JPH0734937Y2 - 短繊維塊の開繊装置 - Google Patents
短繊維塊の開繊装置Info
- Publication number
- JPH0734937Y2 JPH0734937Y2 JP1989042155U JP4215589U JPH0734937Y2 JP H0734937 Y2 JPH0734937 Y2 JP H0734937Y2 JP 1989042155 U JP1989042155 U JP 1989042155U JP 4215589 U JP4215589 U JP 4215589U JP H0734937 Y2 JPH0734937 Y2 JP H0734937Y2
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- JP
- Japan
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- pressure gas
- short fiber
- cylinder
- axis
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Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は，合成繊維トウを切断装置により切断して短繊
維綿を製造するに際し，切断直後の短繊維塊を効率良く
開繊することができる開繊装置に関するものである。
維綿を製造するに際し，切断直後の短繊維塊を効率良く
開繊することができる開繊装置に関するものである。
（従来の技術） 一般に，合成繊維トウを切断して短繊維綿を製造する場
合，切断装置により切断した直後の短繊維は塊状の形態
となるため，開繊する必要がある。
合，切断装置により切断した直後の短繊維は塊状の形態
となるため，開繊する必要がある。
従来，合成繊維トウを切断装置により切断して短繊維綿
を製造するに際し，切断装置の直下に高圧気体噴射管を
配設し，ローラ等の移送手段により送られてきた繊維ト
ウを切断装置により切断した後，高圧気体噴射管により
開繊して短繊維綿とすることが行われていた。しかしな
がら，短繊維塊は，このような高圧気体噴射管を用いて
も十分に開繊されず，しかも開繊斑を生じていた。すな
わち，前記のような高圧気体噴射管では，高圧気体噴射
管から噴出された高圧気体は横方向の乱流を形成するの
みで，短繊維塊には一方向の力しか作用しないため，短
繊維塊は単に横方向に吹き飛ばされるだけであり，良好
に開繊されない。しかも，乱流であるため短繊維塊に作
用する力は常に変動し，この変動により開繊効果に斑が
生じるのである。そして，このような開繊斑を有する短
繊維綿は，打綿機により打綿されるとき予備開繊斑を生
じたり，梳綿機を経てウエブとされたときウエブに小さ
な繊維塊を残したり，あるいはウエブの厚さ斑を生じた
りするという問題を有していた。
を製造するに際し，切断装置の直下に高圧気体噴射管を
配設し，ローラ等の移送手段により送られてきた繊維ト
ウを切断装置により切断した後，高圧気体噴射管により
開繊して短繊維綿とすることが行われていた。しかしな
がら，短繊維塊は，このような高圧気体噴射管を用いて
も十分に開繊されず，しかも開繊斑を生じていた。すな
わち，前記のような高圧気体噴射管では，高圧気体噴射
管から噴出された高圧気体は横方向の乱流を形成するの
みで，短繊維塊には一方向の力しか作用しないため，短
繊維塊は単に横方向に吹き飛ばされるだけであり，良好
に開繊されない。しかも，乱流であるため短繊維塊に作
用する力は常に変動し，この変動により開繊効果に斑が
生じるのである。そして，このような開繊斑を有する短
繊維綿は，打綿機により打綿されるとき予備開繊斑を生
じたり，梳綿機を経てウエブとされたときウエブに小さ
な繊維塊を残したり，あるいはウエブの厚さ斑を生じた
りするという問題を有していた。
このような問題を解決するため，特開昭59−82423号公
報には，合成繊維トウを切断装置により切断して短繊維
綿を製造するに際し，切断装置の繊維排出側に近接して
高速気流で短繊維塊を開繊するエジエクタ装置を設ける
ことが提案されている。しかしながら，この装置では，
繊維トウの総繊度が２〜５万デニール程度であれば，そ
の切断後の開繊状態は良好であるが，繊維トウの総繊度
が10万デニール程度以上になると，それを切断して開繊
しようとするとき，一部の短繊維間に交絡が発生して短
繊維が玉綿状になるという問題があった。また，エジエ
クタ本体のマウス部に短繊維塊が詰り，開繊工程が停止
するという問題があった。
報には，合成繊維トウを切断装置により切断して短繊維
綿を製造するに際し，切断装置の繊維排出側に近接して
高速気流で短繊維塊を開繊するエジエクタ装置を設ける
ことが提案されている。しかしながら，この装置では，
繊維トウの総繊度が２〜５万デニール程度であれば，そ
の切断後の開繊状態は良好であるが，繊維トウの総繊度
が10万デニール程度以上になると，それを切断して開繊
しようとするとき，一部の短繊維間に交絡が発生して短
繊維が玉綿状になるという問題があった。また，エジエ
クタ本体のマウス部に短繊維塊が詰り，開繊工程が停止
するという問題があった。
（考案が解決しようとする課題） 本考案は，合成繊維トウを切断装置により切断して短繊
維綿を製造するに際し，切断直後の短繊維塊を効率良
く，しかも均一に開繊することができる開繊装置を提供
しようとするものである。
維綿を製造するに際し，切断直後の短繊維塊を効率良
く，しかも均一に開繊することができる開繊装置を提供
しようとするものである。
（課題を解決するための手段） 本考案は，上端と下端に開口を有する円筒体，円筒体の
上部に配設された圧力室，圧力室に配設された高圧気体
導入孔と複数の高圧気体噴射孔からなる短繊維塊の開繊
装置であって，円筒体の内壁面に開口する噴射孔開口端
を含む円筒体の軸に直角な円筒体横断面内において，高
圧気体噴射孔の軸が噴射孔開口端における円筒体の横断
面内での接線方向から中心に向かって45〜75度の傾きθ
１を有し，かつ噴射孔開口端における円筒体の縦断面内
での円筒体の軸に平行な方向から円筒体の軸に向かって
下方向に30〜60度の傾きθ２を有するように高圧気体噴
射孔を設け，高圧気体噴射孔から噴出された高圧気体
が，円筒体内を螺旋回転しながら下方向に流れる高速螺
旋回転気流を形成するようにしたことを特徴とする短繊
維塊の開繊装置を要旨とするものである。
上部に配設された圧力室，圧力室に配設された高圧気体
導入孔と複数の高圧気体噴射孔からなる短繊維塊の開繊
装置であって，円筒体の内壁面に開口する噴射孔開口端
を含む円筒体の軸に直角な円筒体横断面内において，高
圧気体噴射孔の軸が噴射孔開口端における円筒体の横断
面内での接線方向から中心に向かって45〜75度の傾きθ
１を有し，かつ噴射孔開口端における円筒体の縦断面内
での円筒体の軸に平行な方向から円筒体の軸に向かって
下方向に30〜60度の傾きθ２を有するように高圧気体噴
射孔を設け，高圧気体噴射孔から噴出された高圧気体
が，円筒体内を螺旋回転しながら下方向に流れる高速螺
旋回転気流を形成するようにしたことを特徴とする短繊
維塊の開繊装置を要旨とするものである。
次に，本考案の装置を図面に基づいて具体的に説明す
る。
る。
第１図は，本考案の開繊装置の一実施例を示す図であ
り，（ａ）は縦断面を示す図，（ｂ）は（ａ）のＸ−Ｘ
方向の横断面を示す図で，図中Ａは開繊装置,1は上端と
下端に開口を有する円筒体,2は短繊維塊供給口,3は短繊
維排出口,4は圧力室,5は高圧気体導入孔,6（6a〜6d）は
高圧気体噴射孔である。第２図は，切断装置により繊維
トウを切断し，引き続いて切断装置の直下に配設された
第１図に示した開繊装置Ａにより開繊する工程を示す図
であり，図中７は繊維トウ,8は繊維トウ７を切断する切
断装置,9は切断装置８により切断された繊維からなる短
繊維塊,10は開繊装置Ａにより開繊された短繊維であ
る。
り，（ａ）は縦断面を示す図，（ｂ）は（ａ）のＸ−Ｘ
方向の横断面を示す図で，図中Ａは開繊装置,1は上端と
下端に開口を有する円筒体,2は短繊維塊供給口,3は短繊
維排出口,4は圧力室,5は高圧気体導入孔,6（6a〜6d）は
高圧気体噴射孔である。第２図は，切断装置により繊維
トウを切断し，引き続いて切断装置の直下に配設された
第１図に示した開繊装置Ａにより開繊する工程を示す図
であり，図中７は繊維トウ,8は繊維トウ７を切断する切
断装置,9は切断装置８により切断された繊維からなる短
繊維塊,10は開繊装置Ａにより開繊された短繊維であ
る。
図において，円筒体１は，その上端に短繊維塊供給口2,
下端に短繊維排出口３を有し，その上部には圧力室４が
配設されている。圧力室４には，その外周側に１個の高
圧気体導入孔５が，またその内周側である円筒体１の外
壁面に４個の高圧気体噴射孔6a〜6dが円筒体１の外壁面
から内壁面まで貫通して配設されている。高圧気体噴射
孔6a〜6dは，高圧気体噴射孔6a〜6dが円筒体１の内壁面
に開口する噴射孔開口端を含む円筒体１の軸に直角な円
筒体横断面内において，高圧気体噴射孔の軸が噴射孔開
口端における円筒体１の横断面内での接線方向から中心
に向かって55度の傾きθ１を有し，かつ噴射孔開口端に
おける円筒体１の縦断面内での円筒体１の軸に平行な方
向から円筒体１の軸に向かって下方向に45度の傾きθ２
を有するように配設されている。なお，高圧気体噴射孔
6a〜6dは，円筒体１の一横断面内で円筒体１の円周上の
等間隔の位置に配設されている。
下端に短繊維排出口３を有し，その上部には圧力室４が
配設されている。圧力室４には，その外周側に１個の高
圧気体導入孔５が，またその内周側である円筒体１の外
壁面に４個の高圧気体噴射孔6a〜6dが円筒体１の外壁面
から内壁面まで貫通して配設されている。高圧気体噴射
孔6a〜6dは，高圧気体噴射孔6a〜6dが円筒体１の内壁面
に開口する噴射孔開口端を含む円筒体１の軸に直角な円
筒体横断面内において，高圧気体噴射孔の軸が噴射孔開
口端における円筒体１の横断面内での接線方向から中心
に向かって55度の傾きθ１を有し，かつ噴射孔開口端に
おける円筒体１の縦断面内での円筒体１の軸に平行な方
向から円筒体１の軸に向かって下方向に45度の傾きθ２
を有するように配設されている。なお，高圧気体噴射孔
6a〜6dは，円筒体１の一横断面内で円筒体１の円周上の
等間隔の位置に配設されている。
次に，前記開繊装置Ａを用い，高圧空気により短繊維塊
を開繊するときの開繊動作を説明する。
を開繊するときの開繊動作を説明する。
第２図に示したように，繊維トウ７は，まず切断装置８
により切断され短繊維塊９を形成し，引き続いてこの短
繊維塊９は，開繊装置Ａにより開繊され短繊維10とな
る。このような工程において，短繊維塊９は，開繊装置
Ａの円筒体１の上端の短繊維塊供給口２から円筒体１内
に供給され，円筒体１内を通過した後，円筒体１の下端
の短繊維排出口３から排出される。一方，圧力室４に
は，高圧気体導入孔５から高圧空気が導入され，一旦こ
の圧力室４において均圧化される。そして，均圧化され
た高圧空気は，高圧気体噴射孔6a〜6dから円筒体１内へ
噴出され，円筒体１内を回転しながら下方向に流れる高
速螺旋回転気流を形成する。円筒体１内に導入された短
繊維塊９には，高速螺旋回転気流により，円筒体１内の
噴射孔開口端における円筒体１の軸に直角な円筒体横断
面内で，噴射孔開口端における円筒体の横断面内での接
線方向から中心に向かう力（第１図（ｂ）のf1）と，円
筒体１の軸に平行な方向の力の２方向の力が作用する。
すなわち，円筒体１内を落下する短繊維塊９には，異な
る２方向の力が加わるので，開繊維が促進される。しか
も，螺旋回転気流であるため，短繊維塊９が円筒体１内
を下方向に移送されるまでに複数回にわたってこの２方
向の力による均一な拡散作用を受けることとなり，短繊
維塊９は極めて効率良く，しかも均一に開繊される。
により切断され短繊維塊９を形成し，引き続いてこの短
繊維塊９は，開繊装置Ａにより開繊され短繊維10とな
る。このような工程において，短繊維塊９は，開繊装置
Ａの円筒体１の上端の短繊維塊供給口２から円筒体１内
に供給され，円筒体１内を通過した後，円筒体１の下端
の短繊維排出口３から排出される。一方，圧力室４に
は，高圧気体導入孔５から高圧空気が導入され，一旦こ
の圧力室４において均圧化される。そして，均圧化され
た高圧空気は，高圧気体噴射孔6a〜6dから円筒体１内へ
噴出され，円筒体１内を回転しながら下方向に流れる高
速螺旋回転気流を形成する。円筒体１内に導入された短
繊維塊９には，高速螺旋回転気流により，円筒体１内の
噴射孔開口端における円筒体１の軸に直角な円筒体横断
面内で，噴射孔開口端における円筒体の横断面内での接
線方向から中心に向かう力（第１図（ｂ）のf1）と，円
筒体１の軸に平行な方向の力の２方向の力が作用する。
すなわち，円筒体１内を落下する短繊維塊９には，異な
る２方向の力が加わるので，開繊維が促進される。しか
も，螺旋回転気流であるため，短繊維塊９が円筒体１内
を下方向に移送されるまでに複数回にわたってこの２方
向の力による均一な拡散作用を受けることとなり，短繊
維塊９は極めて効率良く，しかも均一に開繊される。
本考案においては，高圧気体噴射孔6a〜6dは，高圧気体
噴射孔6a〜6dから噴出された高圧気体が円筒体１内を螺
旋回転しながら下方向に流れる高速螺旋回転気流を形成
するように配設される。具体的には，高圧気体噴射孔6a
〜6dは，高圧気体噴射孔6a〜6dが円筒体１の内壁面に開
口する噴射孔開口端を含む円筒体１の軸に直角な円筒体
横断面内において，その軸が噴射孔開口端における円筒
体横断面内での接線方向から中心に向かって傾きθ１を
有し，かつ噴射孔開口端における円筒体１の縦断面内で
の円筒体１の軸に平行な方向から円筒体１の軸に向かっ
て下方向に傾きθ２を有するように配設される。
噴射孔6a〜6dから噴出された高圧気体が円筒体１内を螺
旋回転しながら下方向に流れる高速螺旋回転気流を形成
するように配設される。具体的には，高圧気体噴射孔6a
〜6dは，高圧気体噴射孔6a〜6dが円筒体１の内壁面に開
口する噴射孔開口端を含む円筒体１の軸に直角な円筒体
横断面内において，その軸が噴射孔開口端における円筒
体横断面内での接線方向から中心に向かって傾きθ１を
有し，かつ噴射孔開口端における円筒体１の縦断面内で
の円筒体１の軸に平行な方向から円筒体１の軸に向かっ
て下方向に傾きθ２を有するように配設される。
上記実施例では，高圧気体噴射孔6a〜6dの傾きθ１を55
度，傾きθ２を45度とした例を示したが，傾きθ１及び
θ２は，高圧気体噴射孔6a〜6dから噴出された高圧気体
が円筒体１内を螺旋回転しながら下方向に流れる高速螺
旋回転気流を形成するように設定する必要がある。この
ためには，θ１を45〜75度及びθ２を30〜60度とするこ
とが必要である。θ１が45度未満であると，孔を加工す
ることが困難であり,75度を超えると噴射された気体同
士がぶつかりあって，螺旋回転気流が形成されなくな
る。また，θ２が30度未満であると，気体流が円筒体の
軸方向に向かって直線的に円筒体の下方向へ噴射されて
螺旋回転気流が形成されなくなり,60度を超えると螺旋
回転気流が下方向に流れる速度が弱くなり，短繊維塊が
十分に開繊されない。さらに，好ましくは，θ１を50〜
65度，θ２を35〜50度とする。
度，傾きθ２を45度とした例を示したが，傾きθ１及び
θ２は，高圧気体噴射孔6a〜6dから噴出された高圧気体
が円筒体１内を螺旋回転しながら下方向に流れる高速螺
旋回転気流を形成するように設定する必要がある。この
ためには，θ１を45〜75度及びθ２を30〜60度とするこ
とが必要である。θ１が45度未満であると，孔を加工す
ることが困難であり,75度を超えると噴射された気体同
士がぶつかりあって，螺旋回転気流が形成されなくな
る。また，θ２が30度未満であると，気体流が円筒体の
軸方向に向かって直線的に円筒体の下方向へ噴射されて
螺旋回転気流が形成されなくなり,60度を超えると螺旋
回転気流が下方向に流れる速度が弱くなり，短繊維塊が
十分に開繊されない。さらに，好ましくは，θ１を50〜
65度，θ２を35〜50度とする。
なお，高圧気体噴射孔６の孔数，圧力室４に供給する高
圧気体の圧力，円筒体１の内径と長さは，開繊装置Ａに
単位時間当たり供給される短繊維塊の量と短繊維の繊度
によるが，通常，高圧気体噴射孔６の孔数を２〜6,高圧
気体の圧力を１〜5Kg/cm2，円筒体１の内径を80〜300m
m,長さを100〜800mmとするのがよい。
圧気体の圧力，円筒体１の内径と長さは，開繊装置Ａに
単位時間当たり供給される短繊維塊の量と短繊維の繊度
によるが，通常，高圧気体噴射孔６の孔数を２〜6,高圧
気体の圧力を１〜5Kg/cm2，円筒体１の内径を80〜300m
m,長さを100〜800mmとするのがよい。
本考案の装置は，高圧気体噴射孔６から噴出された高圧
気体に円筒体１内を回転しながら下方向に流れる高速螺
旋回転気流を形成させるものであり，この高速螺旋回転
気流により短繊維塊９は効率良く，しかも均一に拡散さ
れ開繊されるのである。
気体に円筒体１内を回転しながら下方向に流れる高速螺
旋回転気流を形成させるものであり，この高速螺旋回転
気流により短繊維塊９は効率良く，しかも均一に拡散さ
れ開繊されるのである。
（考案の効果） 本考案の装置によれば，合成繊維トウを切断装置により
切断して短繊維綿を製造するに際し，切断直後の短繊維
塊を開繊斑を生じることなく十分に開繊することができ
る。そして，本考案の装置により開繊された短繊維綿
は，後工程における予備開繊斑を生じたり，あるいはウ
エブとしたときウエブの厚さ斑を生じたりすることがな
い。
切断して短繊維綿を製造するに際し，切断直後の短繊維
塊を開繊斑を生じることなく十分に開繊することができ
る。そして，本考案の装置により開繊された短繊維綿
は，後工程における予備開繊斑を生じたり，あるいはウ
エブとしたときウエブの厚さ斑を生じたりすることがな
い。
第１図は，本考案の開繊装置の一実施例を示す図で，
（ａ）は縦断面を示す図，（ｂ）は（ａ）のＸ−Ｘ方向
の横断面を示す図，第２図は，切断装置により繊維トウ
を切断し，引き続いて切断装置の直下に配設された第１
図に示した開繊装置Ａにより開繊する工程を示す図であ
る。 A:開繊装置,1:円筒体,2:短繊維塊供給口,3:短繊維排出
口,4:圧力室,5:高圧気体導入孔,6（6a〜6d）：高圧気体
噴射孔,7:繊維トウ,8:切断装置,9:短繊維塊,10:開繊さ
れた短繊維
（ａ）は縦断面を示す図，（ｂ）は（ａ）のＸ−Ｘ方向
の横断面を示す図，第２図は，切断装置により繊維トウ
を切断し，引き続いて切断装置の直下に配設された第１
図に示した開繊装置Ａにより開繊する工程を示す図であ
る。 A:開繊装置,1:円筒体,2:短繊維塊供給口,3:短繊維排出
口,4:圧力室,5:高圧気体導入孔,6（6a〜6d）：高圧気体
噴射孔,7:繊維トウ,8:切断装置,9:短繊維塊,10:開繊さ
れた短繊維
Claims (1)
- 【請求項１】上端と下端に開口を有する円筒体，円筒体
の上部に配設された圧力室，圧力室に配設された高圧気
体導入孔と複数の高圧気体噴射孔からなる短繊維塊の開
繊装置であって，円筒体の内壁面に開口する噴射孔開口
端を含む円筒体の軸に直角な円筒体横断面内において，
高圧気体噴射孔の軸が噴射孔開口端における円筒体の横
断面内での接線方向から中心に向かって45〜75度の傾き
θ１を有し，かつ噴射孔開口端における円筒体の縦断面
内での円筒体の軸に平行な方向から円筒体の軸に向かっ
て下方向に30〜60度の傾きθ２を有するように高圧気体
噴射孔を設け，高圧気体噴射孔から噴出された高圧気体
が，円筒体内を螺旋回転しながら下方向に流れる高速螺
旋回転気流を形成するようにしたことを特徴とする短繊
維塊の開繊装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989042155U JPH0734937Y2 (ja) | 1989-04-11 | 1989-04-11 | 短繊維塊の開繊装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989042155U JPH0734937Y2 (ja) | 1989-04-11 | 1989-04-11 | 短繊維塊の開繊装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02132668U JPH02132668U (ja) | 1990-11-05 |
| JPH0734937Y2 true JPH0734937Y2 (ja) | 1995-08-09 |
Family
ID=31553445
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989042155U Expired - Lifetime JPH0734937Y2 (ja) | 1989-04-11 | 1989-04-11 | 短繊維塊の開繊装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0734937Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110468470A (zh) * | 2019-09-03 | 2019-11-19 | 浙江新和成股份有限公司 | 切断纤维的开松方法和装置 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS51149930A (en) * | 1975-06-19 | 1976-12-23 | Ikegami Kikai Kk | Apparatus for removing staple fiber impurity in cotton suppling process |
| JPS5982423A (ja) * | 1982-11-04 | 1984-05-12 | Teijin Ltd | 繊維束の切断開繊方法 |
-
1989
- 1989-04-11 JP JP1989042155U patent/JPH0734937Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110468470A (zh) * | 2019-09-03 | 2019-11-19 | 浙江新和成股份有限公司 | 切断纤维的开松方法和装置 |
| CN110468470B (zh) * | 2019-09-03 | 2021-07-30 | 浙江新和成股份有限公司 | 切断纤维的开松方法和装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02132668U (ja) | 1990-11-05 |
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