JPH0734962U - 塗布具 - Google Patents
塗布具Info
- Publication number
- JPH0734962U JPH0734962U JP7206193U JP7206193U JPH0734962U JP H0734962 U JPH0734962 U JP H0734962U JP 7206193 U JP7206193 U JP 7206193U JP 7206193 U JP7206193 U JP 7206193U JP H0734962 U JPH0734962 U JP H0734962U
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- JP
- Japan
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- tip
- applicator
- spherical
- coating liquid
- coating
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】良好な塗布液吐出や筆記感が得られ、更には少
々の衝撃ではチップに抱持された球状塗布体がチップか
ら飛び出すことのない塗布具を提供する。 【構成】球状塗布体4がその一部がチップ3の先端から
臨出した状態で回転自由に抱持されるとともに、球状塗
布体がスプリング5で弾発されてチップの内向きの先端
縁に接触し、チップを保持した先口が塗布液タンクに接
続され、塗布液タンクに粘度の高い造膜性塗布液が充填
された塗布具において、球状塗布体を、チップ内で前後
方向に10μm〜球状塗布体の外径の30%の範囲で移
動可能に抱持する。
々の衝撃ではチップに抱持された球状塗布体がチップか
ら飛び出すことのない塗布具を提供する。 【構成】球状塗布体4がその一部がチップ3の先端から
臨出した状態で回転自由に抱持されるとともに、球状塗
布体がスプリング5で弾発されてチップの内向きの先端
縁に接触し、チップを保持した先口が塗布液タンクに接
続され、塗布液タンクに粘度の高い造膜性塗布液が充填
された塗布具において、球状塗布体を、チップ内で前後
方向に10μm〜球状塗布体の外径の30%の範囲で移
動可能に抱持する。
Description
【0001】
本考案は、修正液や化粧液などの粘度の高い塗布液が充填された塗布具に関す るものである。
【0002】
塗布体が球状の塗布具は、塗布液が充填された塗布液タンクの先端に先口を介 してチップが取り付けられており、ボールペンと同様に、チップの先端からその 一部が先端から臨出した状態で球状塗布体が回転自由に抱持されている。そして 、球状塗布体をスプリングで弾発し、不使用時に、球状塗布体をチップの内向き の先端縁に密着させ、球状塗布体とチップの先端縁で弁構造を構成して塗布液が 吐出しないようにしている。
【0003】 使用時において、球状塗布体を塗布面に押し付けると球状塗布体がスプリング の弾発力に抗して後退し、球状塗布体とチップの先端縁との間に隙間ができるの で、球状塗布体のチップ内の部分に付着した塗布液が球状塗布体の回転に伴って この隙間を通ってチップの外側に出て塗布されるが、塗布液の粘度が高いので、 自然状態では塗布液が球状塗布体の表面に十分には供給さない。 このため、例えば、塗布液タンクを可撓性材によりブロー成形して変形可能と し、使用時に塗布液タンクを指先で押圧して内部を加圧し、その圧力を利用して 塗布液を球状塗布体の表面に供給しているが、最近はキャップ加圧方式も採用さ れている。
【0004】 キャップ加圧方式は、キャップを装着するときに、キャップの内筒がチップの 先端を密封した状態で更にキャップを押し込み可能にし、キャップを更に押し込 んで内筒内の密封空間の容積を減少させれば、内筒内の圧力が高くなるので、こ の圧力で球状塗布体が後退し、塗布液タンク内にこの加圧された空気が侵入し、 塗布液タンク内が加圧されるものであり、この圧力を利用して塗布液を球状塗布 体の表面に供給する。
【0005】
このように、塗布液タンク内の圧力を利用して塗布液を球状塗布体の表面に供 給するが、良好な塗布液吐出や筆記感を得るには、球状塗布体がチップ内で抱持 されたときの前後方向に移動可能なストロークが重要であり、このストロークが 適切でないと、良好な塗布液吐出や筆記感が得にくいとの知見を得た。また、床 上などに落下したときのように塗布具に強い衝撃が加わると、チップに抱持され た球状塗布体がチップから飛び出してしまうことがあるが、この飛び出しも、こ のストロークが大きく影響するとの知見を得た。
【0006】 そこで本考案は、良好な塗布液吐出や筆記感が得られ、更には少々の衝撃では チップに抱持された球状塗布体がチップから飛び出すことのない塗布具を提供す ることを目的とする。
【0007】
かかる目的を達成するために、本考案は、球状塗布体がその一部がチップの先 端から臨出した状態で回転自由に抱持されるとともに、球状塗布体がスプリング で弾発されてチップの内向きの先端縁に接触し、チップを保持した先口が塗布液 タンクに接続され、塗布液タンクに粘度の高い造膜性塗布液が充填された塗布具 において、球状塗布体を、チップ内で前後方向に10μm〜球状塗布体の外径の 30%の範囲で移動可能に抱持する。
【0008】
例えば修正液が充填された塗布具の場合、球状塗布体は外径が0.5〜3.0 mmφ程度のものが使用されるが、本考案者が種々検討した結果、球状塗布体を 、チップ内で前後方向に10μm〜球状塗布体の外径の30%の範囲で移動可能 に抱持することにより、良好な塗布液吐出や筆記感が得られ、かつ少々の衝撃で はチップに抱持された球状塗布体がチップから飛び出すことがないことを見出し て本考案を完成した。
【0009】
以下に図面に示す実施例に基いて本考案を具体的に説明する。図1において、 先口2の先端開口にチップ3が嵌着されているが、チップ3は、ステンレスにて 砲弾型に形成されており、チップ3の先端に、球状塗布体4がその先端がチップ 3から臨出した状態で回転自由に抱持されている。チップ3内には、バネ力が4 0gの小さなスプリング5が配置されており、このスプリング5が球状塗布体4 を弾発してチップ3の内向きの先端縁 31 に圧接させ、球状塗布体4とチップ3 の先端縁 31 で弁機構を構成している。そして、先口2が塗布液タンク1に一体 に接続されている。そして、塗布液タンク1および先口2内部からチップ3にか けて、例えば粘度が30〜40cpsであって造膜性の高い修正液である塗布液 が充填されている。
【0010】 図2は、球状塗布体4がチップ3に回転自由に抱持された状態を示すが、球状 塗布体4は、直径が例えば1.0mmφの超硬ボールからなり、チップ3のボール ハウス32内に配置されている。ボールハウス32は、中心孔33および縦溝3 4によって塗布液通過孔36に連通しているが、塗布時には球状塗布体4が仮想 線で示すように後退してボールハウス32の座部35に接触して回転する。そし て、この前後方向の移動距離がストロークSであるが、ここで、ストロークSは 10μm〜球状塗布体4の外径の30%の範囲内である。
【0011】 次に、塗布液吐出性および筆記感のテストを、ストロークSが2〜20μmの 範囲において行った結果を説明する。塗布液吐出性試験は、60℃の温度下で1 ケ月放置した塗布具の塗布液タンク内を大気圧に対して0.01kg/cm2 の 加圧状態にし、紙面に直径が約1cmの円を連続的に約1秒で2個の速度で10 個書き、塗布線の線切れ、方向性、カスレなどの状態を観察する。筆記感は、こ の塗布具で実際に塗布した際の、ガリガリ感やビビリなどの書き味を官能的に判 断した。その結果を表1に示すが、◎は極めて良好、○は良好、△はやや不良、 ×は不良を示す。
【0012】
【表1】
【0013】 これから分かるように、塗布液吐出性と筆記感がともに良好であるためには、 ストロークSは10μm以上であることが必要がある。なお、球状塗布体の外径 は、0.5mmφ、0.7mmφ、1.0mmφ、2.0mmφ、3.0mmφについて試 験したが、いずれの外径でもほぼ同じ結果であった。
【0014】 また、球状塗布体の飛び出し試験を行った結果を説明する。試験方法は、図2 において、スプリング5の代わりに細い棒を挿入し、球状塗布体4が座部35に 接触した状態から突き上げたときに球状塗布体4がチップ3から飛び出す荷重を 求めた。その結果を図3に示すが、いすれもストロークが大きくなるほど小さな 荷重で飛び出すが、0.5kgの荷重で飛び出すストロークは、球状塗布体の外 径が0.5mmφの場合は約150μm、0.7mmφの場合は約200μm、1. 0mmφの場合は約300μmであった。つまり、ストロークが球状塗布体の外径 の30%以下であれば、0.5kgの荷重では飛び出すことがない。そして、実 際にストロークが球状塗布体の外径の30%以下の塗布具を1mの高さから床上 に落下させたが、球状塗布体が飛び出すことがなかった。結局のところ、球状塗 布体を、チップ内で前後方向に10μm〜球状塗布体の外径の30%の範囲で移 動可能に抱持することによって、良好な塗布液吐出や筆記感が得られ、かつ少々 の衝撃では球状塗布体が飛び出さないことが分かる。
【0015】
【考案の効果】 以上説明したように本考案は、球状塗布体を、チップ内で前後方向に10μm 〜球状塗布体の外径の30%の範囲で移動可能に抱持するので、良好な塗布液吐 出や筆記感が得られ、かつ少々の衝撃ではチップから球状塗布体が飛び出さない 塗布具とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】塗布具の断面図である。
【図2】球状塗布体の抱持状態の説明図である。
【図3】球状塗布体の飛び出し試験の説明図である。
1 塗布液タンク 2 先口 3 チップ 31 チップの先端縁 4 球状塗布体 5 スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65D 47/44 C 83/00
Claims (1)
- 【請求項1】 球状塗布体がその一部がチップの先端か
ら臨出した状態で回転自由に抱持されるとともに、該球
状塗布体がスプリングで弾発されてチップの内向きの先
端縁に接触し、該チップを保持した先口が塗布液タンク
に接続され、該塗布液タンクに粘度の高い造膜性塗布液
が充填された塗布具であって、 前記球状塗布体は、チップ内で前後方向に10μm〜球
状塗布体の外径の30%の範囲で移動可能に抱持された
ことを特徴とする塗布具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7206193U JPH0734962U (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | 塗布具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7206193U JPH0734962U (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | 塗布具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0734962U true JPH0734962U (ja) | 1995-06-27 |
Family
ID=13478507
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7206193U Pending JPH0734962U (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | 塗布具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0734962U (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0576569B2 (ja) * | 1983-03-14 | 1993-10-22 | Ranjaa Baiomekanikusu Guruupu | |
JP4137776B2 (ja) * | 2003-12-02 | 2008-08-20 | 石川島建材工業株式会社 | トンネル覆工用角型鋼管の推進方法およびトンネル覆工用角形鋼管 |
-
1993
- 1993-12-14 JP JP7206193U patent/JPH0734962U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0576569B2 (ja) * | 1983-03-14 | 1993-10-22 | Ranjaa Baiomekanikusu Guruupu | |
JP4137776B2 (ja) * | 2003-12-02 | 2008-08-20 | 石川島建材工業株式会社 | トンネル覆工用角型鋼管の推進方法およびトンネル覆工用角形鋼管 |
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