JPH0734045A - 粘着テープの側面処理方法 - Google Patents

粘着テープの側面処理方法

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JPH0734045A
JPH0734045A JP18021293A JP18021293A JPH0734045A JP H0734045 A JPH0734045 A JP H0734045A JP 18021293 A JP18021293 A JP 18021293A JP 18021293 A JP18021293 A JP 18021293A JP H0734045 A JPH0734045 A JP H0734045A
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JP
Japan
Prior art keywords
adhesive tape
cut
treatment liquid
treatment
release agent
Prior art date
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Pending
Application number
JP18021293A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyasu Iizuka
裕保 飯塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 離型剤の微粒子が付着したカッタ−で広幅の
粘着テープロールを切断し、粘着テープの切断面に離型
剤の微粒子を付着させることにより、粘着テープの側面
がくっつくのを防止する。 【構成】 カッター刃の側面に離型剤がエマルジョン化
された処理液を付着させ、カッタ−で広幅の粘着テープ
ロールを切断する。切断と同時に粘着テープの切断面に
離型剤の微粒子を付着させる。その断面に離型剤の微粒
子によって粘着テープは互いにその側面同士がくっつく
ことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着テープのサイドス
ティックを防止するための側面処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ロール状の粘着テープは、紙芯
に粘着テープを巻き取って作成される広幅の粘着テープ
ロールを所定幅に切断し、1個または数個単位の重なっ
た状態で包装されて販売される。しかし、切断してから
の時間の経過と共に、粘着テープの側面より糊が滲み出
して互いの粘着テープの側面同士がくっついたり、包装
紙が側面に貼り付いて剥せなくなったりして、いわゆる
サイドスティックを起こす。このような不都合をなくす
ために、例えば、包装時に粘着テープ間にパッキンを入
れたり、液状の光架橋型シリコーンを粘着テープの側面
に塗布しこれを紫外線により硬化させて皮膜を形成する
等、種々の工夫が凝らされている。
【0003】ところで、ゴム表面の防着のために、粉末
樹脂や低分子量ポリエチレンエマルジョンを用いる方法
が知られている。例えば、特開昭52-91080号公報には、
10〜200μm程度の低分子量ポリエチレン等の粉末
樹脂が天然ゴムや合成ゴムに対する防着効果を有するこ
とが記載されている。
【0004】また、特開昭47-26478号公報には、平均分
子量500〜5000μmの乳化型ポリエチレンを非イ
オン界面活性剤またはアニオン界面活性剤により乳化し
た水性エマルジョンを用いて、タイヤ等のゴム成形品の
粘着防止を行う方法が記載されている。
【0005】他方、粘着テープのサイドスティックを防
止するには、粘着テープの側面に皮膜が形成されなけれ
ば防着・離型効果が得られないと考えられており、上述
のようにパッキンを用いたり、側面に離型・防着効果を
有する皮膜を形成する方法が採用されている。
【0006】例えば、特公昭50-20579号公報には、オレ
フィン系重合体とパラフィンとを主材として含有する処
理剤を用いて、粘着テープの側面に皮膜を形成する方法
が記載されている。この方法によれば、上記処理剤を溶
融状態にして、ホットメルトアプリケーターにより側面
に塗布、冷却して固化させることにより皮膜が形成さ
れ、粘着テープ側面から糊の滲み出しを防止することが
できるとされている。
【0007】また、特開昭59-47259号公報には、皮膜形
成のための処理液として、熱可塑性樹脂を主成分とした
溶剤溶解液と、熱可塑性樹脂を主成分としたエマルジョ
ンとが記載されている。これらを適当な粘度の溶液にし
て粘着テープの側面に塗布し、硬化または乾燥させるこ
とによりフィルム状の皮膜が形成される。
【0008】上記2つの公報に記載された方法によれ
ば、いずれも処理液を溶融状態または溶解・分散状態で
塗布できるので、固形分を粘着テープの側面に塗り付け
るよりも簡単に皮膜形成を行うことができ、また、防着
のためにパッキンを入れる等の処理を必要としないの
で、作業性を向上できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように粘着テー
プの側面にワックス、熱可塑性樹脂等の離型剤を含む処
理液を塗布し、これを硬化・乾燥させて皮膜を形成する
方法では、皮膜化する際に、処理液中の離型剤の軟化点
まで温度を上昇させて離型剤を溶融させる必要がある。
【0010】しかし、一般に防着・防水用途に使用され
ているワックスなどの離型剤の軟化点は100℃〜12
0℃程度であり、このような高温を粘着テープに作用さ
せると、粘着テープの側面糊部分が変質したり、粘着テ
ープの基材や背面にも影響を与えて、粘着テープ自体の
品質にも悪影響を及ぼすおそれがある。さらに、ワック
スは120℃以上で分解してしまうものが多いので、高
温に長時間曝すとワックスの性状にも影響を及ぼすおそ
れがある。
【0011】また、このように粘着テープの側面に皮膜
を形成する防着方法では、側面処理を行う際に熱による
加工工程が必要であるので、設備が複雑となる。
【0012】本発明は上記従来の問題点を解決するため
になされたものであり、処理液塗布後に温度を上昇させ
ることなく、また従来の設備で離型効果およびサイドス
ティック防止を達成することができる粘着テープの側面
処理方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ワックス等
の離型剤においては、皮膜が形成されなくても一層から
数層に積み重なった微粒子集合体とすることにより、離
型・防着効果が得られ、従って、処理液を加熱して皮膜
を形成する必要が無いという知見に基づき本発明を完成
したものである。
【0014】本発明の粘着テープの側面処理方法は、離
型剤の微粒子が付着したカッタ−で広幅の粘着テープロ
ールを切断し、切断された粘着テープの切断面に該離型
剤の微粒子を付着させることを特徴とし、そのことによ
り上記目的が達成される。
【0015】本発明に使用される処理液としては、離型
剤がエマルジョン化されたものであればよく、該離型剤
としてはワックスに限らず公知のものを用いることがで
きる。例えば、処理液は、一般に防水・防着用途に用い
られるワックスをエマルジョン化して用いることができ
る。平均分子量3500〜5000程度のポリエチレン
が界面活性剤によって乳化された水性エマルジョンを使
用することもでき、具体的には、ポリエチレンワックス
のエマルジョンを固形分濃度25%程度に希釈し、粘度
を調整して流動性を持たせたもの等がある。上記処理液
は着色されていてもよく、もしくは透明であってもよ
い。処理液が着色されている場合には粘着テープの切断
面を着色することができる。
【0016】粘着テープの側面処理は、広幅の粘着テー
プのロール(半完成品の筒状のもの)の切断と同時に行
われ、通常粘着テープロールの切断の際に用いられる切
断機械を用いて行うことができる。例えば、両しのぎ回
転丸刃等のカッターを備えた切断機械を用い、カッター
の両端からスプレーノズル等により上記処理液を吹き付
け塗布しながら、粘着テープロールを所定の幅に切断す
る。
【0017】カッター刃による粘着テープロール切断と
同時に、カッター刃の両面に塗布された処理液が粘着テ
ープロールの切断面にムラなく塗り付けられる。塗り付
けられた処理液は自然乾燥される。このことにより、切
断面に一層から数層に積層された離型剤微粒子の集合体
が形成される。
【0018】このように、粘着テープロールの切断の際
に、スプレーによりカッター刃に処理液を塗布すること
により、滴下による処理液の塗布に比べて塗布量の調整
が容易である。また、粘着テープ側面に付着した処理液
を加熱処理して皮膜化する必要もないので、設備を簡略
化することができ、基材や糊などの変性による粘着テー
プ自体の性能劣化を防ぐこともできる。
【0019】離型剤としてワックスを用いた場合には、
エマルジョン状態にして塗布するだけで、塗布後に加熱
処理する必要が無いので、ワックスの性能に悪影響を与
えることも無い。また、ワックスに限らず、エマルジョ
ン化された離型剤全般を用いることができ、離型剤を選
択することにより処理面の透明化や着色化を行うことも
可能であるので、応用範囲を広げることができる。
【0020】
【作用】カッター刃の側面に塗布された処理液は、粘着
テープの切断と同時に粘着テープの切断面にムラなく塗
布され自然乾燥される。加熱処理を行わないので切断側
面に皮膜は形成されないが、一層から数層に積み重なっ
た離型剤微粒子の集合体が粘着テープの側面に形成さ
れ、この離型剤微粒子の集合体により離型効果が得られ
る。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
【0022】(実施例)エマルジョン化されたポリエチ
レンワックス(融点120℃、固形分濃度20重量%)
を両しのぎ回転丸刃の両端からスプレーノズルを用いて
吹き付け塗布しながら、広幅の和紙粘着テープロールを
切断して、小幅に形成された粘着テープの両側面にそれ
ぞれ処理液を塗り付けた。塗り付けた処理液はそのまま
自然乾燥させた。この側面処理による粘着テープの物性
への悪影響は見られなかった。
【0023】得られた粘着テープを10巻重ねて個包装
としたものをサイド面が上下となるように10個(2列
×5個)つめて小箱包装とし、さらにこの小箱包装を1
0段、段ボール箱に積み置いて経時させ、テープ相互の
くっつき具合いを評価した。また、比較例として、未処
理品についても同時に評価を行った。
【0024】条件:10段積み込み、6カ月経時、40
℃、 評価:5点法による触感評価、表1参照。
【0025】
【表1】
【0026】その結果を表2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】表2から以下のことがわかった。
【0029】6ヶ月経過の時点では、積み込み段数のサ
イドスティックに対する影響はほとんどなく、実施例の
場合はいずれも簡単に剥がれるか、軽い力で剥がれたの
に対し、未処理品は荷重のかからない一段目でさえ、1
カ月で全く剥がれなかった。
【0030】
【発明の効果】本発明の粘着テープの側面処理方法によ
れば、処理液塗布後に温度を上昇させることなく離型効
果およびサイドスティック防止を達成することができる
ので、設備を簡略化することができ、また基材や糊など
の変性による粘着テープ自体の性能劣化を防ぐことがで
きる。さらに、離型剤の種類を選択することができるの
で、処理面の透明化や着色化を行うことも可能となり、
応用範囲を広げることができる。しかも、切断側面にパ
ッキンを入れて防着する方法に比べて、パッキン入れ等
の手作業工程を必要とせず、使用時にも一巻ずつパッキ
ンを剥す必要が無いので、作業製を向上させることがで
きる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 離型剤の微粒子が付着したカッタ−で広
    幅の粘着テープロールを切断し、切断された粘着テープ
    の切断面に該離型剤の微粒子を付着させることを特徴と
    する粘着テープの側面処理方法。
JP18021293A 1993-07-21 1993-07-21 粘着テープの側面処理方法 Pending JPH0734045A (ja)

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JP18021293A JPH0734045A (ja) 1993-07-21 1993-07-21 粘着テープの側面処理方法

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JP18021293A JPH0734045A (ja) 1993-07-21 1993-07-21 粘着テープの側面処理方法

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JPH0734045A true JPH0734045A (ja) 1995-02-03

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ID=16079365

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JP18021293A Pending JPH0734045A (ja) 1993-07-21 1993-07-21 粘着テープの側面処理方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011518063A (ja) * 2008-04-22 2011-06-23 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 接着物品
JP2018511668A (ja) * 2015-02-20 2018-04-26 テーザ・ソシエタス・ヨーロピア 接着テープロールの巻き取りレベルの粘着性を低減する方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011518063A (ja) * 2008-04-22 2011-06-23 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 接着物品
JP2014177123A (ja) * 2008-04-22 2014-09-25 3M Innovative Properties Co 接着物品
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