JPH0734720A - チユーンドアクテイブ型制振装置 - Google Patents
チユーンドアクテイブ型制振装置Info
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- JPH0734720A JPH0734720A JP20041993A JP20041993A JPH0734720A JP H0734720 A JPH0734720 A JP H0734720A JP 20041993 A JP20041993 A JP 20041993A JP 20041993 A JP20041993 A JP 20041993A JP H0734720 A JPH0734720 A JP H0734720A
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- Japan
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- fixed frame
- actuator
- vibrating body
- frame
- stage moving
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- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 装置が構造物の頂面部を専有せず、かつアク
チユエータが小型で固定フレームの内側に収まる、した
がって構造物の経済設計及び装置の小型化に優れたチユ
ーンドアクテイブ型制振装置を図る。 【構成】 構造物上に設置された大径筒状の固定フレー
ムと、上記固定フレームの内側に同軸的に内挿されそれ
ぞれ順次複数本の吊材を介し水平移動自在に吊持された
複数重の中径,小径筒状の移動フレームと、上記各移動
フレームの最内側のものに複数本の吊材を介し水平移動
自在に吊持された振動体と、上記振動体の制御装置部と
を有するチユーンドアクテイブ型制振装置において、固
定フレーム2,各移動フレーム4,6及び振動体8を互
いに同心配置した状態のもとで、水平面内の前後方向,
左右方向に沿って、それぞれ平行的に対向し合う固定フ
レーム2,各移動フレーム4,6又は振動体8の間に自
在継手を介し伸縮中立長さで接続して設けた一定ストロ
ーク長さの複数の水平アクチユエータ10を具えたこ
と。
チユエータが小型で固定フレームの内側に収まる、した
がって構造物の経済設計及び装置の小型化に優れたチユ
ーンドアクテイブ型制振装置を図る。 【構成】 構造物上に設置された大径筒状の固定フレー
ムと、上記固定フレームの内側に同軸的に内挿されそれ
ぞれ順次複数本の吊材を介し水平移動自在に吊持された
複数重の中径,小径筒状の移動フレームと、上記各移動
フレームの最内側のものに複数本の吊材を介し水平移動
自在に吊持された振動体と、上記振動体の制御装置部と
を有するチユーンドアクテイブ型制振装置において、固
定フレーム2,各移動フレーム4,6及び振動体8を互
いに同心配置した状態のもとで、水平面内の前後方向,
左右方向に沿って、それぞれ平行的に対向し合う固定フ
レーム2,各移動フレーム4,6又は振動体8の間に自
在継手を介し伸縮中立長さで接続して設けた一定ストロ
ーク長さの複数の水平アクチユエータ10を具えたこ
と。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチユーンドアクテイブ型
制振装置に関する。
制振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】チユーンドアクテイブ型制振装置として
は、従来、例えば、図4(A) 縦断面図に示すようなもの
が、知られている。すなわち、図4(A) において、01
は制振すべき構造物02上に固定した比較的大径の正方
形筒状の外側固定フレーム、03は固定フレーム01の
内側に吊材04を介し水平移動自在に支持した比較的小
径の正方形筒状移動フレーム、05は移動フレーム03
の内側に吊材04を介し吊持した重錘式の振動体、06
は固定フレーム01、移動フレーム03及び振動体05
の間にX軸,Y軸方向に接続した振動減衰用のオイルダ
ンパ、07は移動フレーム03及び振動体05下部の構
造物02床面に設置した振動体05駆動用のアクチユエ
ータである。アクチユエータ07は、振動体05の下部
に係合するサドル08と、これと摺動係合しX軸,Y軸
方向にレール09,010上を移動するビーム011、
012と、これらを移動させる駆動軸013及びモータ
014からなり、図示省略のセンサで構造物の振動を検
知し、その情報を基にモータ014を制御し、振動体0
5を最適方向へ最適量移動させて構造物02の制振を行
なう。
は、従来、例えば、図4(A) 縦断面図に示すようなもの
が、知られている。すなわち、図4(A) において、01
は制振すべき構造物02上に固定した比較的大径の正方
形筒状の外側固定フレーム、03は固定フレーム01の
内側に吊材04を介し水平移動自在に支持した比較的小
径の正方形筒状移動フレーム、05は移動フレーム03
の内側に吊材04を介し吊持した重錘式の振動体、06
は固定フレーム01、移動フレーム03及び振動体05
の間にX軸,Y軸方向に接続した振動減衰用のオイルダ
ンパ、07は移動フレーム03及び振動体05下部の構
造物02床面に設置した振動体05駆動用のアクチユエ
ータである。アクチユエータ07は、振動体05の下部
に係合するサドル08と、これと摺動係合しX軸,Y軸
方向にレール09,010上を移動するビーム011、
012と、これらを移動させる駆動軸013及びモータ
014からなり、図示省略のセンサで構造物の振動を検
知し、その情報を基にモータ014を制御し、振動体0
5を最適方向へ最適量移動させて構造物02の制振を行
なう。
【0003】オイルダンパ06は、図4(B) 部分拡大水
平断面図で示すように、一般にシリンダ015と、ピス
トン016を備え、シリンダ015内に封入したオイル
がピストン016の細孔017又は外部の管018を通
ってヘッド側とロッド側へ流動する抵抗等の大きさを調
節して使用している。
平断面図で示すように、一般にシリンダ015と、ピス
トン016を備え、シリンダ015内に封入したオイル
がピストン016の細孔017又は外部の管018を通
ってヘッド側とロッド側へ流動する抵抗等の大きさを調
節して使用している。
【0004】しかしながら、このような装置では、下記
のような欠点がある。 (1) 装置が構造物02の頂面部に専有的に配設されるの
で、構造物02の設計が制約され、したがってその経済
性の向上が難しい。 (2) 構造物02が大型化し、振動体05が大きくなると
アクチユエータ07も大型化するので、これを構造物0
2の頂面部内に配設するのが困難になる。 (3) 特に、装置のアクチユエータ07は平面配置的にそ
の両端部が、それぞれ固定フレーム01より外側へはみ
出すほど大きいので、これを構造物02の頂面部内に配
設するのが困難になる。
のような欠点がある。 (1) 装置が構造物02の頂面部に専有的に配設されるの
で、構造物02の設計が制約され、したがってその経済
性の向上が難しい。 (2) 構造物02が大型化し、振動体05が大きくなると
アクチユエータ07も大型化するので、これを構造物0
2の頂面部内に配設するのが困難になる。 (3) 特に、装置のアクチユエータ07は平面配置的にそ
の両端部が、それぞれ固定フレーム01より外側へはみ
出すほど大きいので、これを構造物02の頂面部内に配
設するのが困難になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて提案されたもので、装置が構造物の頂面部
を専有せず、かつアクチユエータが小型で固定フレーム
の内側に収まる、したがって構造物の経済設計及び装置
の小型化に優れたチユーンドアクテイブ型制振装置を提
供することを目的とする。
事情に鑑みて提案されたもので、装置が構造物の頂面部
を専有せず、かつアクチユエータが小型で固定フレーム
の内側に収まる、したがって構造物の経済設計及び装置
の小型化に優れたチユーンドアクテイブ型制振装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明は構
造物上に設置された大径筒状の固定フレームと、上記固
定フレームの内側に同軸的に内挿されそれぞれ順次複数
本の吊材を介し水平移動自在に吊持された複数重の中
径,小径筒状の移動フレームと、上記各移動フレームの
最内側のものに複数本の吊材を介し水平移動自在に吊持
された振動体と、上記振動体の制御装置部とを有するチ
ユーンドアクテイブ型制振装置において、上記固定フレ
ーム,上記各移動フレーム及び上記振動体を互いに同心
配置した状態のもとで、水平面内の前後方向,左右方向
に沿って、それぞれ平行的に対向し合う上記固定フレー
ム,上記各移動フレーム又は上記振動体の間に自在継手
を介し伸縮中立長さで接続して設けた一定ストローク長
さの複数の水平アクチユエータを具えたことを特徴とす
る。
造物上に設置された大径筒状の固定フレームと、上記固
定フレームの内側に同軸的に内挿されそれぞれ順次複数
本の吊材を介し水平移動自在に吊持された複数重の中
径,小径筒状の移動フレームと、上記各移動フレームの
最内側のものに複数本の吊材を介し水平移動自在に吊持
された振動体と、上記振動体の制御装置部とを有するチ
ユーンドアクテイブ型制振装置において、上記固定フレ
ーム,上記各移動フレーム及び上記振動体を互いに同心
配置した状態のもとで、水平面内の前後方向,左右方向
に沿って、それぞれ平行的に対向し合う上記固定フレー
ム,上記各移動フレーム又は上記振動体の間に自在継手
を介し伸縮中立長さで接続して設けた一定ストローク長
さの複数の水平アクチユエータを具えたことを特徴とす
る。
【0007】
【作用】このような構成によれば、構造物上に設置され
た大径筒状の固定フレームと、上記固定フレームの内側
に順次複数本の吊材を介し水平移動自在に吊持された複
数段の中径,小径筒状の移動フレームと、上記各移動フ
レームの最内側のものに複数本の吊材を介し水平移動自
在に吊持された振動体と、上記振動体の制御装置部とを
有するチユーンドアクテイブ型制振装置において、上記
固定フレーム,上記各移動フレーム及び上記振動体を互
いに同心配置した状態のもとで、水平面内の直角2方向
に沿って、それぞれ対向し合う上記固定フレーム,上記
各移動フレーム又は上記振動体の間に自在継手を介し伸
縮中立長さで接続して設けた一定ストローク長さの複数
の水平アクチユエータを設けているので、下記の作用が
行われる。 (1) 装置は構造物の頂面部を専有することがなくなる。 (2) アクチユエータは固定フレーム,第1段移動フレー
ム,第2段移動フレーム及び振動体に直接取付けた複数
の小型アクチユエータで済むとともに、それらが固定フ
レームから外側へはみ出すことがなくなる。
た大径筒状の固定フレームと、上記固定フレームの内側
に順次複数本の吊材を介し水平移動自在に吊持された複
数段の中径,小径筒状の移動フレームと、上記各移動フ
レームの最内側のものに複数本の吊材を介し水平移動自
在に吊持された振動体と、上記振動体の制御装置部とを
有するチユーンドアクテイブ型制振装置において、上記
固定フレーム,上記各移動フレーム及び上記振動体を互
いに同心配置した状態のもとで、水平面内の直角2方向
に沿って、それぞれ対向し合う上記固定フレーム,上記
各移動フレーム又は上記振動体の間に自在継手を介し伸
縮中立長さで接続して設けた一定ストローク長さの複数
の水平アクチユエータを設けているので、下記の作用が
行われる。 (1) 装置は構造物の頂面部を専有することがなくなる。 (2) アクチユエータは固定フレーム,第1段移動フレー
ム,第2段移動フレーム及び振動体に直接取付けた複数
の小型アクチユエータで済むとともに、それらが固定フ
レームから外側へはみ出すことがなくなる。
【0008】
【実施例】本発明を図4(A) に示した構造物02に適用
した一実施例を図面について説明すると、図4と同一の
符号はそれぞれ同図と同一の部材を示し、まず、図1
(A)縦断面図及び同図(B) 平面図において、制振装置
は、制振すべき構造物02上に設置した比較的大径の正
方形筒状の固定フレーム2と、この内側に4本の吊材3
を介し水平移動自在に吊持した比較的中径の正方形筒状
の第1段移動フレーム4と、この内側に4本の吊材5を
介し水平移動自在に吊持した比較的小径の正方形筒状の
第2段移動フレーム6と、これに4 本の吊材7を介し水
平移動自在に吊持した重錘式の振動体8と、固定フレー
ム2、第1段移動フレーム4、第2段移動フレーム6及
び振動体8を同心に配置した状態のもとで水平面内の直
角2方向に沿ってそれぞれ対向し合う固定フレーム2、
第1段移動フレーム4、第2段移動フレーム6、又は振
動体8の間を自在継手9を介し伸縮中立長さで接続して
設けた一定ストローク長さのアクチユエータ10と、ア
クチユエータ10のための制御装置部11により構成す
る。なお、図1(B) において、各アクチユエータ10は
実線で伸縮中立長さ状態を、また、鎖線で最大伸ばし長
さ状態と最小縮め長さ状態を示している。
した一実施例を図面について説明すると、図4と同一の
符号はそれぞれ同図と同一の部材を示し、まず、図1
(A)縦断面図及び同図(B) 平面図において、制振装置
は、制振すべき構造物02上に設置した比較的大径の正
方形筒状の固定フレーム2と、この内側に4本の吊材3
を介し水平移動自在に吊持した比較的中径の正方形筒状
の第1段移動フレーム4と、この内側に4本の吊材5を
介し水平移動自在に吊持した比較的小径の正方形筒状の
第2段移動フレーム6と、これに4 本の吊材7を介し水
平移動自在に吊持した重錘式の振動体8と、固定フレー
ム2、第1段移動フレーム4、第2段移動フレーム6及
び振動体8を同心に配置した状態のもとで水平面内の直
角2方向に沿ってそれぞれ対向し合う固定フレーム2、
第1段移動フレーム4、第2段移動フレーム6、又は振
動体8の間を自在継手9を介し伸縮中立長さで接続して
設けた一定ストローク長さのアクチユエータ10と、ア
クチユエータ10のための制御装置部11により構成す
る。なお、図1(B) において、各アクチユエータ10は
実線で伸縮中立長さ状態を、また、鎖線で最大伸ばし長
さ状態と最小縮め長さ状態を示している。
【0009】次に、図1(C) 部分拡大縦断面図は、アク
チユエータ10の構造を示し、油圧シリンダーを使用し
た例を示す。アクチユエータ10は、ピストン部12を
シリンダー部13の中間位置へ移動した伸縮中立長さ状
態で、シリンダー部13とロッド部14を含む長さの中
間部15を固定フレーム2の中央に一致させ、両端を固
定フレーム2、第1段移動フレーム4、第2段移動フレ
ーム6及び振動体8の下面に設けた軸受ブラケット16
にそれぞれ球面継手等の自在継手9を介し接続して取り
つける。
チユエータ10の構造を示し、油圧シリンダーを使用し
た例を示す。アクチユエータ10は、ピストン部12を
シリンダー部13の中間位置へ移動した伸縮中立長さ状
態で、シリンダー部13とロッド部14を含む長さの中
間部15を固定フレーム2の中央に一致させ、両端を固
定フレーム2、第1段移動フレーム4、第2段移動フレ
ーム6及び振動体8の下面に設けた軸受ブラケット16
にそれぞれ球面継手等の自在継手9を介し接続して取り
つける。
【0010】このような装置において、アクチユエータ
10は、この状態で伸縮駆動されると、例えばアクチユ
エータ10の両端がそれぞれ固定フレーム2と第1段移
動フレーム4とに接続されているときには、第1段移動
フレーム4側の接続端部が伸び側又は縮み側に同じ長さ
移動し、それによって第1段移動フレーム4が固定フレ
ーム2の長さ方向へ移動される。第1段移動フレーム4
と第2段移動フレーム6及び振動体8の間においても各
アクチユエータ10は、上記と同様に作用し内部側の第
2段移動フレーム6又は振動体8を相対移動させる。
10は、この状態で伸縮駆動されると、例えばアクチユ
エータ10の両端がそれぞれ固定フレーム2と第1段移
動フレーム4とに接続されているときには、第1段移動
フレーム4側の接続端部が伸び側又は縮み側に同じ長さ
移動し、それによって第1段移動フレーム4が固定フレ
ーム2の長さ方向へ移動される。第1段移動フレーム4
と第2段移動フレーム6及び振動体8の間においても各
アクチユエータ10は、上記と同様に作用し内部側の第
2段移動フレーム6又は振動体8を相対移動させる。
【0011】このような制振装置に必要とする振動体8
の最大振動距離は一般に±1〜1.5m程度であるが、
この最大振動距離を±1.5mとした場合、上記の3段
振子形固定フレーム2、第1段移動フレーム4、第2段
移動フレーム6の間にそれぞれ設けた各アクチユエータ
10の最大必要ストロークは±0.5mでよくなり、小
型のアクチユエータ10の使用で済むようになる。
の最大振動距離は一般に±1〜1.5m程度であるが、
この最大振動距離を±1.5mとした場合、上記の3段
振子形固定フレーム2、第1段移動フレーム4、第2段
移動フレーム6の間にそれぞれ設けた各アクチユエータ
10の最大必要ストロークは±0.5mでよくなり、小
型のアクチユエータ10の使用で済むようになる。
【0012】構造物02に発生する振動は、センサ等で
検知され、制御装置部11に内蔵するコンピユータによ
り、上記検知されたデータを基に振動体8を移動させる
べき固定フレーム2内の座標位置及び各アクチユエータ
10の駆動量が計算され、各アクチユエータ10の一斉
同期駆動で振動体8が直線状に座標位置へ移動され座標
原点を通る振子状に往復移動制御され、その移動方向と
移動量が上記センサ等で検知されたデータに応じ修正さ
れることにより振動体8の最適の制振が行われる。この
制御自体は、公知の図4に示した装置で既に実用に供し
ているものと同等であり、ここでは説明を省略する。
検知され、制御装置部11に内蔵するコンピユータによ
り、上記検知されたデータを基に振動体8を移動させる
べき固定フレーム2内の座標位置及び各アクチユエータ
10の駆動量が計算され、各アクチユエータ10の一斉
同期駆動で振動体8が直線状に座標位置へ移動され座標
原点を通る振子状に往復移動制御され、その移動方向と
移動量が上記センサ等で検知されたデータに応じ修正さ
れることにより振動体8の最適の制振が行われる。この
制御自体は、公知の図4に示した装置で既に実用に供し
ているものと同等であり、ここでは説明を省略する。
【0013】次に、図2は、上述した各アクチユエータ
10の一斉同期駆動で行う振動体8の2つの振動状態を
示す。すなわち、図2(A) は、X軸方向と平行な構造物
の振動に際して振動体8を最大振幅に振動させた場合の
各アクチユエータ10の作動状態であり、図2(B) は、
X軸、Y軸に対し45°の角度で振動体8を振動させた
場合の各アクチユエータ10の作動状態を示している。
各アクチユエータ10は固定フレーム2の4 つの辺に設
けたグループごとに伸び駆動又は縮み駆動し、その駆動
量を段階的に与え同期駆動することにより全方向へ自由
に必要量、振動体8を振動することが可能である。
10の一斉同期駆動で行う振動体8の2つの振動状態を
示す。すなわち、図2(A) は、X軸方向と平行な構造物
の振動に際して振動体8を最大振幅に振動させた場合の
各アクチユエータ10の作動状態であり、図2(B) は、
X軸、Y軸に対し45°の角度で振動体8を振動させた
場合の各アクチユエータ10の作動状態を示している。
各アクチユエータ10は固定フレーム2の4 つの辺に設
けたグループごとに伸び駆動又は縮み駆動し、その駆動
量を段階的に与え同期駆動することにより全方向へ自由
に必要量、振動体8を振動することが可能である。
【0014】また、図3縦断面図は、アクチユエータ1
0の変形例であり、直流形リニアモータを使用した例を
示す。すなわち、アクチユエータ17は筒状コイルに構
成された直流リニアモータ部22の内部にリアクション
ボス部23を持つ伸縮ロッド部24を摺動ガイド25、
26により移動可能に支持し、両端部を図1の場合と同
様に各固定フレーム2、第1段移動フレーム4 、第2段
移動フレーム6及び振動体8の軸受ブラケット16に自
在継手9を介し接続して取り付けたものであり、図1の
場合と同様に作動させることが可能である。
0の変形例であり、直流形リニアモータを使用した例を
示す。すなわち、アクチユエータ17は筒状コイルに構
成された直流リニアモータ部22の内部にリアクション
ボス部23を持つ伸縮ロッド部24を摺動ガイド25、
26により移動可能に支持し、両端部を図1の場合と同
様に各固定フレーム2、第1段移動フレーム4 、第2段
移動フレーム6及び振動体8の軸受ブラケット16に自
在継手9を介し接続して取り付けたものであり、図1の
場合と同様に作動させることが可能である。
【0015】また、上記装置の振子形フレームの構成、
使用するアクチユエータの構成は上記実施例により限定
されることなく、自由に設計を変更することが可能であ
る。
使用するアクチユエータの構成は上記実施例により限定
されることなく、自由に設計を変更することが可能であ
る。
【0016】これら、実施例,変形例の装置によれば、
構造物上に設置された大径筒状の固定フレームと、上記
固定フレームの内側に同軸的に内挿されそれぞれ順次複
数本の吊材を介し水平移動自在に吊持された複数重の中
径,小径筒状の移動フレームと、上記各移動フレームの
最内側のものに複数本の吊材を介し水平移動自在に吊持
された振動体と、上記振動体の制御装置部とを有するチ
ユーンドアクテイブ型制振装置において、上記固定フレ
ーム,上記各移動フレーム及び上記振動体を互いに同心
配置した状態のもとで、水平面内の前後方向,左右方向
に沿って、それぞれ平行的に対向し合う上記固定フレー
ム,上記各移動フレーム又は上記振動体の間に自在継手
を介し伸縮中立長さで接続して設けた一定ストローク長
さの複数の水平アクチユエータを設けているので、下記
効果が奏せられる。 (1) 装置は構造物の頂面部を専有することがなく、した
がって構造物の経済設計が向上する。 (2) アクチユエータは固定フレーム,第1段移動フレー
ム,第2段移動フレーム及び振動体に直接取付けた複数
の小型アクチユエータで済むとともに、それらが固定フ
レームから外側へはみ出すことがなく、したがって装置
の小型化が可能となる。
構造物上に設置された大径筒状の固定フレームと、上記
固定フレームの内側に同軸的に内挿されそれぞれ順次複
数本の吊材を介し水平移動自在に吊持された複数重の中
径,小径筒状の移動フレームと、上記各移動フレームの
最内側のものに複数本の吊材を介し水平移動自在に吊持
された振動体と、上記振動体の制御装置部とを有するチ
ユーンドアクテイブ型制振装置において、上記固定フレ
ーム,上記各移動フレーム及び上記振動体を互いに同心
配置した状態のもとで、水平面内の前後方向,左右方向
に沿って、それぞれ平行的に対向し合う上記固定フレー
ム,上記各移動フレーム又は上記振動体の間に自在継手
を介し伸縮中立長さで接続して設けた一定ストローク長
さの複数の水平アクチユエータを設けているので、下記
効果が奏せられる。 (1) 装置は構造物の頂面部を専有することがなく、した
がって構造物の経済設計が向上する。 (2) アクチユエータは固定フレーム,第1段移動フレー
ム,第2段移動フレーム及び振動体に直接取付けた複数
の小型アクチユエータで済むとともに、それらが固定フ
レームから外側へはみ出すことがなく、したがって装置
の小型化が可能となる。
【0017】
【発明の効果】要するに本発明によれば、構造物上に設
置された大径筒状の固定フレームと、上記固定フレーム
の内側に順次複数本の吊材を介し水平移動自在に吊持さ
れた複数段の中径,小径筒状の移動フレームと、上記各
移動フレームの最内側のものに複数本の吊材を介し水平
移動自在に吊持された振動体と、上記振動体の制御装置
部とを有するチユーンドアクテイブ型制振装置におい
て、上記固定フレーム,上記各移動フレーム及び上記振
動体を互いに同心配置した状態のもとで、水平面内の直
角2方向に沿って、それぞれ対向し合う上記固定フレー
ム,上記各移動フレーム又は上記振動体の間に自在継手
を介し伸縮中立長さで接続して設けた一定ストローク長
さの複数の水平アクチユエータを具えたことにより、装
置が構造物の頂面部を専有せず、かつアクチユエータが
小型で固定フレームの内側に収まる、したがって構造物
の経済設計及び装置の小型化に優れたチユーンドアクテ
イブ型制振装置を得るから、本発明は産業上極めて有益
なものである。
置された大径筒状の固定フレームと、上記固定フレーム
の内側に順次複数本の吊材を介し水平移動自在に吊持さ
れた複数段の中径,小径筒状の移動フレームと、上記各
移動フレームの最内側のものに複数本の吊材を介し水平
移動自在に吊持された振動体と、上記振動体の制御装置
部とを有するチユーンドアクテイブ型制振装置におい
て、上記固定フレーム,上記各移動フレーム及び上記振
動体を互いに同心配置した状態のもとで、水平面内の直
角2方向に沿って、それぞれ対向し合う上記固定フレー
ム,上記各移動フレーム又は上記振動体の間に自在継手
を介し伸縮中立長さで接続して設けた一定ストローク長
さの複数の水平アクチユエータを具えたことにより、装
置が構造物の頂面部を専有せず、かつアクチユエータが
小型で固定フレームの内側に収まる、したがって構造物
の経済設計及び装置の小型化に優れたチユーンドアクテ
イブ型制振装置を得るから、本発明は産業上極めて有益
なものである。
【図1】本発明を図4に示す構造物02に適用した一実
施例を示し、(A) ,(B) ,(C)はそれぞれ縦断面図,平
面図,部分拡大縦断面図である。
施例を示し、(A) ,(B) ,(C)はそれぞれ縦断面図,平
面図,部分拡大縦断面図である。
【図2】図1のアクチユエータ10の一斉同期駆動で行
う振動体8のX軸方向,45°方向への振動状態を示
し、(A) ,(B) はそれぞれ平面図である。
う振動体8のX軸方向,45°方向への振動状態を示
し、(A) ,(B) はそれぞれ平面図である。
【図3】図1(C) のアクチユエータ10の変形例を示
す、同じく部分拡大縦断面図である。
す、同じく部分拡大縦断面図である。
【図4】公知のチユーンドアクテイブ型制振装置を示
し、(A) ,(B) はそれぞれ縦断面図,部分拡大平面図で
ある。
し、(A) ,(B) はそれぞれ縦断面図,部分拡大平面図で
ある。
2 固定フレーム 3 吊具 4 第1段移動フレーム 5 吊具 6 第2段移動フレーム 7 吊具 8 振動体 9 自在継手 10 アクチユエータ 11 制御装置部 12 ピストン部 13 シリンダー部 14 ロッド部 15 中間部 16 軸受ブラケット 17 アクチユエータ 22 直流形リニアモータ部 23 リアクシヨンボス部 24 伸縮ロッド部 25 摺動ガイド 26 摺動ガイド 02 構造物
フロントページの続き (72)発明者 今田 健二 広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱 重工業株式会社広島製作所内 (72)発明者 尾木 靖夫 広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱 重工業株式会社広島製作所内
Claims (1)
- 【請求項1】 構造物上に設置された大径筒状の固定フ
レームと、上記固定フレームの内側に同軸的に内挿され
それぞれ順次複数本の吊材を介し水平移動自在に吊持さ
れた複数重の中径,小径筒状の移動フレームと、上記各
移動フレームの最内側のものに複数本の吊材を介し水平
移動自在に吊持された振動体と、上記振動体の制御装置
部とを有するチユーンドアクテイブ型制振装置におい
て、上記固定フレーム,上記各移動フレーム及び上記振
動体を互いに同心配置した状態のもとで、水平面内の前
後方向,左右方向に沿って、それぞれ平行的に対向し合
う上記固定フレーム,上記各移動フレーム又は上記振動
体の間に自在継手を介し伸縮中立長さで接続して設けた
一定ストローク長さの複数の水平アクチユエータを具え
たことを特徴とするチユーンドアクテイブ型制振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05200419A JP3073369B2 (ja) | 1993-07-20 | 1993-07-20 | チューンドアクティブ型制振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05200419A JP3073369B2 (ja) | 1993-07-20 | 1993-07-20 | チューンドアクティブ型制振装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0734720A true JPH0734720A (ja) | 1995-02-03 |
JP3073369B2 JP3073369B2 (ja) | 2000-08-07 |
Family
ID=16424002
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05200419A Expired - Fee Related JP3073369B2 (ja) | 1993-07-20 | 1993-07-20 | チューンドアクティブ型制振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3073369B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019196648A (ja) * | 2018-05-10 | 2019-11-14 | 戸田建設株式会社 | 建物の制振システム及び建物 |
JP2022097566A (ja) * | 2018-06-25 | 2022-06-30 | 大成建設株式会社 | 振り子式制振装置 |
-
1993
- 1993-07-20 JP JP05200419A patent/JP3073369B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019196648A (ja) * | 2018-05-10 | 2019-11-14 | 戸田建設株式会社 | 建物の制振システム及び建物 |
JP2022097566A (ja) * | 2018-06-25 | 2022-06-30 | 大成建設株式会社 | 振り子式制振装置 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3073369B2 (ja) | 2000-08-07 |
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