JPH0734325A - 複合繊維およびそれを用いた超微細繊維の製法 - Google Patents

複合繊維およびそれを用いた超微細繊維の製法

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JPH0734325A
JPH0734325A JP18251493A JP18251493A JPH0734325A JP H0734325 A JPH0734325 A JP H0734325A JP 18251493 A JP18251493 A JP 18251493A JP 18251493 A JP18251493 A JP 18251493A JP H0734325 A JPH0734325 A JP H0734325A
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JP18251493A
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Enei Ko
衍榮 胡
Ritsusho To
立昌 陶
Tokukei Ra
徳桂 羅
Shiho Cho
志鵬 張
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Industrial Technology Research Institute ITRI
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Industrial Technology Research Institute ITRI
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶剤などを必要とせず、容易に各繊維体を分
離しうる複合繊維および該複合繊維から超微細繊維を製
造しうる方法を提供すること。 【構成】 第1の樹脂からなる第1外層、第2の樹脂か
らなる第2外層および前記第1外層と前記第2外層との
間に介在させた第3の樹脂からなる中間層を積層してな
る複合体からなる複合繊維であって、前記複合体が、機
械的処理によって前記第1外層および前記第2外層が中
間層から分離し、分離した前記第1外層、前記第2外層
および前記中間層がそれぞれ前記複合体の太さの1/4
〜1/3の太さおよび繊度0.1 〜1.0 デニールを有する
ように形成されたことを特徴とする複合繊維、ならびに
前記複合繊維に機械的処理を施して第1外層、第2外層
および中間層を分離させることを特徴とする超微細繊維
の製法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複合繊維およびそれを
用いた超微細繊維の製法に関する。さらに詳しくは、複
数の樹脂を同一の紡糸口金を用いて成形された複合繊維
に機械的処理を施すことによって各樹脂をたがいに分離
させて超微細繊維にしうる複合繊維および該複合繊維を
用いた超微細繊維の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の樹脂を混合して紡糸された
複数の繊維体からなる複合繊維が知られている。また、
該複合繊維を溶剤で処理することによって、複合繊維の
各繊維体をたがいに分離させて(細繊維化処理)、さら
に細い繊維(以下、超微細繊維という)を製造する方法
が知られている。
【0003】このような方法によれば、比較的に口径の
大きい紡糸口金でまず複合繊維を紡出し、それに細繊維
化処理を施すことによって、さらに細い繊維がえられ
る。該方法には、1つの樹脂を口径が小さい紡糸口金で
太さの小さい1本の繊維を紡出する方法と比べて、紡糸
中に糸が切れることがなく好都合であるという利点があ
る。
【0004】しかしながら、従来の複合繊維は、各繊維
体がたがいに溶着した状態になっているので、これらの
繊維体を分離するには溶剤を用いて各繊維体を溶着状態
から分離しなければならず、また溶剤を用いて分離され
た超微細繊維は洗浄や乾燥などの後処理を必要とし、処
理工程が多く、コスト高になるだけでなく、処理に使用
した溶剤が環境汚染の原因になるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、溶剤などを必要とせ
ず、容易に各繊維体を分離しうる複合繊維および該複合
繊維から超微細繊維を製造しうる方法を提供することを
目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は第1
の樹脂からなる第1外層、第2の樹脂からなる第2外層
および前記第1外層と前記第2外層との間に介在させた
第3の樹脂からなる中間層を積層してなる複合体からな
る複合繊維であって、前記複合体が、機械的処理によっ
て前記第1外層および前記第2外層が中間層から分離
し、分離した前記第1外層、前記第2外層および前記中
間層がそれぞれ前記複合体の太さの1/4〜1/3の太
さおよび繊度0.1 〜1.0 デニールを有するように形成さ
れたことを特徴とする複合繊維および該複合繊維を用い
た超微細繊維の製法に関する。
【0007】
【作用および実施例】本発明の複合繊維は、前記したよ
うに、第1の樹脂からなる第1外層、第2の樹脂からな
る第2外層および前記第1外層と前記第2外層との間に
介在させた第3の樹脂からなる中間層を積層してなる複
合体からなり、前記複合体が、機械的処理によって前記
第1外層および前記第2外層が中間層から分離し、分離
した前記第1外層、前記第2外層および前記中間層がそ
れぞれ前記複合体の太さの1/4〜1/3の太さおよび
繊度0.1 〜1.0 デニールを有するように形成されたもの
である。
【0008】本発明の複合繊維においては、紡製された
複合体における第1外層と中間層、および第2外層と中
間層は、それぞれたがいに密接した状態にあるが、たが
いに溶着されていないので、機械的処理を施すことによ
ってたがいに容易に剥離され、所望の超微細繊維がえら
れる。
【0009】つぎに、本発明の複合繊維を図面にもとづ
いて説明する。
【0010】図1は、本発明の複合繊維の概略断面図で
ある。
【0011】図1において、第1外層1は第1の樹脂、
第2外層2は第2の樹脂でそれぞれ構成され、前記第1
外層1と前記第2外層2との間に第3の樹脂からなる中
間層3が介在している。
【0012】前記複合体が、機械的処理によって前記第
1外層1および前記第2外層2が中間層3から分離する
ように形成させる手段としては、たとえば前記第3の樹
脂が前記第1の樹脂および前記第2の樹脂に対して非相
溶性を有するものを用いる手段などがあげられる。この
ように、前記第3の樹脂として、前記第1の樹脂および
前記第2の樹脂に対して非相溶性を有するものを用いた
ばあいには、前記中間層3が第1外層1および第2外層
2と溶着することがないので、外的に機械的処理を複合
繊維に施したときに、第1外層1、中間層3および第2
外層2をそれぞれ容易に分離させることができる。
【0013】前記第1の樹脂、前記第2の樹脂および前
記第3の樹脂としては、たとえばナイロン−6、ナイロ
ン−6,6などのポリアミド、ポリエチレン、ポリプロ
ピレンなどのポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル
などがあげられ、これらのなかから前記第1〜3の樹脂
は、前記第3の樹脂が前記第1の樹脂および前記第2の
樹脂に対して非相溶性を有するように選ばれる。たとえ
ば、第1の樹脂および第2の樹脂として、それぞれポリ
アミドを用いたばあいには、中間層3の第3の樹脂には
ポリエステルを用いることが好ましく、また第1の樹脂
および第2の樹脂としてポリエステルを用いたばあいに
は、中間層3の第3の樹脂にはポリオレフィンを用いる
ことが好ましい。なお、第1の樹脂と第2の樹脂とはた
がいに同一であってもよい。
【0014】本発明の複合繊維は、第1〜3の樹脂を用
いて1つの紡糸口金(スピンノズル)を通して紡製させ
ることによりえられる。えられた複合繊維は、図1に示
されるように、3層の積層構造を有する。
【0015】本発明の複合繊維は、第1の樹脂と第2の
樹脂を同一成分としたばあい、図2に示されるような紡
糸口金装置で都合よく適宜に紡糸することによりえられ
る。図2に示されるように、紡糸口金装置は、前記複合
体の中間層3を形成させるための第1の押出し孔4を有
する第1の口金5と、前記第1の押出し孔4と同一の軸
心を有する第2の押出し孔6を有し、第1外層1と第2
外層2を形成させるための第2の口金7を備え、中間層
3の成分である第3の樹脂Aを図2中の矢印で示される
ように第1の口金5の第1の押出し孔4から第2の口金
7の第2の押出し孔6を通るように押出すと同時に、第
1の樹脂Bと第2の樹脂Bを第1の口金5と第2の口金
7との間に設けられた供給道から第2の押出し孔6を通
って押出すことによって、図1に示されるような断面を
構成する3つの積層構造を有する複合繊維が紡製され
る。
【0016】なお、紡製に際しては、前記第1外層、前
記第2外層および前記中間層がそれぞれ前記複合体の太
さの1/4〜1/3の太さ、および繊度0.1 〜1.0 デニ
ールを有するように調整する。
【0017】このように、前記第1外層、前記第2外層
および前記中間層の太さが複合体の太さの1/4〜1/
3となるように調整されるのは、1/4よりも小さいば
あいには、紡糸時に糸が切れやすくなり、また1/3よ
りも大きいばあいには、糸が太くなりすぎて超微細繊維
にならなくなるからである。また、前記第1外層、前記
第2外層および前記中間層の繊度は、あまりにも大きい
ばあいには、繊維が太くなりすぎて超微細繊維にならな
くなり、またあまりにも小さいばあいには、紡糸時に糸
が切れやすくなるので、0.1 〜1.0 デニールとなるよう
に調整される。
【0018】なお、第1の樹脂と第2の樹脂とを違った
成分としたばあいには、第1の押出し孔4の形状にあわ
せて、第1の樹脂と第2の樹脂を供給する供給道を個別
に設けて第1の樹脂と第2の樹脂を供給すればよい。
【0019】かくしてえられる複合繊維は、第1外層お
よび第2外層がいずれも中間層と密接するが溶着してい
ないので、該複合繊維に、たとえば揉むなどの機械的処
理を施すだけで容易に各層が剥離し、図3に示されるよ
うに、第1外層1、第2外層2および中間層3がそれぞ
れ独立して超微細繊維となる。
【0020】つぎに、本発明の複合繊維およびそれを用
いた超微細繊維の製法を実施例にもとづいてさらに詳細
に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定される
ものではない。
【0021】実施例1 第1と第2の樹脂としてナイロン−6を、第3の樹脂と
してポリエステルを用い、図2に示されるような紡糸口
金装置で、図1に示される第1の外層1と、第2の外層
2と、中間層3とからなる太さが1.0 デニールの複合繊
維を紡製した。
【0022】つぎにこの複合繊維を揉んで機械的外力を
加える細繊維化処理を施した結果、図3に示されるよう
に、第1の外層1と第2の外層2は太さが0.3 デニー
ル、中間層3は0.4 デニールの独立した繊維となった。
【0023】実施例2 第1と第2の樹脂としてポリエチレンを、第3の樹脂と
してポリエチレンテレフタレートを用い、実施例1と同
様にして太さが0.8 デニールの複合繊維を紡製し、それ
に揉み加工による細繊維化処理を施した。その結果、第
1の外層1、第2の外層2はそれぞれ0.5 デニール、中
間層3は0.5 デニールの独立した繊維となった。
【0024】
【発明の効果】本発明の複合繊維は、第1の樹脂からな
る第1外層と、第2の樹脂からなる第2外層と、前記第
1外層と前記第2外層の間に介在され、第3の樹脂から
なる中間層より構成された複合繊維からなり、前記第1
外層と前記第2外層が前記中間層から分離しうるように
紡製されているので、前記複合繊維を揉み加工による細
繊維化処理を施すことによって、溶剤を使用することな
く複合繊維の太さがほぼ1/3〜1/4の太さの超微細
繊維をうることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合繊維の概略断面図である。
【図2】本発明の複合繊維を紡製する際に用いられる紡
糸口金装置の概略説明図である。
【図3】本発明の複合繊維を細繊維化させてえられた超
微細繊維の断面図である。
【符号の説明】 1 第1外層 2 第2外層 3 中間層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の樹脂からなる第1外層、第2の樹
    脂からなる第2外層および前記第1外層と前記第2外層
    との間に介在させた第3の樹脂からなる中間層を積層し
    てなる複合体からなる複合繊維であって、前記複合体
    が、機械的処理によって前記第1外層および前記第2外
    層が中間層から分離し、分離した前記第1外層、前記第
    2外層および前記中間層がそれぞれ前記複合体の太さの
    1/4〜1/3の太さおよび繊度0.1 〜1.0 デニールを
    有するように形成されたことを特徴とする複合繊維。
  2. 【請求項2】 前記第1の樹脂、前記第2の樹脂および
    前記第3の樹脂がそれぞれポリアミド、ポリオレフィン
    およびポリエステルからなる群より選ばれた樹脂であ
    り、前記第3の樹脂が前記第1の樹脂および前記第2の
    樹脂に対して非相溶性を有するものである請求項1記載
    の複合繊維。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の複合繊維
    に機械的処理を施して第1外層、第2外層および中間層
    を分離させることを特徴とする超微細繊維の製法。
JP18251493A 1993-07-23 1993-07-23 複合繊維およびそれを用いた超微細繊維の製法 Pending JPH0734325A (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6157404A (ja) * 1984-08-27 1986-03-24 Toyo Tire & Rubber Co Ltd ポリエステルカ−カス補強層のタイヤ
JPS6335750A (ja) * 1986-07-29 1988-02-16 Mitsubishi Metal Corp 耐食性のすぐれた原子炉燃料被覆管用Zr合金
JPH05148719A (ja) * 1991-11-29 1993-06-15 Asahi Chem Ind Co Ltd 剥離分割型複合繊維およびその製造法

Patent Citations (3)

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