JPH0734797Y2 - Z形推進装置のプロペラ防蝕装置 - Google Patents

Z形推進装置のプロペラ防蝕装置

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JPH0734797Y2
JPH0734797Y2 JP1988081622U JP8162288U JPH0734797Y2 JP H0734797 Y2 JPH0734797 Y2 JP H0734797Y2 JP 1988081622 U JP1988081622 U JP 1988081622U JP 8162288 U JP8162288 U JP 8162288U JP H0734797 Y2 JPH0734797 Y2 JP H0734797Y2
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JP
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gear case
propeller
carbon brush
anticorrosion
type propulsion
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JP1988081622U
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芳樹 南家
Original Assignee
株式会社新潟鐵工所
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はZ形推進装置のプロペラ防蝕装置に関するもの
である。
[従来の技術] 船体内に設けられたエンジンからの動力を、船体外の下
方に設けられたギヤケース内のプロペラ軸に垂直軸を介
して伝えるとともに、該垂直軸を中心にギヤケース全体
を旋回させて、プロペラの推進方向をかえるようにした
推進装置が知られており、このような装置は一般にZ形
推進装置と呼ばれている。Z形推進装置におけるプロペ
ラの防蝕法としては、一般に流電陽極方式が用いられる
ことが多い。具体的にはプロペラの材質である鋼(鉄)
よりも電位の低い防蝕金属(陽極)、例えば亜鉛を、ギ
ヤケースの外面等に設け、プロペラに防蝕電流を流すこ
とによって腐蝕を防止するようにしていた。
[考案が解決しようとする課題] Z形推進機関においては、プロペラに連結されたプロペ
ラ軸は、軸受を介して回転自在にギヤケース内に設けら
れている。そして、この軸受においては、回転部と固定
部の間に潤滑油膜が介在しており、これが絶縁物となっ
てプロペラ軸及びプロペラとギヤケースとの電気的導通
を妨げていた。従って従来の技術によれば、プロペラに
十分な防蝕電流が流れず、必要な防蝕効果を挙げること
ができないという問題があった。
本考案は、防蝕金属を用いた効果の高いZ形推進装置の
プロペラ防蝕装置を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するための手段を実施例に対応する図
面を参照して説明する。
すなわち、本考案は、外面に防蝕金属が設けられたギヤ
ケースと該ギヤケース内に設けられたプロペラ軸とをギ
ヤケースの内部で電気的に導通させたZ形推進装置のプ
ロペラ防蝕装置において、 プロペラ軸(7)のギヤケース(3)の内部に突出する
前端面(7c)の中央に固定された導電性のセンタピン
(11)と、プロペラ軸(7)の前端面(7c)に固定さ
れ、センタピン(11)を液密的に覆うカバー(12)と、
該カバー(12)に設けられた貫通孔(12a)に前後摺動
自在に液密的に貫設され、一端がセンタピン(11)に接
触するカーボンブラシ(14)と、ギヤケース(3)と電
気接続された状態でギヤケース(3)の内部に固定され
た押え板(17)と、押え板(17)とカーボンブラシ(1
4)の他端との間に介設され、カーボンブラシ(14)を
弾圧するコイルばね(18)と、カーボンブラシ(14)と
押え板(17)とを接続するアース線(19)と、を具備す
ることを特徴としている。[作用] プロペラ軸7とギヤケース3とは、センタピン11、カー
ボンブラシ14、アース線19及び押え板17を介して電気接
続され、即ちプロペラ軸に設けられたプロペラとギヤケ
ースの防蝕金属とがギヤケース内で電気的に導通してい
るので、ギヤケース及びプロペラが電解液(例えば海水
等)内にあれば、防蝕金属からプロペラに防蝕電流が流
れ、十分な電気防蝕効果が得られる。
[実施例] 本考案の一実施例を図面によって説明する。
第2図において、3は船体の底部に取付けられたZ形推
進装置1のギヤケースである。ギヤケース3は船体と連
通しており、該ギヤケース3内に軸受4,5,6を介して略
水平に設置されたプロペラ軸7は、船体内に設けられた
機関の略水平な駆動軸(図示せず。)に推直軸8を介し
て連動連結されている。そして該プロペラ軸7の後端部
7aはギヤケース3の外部に突出しており、該後端部7aに
はプロペラ9が取付けられている。即ち、機関の駆動力
は図示しない駆動軸から垂直軸8に伝達され、さらにプ
ロペラ軸7に伝えられてプロペラ9を回転駆動するよう
に構成されている。また、図示しない機構によって、ギ
ヤケース3は垂直軸8を中心に平面内で旋回しうるよう
に構成されており、プロペラ9の向きを変えて船の進行
方向を制御できるようになっている。また、図中10は防
蝕金属としての防蝕亜鉛であり、ギヤケース3の外面に
取付けられている。
前記ギヤケース3内にある前記プロペラ軸7の前端部7b
には、プロペラ防蝕装置2が設けられている。第1図に
示すように、プロペラ軸7の前端面7cの中央には、導電
性のセンタピン11が固定されている。またプロペラ軸7
の前端面7cには、前記センタピン11を覆うカバー12が固
定されており、該カバー12の前端面の中央には貫通孔12
aが設けられている。そして、前記カバー12の貫通孔12a
にはOリング13を介してカーボンブラシ14が前後摺動自
在に挿通しており、該カーボンブラシ14の一端は前記セ
ンタピン11に接触しうるようになっている。次に、第2
図に示すように、前記プロペラ軸7の軸受5,6を固定し
ているブロック15,16はギヤケース3に取付けられてい
るが、このブロック16には押え板17が固定されている。
押え板17の内面中央にはコイルばね18の一端が固定され
ており、該コイルばね18の他端は前記カーボンブラシ14
の他端に押圧接触されている。即ち、コイルばね18は常
時縮められた状態にあり、該コイルばね18の復元力によ
ってカーボンブラシ14は前記センタピン11と常に接触す
るようになっている。また、カーボンブラシ14の他端は
アース線19によって押え板17に接続されている。
次に、以上の構成における作用・効果を説明する。
プロペラ9はプロペラ軸7と結合されており、該プロペ
ラ軸7に設けられたセンタピン11はカーボンブラシ14に
接触し、カーボンブラシ14はコイルばね18及びアース線
19を介して押え板17に導通されている。そして押え板17
はブロック16,15を介してギヤケース3に導通している
ので、前記プロペラ9はギヤケース3の内部でギヤケー
ス3に接続・導通されていることになる。また、カバー
12の貫通孔12aとカバーブラシ14の摺動部分にはOリン
グ13が設けられているので、カバー12の内部に油や海水
が侵入することはない。従って、センタピン11とカーボ
ンブラシ14の接触・導通は常に確保されるので、本実施
例のプロペラ防蝕装置2によれば、プロペラ9とギヤケ
ース3は間に油膜を介さずに電気的に導通した状態を保
つことができる。従って、海水中のZ形推進装置1にお
いては、ギヤケース3に取付けた防蝕亜鉛10から海水中
を通してプロペラ9に十分な防蝕電流が流れるので、プ
ロペラ9に腐蝕電流は流れ得なくなり、従来達成できな
かった顕著な電気防蝕効果を挙げることができる。
[考案の効果] 本考案に係るZ形推進装置のプロペラ防蝕装置によれ
ば、外面に防蝕金属が設けられたギヤケースと該ギヤケ
ース内に設けられたプロペラ軸とを、プロペラ軸7のギ
ヤケース3の内部に突出する前端面7cの中央に固定され
た導電性のセンタピン11、カーボンブラシ14、アース線
19及び押え板17を介してギヤケースの内部で電気的に導
通させるようにしたので、ギヤケースの防蝕金属から海
水中を通してプロペラに十分な防蝕電流を流すことがで
き、従来達成し得なかった顕著な電気防蝕効果を挙げる
ことができる。
また、上記センタピン11とカーボンブラシ14との接触部
をカバー12により液密的に覆い、且つ、カーボンブラシ
14をコイルばね18によってセンタピン11に弾圧させるよ
うにしたので、該接触部に油膜が介入するなどの恐れも
なく、常に電気的に導通した状態を保つことが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例であるプロペラ防蝕装置の断
面図、第2図は同装置を有するZ形推進装置の断面図で
ある。 1……Z形推進装置、2……プロペラ防蝕装置、3……
ギヤケース、7……プロペラ軸、9……プロペラ、10…
…防蝕金属としての防蝕亜鉛。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外面に防蝕金属が設けられたギヤケースと
    該ギヤケース内に設けられたプロペラ軸とをギヤケース
    の内部で電気的に導通させたZ形推進装置のプロペラ防
    蝕装置において、 プロペラ軸(7)のギヤケース(3)の内部に突出する
    前端面(7c)の中央に固定された導電性のセンタピン
    (11)と、プロペラ軸(7)の前端面(7c)に固定さ
    れ、センタピン(11)を液密的に覆うカバー(12)と、
    該カバー(12)に設けられた貫通孔(12a)に前後摺動
    自在に液密的に貫設され、一端がセンタピン(11)に接
    触するカーボンブラシ(14)と、ギヤケース(3)と電
    気接続された状態でギヤケース(3)の内部に固定され
    た押え板(17)と、押え板(17)とカーボンブラシ(1
    4)の他端との間に介設され、カーボンブラシ(14)を
    弾圧するコイルばね(18)と、カーボンブラシ(14)と
    押え板(17)とを接続するアース線(19)と、を具備す
    ることを特徴とするZ形推進装置のプロペラ防蝕装置。
JP1988081622U 1988-06-22 1988-06-22 Z形推進装置のプロペラ防蝕装置 Expired - Lifetime JPH0734797Y2 (ja)

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JPH025395U JPH025395U (ja) 1990-01-12
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4785219B2 (ja) * 1999-11-11 2011-10-05 株式会社鶴見製作所 水中回転機械における縦型回転軸の支承に用いられる軸承装置
JP4785220B2 (ja) * 1999-11-11 2011-10-05 株式会社鶴見製作所 水中回転機械における縦型回転軸の支承に用いられる軸承装置
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JPS4422343Y1 (ja) * 1969-04-01 1969-09-20
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JPS594764U (ja) * 1982-06-28 1984-01-12 勝間 智之 船舶における推進軸防食装置

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