JPH0735231Y2 - 長尺物送出装置 - Google Patents

長尺物送出装置

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JPH0735231Y2
JPH0735231Y2 JP1989034699U JP3469989U JPH0735231Y2 JP H0735231 Y2 JPH0735231 Y2 JP H0735231Y2 JP 1989034699 U JP1989034699 U JP 1989034699U JP 3469989 U JP3469989 U JP 3469989U JP H0735231 Y2 JPH0735231 Y2 JP H0735231Y2
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JP
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long object
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feeding
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良一 原
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Fujikura Ltd
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、ボビン等の巻装体に巻装されたものを一定
量ずつまとめて送り出す長尺物送出装置に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
厚さが比較的薄く、かつ、一定幅を有し、ボビン等の巻
装体に多数回巻装されたテープ状のものや線材等のも
の、さらに詳しく言えば曲げたとき円弧状の湾曲部を示
すような程度の剛弾性を持つもの(以下これを長尺物と
呼ぶ)を一定量ずつ送り出し、この送り出された長尺物
に対し所定の作業、例えば一定長さの寸法ごとに切断し
て切り出す等の作業を行うため、専用の装置(以下これ
を長尺物送出装置とよぶ)が開発されている。通常この
ような長尺物送出装置は、例えば第3図に示すように、
ボビン100に巻装されたテープ状の長尺物101に対し、パ
ルスモータ或いはACサーボモータ102等により駆動する
ピンチローラ103を用いて、一定量ずつ送り出す(以下
これを定尺送りとよぶ)ように構成されている。また、
この長尺物送出装置には、ピンチローラ103により長尺
物101を送り出す際に、その長尺物101がピンチローラ10
3とボビン100との間で弛みが発生しないようにするた
め、そのボビン100側にブレーキ手段(図略)を取付
け、その長尺物101に適度の緊張力を付与するような構
成のものも知られている。
〔解決しようとする課題〕
ところで、このような構成の長尺物送出装置において、
作業能率を高めるため、先に説明したパルスモータやAC
サーボモータ等の送出手段による送り速度を早めに設定
し、高速で長尺物を送出すような試みがなされている。
ところが、このような場合、先のモータを高速回転で駆
動させるたびに、巻装体側に設けたブレーキ手段による
制動力(F)や巻装体に巻回された長尺物のコイル状の
部分によるコイル力(f)では抗しきれない慣性力
(I)が巻装体側に発生することがある。そして、この
慣性力(I)が原因となってピンチローラ手前側の長尺
物に弛みを発生させることがあり、その結果ピンチロー
ラ側での送り出しが不正確になる虞れがある。
また、一般に先のようなモータにおいて、トルク(T)
と回転速度(n)との間には、第4図に示すような相関
関係があり、無理に回転速度を上げようとしてもトルク
(T)が伴わず、長尺物の定尺送りが不正確になる虞れ
がある。即ちこれは、モータの回転速度の上昇に伴いト
ルクが低下すると、ブレーキ手段による制動力(F)や
コイル力(f)とのバランスが崩れ、正しく送り出せな
くなるからである。従って、使用するモータは最大回転
速度で稼働できず、つまり制動力をこえるトルクを確保
するためには、一定値以下での回転速度でしか使用でき
ない。
そこで、この考案は、上記した従来の欠点に鑑み、使用
するモータの能力を最大限に発揮させ、高速で、しかも
正確な定尺送りを可能とする長尺物送出装置を提供する
ことを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
巻装体に巻装された長尺物を送り手段によって一定量づ
つ間欠的に送り出す長尺物送出装置において、前記送り
手段と前記巻装体との間に予備送り手段が、該予備送り
手段と前記送り手段との間で前記長尺物が湾曲部をもっ
て曲げられるような適宜位置に配設され、前記湾曲部の
頂点における接線位置に検出光を発射するよう設けられ
る第1検出部と、前記長尺物が前記予備送り手段によっ
て前記一定量だけ送り出されたときに形成される新たな
湾曲部の頂点における前記接線と平行な接線位置に検出
光を発射する第2検出部と、前記両検出部からの信号に
よって前記予備送り手段の駆動を制御する調整手段とが
設けられて成る長尺物送出装置である。
〔作用〕
この考案の長尺物送出装置は、送出手段での長尺物の送
出動作に先立って予備送り手段によって予めその長尺物
を引き出しておき、かつこの予備送り手段による引き出
し量を調整手段によって一定の範囲内に抑えるように
し、これによって予備送り手段によって送り出されてき
て巻装体側の制動力や慣性力が作用していない自由な状
態にある長尺物に対し、送出手段がその能力を最大に発
揮して最高の回転速度で、しかも正確に定尺送りを行う
ことができるようになる。
〔実施例〕
以下この考案の一実施例について添付図面を参照しなが
ら説明する。
第1図および第2図についてこの考案の一実施例装置を
説明する。この考案で取り扱う長尺物5は、冒頭にも記
したようにテープ状のプラスチック板のような、曲げる
と円弧状の湾曲部を示す剛弾性を持つものであり、細い
糸のように両端を持って吊り下げるときに懸垂線(カテ
ナリー曲線)状を示すようなものではない。本考案の装
置は第1図の送り手段4の下流には図示していないが作
業台が設けられ、この作業台に向けて一定量lだけ長尺
物5を送り出す長尺物送出装置である。
巻装体1は、従来と同様のものが使用されており、長尺
物5をコイル状に多数回巻装させている。また、この巻
装体1は、予備送り手段2によって引き出される際に作
用する時計回りの慣性力(I)で回転し、その長尺物5
が余分に引き出されて弛むのを防止するため、回転軸1a
側にブレーキ手段6が設けられており、常時反時計方向
に制動力(F)を作用させている。なお、この巻装体1
にコイル状に巻装されている長尺物5には、トーション
スプリングに類似した弾性的なコイル力(f)が反時計
方向に作用している。
予備送り手段2は、送り手段4による長尺物5の送り出
しの際に、その長尺物5側に先の巻装体1側における各
種の力、即ちその送り手段4の送り動作を制動し緊張力
を付与するブレーキ手段6の制動力(F)と,長尺物5
のコイル力(f)と,逆にその送出手段4に対し撓みを
発生させる原因となる弾性力(I)との各作用を除去さ
せるものであり、これによって送出手段4が正確にかつ
能力を最大限に発揮させた最高回転速度で定尺送出動作
を行うことができるようになる。そして、この実施例の
予備送り手段2は、巻装体1と送り手段4との間の所定
位置に配設したピンチローラ7と,これらのピンチロー
ラ7を駆動するインダクションモータ8とから構成され
ている。
予備送り手段2の配設位置についてさらに説明すると、
予備送り手段2と送り手段4との間では長尺物5は円弧
状に湾曲されるような位置である。図示の例では長尺物
5の走行方向が予備送り手段2のところと、送り手段4
のところではちょうど180度変換するような位置が示し
てあるが、これは別にこれに限定されず、たとえば90度
程度の走行方向転換でもよい。
この湾曲部をAPB(Pは円弧の頂点)とすると、光電式
の第1検出部9がその検出光の出射線がこの湾曲部の頂
点Pにおける接線に合致する位置に設けられる。この第
1検出部9は検出光が長尺物5に当たって反射し、その
反射光を内蔵するセンサが感知してそこに長尺物5の存
在を検出する形式の公知の検出手段である。
上述の位置から予備送り手段2を作動させて長尺物5を
所定量、つまり送り手段4によって送り出すべき一定量
lに等しい量を送り出すときは長尺物5の湾曲部APBは
膨れ出して新しい湾曲部AQBを作る。このとき新頂点Q
における接線を検出光の射出線とする第2検出部10が設
けられる。
この考案の装置では送り手段4が作動していない間欠休
止期間を含めて常時、第2検出部10が励起している状
態、つまり長尺物5が常に実線で示した湾曲部AQB部に
位置するように調整手段3により調整される。すなわち
送り装置4が作動して長尺物5を長さlだけ下流の作業
台に向けて送りだした後は、湾曲部はもとのAPBの位置
に戻るために第1検出部9が励起される。このため予備
送り装置2が作動して(インダクションモータ8が回転
して)長尺物5を送り出す。このため長尺物5が膨れ出
して湾曲部AQBを作るとこんどは第2検出部10が励起し
て予備送り装置2を停止させる。このように実際に制御
する作業はマイクロコンピュータからなる制御部11が受
けもつわけである。
送り手段4は、作業台に向け長尺物5を高速で、かつ正
確に定尺量lずつ送出させるものであり、この実施例で
は一対のピンチローラ12と,このピンチローラ12を駆動
する比較的小型のパルスモータ13とから構成されてい
る。そして、この実施例の送り手段4は、長尺物5が予
備送り手段2によって予め一定の範囲内で引き出されて
きており他から何れの力も作用していないフリーの状態
にあることから、使用するパルスモータ13を最大能力で
稼働させて、つまり最高の回転速度で回転させて正確
に、かつ高速で定尺送りを行うことができるようになっ
ている。
したがって、この実施例によれば第1,第2検出部9,10に
よって常時予備送り手段2による長尺物5の引き出し量
が所定の範囲内に設定調整されており、これによって送
り手段4は長尺物5を弛んだ状態で送り出したり過度に
緊張させた状態で送り出したりしてその送出量が不正確
になる、ということを確実に防止することができる。
〔効果〕
以上説明してきたように、この考案に係る長尺物送出装
置によれば、予備送り手段によって予め送り手段側に向
けて長尺物を送り出し、更に調整手段によってその予備
送り手段による送出量を調整しており、その送出手段に
向けて送り出される長尺物には常時ブレーキ手段やコイ
ル力による引張或いは慣性力による過剰の弛み等がな
く、換言すれば他から何れの力も作用せずフリーの状態
であるため、それらの不要な力に煩わされることがな
く、正確に、かつ高速で定尺送りが行える。
しかも、この考案に係る長尺物送出装置によれば、使用
するモータの能力を最大限に発揮させ、例えば最高回転
速度(低駆動力)で送り出しても、長尺物に不要な負荷
が作用しないため、定尺送り動作を正確に行うことがで
き、これによって高信頼性、高速作業性のものが提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る長尺物送出装置に構成を示す略
線図、第2図はこの考案に係る長尺物送出装置の予備送
り手段と調整手段との関係を示すブロック図、第3図は
従来の長尺物送出装置を示す略線図、第4図は送出手段
として通常使用されるパルスモータ等における回転速度
と駆動力との相関関係を示すグラフである。 1……巻装体、5……長尺物、8……パルスモータ、4
……送り手段、2……予備送り手段、3……調整手段。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻装体(1)に巻装された長尺物(5)を
    送り手段(4)によって一定量(l)づつ間欠的に送り
    出す長尺物送出装置において、前記送り手段(4)と前
    記巻装体(1)との間に予備送り手段(2)が、該予備
    送り手段(2)と前記送り手段(4)との間で前記長尺
    物(5)が湾曲部(APB)をもって曲げられるような適
    宜位置に配設され、前記湾曲部(APB)の頂点(P)に
    おける接線位置に検出光を発射するよう設けられる第1
    検出部(9)と、前記長尺物(5)が前記予備送り手段
    (2)によって前記一定量(l)だけ送り出されたとき
    に形成される新たな湾曲部(AQB)の頂点(Q)におけ
    る前記接線と平行な接線位置に検出光を発射する第2検
    出部(10)と、前記両検出部(9,10)からの信号によっ
    て前記予備送り手段(2)の駆動を制御する調整手段
    (3)とが設けられて成る長尺物送出装置。
JP1989034699U 1989-03-27 1989-03-27 長尺物送出装置 Expired - Lifetime JPH0735231Y2 (ja)

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JPH02124618U JPH02124618U (ja) 1990-10-15
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0622381B2 (ja) * 1986-08-26 1994-03-23 富士電機株式会社 耐熱回転電機巻線の製造方法

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JPH02124618U (ja) 1990-10-15

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