JPH0734706U - ベルト連結用のバックル - Google Patents
ベルト連結用のバックルInfo
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- JPH0734706U JPH0734706U JP6664093U JP6664093U JPH0734706U JP H0734706 U JPH0734706 U JP H0734706U JP 6664093 U JP6664093 U JP 6664093U JP 6664093 U JP6664093 U JP 6664093U JP H0734706 U JPH0734706 U JP H0734706U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 雄部材と雌部材とに回転モーメントが加わっ
ても、雄部材と雌部材とが互いに回動可能でベルトの損
傷を防止する。 【構成】 差込部54と差込溝50との間には、外周形
状が円形で表面から凹状に形成された円形凹部42と、
この円形凹部42にはめ込まれる円形凸状に形成された
円形凸部40とを備え、円形凸部40及び円形凹部42
のうち少なくとも何れか一方には、互いに対面する外周
で、円形凸部40若しくは円形凹部42のうち少なくと
も何れか一方に、挿入方向に沿って傾斜する傾斜面41
を備える。
ても、雄部材と雌部材とが互いに回動可能でベルトの損
傷を防止する。 【構成】 差込部54と差込溝50との間には、外周形
状が円形で表面から凹状に形成された円形凹部42と、
この円形凹部42にはめ込まれる円形凸状に形成された
円形凸部40とを備え、円形凸部40及び円形凹部42
のうち少なくとも何れか一方には、互いに対面する外周
で、円形凸部40若しくは円形凹部42のうち少なくと
も何れか一方に、挿入方向に沿って傾斜する傾斜面41
を備える。
Description
【0001】
この考案は、ベルト、紐等を引き寄せて連結するためのバックルに関するもの である。
【0002】
従来、この種のベルト連結用のバックルとしては、連結受け具に於ける撓曲舌 片に段部を有するストップ突部を設ける一方、別設せる差込み具に於ける差込み 舌片に係止溝孔を穿つと共に該差込み具を連結受け具に差し込んだ際に係止溝孔 がストップ突部と嵌合すべく成した連結具が知られていた(例えば実開昭59-691 3号公報)。
【0003】
しかし、上記した従来のベルト連結用のバックルでは、差込み具を連結受け具 に差し込んだ後は、両者の位置は固定されたままの状態であった。このため、ベ ルトに加わる力の方向が変動して、差込み具と連結受け具とに回転モーメントが 作用すると、その回転モーメント力はベルトにのみ負担がかかり、ベルトを著し く損傷させるという問題点があった。
【0004】 そこで、請求項1記載の考案は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みて なされたものであり、その目的とするところは、雄部材と雌部材とに回転モーメ ントが加わっても、雄部材と雌部材とが互いに回動可能でベルトの損傷を防止す るベルト連結用のバックルを提供しようとするものである。 請求項2記載の考案は、雄部材と雌部材との連結作業を容易にしたベルト連結 用のバックルを提供しようとするものである。
【0005】
本考案は、上記した目的を達成するためのものであり、以下にその内容を図面 に示した実施例を用いて説明する。 請求項1記載の考案は、差込部(54)と差込溝(50)との間に、外周形状が円形で 表面から凹状に形成された円形凹部(42)と、この円形凹部(42)にはめ込まれる円 形凸状に形成された円形凸部(40)とを備え、円形凸部(40)及び円形凹部(42)のう ち少なくとも何れか一方には、互いに対面する外周で、円形凸部(40)若しくは円 形凹部(42)のうち少なくとも何れか一方に、挿入方向に沿って傾斜する傾斜面(4 1)を有することを特徴とする。
【0006】 請求項2記載の考案は、投入部(62)に、雄形本体部(21)から円筒形に延びた円 筒部(64)と、この円筒部(64)の先端から環状に張出した環状張出部(63)とを備え 、前記投入孔(70)は、前記環状張出部(63)の外径以上の内径を有する大径部(71) と、この大径部(71)に連続し、前記環状張出部(63)の外径より一回り小さい内径 を有する小径部(72)とを備え、小径部(72)は、その内縁から突出し、環状張出部 (63)と円筒部(64)との間の段差部(66)に引っ掛かり、環状張出部(63)の抜けを防 止する突縁部(73)を備えていることを特徴とする。
【0007】
したがって、請求項1記載の考案によれば、雄部材(20)の差込部(54)と雌部材 (22)の差込溝(50)との間には、円形凸部(40)と円形凹部(42)とを備えるとともに 、この円形凸部(40)及び円形凹部(42)のうち少なくとも何れか一方に、挿入方向 に沿って傾斜する傾斜面(41)を有している。
【0008】 このため、一方を他方に除々に挿入するとともに、雌部材(22)は傾斜面(41)に 沿って弾性変形し、差込溝(50)の間隔が除々に開けられる。 また、雄部材(20)のスムーズな挿入が可能となるとともに、さらに挿入される と、「パチン」という音ともに、雌部材(22)の弾性力により、円形凸部(40)が円 形凹部(42)の内部に完全にはまり込み、強固に連結される。
【0009】 さらに、円形凹部(42)は、その外周形状が円形で表面から凹状に形成されてお り、円形凸部(40)は、その外周形状が円形で、円形凹部(42)にはめ込まれる円形 凸状に形成されている。 このため、連結後に雄部材(20)及び雌部材(22)に回転モーメント力が加わって も、連結したままの状態で円形凹部(42)の内部で円形凸部(40)が回動可能となる 。これにより、ベルトにのみ回転モーメントの負荷が加わることを防止すること ができ、ベルトの一部にのみ力が集中することが無くなり、ベルトの損傷を低減 させる。
【0010】 また、互いにはまり合う円形凸部(40)と円形凹部(42)とが互いに円形であるた め、雄部材(20)と雌部材(22)とが斜め横から挿入されても、両円形凸部(40)と円 形凹部(42)とが確実にはまり合い、両部材(20,22)の連結方向の自由度が高い。 請求項2記載の考案によれば、投入孔(70)は、環状張出部(63)の外径以上の内 径を有する大径部(71)を有している。
【0011】 このため、投入孔(70)に環状張出部(63)を有する投入部(62)を引掛けることな く、容易に投入することができる。 そして、その状態のままで、投入部(62)を大径部(71)から小径部(72)に移動さ せると、この小径部(72)の内径は環状張出部(63)の外径より一回り小さく、且つ その内縁から突出した突縁部(73)を有しているため、この突縁部(73)が環状張出 部(63)と円筒部(64)との間の段差部(66)に引っ掛かり、小径部(72)から投入部(6 2)が抜けることを防止することができる。
【0012】
つぎに、本考案の実施例について添付の図面を参照して具体的に説明する。 図1〜3は、本考案の第1の実施例を示すものであり、図1はバックルの分離 状態を示す斜視図、図2は図1の雌部材の一部を断面にした斜視図、図3は図1 の連結状態を示す一部断面図をそれぞれ示す。
【0013】 図中、10は、ベルト連結用のバックルを示すものであり、このバックル10は、 図1に示すように、雌部材22と、この雌部材22に挿入される雄部材20とから構成 されている。各部材は、適度な弾性と剛性とを有する熱可塑性樹脂等により個々 に一体成形されている。 上記雌部材22は、図1〜3に示すように、ベルトを連結するベルト連結部30と 、このベルト連結部30に連設され、差込溝50を有する雌形本体部23とから構成さ れている。
【0014】 また、上記雄部材20は、図1〜3に示すように、ベルトを連結するベルト連結 部30と、このベルト連結部30に連設され、前記差込溝50に差込まれる差込部54と を有する雄形本体部21とから構成されている。 より具体的には、上記雌部材22のベルト連結部30は、図1〜3に示すように、 雌形本体部23の後端から短く延びた左右一対の延出部33,33と、両延出部33,33の 先端内空間をつなぎ、雌形本体部23の後端から離れて対向し、上下方向に厚みの 薄い板状のベルト取付片31と、このベルト取付片31及び雌形本体部23の間にあっ て、ベルトを通すベルト差込孔32とから構成されている。
【0015】 上記雌形本体部23は、具体的には、図1〜3に示すように、ベルト取付片31か ら板状に連設され、先端形状が弓形で、全体が舌状の背面壁52と、この背面壁52 と対向して平行に配置され、全体が矩形状の正面壁51とから断面U字状に形成さ れている。そして、この背面壁52及び正面壁51の間の空間には、差込部54を差込 む差込溝50が形成されている。さらに、正面壁51の先端には、斜め上方に延びた 操作片53が形成されている。
【0016】 上記雌形本体部23の正面壁51は、図1に示すように、背面壁52に臨む側の中央 に、外周形状が円形で表面から凸状に形成された円形凸部40を有している。さら に、この円形凸部40の先端には、図1〜3に示すように、挿入方向に沿って傾斜 する傾斜面41が形成されている。 上記雄部材20のベルト連結部30は、具体的には、図1に示すように、雄形本体 部21の後端から短く延びた左右一対の延出部33,33と、両延出部33,33の先端内空 間をつなぎ、雄形本体部21の後端から離れて対向し、板状のベルト取付片31と、 このベルト取付片31及び雄形本体部21の間にあって、ベルトを通すベルト差込孔 32とから構成されている。
【0017】 上記雄形本体部21は、図1,3に示すように、ベルト連結部30から板状に連設 され、先端形状が弓形で、全体形状が舌状に形成されているとともに、その中央 には、外周形状が円形で表面から凹状に形成され、前記円形凸部40の外径より僅 かに大きい内径を有する円形凹部42が形成されている。 つぎに、本実施例に係るバックルの連結手順について説明する。
【0018】 まず、ベルトは、図示しないが、一方の端部を雌部材22のベルト取付片31に巻 き付けるようにして、ベルト差込孔32に通し、ベルト取付片31にてベルトを折り 返す。そして、折り返したベルトは元のベルトを重ね合わせた状態で縫合して、 ベルトをベルト連結部30に固定する。 さらに、ベルトは他方の端部も上記と同様にして雄部材20のベルト取付片31に 固定する。
【0019】 つぎに、雄部材20の弓形先端と雌部材22の弓形先端とを対面して配置し、雄形 本体部21の差込部54を、雌形本体部23の差込溝50に合わせて挿入する。 その際、雌形本体部23の正面壁51の中央には、円形凸部40が形成されており、 雄形本体部21の中央には、円形凹部42が形成されているとともに、雌形本体部23 の円形凸部40の頂上には挿入方向に沿って傾斜する傾斜面41が形成されている。 このため、雄部材20の差込部54を雌部材22の差込溝50に除々に挿入すると、傾斜 面41により正面壁51が上方に押し上げられ、雌形本体部23は弾性変形して、正面 壁51と背面壁52との間隔が拡がり、差込溝50の間隔が除々に開けられる。これに より、雄部材20のスムーズな挿入が可能となるとともに、さらに挿入されると、 「パチン」という音ともに、雌形本体部23の弾性力により、円形凸部40が円形凹 部42の内部に完全にはまり込む。
【0020】 さらに、差込溝50の開口巾は、差込部54の厚さより僅かに小さく形成されてい るため、差込溝50の正面壁51と背面壁52とにより差込部54を挟み込む方向に力が 加わった状態で、円形凸部40が円形凹部42の内部にはまり込む。 したがって、雄部材20と雌部材22とを互いに反対方向に引っ張っても、円形凸 部40の外周面が円形凹部42の内周面に引っ掛かり、強固に連結され、雄部材20と 雌部材22とが外れることを防止することができる。
【0021】 また、前記円形凹部42は、その外周形状が円形で表面から凹状に形成されてお り、前記円形凸部40は、その外周形状が円形で、前記円形凹部42にはめ込まれる 円形凸状に形成されている。このため、連結後にベルトに加わる力の方向が変化 して、雄部材20及び雌部材22に回転モーメント力が加わっても、連結したままの 状態で円形凹部42の内部で円形凸部40が回動する。これにより、ベルトにのみ回 転モーメントの負荷が加わることを防止することができる。すなわち、ベルトの 一部にのみ応力が集中して加わることが無く、ベルトの損傷を低減させることが できる。
【0022】 一方、連結した雄部材20と雌部材22とを取り外すには、雌部材22の正面壁51の 先端に形成された操作片53を上方に押し上げる。これにより、雌形本体部23が弾 性変形し、正面壁51と背面壁52との間隔が開いて、差込溝50の開口幅が大きくな り、円形凸部40を円形凹部42から外すことが可能な状態となる。その状態で差込 部54を差込溝50から挿入方向に対して反対方向に引き抜くと、容易に雌部材22か ら雄部材20を取り外すことができる。
【0023】 つぎに、本考案の第2の実施例に係るバックルについて説明する。 図4,5は、本考案の第2実施例を示すものであり、図4は、バックルの分離 状態を示す斜視図、図5は図4の連結状態を示すバックルの一部断面図をそれぞ れ示す。 図中、11は、ベルト連結用のバックルを示すものであり、このバックル11は、 図4,5に示すように、雌部材22と、この雌部材22に挿入される雄部材20とから 構成されている。また、各部材は、第1実施例と同様に、適度な弾性と剛性とを 有する熱可塑性樹脂等により個々に一体成形されている。
【0024】 上記雌部材22は、図4,5に示すように、ベルトを連結するベルト連結部30と 、このベルト連結部30に連設され、差込溝50を有する雌形本体部23とから構成さ れている。 また、上記雄部材20は、図4,5に示すように、ベルトを連結するベルト連結 部30と、このベルト連結部30に連設され、前記差込溝50に差込まれる差込部54と を有する雄形本体部21とから構成されている。
【0025】 より具体的には、上記雌部材22のベルト連結部30は、図4,5に示すように、 雌形本体部23の後端に連設され、雄形本体部21の幅より幅広であって、上下方向 に厚みの薄い板状に形成されている。また、その中央には、ベルトを通すベルト 差込孔32が幅方向に長く形成されている。 上記雌形本体部23は、第1実施例と略同様であって、具体的には、図4,5に 示すように、ベルト取付片31から板状に連設され、先端形状が弓形で、全体が舌 状の背面壁52と、この背面壁52と対向して平行に配置され、全体が矩形状の正面 壁51とから断面U字状に形成されている。そして、この背面壁52及び正面壁51の 間の空間には、差込部54を差込む差込溝50が形成されている。さらに、正面壁51 の先端には、斜め上方に延びた操作片53が形成されている。
【0026】 上記雌形本体部23の正面壁51は、図4,5に示すように、背面壁52に臨む側の 中央に、外周形状が円形で表面から凹状に形成された円形凹部42を有している。 一方、上記雄部材20のベルト連結部30は、具体的には、図4,5に示すように 、雄形本体部21の後端に連設され、雄形本体部21の幅より幅広であって、上下方 向に厚みの薄い板状に形成されている。また、その中央には、ベルト差込孔32が 幅方向に長く形成されている。
【0027】 上記雄形本体部21は、図4,5に示すように、ベルト連結部30から板状に連設 され、先端形状が弓形で、全体形状が舌状に形成されているとともに、その中央 には、外周形状が円形で表面から凸状に形成され、前記円形凹部42の内径より僅 かに小さい外径を有する円形凸部40が形成されている。 さらに、この円形凸部40の先端には、図4,5に示すように、挿入方向に沿っ て傾斜する傾斜面41が形成されている。
【0028】 つぎに、本実施例に係るバックルの連結手順について説明する。 まず、ベルトは、図示しないが、第1実施例の場合と同様に、一方の端部を雌 部材22のベルト取付片31に巻き付けるようにして、ベルト差込孔32に通し、ベル ト取付片31にてベルトを折り返す。そして、折り返したベルトを元のベルトを重 ね合わせた状態で縫合して、ベルトをベルト連結部30に固定する。
【0029】 さらに、ベルトは他方の端部も上記と同様にして雄部材20のベルト取付片31に 固定する。 つぎに、第1実施例の場合と同様に、雄部材20の弓形先端と雌部材22の弓形先 端とを対面して配置し、雄形本体部21の差込部54を、雌形本体部23の差込溝50に 合わせて挿入する。その際、雌形本体部23の正面壁51の中央には、円形凹部42が 形成されており、雄形本体部21の中央には、円形凸部40が形成されているととも に、この円形凸部40の頂上には挿入方向に沿って傾斜する傾斜面41が形成されて いる。このため、雄部材20の差込部54を雌部材22の差込溝50に除々に挿入すると 、雌形本体部23は斜面により押圧されながら押し拡げられて弾性変形し、正面壁 51と背面壁52との間隔が拡がり、差込溝50の間隔が除々に開けられる。これによ り、雄部材20のスムーズな挿入が可能となる。そして、さらに挿入されると、「 パチン」という音ともに、雌形本体部23の弾性力により、円形凸部40が円形凹部 42の内部に完全にはまり込む。
【0030】 したがって、本実施例のバックル11でも、先に説明した第1実施例のものと同 様に、雄部材20と雌部材22とが強固に連結され、外れることを防止することがで きる。 さらに、前記円形凹部42は、第1実施例の場合と同様に、その外周形状が円形 で表面から凹状に形成されており、前記円形凸部40は、その外周形状が円形で、 前記円形凹部42にはめ込まれる円形凸状に形成されているため、雄部材20及び雌 部材22に回転モーメント力が加わっても、円形凹部42の内部で円形凸部40が回動 することができる。これにより、ベルトの一部にのみ応力が集中して加わること が無く、ベルトの損傷を低減させることができ、第1実施例と同様の効果を得る ことができる。
【0031】 また、連結した雄部材20と雌部材22とを取り外す場合には、第1実施例と同様 に、雌部材22の正面壁51の先端に形成された操作片53を上方に押し上げ、差込部 54を差込溝50から挿入方向に対して反対方向に引き抜くと、雌部材22から雄部材 20を容易に取り外すことができる。 つぎに、本考案の第3の実施例に係るバックルについて説明する。
【0032】 図6〜12は、本考案の第3実施例を示すものであり、図6はバックルの分離 状態を示す斜視図、図7は図6の雄部材の平面図、図8は図6の雌部材の平面図 、図9は図7の投入部の一部斜視図、図10〜12はバックルの連結手順を示す ものであって、図10は分離状態の縦断面図、図11は連結途中の縦断面図、 図12は連結状態の縦断面図をそれぞれ示す。
【0033】 図中、12は、ベルト連結用のバックルを示すものであり、このバックル12は、 図6に示すように、雄部材20と、この雄部材20が挿入される雌部材22とから構成 されている。また、各部材は、第1,2の実施例と同様に、適度な弾性と剛性と を有する熱可塑性樹脂等により個々に一体成形されている。 上記雌部材22は、図6,8に示すように、ベルトを連結するベルト連結部30と 、このベルト連結部30に連設され、投入孔70を有する雌形本体部23とから構成さ れている。
【0034】 また、上記雄部材20は、図6,7に示すように、ベルトを連結するベルト連結 部30と、このベルト連結部30に連設され、前記投入孔70に投入される投入部62と を有する雄形本体部21とから構成されている。 より具体的には、上記雄部材20のベルト連結部30は、図6,7に示すように、 雄形本体部21の後端から短く延びた左右一対の延出部33,33と、両延出部33,33の 先端内空間をつなぎ、雄形本体部21の後端から離れて対向し、上下方向に厚みの 薄い板状のベルト取付片31と、このベルト取付片31及び雄形本体部21の間にあっ て、ベルトを通すベルト差込孔32とから構成されている。
【0035】 上記雄形本体部21は、図6,7に示すように、ベルト連結部30から板状に連設 され、その外周形状は矩形状に形成されている。また、雄形本体部21の中央には 、舌状の切欠を有する切欠部61と、この切欠部61の内部にあって、弾性変形可能 な弾性片60とが形成されているとともに、この弾性片60の先端裏側には、図7に 示すように、前記投入部62が形成されている。
【0036】 この投入部62は、図7,9に示すように、その中心軸が弾性片60から垂直下方 に円筒形に延びた円筒部64と、この円筒部64の先端から環状に張出した環状張出 部63とを備えているとともに、その中心内部は中空に形成されている。また、環 状張出部63には、図9,10〜12に示すように、その上面であって、雄形本体 部21に臨む面に、円筒部64から横方向に環状に張出した段差部66が形成されてい る。
【0037】 また、上記雄形本体部21の先端には、図6に示すように、斜め上方に延びた操 作片53が形成されている。 さらに、この操作片53と前記切欠部61との間には、雄形本体部21から垂直下方 に突出した突出片65が形成されている。 一方、上記雌部材22のベルト連結部30は、図6,8に示すように、雌形本体部 23の後端から短く延びた左右一対の延出部33,33と、両延出部33,33の先端内空間 をつなぎ、雌形本体部23の後端から離れて対向し、上下方向に厚みの薄い板状の ベルト取付片31と、このベルト取付片31及び雌形本体部23の間にあって、ベルト を通すベルト差込孔32とから構成されている。
【0038】 上記雌形本体部23は、具体的には、図6,8に示すように、ベルト取付片31か ら1枚の板状に連設され、先端形状が弓形で、全体が舌状であって、その中央に は前記投入孔70が形成されている。 上記投入孔70は、図6,8に示すように、前記環状張出部63の外形以上の内径 を有する大径部71と、この大径部71に連続し、前記環状張出部63の外形より一回 り小さい内径を有する小径部72とを備えている。
【0039】 したがって、環状張出部63は、図11に示すように、大径部71からはまり込み 、同図に矢印で示したように小径部72に移動すると、図12に示すように、上方 に抜けなくなる。 また、この小径部72には、その内縁から内周方向に突出し、前記投入部62が投 入された際、投入部62の環状張出部63と円筒部64との間の段差部66に引っ掛かり 、環状張出部63の抜けを防止する突縁部73を備えている。すなわち、この突縁部 73の内径は前記環状張出部63の外形より一回り小さく、且つ前記円筒部64の外形 より一回り大きく設定されている。また、図12に示すように、投入孔70の上下 方向の深さは、投入部62の上下方向の高さより大きく設定されている。
【0040】 つぎに、本実施例に係るバックルの連結手順について説明する。 まず、ベルトは、図示しないが、第1,2の実施例の場合と同様に、一方の端 部を雌部材22のベルト取付片31に巻き付けるようにして、ベルト差込孔32に通し 、ベルト取付片31にてベルトを折り返す。そして、折り返したベルトを元のベル トを重ね合わせた状態で縫合して、ベルトをベルト連結部30に固定する。
【0041】 さらに、ベルトは、他方の端部も上記と同様にして雄部材20のベルト取付片31 に固定する。 つぎに、図10に示すように、雄部材20の投入部62を雌部材22の投入孔70の大 径部71の上方まで移動させ、その後、雄部材20をそのまま下方に降ろす。 そして、図11に示すように、雄部材20の投入部62を雌部材22の投入孔70の大 径部71の内部に挿入する。その際、大径部71の内径は、投入部62の環状張出部63 の外形より大きく形成されてあるので、環状張出部63が引っ掛かることなく、容 易に投入部62を投入孔70の大径部71に挿入することができる。また、その際、雄 形本体部21の下面に形成された突出片65が雌形本体部23の上面に当接するが、そ のまま、弾性片60を下方に押し込むと、弾性片60は容易に弾性変形し、雄形本体 部21の下面が雌形本体部23の上面に接触するまで、投入部62を投入孔70の大径部 71に投入することができる。
【0042】 さらに、投入部62を投入孔70の大径部71に押し込んだ状態のままで、雄部材20 を、図11に矢印で図示したように、右方に移動させると、図12に示すように 、投入部62は大径部71から小径部72に移動する。このとき、小径部72に形成され た突縁部73の内径は環状張出部63の外形より一回り小さく設定されているので、 小径部72の突縁部73が投入部62の環状張出部63と円筒部64との間の段差部66に引 っ掛かる。すなわち、小径部72に移動した投入部62が、投入孔70から上方に抜け るのが阻止される。
【0043】 上記した状態で雄部材20を右方に移動し、投入部62が小径部72の周縁に当接す るまで移動させると、図12に示すように、雄形本体部21に形成された突出片65 が投入孔70の大径部71に「パチン」という音とともに入り込む。これにより、投 入部62の左方への移動が阻止され、投入部62が小径部72から大径部71に移動して 、投入部62が大径部71から外れることを防止することができる。
【0044】
本考案は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を 奏する。 請求項1記載の考案によれば、雄部材と雌部材とに回転モーメントが加わって も、雄部材と雌部材とが互いに回動可能でベルトの損傷を防止することができる 。
【0045】 これに加え、雄部材と雌部材との連結方向に自由度があるので、例えば手袋等 をした状態でも、両部材を容易に連結することができる。 請求項2記載の考案によれば、上記した請求項1記載の目的に加え、雄部材と 雌部材との連結作業を一層、容易に行うことができる。
【図1】第1実施例に係るバックルの分離状態を示す斜
視図である。
視図である。
【図2】図1の雌部材の一部を断面にした斜視図であ
る。
る。
【図3】図1の連結状態を示す一部断面図である。
【図4】第2実施例に係るバックルの分離状態を示す斜
視図である。
視図である。
【図5】図4の連結状態を示す一部断面図である。
【図6】他の実施例に係るバックルの分離状態を示す斜
視図である。
視図である。
【図7】図6の雄部材を示す平面図である。
【図8】図6の雌部材を示す平面図である。
【図9】図7の投入部を示す一部斜視図である。
【図10】図6に示すバックルの縦断面図である。
【図11】図10に対応し、バックルの連結途中を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図12】図10に対応し、バックルの連結状態を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
10〜12 バックル 20 雄部材 21 雄形本体部 22 雌部材 23 雌形本体部 40 円形凸部 41 傾斜面 42 円形凹部 50 差込溝 54 差込部 62 投入部 63 環状張出部 64 円筒部 66 段差部 70 投入孔 71 大径部 72 小径部 73 突縁部
Claims (2)
- 【請求項1】 相互に連結可能な雄部材と雌部材とから
構成され、 前記雌部材は、ベルトを連結するベルト連結部と、この
ベルト連結部に連設され、差込溝を有する雌形本体部と
を備え、 前記雄部材は、ベルトを連結するベルト連結部と、この
ベルト連結部に連設され、前記差込溝に差込まれる差込
部とを有する雄形本体部とを備えたベルト連結用バック
ルにおいて、 前記差込部と前記差込溝との間には、外周形状が円形で
表面から凹状に形成された円形凹部と、この円形凹部に
はめ込まれる円形凸状に形成された円形凸部とを備え、 前記円形凸部及び円形凹部のうち少なくとも何れか一方
には、互いに対面する外周で、円形凸部若しくは円形凹
部のうち少なくとも何れか一方に、挿入方向に沿って傾
斜する傾斜面を有することを特徴とするベルト連結用の
バックル。 - 【請求項2】 相互に連結可能な雄部材と雌部材とから
構成され、 前記雌部材は、ベルトを連結するベルト連結部と、この
ベルト連結部に連設され、投入孔を有する雌形本体部と
を備え、 前記雄部材は、ベルトを連結するベルト連結部と、この
ベルト連結部に連設され、前記投入孔に投入される投入
部とを有する雄形本体部とを備えたベルト連結用バック
ルにおいて、 前記投入部は、前記雄形本体部から円筒形に延びた円筒
部と、この円筒部の先端から環状に張出した環状張出部
とを備え、 前記投入孔は、前記環状張出部の外径以上の内径を有す
る大径部と、この大径部に連続し、前記環状張出部の外
径より一回り小さい内径を有する小径部とを備え、 前記小径部は、その内縁から突出し、環状張出部と円筒
部との間の段差部に引っ掛かり、環状張出部の抜けを防
止する突縁部を備えていることを特徴とするベルト連結
用のバックル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6664093U JPH0734706U (ja) | 1993-12-15 | 1993-12-15 | ベルト連結用のバックル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6664093U JPH0734706U (ja) | 1993-12-15 | 1993-12-15 | ベルト連結用のバックル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0734706U true JPH0734706U (ja) | 1995-06-27 |
Family
ID=13321708
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6664093U Withdrawn JPH0734706U (ja) | 1993-12-15 | 1993-12-15 | ベルト連結用のバックル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0734706U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20170022385A (ko) * | 2015-08-20 | 2017-03-02 | 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 캄파니 | 호흡기 마스크의 착용을 위한 해드 밴드 부재 및 이를 포함하는 헤드 크래들 |
KR20170022384A (ko) * | 2015-08-20 | 2017-03-02 | 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 캄파니 | 스트랩 연결용 버클 및 이를 포함하는 호흡기 하니스 |
CN110731582A (zh) * | 2019-11-16 | 2020-01-31 | 苏州安思危应急装备有限公司 | 一种带锁定的插扣 |
-
1993
- 1993-12-15 JP JP6664093U patent/JPH0734706U/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20170022385A (ko) * | 2015-08-20 | 2017-03-02 | 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 캄파니 | 호흡기 마스크의 착용을 위한 해드 밴드 부재 및 이를 포함하는 헤드 크래들 |
KR20170022384A (ko) * | 2015-08-20 | 2017-03-02 | 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 캄파니 | 스트랩 연결용 버클 및 이를 포함하는 호흡기 하니스 |
US10716961B2 (en) | 2015-08-20 | 2020-07-21 | 3M Innovative Properties Company | Head band member for wearing respirator mask and head cradle including same |
CN110731582A (zh) * | 2019-11-16 | 2020-01-31 | 苏州安思危应急装备有限公司 | 一种带锁定的插扣 |
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