JPH0735168A - ワンウェイクラッチ - Google Patents

ワンウェイクラッチ

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Publication number
JPH0735168A
JPH0735168A JP5181094A JP18109493A JPH0735168A JP H0735168 A JPH0735168 A JP H0735168A JP 5181094 A JP5181094 A JP 5181094A JP 18109493 A JP18109493 A JP 18109493A JP H0735168 A JPH0735168 A JP H0735168A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
outer member
clutch
retainer
cam surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5181094A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromi Nojiri
博海 野尻
Koji Sato
光司 佐藤
Masahiro Kawai
正浩 川合
Hisanori Nakane
久典 中根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Mazda Motor Corp
Original Assignee
NTN Corp
Mazda Motor Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, Mazda Motor Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP5181094A priority Critical patent/JPH0735168A/ja
Publication of JPH0735168A publication Critical patent/JPH0735168A/ja
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  • One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 空転時の摩耗を防止し、アウター部材がイン
ナー部材の回転速度より速い設定回転速度に達したと
き、アウター部材の回転をインナー部材に伝達すること
ができるワンウェイクラッチを提供する。 【構成】 アウター部材1とインナー部材2との間にク
ラッチ用ローラ7と、そのローラ7より質量が大きいス
イッチ用ローラ6とを設ける。両ローラ6、7を保持す
るリテーナ8とアウター部材1との間にアウター部材1
の回転を弾性部材23を介してリテーナ8に伝達するト
ルク伝達機構20を設ける。アウター部材1の内周に上
記両ローラ6、7間の位置から円周両方向に向けてクラ
ッチ中心までの距離が漸増するカム面4を形成する。ア
ウター部材1とリテーナ8を回転させ、ローラ6に作用
する遠心力によってローラ6をカム面4に押し付け、ロ
ーラ7をアウター部材1のカム面4およびインナー部材
2の円筒形外面5に係合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ワンウェイクラッチ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワンウェイクラッチとして、図5(イ)
に示すように、外輪30と内輪31との間にスプラグ3
2を組込んだスプラグタイプのものと、図6(イ)に示
すように、外輪40と内輪41との間にローラ42を組
込だローラタイプのものが従来から知られている。
【0003】スプラグタイプのワンウェイクラッチは、
図5(ロ)で示すように、外輪30が内輪31に対して
矢印方向に相対回転すると、スプラグ32が周方向に傾
むいて内外のカム面32a、32bが外輪30の円筒形
外面30aおよび内輪31の円筒形外面31aに係合
し、外輪30の回転を内輪31に伝達する。
【0004】また、図5(ハ)で示すように、外輪30
が矢印方向に回転すると、スプラグ32のカム面は起立
する方向に摩擦力を受け、内外のカム面32a、32b
が非係合状態とされ、内外輪31、30が空転状態とな
る。
【0005】このスプラグタイプのワンウェイクラッチ
には、外輪30が所定の回転速度に達すると、図5
(ハ)に示すように、スプラグ32の重心Gに作用する
遠心力Fsとばね部材33のばね力Fbの関係により、
スプラグ32の内径側のカム面32aが内輪31から離
れるディスエンゲージタイプと、逆に、図5(ニ)に示
すように、遠心力Fsによりスプラグ32が係合方向に
傾むき、高速回転でも積極的にカム面32a、32bを
接触させるエンゲージタイプのものとがある。
【0006】一方、ローラタイプのワンウェイクラッチ
は、スプラグタイプと同様に、外輪40が図6(ロ)の
矢印方向に回転すると、ローラ42が内外輪41、40
に噛み込んで外輪40の回転を内輪41に伝達し、図6
(ハ)の矢印方向に外輪40が回転すると空転する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スプラグタ
イプのワンウェイクラッチにおいて、図5(ハ)に示す
ディスエンゲージタイプでは、空転状態でスプラグ32
の内径側のカム面32aは内輪31の円筒形外面31a
に対して非接触の状態に保持されるため、スプラグ32
と内輪31の相互において接触による摩耗はないが、外
輪30と内輪31の相対回転中、スプラグ32が内輪3
1に係合しない回転域を持つ欠点がある。
【0008】また、図5(ニ)に示すエンゲージタイプ
のものは、空転状態においてスプラグ32の内径側のカ
ム面32aが内輪31の円筒形外面31aに接触し、内
輪31は接触状態で回転するため、スプラグ32と内輪
31の接触部における摩耗が大きくなる恐れがある。
【0009】一方、ローラタイプのワンウェイクラッチ
においては、内輪41の空転時、ローラ42は内輪41
との摩耗によって内輪41の回転方向に押圧され、か
つ、ばね43のばね力により逆方向に押圧されるため、
図6(ニ)の矢印方向に振動し、内輪41との接触部で
摩耗が生じ易く、高速空転時では振動が増大し、保持器
44やばね43を破損させる恐れがある。
【0010】この発明は、高速空転時の摩耗をなくし、
かつ、アウター部材が所定の回転速度に達したときにク
ラッチを入り状態にすることができるようにすることを
技術的課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明においては、アウター部材と円筒形外面
を有するインナー部材との間にクラッチ用ローラと、そ
のクラッチ用ローラより質量が大きいスイッチ用ローラ
とを設け、その両ローラを保持するリテーナとアウター
部材との間に、アウター部材の回転を弾性部材を介して
リテーナに伝達するトルク伝達機構を設け、前記アウタ
ー部材の内周には、上記両ローラ間の位置から円周方向
に向けてクラッチ中心までの距離が漸増するカム面を形
成し、前記リテーナにはスイッチ用ローラおよびクラッ
チ用ローラをアウター部材のカム面に押し付けて各ロー
ラとインナー部材の円筒面間に間隙を形成するばね部材
を設けた構成を採用したのである。
【0012】
【作用】上記のように構成したことにより、インナー部
材の空転時、クラッチ用ローラとスイッチ用ローラのそ
れぞれは、ばね部材の弾力によってインナー部材と非接
触の状態に保持されため、摩耗は発生しない。
【0013】アウター部材がインナー部材と同方向に回
転すると、スイッチ用ローラおよびクラッチ用ローラに
作用する遠心力により各ローラがアウター部材のカム面
に押し付けられ、そのカム面はローラ間より円周両方向
に向けてクラッチ中心までの距離が大きくなるため、両
ローラに反対方向の円周方向分力が作用する。このと
き、スイッチ用ローラの質量がクラッチ用ローラの質量
より大きいため、スイッチ用ローラに作用する円周方向
分力の方向にリテーナが回転し、アウター部材の回転速
度が設定回転速度に達すると、クラッチ用ローラがアウ
ター部材およびインナー部材に接触してクランプ可能状
態となる。さらにアウター部材の回転速度がインナー部
材の回転速度より大きくなれば、クランプしてアウター
部材の回転がインナー部材に伝達される。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を図1乃至図4に基
づいて説明する。
【0015】図1および図2に示すように、アウター部
材1の内側にインナー部材2が組込まれ、両部材1、2
は軸受3を介して相対的に回転自在に支持されている。
【0016】アウター部材1の内周には二つのカム面4
が180°の間隔をおいて設けられ、各カム面4とイン
ナー部材2に形成された円筒形外面5との間にスイッチ
用ローラ6とクラッチ用ローラ7とが組込まれている。
【0017】ここで、カム面4は、スイッチ用ローラ6
とクラッチ用ローラ7間の2等分位置aとクラッチ中心
Oまでの距離が最小とされ、その2等分位置aから円周
両方向に向けてクラッチ中心Oまでの距離が漸増する曲
面とされている。
【0018】スイッチ用ローラ6とクラッチ用ローラ7
は外径が等しく、また、スイッチ用ローラ6の軸方向長
さは、クラッチ用ローラ7の軸方向長さより長くなり、
スイッチ用ローラ6の質量がクラッチ用ローラ7の質量
より大きくなっている。
【0019】なお、軸方向の長さを相違させる代わり
に、外径を相違させてスイッチ用ローラ6とクラッチ用
ローラ7の質量を相違させるようにしてもよく、また、
比重の異なる材料により各ローラ6、7を形成して質量
を相違させるようにしてもよい。
【0020】上記両ローラ6、7は、アウター部材1と
インナー部材2との間に組込まれたリテーナ8のポケッ
ト9内に収納されている。リテーナ8の柱10には板ば
ねから成るばね部材11か支持され、そのばね部材11
の両端に設けた一対の折曲片12はスイッチ用ローラ6
およびクラッチ用ローラ7を相反する方向に押圧して各
ローラ6、7をカム面4に押し付けており、各ローラ
6、7とインナー部材2の円筒形外面5間に隙間δが形
成されている。
【0021】アウター部材1とリテーナ8との間には、
アウター部材1の回転をリテーナ8に伝達するトルク伝
達機構20が設けられている。
【0022】トルク伝達機構20は、アウター部材1の
内周に突設させたピン21をリテーナ8に形成したピン
挿入孔22に挿入し、このピン挿入孔22を円周方向に
長い長孔とし、そのピン挿入孔22にコイルスプリング
から成る2つの弾性部材23を組込んでピン挿入孔22
の中間位置にピン21を保持している。
【0023】図1は、アウター部材1が停止し、インナ
ー部材2が回転する空転状態を示している。その空転状
態おいて、スイッチ用ローラ6およびクラッチ用ローラ
7のそれぞれは、ばね部材11の弾力によりアウター部
材1のカム面4に押し付けられてインナー部材2の円筒
形外面5との間に隙間δが設けられているため、インナ
ー部材2は各ローラ6、7と非接触の状態で回転し、ロ
ーラ6、7およびインナー部材2の円筒形外面5に摩耗
は発生しない。
【0024】アウター部材1がインナー部材2と同方向
に回転し始めると、そのアウター部材1の回転はトルク
伝達機構20を介してリテーナ8に伝達されるため、リ
テーナ8もアウター部材1と同方向に回転する。
【0025】リテーナ8の回転によって、図4(イ)、
(ロ)で示すように、スイッチ用ローラ6およびクラッ
チ用ローラ7に遠心力F1 、F2 が作用し、各ローラ
6、7がアウター部材1のカム面4に強く押し付けられ
る。
【0026】ここで、カム面4は、ローラ6、7の2等
分位置aから円周両方向に向けてクラッチ中心Oまでの
距離が漸増する曲面であるため、ローラ6、7のそれぞ
れに反対方向の円周方向分力f1 、f2 が作用し、リテ
ーナ8を回転させるように作用する。
【0027】このとき、スイッチ用ローラ6はクラッチ
用ローラ7より質量を大きくしてあるため、リテーナ8
に作用する2つの円周方向分力f1 、f2 はf1 >f2
となり、リテーナ8に図3の矢印方向の回転力が作用す
る。
【0028】上記回転力は、アウター部材1と共に回転
するリテーナ8の回転速度が速くなるに従って大きくな
り、その回転力が弾性部材23の弾力より大きくなる
と、リテーナ8が図3の矢印方向に回転し始める。
【0029】アウター部材1が予め設定された設定回転
速度に達すると、クラッチ用ローラ7がアウター部材1
のカム面4およびインナー部材1の円筒形外面5に係合
し、クラッチが作動可能状態となり、アウター部材1の
回転がインナー部材2に伝達可能となる。
【0030】なお、アウター部材1の設定回転速度は、
弾性部材23の弾力や各ローラ6、7の質量によって任
意に設定することができ、その設定回転速度は、インナ
ー部材2の回転速度より速い速度に設定してある。
【0031】実施例においては、インナー部材2として
軸から成るものを示したが、軸に回り止めされる筒体を
インナー部材としてもよい。
【0032】
【発明の効果】以上のように、この発明に係るワンウェ
イクラッチにおいては、インナー部材の空転時、スイッ
チ用ローラおよびクラッチ用ローラはインナー部材に対
して非接触の状態に保持されるため、インナー部材およ
び両ローラの摩耗を防止することができる。
【0033】また、アウター部材を回転させると、スイ
ッチ用ローラが遠心力によりカム面に押し付けられ、そ
のスイッチ用ローラに作用する円周方向分力によりリテ
ーナが回転し、アウター部材が設定回転速度に達すると
クラッチ用ローラがアウター部材のカム面とインナー部
材の円筒形外面に係合するため、インナー部材の回転を
アウター部材に伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るワンウェイクラッチの一実施例
を示す縦断正面図
【図2】図1のII−II線に沿った断面図
【図3】同上ワンウェイクラッチの作動状態を示す縦断
正面図
【図4】(イ)、(ロ)はスイッチ用ローラおよびクラ
ッチ用ローラに作用する荷重を示す図
【図5】(イ)は従来のワンウェイクラッチを示す断面
図、(ロ)、(ハ)、(ニ)は作動状態を示す断面図
【図6】(イ)は従来のワンウェイクラッチの他の例を
示す断面図、(ロ)、(ハ)、(ニ)は作動状態を示す
断面図
【符号の説明】
1 アウター部材 2 インナー部材 4 カム面 5 円筒形外面 6 スイッチ用ローラ 7 クラッチ用ローラ 11 ばね部材 20 トルク伝達機構 23 弾性部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中根 久典 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウター部材と円筒形外面を有するイン
    ナー部材との間にクラッチ用ローラと、そのクラッチ用
    ローラより質量が大きいスイッチ用ローラとを設け、そ
    の両ローラを保持するリテーナとアウター部材との間
    に、アウター部材の回転を弾性部材を介してリテーナに
    伝達するトルク伝達機構を設け、前記アウター部材の内
    周には、上記両ローラ間の位置から円周方向に向けてク
    ラッチ中心までの距離が漸増するカム面を形成し、前記
    リテーナにはスイッチ用ローラおよびクラッチ用ローラ
    をアウター部材のカム面に押し付けて各ローラとインナ
    ー部材の円筒面間に間隙を形成するばね部材を設けたワ
    ンウェイクラッチ。
JP5181094A 1993-07-22 1993-07-22 ワンウェイクラッチ Pending JPH0735168A (ja)

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JP5181094A JPH0735168A (ja) 1993-07-22 1993-07-22 ワンウェイクラッチ

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JP5181094A JPH0735168A (ja) 1993-07-22 1993-07-22 ワンウェイクラッチ

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JPH0735168A true JPH0735168A (ja) 1995-02-03

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JP5181094A Pending JPH0735168A (ja) 1993-07-22 1993-07-22 ワンウェイクラッチ

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