JPH0734244U - 電動工具の変速装置 - Google Patents
電動工具の変速装置Info
- Publication number
- JPH0734244U JPH0734244U JP6353993U JP6353993U JPH0734244U JP H0734244 U JPH0734244 U JP H0734244U JP 6353993 U JP6353993 U JP 6353993U JP 6353993 U JP6353993 U JP 6353993U JP H0734244 U JPH0734244 U JP H0734244U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- gear case
- slide
- outer periphery
- shift arm
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 3段直列の遊星歯車減速機構の変速動作に係
わるインターナルギヤの移動を安定させて騒音の発生や
ギヤの摩耗を無くし、保守性に優れると共に減速部を収
納する外枠の小型化も可能な変速装置を供することにあ
る。 【構成】 3段に構成された遊星歯車減速部を収納する
ギヤケース2の外周に設けた溝21に同じくギヤケース
2の外周に添ってほぼ密着するように半円状に形成した
シフトアーム12の内周に設けたガイド12aを摺動さ
せてシフトアーム12の先端に設けたピン12bを前記
ギヤケース2に穿設した窓22を貫通してスライドリン
グギヤ23の環状溝23aに係合させ、前記スライドリ
ングギヤ23を前記ギヤケース2の内面に添ってスライ
ドさせる。
わるインターナルギヤの移動を安定させて騒音の発生や
ギヤの摩耗を無くし、保守性に優れると共に減速部を収
納する外枠の小型化も可能な変速装置を供することにあ
る。 【構成】 3段に構成された遊星歯車減速部を収納する
ギヤケース2の外周に設けた溝21に同じくギヤケース
2の外周に添ってほぼ密着するように半円状に形成した
シフトアーム12の内周に設けたガイド12aを摺動さ
せてシフトアーム12の先端に設けたピン12bを前記
ギヤケース2に穿設した窓22を貫通してスライドリン
グギヤ23の環状溝23aに係合させ、前記スライドリ
ングギヤ23を前記ギヤケース2の内面に添ってスライ
ドさせる。
Description
【0001】
本考案は電動工具の変速装置の改良に関するものである。
【0002】
遊星歯車のスライドインターナルギヤを移動して変速する方法としては特公平 4−56178号及び実開平4−60680号公報などが提案されている。
【0003】
特公平4−56178号公報においてはインターナルギヤを前後に移動する手 段としてギヤケースの外周に設けた突起を支点としてレバーを揺動させるため、 前記インターナルギヤの環状溝と係合する前記レバーの両先端と前記インターナ ルギヤの軸線とにずれが生じ、インターナルギヤの移動が不安定になる。またス イッチにはレバーが揺動するスペースが必要であり、レバーが倒れ込む分だけギ ヤケースとの間にもスキ間が必要であり、レバーをギヤケースと密着させること ができないため、装置を収納する外枠の小型化を阻害する。
【0004】 実開平4−60680号公報の場合は、ガイドピンがスライドギヤの軸線上を 移動するのでスライドギヤの動きは安定するが、スライドレバーに偏荷重が作用 してもスライドレバーに倒れが生じない様にするため前記スライドレバーは円環 を成している。それゆえスライドレバーを着脱する際はギヤケースあるいは駆動 モータの分解が必要となり、保守性を妨げる一因となる。
【0005】 本考案の目的は変速動作に係わるインターナルギヤの移動を安定させて騒音の 発生やギヤの摩耗を無くし、保守性に優れると共に装置を収納する外枠の小形化 も可能な変速装置を供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本考案は、モータ軸からの動力を減速して伝達する1段目のキャリアに形成し た太陽歯車に噛合する複数のプラネットギヤを支持する支持軸および次段の太陽 歯車が形成されている2段目のキャリアを円筒状のギヤケースに収納し、前記プ ラネットギヤに噛合するスライドインターナルギヤの外周に設けた外歯車と前記 ギヤケースの内周に設けた係合歯とが噛合するかあるいは前記スライドインター ナルギヤの外周に設けた環状溝に前記ギヤケースに穿設した窓を通して係合させ たシフトアームを動かして前記スライドインターナルギヤと前記ギヤケース内部 を摺動させて前記2段目のキャリアの外周に設けた外歯車と該キャリアに形成さ れた太陽歯車と噛合するプラネットギヤと同時に噛合する様に構成された遊星歯 車減速装置のシフトアームを半円状に形成し、その内周にはガイドを設け、前記 ギヤケースの外周に設けた溝に前記ガイドを係合させることにより達成される。
【0007】
上記のように構成された遊星歯車減速機構においてシフトアームを操作してス ライドインターナルギヤをギヤケース内周に設けた係合歯に固定すると該スライ ドインターナルギヤに噛合するプラネットギヤとキャリア外周の外歯車とが独立 し、前記プラネットギヤは前記スライドインターナルギヤの内歯に転動噛合して 前記キャリアに形成された太陽歯車に回転を減速伝達する。
【0008】 一方、ギヤケースに設けた溝にシフトアームに設けたガイドを摺動させて前記 シフトアームを反対側に移動させるとシフトアームの先端がスライドリングギヤ の外周に設けた環状溝に係合しており、スライドリングギヤとギヤケースの係合 が解除されてスライドリングギヤはフリーとなる。さらに移動するとスライドリ ングギヤはスライドリングギヤと噛合しているプラネットギヤとこれを支持する 軸を有するキャリアの外周に設けた外歯車とに同時に噛合しこの部分での減速が 行なわれることなく回転は前記キャリアに形成された太陽歯車に伝達される。
【0009】
本考案の一実施例を図1乃至図4を用いて説明する。3段に構成された遊星歯 車を収納するギヤケース2と3はネジ36により嵌合固定されており、さらに2 つ割りハウジング1aと1bで覆われている。ギヤケース2の一端にはモータ3 1をネジ37で固定したフランジ38をバヨネット結合している。モータ31に 固定されたピニオン32はキャリア35に支承されたプラネットギヤ33と噛合 し、プラネットギヤ33は更にファーストリングギヤ34と噛合して1段目の減 速部を構成する。キャリア35に形成される太陽ギヤ35aは外周に外歯車43 aを有するキャリア43に設けた軸41に支持されたプラネットギヤ42と噛合 し、さらにスライドインターナルギヤ23と噛合する。またスライドインターナ ルギヤ23の外周には外歯車23bが形成され、ギヤケース2内周の係合歯2a と噛合する。またギヤケース2の両側面には一対の窓22を穿設し、窓22の上 方には前記スライドインターナルギヤ23の摺動方向に一致した方向に一対の溝 21が設けられており、ギヤケース2の外周にほぼ密着して半円状に形成された シフトアーム12の内周に設けたガイド12aが係合する。またシフトアーム1 2の先端にはピン12bを配し、前記窓22を貫通して前記スライドリングギヤ 23の外周に形成された環状溝23aに係合している。前記キャリア43に形成 された太陽歯車43bは更に後段の減速部45と噛合し、ギヤケース3に収納さ れた出力軸との間にクラッチ部46を介して接続されている。
【0010】 一方、前記シフトアーム12の上方には1対のストッパ12cが対向しており 、シフトノブ13のスプリング室13aで保持されるコイルスプリング39の両 端に接触し、かつ該シフトノブ13のスリット13b内と摺動するように配され ているシフトノブ13の両端13cはハウジング1a、1bで挟持されて摺動し 、シフトノブ13の突起13dはハウジング1a、1bの摺動部内に設けた2か 所の凹部とシフトノブ13の異なる2か所の位置で係合する。
【0011】 モータ31の回転は1段目の減速部を経て2段目の太陽歯車35aに伝達され る。シフトノブ13が後方に位置している場合、コイルスプリング39を介して 接続されたシフトアーム12も後方に位置しており、ピン12bと係合するスラ イドインターナルギヤ23も後方に位置して外歯車23bはギヤケース2の係合 歯2aと係合して回転不能の状態で固定される。この状態であれば前記太陽歯車 35aに伝達された回転は該太陽歯車35aと噛合するプラネットギヤ42、更 にはスライドインターナルギヤ23により減速され、次段のキャリア43に伝達 された後減速部45およびクラッチ部46を経て出力軸44に伝達される。
【0012】 さて、シフトノブ12を前方にスライドさせて突起12aとハウジング1aお よび1bのもう1方の凹部(図示していない)と係合固定する。するとスプリン グ室13aに保持されたコイルスプリング39の前端がシフトアーム12のスト ッパ12cと前記スプリング室13aの前方壁との間で圧縮され、その反力でシ フトアーム12は前方に移動を始める。この時シフトアーム12にはピン12b を支点として回転力が作用するが、ギヤケース2の外周に設けた溝21とガイド 12aが係合しているためシフトアーム12に作用した回転力はシフトアーム1 2を前方に押圧する様に作用し、シフトアーム12は前方に摺動する。シフトア ーム12の移動に伴い、ピン12bと係合するスライドインターナルギヤ23も 前方に摺動し、外歯車23bと係合歯2aとの係合が解除され、スライドインタ ーナルギヤ23はフリーとなる。スライドインターナルギヤ23が更に前方に移 動するとプラネットギヤ42とキャリア43の外歯車43aとが前記スライドイ ンターナルギヤ23により一体で回転することになる。すると太陽歯車35aの 回転は減速されることなく次段、即ち減速部45に伝達されクラッチ部46を経 て出力軸44に伝達される。
【0013】 ところでスライドインターナルギヤ23が前方に移動する際に外歯車43aと スライドインターナルギヤ23の内歯とが噛合しない場合、スライドインターナ ルギヤ23は外歯車43aの端面に接した状態で待機する。しかし、スライドイ ンターナルギヤ23と係合するシフトアーム12のストッパ12cにはコイルス プリング39により連続して反発力が加えられているため、モータ31が回転を 開始するとスライドインターナルギヤ23も回転するため内歯と前記外歯車43 aの歯とが一致する位置まで回転すると前記コイルスプリング39の弾性により 、インターナルギヤ23と外歯車43aは噛合状態となる。
【0014】 なお、上述の実施例ではシフトノブ13とシフトアーム12の間にコイルスプ リング39を弾装して説明したが、シフトノブ13とシフトアーム12とは一体 で構成されていても本考案の目的は十分達成される。即ち、手指によりシフトノ ブ13を連続的に押圧することによりシフトアーム12には上述の実施例と同様 にピン12bを中心とした回転力が生じるが、ガイド12aと溝21との係合に よりシフトアーム12の回転は抑制されるため、シフトアーム12は溝21に沿 って摺動し、変速が行なわれる。
【0015】
本考案によれば、ギヤケースに設けた溝に係合するガイドをギヤケースの外周 にほぼ密着するように半円状に形成したシフトアームの内周に設け、ギヤケース の両側面に穿設した窓からシフトアームの一端を挿入してスライドインターナル ギヤを前後に摺動するようにしたので、スライドインターナルギヤと係合するピ ンは常にスライドインターナルギヤの軸線上を移動する。即ち、スライドインタ ーナルギヤの移動時にスライドインターナルギヤの直径部を常に押圧できるので スライドリングギヤに偏荷重や倒れが生じることなく極めて安定した移動が可能 となる。
【0016】 また、シフトアームはギヤケースの外周に添って摺動するため、ギヤケースと ほぼ密着した状態で半円状に形成されており、モータや他のギヤケースを分解す ることなくシフトアームを着脱でき、保守性が極めて良好である。また、ギヤケ ースの外周とほぼ密着しているため、ギヤケースから突出する部分が極めて少な く、減速部全体を収納するハウジングの小形化が可能となる。
【図1】 図3のI−I線断面図である。
【図2】 図2の斜視図である。
【図3】 本考案による減速部の一実施例の縦断面図で
ある。
ある。
【図4】 シフトノブの斜視図である。
23はスライドインターナルギヤ、2はギヤケース、1
2はシフトアーム、12aはガイド、23aは環状溝、
35、43はキャリア、35aは太陽歯車、43aは外
歯車、2aは係合歯である。
2はシフトアーム、12aはガイド、23aは環状溝、
35、43はキャリア、35aは太陽歯車、43aは外
歯車、2aは係合歯である。
Claims (1)
- 【請求項1】 モータ軸からの動力を減速して伝達する
遊星歯車機構を構成するキャリアに形成した太陽歯車
と、該太陽歯車に噛合する複数のプラネットギヤとこれ
を支持する支持軸と次段の太陽歯車が形成されている2
段目のキャリア及びそれらの減速装置を収納する円筒状
ギヤケースとを有し、前記プラネットギヤに噛合するス
ライドインターナルギヤの外周には外歯車が形成されて
おり、その外歯車と上述した減速部と収納する円筒状ギ
ヤケースの内周に設けられた係合歯とが噛合するかある
いは前記スライドインターナルギヤの外周に設けた環状
溝に前記ギヤケースに穿設した窓を通して係合させたシ
フトアームを動かして前記スライドインターナルギヤを
前記ギヤケース内部を摺動させて前記2段目のキャリア
の外周に設けた外歯と、該キャリアに形成された太陽歯
車と噛合するプラネットギヤとに同時に噛合して変速を
行なう遊星歯車減速装置において、前記シフトアームは
前記ギヤケースを囲む半円状とし、また内周にはガイド
を設け、前記ギヤケースの外周には溝を設けて前記ガイ
ドを係合させたことを特徴とする電動工具の減速装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6353993U JPH0734244U (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 電動工具の変速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6353993U JPH0734244U (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 電動工具の変速装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0734244U true JPH0734244U (ja) | 1995-06-23 |
Family
ID=13232131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6353993U Withdrawn JPH0734244U (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 電動工具の変速装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0734244U (ja) |
-
1993
- 1993-11-26 JP JP6353993U patent/JPH0734244U/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980305 |