JPH0733946B2 - 過冷却水の製造方法 - Google Patents

過冷却水の製造方法

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JPH0733946B2
JPH0733946B2 JP60285465A JP28546585A JPH0733946B2 JP H0733946 B2 JPH0733946 B2 JP H0733946B2 JP 60285465 A JP60285465 A JP 60285465A JP 28546585 A JP28546585 A JP 28546585A JP H0733946 B2 JPH0733946 B2 JP H0733946B2
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water
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refrigerant
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俊夫 田中
嘉夫 岩本
正人 角屋
和美 沢田
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Shinryo Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、空調システム用の氷蓄熱槽やその他の製氷設
備に供給するための過冷却水を製造する方法に関する。
(従来の技術) 空調システムに用いられる氷蓄熱槽やその他の製氷設備
では、水が空気と接触している面あるいは冷媒パイプの
表面等の伝熱面から氷が生成を開始するように作られて
いる。このように伝熱面から氷結が開始すると、伝熱面
に付着した氷が熱伝達を妨げる働きをするため氷の厚さ
に限界がある。
例えば冷却器に形成された氷は、20〜30mmの厚さに達す
ると冷却器の冷却能力が低下するため氷の成長が著しく
低下する。従って、製氷量を多くするためには定期的に
冷却器に付着した氷をはがす必要があり、冷凍機を逆サ
イクルに切り換える等の操作を必要とし、冷凍機の運転
効率が著しく低下する欠点があった。一方、槽内に多数
の仕切板を挿入したり伝熱管の量を増やすことによって
製氷率を高める試みもなされているが、製氷率を50%以
上に高めると槽内水の流動性が悪くなり、冷熱を取り出
しにくくなる等の問題点があった。従って、従来の技術
では製氷率30%が効率の良い運転の限度であった。
そこで水を0℃以下になるまで冷却して過冷却状態の水
を作り、これを利用して製氷率を高める試みが提案され
ている。従来の過冷却水の製造方法としては静置法が最
も一般的である。これは水を静止させたままゆっくりと
過冷却状態まで冷却していく方法であるが、 a)水への伝熱が自然対流のみであるため冷却効率が低
い b)過冷却状態が不安定なため振動等のわずかな刺激で
過冷却状態が破れ氷結してしまう c)一度氷結してしまうと氷と水の共存状態になり、冷
却を続行しても氷が伝熱面から成長するだけでも過冷却
温度には到らない。
等の問題点がある。
特開昭57−192736号公報には、冬期の低温時における熱
媒の凍結を防止するため、熱媒循環用ポンプを低温時に
作動させるようにした空気調和機が提案されているが、
過冷却水を製造する点については全く述べられていな
い。
特開昭54−102648号公報には、凝固点降下剤を添加した
希薄な水溶液を冷却装置ならびに撹拌機を具備した製氷
器内に充填し、撹拌しながら過冷却状態に冷却した後、
撹拌を中断することによって水溶液内部に多数のフレー
クアイスを生成する方法が提案されているが、凝固点降
下剤の作用と撹拌作用とを組合せて容器内全体を過冷却
状態に到達させるものであり、凝固点降下剤の混入によ
る悪影響が発生するという欠点がある。また撹拌羽根の
周囲が氷結するので運転が断続的になり効率が低下する
欠点がある。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は、効率の良い方法で過冷却状態を発生さ
せると共に氷結が発生しないように維持しながら連続的
に過冷却水を製造するための方法を提供することにあ
る。
本発明の他の目的は、過冷却水を利用して氷蓄熱槽の製
氷率を高め、効率が良くコンパクトな氷蓄熱システムを
提供すること、及び氷を必要とする場所で自由に氷を製
造できるシステムを提供することにある。
(問題点を解決するための手段とその作用) 本発明の前述した目的は、冷媒を満たしたタンク内に水
の入った円筒状容器を浸漬し、該円筒状容器の中心に鉛
直方向に伸びる回転軸とその下端に取付けられた水平方
向に回転する撹拌羽根とを配置し、前記回転軸を所定の
回転速度で回転させることにより前記容器内の水に回転
力を与え、前記容器の中央部上方から水を補うと共に前
記容器の外周上部から溢れ出る水を系外へ取り出すよう
に配管し、前記容器内の周縁部で冷媒により冷却される
円周面における水の流速が0.1m/sec以上になるように流
動状態を保ちながら冷媒によって水を冷却し、過冷却状
態に達した水を製造する方法によって達成される。
本発明の方法では、冷却用伝熱面、すなわち容器内の周
縁部で冷媒により冷却される円周面での水の流速を0.1m
/sec以上、好ましくは0.4〜10m/sec程度にすれば良く、
必ずしも容器内全体をそれ以上の流速に保つ必要はな
い。従って円筒容器内の水を周囲から冷媒を接触させて
冷却する場合には、水平方向に回転する撹拌羽根を用い
て水を流動させ、その時の容器内の周縁部で冷媒により
冷却される円周面での水の流速が0.1m/sec以上になるよ
うにすれば良い。円筒容器内の水を回転させるとその水
面は中央が凹形にくぼんだ放物面になるので、中央付近
に常温もしくは0℃付近の水を導入するようにし、周囲
の過冷却水をオーバーフローさせて取り出すようにすれ
ば、過冷却水を連続的に製造しながら系外に取り出すこ
とができる。
系外に取り出した過冷却水を蓄熱槽まで移動させて注入
すれば、過冷却状態が破れて氷結する。かかる氷結方法
によれば従来の氷蓄熱槽よりも製氷率が高められ、効率
が上昇してシステム全体をコンパクトに作ることが可能
になる。
本発明の他の特徴及び利点は、添付図面の実施例を参照
した以下の記載により明らかとなろう。
(実施例) 第1図は、本発明の方法を用いて過冷却水を製造し、そ
れを氷蓄熱槽に移送して製氷を行なうシステムを表して
いる。図において、過冷却水10を作るための円筒状容器
12が冷媒14を満たしたタンク16内に設置されている。容
器12内の中心には、鉛直方向に伸びる回転軸18とその下
端に取り付けられた水平方向に回転する撹拌羽根20とが
配置され、矢印の方向に回転することにより容器内の水
に回転力を与える。回転する水の液面は図のように中央
が凹形にくぼんだ放物面となり、冷却用伝熱面、すなわ
ち容器12内の周縁部で冷媒14により冷却される円周面で
はその高さがかなり上昇する。この冷却用伝熱面にある
水は冷媒によって0℃以下まで冷却されるが、本発明に
従いこの冷却用伝熱面における水はその流速が0.1m/sec
以上になるように流動しているので、伝熱面にある水は
過冷却状態になって氷結しない。冷却用伝熱面で上昇し
た過冷却水の一部はオーバーフローしてパイプ22内に流
入し、パイプの中を移送された後、氷蓄熱槽24内に放出
される。放出された過冷却水は落下の衝撃により過冷却
状態が破れて氷結する。
また、氷蓄熱槽内に過冷却水を満たした後、2個の電極
26、27を槽内に対向配置し、電極間に電流を流して相転
移を起こさせ、伝熱面以外の場所に氷を生成させること
もできる(特開昭62−26467号)。
容器12からオーバーフローした水を補うために、氷蓄熱
槽24内から循環ポンプ28で0℃付近の水を吸入し、パイ
プ30の中を移送した後、容器12内の中央付近へと落下さ
せる。
かくして第1図のシステムによれば、冷媒温度やその供
給量、撹拌羽根の回転速度やポンプ流量等を調整するこ
とにより、−5℃程度までの任意の温度の過冷却水を連
続的に製造し、氷蓄熱槽内に供給することができること
になる。
第2図、第3図は、本発明による撹拌冷却方式と従来の
静置方式とによる過冷却の原理を分子モデルで表したも
のである。本発明の方法では水が流動状態にあるので水
素結合を作る力が弱くなり、氷結しにくいものと考えら
れる。
本発明による第1図の蓄熱方式を従来の直膨コイル方式
と比較すると次のようになる。
1)製氷率は従来方式では30%以下であるが本方式では
いくらでも高くすることが可能である。
2)イニシヤルコスト及びランニングコストは本方式に
よれば従来方式の80%程度になる。
3)本方式の方が従来方式よりもコンパクトな設計が可
能である。
4)本方式は複雑な形状のコイルを使用しないのでメン
テナンスが極めて楽である。
(発明の効果) 以上詳細に説明した如く、本発明の方法によれば次のよ
うな利点が得られる。
1)−5℃程度までの任意の温度の過冷却水を作ること
ができる。
2)伝熱面では結氷しないので熱ロスが小さい。
3)伝熱面では水が流動状態にあるので伝熱効率が非常
に良く、冷却時間が大幅に短縮できる。
4)流動状態で作った過冷却水は静置法で作ったものに
比べて氷結しにくいので、移送することが可能になり、
任意の位置で製氷することができる。
5)過冷却水製造部を蓄熱部から分離して作ることがで
きるので、連続運転が可能になりメンテナンス性が向上
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法による過冷却水の製造と氷蓄熱槽
を組合せたシステムの断面図、第2図は本発明による撹
拌冷却方式での過冷却の原理を分子モデルで表わした模
式図、第3図は従来の静置方式における過冷却の原理を
分子モデルで表わした模式図である。 10……過冷却水、12……容器 14……冷媒、16……タンク 18……回転軸、20……攪拌羽根 22……配管、24……氷蓄熱槽 30……配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沢田 和美 東京都新宿区四谷2丁目4番地 新菱冷熱 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−102648(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷媒を満たしたタンク内に水の入った円筒
    状容器を浸漬し、 該円筒状容器の中心に鉛直方向に伸びる回転軸とその下
    端に取付けられた水平方向に回転する撹拌羽根とを配置
    し、 前記回転軸を所定の回転速度で回転させることにより前
    記容器内の水に回転力を与え、 前記容器の中央部上方から水を補うと共に前記容器の外
    周上部から溢れ出る水を系外へ取り出すように配管し、 前記容器内の周縁部で冷媒により冷却される円周面にお
    ける水の流速が0.1m/sec以上になるように流動状態を保
    ちながら冷媒によって水を冷却し、 過冷却状態に達した水を製造することを特徴とする過冷
    却水の製造方法。
JP60285465A 1985-12-20 1985-12-20 過冷却水の製造方法 Expired - Lifetime JPH0733946B2 (ja)

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JPS62147271A JPS62147271A (ja) 1987-07-01
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JP5066875B2 (ja) * 2006-09-19 2012-11-07 株式会社Ihi 壁面付着氷の伝播防止方法

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