JPH073384B2 - 容器の強度試験方法および装置 - Google Patents

容器の強度試験方法および装置

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JPH073384B2
JPH073384B2 JP12607091A JP12607091A JPH073384B2 JP H073384 B2 JPH073384 B2 JP H073384B2 JP 12607091 A JP12607091 A JP 12607091A JP 12607091 A JP12607091 A JP 12607091A JP H073384 B2 JPH073384 B2 JP H073384B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば鉄道車両など
に代表される乗物の胴体のような容器の強度を試験する
ための方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】乗物では、高度が変化する際に、あるい
は速度が向上して互いにすれ違ったり、トンネルに入っ
たりする際に、その胴体は空気力から負荷を受ける。た
とえば、鉄道車両では、その走行速度が向上するのに伴
って、互いにすれ違ったり、トンネルに入ったときは、
車両の外周面の空気圧力が瞬間的に増大し、次に負圧に
まで減少するというサイクルを繰返す。
【0003】このとき車両の車室内の圧力は、ほぼ一定
であるため、外気圧の変化に対応して車体に膨張、収縮
力が作用する。このため車両に外方から内方および内方
から外方への繰返し力が作用するときの疲労強度を評価
する必要が生じる。
【0004】典型的な先行技術では、密閉した車両の車
室に管を接続して圧縮空気を車室内に供給し、その車室
内の圧力を上昇させて、疲労強度を測定すべき場所に、
ストレンゲージなどの検出素子を固定して車体に作用す
る応力を測定し、疲労強度の試験を行っている。
【0005】このような先行技術では、車室内の圧力の
増減を繰返す方法では時間がかかりすぎ、また静的な圧
力の増加および減少を各々ごくわずかな回数だけ実施し
て動的な試験に読み替える方法ではストレンゲージを貼
った場所のみの評価しかできず、正確な疲労強度などの
評価を行うことができない。
【0006】典型的な先行技術としては、たとえば特公
平1−29250および特公平1−30095がある。
これらの先行技術では、容器の漏洩を試験する構成であ
って、その容器の内部に充填した液体または気体の漏洩
を測定するものである。このような先行技術は、車両の
胴の疲労強度の試験などを行うための工夫は何らなされ
ていない。
【0007】或る提案された技術は、図8に示されてい
る。気密なハウジングによって形成される試験室51内
には、強度試験するべき密閉した車両などの乗物52が
収納される。試験室51の内周面と乗物52の外周面と
の間の空間53には、切換え弁54を介して圧縮機55
および真空ポンプ56が接続される。乗物52は上述の
ように密閉され、その内部は、大気圧である。
【0008】図9は、空間53の切換え弁54による圧
力変化を示す。時刻t21から圧縮機55の圧縮空気を
切換え弁54を経て空間53に供給し、その空間53の
圧力が予め定める一定値P21に達した時刻t22で
は、切換え弁54によって空間53を大気開放し、これ
によって空間53の圧力が減少し、その空間53の圧力
がほぼ大気圧に達した時刻t23において、切換え弁5
4を動作させて空間53内を真空ポンプ56によって負
圧とし、その空間53の負圧が圧力P22に達した時刻
t24において切換え弁54によって空間53を大気開
放する。このようにして、時刻t21〜t25までの動
作の周期W3を繰返して、乗物52の疲労強度の試験を
行う。圧縮機と真空ポンプを別配管にずれば、必ずしも
大気圧に下がるまで待つ必要はなくなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような図8および
図9に示される或る提案された技術では、圧縮機55と
真空ポンプ56とを必要とし、構成が大形化するという
問題がある。
【0010】またこの技術では、切換え弁54を各周期
W3において、時刻t21,t22,t23,t24で
合計4回切換え操作しなければならず、したがって作業
性が悪いという問題がある。
【0011】またこの技術では、空間53を大気圧と
し、その後、真空ポンプ56によって負圧とするので、
周期W3が長くなり、したがってこのような強度試験を
複数回繰返して疲労強度の評価をするには、時間がかか
りすぎる。
【0012】さらにこの技術では、空間53が負圧とな
るので、試験室51を構成するハウジングは、圧縮座屈
が生じないように、その強度を大きくする必要がある。
【0013】図10は、他の先行技術の系統図である。
この先行技術は図8の先行技術における切換え弁54を
省略した構成を有し、試験室51には排気弁57が接続
される。このような先行技術においてもまた、前述の先
行技術と同様な問題がある。
【0014】図11は、さらに他の先行技術の系統図で
ある。圧縮機58からの圧縮気体は、試験室51に供給
される。この試験室51内には乗物である供試体59が
設けられ、この供試体59の内部の圧力は一定値P20
に保たれる。試験室51には排気弁60が接続され、ま
た真空ポンプ61が接続される。試験室51内で供試体
59の外側の空間63では、その圧力P21を、正から
負まで変化させる。
【0015】図12は、図11に示される先行技術の動
作を説明するための図である。圧力P20は、図12に
示されるように一定値であり、空間P21の圧力は図1
2(2)で示されるように変化され、ΔP22は、供試
体59の疲労強度を評価するための圧力振幅である。圧
縮機58は図12(3)で示されるように動作され、排
気弁60は図12(4)で示されるように開閉制御さ
れ、真空ポンプ61は図12(5)で示されるように動
作される。
【0016】このような図11および図12に示される
先行技術では、設備が大掛かりになるという問題があ
る。また試験時間が長くなるという問題がある。特に真
空ポンプ61を用いて圧力P21を必要な負圧を得るた
めの時間が長くなる。この理由を、図13を用いて説明
する。ラインL1はパスカルの原理である圧力Pと体積
Vとの積PV=一定を示しており、図11および図12
の先行技術において大気圧P23の負および正に圧力変
化ΔP11,ΔP12を生じさせるために空間63に出
入れする必要のある空気体積はΔV11,ΔV12であ
って大きい値である。負の圧力変化ΔP11を達成する
には真空ポンプ61が用いられ、正の圧力変化ΔP12
を得るには圧縮機58の入切のみで対応することができ
る。このことから、空気体積変化量ΔV11,ΔV12
が大きく、そのため上述のように時間が長くなるという
問題がある。
【0017】後述のように、本発明の一実施例では、圧
力P24は大気圧P23よりも高い圧力に定められ、そ
の圧力変動ΔP31,ΔP32を得るために部屋に出入
する必要のある空気体積変化量は小さい値ΔV31,Δ
V32であり、このことから本発明が優れていることが
理解される。
【0018】図14は、さらに他の先行技術の系統図で
ある。圧縮機58からの圧縮空気は切換え弁65を経
て、出口ポートA1から供試体51内に、また出口ポー
トB1から空間63に供給され、これらの供試体51と
空間63とはまた、もう1つの切換え弁66のポートA
2,B2を介して大気に接続される。コントローラ67
は、供試体51内の圧力P20を検出する圧力計68と
空間63の圧力P21を検出する圧力計69との出力に
応答し、切換え弁65,66を制御する。供試体51内
の圧力P20が負圧にさらされるという状態を実現させ
る代りに、供試体51の内部の圧力P20が、その外部
の空間63よりも高い圧力になることで、シュミユレー
トすることができる。そのためこの供試体51の内部の
圧力P20は図15(1)に示され、また空間63の圧
力P21は図15(2)に示される。切換え弁65の動
作は図15(3)に示され、切換え弁66の動作は図1
5(4)に示される。圧縮空気を切換え弁65で切換え
て供試体51の内部および外部へ交互に給気し、これと
連動して供試体51の内部および外部の空気を排気する
ために切換え弁66が動作される。
【0019】このような図14および図15に示される
先行技術では、試験速度を速めようとすると、供試体5
1の内部の実空気容量を減らす必要がある。そのために
供試体51内部に、発泡スチロールなどのブロック体を
収納するとすれば、その供試体51内の内部空間が狭く
なり、したがってその供試体51内にカメラを設置して
内部の状況を監視することができなくなるという問題が
ある。
【0020】本発明の目的は、構成を簡単にし、作業性
を向上し、しかも時間を短縮して各種の強度試験を行う
ことができるようにした容器の強度試験方法および装置
を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、気密な試験室
内に、強度試験するべき容器を入れ、容器内を大気圧よ
りも高い一定の第1圧力に保ち、試験室の内周面と容器
の外周面との間の空間の圧力を、第1圧力よりも高い第
2圧力と、大気圧以上であってかつ第1圧力よりも低い
第3圧力との間で変化させることを特徴とする容器の強
度試験方法である。
【0022】また本発明は、第3圧力は、大気圧である
ことを特徴とする。
【0023】また本発明は、第3圧力は、大気圧よりも
高い圧力であることを特徴とする。
【0024】また本発明は、試験するべき容器を収納す
るための気密な試験室と、容器内の圧力を、大気圧より
も高い一定の第1圧力に保つ第1圧縮空気供給手段と、
試験室の内周面と容器の外周面との間の空間に圧縮空気
を供給し、その空間の圧力を、第1圧力よりも高い第2
圧力と、大気圧以上であってかつ第1圧力よりも低い第
3圧力との間で変化させる第2圧縮空気供給手段とを含
むことを特徴とする容器の強度試験装置である。
【0025】
【作用】本発明に従えば、気密な試験室内に、強度試験
するべき容器、たとえば密閉した車両などの乗物を入
れ、この容器内は大気圧よりも高い一定の第1圧力に保
ち、試験室の内周面と容器の外周面との間の空間の圧力
を、第1圧力よりも高い第2圧力と、大気圧以上であっ
てかつ第1圧力よりも低い第3圧力との間で変化させ
る。したがって本発明では、真空ポンプが必要でなく、
装置が簡単であり、圧縮空気などの流体の圧送供給およ
び排出を行えばよいので、作業性が良好である。
【0026】また本発明によれば、強度試験の周期を短
縮することができる。特に第3圧力を、大気圧よりも高
い圧力とすることによって、前記空間の圧力の減少の変
化を迅速に行うことができ、周期を短縮することができ
る。このことは、多数回の繰返し周期を必要とする疲労
強度の試験などにおいて有効である。
【0027】さらに本発明に従えば、試験容器内は大気
圧以上であるので、負圧となることはなく、したがって
圧縮座屈を生じない強度とする必要がなくなり、たとえ
ば可撓性を有する袋体などの材料によって構成すること
ができ、構成が簡略化される。
【0028】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の全体の系統図で
ある。強度試験を行うべき容器である鉄道車両などの乗
物の胴体1は、ハウジングである試験室2内に収納され
る。圧縮機などの送気手段3からの圧縮空気は、開閉弁
4から圧力制御弁5を経て、アキュムレータ6に貯留さ
れ、このアキュムレータ6からの圧縮空気は、開閉弁7
から管路8および3ポート2位置電磁切換え弁9を経
て、管路10から試験室2に導かれる。この管路10
は、試験室2の内周面と胴体1の外周面との間の空間1
3に接続される。管路11は、胴体1の内部の空間に接
続される。胴体1の窓および扉はすべて全閉されてお
り、その胴体1の内部の車室は気密空間となっている。
この車室内の圧力は、管路37を介して圧力計15によ
って計測される。また試験室2の内周面と胴体1の外周
面との間の空間13の圧力は、管路36を介して圧力計
14によって計測される。処理回路16は、たとえばマ
イクロコンピュータによって実現され、空間13の圧力
を計測する圧力計14の出力に応答して、切換え弁9を
制御する。
【0029】切換え弁9の一方の第1位置17では、管
路8からの圧縮空気は管路10に導かれる。もう1つの
第2位置18では、管路10は大気開放される。
【0030】送気手段3からの圧縮空気はまた開閉弁1
9から圧力制御弁5aを経て管路11から胴体1の車室
内に供給される。この胴体1内の空気の圧力は、大気圧
よりも高い一定の第1圧力P1に保たれる。この第1圧
力P1を、大気圧より高く一定に設定することによっ
て、胴体1の車室内に作業者が入込んで、その胴体1の
疲労強度などの測定時に胴体1の挙動を直接目視した
り、ビデオカメラによって外部で監視したりすることが
可能となる。
【0031】図2は、処理回路16の動作を説明するた
めのフローチャートであり、図3は空間13の圧力変化
を示すグラフである。これらの図面を参照して、胴体1
の疲労強度の試験を行うときの動作を説明する。ステッ
プn1からステップn2に移り、処理回路16は切換え
弁9を第1位置17とし、これによって時刻t11か
ら、空間13の圧力が上昇する。ステップn3において
空間13内の圧力Pが第1圧力P1よりも高い第2圧力
Pに達したことが時刻t12において検出されると、ス
テップn4に移り、切換え弁9は第2位置18に切換え
られる。これによって空間13は大気開放され、その空
間13の圧力は減少してゆく。
【0032】ステップn5において、空間13の圧力が
第3圧力P3である大気圧にほぼ等しくなったことが時
刻t13において判断されると、再び前述の時刻t11
以降の動作を繰返されるようにするために、切換え弁9
は第1位置17に切換えられる。こうして時刻t11〜
t13の周期W1が複数回繰返されて、胴体1の疲労強
度の試験が行われる。
【0033】このような実施例では、送気手段3のみが
用いられ、真空ポンプは不要であるので、構成が簡単で
あり、切換え弁9の切換え動作を行うことによって、疲
労試験を行うことができるので、作業性が良好である。
また空間13を負圧にする必要がないので、周期W1を
短縮することができ、このことは特に疲労強度の試験を
行うときに本発明が有利である。
【0034】さらに空間13は大気圧以上であるので、
試験室2の強度は、圧縮座屈を考慮する必要がなく、し
たがって試験室2は可撓性のシートなどであってもよ
く、試験室2の構成が簡略化される。
【0035】空間13内を時刻t12以降において大気
圧とするために、その試験室2を開閉する蓋を設け、空
間13を一気に排気し、試験速度を高めることもまた可
能である。
【0036】図4は本発明の他の実施例の動作を説明す
るためのフローチャートであり、図5は図4に示される
実施例における空間13の圧力を示すグラフである。ス
テップm1からステップm2に移り、時刻t21におい
て切換え弁9は第1位置17に切換えられる。これによ
って空間13内に圧縮空気が供給されてその圧力が上昇
してゆく。胴体1内の車室の圧力は、圧力制御弁5aに
よって大気圧よりも高い一定の第1圧力P11に保たれ
る。
【0037】ステップm3において、空間13の圧力P
が、第1圧力P11よりも高い第2圧力P12(P12
>P11)となったかどうかが判断され、空間13の圧
力Pが第2圧力P2に達したことが時刻t22において
判断されると、次のステップm4では、切換え弁9は第
2位置18に切換えられる。これによって時刻t22以
降では、空間13の圧力が低下してゆく。ステップm5
において空間13の圧力Pが大気圧を超える値であって
かつ第1圧力P11よりも低い第3圧力P13に達した
かが判断され、空間13の圧力Pが第3圧力P13に達
すると、周期W2を再び繰返して疲労強度の試験を行う
ために、切換え弁9は第1位置17に切換えられて前述
のステップm2の動作が繰返される。こうして時刻t2
3〜t24およびt24〜t25の切換え弁9の動作が
繰返される。
【0038】この図4および図5に示される実施例で
は、空間13の第3圧力P13は、大気圧よりも高い圧
力であるので(P13>0)、時刻t22において空間
13を切換え弁9の第2位置18によって大気開放して
その空間13内の圧力を低下する時間を短縮することが
でき、こうして各回毎の周期W2を、前述の図1〜図3
の実施例に比べてさらに短縮することが可能となる。た
とえば第3圧力P13を、数気圧に高めて設定すると、
空気の圧力を前述のようにPとし、その空気の体積をV
とするとき、P・V=一定の法則から圧縮空気のわずか
な体積で大きな圧力変化を生じることになるので、上述
のように周期W2を短くすることができ、このことは特
に繰返し圧力変動を行って疲労強度の試験を行うときの
試験速度を大幅に向上することが可能となる。胴体1に
は、その内外の圧力差が予め定める一定値以上で開く安
全弁を設け、これによって胴体1内の車室の圧力と空間
13の圧力との差圧が異常に大きくなったときに胴体1
が破損することを防ぐ。
【0039】図6は本発明のさらに他の実施例の全体の
系統図である。前述の実施例では切換え弁9が用いられ
たときでも、この図6の実施例では、圧力制御弁5を処
理回路16によって動作させて、空間13内の圧力を変
化させる。このような構成もまた、本発明の精神に含ま
れる。
【0040】図7は、本発明のさらに他の実施例の全体
の系統図である。この実施例では、走気手段3a、開閉
弁19および圧力制御弁5aの働きによって胴体1内の
車室の圧力を前述のように一定に保ち、もう1つの送気
手段3である圧縮機のオン/オフフ制御を処理回路16
によって行い、これによって空間13内の圧力の変化を
行うようにしてもよい。このとき前述の実施例における
切換え弁9および圧力制御弁5は省略される。なお、排
気弁67が設けられて空間13の圧力低下のために排気
制御される。
【0041】圧縮空気に代えて、その他の気体または液
体などの流体が用いられてもよい。
【0042】本発明は、鉄道車両のほかに、自動車、航
空機およびその他の乗物であってもよく、あるいは荷物
を運搬するコンテナや流体を貯留するタンクなどの容器
の試験を行うためにも広範囲に実施することができる。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、強度試験
するべき容器を気密な試験室内に入れ、この容器内は、
たとえば圧縮空気などの流体を供給して大気圧よりも高
い一定の第1圧力に保ち、試験室の内周面と容器の外周
面との間の空間の圧力を、第1圧力よりも高い第2圧力
と、大気圧以上であってかつ第1圧力よりも低い第3圧
力との間で、圧縮空気などの流体を供給して変化させる
ようにしたので、前述のような提案された技術における
真空ポンプは必要でなく、構成が簡単であり、また圧力
の変化を容易に行うことができ、作業性が良好であり、
また各回の試験の周期を短縮することができるので、特
に多数回の繰返し試験を行わなければならない疲労強度
の評価に要する期間を短縮することができる。さらに本
発明によれば、試験室内の空間は大気圧以上であり、負
圧になることがないので、圧縮座屈を生じない強度とす
る必要がなく、たとえば可撓性シートなどによって構成
することができ、その構成が簡略化される。
【0044】また試験するべき容器内は、大気圧よりも
高い一定の第1圧力に保たれたままであり、その容器内
の圧力を変化する必要がないので、試験作業が簡略化さ
れる。もしも容器内の圧力を変化する必要があるとすれ
ば、その圧力変化を迅速に行うことができるようにする
ために、容器内にたとえば発泡スチロールなどの物体を
可能な限り多く詰込み、容器内の空間を小さくして圧縮
空気などの流体の供給および排出量を減少する必要があ
るけれども、本発明では、上述のように容器内の圧力は
一定値に保たれるので、そのような発泡スチロールなど
の物体を詰込む必要がなくなり、完全な空間として残す
ことができる。これにより、実際の試験中に内部に人間
が入り、圧力変動をかけた場合の容器の挙動を直接目視
したり、ビデオカメラによって外部で監視したりするこ
とが可能になるとともに、試験装置全体の簡略化および
試験速度の向上が可能となる。
【0045】このようにして容器に作用する応力振幅値
を実際の荷重条件と同等にして、試験を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体の系統図である。
【図2】処理回路16の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図3】空間13の圧力の時間経過を示すグラフであ
る。
【図4】本発明の他の実施例の処理回路16の動作を説
明するためのフローチャートである。
【図5】図4に示される実施例における空間13の圧力
の時間経過を示すグラフである。
【図6】本発明の他の実施例の全体の系統図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例の全体の系統図であ
る。
【図8】先行技術の全体の系統図である。
【図9】図8に示される先行技術の空間13の圧力の時
間経過を示すグラフである。
【図10】他の先行技術の系統図である。
【図11】本発明の他の先行技術の系統図である。
【図12】図11に示される先行技術の動作を説明する
ための図である。
【図13】パスカルの原理を説明するための図である。
【図14】他の先行技術の系統図である。
【図15】図14に示される先行技術の動作を説明する
ための図である。
【符号の説明】
1 胴体 2 試験室 3,3a 走気手段 5,5a 圧力制御弁 6 アキュムレータ 9 切換え弁 14,15 圧力計 16 処理回路 P1,P11 第1圧力 P2,P12 第2圧力 P3,P13 第3圧力

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気密な試験室内に、強度試験するべき容
    器を入れ、容器内を大気圧よりも高い一定の第1圧力に
    保ち、試験室の内周面と容器の外周面との間の空間の圧
    力を、第1圧力よりも高い第2圧力と、大気圧以上であ
    ってかつ第1圧力よりも低い第3圧力との間で変化させ
    ることを特徴とする容器の強度試験方法。
  2. 【請求項2】 第3圧力は、大気圧であることを特徴と
    する請求項1記載の容器の強度試験方法。
  3. 【請求項3】 第3圧力は、大気圧よりも高い圧力であ
    ることを特徴とする請求項1記載の容器の強度試験方
    法。
  4. 【請求項4】 試験するべき容器を収納するための気密
    な試験室と、容器内の圧力を、大気圧よりも高い一定の
    第1圧力に保つ第1圧縮空気供給手段と、試験室の内周
    面と容器の外周面との間の空間に圧縮空気を供給し、そ
    の空間の圧力を、第1圧力よりも高い第2圧力と、大気
    圧以上であってかつ第1圧力よりも低い第3圧力との間
    で変化させる第2圧縮空気供給手段とを含むことを特徴
    とする容器の強度試験装置。
JP12607091A 1991-05-29 1991-05-29 容器の強度試験方法および装置 Expired - Lifetime JPH073384B2 (ja)

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