JP2001107887A - 水中ポンプまたは水中ポンプを用いた曝気・撹拌装置の電食防止構造 - Google Patents
水中ポンプまたは水中ポンプを用いた曝気・撹拌装置の電食防止構造Info
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- JP2001107887A JP2001107887A JP28917399A JP28917399A JP2001107887A JP 2001107887 A JP2001107887 A JP 2001107887A JP 28917399 A JP28917399 A JP 28917399A JP 28917399 A JP28917399 A JP 28917399A JP 2001107887 A JP2001107887 A JP 2001107887A
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- motor shaft
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
Landscapes
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Aeration Devices For Treatment Of Activated Polluted Sludge (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 回転部等への塗装やコーティングを必要とす
ることなく、モータ駆動時に回転体部分と静止体部分に
生じる電位差を減少させて恒久的でローコストな電食防
止効果の得られる、水中ポンプまたは水中ポンプを用い
た曝気・撹拌装置の電食防止構造を提供する。 【構成】 モータ軸1およびそれに連なる回転体部分
と、ベアリングブラケット6およびそれに連なる静止体
部分とを導電グリース11の介在により電気的に導通さ
せ、電位の低い金属からなる流電陽極を接液部に付設
し、水中ポンプまたは水中ポンプを用いた曝気・撹拌装
置の運転時に前記回転体部分と静止体部分に生じる電位
差を減少させることにより電食現象を生じさせないよう
構成した。
ることなく、モータ駆動時に回転体部分と静止体部分に
生じる電位差を減少させて恒久的でローコストな電食防
止効果の得られる、水中ポンプまたは水中ポンプを用い
た曝気・撹拌装置の電食防止構造を提供する。 【構成】 モータ軸1およびそれに連なる回転体部分
と、ベアリングブラケット6およびそれに連なる静止体
部分とを導電グリース11の介在により電気的に導通さ
せ、電位の低い金属からなる流電陽極を接液部に付設
し、水中ポンプまたは水中ポンプを用いた曝気・撹拌装
置の運転時に前記回転体部分と静止体部分に生じる電位
差を減少させることにより電食現象を生じさせないよう
構成した。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、水中ポンプまたは水中ポ
ンプを用いた曝気・撹拌装置の電食防止構造に関するも
のである。
ンプを用いた曝気・撹拌装置の電食防止構造に関するも
のである。
【0002】
【従来技術とその問題点】水中で使用されるポンプなど
においては、接液部や回転体部分と静止体部分との間隙
付近で特に腐食を生じやすい。腐食の要因が金属表面に
形成される腐食電池の作用によるものであることは既に
解明されており、腐食電池のアノード部とカソード部の
電位差をなくすることができたならば、腐食電流が流れ
なくなって腐食は停止することになる。
においては、接液部や回転体部分と静止体部分との間隙
付近で特に腐食を生じやすい。腐食の要因が金属表面に
形成される腐食電池の作用によるものであることは既に
解明されており、腐食電池のアノード部とカソード部の
電位差をなくすることができたならば、腐食電流が流れ
なくなって腐食は停止することになる。
【0003】しかしながら水中ポンプのモータ軸は軸受
により支承されており、軸受の内輪と外輪とはボールを
介してほとんど点接触に近い状態で接触しているのに過
ぎず、しかも内外輪の対向面間の空隙部には潤滑用のグ
リースが充填されており、そのグリースは非導電性であ
るため、モータ軸の回転時には内外輪とボールとの接触
部分に絶縁油膜が形成せられ、軸受内輪およびそれに連
なる回転体部分と、軸受外輪およびそれに連なる静止体
部分とは完全に絶縁された状態となり、電位差によって
腐食を生じることは避けられない。
により支承されており、軸受の内輪と外輪とはボールを
介してほとんど点接触に近い状態で接触しているのに過
ぎず、しかも内外輪の対向面間の空隙部には潤滑用のグ
リースが充填されており、そのグリースは非導電性であ
るため、モータ軸の回転時には内外輪とボールとの接触
部分に絶縁油膜が形成せられ、軸受内輪およびそれに連
なる回転体部分と、軸受外輪およびそれに連なる静止体
部分とは完全に絶縁された状態となり、電位差によって
腐食を生じることは避けられない。
【0004】腐食から保護するための対策として様々な
塗装や、高価なコーティングを施すことも試みられてい
るが、回転部等への塗装やコーティングは摩耗やキャビ
テーションの現象等によって容易に剥離し、たとえ部分
的な剥離であっても一旦剥離すれば電食防止機能は失わ
れて腐食が進行することになる。また、陽極材の犠牲溶
解作用により防食効果を得ようとする電気的防食法も試
みられているが、これは機械構造物全体において電気的
な導通状態であることが必要で、一部分でも非導通状態
であれば効果がなく、最もネックとなっているのが前述
のごとくモータ駆動時において回転体部分と静止体部分
とが軸受部で分断されることである。
塗装や、高価なコーティングを施すことも試みられてい
るが、回転部等への塗装やコーティングは摩耗やキャビ
テーションの現象等によって容易に剥離し、たとえ部分
的な剥離であっても一旦剥離すれば電食防止機能は失わ
れて腐食が進行することになる。また、陽極材の犠牲溶
解作用により防食効果を得ようとする電気的防食法も試
みられているが、これは機械構造物全体において電気的
な導通状態であることが必要で、一部分でも非導通状態
であれば効果がなく、最もネックとなっているのが前述
のごとくモータ駆動時において回転体部分と静止体部分
とが軸受部で分断されることである。
【0005】
【発明の目的】本発明の目的は、回転部等への塗装やコ
ーティングを必要とすることなく、モータ駆動時に回転
体部分と静止体部分に生じる電位差を減少させて恒久的
でローコストな電食防止効果の得られる、水中ポンプま
たは水中ポンプを用いた曝気・撹拌装置の電食防止構造
を提供することにある。
ーティングを必要とすることなく、モータ駆動時に回転
体部分と静止体部分に生じる電位差を減少させて恒久的
でローコストな電食防止効果の得られる、水中ポンプま
たは水中ポンプを用いた曝気・撹拌装置の電食防止構造
を提供することにある。
【0006】
【発明の構成】本発明に係る水中ポンプまたは水中ポン
プを用いた曝気・撹拌装置の電食防止構造において、請
求項1の発明では、羽根車を装着したモータ軸に静合す
る軸受内輪と、ベアリングブラケットに静合する軸受外
輪との対向面間に形成された空隙部に、導電グリースを
充填して上記軸受内外輪間を電気的に導通させ、水中ポ
ンプまたは水中ポンプを用いた曝気・撹拌装置の運転時
にその回転体部分と静止体部分に生じる電位差を減少さ
せることにより電食現象を生じさせないよう構成し、請
求項2の発明では、羽根車を装着したモータ軸の原動側
軸受を蓋装するベアリングカバー内面と、モータ軸の原
動側端面との間に形成された空隙部に、導電グリースを
充填して上記ベアリングカバーとモータ軸とを電気的に
導通させ、水中ポンプまたは水中ポンプを用いた曝気・
撹拌装置の運転時にその回転体部分と静止体部分に生じ
る電位差を減少させることにより電食現象を生じさせな
いよう構成し、請求項3の発明では、羽根車を装着した
モータ軸の原動側軸端部にグリース溜まりを凹設し、ベ
アリングブラケットまたはベアリングカバーから導延さ
れた導電体をグリース溜まり内へ挿入すると共に導電グ
リースをグリース溜まり内へ容入して上記ベアリングブ
ラケットとモータ軸とを電気的に導通させ、水中ポンプ
または水中ポンプを用いた曝気・撹拌装置の運転時にそ
の回転体部分と静止体部分に生じる電位差を減少させる
ことにより電食現象を生じさせないよう構成した。
プを用いた曝気・撹拌装置の電食防止構造において、請
求項1の発明では、羽根車を装着したモータ軸に静合す
る軸受内輪と、ベアリングブラケットに静合する軸受外
輪との対向面間に形成された空隙部に、導電グリースを
充填して上記軸受内外輪間を電気的に導通させ、水中ポ
ンプまたは水中ポンプを用いた曝気・撹拌装置の運転時
にその回転体部分と静止体部分に生じる電位差を減少さ
せることにより電食現象を生じさせないよう構成し、請
求項2の発明では、羽根車を装着したモータ軸の原動側
軸受を蓋装するベアリングカバー内面と、モータ軸の原
動側端面との間に形成された空隙部に、導電グリースを
充填して上記ベアリングカバーとモータ軸とを電気的に
導通させ、水中ポンプまたは水中ポンプを用いた曝気・
撹拌装置の運転時にその回転体部分と静止体部分に生じ
る電位差を減少させることにより電食現象を生じさせな
いよう構成し、請求項3の発明では、羽根車を装着した
モータ軸の原動側軸端部にグリース溜まりを凹設し、ベ
アリングブラケットまたはベアリングカバーから導延さ
れた導電体をグリース溜まり内へ挿入すると共に導電グ
リースをグリース溜まり内へ容入して上記ベアリングブ
ラケットとモータ軸とを電気的に導通させ、水中ポンプ
または水中ポンプを用いた曝気・撹拌装置の運転時にそ
の回転体部分と静止体部分に生じる電位差を減少させる
ことにより電食現象を生じさせないよう構成した。
【0007】
【実施例】以下水中ポンプを実施対象とした事例につい
て説明をする。
て説明をする。
【0008】図1において、1はモータ回転子2に嵌着
されたモータ軸であって、その負荷側導出端には羽根車
3が装着されている。4Aはモータ軸1の原動側軸受、
4Bは負荷側軸受であって、図2に詳示するようにモー
タ軸1に静合する軸受内輪5と、ベアリングブラケット
6に静合する軸受外輪7とがボール8を介して対向し、
該対向面間に形成される空隙部9aに導電グリース11
を充填する。該導電グリース11はもともと静電気防止
用としてカーボンとグリースを混ぜ合わせ必要に応じリ
チュームを添加して作られ、各種機械類の帯電防止に有
効なものとされているが、導電性に優れているという特
性により軸承内外輪5,7間は電気的に導通せられ、延
いてはモータ軸1およびそれに連なるモータ回転子2や
羽根車3などの回転体部分と、ベアリングブラケット6
およびそれに連なるモータ外胴12やポンプケーシング
13などの静止体部分とが電気的に導通することにな
る。
されたモータ軸であって、その負荷側導出端には羽根車
3が装着されている。4Aはモータ軸1の原動側軸受、
4Bは負荷側軸受であって、図2に詳示するようにモー
タ軸1に静合する軸受内輪5と、ベアリングブラケット
6に静合する軸受外輪7とがボール8を介して対向し、
該対向面間に形成される空隙部9aに導電グリース11
を充填する。該導電グリース11はもともと静電気防止
用としてカーボンとグリースを混ぜ合わせ必要に応じリ
チュームを添加して作られ、各種機械類の帯電防止に有
効なものとされているが、導電性に優れているという特
性により軸承内外輪5,7間は電気的に導通せられ、延
いてはモータ軸1およびそれに連なるモータ回転子2や
羽根車3などの回転体部分と、ベアリングブラケット6
およびそれに連なるモータ外胴12やポンプケーシング
13などの静止体部分とが電気的に導通することにな
る。
【0009】図3において、1はモータ回転子2に嵌着
されたモータ軸であって、その負荷側導出端には羽根車
3が装着されている。4Aはモータ軸1の原動側軸受で
あって、図4に詳示するようにモータ軸1に静合する軸
受内輪5と、ベアリングブラケット6に静合する軸受外
輪7とがボール8を介して対向している。10bはベア
リングブラケット6の中央部に重合されて前記原動側軸
受4Aを蓋装するベアリングカバーであり、該ベアリン
グカバー10bの内面と、モータ軸1の原動側端面との
間に形成された空隙部9bはに導電グリース11を充填
することによりベアリングカバー10bおよびベアリン
グブラケット6とモータ軸1とが電気的に導通せられ、
延いてはモータ軸1に連なるモータ回転子2や羽根車3
などの回転体部分と、ベアリングブラケット6に連なる
モータ外胴12やポンプケーシング13などの静止体部
分とが電気的に導通することになる。
されたモータ軸であって、その負荷側導出端には羽根車
3が装着されている。4Aはモータ軸1の原動側軸受で
あって、図4に詳示するようにモータ軸1に静合する軸
受内輪5と、ベアリングブラケット6に静合する軸受外
輪7とがボール8を介して対向している。10bはベア
リングブラケット6の中央部に重合されて前記原動側軸
受4Aを蓋装するベアリングカバーであり、該ベアリン
グカバー10bの内面と、モータ軸1の原動側端面との
間に形成された空隙部9bはに導電グリース11を充填
することによりベアリングカバー10bおよびベアリン
グブラケット6とモータ軸1とが電気的に導通せられ、
延いてはモータ軸1に連なるモータ回転子2や羽根車3
などの回転体部分と、ベアリングブラケット6に連なる
モータ外胴12やポンプケーシング13などの静止体部
分とが電気的に導通することになる。
【0010】図5において、1はモータ回転子2に嵌着
されたモータ軸であって、その負荷側導出端には羽根車
3が装着されている。4Aはモータ軸1の原動側軸受で
あって、図6に詳示するようにモータ軸1に静合する軸
受内輪5と、ベアリングブラケット6に静合する軸受外
輪7とがボール8を介して対向している。9cはモータ
軸1の原動側軸端部に凹設されたグリース溜まり、10
cはベアリングブラケット6またはベアリングカバー
(図示せず)から導延された導電体であり、その先端部
はグリース溜まり9c内へ挿入されている。そしてグリ
ース溜まり9c内へ容入される導電グリースによってベ
アリングブラケット6とモータ軸1とが電気的に導通せ
られ、延いてはモータ軸1に連なるモータ回転子2や羽
根車3などの回転体部分と、ベアリングブラケット6に
連なるモータ外胴12やポンプケーシング13などの静
止体部分とが電気的に導通することになる。
されたモータ軸であって、その負荷側導出端には羽根車
3が装着されている。4Aはモータ軸1の原動側軸受で
あって、図6に詳示するようにモータ軸1に静合する軸
受内輪5と、ベアリングブラケット6に静合する軸受外
輪7とがボール8を介して対向している。9cはモータ
軸1の原動側軸端部に凹設されたグリース溜まり、10
cはベアリングブラケット6またはベアリングカバー
(図示せず)から導延された導電体であり、その先端部
はグリース溜まり9c内へ挿入されている。そしてグリ
ース溜まり9c内へ容入される導電グリースによってベ
アリングブラケット6とモータ軸1とが電気的に導通せ
られ、延いてはモータ軸1に連なるモータ回転子2や羽
根車3などの回転体部分と、ベアリングブラケット6に
連なるモータ外胴12やポンプケーシング13などの静
止体部分とが電気的に導通することになる。
【0011】
【作用】上述のように回転体部分と静止体部分とが電気
的に導通するため、モータ駆動時において上記両部分間
に生じる電位差を減少させ、腐食電流が流れなくなって
電食が防止される。
的に導通するため、モータ駆動時において上記両部分間
に生じる電位差を減少させ、腐食電流が流れなくなって
電食が防止される。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、水中ポンプまたは水中
ポンプを用いた曝気・撹拌装置について、回転部等への
塗装やコーティングを必要とすることなく、モータ駆動
時に回転体部分と静止体部分に生じる電位差を減少させ
て恒久的でローコストな電食防止効果の得られるのであ
る。
ポンプを用いた曝気・撹拌装置について、回転部等への
塗装やコーティングを必要とすることなく、モータ駆動
時に回転体部分と静止体部分に生じる電位差を減少させ
て恒久的でローコストな電食防止効果の得られるのであ
る。
【図1】 本発明電食防止構造を有する水中ポンプの縦
断側面図であって、軸受内輪と軸受外輪との対向面間の
空隙部に導電グリースを充填した事例を示す。
断側面図であって、軸受内輪と軸受外輪との対向面間の
空隙部に導電グリースを充填した事例を示す。
【図2】 図1における要部の拡大図である。
【図3】 本発明電食防止構造を有する水中ポンプの縦
断側面図であって、ベアリングカバー内面とモータ軸の
原動側端面との間の空隙部に導電グリースを充填した事
例を示す。
断側面図であって、ベアリングカバー内面とモータ軸の
原動側端面との間の空隙部に導電グリースを充填した事
例を示す。
【図4】 図3における要部の拡大図である。
【図5】 本発明電食防止構造を有する水中ポンプの縦
断側面図であって、モータ軸の原動側軸端面のグリース
溜まりに導電グリースを充填し、ベアリングブラケット
から導延された導電体をグリース溜まり内に挿入させた
事例を示す。
断側面図であって、モータ軸の原動側軸端面のグリース
溜まりに導電グリースを充填し、ベアリングブラケット
から導延された導電体をグリース溜まり内に挿入させた
事例を示す。
【図6】 図5における要部の拡大図である。
1 モータ軸 3 羽根車 4A 原動側軸受 5 軸受内輪 6 ベアリングブラケット 7 軸受外輪 9a 軸受内輪と軸受外輪との間の空隙部 9b ベアリングカバー内面とモータ軸の原動側端面
との間の空隙部 9c グリース溜まり 10b ベアリングカバー 10c 導電体 11 導電グリース
との間の空隙部 9c グリース溜まり 10b ベアリングカバー 10c 導電体 11 導電グリース
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月8日(1999.11.
8)
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【発明の構成】本発明に係る水中ポンプまたは水中ポン
プを用いた曝気・撹拌装置の電食防止構造において、請
求項1の発明では、羽根車を装着したモータ軸に静合す
る軸受内輪と、ベアリングブラケットに静合する軸受外
輪との対向面間に形成された空隙部に、導電グリースを
充填して上記軸受内外輪間を電気的に導通させ、電位の
低い金属からなる流電陽極を接液部に付設し、水中ポン
プまたは水中ポンプを用いた曝気・撹拌装置の運転時に
その回転体部分と静止体部分に生じる電位差を減少させ
ることにより電食現象を生じさせないよう構成し、請求
項2の発明では、羽根車を装着したモータ軸の原動側軸
受を蓋装するベアリングカバー内面と、モータ軸の原動
側端面との間に形成された空隙部に、導電グリースを充
填して上記ベアリングカバーとモータ軸とを電気的に導
通させ、電位の低い金属からなる流電陽極を接液部に付
設し、水中ポンプまたは水中ポンプを用いた曝気・撹拌
装置の運転時にその回転体部分と静止体部分に生じる電
位差を減少させることにより電食現象を生じさせないよ
う構成し、請求項3の発明では、羽根車を装着したモー
タ軸の原動側軸端部にグリース溜まりを凹設し、ベアリ
ングブラケットまたはベアリングカバーから導延された
導電体をグリース溜まり内へ挿入すると共に導電グリー
スをグリース溜まり内へ容入して上記ベアリングブラケ
ットとモータ軸とを電気的に導通させ、電位の低い金属
からなる流電陽極を接液部に付設し、水中ポンプまたは
水中ポンプを用いた曝気・撹拌装置の運転時にその回転
体部分と静止体部分に生じる電位差を減少させることに
より電食現象を生じさせないよう構成した。
プを用いた曝気・撹拌装置の電食防止構造において、請
求項1の発明では、羽根車を装着したモータ軸に静合す
る軸受内輪と、ベアリングブラケットに静合する軸受外
輪との対向面間に形成された空隙部に、導電グリースを
充填して上記軸受内外輪間を電気的に導通させ、電位の
低い金属からなる流電陽極を接液部に付設し、水中ポン
プまたは水中ポンプを用いた曝気・撹拌装置の運転時に
その回転体部分と静止体部分に生じる電位差を減少させ
ることにより電食現象を生じさせないよう構成し、請求
項2の発明では、羽根車を装着したモータ軸の原動側軸
受を蓋装するベアリングカバー内面と、モータ軸の原動
側端面との間に形成された空隙部に、導電グリースを充
填して上記ベアリングカバーとモータ軸とを電気的に導
通させ、電位の低い金属からなる流電陽極を接液部に付
設し、水中ポンプまたは水中ポンプを用いた曝気・撹拌
装置の運転時にその回転体部分と静止体部分に生じる電
位差を減少させることにより電食現象を生じさせないよ
う構成し、請求項3の発明では、羽根車を装着したモー
タ軸の原動側軸端部にグリース溜まりを凹設し、ベアリ
ングブラケットまたはベアリングカバーから導延された
導電体をグリース溜まり内へ挿入すると共に導電グリー
スをグリース溜まり内へ容入して上記ベアリングブラケ
ットとモータ軸とを電気的に導通させ、電位の低い金属
からなる流電陽極を接液部に付設し、水中ポンプまたは
水中ポンプを用いた曝気・撹拌装置の運転時にその回転
体部分と静止体部分に生じる電位差を減少させることに
より電食現象を生じさせないよう構成した。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】図5において、1はモータ回転子2に嵌着
されたモータ軸であって、その負荷側導出端には羽根車
3が装着されている。4Aはモータ軸1の原動側軸受で
あって、図6に詳示するようにモータ軸1に静合する軸
受内輪5と、ベアリングブラケット6に静合する軸受外
輪7とがボール8を介して対向している。9cはモータ
軸1の原動側軸端部に凹設されたグリース溜まり、10
cはベアリングブラケット6またはベアリングカバー
(図示せず)から導延された導電体であり、その先端部
はグリース溜まり9c内へ挿入されている。そしてグリ
ース溜まり9c内へ容入される導電グリースによってベ
アリングブラケット6とモータ軸1とが電気的に導通せ
られ、延いてはモータ軸1に連なるモータ回転子2や羽
根車3などの回転体部分と、ベアリングブラケット6に
連なるモータ外胴12やポンプケーシング13などの静
止体部分とが電気的に導通することになる。また、図
1、図3および図5のいずれの事例においても、例えば
ヘッドカバーなどの接液部に、アルミニウム合金など電
位の低い金属からなる流電陽極(図示せず)を付設して
おくものとする。
されたモータ軸であって、その負荷側導出端には羽根車
3が装着されている。4Aはモータ軸1の原動側軸受で
あって、図6に詳示するようにモータ軸1に静合する軸
受内輪5と、ベアリングブラケット6に静合する軸受外
輪7とがボール8を介して対向している。9cはモータ
軸1の原動側軸端部に凹設されたグリース溜まり、10
cはベアリングブラケット6またはベアリングカバー
(図示せず)から導延された導電体であり、その先端部
はグリース溜まり9c内へ挿入されている。そしてグリ
ース溜まり9c内へ容入される導電グリースによってベ
アリングブラケット6とモータ軸1とが電気的に導通せ
られ、延いてはモータ軸1に連なるモータ回転子2や羽
根車3などの回転体部分と、ベアリングブラケット6に
連なるモータ外胴12やポンプケーシング13などの静
止体部分とが電気的に導通することになる。また、図
1、図3および図5のいずれの事例においても、例えば
ヘッドカバーなどの接液部に、アルミニウム合金など電
位の低い金属からなる流電陽極(図示せず)を付設して
おくものとする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【作用】上述のように回転体部分と静止体部分とが電気
的に導通するため、モータ駆動時において上記両部分間
に生じる電位差を減少させ、腐食電流が流れなくなると
共に流電陽極の溶出による防食電流が形成されて防食作
用を生じる。
的に導通するため、モータ駆動時において上記両部分間
に生じる電位差を減少させ、腐食電流が流れなくなると
共に流電陽極の溶出による防食電流が形成されて防食作
用を生じる。
Claims (3)
- 【請求項1】 羽根車を装着したモータ軸に静合する軸
受内輪と、ベアリングブラケットに静合する軸受外輪と
の対向面間に形成された空隙部に、導電グリースを充填
して上記軸受内外輪間を電気的に導通させ、水中ポンプ
または水中ポンプを用いた曝気・撹拌装置の運転時にそ
の回転体部分と静止体部分に生じる電位差を減少させる
ことにより電食現象を生じさせないよう構成したことを
特徴とする、水中ポンプまたは水中ポンプを用いた曝気
・撹拌装置の電食防止構造。 - 【請求項2】 羽根車を装着したモータ軸の原動側軸受
を蓋装するベアリングカバー内面と、モータ軸の原動側
端面との間に形成された空隙部に、導電グリースを充填
して上記ベアリングカバーとモータ軸とを電気的に導通
させ、水中ポンプまたは水中ポンプを用いた曝気・撹拌
装置の運転時にその回転体部分と静止体部分に生じる電
位差を減少させることにより電食現象を生じさせないよ
う構成したことを特徴とする、水中ポンプまたは水中ポ
ンプを用いた曝気・撹拌装置の電食防止構造。 - 【請求項3】 羽根車を装着したモータ軸の原動側軸端
部にグリース溜まりを凹設し、ベアリングブラケットま
たはベアリングカバーから導延された導電体をグリース
溜まり内へ挿入すると共に導電グリースをグリース溜ま
り内へ容入して上記ベアリングブラケットとモータ軸と
を電気的に導通させ、水中ポンプまたは水中ポンプを用
いた曝気・撹拌装置の運転時にその回転体部分と静止体
部分に生じる電位差を減少させることにより電食現象を
生じさせないよう構成したことを特徴とする、水中ポン
プまたは水中ポンプを用いた曝気・撹拌装置の電食防止
構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28917399A JP2001107887A (ja) | 1999-10-12 | 1999-10-12 | 水中ポンプまたは水中ポンプを用いた曝気・撹拌装置の電食防止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP28917399A JP2001107887A (ja) | 1999-10-12 | 1999-10-12 | 水中ポンプまたは水中ポンプを用いた曝気・撹拌装置の電食防止構造 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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