JPH0734492Y2 - 磁気ヘッド位置調整機構 - Google Patents

磁気ヘッド位置調整機構

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JPH0734492Y2
JPH0734492Y2 JP1989018252U JP1825289U JPH0734492Y2 JP H0734492 Y2 JPH0734492 Y2 JP H0734492Y2 JP 1989018252 U JP1989018252 U JP 1989018252U JP 1825289 U JP1825289 U JP 1825289U JP H0734492 Y2 JPH0734492 Y2 JP H0734492Y2
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は磁気ヘッド位置調整機構に関し、例えばビデオ
テープレコーダー等において使用される磁気テープに対
応して設けられた磁気ヘッドを所定位置に調整する機構
に関する。
(考案の概要) 本考案は磁気ヘッドの乗る付勢されたアームを付勢に対
抗して受け止める偏心カムを回動させて磁気ヘッドのX
位置を調整する機構において、 偏心カムの例えば下方に中心軸と同心円であるフランジ
部を設けて、フランジのすぐ外側付近に固定するネジに
より、2点以上の位置決めにより回転を拘束される板金
等のアングルを押圧して、調整後の偏心カムを固定する
ようにした磁気ヘッド位置調整機構に関する。
(従来技術) 従来から、ビデオテープレコーダ(以下、VTRという)
等に装備された磁気ヘッドの位置調整においては、搬送
されてくる磁気テープに対し、その最適の高さ位置及び
最適角度を設定するためにたとえば、以下に示すような
各種の調整を行う必要がある。
第1に磁気ヘッドの設置面からの高さ位置の調整、 第2にいわゆるアジマス調整と呼ばれるものであって、
蒸気テープの進行方向に対する磁気ヘッドの傾き角度の
調整、 第3にいわゆるチルト角調整と呼ばれるものであって、
磁気テープに対面した磁気ヘッドの前方及び後方への傾
き角度の調整、 第4にいわゆるX位置調整と呼ばれるものであって、磁
気テープの進行方向に対する蒸気ヘッドのギャップの前
ずれ又は後ずれの位置調整、等である。
次に、このような蒸気ヘッドの高さ位置及び取り付け角
度調整機構の一典型例を第6図〜第9図に示す。第6図
において、磁気ヘッド3は、アーム1の上面1a上に一定
の間隔14を隔てて載置された平面視略変形状の基台2上
に取り付けられている。アーム1は、その一端部に中空
の円筒部1cを垂直に具備しており、この円筒部1cが例え
ば、VTR(図示せず)の内部所定の設置面Eに垂直に設
けられたシャフト4(第1支軸)に軸支されることによ
って取り付けられている。尚、シャフト4の下部4aに
は、一端を設置面Eに固定し且つ他端をアーム1の下面
1bに係着して、アーム1を上方(第6図示の矢印A方
向)に付勢し且つ平面視において第8図示の矢印D′方
向に揺動可能に回動付勢するコイルスプリング7が されており、一方、同上部4bには、コイルスプリング7
により上方に付勢されているアーム1の高さ位置を調整
するための止ナット5が螺着されている。
次いで、アーム1の第8図示の矢印D′方向への揺動側
近傍には、アーム1の側端面1dに当接し、回動してくる
アーム1をその位置で阻止するカム状部材22が設けられ
ている(第6図及び第7図参照)。カム状部材22は、第
9図(a)から分かる様に平面視において渦状の回動周
面22aを有しており、中心から外心までの距離lが徐々
に変化するように設定されている。また、カム状部材22
は第9図(b)から分かる様に側面視において、略円筒
状の胴部22cを有しており、その下部にはフランジ22dが
形成されている。尚、このフランジ22dの外周縁には第
9図(a)に示す様にギア形状の噛み合い歯22eが形成
されている。
この様に構成されるカム状部材22は設置面Eに垂直に設
けられた段付きシャフト24に回動可能に段付きシャフト
24に螺着された止ナットを介して取り付けられている。
一方、基台2は、例えば、第8図から分かるように各角
部2a,2b,2c及び2dに配されたピン12,ビス6,8,10を介し
て、アーム1上に取り付けられている(第6図及び第7
図参照)。このうちピン12は、上述のように磁気ヘッド
3の前部であって対応する角部2aに配置され、このピン
12を介して、基台2がアーム1に対して若干の自由度を
保持でき得るように比較的緩く基台2とアーム1とを係
着している。
次に、ピン12に対向する位置に設けられるビス6はその
下端においてアーム1の上面1aに当接し、その中間部に
おいて基台2を貫通している。また、ビス8はその下端
においてアーム1にのみ螺合し、その中間部において基
台2を摺動可能に貫通し、しかもビス8の軸部には、例
えば、基台2をアーム1側に押し下げておくためのコイ
ルばね9が装着されている。そして、ビス8に対向する
位置に設けられるビス10は基台2を貫通し、下端におい
てアーム1にのみ螺合している。
従って、このような構造をとる従来の磁気ヘッド位置調
整機構の場合において、例えば、磁気ヘッド3の高さ位
置を調整しようとする時には、シャフト4に螺合してい
る止ナット5を緩めるかまたは締めつけるかして、アー
ム1を上下に移動させることによって行う(第6図示の
矢印A−A′方向)。また、アジマス調整を行おうとす
るときには、ビス10を緩めるかまたは締めつけるかし、
ビス10の対向位置に設けられているビス8と協働して基
台2を第7図示の矢印B−B′の方向に揺動させること
によって行う。次いで、チルト角調整を行おうとすると
きには、ビス6を緩めるかまたは締めつけるかし、ピン
12を回転中心として、基台2を第6図示の矢印C−C′
の方向に揺動させることによって行う。
そして、X位置の調整を行おうとするときにはカム状部
材22の近傍のE面上に丸孔28(第8図)が形成されるこ
の丸孔28には、カム状部材22の噛み合い歯22eと噛合す
るギヤ32を備えたドライバー30の先端が回動可能に差し
込まれる。したがってこのドライバー30が回されること
によりギア32とフランジ22bとが互いに噛み合い、カム
状部材22が連動して回動し、これによって、カム状部材
22の胴部22cに形成されている回動周面22aが回転する。
同時にこの回動周面22aに圧接しているアーム1が、第
8図の矢印D方向に揺動可能に押し出される。
従って、このドライバー30の操作によりX位置の調整が
可能となる。そして調整した後は段付シャフト24に螺着
している止ナット26を締め付けてカム状部材22を固定す
る。
(考案が解決しようとする課題) 上記従来のカム状部材の固定には同軸上の止ナットによ
り調整後、止ナットを締め付ける方法を取っていたが、
この固定方法では締め付け時に止ナットと同時にカム状
部材が回転してX位置がズレてしまうという課題があっ
た。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するために第2支軸を回動中心とするカ
ム状部材に回動中心と略同心円であるフランジ部を設
け、該フランジと当接し2点以上の位置決めにより回転
を拘束される板金等の押さえ部材を、フランジ近傍に設
けたビス等により押圧し、前記カム状部材のフランジ部
を固定する。
(作用) フランジを有するカム状部材が第2支軸を回動中心とし
て回されると、これに応じてカム状部材方向に付勢され
たアーム部材が第1支軸を回転中心として揺動し磁気ヘ
ッドのX位置調整が可能となる。調整終了後、カム状部
材のフランジ部を2点以上の位置決めにより拘束されて
いる押さえ部を介してビス等により固定する。
(実施例) 第1図乃至第4図に本考案の実施例に係る磁気ヘッド位
置調整機構の概略図を示す。
なお以下の実施例機構の場合、磁気ヘッドの高さ位置及
び角度調整を行なうための高さ位置調整機構、アジマス
調整機構、チルト角調整機構、X位置調整機構も全て第
6図乃至第9図により既に説明した従来の磁気ヘッド位
置調整機構と同様であるので、それらについての説明は
省略する。
従来例との相違点は、従来カム状部材22の固定のために
用いた止ナット26のかわりに設置面Eから垂直に埋設さ
れたシャフト124(第2支軸)の上端と他の位置決め孔1
01により拘束された板金等の押さえ部材102を挿貫する
固定ビス103(押圧部材)が設置面Eに設けられたネジ
穴104と嵌合している。従って固定ビス103を締め付ける
と押さえ部材102を介してカム状部材122のフランジ部12
2−bを押圧するので、フランジ122−bは設置面Eと押
さえ部材102に狭持されカム状部材122は固定される。
この時押さえ部材102はあらかじめシャフト124の上端と
位置決め孔101により位置決めされており、固定ビス103
を締め付ける時にもズレや回転等は生じない。従ってカ
ム状部材122のズレが防止出来、X位置も変化しない。
なお、本実施例では押さえ部材102の位置決めにシャフ
ト124及び位置決め孔101の2点を用いる例を示したが、
位置決め部に関しては特に規制するものではない。例え
ば他の一実施例を第5図(a),(b)に示す。この第
5図の他の実施例の場合、押さえ部材105は設置面Eよ
り突出する位置決め用突部106,107により拘束され同様
に固定ビス103を締め付けることによりカム状部材122の
フランジ部122−bを挾持し、固定する。
(考案の効果) 以上の構成により、カム状部材を回動して磁気ヘッドの
X位置調整が完了した際に、予め位置決めにより拘束さ
れた単一の押さえ部材を介して固定ビスにより前記カム
状部材を固定するので、固定ビスを締め付けた時のビス
の動きがカム状部材に伝わることはなく、磁気ヘッドの
X位置の調整がズレることを防止して、適確にカム状部
材を固定することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の磁気ヘッド位置調整機構の一実施例を
示す平面図、第2図は第1図の固定部分の詳細断面図、
第3図は第1図の側面図、第4図は第1図の正面図、第
5図(a)は本考案の磁気ヘッド位置調整機構の他の実
施例の固定部分を示す平面図、第5図(b)は第5図
(a)の正面図、第6図は従来の磁気ヘッド位置調整機
構の一実施例を示す側面図、第7図は第6図の正面図、
第8図は第6図の平面図、第9図(a)は第6図のカム
状部材の平面図、第9図(b)は第6図のカム状部材の
断面図である。 図面中、101は位置決め孔、102は押さえ部材、103は固
定ビス、122はカム状部材、124はシャフト(第2支軸)
を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ヘッドを支持し、設置面に設定された
    第1支軸を回転中心として揺動可能に設けられたアーム
    部材と、 前記アーム部材の揺動側近傍であって、前記第1支軸か
    ら適宜離れて設定された第2支軸を回転中心軸として回
    動可能に設けられた、フランジを有するカム状部材と、 前記アーム部材側に装着され、このアーム部材の側端面
    を前記カム状部材の回動周面に圧接させておくための付
    勢手段とを備えてなる磁気ヘッド位置調整機構におい
    て、 前記カム状部材のフランジと当接し、一端が設置面に、
    他端が前記第2支軸により位置決めされて拘束される単
    一の押さえ部材と、 該押さえ部材を押圧して、前記カム状部材のフランジを
    固定するための固定ビスとを設けたことを特徴とする磁
    気ヘッド位置調整機構。
JP1989018252U 1989-02-17 1989-02-17 磁気ヘッド位置調整機構 Expired - Fee Related JPH0734492Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH087525Y2 (ja) * 1985-06-11 1996-03-04 シャープ株式会社 磁気ヘッド位置調整機構
JPS623619U (ja) * 1985-06-20 1987-01-10

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JPH02110018U (ja) 1990-09-03

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