
房能力を減らし、全体の熱負荷減少に合わせた暖房能力
に制御される。これにより、急速な日射増などがあって
も、エアコン1の温風調整により過暖房を迅速に回避
し、省エネルギ化を図ることができるとともに、快適性
の高い温熱環境を維持できる。
【0041】このように床暖房機2をメインにしなが
ら、残りの熱負荷をエアコン1で追従性良く対処できる
ので、互いの長所を活かしつつ、欠点を補完した複合暖
房を自動的が実施される。この結果、居住者は従来のよ
うな煩雑な操作に悩まされることもない。
【0042】なお、上述した実施例におけるエアコン1
は温水熱を利用した温風暖房を行うものについて説明し
たが、本発明の空気調和機はそれに限定されず、例えば
ヒートポンプ式の冷暖房可能なエアコンや冷媒加熱式の
エアコンであってよいし、石油、ガス、電気エネルギな
どを用いた温風機であってもよい。
【0043】同様に、本発明の床暖房機についても、上
述した温水を熱源とするもののほか、電気カーペット式
の床暖房機であってよいことは勿論である。
【0044】一方、上記実施例における設定温度は、居
住者が設定する所望の空気温度であるとしたが、この値
は、例えば温熱環境評価指標(例えば、空気温度、平均
輻射温度、気流速度、湿度、着衣量、及び活動量を変数
とし、人の熱バランスを考慮したPMVやSET
ど)で暖房能力を制御する場合は、設定された温熱環境
評価指標に相当する空気温度としてもよい。
【0045】さらに、上記実施例における床面温度セン
サは実際には取り付けず、他の温度情報から推定演算す
るとしてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る複合
暖房システムは、室内の空気温度が設定温度になるよう
に該室内を温風により暖房する空気調和機と、室内を床
面からの輻射エネルギにより設定床表面温度に応じて暖
房可能な床暖房機とを備え、室内の空気温度を含む環境
情報を得て、この取得情報に基づき、設定温度を反映さ
せた室内熱負荷と該室内熱負荷を床暖房機が分担する割
合(例えば75%)とに応じた床面の放熱量に必要な設
定床表面温度を演算するようにした。このため、暖房開
始時は空気調和機の温風暖房により急速に立ち上げて、
暖房不足を排除でき、その後、床暖房機の輻射暖房が主
となって、極めた快適な温熱環境を提供するとともに、
外乱や日射による急激な温度変化には空気調和機が応答
性良く対処して、暖房不足や過暖房を自動的に回避でき
る。これにより、従来の床暖房機、空気調和機を単独に
操作していたような煩雑な操作は不要になり、したがっ
て、空気調和機及び床暖房機の長所を共に活かし、操作
性に優れ、省エネルギの要請にマッチした複合暖房シス
テムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る複合暖房システムの概
略系統図である。
【図2】発熱量コントローラの処理を示す概略フローチ
ャートである。
【図3】設定床表面温度の簡易計算のための、「床表面
温度−空気温度」と「床面からの放熱量」の関係の一例
を示すグラフである。
【符号の説明】
1 エアコン(空気調和機) 2 床暖房機 3 熱源機 10 エアコン本体 11 室内温度センサ 12 エアコン・コントローラ 20 床暖房機本体 21 床面温度センサ 22 発熱量コントローラ R 室内
フロントページの続き (72)発明者 樂間 毅 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 小平 隆志 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 霜触 尚子 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 布川 廣之 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 飯沼 宏文 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内の空気温度が設定温度になるように
    該室内を温風により暖房する空気調和機と、上記室内を
    床面からの輻射エネルギにより設定床表面温度に応じて
    暖房可能な床暖房機と、上記室内の空気温度を含む環境
    情報を得る環境情報取得手段と、上記設定温度を反映さ
    せた室内熱負荷と該室内熱負荷を上記床暖房機が分担す
    る割合とに応じた上記床面の放熱量を得るのに必要な上
    記設定床表面温度を上記環境情報取得手段の取得情報に
    基づいて演算する設定値演算手段とを備えたことを特徴
    とする複合暖房システム。
JP5203685A 1993-07-26 1993-07-26 複合暖房システム Pending JPH0735360A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002048618A1 (en) * 2000-12-16 2002-06-20 Sung-Su Lee Cooling and heating system using jointly the radient with convection
JP2009109032A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Panasonic Electric Works Co Ltd 部屋の暖房システム及び暖房方法

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WO2002048618A1 (en) * 2000-12-16 2002-06-20 Sung-Su Lee Cooling and heating system using jointly the radient with convection
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