JPH0734396A - 積層板用原紙 - Google Patents
積層板用原紙Info
- Publication number
- JPH0734396A JPH0734396A JP5197968A JP19796893A JPH0734396A JP H0734396 A JPH0734396 A JP H0734396A JP 5197968 A JP5197968 A JP 5197968A JP 19796893 A JP19796893 A JP 19796893A JP H0734396 A JPH0734396 A JP H0734396A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base paper
- pulp
- treatment
- chlorine
- paper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21H—PULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D21H27/00—Special paper not otherwise provided for, e.g. made by multi-step processes
- D21H27/30—Multi-ply
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B29/00—Layered products comprising a layer of paper or cardboard
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21C—PRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
- D21C9/00—After-treatment of cellulose pulp, e.g. of wood pulp, or cotton linters ; Treatment of dilute or dewatered pulp or process improvement taking place after obtaining the raw cellulosic material and not provided for elsewhere
- D21C9/10—Bleaching ; Apparatus therefor
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Paper (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 微生物処理を組み入れた無塩素漂白法で得ら
れるパルプを含む積層板用原紙およびその製造法。 【効果】 塩素系薬品を含む漂白方法で得られるパルプ
を原料として製造した積層板と比較して、耐熱性および
電気的安定性に優れる。
れるパルプを含む積層板用原紙およびその製造法。 【効果】 塩素系薬品を含む漂白方法で得られるパルプ
を原料として製造した積層板と比較して、耐熱性および
電気的安定性に優れる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、紙基材合成樹脂電気絶
縁積層板用原紙に関するものである。
縁積層板用原紙に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】積層板原紙は、合成樹脂ワニスを含浸、
加工後、主にプリント配線板に広く用いられている。近
年高密度配線化に対応するため、打ち抜き加工性、寸法
安定性、耐熱性等の良好な積層板原紙が要望されてい
る。
加工後、主にプリント配線板に広く用いられている。近
年高密度配線化に対応するため、打ち抜き加工性、寸法
安定性、耐熱性等の良好な積層板原紙が要望されてい
る。
【０００３】現在、積層板原紙には木材を原料とした漂
白クラフトパルプが広く用いられている。この原紙を用
いた積層板は寸法安定性が優れているが、低温での打ち
抜き加工性、耐熱性、および電気特性が劣っている。ま
た、溶解パルプ、あるいは非木材パルプであるコットン
リンターを用いた積層板原紙は漂白クラフトパルプによ
る原紙を用いた積層板にくらべて寸法安定性に劣り、高
密度配線基盤としての適性を欠いている。
白クラフトパルプが広く用いられている。この原紙を用
いた積層板は寸法安定性が優れているが、低温での打ち
抜き加工性、耐熱性、および電気特性が劣っている。ま
た、溶解パルプ、あるいは非木材パルプであるコットン
リンターを用いた積層板原紙は漂白クラフトパルプによ
る原紙を用いた積層板にくらべて寸法安定性に劣り、高
密度配線基盤としての適性を欠いている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】特開昭60-79952号公報
に示されるように、原紙中のαセルロース含量で示され
るセルロース純度を高くすることにより積層板の耐熱
性、電気特性、打ち抜き加工性が向上することが知られ
ている。また、特開平2-175996号公報によれば、パルプ
中の10％ＫＯＨ可溶分を蒸解過程で低下させることによ
り、寸法安定性を維持したまま打ち抜き加工性、電気特
性および耐熱性を向上させる方法も知られている。しか
し、パルプの漂白法を検討することにより積層板原紙の
性質を改良し、その耐熱性、電気特性を向上させる方法
は知られていない。
に示されるように、原紙中のαセルロース含量で示され
るセルロース純度を高くすることにより積層板の耐熱
性、電気特性、打ち抜き加工性が向上することが知られ
ている。また、特開平2-175996号公報によれば、パルプ
中の10％ＫＯＨ可溶分を蒸解過程で低下させることによ
り、寸法安定性を維持したまま打ち抜き加工性、電気特
性および耐熱性を向上させる方法も知られている。しか
し、パルプの漂白法を検討することにより積層板原紙の
性質を改良し、その耐熱性、電気特性を向上させる方法
は知られていない。
【０００５】一方、特開昭62-191597 号公報によれば、
積層板原紙中の塩素イオン量などを低くすることにより
電気絶縁抵抗を高くした積層板原紙を提供する技術が開
示されている。ここで示されている塩素イオンを低くす
る方法としては、パルプの製造中に用いる用水中のイオ
ンをイオン交換樹脂を使うことにより少なくすること、
あるいはまた、パルプの洗浄を強化してイオンを除く方
法が示されている。しかし、塩素イオンを除くだけでは
電気特性は改善されても耐熱性は改善されない。更に、
漂白工程の改良により原紙パルプ中の塩素イオン量を少
なくすると共にパルプ中の10％ＫＯＨ可溶分を減少させ
る技術については知られていない。
積層板原紙中の塩素イオン量などを低くすることにより
電気絶縁抵抗を高くした積層板原紙を提供する技術が開
示されている。ここで示されている塩素イオンを低くす
る方法としては、パルプの製造中に用いる用水中のイオ
ンをイオン交換樹脂を使うことにより少なくすること、
あるいはまた、パルプの洗浄を強化してイオンを除く方
法が示されている。しかし、塩素イオンを除くだけでは
電気特性は改善されても耐熱性は改善されない。更に、
漂白工程の改良により原紙パルプ中の塩素イオン量を少
なくすると共にパルプ中の10％ＫＯＨ可溶分を減少させ
る技術については知られていない。
【０００６】本発明は、製紙用木材パルプの漂白に際し
塩素、あるいは塩素化合物を含まない薬品を用いた漂白
工程、すなわち無塩素漂白法により漂白し、それにより
耐熱性、電気特性を向上させた積層板を得るための積層
板原紙を提供するものである。
塩素、あるいは塩素化合物を含まない薬品を用いた漂白
工程、すなわち無塩素漂白法により漂白し、それにより
耐熱性、電気特性を向上させた積層板を得るための積層
板原紙を提供するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、パルプの
漂白方法について着目し、原紙に用いられるクラフトパ
ルプの漂白工程において、塩素および塩素系漂白薬品を
使わずに漂白を行うことにより、耐熱性、電気的安定性
の良好な商品価値の高い積層板を製造し得ることを見い
だし本発明を完成するに至った。
漂白方法について着目し、原紙に用いられるクラフトパ
ルプの漂白工程において、塩素および塩素系漂白薬品を
使わずに漂白を行うことにより、耐熱性、電気的安定性
の良好な商品価値の高い積層板を製造し得ることを見い
だし本発明を完成するに至った。
【０００８】本発明は、微生物処理を組み入れた無塩素
漂白法で得られるパルプを含有すること特徴とする積層
板原紙およびその製造法に関するものである。
漂白法で得られるパルプを含有すること特徴とする積層
板原紙およびその製造法に関するものである。
【０００９】本発明で用いられる無塩素漂白パルプと
は、塩素、二酸化塩素、次亜塩素酸塩のような塩素系薬
品を使うことなく漂白したパルプのことであり、漂白薬
品としては従来から知られている酸素、オゾン、過酸化
水素、水酸化ナトリウムなどが使用される。本発明は、
このような無塩素漂白法の前または後処理として、酵
素、微生物のようなものも使用することが有効であるこ
とを見いだした。
は、塩素、二酸化塩素、次亜塩素酸塩のような塩素系薬
品を使うことなく漂白したパルプのことであり、漂白薬
品としては従来から知られている酸素、オゾン、過酸化
水素、水酸化ナトリウムなどが使用される。本発明は、
このような無塩素漂白法の前または後処理として、酵
素、微生物のようなものも使用することが有効であるこ
とを見いだした。
【００１０】例えば、酵素としてはキシラナーゼ、マン
ナナーゼ、アラビノシダーゼ、キシロシダーゼ、マンノ
シダーゼのようなヘミセルロース分解系酵素、あるいは
リグニン分解菌の生産するリグニンペルオキシダーゼ、
マンガン依存性ペルオキシダーゼ、ラッカーゼの様なリ
グニン分解系酵素を挙げられる。微生物としては、パル
プに対し漂白性を示す微生物が使用できる。例えば、リ
グニン分解菌として知られる、カワラタケ（Coriolus v
ersicolor)、カイガラタケ（Lentzitesbetuluua）、ヒ
ラタケ（Pleurotus ostreatus)、Phanerocheate chryso
sporium、またこれらの他に、パルプ漂白性微生物とし
て分離されたＳＫＢ−２０７株（FERM P-13353）などが
挙げられる。かくして残留塩素イオンが大幅に低減しか
つ10％ＫＯＨ可溶分が減少させられたパルプが得られ
る。
ナナーゼ、アラビノシダーゼ、キシロシダーゼ、マンノ
シダーゼのようなヘミセルロース分解系酵素、あるいは
リグニン分解菌の生産するリグニンペルオキシダーゼ、
マンガン依存性ペルオキシダーゼ、ラッカーゼの様なリ
グニン分解系酵素を挙げられる。微生物としては、パル
プに対し漂白性を示す微生物が使用できる。例えば、リ
グニン分解菌として知られる、カワラタケ（Coriolus v
ersicolor)、カイガラタケ（Lentzitesbetuluua）、ヒ
ラタケ（Pleurotus ostreatus)、Phanerocheate chryso
sporium、またこれらの他に、パルプ漂白性微生物とし
て分離されたＳＫＢ−２０７株（FERM P-13353）などが
挙げられる。かくして残留塩素イオンが大幅に低減しか
つ10％ＫＯＨ可溶分が減少させられたパルプが得られ
る。
【００１１】無塩素漂白法により得られたパルプを用い
て抄紙機により抄紙することにより目的とする積層板原
紙が得られる。本発明において積層板原紙を抄造する際
のパルプの濾水度については特に制限はないが、積層板
原紙への樹脂の浸透性を良好にするためには 450mlＣＳ
Ｆ以上の比較的軽い叩解であることが望ましい。積層板
原紙の秤量、密度については特に制限はないが、積層板
に加工する際の作業性、生産性などを考慮すると坪量80
〜300 ｇ／ｍ2 、密度 0.4〜0.8 ｇ／cm3 程度が望まし
い。
て抄紙機により抄紙することにより目的とする積層板原
紙が得られる。本発明において積層板原紙を抄造する際
のパルプの濾水度については特に制限はないが、積層板
原紙への樹脂の浸透性を良好にするためには 450mlＣＳ
Ｆ以上の比較的軽い叩解であることが望ましい。積層板
原紙の秤量、密度については特に制限はないが、積層板
に加工する際の作業性、生産性などを考慮すると坪量80
〜300 ｇ／ｍ2 、密度 0.4〜0.8 ｇ／cm3 程度が望まし
い。
【００１２】本発明の積層板原紙には、必要に応じて充
填剤、顔料、染料、紙力増強剤、難燃剤などを配合また
は付与することができる。また、その方法については特
に制限はなく、紙料への内部添加および／またはサイズ
プレスによる付与など適宜選択することが可能である。
この積層板原紙に含浸しプリプレグとするための積層板
用樹脂としてはフェノール樹脂、メラミン樹脂、ジアリ
ルフタレート樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル
樹脂などの合成樹脂が挙げられる。
填剤、顔料、染料、紙力増強剤、難燃剤などを配合また
は付与することができる。また、その方法については特
に制限はなく、紙料への内部添加および／またはサイズ
プレスによる付与など適宜選択することが可能である。
この積層板原紙に含浸しプリプレグとするための積層板
用樹脂としてはフェノール樹脂、メラミン樹脂、ジアリ
ルフタレート樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル
樹脂などの合成樹脂が挙げられる。
【００１３】本発明の積層板原紙に前記の合成樹脂ワニ
スを含浸させてプリプレグとし、これを加熱加圧下に積
層形成して絶縁用積層板を得るのであるが、この際の含
浸、乾燥および熱圧形成には公知の方法を使用すること
ができる。プリプレグの樹脂には必要に応じて充填剤、
顔料、染料、可塑剤、難燃剤などを適宜配合することも
できる。なお、上記プリプレグを積層した積層体の片面
ないしは両面に金属箔を載せて熱圧形成を行うと、金属
箔張り積層板を得ることもできる。
スを含浸させてプリプレグとし、これを加熱加圧下に積
層形成して絶縁用積層板を得るのであるが、この際の含
浸、乾燥および熱圧形成には公知の方法を使用すること
ができる。プリプレグの樹脂には必要に応じて充填剤、
顔料、染料、可塑剤、難燃剤などを適宜配合することも
できる。なお、上記プリプレグを積層した積層体の片面
ないしは両面に金属箔を載せて熱圧形成を行うと、金属
箔張り積層板を得ることもできる。
【００１４】
【実施例】以下に実施例をもって本発明の詳細な説明を
行うが、本発明はこれに限定されるものではない。
行うが、本発明はこれに限定されるものではない。
【００１５】（実施例１）表１に示した漂白シーケンス
で漂白を行った。すなわち、広葉樹未漂白クラフトパル
プ（カッパー価16.0）を酸素漂白した。条件は次の通り
である：パルプ濃度20％、酸素圧５kg／cm2 、処理温度
95℃、処理時間40分間、水酸化ナトリウムおよび炭酸マ
グネシウムをそれぞれ対パルプで２％、 0.5％添加。
で漂白を行った。すなわち、広葉樹未漂白クラフトパル
プ（カッパー価16.0）を酸素漂白した。条件は次の通り
である：パルプ濃度20％、酸素圧５kg／cm2 、処理温度
95℃、処理時間40分間、水酸化ナトリウムおよび炭酸マ
グネシウムをそれぞれ対パルプで２％、 0.5％添加。
【００１６】次に、得られた酸素漂白パルプを 120℃で
15分間加熱殺菌したのち、ＳＫＢ−２０７株（FERM P-1
3353）の菌体懸濁液を接種した。パルプ濃度を20％に調
整して、30℃で７日間培養後、十分量の水で洗浄した。
この微生物処理パルプに、対パルプ当たり 1.5％の水酸
化ナトリウムと水を加えてパルプ濃度を10％にした後、
70℃で40分間処理した。十分な量の水で洗浄後、過酸化
水素処理を行った。
15分間加熱殺菌したのち、ＳＫＢ−２０７株（FERM P-1
3353）の菌体懸濁液を接種した。パルプ濃度を20％に調
整して、30℃で７日間培養後、十分量の水で洗浄した。
この微生物処理パルプに、対パルプ当たり 1.5％の水酸
化ナトリウムと水を加えてパルプ濃度を10％にした後、
70℃で40分間処理した。十分な量の水で洗浄後、過酸化
水素処理を行った。
【００１７】この条件は次の通りである：パルプ濃度10
％、処理温度60℃、処理時間 120分間、過酸化水素およ
び水酸化ナトリウムをそれぞれ対パルプで２％、 0.5％
添加。この無塩素漂白法で得られたパルプの白色度は8
5.9％であった。
％、処理温度60℃、処理時間 120分間、過酸化水素およ
び水酸化ナトリウムをそれぞれ対パルプで２％、 0.5％
添加。この無塩素漂白法で得られたパルプの白色度は8
5.9％であった。
【００１８】このパルプを用いて坪量 135ｇ／ｍ2 、密
度 0.5ｇ／cm3 の積層板用原紙を手抄により得た。この
原紙に市販アルコール溶性フェノール樹脂（商品名ＢＬ
Ｓ−３１２２：昭和高分子（株）製）を含浸し、乾燥さ
せてプリプレグを作製した。次にプリプレグ８枚と接着
剤付き銅箔（厚さ35μｍ）１枚を積層し、 155℃、100
kg／cm2 、60分間の条件で熱圧形成し、加圧状態のまま
30分間冷却後、樹脂含有率 *50％、板圧 1.6mmの片面銅
張り積層板を得た。
度 0.5ｇ／cm3 の積層板用原紙を手抄により得た。この
原紙に市販アルコール溶性フェノール樹脂（商品名ＢＬ
Ｓ−３１２２：昭和高分子（株）製）を含浸し、乾燥さ
せてプリプレグを作製した。次にプリプレグ８枚と接着
剤付き銅箔（厚さ35μｍ）１枚を積層し、 155℃、100
kg／cm2 、60分間の条件で熱圧形成し、加圧状態のまま
30分間冷却後、樹脂含有率 *50％、板圧 1.6mmの片面銅
張り積層板を得た。
【００１９】
【００２０】（比較例−１）実施例１と同じ広葉樹未漂
白のクラフトパルプを、表１で示したような塩素系漂白
シーケンスで漂白した。
白のクラフトパルプを、表１で示したような塩素系漂白
シーケンスで漂白した。
【００２１】（比較例−２）実施例１と同じ広葉樹未漂
白クラフトパルプを、表１で示したような微生物処理を
組み入れない無塩素系漂白シーケンスで漂白した。
白クラフトパルプを、表１で示したような微生物処理を
組み入れない無塩素系漂白シーケンスで漂白した。
【００２２】このパルプを用いて坪量 135ｇ／ｍ2 、密
度 0.5ｇ／cm3 の積層板用原紙を手抄により得た。この
原紙を用いて以下実施例と同様にして片面銅張り積層板
を得た。
度 0.5ｇ／cm3 の積層板用原紙を手抄により得た。この
原紙を用いて以下実施例と同様にして片面銅張り積層板
を得た。
【００２３】
【表１】 実施例および比較例の漂白条件
【００２４】以上の実施例、比較例により得られた積層
板原紙のパルプ特性および積層板を製造した際の積層板
特性をまとめて表２に示す。
板原紙のパルプ特性および積層板を製造した際の積層板
特性をまとめて表２に示す。
【００２５】 実施例および比較例のパルプ特性および積層板特性
【００２６】
【発明の効果】表２に示すように、本発明による積層板
原紙は、高密度配線化積層板の要望を満たすものであ
り、その工業的意義は極めて大きい。また、微生物処理
を伴わない場合は、本発明の効果が十分に現れないこと
が示された。
原紙は、高密度配線化積層板の要望を満たすものであ
り、その工業的意義は極めて大きい。また、微生物処理
を伴わない場合は、本発明の効果が十分に現れないこと
が示された。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成５年９月１６日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００８
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００８】本発明は、微生物処理を組み入れた無塩素
漂白法で得られるパルプを含有することを特徴とする積
層板原紙およびその製造法に関するものである。
漂白法で得られるパルプを含有することを特徴とする積
層板原紙およびその製造法に関するものである。
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１０
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１０】例えば、酵素としてはキシラナーゼ、マン
ナナーゼ、アラビノシダーゼ、キシロシダーゼ、マンノ
シダーゼのようなヘミセルロース分解系酵素、あるいは
リグニン分解菌の生産するリグニンペルオキシダーゼ、
マンガン依存性ペルオキシダーゼ、ラッカーゼの様なリ
グニン分解系酵素を挙げられる。微生物としては、パル
プに対し漂白性を示す微生物が使用できる。例えば、リ
グニン分解菌として知られる、カワラタケ（Ｃｏｒｉｏ
ｌｕｓ ｖｅｒｓｉｃｏｌｏｒ）、カイガラタケ（Ｌｅ
ｎｔｚｉｔｅｓ ｂｅｔｕｌｕｕａ）、ヒラタケ（Ｐｌ
ｅｕｒｏｔｕｓｏｓｔｒｅａｔｕｓ）、Ｐｈａｎｅｒｏ
ｃｈａｅｔｅ ｃｈｒｙｓｏｓｐｏｒｉｕｍ、またこれ
らの他に、パルプ漂白性微生物として分離されたＳＫＢ
−２０７株（ＦＢＲＭ Ｐ−１３３５３）などが挙げら
れる。かくして残留塩素イオンが大幅に低減しかつ１０
％ＫＯＨ可溶分が減少させられたパルプが得られる。
ナナーゼ、アラビノシダーゼ、キシロシダーゼ、マンノ
シダーゼのようなヘミセルロース分解系酵素、あるいは
リグニン分解菌の生産するリグニンペルオキシダーゼ、
マンガン依存性ペルオキシダーゼ、ラッカーゼの様なリ
グニン分解系酵素を挙げられる。微生物としては、パル
プに対し漂白性を示す微生物が使用できる。例えば、リ
グニン分解菌として知られる、カワラタケ（Ｃｏｒｉｏ
ｌｕｓ ｖｅｒｓｉｃｏｌｏｒ）、カイガラタケ（Ｌｅ
ｎｔｚｉｔｅｓ ｂｅｔｕｌｕｕａ）、ヒラタケ（Ｐｌ
ｅｕｒｏｔｕｓｏｓｔｒｅａｔｕｓ）、Ｐｈａｎｅｒｏ
ｃｈａｅｔｅ ｃｈｒｙｓｏｓｐｏｒｉｕｍ、またこれ
らの他に、パルプ漂白性微生物として分離されたＳＫＢ
−２０７株（ＦＢＲＭ Ｐ−１３３５３）などが挙げら
れる。かくして残留塩素イオンが大幅に低減しかつ１０
％ＫＯＨ可溶分が減少させられたパルプが得られる。
【手続補正３】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１８
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１８】このパルプを用いて坪量１３５ｇ／ｍ２、
密度０．５ｇ／ｃｍ３の積層板用原紙を手抄により得
た。この原紙に市販アルコール溶性フェノール樹脂（商
品名ＢＬＳ−３１２２：昭和高分子（株）製）を含浸
し、乾燥させてプリプレグを作製した。次にプリプレグ
８枚と接着剤付き銅箔（厚さ３５μｍ）１枚を積層し、
１５５℃、１００ｋｇ／ｃｍ２、６０分間の条件で熱圧
形成し、加圧状態のまま３０分間冷却後、樹脂含有率＊
５０％、板厚１．６ｍｍの片面銅張り積層板を得た。
密度０．５ｇ／ｃｍ３の積層板用原紙を手抄により得
た。この原紙に市販アルコール溶性フェノール樹脂（商
品名ＢＬＳ−３１２２：昭和高分子（株）製）を含浸
し、乾燥させてプリプレグを作製した。次にプリプレグ
８枚と接着剤付き銅箔（厚さ３５μｍ）１枚を積層し、
１５５℃、１００ｋｇ／ｃｍ２、６０分間の条件で熱圧
形成し、加圧状態のまま３０分間冷却後、樹脂含有率＊
５０％、板厚１．６ｍｍの片面銅張り積層板を得た。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｄ２１Ｃ 9/10 Ａ 7199−3Ｂ
Claims (3)
- 【請求項１】 微生物処理を組み入れた無塩素漂白法に
より漂白したパルプを含有することを特徴とする積層板
用原紙。 - 【請求項２】 無塩素漂白法が、酸素・アルカリ処理、
オゾン処理、過酸化水素処理、酵素処理から選択され
る、あるいは複数の処理が組み合わされるところの請求
項１記載の積層板用原紙。 - 【請求項３】 微生物処理が、リグニン分解系酵素また
はヘミセルロース分解系酵素にて行われる請求項１また
は２記載の積層板原紙。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5197968A JPH0734396A (ja) | 1993-07-15 | 1993-07-15 | 積層板用原紙 |
| TW083105681A TW262503B (ja) | 1993-07-15 | 1994-06-22 | |
| FI943068A FI105490B (fi) | 1993-07-15 | 1994-06-23 | Sähköeristyslaminaatti, sen valmistusmenetelmä sekä siihen tarkoitettu peruspaperi |
| KR1019940015879A KR950003566A (ko) | 1993-07-15 | 1994-07-04 | 적층판용 원지 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5197968A JPH0734396A (ja) | 1993-07-15 | 1993-07-15 | 積層板用原紙 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0734396A true JPH0734396A (ja) | 1995-02-03 |
Family
ID=16383325
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5197968A Pending JPH0734396A (ja) | 1993-07-15 | 1993-07-15 | 積層板用原紙 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0734396A (ja) |
| KR (1) | KR950003566A (ja) |
| FI (1) | FI105490B (ja) |
| TW (1) | TW262503B (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08296191A (ja) * | 1995-04-28 | 1996-11-12 | New Oji Paper Co Ltd | 電気絶縁積層板原紙 |
| CN101786286A (zh) * | 2010-04-20 | 2010-07-28 | 东北林业大学 | 一种改性酶解木质素复合板的制造方法 |
| US8691194B2 (en) | 2002-12-12 | 2014-04-08 | R.B.T (Rakuto Bio Technologies) Ltd. | Methods of producing lignin peroxidase and its use in skin and hair lightening |
| JP2020202790A (ja) * | 2019-06-18 | 2020-12-24 | 株式会社大昭和加工紙業 | 冷菓用棒材 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102386866B1 (ko) | 2020-07-09 | 2022-04-15 | 동아정밀공업(주) | 일체형 손잡이를 갖는 용기의 프리폼 사출금형 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62191597A (ja) * | 1986-02-18 | 1987-08-21 | 王子製紙株式会社 | 積層板原紙 |
| JPH04240287A (ja) * | 1991-01-21 | 1992-08-27 | Kobe Steel Ltd | パルプの漂白方法 |
| JPH04245988A (ja) * | 1990-09-11 | 1992-09-02 | Sandoz Ag | 塩素を含まないパルプ漂白方法 |
-
1993
- 1993-07-15 JP JP5197968A patent/JPH0734396A/ja active Pending
-
1994
- 1994-06-22 TW TW083105681A patent/TW262503B/zh active
- 1994-06-23 FI FI943068A patent/FI105490B/fi active
- 1994-07-04 KR KR1019940015879A patent/KR950003566A/ko not_active Application Discontinuation
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62191597A (ja) * | 1986-02-18 | 1987-08-21 | 王子製紙株式会社 | 積層板原紙 |
| JPH04245988A (ja) * | 1990-09-11 | 1992-09-02 | Sandoz Ag | 塩素を含まないパルプ漂白方法 |
| JPH04240287A (ja) * | 1991-01-21 | 1992-08-27 | Kobe Steel Ltd | パルプの漂白方法 |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08296191A (ja) * | 1995-04-28 | 1996-11-12 | New Oji Paper Co Ltd | 電気絶縁積層板原紙 |
| US8691194B2 (en) | 2002-12-12 | 2014-04-08 | R.B.T (Rakuto Bio Technologies) Ltd. | Methods of producing lignin peroxidase and its use in skin and hair lightening |
| US9693946B2 (en) | 2002-12-12 | 2017-07-04 | R.B.T. (Rakuto Bio Technologies) Ltd. | Methods of producing lignin peroxidase and its use in skin and hair lightening |
| CN101786286A (zh) * | 2010-04-20 | 2010-07-28 | 东北林业大学 | 一种改性酶解木质素复合板的制造方法 |
| JP2020202790A (ja) * | 2019-06-18 | 2020-12-24 | 株式会社大昭和加工紙業 | 冷菓用棒材 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| FI943068A (fi) | 1995-01-16 |
| KR950003566A (ko) | 1995-02-17 |
| TW262503B (ja) | 1995-11-11 |
| FI105490B (fi) | 2000-08-31 |
| FI943068A0 (fi) | 1994-06-23 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4652324A (en) | Process for the production of laminated sheet | |
| JPH0734396A (ja) | 積層板用原紙 | |
| JPH02175996A (ja) | 積層板用原紙およびその製造法 | |
| JP2002038391A (ja) | 電気絶縁積層板原紙 | |
| JP2525705B2 (ja) | 積層板用原紙の製造法 | |
| JP2525704B2 (ja) | 積層板用原紙の製造法 | |
| JPS63235592A (ja) | 電気絶縁積層板用原紙 | |
| JPH0333297A (ja) | 電気絶縁積層板用一次処理原紙の製造方法 | |
| JP3290552B2 (ja) | 積層板原紙 | |
| JPH05263399A (ja) | 積層板用原紙及びその製造法 | |
| JP2943892B2 (ja) | 電気絶縁積層板原紙 | |
| JP3467903B2 (ja) | 電気絶縁積層板原紙 | |
| JPS61296199A (ja) | 電気絶縁積層板用原紙 | |
| JP2764536B2 (ja) | 積層板用原紙 | |
| JP3511816B2 (ja) | キャスト塗被紙およびその製造方法 | |
| JPH02168692A (ja) | 電気絶縁積層板原紙用一次処理剤及びこれを用いた一次処理原紙 | |
| JP2764537B2 (ja) | 積層板用原紙 | |
| JPS61293231A (ja) | 電気絶縁用積層板原紙 | |
| JPH0319993A (ja) | 電気絶縁積層板用一次処理原紙の製造方法 | |
| JPH07120960A (ja) | 電子写真用転写紙の製造方法 | |
| JPS6260417B2 (ja) | ||
| JPH06116422A (ja) | ガラス繊維強化樹脂複合材料及び積層板の製造方法 | |
| JPH0988000A (ja) | 電気絶縁積層板原紙の製造方法 | |
| JPH03138150A (ja) | 難燃性紙フェノール樹脂積層板の製造法 | |
| JP2002069878A (ja) | 晒クラフトパルプの製造方法およびそれを用いて製造された印刷用紙 |