JPH0735175B2 - 包装用容器 - Google Patents
包装用容器Info
- Publication number
- JPH0735175B2 JPH0735175B2 JP60263573A JP26357385A JPH0735175B2 JP H0735175 B2 JPH0735175 B2 JP H0735175B2 JP 60263573 A JP60263573 A JP 60263573A JP 26357385 A JP26357385 A JP 26357385A JP H0735175 B2 JPH0735175 B2 JP H0735175B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- thin film
- metal thin
- container
- resin
- Prior art date
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、食品等を収納して、電子レンジで調理可能
な包装用容器に関する。
な包装用容器に関する。
従来、カレー、シチュー等をプラスチックの容器本体に
充填し、この容器本体に蓋材をヒートシールによって接
着して密封包装したインスタント食品が知られている。
充填し、この容器本体に蓋材をヒートシールによって接
着して密封包装したインスタント食品が知られている。
ところで、この種の包装に使用される容器は、通常合成
樹脂の成形品であるが、バリヤー性を向上させるために
は、アルミニウム箔等の金属薄膜膜を有することが望ま
しい。
樹脂の成形品であるが、バリヤー性を向上させるために
は、アルミニウム箔等の金属薄膜膜を有することが望ま
しい。
ところが、カレー、シチュー等の内容物を電子レンジに
よって加熱する場合、容器を形成する材料の一部に金属
薄膜層があると電磁波が遮蔽されるため、加熱効率が落
ちたり、時には電子レンジの故障の原因になるなどの問
題がある。
よって加熱する場合、容器を形成する材料の一部に金属
薄膜層があると電磁波が遮蔽されるため、加熱効率が落
ちたり、時には電子レンジの故障の原因になるなどの問
題がある。
そこで、この発明の目的は、容器材料の金属薄膜層の部
分のみを除去することができ、従ってそのままで調理可
能な包装用容器を提供することである。
分のみを除去することができ、従ってそのままで調理可
能な包装用容器を提供することである。
上記の目的を達成するため、この発明においては、内面
が熱封緘可能な合成樹脂基材の外面に接着剤層及びそれ
よりも接着強度の弱い樹脂層を介して、金属薄膜層を有
するガスバリヤー層を積層し、このガスバリヤー層の部
分を基材から手で全面剥離可能としたシートにより形成
した容器本体の開口部フランジに複数の切込みを設け
て、包装用容器を構成したのである。
が熱封緘可能な合成樹脂基材の外面に接着剤層及びそれ
よりも接着強度の弱い樹脂層を介して、金属薄膜層を有
するガスバリヤー層を積層し、このガスバリヤー層の部
分を基材から手で全面剥離可能としたシートにより形成
した容器本体の開口部フランジに複数の切込みを設け
て、包装用容器を構成したのである。
前記容器本体のフランジには、複数の切込みが設けてあ
るため、切込みによって画されたフランジの部分を折り
曲げることにより、区画されたフランジの端面部でガス
バリヤー層が部分的に分離し、そしてこのガスバリヤー
層は、接着強度の弱い樹脂層を介して基材と積層されて
いるため、手で簡単に剥離でき、これを取り去ると金属
薄膜層が除去され、合成樹脂から成る容器本体が残り、
これらはマイクロ波を反射しないから、そのまま電子レ
ンジで調理することができる。
るため、切込みによって画されたフランジの部分を折り
曲げることにより、区画されたフランジの端面部でガス
バリヤー層が部分的に分離し、そしてこのガスバリヤー
層は、接着強度の弱い樹脂層を介して基材と積層されて
いるため、手で簡単に剥離でき、これを取り去ると金属
薄膜層が除去され、合成樹脂から成る容器本体が残り、
これらはマイクロ波を反射しないから、そのまま電子レ
ンジで調理することができる。
まず、容器本体を形成するシートの構造について説明す
る。
る。
第1図に示すように、シート1は、合成樹脂基材2の内
面に熱封緘層3、外面に、比較的接着強度が弱いか又は
離形性のある樹脂層4及び接着剤層5を介して、金属箔
や金属蒸着フィルムのような金属薄膜層6を積層したも
のである。なお、金属薄膜層6の外面に表面保護層7を
設けておくのがよい。この層7は合成樹脂のコーティン
グや合成樹脂フィルムの貼り合せなどによって形成す
る。また、層6の外面に印刷層を設けておくことができ
る。
面に熱封緘層3、外面に、比較的接着強度が弱いか又は
離形性のある樹脂層4及び接着剤層5を介して、金属箔
や金属蒸着フィルムのような金属薄膜層6を積層したも
のである。なお、金属薄膜層6の外面に表面保護層7を
設けておくのがよい。この層7は合成樹脂のコーティン
グや合成樹脂フィルムの貼り合せなどによって形成す
る。また、層6の外面に印刷層を設けておくことができ
る。
上記基材2には、ポリエステル、ナイロン(商品名)、
ポリプロピレンなどが好適であり、それらの単体、複合
体のいずれであってもよい。また、熱封緘層3として
は、ポリオレフィン、エチレン−酢酸ビニル共重合体な
どが用いられる。なお、基剤2が、それ自体熱封緘性が
あれば、この層3は省略することができる。
ポリプロピレンなどが好適であり、それらの単体、複合
体のいずれであってもよい。また、熱封緘層3として
は、ポリオレフィン、エチレン−酢酸ビニル共重合体な
どが用いられる。なお、基剤2が、それ自体熱封緘性が
あれば、この層3は省略することができる。
前記樹脂層4は、比較的接着強度が弱いか又は離形性の
ある、例えばビニル樹脂やウレタン樹脂、アクリル樹脂
やポリアミド樹脂、シリコーン樹脂などの単体或は混合
物から成り、この樹脂のパートコートによって形成され
たものであって、そのパターンの一例は、第3図
(イ)、(ロ)、(ハ)に示すように、コートしない部
分が点状、線状、格子状などの模様を形成するようにす
る。この樹脂層4を第1図とは逆に金属薄膜層6に設け
てもよい。このように比較的接着強度の弱い樹脂層4を
介在させることによって、接着剤層5の種類にかかわら
ず手で容易に剥離可能な程度に接着強度を調節すること
ができる。
ある、例えばビニル樹脂やウレタン樹脂、アクリル樹脂
やポリアミド樹脂、シリコーン樹脂などの単体或は混合
物から成り、この樹脂のパートコートによって形成され
たものであって、そのパターンの一例は、第3図
(イ)、(ロ)、(ハ)に示すように、コートしない部
分が点状、線状、格子状などの模様を形成するようにす
る。この樹脂層4を第1図とは逆に金属薄膜層6に設け
てもよい。このように比較的接着強度の弱い樹脂層4を
介在させることによって、接着剤層5の種類にかかわら
ず手で容易に剥離可能な程度に接着強度を調節すること
ができる。
第2図に示すように、層6の内面に、補強層6′を設け
ておくことができる。この層6′は、ポリエステル、ポ
リプロピレン、ナイロン、エポキシ樹脂などから成り、
レトルト処理の際の金属薄膜層6の腐食を防止すると同
時に、ガスバリヤー層としての厚みを増加せしめ、剥離
を容易にするのにも役立つ。
ておくことができる。この層6′は、ポリエステル、ポ
リプロピレン、ナイロン、エポキシ樹脂などから成り、
レトルト処理の際の金属薄膜層6の腐食を防止すると同
時に、ガスバリヤー層としての厚みを増加せしめ、剥離
を容易にするのにも役立つ。
第4図は、上記のようなシート1の熱封緘層3を内面に
して容器本体を形成した一例を示す。
して容器本体を形成した一例を示す。
図示のように、容器本体10は、底壁11及びそれに連なる
周壁12を有し、開口部の周縁には、フランジ13が設けら
れている。なお、この容器本体10の形状は、丸形、角形
など、どのような形状でもよい。
周壁12を有し、開口部の周縁には、フランジ13が設けら
れている。なお、この容器本体10の形状は、丸形、角形
など、どのような形状でもよい。
このような容器本体のフランジ13に複数の切込み14が施
されている。この切込み14は、第5図に示すように、等
間隔で数個所に設けるのがよい。また、第6図に示すよ
うに、フランジ13が角形になっていると、後述する折曲
げ操作が便利である。
されている。この切込み14は、第5図に示すように、等
間隔で数個所に設けるのがよい。また、第6図に示すよ
うに、フランジ13が角形になっていると、後述する折曲
げ操作が便利である。
上記切込み14は、第7図に示すような先鋭な切欠きであ
ってもよい。この容器本体は内容物充填後、そのフラン
ジを公知の蓋材とヒートシールすることにより密封容器
となる。
ってもよい。この容器本体は内容物充填後、そのフラン
ジを公知の蓋材とヒートシールすることにより密封容器
となる。
得られた容器を調理に供するには、まず、第5図に示す
切込み14で区画されるフランジ13の一部を折り曲げる
と、切込み14の端面では層6と基材2が少し分離するの
で、層6を手でつまむことができる。そこを手がかりと
して層6を表面保護層7と共に引張ると、基材2から剥
離される。同様にして、他の切込み14の個所で金属薄膜
層6を分離して剥離し、これをフランジ13の前周にわた
って行なう。そこでこの容器を電子レンジに入れて調理
すればよい。
切込み14で区画されるフランジ13の一部を折り曲げる
と、切込み14の端面では層6と基材2が少し分離するの
で、層6を手でつまむことができる。そこを手がかりと
して層6を表面保護層7と共に引張ると、基材2から剥
離される。同様にして、他の切込み14の個所で金属薄膜
層6を分離して剥離し、これをフランジ13の前周にわた
って行なう。そこでこの容器を電子レンジに入れて調理
すればよい。
なお、補強層6′が設けられている場合は、金属薄膜層
6と共に、上記の手順で剥離すればよい。
6と共に、上記の手順で剥離すればよい。
この発明の包装用容器は、以上のように、その材料が合
成樹脂基材と金属薄膜層を有するガスバリヤー層との積
層体より成るから、強靱でバリヤー性に優れており、内
容物の変質を有効に防止することができ、またそのフラ
ンジに複数の切込みを設けて金属薄膜層を有するガスバ
リヤー層を容易に剥離可能にしてあるので、電子レンジ
のの加熱調理にも、ガスバリヤー層を取り去るだけで、
そのまま用いることができる。
成樹脂基材と金属薄膜層を有するガスバリヤー層との積
層体より成るから、強靱でバリヤー性に優れており、内
容物の変質を有効に防止することができ、またそのフラ
ンジに複数の切込みを設けて金属薄膜層を有するガスバ
リヤー層を容易に剥離可能にしてあるので、電子レンジ
のの加熱調理にも、ガスバリヤー層を取り去るだけで、
そのまま用いることができる。
即ち、この発明の包装用容器は、流通、保管、調理に至
るまで、一貫して使用することができるので、取扱いに
非常に便利で手間が省け、同時に資源の節約にも役立つ
という効果がある。
るまで、一貫して使用することができるので、取扱いに
非常に便利で手間が省け、同時に資源の節約にも役立つ
という効果がある。
第1図及び第2図はこの発明の包装用容器の材料シート
を示す断面図、第3図は同上の間欠的樹脂層のパターン
を示す平面図、第4図は容器本体の断面図、第5図乃至
第7図は同上の平面図である。 1……シート、2……合成樹脂基材、3……熱封緘層、
4……樹脂層、5……接着剤層、6……金属薄膜層、
6′……補強層、7……表面保護層、10……容器本体、
11……底壁、12……周壁、13……フランジ、14……切込
み
を示す断面図、第3図は同上の間欠的樹脂層のパターン
を示す平面図、第4図は容器本体の断面図、第5図乃至
第7図は同上の平面図である。 1……シート、2……合成樹脂基材、3……熱封緘層、
4……樹脂層、5……接着剤層、6……金属薄膜層、
6′……補強層、7……表面保護層、10……容器本体、
11……底壁、12……周壁、13……フランジ、14……切込
み
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−209569(JP,A) 特開 昭60−204486(JP,A) 特開 昭54−133999(JP,A) 実開 昭49−102085(JP,U) 実開 昭54−88947(JP,U) 実開 昭56−49778(JP,U) 実公 昭50−21016(JP,Y1)
Claims (1)
- 【請求項1】内面が熱封緘可能な合成樹脂基材の外面
に、接着剤層及びそれよりも接着強度の弱い樹脂層を介
して、金属薄膜層を有するガスバリヤー層を積層し、こ
のガスバリヤー層を合成樹脂基材から手で全面剥離可能
としたシートにより形成した容器本体の開口部フランジ
に、複数の切込みを設けた包装用容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60263573A JPH0735175B2 (ja) | 1985-11-20 | 1985-11-20 | 包装用容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60263573A JPH0735175B2 (ja) | 1985-11-20 | 1985-11-20 | 包装用容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62122975A JPS62122975A (ja) | 1987-06-04 |
JPH0735175B2 true JPH0735175B2 (ja) | 1995-04-19 |
Family
ID=17391425
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60263573A Expired - Lifetime JPH0735175B2 (ja) | 1985-11-20 | 1985-11-20 | 包装用容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0735175B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3417011B2 (ja) * | 1993-11-11 | 2003-06-16 | 株式会社デンソー | 弁駆動システム |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5649778U (ja) * | 1979-09-21 | 1981-05-02 | ||
JPS59209569A (ja) * | 1983-05-11 | 1984-11-28 | 大阪瓦斯株式会社 | 食品の包装容器のカバ− |
-
1985
- 1985-11-20 JP JP60263573A patent/JPH0735175B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62122975A (ja) | 1987-06-04 |
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