JPH021671B2 - - Google Patents
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- JPH021671B2 JPH021671B2 JP61152216A JP15221686A JPH021671B2 JP H021671 B2 JPH021671 B2 JP H021671B2 JP 61152216 A JP61152216 A JP 61152216A JP 15221686 A JP15221686 A JP 15221686A JP H021671 B2 JPH021671 B2 JP H021671B2
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Paper (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は防湿性を有する段ボールに関する。
(従来技術)
従来、防湿包装を必要とする物品の段ボール包
装をおこなう場合、普通段ボール自体には防湿性
能がほとんどないため、段ボール箱詰めする前
に、各物品毎にあらかじめ、ポリエチレン袋など
で包装しておく方法によつて防湿包装をおこなつ
ていたが、この場合、包装材料として段ボール以
外に防湿材料が必要となり、段ボール箱詰めの前
にポリエチレン袋詰め作業をおこなわなければな
らず、非能率的であつた。このような非能率的な
防湿包装に代わつて現在、次に記載するような防
湿性段ボールが利用しはじめられている。すなわ
ち、(a)段ボール原紙を構成しているライナーおよ
び中芯原紙にポリプロピレン等の合成樹脂をラミ
ネートすることにより防湿性を付与した段ボー
ル、(b)普通段ボールを熱溶融させたワツクスもし
くはパラフイン中に浸漬処理することにより防湿
性を付与した段ボール、(c)段ボール表面に汎用の
水溶性樹脂エマルジヨン(たとえば、酢酸ビニル
系エマルジヨンなど)を表面にコーテイングした
段ボールがその代表的なものである。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上述の(a)〜(c)に記載した防湿性
段ボールにはつぎのような問題があつた。 すなわち、(a)のものには、防湿性段ボールの製
造に先立つてあらかじめ、合成樹脂フイルムをラ
ミネートした段ボール原紙を準備しておかねばな
らないこと、小ロツト生産に対しては無駄が多い
という欠点、(b)のものには、熱溶融ワツクスなど
への浸漬処理に特殊な設備および方法を要するこ
とから製造コストも高くなり、防湿性能もかなら
ずしも良好でなく、ユーザーに満足いくものでは
ないという欠点、また、(a)ならびに(b)のものに共
通する欠点として故紙紙再生に適しないという省
資源的見知からの問題もある。そして、(c)のもの
には樹脂濃度を上げても防湿被膜形成の点で好ま
しくなく、樹脂ラミネート法により得られるよう
なフイルム層を段ボール表面上に形成しがたいこ
とから結果的に防湿性が劣り、あらかじめ、包装
物品毎にポリエチレン袋による個別包装をしてお
かねばならない煩わしさがある。 (問題点を解決するための手段) 本発明は上述の問題点にかんがみ、発明された
ものであつて、優れた防湿性を発揮するばかりで
なく、故紙再生利用に供することも可能であつ
た、製造コストの点でも有利な防湿性段ボールを
提供しようというものである。 以下、本発明の構成について説明する。 すなわち、本発明の構成要旨とするところは、
段ボール表面に、固形分濃度が41.0±2重量%の
アクリル系エマルジヨンと固形分濃度が50.0±1
重量%のワツクス系エマルジヨンを、重量比でア
クリル系エマルジヨン:ワツクス系エマルジヨン
=90〜50:10〜50で配合した液を含む混合液をコ
ーテイング・乾燥させたコーテイング層を設けた
ことを特徴とする防湿性段ボール、にある。 なお、好ましくは、アクリル系エマルジヨンと
ワツクス系エマルジヨンを含む混合液にアクリル
−スチレン系エマルジヨンを配合する。 ここで、アクリル系エマルジヨンとワツクス系
エマルジヨンの配合割合は後述の実験例1より明
らかなように、透湿度(防湿効果)の点からみて
アクリル系エマルジヨン:ワツクス系エマルジヨ
ン=90〜50:10〜50(重量%)であるのがより望
ましく、且つ全エマルジヨンに対する固形分濃度
(重量%)がアクリル系エマルジヨンにおいては
36.9〜20.5であり、ワツクス系エマルジヨンにお
いては5.0〜25.0であるのが望ましい。また、ア
クリル系エマルジヨンとアクリル−ステレン系エ
マルジヨンおよびワツクス系エマルジヨンから成
る混合液における配合割合は後述の実験例2より
明らかなようにワツクス系エマルジヨンが30〜40
重量%で、残部のエマルジヨン組成(重量比)が
アクリルエマルジヨンとアクリル−スチレン系エ
マルジヨンの割合が2:5〜4:3までの範囲内
の場合が防湿効果の点からみて特に望ましく、且
つ全エマルジヨンに対する固形分濃度(重量%)
がワツクス系エマルジヨンにおいては15.0〜20.0
であり、アクリル系エマルジヨンにおいては8.2
〜16.4であり、アクリル−スチレン系エマルジヨ
ンにおいては13.7〜22.9であるのが望ましい。ま
た、アクリル系エマルジヨンとしては経験的にみ
て水溶性マレイン化ジエンポリマーを乳化剤とす
るエマルジヨンが好適する。さらに、エマルジヨ
ンのコーテイング手段としては、段ボール表面に
均一な被膜が形成できる手段であれば特に限定さ
れないが、好ましくはロールコーターによるダイ
レクトコーテイングがよい。さらに、エマルジヨ
ンのコーテイングする面は段ボール表面あるいは
ライナー原紙面のいずれかを問わず実施可能であ
るが、製造性からみて段ボール表面にコーテイン
グするのが能率的であり、段ボール包装されるべ
き物品が吸湿を嫌うものである場合には表ライナ
ー表面側に、水分蒸発を嫌う場合には裏ライナー
面側にコーテイングするのが望ましい。そして、
コーテイング後の乾燥工程はコーテイング面に熱
板が直接接触しないようにして行えばよく、熱
風、赤外線、マイクロ波加熱などによる乾燥手段
他、その手段を問わない。但し、乾燥条件として
は経験的にみて約150℃前後、30秒程度が望まし
い。なお、本発明でいう段ボールとはあらゆる種
類の段ボールを含み、段ボール原紙単体のみのも
のをも含む意味で使用している。 (実験例) 実施例 1 Aフルート両面段ボール〔原紙構成:C級ライ
ナー(坪量210g/m2)/セミ中芯(坪量120g/
m2)/C級ライナー(坪量210g/m2)〕につい
て、本発明に用いる2種類のエマルジヨン(アク
リル系エマルジヨンとワツクス系エマルジヨン)
を第1表の左欄に示すような所定割合で配合した
混合液を段ボールシートと段ボール原紙(ライナ
ー表面)面にコーテイングし、乾燥させることに
より得られる各種防湿性段ボールの透湿度試験は
同表右欄に示すとおりであつた。なお、使用した
アクリル系エマルジヨンAとしてはアスカクリア
ー(関西ペイント(株)製品)を、また、ワツクス系
エマルジヨンCとしてはCW−1100(双葉化学(株)
製品)を用いた。
装をおこなう場合、普通段ボール自体には防湿性
能がほとんどないため、段ボール箱詰めする前
に、各物品毎にあらかじめ、ポリエチレン袋など
で包装しておく方法によつて防湿包装をおこなつ
ていたが、この場合、包装材料として段ボール以
外に防湿材料が必要となり、段ボール箱詰めの前
にポリエチレン袋詰め作業をおこなわなければな
らず、非能率的であつた。このような非能率的な
防湿包装に代わつて現在、次に記載するような防
湿性段ボールが利用しはじめられている。すなわ
ち、(a)段ボール原紙を構成しているライナーおよ
び中芯原紙にポリプロピレン等の合成樹脂をラミ
ネートすることにより防湿性を付与した段ボー
ル、(b)普通段ボールを熱溶融させたワツクスもし
くはパラフイン中に浸漬処理することにより防湿
性を付与した段ボール、(c)段ボール表面に汎用の
水溶性樹脂エマルジヨン(たとえば、酢酸ビニル
系エマルジヨンなど)を表面にコーテイングした
段ボールがその代表的なものである。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上述の(a)〜(c)に記載した防湿性
段ボールにはつぎのような問題があつた。 すなわち、(a)のものには、防湿性段ボールの製
造に先立つてあらかじめ、合成樹脂フイルムをラ
ミネートした段ボール原紙を準備しておかねばな
らないこと、小ロツト生産に対しては無駄が多い
という欠点、(b)のものには、熱溶融ワツクスなど
への浸漬処理に特殊な設備および方法を要するこ
とから製造コストも高くなり、防湿性能もかなら
ずしも良好でなく、ユーザーに満足いくものでは
ないという欠点、また、(a)ならびに(b)のものに共
通する欠点として故紙紙再生に適しないという省
資源的見知からの問題もある。そして、(c)のもの
には樹脂濃度を上げても防湿被膜形成の点で好ま
しくなく、樹脂ラミネート法により得られるよう
なフイルム層を段ボール表面上に形成しがたいこ
とから結果的に防湿性が劣り、あらかじめ、包装
物品毎にポリエチレン袋による個別包装をしてお
かねばならない煩わしさがある。 (問題点を解決するための手段) 本発明は上述の問題点にかんがみ、発明された
ものであつて、優れた防湿性を発揮するばかりで
なく、故紙再生利用に供することも可能であつ
た、製造コストの点でも有利な防湿性段ボールを
提供しようというものである。 以下、本発明の構成について説明する。 すなわち、本発明の構成要旨とするところは、
段ボール表面に、固形分濃度が41.0±2重量%の
アクリル系エマルジヨンと固形分濃度が50.0±1
重量%のワツクス系エマルジヨンを、重量比でア
クリル系エマルジヨン:ワツクス系エマルジヨン
=90〜50:10〜50で配合した液を含む混合液をコ
ーテイング・乾燥させたコーテイング層を設けた
ことを特徴とする防湿性段ボール、にある。 なお、好ましくは、アクリル系エマルジヨンと
ワツクス系エマルジヨンを含む混合液にアクリル
−スチレン系エマルジヨンを配合する。 ここで、アクリル系エマルジヨンとワツクス系
エマルジヨンの配合割合は後述の実験例1より明
らかなように、透湿度(防湿効果)の点からみて
アクリル系エマルジヨン:ワツクス系エマルジヨ
ン=90〜50:10〜50(重量%)であるのがより望
ましく、且つ全エマルジヨンに対する固形分濃度
(重量%)がアクリル系エマルジヨンにおいては
36.9〜20.5であり、ワツクス系エマルジヨンにお
いては5.0〜25.0であるのが望ましい。また、ア
クリル系エマルジヨンとアクリル−ステレン系エ
マルジヨンおよびワツクス系エマルジヨンから成
る混合液における配合割合は後述の実験例2より
明らかなようにワツクス系エマルジヨンが30〜40
重量%で、残部のエマルジヨン組成(重量比)が
アクリルエマルジヨンとアクリル−スチレン系エ
マルジヨンの割合が2:5〜4:3までの範囲内
の場合が防湿効果の点からみて特に望ましく、且
つ全エマルジヨンに対する固形分濃度(重量%)
がワツクス系エマルジヨンにおいては15.0〜20.0
であり、アクリル系エマルジヨンにおいては8.2
〜16.4であり、アクリル−スチレン系エマルジヨ
ンにおいては13.7〜22.9であるのが望ましい。ま
た、アクリル系エマルジヨンとしては経験的にみ
て水溶性マレイン化ジエンポリマーを乳化剤とす
るエマルジヨンが好適する。さらに、エマルジヨ
ンのコーテイング手段としては、段ボール表面に
均一な被膜が形成できる手段であれば特に限定さ
れないが、好ましくはロールコーターによるダイ
レクトコーテイングがよい。さらに、エマルジヨ
ンのコーテイングする面は段ボール表面あるいは
ライナー原紙面のいずれかを問わず実施可能であ
るが、製造性からみて段ボール表面にコーテイン
グするのが能率的であり、段ボール包装されるべ
き物品が吸湿を嫌うものである場合には表ライナ
ー表面側に、水分蒸発を嫌う場合には裏ライナー
面側にコーテイングするのが望ましい。そして、
コーテイング後の乾燥工程はコーテイング面に熱
板が直接接触しないようにして行えばよく、熱
風、赤外線、マイクロ波加熱などによる乾燥手段
他、その手段を問わない。但し、乾燥条件として
は経験的にみて約150℃前後、30秒程度が望まし
い。なお、本発明でいう段ボールとはあらゆる種
類の段ボールを含み、段ボール原紙単体のみのも
のをも含む意味で使用している。 (実験例) 実施例 1 Aフルート両面段ボール〔原紙構成:C級ライ
ナー(坪量210g/m2)/セミ中芯(坪量120g/
m2)/C級ライナー(坪量210g/m2)〕につい
て、本発明に用いる2種類のエマルジヨン(アク
リル系エマルジヨンとワツクス系エマルジヨン)
を第1表の左欄に示すような所定割合で配合した
混合液を段ボールシートと段ボール原紙(ライナ
ー表面)面にコーテイングし、乾燥させることに
より得られる各種防湿性段ボールの透湿度試験は
同表右欄に示すとおりであつた。なお、使用した
アクリル系エマルジヨンAとしてはアスカクリア
ー(関西ペイント(株)製品)を、また、ワツクス系
エマルジヨンCとしてはCW−1100(双葉化学(株)
製品)を用いた。
【表】
上述の実験結果から明らかなように、アクリル
系エマルジヨンとワツクス系エマルジヨンとの配
合比はアクリル系エマルジヨン:ワツクス系エマ
ルジヨン=90〜50:10〜50が好ましいがより優れ
た透湿度(防湿効果)を期待するためには、アク
リル系エマルジヨン:ワツクス系エマルジヨン=
90〜60:10〜40の配合であることが必要である。
このような配合比は最終的な用途に応じて適宜選
択する。 なお、上記のアクリル系エマルジヨンの固形分
濃度は41.0重量%のものを用い、ワツクス系エマ
ルジヨンの固形分濃度は50.0重量%のものを用い
た。従つて、第1表において、アクリル系エマル
ジヨン(A)とワツクス系エマルジヨン(C)との各配合
比A/Cにおける固形分濃度と水分は、以下の第
6表に示す値となる。
系エマルジヨンとワツクス系エマルジヨンとの配
合比はアクリル系エマルジヨン:ワツクス系エマ
ルジヨン=90〜50:10〜50が好ましいがより優れ
た透湿度(防湿効果)を期待するためには、アク
リル系エマルジヨン:ワツクス系エマルジヨン=
90〜60:10〜40の配合であることが必要である。
このような配合比は最終的な用途に応じて適宜選
択する。 なお、上記のアクリル系エマルジヨンの固形分
濃度は41.0重量%のものを用い、ワツクス系エマ
ルジヨンの固形分濃度は50.0重量%のものを用い
た。従つて、第1表において、アクリル系エマル
ジヨン(A)とワツクス系エマルジヨン(C)との各配合
比A/Cにおける固形分濃度と水分は、以下の第
6表に示す値となる。
【表】
【表】
実験例 2
Aフルート両面段ボール〔原紙構成:C級ライ
ナー(坪量210g/m2)/セミ中芯(坪量120g/
m2)/C級ライナー(坪量210g/m2)〕につい
て、本発明に用いる3種類のエマルジヨンを第2
表に示すような所定割合で配合した混合液を段ボ
ール表面にコーテイングし、乾燥させることによ
り得られる各種防湿性段ボールの透湿度試験の結
果を第3表に示す。なお、上記において、使用し
た3種のエマルジヨンとしてはアクリル系エマル
ジヨン(A成分という)としては関西ペイント(株)
製の商品名「アスカクリアー」、アクリル−スチ
レン系エマルジヨン(B成分という)としてはダ
イセル化学工業(株)の商品名「PA−274」及びワツ
クス系エマルジヨン(C成分という)としては双
葉化学(株)製の商品名「CW−1100」をそれぞれ、
使用するものとし、コーテイング法としてはロー
ルコーターにより、コーテイング後の乾燥手段は
トンネル中にて150℃、30秒の条件下で処理する
ものとする。
ナー(坪量210g/m2)/セミ中芯(坪量120g/
m2)/C級ライナー(坪量210g/m2)〕につい
て、本発明に用いる3種類のエマルジヨンを第2
表に示すような所定割合で配合した混合液を段ボ
ール表面にコーテイングし、乾燥させることによ
り得られる各種防湿性段ボールの透湿度試験の結
果を第3表に示す。なお、上記において、使用し
た3種のエマルジヨンとしてはアクリル系エマル
ジヨン(A成分という)としては関西ペイント(株)
製の商品名「アスカクリアー」、アクリル−スチ
レン系エマルジヨン(B成分という)としてはダ
イセル化学工業(株)の商品名「PA−274」及びワツ
クス系エマルジヨン(C成分という)としては双
葉化学(株)製の商品名「CW−1100」をそれぞれ、
使用するものとし、コーテイング法としてはロー
ルコーターにより、コーテイング後の乾燥手段は
トンネル中にて150℃、30秒の条件下で処理する
ものとする。
【表】
【表】
なお、上記のアクリル系エマルジヨンの固形分
濃度は41.0重量%のもを用い、アクリル−スチレ
ン系エマルジヨンの固形分濃度は45.8重量%のも
のを用い、ワツクス系エマルジヨンの固形分濃度
は50.0重量%のものを用いた。従つて、アクリル
系エマルジヨン(A成分)、アクリル−スチレン
系エマルジヨン(B成分)およびワツクス系エマ
ルジヨン(C成分という)の3種類のエマルジヨ
ンを第2表に示すような割合で配合した各混合液
中の固形分濃度と水分は、以下の第7表に示す値
となる。
濃度は41.0重量%のもを用い、アクリル−スチレ
ン系エマルジヨンの固形分濃度は45.8重量%のも
のを用い、ワツクス系エマルジヨンの固形分濃度
は50.0重量%のものを用いた。従つて、アクリル
系エマルジヨン(A成分)、アクリル−スチレン
系エマルジヨン(B成分)およびワツクス系エマ
ルジヨン(C成分という)の3種類のエマルジヨ
ンを第2表に示すような割合で配合した各混合液
中の固形分濃度と水分は、以下の第7表に示す値
となる。
【表】
【表】
【表】
上記第3表の結果から明らかなように、本発明
No.1〜5の配合にかかるものが透湿度の点で優れ
ており、透湿度が良好(防湿効果)となる配合割
合はワツクス系エマルジヨンが30〜40重量%、残
りのエマルジヨン組成(重量比)がアクリル系エ
マルジヨンとアクリル−スチレン系エマルジヨン
の割合が2:5〜4:3の範囲内にある場合であ
ることが判明した。 さらに、本発明で使用する3種のエマルジヨン
の単独使用ならびにこれらのエマルジヨンを一
切、コーテイングしない場合についての透湿度の
実験結果を参考例として下記の第4表に示す。こ
の結果から明白なように、本発明で使用する3種
のエマルジヨンの単独使用では透湿度が改善され
ず、最もも好ましくは上記3種の配合であつて、
しかも特定の配合割合の場合に際立つた透湿度
(防湿効果)を発揮することが判明した。
No.1〜5の配合にかかるものが透湿度の点で優れ
ており、透湿度が良好(防湿効果)となる配合割
合はワツクス系エマルジヨンが30〜40重量%、残
りのエマルジヨン組成(重量比)がアクリル系エ
マルジヨンとアクリル−スチレン系エマルジヨン
の割合が2:5〜4:3の範囲内にある場合であ
ることが判明した。 さらに、本発明で使用する3種のエマルジヨン
の単独使用ならびにこれらのエマルジヨンを一
切、コーテイングしない場合についての透湿度の
実験結果を参考例として下記の第4表に示す。こ
の結果から明白なように、本発明で使用する3種
のエマルジヨンの単独使用では透湿度が改善され
ず、最もも好ましくは上記3種の配合であつて、
しかも特定の配合割合の場合に際立つた透湿度
(防湿効果)を発揮することが判明した。
【表】
とする。〓
つぎに、本発明の実施例(実験例2における第
2表のNo.5の成分配合のものによる)と現在使用
されている各種の防湿段ボールについて透湿度実
験を行い、その結果は第5表に示す。
つぎに、本発明の実施例(実験例2における第
2表のNo.5の成分配合のものによる)と現在使用
されている各種の防湿段ボールについて透湿度実
験を行い、その結果は第5表に示す。
【表】
【表】
上記の第5表の結果から明らかなように、本発
明実施例にかかる防湿段ボールは比較例にかかる
段ボールに比べてきわめて優れた防湿効果を示す
ことが理解できる。 (発明の効果) 以上のように構成される本発明防湿性段ボール
は従来の製品に比べて一段と優れた防湿効果を発
揮するものであり、しかも段ボール製造前の段ボ
ール原紙の段階でも製造後の段ボールシートの段
階のいずれの段階にでも加工できるので製造上の
メリツトもあり、小ロツト生産の場合にも無駄が
なく、さらに、段ボールにコーテイングされるコ
ーテイング層が水溶性であるので故紙再生の際に
も好適であり、省資源的見知からもきわめて優れ
ている。
明実施例にかかる防湿段ボールは比較例にかかる
段ボールに比べてきわめて優れた防湿効果を示す
ことが理解できる。 (発明の効果) 以上のように構成される本発明防湿性段ボール
は従来の製品に比べて一段と優れた防湿効果を発
揮するものであり、しかも段ボール製造前の段ボ
ール原紙の段階でも製造後の段ボールシートの段
階のいずれの段階にでも加工できるので製造上の
メリツトもあり、小ロツト生産の場合にも無駄が
なく、さらに、段ボールにコーテイングされるコ
ーテイング層が水溶性であるので故紙再生の際に
も好適であり、省資源的見知からもきわめて優れ
ている。
Claims (1)
- 1 段ボール表面に、固形分濃度が41.0±2重量
%のアクリル系エマルジヨンと固形分濃度が50.0
±1重量%のワツクス系エマルジヨンを、重量比
でアクリル系エマルジヨン:ワツクス系エマルジ
ヨン=90〜50:10〜50で配合した液を含む混合液
をコーテイング・乾燥させたコーテイング層を設
けたことを特徴とする防湿性段ボール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15221686A JPS635943A (ja) | 1986-06-27 | 1986-06-27 | 防湿性段ボ−ル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15221686A JPS635943A (ja) | 1986-06-27 | 1986-06-27 | 防湿性段ボ−ル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS635943A JPS635943A (ja) | 1988-01-11 |
JPH021671B2 true JPH021671B2 (ja) | 1990-01-12 |
Family
ID=15535613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15221686A Granted JPS635943A (ja) | 1986-06-27 | 1986-06-27 | 防湿性段ボ−ル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS635943A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003206459A (ja) * | 2001-12-12 | 2003-07-22 | Xerox Corp | 無金属箔接着テープ |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6273993B1 (en) | 1992-07-01 | 2001-08-14 | Michelman, Inc. | Method of dispersing wax from a hot melt wax-coated paper |
US5989724A (en) * | 1993-05-10 | 1999-11-23 | International Paper Company | Recyclable and repulpable ream wrap and related methods of manufacture |
JP4769991B2 (ja) * | 1999-07-13 | 2011-09-07 | 大日本印刷株式会社 | 防湿性包装用材料 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS52118314A (en) * | 1976-03-29 | 1977-10-04 | Toyo Ink Mfg Co | Method of printing corrugated board |
JPS5522597A (en) * | 1978-07-27 | 1980-02-18 | Manzoni Stephane | Rearrview mirror adjuster for vehicles |
JPS5898239A (ja) * | 1981-12-07 | 1983-06-11 | アイカ工業株式会社 | 強化撥水段ボ−ルの製法 |
-
1986
- 1986-06-27 JP JP15221686A patent/JPS635943A/ja active Granted
Patent Citations (3)
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS635943A (ja) | 1988-01-11 |
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