JPH0735062A - 密閉形スクロール圧縮機 - Google Patents
密閉形スクロール圧縮機Info
- Publication number
- JPH0735062A JPH0735062A JP17961793A JP17961793A JPH0735062A JP H0735062 A JPH0735062 A JP H0735062A JP 17961793 A JP17961793 A JP 17961793A JP 17961793 A JP17961793 A JP 17961793A JP H0735062 A JPH0735062 A JP H0735062A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- end plate
- scroll
- orbiting scroll
- scroll member
- chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】固定スクロール5、あるいは旋回スクロール6
のスラスト摺動面となる鏡板外周面の上下端面部にスク
ロール母材より硬質材の環状の摺動部材50,51を備
え、旋回スクロール6の鏡板5aの背面側の環状の摺動
部材50,51と対向してフレーム11の台座面にシー
ル手段53を設け、旋回スクロール6の鏡板外周部の側
部空間を背圧室41の圧力と吸入圧力との中間の圧力と
した。 【効果】摺動部での潤滑性能の改善により、圧縮機の性
能と信頼性を大幅に向上でき、圧縮機の小型化を実現で
きる。
のスラスト摺動面となる鏡板外周面の上下端面部にスク
ロール母材より硬質材の環状の摺動部材50,51を備
え、旋回スクロール6の鏡板5aの背面側の環状の摺動
部材50,51と対向してフレーム11の台座面にシー
ル手段53を設け、旋回スクロール6の鏡板外周部の側
部空間を背圧室41の圧力と吸入圧力との中間の圧力と
した。 【効果】摺動部での潤滑性能の改善により、圧縮機の性
能と信頼性を大幅に向上でき、圧縮機の小型化を実現で
きる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍空調用・冷蔵庫用
等の冷媒用圧縮機として用いられる密閉形スクロール圧
縮機に関する。
等の冷媒用圧縮機として用いられる密閉形スクロール圧
縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術のスクロール圧縮機は,特開
昭58−57002 号公報に開示されているように、スクロー
ル部材の耐摩耗性となじみに伴うシール性を向上するた
め、スクロール圧縮機構部である固定スクロール部材、
あるいは旋回スクロール部材の摺動面に高周波焼き入れ
を施し、次にリューブライト処理などを施した構造が、
開示されている。
昭58−57002 号公報に開示されているように、スクロー
ル部材の耐摩耗性となじみに伴うシール性を向上するた
め、スクロール圧縮機構部である固定スクロール部材、
あるいは旋回スクロール部材の摺動面に高周波焼き入れ
を施し、次にリューブライト処理などを施した構造が、
開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記引用例では、スク
ロール部材の鏡板摺動部に高周波焼き入れを施し、次に
リューブライト処理を施しているため、比較的摺動部の
面粗さが数μmから十数μmと大きくて、固定スクロー
ルと旋回スクロールとの鏡板摺動部での摩擦係数が高
く、その部分での摺動摩擦損失が大きくなる。また、ス
クロール部材のラップ高さHsとラップ厚さTとの比
が、Hs/T=9から9.5 以上のスクロールラップか
らなるスクロール部材の場合、図13に示すように、ス
クロールラップ部に作用する転覆モーメントMtのため
旋回スクロールが軸方向に大きく傾きやすくなり、旋回
鏡板背面部と対向しているフレーム台座面との片当たり
の度合いが顕著に大きくなり、その部分での摺動損失が
さらに増加する。圧縮機の容量が3.75kWから7.5
kWへと大きくなるほど圧縮機の小型化へのニーズが高
まり転覆モーメントMtによる鏡板背面部での片当たり
の度合いの影響に係わる問題点が表面化してくる。さら
に、一定速度用スクロール圧縮機と高速度用途のワイド
レンジ形スクロール圧縮機における両スクロール部材の
使用材質の組合わせが異なるのが通常である。このた
め、摺動部に適した表面処理も幾つもの存在することと
なり、設備の数とともにスクロール部材の部品点数が増
えることになる。
ロール部材の鏡板摺動部に高周波焼き入れを施し、次に
リューブライト処理を施しているため、比較的摺動部の
面粗さが数μmから十数μmと大きくて、固定スクロー
ルと旋回スクロールとの鏡板摺動部での摩擦係数が高
く、その部分での摺動摩擦損失が大きくなる。また、ス
クロール部材のラップ高さHsとラップ厚さTとの比
が、Hs/T=9から9.5 以上のスクロールラップか
らなるスクロール部材の場合、図13に示すように、ス
クロールラップ部に作用する転覆モーメントMtのため
旋回スクロールが軸方向に大きく傾きやすくなり、旋回
鏡板背面部と対向しているフレーム台座面との片当たり
の度合いが顕著に大きくなり、その部分での摺動損失が
さらに増加する。圧縮機の容量が3.75kWから7.5
kWへと大きくなるほど圧縮機の小型化へのニーズが高
まり転覆モーメントMtによる鏡板背面部での片当たり
の度合いの影響に係わる問題点が表面化してくる。さら
に、一定速度用スクロール圧縮機と高速度用途のワイド
レンジ形スクロール圧縮機における両スクロール部材の
使用材質の組合わせが異なるのが通常である。このた
め、摺動部に適した表面処理も幾つもの存在することと
なり、設備の数とともにスクロール部材の部品点数が増
えることになる。
【0004】このように、本発明では使用するスクロー
ル材質、いいかえれば圧縮機の駆動方法にとらわれずに
スラスト摺動部での潤滑性能を向上させ、またスクロー
ル部材の耐摩耗性を向上できる構造を提供する。ひいて
は、本発明では高性能でしかも圧縮機の小型化を実現す
る。なお、図13は、従来技術における旋回スクロール
部材の軸方向のラップ傾き状況を示す縦断面図である。
図13では、ラップの大きさと隙間の大きさは説明を分
かりやすくするため、誇張して示している。
ル材質、いいかえれば圧縮機の駆動方法にとらわれずに
スラスト摺動部での潤滑性能を向上させ、またスクロー
ル部材の耐摩耗性を向上できる構造を提供する。ひいて
は、本発明では高性能でしかも圧縮機の小型化を実現す
る。なお、図13は、従来技術における旋回スクロール
部材の軸方向のラップ傾き状況を示す縦断面図である。
図13では、ラップの大きさと隙間の大きさは説明を分
かりやすくするため、誇張して示している。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、本発明では、
固定スクロール部材、あるいは旋回スクロール部材のス
ラスト摺動面となる鏡板外周面の上下端面部にスクロー
ル母材より硬質材の環状の摺動部材を備え、旋回スクロ
ール鏡板背面側の環状の摺動部材と対向してフレーム台
座面にシール手段を設け、旋回スクロール鏡板外周部の
側部空間を背圧室の圧力と吸入圧力との中間の圧力とす
ること。また、固定スクロール部材、あるいは旋回スク
ロール部材のスラスト摺動面となる鏡板外周面の上下端
面部にスクロール母材より硬質材の環状の摺動部材を備
え、旋回スクロール鏡板背面側の環状の摺動部材と対向
してフレーム台座面に、あるいは旋回スクロール鏡板背
面側に微細な鋼球部材からなるころがり支持部を構成す
る。そして、硬質材の環状の摺動部材を備えた摺動部材
の面粗さを0.3μ 以下に設定したことを特徴とする。
固定スクロール部材、あるいは旋回スクロール部材のス
ラスト摺動面となる鏡板外周面の上下端面部にスクロー
ル母材より硬質材の環状の摺動部材を備え、旋回スクロ
ール鏡板背面側の環状の摺動部材と対向してフレーム台
座面にシール手段を設け、旋回スクロール鏡板外周部の
側部空間を背圧室の圧力と吸入圧力との中間の圧力とす
ること。また、固定スクロール部材、あるいは旋回スク
ロール部材のスラスト摺動面となる鏡板外周面の上下端
面部にスクロール母材より硬質材の環状の摺動部材を備
え、旋回スクロール鏡板背面側の環状の摺動部材と対向
してフレーム台座面に、あるいは旋回スクロール鏡板背
面側に微細な鋼球部材からなるころがり支持部を構成す
る。そして、硬質材の環状の摺動部材を備えた摺動部材
の面粗さを0.3μ 以下に設定したことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明の作用を図1から図8をもとにして説明
する。
する。
【0007】固定スクロール部材、あるいは旋回スクロ
ール部材のスラスト摺動面となる鏡板外周面の上下端面
部にスクロール母材より硬質材の環状の摺動部材を備え
ることにより、その部分での摩耗を抑え、スラスト軸受
機能を向上できるので、旋回スクロール部材6の鏡板摺
動面6k周囲の摺動損失をより小さくできる。また、旋
回スクロール鏡板背面側の環状の摺動部材と対向してフ
レーム台座面にシール手段を設けることにより、旋回ス
クロール鏡板外周部の側部空間を背圧室の圧力と吸入圧
力との中間の圧力とすることができる。このため、鏡板
面でのシール性を向上できるので、背圧室41ないしこ
の空間とつながっているフレーム室11eから吸入室5f
へのガスもれと高温な油の吸入室への流出を大きく防止
できるので、吸入ガスの加熱が小さくなって圧縮機の容
積効率が改善される。
ール部材のスラスト摺動面となる鏡板外周面の上下端面
部にスクロール母材より硬質材の環状の摺動部材を備え
ることにより、その部分での摩耗を抑え、スラスト軸受
機能を向上できるので、旋回スクロール部材6の鏡板摺
動面6k周囲の摺動損失をより小さくできる。また、旋
回スクロール鏡板背面側の環状の摺動部材と対向してフ
レーム台座面にシール手段を設けることにより、旋回ス
クロール鏡板外周部の側部空間を背圧室の圧力と吸入圧
力との中間の圧力とすることができる。このため、鏡板
面でのシール性を向上できるので、背圧室41ないしこ
の空間とつながっているフレーム室11eから吸入室5f
へのガスもれと高温な油の吸入室への流出を大きく防止
できるので、吸入ガスの加熱が小さくなって圧縮機の容
積効率が改善される。
【0008】また、本発明では、図8の旋回スクロール
部材の上下端面部の摺動面6kに環状に配置した微細な
鋼球部材78,79からなるころがり支持部を構成する
ことにより、軸方向に鏡板部の動く範囲が十数μmの稼
働範囲とし、旋回スクロールの鏡板変位が強制的に小さ
くなる。このため、旋回スクロールの傾きが小さくなる
作用があり、スラスト摺動面での片当たりの度合いが低
下して、その摺動部での潤滑性も改善されて摺動部の摩
耗を抑え、且つ、焼き付きを未然に防止でき、鏡板摺動
部での摩耗をより小さく抑えることができる。このよう
に圧縮機の信頼性を向上することもできる。図12か
ら、背圧室の圧力の大きさと圧縮機入力との関係からわ
かるように、従来機では背圧室の圧力変化に対して入力
が大きく変化することに対して、本発明では入力変化が
小さく全体的に入力値が低いことが示されている。この
ことから、本発明では性能のばらつきが小さく、圧縮機
全体としての品質の面でも改善効果のあることが分か
る。さらに、図8に示すように、旋回スクロール部材6
の鏡板部6aの上下端面部の摺動面6kに環状に配置し
た微細な鋼球部材78,79からなるころがり支持部を
構成しているため、鏡板外周部の外形寸法(例えば、図
5のDso寸法)をより小型化することが可能となる。
部材の上下端面部の摺動面6kに環状に配置した微細な
鋼球部材78,79からなるころがり支持部を構成する
ことにより、軸方向に鏡板部の動く範囲が十数μmの稼
働範囲とし、旋回スクロールの鏡板変位が強制的に小さ
くなる。このため、旋回スクロールの傾きが小さくなる
作用があり、スラスト摺動面での片当たりの度合いが低
下して、その摺動部での潤滑性も改善されて摺動部の摩
耗を抑え、且つ、焼き付きを未然に防止でき、鏡板摺動
部での摩耗をより小さく抑えることができる。このよう
に圧縮機の信頼性を向上することもできる。図12か
ら、背圧室の圧力の大きさと圧縮機入力との関係からわ
かるように、従来機では背圧室の圧力変化に対して入力
が大きく変化することに対して、本発明では入力変化が
小さく全体的に入力値が低いことが示されている。この
ことから、本発明では性能のばらつきが小さく、圧縮機
全体としての品質の面でも改善効果のあることが分か
る。さらに、図8に示すように、旋回スクロール部材6
の鏡板部6aの上下端面部の摺動面6kに環状に配置し
た微細な鋼球部材78,79からなるころがり支持部を
構成しているため、鏡板外周部の外形寸法(例えば、図
5のDso寸法)をより小型化することが可能となる。
【0009】また、図9の構造にすることにより、一定
速度用スクロール圧縮機やワイドレンジ形スクロール圧
縮機でも、両スクロール部材の使用材質にとらわれるこ
ともなく、上記した環状の摺動部材の材質のみを変える
だけで、スラスト摺動部での適正な組合わせがえられ
る。
速度用スクロール圧縮機やワイドレンジ形スクロール圧
縮機でも、両スクロール部材の使用材質にとらわれるこ
ともなく、上記した環状の摺動部材の材質のみを変える
だけで、スラスト摺動部での適正な組合わせがえられ
る。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を図1から図11にわたって
示す。図1から図3は、旋回スクロール部材の鏡板摺動
面に環状の摺動部材を備えた場合を示す実施例で、その
鏡板外周部周りの部分断面図である。図1に示すよう
に、固定スクロール部材5と対向する旋回スクロール部
材6のスラスト摺動面となる鏡板外周面5aの上下端面
部にスクロール母材より硬質材の環状の摺動部材50,
51を備えている。旋回スクロール6の鏡板6a背面側
の環状の摺動部材51と対向してフレーム台座面11f
にシール手段57を設けることにより、旋回スクロール
鏡板外周部の側部空間11eを背圧室41の圧力Pmと
吸入室の圧力Psとの中間の圧力Pmsとすることが出
来る。図2に示す摺動面86の周りは、背圧室41とフ
レーム室11eとのシールをする箇所であり、この構造
とすることにより潤滑性能の向上のほか、背圧室41な
いし摺動面86を介してつながっているフレーム室11
eから吸入室5fへのガスもれと高温な潤滑油の流出を
大きく防止できるので、吸入ガスの加熱が防止され圧縮
機の容積効率が改善される。また、フレーム台座面11
fにはリング溝部53にはまったシール手段57の後部
に弾性支持可能な半割り状で湾曲形状の弾性支持部55
を備えている。シール手段57は、矩形断面の形状で比
較的軟質材が好適である。図7に、その断面形状が半円
環状の弾性支持部材55を示す。湾曲形状により弾性支
持を可能とし、上方のシール手段57のシール機能を向
上させる。図2は、図1の実施例に対して、旋回スクロ
ール鏡板6aの背面側の環状の摺動部材51と対向して
フレーム台座面11fに鋼球部材からなるころがり支持
部60を付加した実施例である。また、図3と図4は、
単に旋回スクロール鏡板6aの背面側の環状の摺動部材
51と対向してフレーム台座面11fに鋼球部材からな
るころがり支持部60を構成した実施例である。環状摺
動部材71(71a,71b)は、旋回スクロール6の鏡
板6a摺動面側に組み込む。環状摺動部材の使用材質と
して硬質材のスウェーデン鋼材やカーボン材質などの軸
受材料でもよい。旋回側や固定側の使用材質はこれまで
鋳鉄材やアルミ合金材であっても、このような組合わせ
とすることにより、鏡板摺動部での同質材料による摺動
を回避できるとともに、より低い摩擦係数が得られる材
料の組合わせを容易に選択できる。また、図1から図1
3までに示した環状の摺動部材51は、硬質材であって
摺動部材の面粗さを0.3μ 以下あるいはその前後の面
粗さに設定している。実験的にも、摺動部の表面を鏡面
仕上げになるほど潤滑性能が改善され、その部分での摩
擦損失が低下することが分かった。図5と図6では、旋
回スクロール部材6の鏡板背面の摺動面に環状で硬質の
摺動部材71bを備えるとともに、放射状の油溝6mを
幾つもの設定した構造を示す。これにより、フレーム室
11eに溜った油22aを背圧室41側にもどすためで
ある。また、図8は、旋回スクロール部材の鏡板摺動面
に環状の摺動部材を備えた場合のその他の実施例を示す
鏡板外周部周りの部分断面図である。図8には、旋回ス
クロール部材6の鏡板部6aの上下端面部の摺動面6k
に環状に配置した微細な鋼球部材78,79からなるこ
ろがり支持部を構成する。鋼球の径が1mm前後の微細化
構造としたころがり支持部により、鏡板外周部の外形寸
法(例えば、図5のDso寸法)をより小型化すること
が可能となる。
示す。図1から図3は、旋回スクロール部材の鏡板摺動
面に環状の摺動部材を備えた場合を示す実施例で、その
鏡板外周部周りの部分断面図である。図1に示すよう
に、固定スクロール部材5と対向する旋回スクロール部
材6のスラスト摺動面となる鏡板外周面5aの上下端面
部にスクロール母材より硬質材の環状の摺動部材50,
51を備えている。旋回スクロール6の鏡板6a背面側
の環状の摺動部材51と対向してフレーム台座面11f
にシール手段57を設けることにより、旋回スクロール
鏡板外周部の側部空間11eを背圧室41の圧力Pmと
吸入室の圧力Psとの中間の圧力Pmsとすることが出
来る。図2に示す摺動面86の周りは、背圧室41とフ
レーム室11eとのシールをする箇所であり、この構造
とすることにより潤滑性能の向上のほか、背圧室41な
いし摺動面86を介してつながっているフレーム室11
eから吸入室5fへのガスもれと高温な潤滑油の流出を
大きく防止できるので、吸入ガスの加熱が防止され圧縮
機の容積効率が改善される。また、フレーム台座面11
fにはリング溝部53にはまったシール手段57の後部
に弾性支持可能な半割り状で湾曲形状の弾性支持部55
を備えている。シール手段57は、矩形断面の形状で比
較的軟質材が好適である。図7に、その断面形状が半円
環状の弾性支持部材55を示す。湾曲形状により弾性支
持を可能とし、上方のシール手段57のシール機能を向
上させる。図2は、図1の実施例に対して、旋回スクロ
ール鏡板6aの背面側の環状の摺動部材51と対向して
フレーム台座面11fに鋼球部材からなるころがり支持
部60を付加した実施例である。また、図3と図4は、
単に旋回スクロール鏡板6aの背面側の環状の摺動部材
51と対向してフレーム台座面11fに鋼球部材からな
るころがり支持部60を構成した実施例である。環状摺
動部材71(71a,71b)は、旋回スクロール6の鏡
板6a摺動面側に組み込む。環状摺動部材の使用材質と
して硬質材のスウェーデン鋼材やカーボン材質などの軸
受材料でもよい。旋回側や固定側の使用材質はこれまで
鋳鉄材やアルミ合金材であっても、このような組合わせ
とすることにより、鏡板摺動部での同質材料による摺動
を回避できるとともに、より低い摩擦係数が得られる材
料の組合わせを容易に選択できる。また、図1から図1
3までに示した環状の摺動部材51は、硬質材であって
摺動部材の面粗さを0.3μ 以下あるいはその前後の面
粗さに設定している。実験的にも、摺動部の表面を鏡面
仕上げになるほど潤滑性能が改善され、その部分での摩
擦損失が低下することが分かった。図5と図6では、旋
回スクロール部材6の鏡板背面の摺動面に環状で硬質の
摺動部材71bを備えるとともに、放射状の油溝6mを
幾つもの設定した構造を示す。これにより、フレーム室
11eに溜った油22aを背圧室41側にもどすためで
ある。また、図8は、旋回スクロール部材の鏡板摺動面
に環状の摺動部材を備えた場合のその他の実施例を示す
鏡板外周部周りの部分断面図である。図8には、旋回ス
クロール部材6の鏡板部6aの上下端面部の摺動面6k
に環状に配置した微細な鋼球部材78,79からなるこ
ろがり支持部を構成する。鋼球の径が1mm前後の微細化
構造としたころがり支持部により、鏡板外周部の外形寸
法(例えば、図5のDso寸法)をより小型化すること
が可能となる。
【0011】図9は、旋回スクロール部材に着脱可能な
環状摺動部材90を組み立てたその鏡板外周部周りの部
分断面図で、図10は、旋回スクロール6の平面図であ
る。この環状の摺動部材90の表面90bには表面硬化
処理を施しており、摺動に好適な硬化層を形成してい
る。91は環状摺動部材90を旋回スクロール部材6の
鏡板外周部6aに固定するための止めボルトである。な
お、環状の摺動部材90の摺動幅Lは、図10に示すよ
うに、旋回半径の1.5 倍から2倍前後の寸法が適正で
ある。また、環状摺動部材90と旋回歯底面6g及びフ
レーム台座面11fとは十数μm前後の微少隙間δas,
δafを設定している。これらの隙間により摺動材の機
能をより正確に果たすことが出来る。また、微少隙間δ
asとδakのように、故意に軸方向に初期隙間を設定
することにより、この両スクロール間での軸方向当たり
を緩和するような構造としている。
環状摺動部材90を組み立てたその鏡板外周部周りの部
分断面図で、図10は、旋回スクロール6の平面図であ
る。この環状の摺動部材90の表面90bには表面硬化
処理を施しており、摺動に好適な硬化層を形成してい
る。91は環状摺動部材90を旋回スクロール部材6の
鏡板外周部6aに固定するための止めボルトである。な
お、環状の摺動部材90の摺動幅Lは、図10に示すよ
うに、旋回半径の1.5 倍から2倍前後の寸法が適正で
ある。また、環状摺動部材90と旋回歯底面6g及びフ
レーム台座面11fとは十数μm前後の微少隙間δas,
δafを設定している。これらの隙間により摺動材の機
能をより正確に果たすことが出来る。また、微少隙間δ
asとδakのように、故意に軸方向に初期隙間を設定
することにより、この両スクロール間での軸方向当たり
を緩和するような構造としている。
【0012】図11は、図9の実施例を密閉形スクロー
ル圧縮機に組み込んだ場合の全体構成を示す縦断面図で
ある。図11に示すように、密閉容器1内の上方に圧縮
機部100が、下方に電動機部3が収納されている。そ
して、密閉容器1内は上部室1a(吐出室)と電動機室
1b,1cとに区画されている。
ル圧縮機に組み込んだ場合の全体構成を示す縦断面図で
ある。図11に示すように、密閉容器1内の上方に圧縮
機部100が、下方に電動機部3が収納されている。そ
して、密閉容器1内は上部室1a(吐出室)と電動機室
1b,1cとに区画されている。
【0013】圧縮機部100は固定スクロール部材5と
旋回スクロール部材6を互いに噛合せて圧縮室(密閉空
間)7を形成している。固定スクロール部材5は、円板
状の鏡板5aと、これに直立しインボリュート曲線ある
いはこれに近似の曲線に形成されたラップ5bとからな
り、その中心部に吐出口10,外周部に吸入口16を備
えている。旋回スクロール部材6は円板状の鏡板6a
と、これに直立し、固定スクロールのラップと同一形状
に形成されたラップ6bと、鏡板の反ラップ面に形成さ
れたボス6cからなっている。摺動部材90は、止めボ
ルト91によって旋回スクロール6側の鏡板部6aに固
定される。環状の摺動部材90に対向してフレーム11
の台座面側にシール手段53を配置している。フレーム
11は中央部に軸受部を形成し、この軸受部に回転軸1
4が支承され、回転軸先端の偏心軸14aは、ボス6c
に旋回運動が可能なように挿入されている。またフレー
ム11には固定スクロール部材5が複数本のボルトによ
って固定され、旋回スクロール部材6はオルダムリング
およびオルダムキーよりなるオルダム機構12によって
フレーム11に支承され、旋回スクロール部材6は固定
スクロール部材5に対して、自転しないで旋回運動をす
るように形成されている。回転軸14には下部に、ロー
タ3bに固定された電動機軸14bを一体に連設し、電
動機部3を直結している。固定スクロール部材5の吸入
口16には密閉容器1を貫通して垂直方向の吸入管17
が接続され、吐出口10が開口している上部室1aは通
路18a,18bを介して上部電動機室1bと連通してい
る。この上部電動室1bは電動機ステータ3aと密閉容
器1側壁との間の通路19を介して下部電動機室1cに
連通している。また上部電動機室1bは密閉容器1を貫
通する吐出管20に連通している。
旋回スクロール部材6を互いに噛合せて圧縮室(密閉空
間)7を形成している。固定スクロール部材5は、円板
状の鏡板5aと、これに直立しインボリュート曲線ある
いはこれに近似の曲線に形成されたラップ5bとからな
り、その中心部に吐出口10,外周部に吸入口16を備
えている。旋回スクロール部材6は円板状の鏡板6a
と、これに直立し、固定スクロールのラップと同一形状
に形成されたラップ6bと、鏡板の反ラップ面に形成さ
れたボス6cからなっている。摺動部材90は、止めボ
ルト91によって旋回スクロール6側の鏡板部6aに固
定される。環状の摺動部材90に対向してフレーム11
の台座面側にシール手段53を配置している。フレーム
11は中央部に軸受部を形成し、この軸受部に回転軸1
4が支承され、回転軸先端の偏心軸14aは、ボス6c
に旋回運動が可能なように挿入されている。またフレー
ム11には固定スクロール部材5が複数本のボルトによ
って固定され、旋回スクロール部材6はオルダムリング
およびオルダムキーよりなるオルダム機構12によって
フレーム11に支承され、旋回スクロール部材6は固定
スクロール部材5に対して、自転しないで旋回運動をす
るように形成されている。回転軸14には下部に、ロー
タ3bに固定された電動機軸14bを一体に連設し、電
動機部3を直結している。固定スクロール部材5の吸入
口16には密閉容器1を貫通して垂直方向の吸入管17
が接続され、吐出口10が開口している上部室1aは通
路18a,18bを介して上部電動機室1bと連通してい
る。この上部電動室1bは電動機ステータ3aと密閉容
器1側壁との間の通路19を介して下部電動機室1cに
連通している。また上部電動機室1bは密閉容器1を貫
通する吐出管20に連通している。
【0014】なお、22は密閉容器底部の油溜りを示
す。尚、図中実線矢印は冷媒ガスの流れ方向、破線矢印
は油の流れ方向を示す。潤滑油22aは、密閉容器1の
下部に油溜り22として溜められる。回転軸14の下端
は偏心軸部(クランクピン)14aを備え、偏心軸部1
4aが旋回スクロール6の鏡板6aのボス部6c内の旋
回軸受32を介して、スクロール圧縮要素部である旋回
スクロール6と係合している。回転軸14には、各軸受
部への給油を行うための中心縦孔13が回転軸14の下
端から上端面まで形成される。13aは、回転軸14の
下端と底部油溜り22を連ねる揚油管である。偏心軸部
14aの下部には、旋回スクロール6のボス部6cの先
端面と対向する主軸受40の上部にバランスウエイト8
が回転軸14と結合し一体化して形成されている。潤滑
油22aの油溜り22内に浸漬された揚油管13aの下
端は高圧の吐出圧力Pdを受けており、一方、下流とな
る旋回軸受32及び主軸受(ころがり軸受)40のまわ
りは、旋回鏡板6aに設けた細孔6e(図5参照)によ
り圧縮途中の圧力である中間圧力Pmを受けているた
め、(Pd−Pm)の圧力差によって、容器底部の油溜り
22中の潤滑油22aは、中心縦孔13内を上昇する。
す。尚、図中実線矢印は冷媒ガスの流れ方向、破線矢印
は油の流れ方向を示す。潤滑油22aは、密閉容器1の
下部に油溜り22として溜められる。回転軸14の下端
は偏心軸部(クランクピン)14aを備え、偏心軸部1
4aが旋回スクロール6の鏡板6aのボス部6c内の旋
回軸受32を介して、スクロール圧縮要素部である旋回
スクロール6と係合している。回転軸14には、各軸受
部への給油を行うための中心縦孔13が回転軸14の下
端から上端面まで形成される。13aは、回転軸14の
下端と底部油溜り22を連ねる揚油管である。偏心軸部
14aの下部には、旋回スクロール6のボス部6cの先
端面と対向する主軸受40の上部にバランスウエイト8
が回転軸14と結合し一体化して形成されている。潤滑
油22aの油溜り22内に浸漬された揚油管13aの下
端は高圧の吐出圧力Pdを受けており、一方、下流とな
る旋回軸受32及び主軸受(ころがり軸受)40のまわ
りは、旋回鏡板6aに設けた細孔6e(図5参照)によ
り圧縮途中の圧力である中間圧力Pmを受けているた
め、(Pd−Pm)の圧力差によって、容器底部の油溜り
22中の潤滑油22aは、中心縦孔13内を上昇する。
【0015】このように、各軸受部への給油を、中心縦
孔給油による差圧給油法によって行う。
孔給油による差圧給油法によって行う。
【0016】中心縦孔13内を上昇した潤滑油22a
は、主軸受40及び旋回軸受32へ給油される。旋回軸
受32へ給油された油は、背圧室41に流入し、ひいて
はスラスト摺動部6kのシール手段53を介して旋回ス
クロール鏡板外周部の側部空間であるフレーム室11e
に至る。また、フレーム室11eに至った微量の潤滑油
22aは、吸入室5fとの差圧によりスラスト摺動面6
kに流入して、この部分を潤滑することになる。なお、
背圧室41に流入した油は冷媒ガスと混合し、ひいて
は、背圧孔6eを介して圧縮室7に流出する。圧縮室7
に至った油は、冷媒ガスとともに加圧され、吐出口10
を介して固定スクロール5上方の吐出室1a、さらに電
動機室1bへと移動する。この吐出室1aと電動機室1
bとで主に冷媒ガスと油は分離され、油は密閉容器1の
下部の油溜り22に落下し、再び各摺動部に供給され
る。このような油の流れとすることにより、圧縮機各部
特に、両スクロール部のスラスト摺動面での潤滑が確実
に行われる。
は、主軸受40及び旋回軸受32へ給油される。旋回軸
受32へ給油された油は、背圧室41に流入し、ひいて
はスラスト摺動部6kのシール手段53を介して旋回ス
クロール鏡板外周部の側部空間であるフレーム室11e
に至る。また、フレーム室11eに至った微量の潤滑油
22aは、吸入室5fとの差圧によりスラスト摺動面6
kに流入して、この部分を潤滑することになる。なお、
背圧室41に流入した油は冷媒ガスと混合し、ひいて
は、背圧孔6eを介して圧縮室7に流出する。圧縮室7
に至った油は、冷媒ガスとともに加圧され、吐出口10
を介して固定スクロール5上方の吐出室1a、さらに電
動機室1bへと移動する。この吐出室1aと電動機室1
bとで主に冷媒ガスと油は分離され、油は密閉容器1の
下部の油溜り22に落下し、再び各摺動部に供給され
る。このような油の流れとすることにより、圧縮機各部
特に、両スクロール部のスラスト摺動面での潤滑が確実
に行われる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば次の効果がある。
【0018】(1)スラスト摺動部での潤滑性能を向上
させ、またスクロール部材の耐摩耗性と旋回スクロール
の軸方向の挙動の安定化により、スラスト摺動部での焼
き付きを防止し、圧縮機の性能を大幅に向上でき、ひい
ては、年間を通して空調機の消費電力が大きく低減で
き、圧縮機の小型化と軽量化を達成できる。
させ、またスクロール部材の耐摩耗性と旋回スクロール
の軸方向の挙動の安定化により、スラスト摺動部での焼
き付きを防止し、圧縮機の性能を大幅に向上でき、ひい
ては、年間を通して空調機の消費電力が大きく低減で
き、圧縮機の小型化と軽量化を達成できる。
【0019】(2)潤滑性能の向上のほか、背圧室41
ないしこの空間とつながっているフレーム室11eから
吸入室5fへのガスもれを大きく防止でき、この部分で
のシール性能の向上により、圧縮機の容積効率が改善さ
れる。そして、両者の相乗効果により圧縮機の性能が飛
躍的に向上でき、省エネルギ化が図れる。
ないしこの空間とつながっているフレーム室11eから
吸入室5fへのガスもれを大きく防止でき、この部分で
のシール性能の向上により、圧縮機の容積効率が改善さ
れる。そして、両者の相乗効果により圧縮機の性能が飛
躍的に向上でき、省エネルギ化が図れる。
【0020】(3)本発明とすることにより、鏡板摺動
部での同質材料による摺動を回避できるとともに、より
低い摩擦係数の得られる材料の組合わせを容易に選択で
きる。
部での同質材料による摺動を回避できるとともに、より
低い摩擦係数の得られる材料の組合わせを容易に選択で
きる。
【0021】(4)高性能な圧縮機の小型化を実現でき
る。
る。
【図1】旋回スクロール部材の鏡板摺動面に環状の摺動
部材を備えた場合を示す実施例でその鏡板外周部周りの
部分断面図。
部材を備えた場合を示す実施例でその鏡板外周部周りの
部分断面図。
【図2】旋回スクロール部材の鏡板摺動面に環状の摺動
部材を備えた場合を示す実施例でその鏡板外周部周りの
部分断面図。
部材を備えた場合を示す実施例でその鏡板外周部周りの
部分断面図。
【図3】旋回スクロール部材の鏡板摺動面に環状の摺動
部材を備えた場合を示す実施例でその鏡板外周部周りの
部分断面図。
部材を備えた場合を示す実施例でその鏡板外周部周りの
部分断面図。
【図4】フレーム台座面にころがり支持部を配置した平
面図。
面図。
【図5】環状摺動部材を備えた旋回スクロール部材の背
面図。
面図。
【図6】旋回スクロール部材の鏡板摺動面に環状の摺動
部材を備えた場合のその他の実施例を示す鏡板外周部周
りの部分断面図。
部材を備えた場合のその他の実施例を示す鏡板外周部周
りの部分断面図。
【図7】断面形状が半円環状のシール部材を示す説明
図。
図。
【図8】旋回スクロール部材の鏡板摺動面に環状の摺動
部材を備えた場合のその他の実施例を示す鏡板外周部周
りの部分断面図。
部材を備えた場合のその他の実施例を示す鏡板外周部周
りの部分断面図。
【図9】旋回スクロール部材に着脱可能な環状摺動部材
を組み立てたその鏡板外周部周りの部分断面図。
を組み立てたその鏡板外周部周りの部分断面図。
【図10】旋回スクロールの平面図。
【図11】本発明の全体構成を示す密閉形スクロール圧
縮機の縦断面図。
縮機の縦断面図。
【図12】本発明の作用と効果を表す説明図。
【図13】従来技術における旋回スクロール部材の軸方
向のラップ傾き状況を示す縦断面図。
向のラップ傾き状況を示す縦断面図。
1…密閉容器、1a…吐出室(上部容器室)、1b…電
動機室(下部容器室)、3…電動機、5…固定スクロー
ル、5a…固定スクロール鏡板部、6…旋回スクロー
ル、7…圧縮室、11…フレーム、22…油溜り、32
…旋回軸受、41…背圧室、50,51…環状の摺動部
材、53…シール手段、60,78,79…ころがり支
持部。
動機室(下部容器室)、3…電動機、5…固定スクロー
ル、5a…固定スクロール鏡板部、6…旋回スクロー
ル、7…圧縮室、11…フレーム、22…油溜り、32
…旋回軸受、41…背圧室、50,51…環状の摺動部
材、53…シール手段、60,78,79…ころがり支
持部。
Claims (1)
- 【請求項1】密閉容器内に、スクロール圧縮機と電動機
をフレームに支承した回転軸を介して連設して収納する
と共に、密閉容器室を上下室に区画し、前記スクロール
圧縮機は、円板状鏡板に渦巻状のラップを直立する固定
スクロール部材及び旋回スクロール部材を、ラップを内
側にして噛合せ、前記旋回スクロール部材を回転軸に連
設する偏心軸部に係合し、前記旋回スクロール部材を自
転することなく前記固定スクロール部材に対して旋回運
動させ、前記フレームと前記固定スクロール部材の鏡板
との間に、前記旋回スクロール部材の鏡板外周部を微少
隙間でもって挟み付け、前記固定スクロール部材には中
心部に開口する吐出口と外周部に開口する吸入口を設
け、前記吸入口よりガスを吸入し、両スクロール部材で
形成される圧縮空間を中心に移動させ容積を減少してガ
スを圧縮し、吐出口より圧縮ガスを上部容器室に吐出
し、通路を介し下部容器室に導き、吐出管を介し器外に
吐出する密閉形スクロール圧縮機において、前記固定ス
クロール部材、あるいは前記旋回スクロール部材のスラ
スト摺動面となる鏡板外周面の上下端面部にスクロール
母材より硬質材の環状の摺動部材を備え、旋回スクロー
ル鏡板の背面側の環状の摺動部材と対向してフレーム台
座面にシール手段を設け、前記旋回スクロール鏡板の外
周部の側部空間を背圧室の圧力と吸入圧力との中間の圧
力としたことを特徴とする密閉形スクロール圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17961793A JPH0735062A (ja) | 1993-07-21 | 1993-07-21 | 密閉形スクロール圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17961793A JPH0735062A (ja) | 1993-07-21 | 1993-07-21 | 密閉形スクロール圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0735062A true JPH0735062A (ja) | 1995-02-03 |
Family
ID=16068890
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17961793A Pending JPH0735062A (ja) | 1993-07-21 | 1993-07-21 | 密閉形スクロール圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0735062A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6893234B2 (en) * | 2003-01-16 | 2005-05-17 | Scroll Technologies | Non-circular centered seal for back pressure chamber |
US7163386B2 (en) * | 2004-04-12 | 2007-01-16 | Hitachi Appliances, Inc. | Scroll compressor having a movable auxiliary portion with contact plane of a stopper portion to contact a pane of the fixed scroll through elastic pressure of high pressure fluid |
JP2007218206A (ja) * | 2006-02-17 | 2007-08-30 | Daikin Ind Ltd | 流体機械 |
JP2009052564A (ja) * | 2008-11-04 | 2009-03-12 | Daikin Ind Ltd | 圧縮機構及びスクロール圧縮機 |
JP2009243301A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-22 | Daikin Ind Ltd | スクロール型流体機械 |
JP2012225257A (ja) * | 2011-04-20 | 2012-11-15 | Mitsubishi Electric Corp | スクロール圧縮機 |
CN105840504A (zh) * | 2016-06-16 | 2016-08-10 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 一种涡旋压缩机 |
-
1993
- 1993-07-21 JP JP17961793A patent/JPH0735062A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6893234B2 (en) * | 2003-01-16 | 2005-05-17 | Scroll Technologies | Non-circular centered seal for back pressure chamber |
US7163386B2 (en) * | 2004-04-12 | 2007-01-16 | Hitachi Appliances, Inc. | Scroll compressor having a movable auxiliary portion with contact plane of a stopper portion to contact a pane of the fixed scroll through elastic pressure of high pressure fluid |
JP2007218206A (ja) * | 2006-02-17 | 2007-08-30 | Daikin Ind Ltd | 流体機械 |
JP2009243301A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-22 | Daikin Ind Ltd | スクロール型流体機械 |
JP2009052564A (ja) * | 2008-11-04 | 2009-03-12 | Daikin Ind Ltd | 圧縮機構及びスクロール圧縮機 |
JP2012225257A (ja) * | 2011-04-20 | 2012-11-15 | Mitsubishi Electric Corp | スクロール圧縮機 |
CN105840504A (zh) * | 2016-06-16 | 2016-08-10 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 一种涡旋压缩机 |
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