JPH0734085A - 2サイクルエンジン用潤滑油組成物 - Google Patents

2サイクルエンジン用潤滑油組成物

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JPH0734085A
JPH0734085A JP18282693A JP18282693A JPH0734085A JP H0734085 A JPH0734085 A JP H0734085A JP 18282693 A JP18282693 A JP 18282693A JP 18282693 A JP18282693 A JP 18282693A JP H0734085 A JPH0734085 A JP H0734085A
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oil
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JP18282693A
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Katsuya Koganei
克也 小金井
Toshiaki Kuribayashi
利明 栗林
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Tonen General Sekiyu KK
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Tonen Corp
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明の2サイクルエンジン用潤滑油は、1
00℃での動粘度が5cSt〜9cStの潤滑油基油
に、ポリイソブチレン換算で重量平均分子量が800〜
1500のポリアルケニルこはく酸イミドを、潤滑油中
での窒素含量が0.30重量%〜0.45重量%の割合
となるように添加すると共に、中性金属清浄剤を0.1
重量%〜5.0重量%添加したものである。 【効果】 本発明の2サイクルエンジン用潤滑油は、高
温清浄性と共に低温粘度に優れるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2サイクルエンジン用
潤滑油組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、2サイクルエンジン用潤滑油組成
物においては、安価な鉱油系潤滑油を基油とし、清浄性
を確保するために、添加剤としてポリアルケニルこはく
酸イミド系及びポリアミド系等の無灰分散剤を配合し、
より高温条件においては金属清浄剤を併用することが行
なわれている。一般に、ポリアミド系無灰分散剤は、ポ
リアルケニルこはく酸イミドに比して多量の添加によ
り、2サイクルエンジン用潤滑油組成物に要求される低
温粘度の規格値を満足できるため、この添加剤の耐熱温
度範囲内においては優れた清浄性を示す。また、ポリア
ルケニルこはく酸イミドは、ポリアミド系に比して耐熱
性には優れるが、同一添加量で比較すると低温性状が悪
く、金属清浄剤を併用した場合にはより低温性状が悪化
するという問題がある。
【0003】しかしながら、2サイクルエンジンの高出
力化及び環境に対する配慮から、燃料/オイル比を上昇
させることが要求されはじめ、2サイクルエンジン油の
使用条件は次第に過酷化する傾向があり、より高温で高
い清浄性を有すると共に低温性状に優れるエンジン油の
開発が求められている。
【0004】また、バイク、船外機等における2サイク
ルエンジンにおいては、潤滑油の機能としてガソリンと
の混和性、焼き付き防止性の他に環境問題に対する意識
が高まる中、生分解性に対する要求があり、2サイクル
エンジンから排出される未燃焼の潤滑油による湖沼等の
汚染を防止するため、少ない使用量でも必要性能を確保
できる高いエンジン油性能を有すると共に、排出されて
も水中や土中の生物に容易に分解される生分解性を有す
る潤滑油が求められている。そのため、最近、生分解性
の良好なポリオールエステルを主成分とし、ガソリン混
和性を確保するため、希釈油として灯油や水添鉱油を配
合したタイプの生分解性潤滑油が市販されはじめている
が、希釈油として使用される炭化水素系基油は生分解性
が低いため、これを配合した製品は生分解特性が低下
し、生分解性に関してはまだ不充分なものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高温清浄
性、低温特性に優れる2サイクルエンジン用潤滑油組成
物の提供を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の2サイクルエン
ジン用潤滑油組成物は、100℃での動粘度が5cSt
〜9cStの潤滑油基油に、ポリイソブチレン換算で重
量平均分子量が800〜1500のポリアルケニルこは
く酸イミドを、潤滑油中での窒素含量が0.30重量%
〜0.45重量%の割合となるように添加すると共に、
中性金属清浄剤を0.1重量%〜5.0重量%添加した
ことを特徴とする。
【0007】本発明の2サイクルエンジン用潤滑油組成
物における基油としては、100℃での動粘度が5cS
t〜9cSt、好ましくは5cSt〜7cStのもので
ある。
【0008】高温清浄性、低温特性、生分解性、ガソリ
ン混和性、耐焼き付き性の観点から、特に、基油として
その組成が、100℃での動粘度が9〜15cStのポ
リオールエステル30重量%〜70重量%、100℃で
の動粘度が2〜5cStのジエステル30重量%〜70
重量%、分子量500〜2500のポリブテン及び/又
は分子量5,000〜40,000のポリメタクリレー
ト1重量%〜5重量%からなるものが好ましい。
【0009】この基油におけるポリオールエステルは、
脂肪族多価アルコールと直鎖状又は分岐状の脂肪酸との
ポリオールエステル類である。このポリオールエステル
類を形成する脂肪族多価アルコールとしては、ネオペン
チルグリコール、トリメチロールプロパン、ジトリメチ
ロールプロパン、トリメチロールエタン、ジトリメチロ
ールエタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリ
トール、トリペンタエリスリトール等があり、また脂肪
酸としては炭素数16〜24のものを使用することがで
き、好ましい脂肪酸はヘプタデシル酸、ステアリン酸、
ノナデカン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸
等である。また、上記脂肪族多価アルコールと直鎖状又
は分岐状の脂肪酸との部分エステル類も使用できる。こ
れらの部分エステルは、脂肪族多価アルコールと脂肪酸
の反応モル数を適宜調節して反応させることにより得ら
れる。
【0010】これらのポリオールエステルは、100℃
での動粘度が9〜15cSt、好ましくは11〜14c
Stのものであり、生分解性に優れ、潤滑油基油として
使用される。粘度が9cSt未満のものは耐焼き付き性
の面で劣るものであり、また15cStを越えると生分
解性が低下する問題がある。
【0011】ポリオールエステルは30重量%〜70重
量%、好ましくは40重量%〜60重量%存在させると
よく、30重量%未満であると耐焼き付き性が低下する
傾向があり、70重量%を越えるとガソリン混和性が低
下する。
【0012】次に、ジエステルは、カルボン酸成分とし
ては炭素数6〜10の直鎖状又は分岐状の脂肪族二塩基
酸、具体的には、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン
酸、アゼライン酸、セバシン酸及びこれらと同等の性状
を有するものが挙げられる。アルコール成分としては炭
素数6〜10の脂肪族アルコールであり、具体的にはヘ
キシルアルコール、ヘプチルアルコール、オクチルアル
コール、ノニルアルコール、及びデシルアルコール、並
びにこれらの異性体が挙げられる。
【0013】ジエステルは、100℃での動粘度が2〜
5cSt、好ましくは2〜4cStのものであり、ガソ
リンとの混和性向上を目的として添加され、5cStを
越えると希釈性が悪くなる。
【0014】ジエステルは30重量%〜70重量%、好
ましくは40重量%〜50重量%存在させるとよく、3
0重量%未満であると、ガソリンとの混和性が悪くな
り、70重量%を越えると耐焼き付き性が悪化するとい
った問題がある。
【0015】ポリブテンは、分子量500〜2500、
好ましくは500〜1500、より好ましくは700〜
1000のものであり、焼き付き防止を目的として重質
基油成分として添加され、分子量が2500を越えると
耐焼き付き性の改善効果が小さくなる。
【0016】ポリブテンは、1重量%〜5重量%、好ま
しくは1.5重量%〜3.5重量%添加され、5重量%
を越えると粘度調整の観点から、低粘度ジエステルの配
合量が増大し、結果的に耐焼き付き性が低下するといっ
た問題がある。
【0017】また、本発明においてはポリブテンに代え
てポリメタクリレートを使用してもよい。ポリメタクリ
レートは、分子量5,000〜40,000、好ましく
は10,000〜20,000のものであり、焼き付き
防止を目的として重質基油成分として添加され、分子量
が40,000を越えると耐焼き付き性の改善効果が小
さくなる。
【0018】ポリメタクリレートは、分散型、非分散型
のものがあり、下記の構造を有するものが挙げられる。
【0019】
【化1】
【0020】上記式中、Rは炭素数1〜18の炭化水素
基、R′は水素またはメチル基、Xは極性基、nは10
〜1000の整数を示す。
【0021】ポリメタクリレートは1重量%〜5重量
%、好ましくは2重量%〜5重量%添加され、5重量%
を越えると清浄性が悪化するといった問題がある。ま
た、ポリメタクリレートと共にポリブテンを併用して添
加してもよい。
【0022】本発明においては、上記の組成からなる基
油の他に、鉱油、ポリ−α−オレフィン、植物油等を基
油として使用してもよい。鉱油としては、溶剤精製また
は水添精製による30ニュートラル油、100ニュート
ラル油、150ニュートラル油、300ニュートラル
油、500ニュートラル油等及びこれらの基油からワッ
クス分を除くことにより低温流動性を改善した低流動点
基油等があり、これらを単独または適当な割合で混合し
て用いることができる。
【0023】また、ポリ−α−オレフィン類としては、
炭素数2〜14の範囲の分岐を有する、或いは有しない
オレフィン炭化水素から選択された任意の1種の単独重
合体又は2種以上の共重合により得られるものであり、
平均分子量100〜約2000の生成物から選択される
が、特に水素化によって不飽和結合を除去したものが好
ましい。植物油としては、菜種油、大豆油、綿実油等が
挙げられ、特に菜種油が好ましい。
【0024】次に、本発明の潤滑油組成物には、分散剤
としてポリイソブチレン換算で重量平均分子量が800
〜1500のポリアルケニル基を有するポリアルケニル
こはく酸イミドを、潤滑油中での窒素含量が0.30重
量%〜0.45重量%の割合となるように添加すると共
に、中性金属清浄剤を0.1重量%〜5.0重量%添加
したことを特徴とする。
【0025】ポリアルケニルこはく酸イミドは、アルケ
ニルこはく酸無水物のポリアルケン誘導体と分子量14
6〜275のポリエチレンアミンとの1:1(モル比)
反応生成物(所謂「モノタイプ」を主成分とする)であ
り、ポリアルケニルこはく酸イミドの重量平均分子量が
ポリイソブチレン換算で800〜1500、好ましくは
900〜1400、また、窒素含量(元素分析値)が
3.1%〜4.7%、好ましくは3.4%〜4.4%の
ものを使用するとよい。
【0026】ポリアルケニルこはく酸イミドの重量平均
分子量が800より小さいと、耐熱性や溶解性が低下
し、重量平均分子量が1500より大きいと低温粘度が
高くなり好ましくない。また、ポリアルケニルこはく酸
イミドは、潤滑油組成物中での窒素含量が0.30重量
%〜0.45重量%、好ましくは0.33重量%〜0.
42重量%の割合となるように添加される。窒素含量が
0.30重量%より少ないと低温粘度が高くなり、また
0.45重量%より多いと溶解性が悪くなる。
【0027】また、ポリアルケニルこはく酸イミドと共
に添加される中性金属系清浄剤としては、中性金属スル
フォネート、中性金属サリシレート、中性金属フェネー
ト類が挙げられ、これらは重量平均分子量が400〜2
000、好ましくは400〜1500のものである。分
子量が2000を越えると低温粘度が高くなり好ましく
ない。
【0028】中性金属スルフォネートとしては、例えば
中性カルシウムスルホネート、中性マグネシウムスルホ
ネート等が挙げられ、商品名ルブリゾール65〔ルブリ
ゾール(株)製〕、PARANOX−24〔エクソンケ
ミカル(株)製〕、Ca−Petrona〔ウイトコケ
ミカル(株)製〕、OLOA246B〔カロナイト化学
(株)製〕、TLA256(テキサコ(株)製〕等を使
用できる。
【0029】また、中性金属サリシレートとしては、例
えば中性カルシウムサリシレート、中性マグネシウムサ
リシレート等が挙げられ、商品名SAP002〔シェル
化学(株)製〕等を使用できる。更に、中性金属フェネ
ート類としては、例えば中性カルシウムフェネート、中
性マグネシウムフェネート等が挙げられ、商品名ルブリ
ゾール89〔ルブリゾール(株)製〕、TLA1500
〔テキサコ(株)製〕、PARANOX−43〔エクソ
ンケミカル(株)製〕等を使用できる。
【0030】また、これらの金属清浄剤は、併用するこ
とにより、より高温清浄性、低温粘度特性に優れるもの
とでき、例えば中性カルシウムスルホネートと中性カル
シウムサリシレートとを重量比で8:2〜2:8の割合
で混合して使用するのが好ましい。
【0031】これらの金属清浄剤は、潤滑油基油に対し
て0.1重量%〜5重量%、好ましくは0.5重量%〜
3.0重量%添加される。5.0重量%を越えると、そ
れ自体デポジットとなるので好ましくない。
【0032】その他、本発明の組成物には、必要に応じ
て防錆剤、消泡剤、金属清浄剤、耐摩耗剤、酸化防止
剤、流動点降下剤等が添加される。また、本発明の2サ
イクルエンジン用潤滑油組成物は、ガソリンとの混合比
が100:1と低オイル混合仕様でも使用することがで
きる。
【0033】
【作用及び発明の効果】本発明の2サイクルエンジン用
潤滑油組成物は、潤滑油基油に、ポリイソブチレン換算
で重量平均分子量が800〜1500のポリアルケニル
こはく酸イミドを、潤滑油中での窒素含量が0.30重
量%〜0.45重量%の割合となるように添加すると共
に、中性金属清浄剤を0.1重量%〜5.0重量%添加
すると、高温清浄性と共に低温性状に優れる2サイクル
エンジン用潤滑油組成物となしえることを見出したもの
である。
【0034】また、基油を、100℃での動粘度が9〜
15cStのポリオールエステル30重量%〜70重量
%、100℃での動粘度が2〜5cStのジエステル3
0重量%〜70重量%、分子量500〜2500のポリ
ブテン及び/又は分子量5,000〜40,000のポ
リメタクリレート1重量%〜5重量%からなる組成物と
すると、高温清浄性、低温性状に優れると共に生分解性
に優れた2サイクルエンジン用潤滑油組成物とでき、船
外機用またはチェーン・ソー用等の2サイクルエンジン
用潤滑油組成物として優れるものである。以下、実施例
により本発明を説明する。
【0035】
【実施例1】下記組成の基油(100℃で6cSt)を
調製した。
【0036】 (1)トリメチロールプロパン1モルとC18モノカルボン酸3モルとのエステル 化物(粘度13cSt、100℃) ・・・ 51.1重量% (2)アジピン酸とC8 モノアルコールとのエステル化物(粘度2.5cSt、 100℃) ・・・ 46.7重量% (3)ポリブテン〔分子量1500、750cSt(100℃)〕 ・・・ 2.2重量% 得られた基油に、下記の添加剤を下記添加量で添加し、
試料油1を調製した。試料油1における窒素含量は0.
38%である。
【0037】 (1)ポリアルケニルこはく酸イミド〔東邦化学(株)製「TOHO 6」、重 量平均分子量1200、窒素含量3.9%〕 ・・・ 9.8重量% (2)中性カルシウムスルホネート(商品名Ca−Petrona、ウイトコケ ミカル(株)製) ・・・ 1.4重量% (3)中性カルシウムサリシレート(商品名SAP002、シェル化学(株)製 ) ・・・ 1.0重量% 試料油1のポリアルケニルこはく酸イミドの配合量を
8.3重量%、11.6重量%と変化させて、試料油
2、試料油3を調製した。
【0038】また、試料油1におけるポリアルケニルこ
はく酸イミドに代えて、ポリアルケニルこはく酸イミド
〔重量平均分子量900、窒素含量5.1%〕を7.4
重量%の割合で基油に添加した以外は、試料油1同様に
して試料油4を調製した。試料油4における窒素含量は
0.38%である。
【0039】また、試料油1におけるポリアルケニルこ
はく酸イミドに代えて、ポリアルケニルこはく酸イミド
〔重量平均分子量1400、窒素含量3.3%〕を1
1.5重量%の割合で基油に添加した以外は、試料油1
同様にして試料油5を調製した。試料油5における窒素
含量は0.38%である。
【0040】また、試料油1におけるポリアルケニルこ
はく酸イミドに代えて、ポリアミド系無灰分散剤(商品
名ルブリゾール397、ルブリゾール(株)製)を1
5.0重量%の割合で基油に添加した以外は、試料油1
同様にして比較油1を調製した。
【0041】また、試料油1におけるポリアルケニルこ
はく酸イミドに代えて、ポリアルケニルこはく酸イミド
〔重量平均分子量2100、窒素含量2.0%〕を2
3.9重量%の割合で基油に添加した以外は、試料油1
同様にして比較油2を調製した。比較油2における窒素
含量は0.48%である。
【0042】また、試料油1におけるポリアルケニルこ
はく酸イミドに代えて、ポリアルケニルこはく酸イミド
がアルケニルこはく酸無水物のポリアルケン誘導体と分
子量60のポリエチレンアミンとの1:1反応生成物
で、ポリアルケニルこはく酸イミドの重量平均分子量が
ポリイソブチレン換算で1100、また窒素含量(元素
分析値)が1.7%のものを、29.1重量%の割合で
基油に添加した以外は、試料油1同様にして比較油3を
調製した。比較油3における窒素含量は0.48%であ
る。
【0043】また、試料油1におけるポリアルケニルこ
はく酸イミドに代えて、ポリアルケニルこはく酸イミド
〔東邦化学(株)製「ASA168PTEPA」、重量
平均分子量600、窒素含量9.5%〕を5重量%の割
合で基油に添加した以外は、試料油1同様にして比較油
4を調製した。比較油4における窒素含量は0.48%
である。
【0044】
【実施例2】 (1)鉱油1(粘度13cSt、100℃) ・・・ 61.0重量% (2)鉱油2(粘度31cSt、100℃) ・・・ 19.0重量% (3)ケロシン(沸点範囲155〜270℃) ・・・ 20.0重量% からなる組成を有する基油に、下記の組成の添加剤を下
記の添加割合で添加し、試料油6を調製した。試料油6
における窒素含量は0.38%である。
【0045】 (1)ポリアルケニルこはく酸イミド〔東邦化学(株)製、「TOHO 6」重 量平均分子量1200、窒素含量3.9%〕 ・・・ 9.8重量% (2)中性カルシウムスルホネート(商品名Ca−Petrona、ウイトコケ ミカル(株)製) ・・・ 1.4重量% (3)中性カルシウムサリシレート(商品名SAP002、シェル化学(株)製 ) ・・・ 1.0重量%
【0046】
【実施例3】 (1)ポリブテン1(粘度11cSt、100℃) ・・・ 34.8重量% (2)ポリブテン2(粘度90cSt、100℃) ・・・ 28.2重量% (3)ポリブテン3(粘度630cSt、100℃)・・・ 5.0重量% (4)ポリ−α−オレフィン(粘度4cSt、100℃)・・12.0重量% (5)ケロシン(沸点範囲155〜270℃) ・・・ 20.0重量% からなる組成の基油に、実施例2で使用した添加剤を配
合し、試料油7を調製した。
【0047】上記で調製した各試料油、比較油につい
て、下記の方法で高温清浄性、流動点、生分解性、耐焼
き付き性の各項目について測定した。高温清浄性は、
(株)小松製作所製「ホットチューブテスト(HT
T)」を用いて評価した。HTTは内径2mm、長さ3
00mmのガラスチューブ内を空気流量10±0.5c
c/min.、油流量0.31±0.01cc/h.、
温度条件280℃で16時間、及び300℃で16時
間、各試料油、比較油をそれぞれ通過させた後、ガラス
チューブをn−ヘキサンで洗浄し、十分乾燥させてか
ら、ガラスチューブの汚れをホットチューブテスト評点
見本によりカラー評点(0〜10点:満点)として判定
するもので、その値が高い程、清浄性に優れるものであ
る。
【0048】低温粘度は、船外機に関する規定であるT
CW IIに基づき、−10℃でのブルックフィルド粘
度(cP)を測定するもので、その値の低いもの程、低
温粘度に優れるものである。
【0049】生分解性は、試料油、比較油30mgのそ
れぞれに、修正MITI法に基づき、それぞれ基礎培養
液300cc、及び菌培養物(都市下水処理プラントか
らの汚水を人工下水にて順化したもの)を添加し、25
℃、28日間攪拌し、微生物が油を分解するために消費
する酸素量をクーロメーターで測定し、その理論酸素量
との比(酸素量/理論酸素量:%)から生分解性を評価
した。
【0050】耐焼き付き性は、下記の条件で、点火プラ
グ温度の上昇により、試験開始温度245℃より5℃ず
つ上げ、エンジンが焼きつき状態に至った時のプラグ温
度(℃)で評価した。供試エンジン:富士重工ロビンエ
ンジン(EC−10D)、燃料/オイル=100:1、
試験サイクル:全負荷(5分)、無負荷(1分)を1サ
イクルで計4サイクル その測定結果を下記の表に示す。
【0051】
【表1】
【0052】この結果から、本発明の2サイクルエンジ
ン用潤滑油組成物(試料油1〜7)は、高温清浄性と共
に低温粘度にすぐれることがわかる。また、試料油1〜
5からわかるように、基油を特定すると、高温清浄性、
低温粘度と共に生分解性、耐焼き付き性に優れ、より優
れた2サイクルエンジン用潤滑油組成物となしえること
がわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 149:06 129:54 135:10 105:04 101:02 129:10) C10N 10:04 30:02 30:04 40:26

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 100℃での動粘度が5cSt〜9cS
    tの潤滑油基油に、ポリイソブチレン換算で重量平均分
    子量が800〜1500のポリアルケニルこはく酸イミ
    ドを、潤滑油中での窒素含量が0.30重量%〜0.4
    5重量%の割合となるように添加すると共に、中性金属
    清浄剤を0.1重量%〜5.0重量%添加したことを特
    徴とする2サイクルエンジン用潤滑油組成物。
JP18282693A 1993-07-23 1993-07-23 2サイクルエンジン用潤滑油組成物 Pending JPH0734085A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08259984A (ja) * 1995-03-23 1996-10-08 China Petro Chem Corp 半合成2サイクル潤滑油
WO1997001620A1 (en) * 1995-06-28 1997-01-16 Exxon Chemical Patents Inc. Biodegradable two-cycle oil compositions

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