JPH07337084A - スイッチ式リラクタンスモータの制御方法及びその装置 - Google Patents

スイッチ式リラクタンスモータの制御方法及びその装置

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JPH07337084A
JPH07337084A JP6151591A JP15159194A JPH07337084A JP H07337084 A JPH07337084 A JP H07337084A JP 6151591 A JP6151591 A JP 6151591A JP 15159194 A JP15159194 A JP 15159194A JP H07337084 A JPH07337084 A JP H07337084A
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current
loop gain
current loop
rotor
value
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JP6151591A
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Takayuki Sato
貴之 佐藤
Kentaro Fujibayashi
謙太郎 藤林
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Fanuc Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インダクタンス変化に対応した制御を行うこ
とができるスイッチ式リラクタンスモータの制御方法及
びその装置を提供する。 【構成】 スイッチ式リラクタンスモータの電流をフィ
ードバック制御する制御装置において、ロータの電気角
を検出する手段と、励磁電流を検出する手段と、ロータ
電気角と励磁電流に応じた電流ループゲイン値を演算
し、演算して得た電流ループゲイン値を電流ループ中の
電流ループゲインに設定する電流ループゲイン演算手段
1を備え、ロータの電気角と励磁電流を検出し、あらか
じめ求めておいたロータの電気角及び励磁電流に対する
電流ループゲインの関係を用いて検出したロータの電気
角及び励磁電流値に対応する電流ループゲイン値を求
め、その電流ループゲイン値を電流ループ中の電流ルー
プゲイン項1に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スイッチ式リラクタン
スモータの制御方法及びその装置に関し、特に、電流ル
ープゲインの制御を行う方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スイッチ式リラクタンスモータは、ロー
タとステータに突極を設け、ステータの突極に巻回され
た巻線に電流を流すことによってステータ突極を励磁
し、該突極に生じる磁気吸引力によってロータ突極を引
き寄せ回転力を発生する可変リラクタンスモータにおい
て、励磁するコイルの切り替えをスイッチにより順次行
うものである。例えば、図4に示すリラクタンスモータ
の回転方法を説明する図において、(a)に示すロータ
とステータとの位置関係でA相のコイルを励磁すると、
ロータは反時計方向に回転を開始し、また、(b)に示
すロータとステータとの位置関係でB相のコイルを励磁
すると、ロータは反時計方向に回転を開始し、同様に
(c)に示すロータとステータとの位置関係でC相のコ
イルを励磁すると、ロータは反時計方向に回転を開始す
る。また、逆に、(a)においてB相のコイルを励磁
し、(b)においてC相のコイルを励磁し、(c)にお
いてA相のコイルを励磁すると、ロータは時計方向に回
転を開始する。したがって、ステータ巻線に流す電流の
向きに関係なく、ロータの位置、即ちロータの電気角に
応じて、通電する巻線の相を決定する。
【0003】ステータ突極とロータ突極が対向を開始す
る位置から完全に対向するまでの間に巻線に電流を流せ
ばロータ回転方向のトルクを発生する。図5はリラクタ
ンスモータにおけるトルクを説明する図である。例え
ば、図5の(a)に示すようにステータ20のA相の突
極20Aとロータ21の1つの突極21aが対向を開始
する位置からA相の巻線(突極20Aに巻回された巻
線)に電流を流せばステータ20のA相の突極20Aは
ロータ突極21aを吸引し、ロータ21を図5の(a)
において反時計方向に回転させるトルクを発生する。そ
して、図5の(b)に示すようにステータ20のA相の
突極20Aとロータ突極21aが完全に対向する位置ま
で、A相に電流を流せば反時計方向のトルクが発生す
る。しかし、図5の(b)に示すロータ21の位置より
さらにロータ21が反時計方向に回転した位置までA相
に電流を流すと、逆に時計方向へのトルクを発生する。
即ち、トルクは常に磁気抵抗を減少させる方向に発生す
る。そこで、図5の(a)に示すようにA相のステータ
突極20Aとロータ21の1つの突極が全く対向しない
ロータ位置を電気角0度とし、ステータ突極20Aとロ
ータ突極が完全に対向する図5の(b)中のロータ位置
を電気角180度、次に再びロータ突極がステータ突極
20Aと全く対向しないロータ位置を電気角360度と
すると、電気角0度から180度の間に通電すると反時
計方向のトルクが発生し、電気角180度から360度
の間に通電すると時計方向のトルクが発生する。そし
て、従来のリラクタンスモータの速度制御は、図6の電
流ループのブロック線図に示すような電流ループによっ
て行われている。図6において、1は電流ループのゲイ
ンの項であり、そのゲインをKとする。また、2はモー
タ部を意味し、コイルのインダクタンスLとコイルの抵
抗分Rを有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】通常のDCモータやA
Cモータでは、そのトルク定数はモータに固有の定数で
あり、電気角や電流値によるインダクタンスの変化が小
さいため、通常その電流ループの制御における電流ルー
プゲインKは一定値としている。ところが、リラクタン
スモータでは、この電流ループゲインを一定にして制御
すると、インダクタンスの変化に応じて電流値が変化す
るという問題点がある。例えば、インダクタンスが小さ
いときは電流がオーバーシュートして発振しやすく、ま
た、インダクタンスが大きいときは電流の時定数が大き
くなってトルクの立ち上がりが遅くなる。例えば、図6
のブロック線図において、電流iをフィードバックする
電流ループについて次式(1)が成り立つ。 K・L・(di/dt)+Ri=V …(1) ここで、Kは電流ループゲイン、Lはインダクタンス、
Rは抵抗とし、インダクタンスLの変化は無視できるも
のとし、また、VはPWM指令で設定されるコイル両端
にかかる電圧であり、V/R=IcmdとなるようにP
WM制御を行うものである。この式(1)を解き、t=
0のときの電流値を0、t=∞のときの電流値をV/R
とすると、 i=V/R{1−exp(−Rt/K・L)} …(2) となる。
【0005】式(2)で示される電流iにおいて、電流
ループゲインKが一定でインダクタンスLが小さい場合
には、時定数(K・L/R)が小さくなってオーバーシ
ュートを起こしやすくなり、また、電流ループゲインK
が一定でインダクタンスLが大きい場合には、時定数
(K・L/R)が大きくなって電流値の上昇に時間がか
かることになる。このインダクタンスLは、従来のモー
タの制御では変化が小さいものとして取り扱っている
が、リラクタンスモータではそのモータの特性から、イ
ンダクタンスは電気角と電流値に応じて変化する。図7
は界磁を一定とした条件下における電気角θに対するイ
ンダクタンスLの変化を示す図であり、図8は電気角を
一定とした条件下における電流値ifbに対するインダ
クタンスLの変化を示す図である。図7に示すように、
電気角によってロータの歯とステータの歯の対向面積が
異なるため、同じ界磁磁束の下であってもインダクタン
スは異なり、また、リラクタンスモータの制御では鉄心
の磁気飽和領域まで使うため、電気角を固定しても励磁
電流値によってインダクタンスは異なる。そのため、電
流ループゲインを一定とする従来のモータ制御をリラク
タンスモータに適応する場合には、インダクタンスの変
化によって電流値が変化して、電流指令Icmdに制御
することができないという問題が生じることになる。そ
こで、本発明は前記した従来の問題点を解決して、イン
ダクタンス変化に対応した制御を行うことができるスイ
ッチ式リラクタンスモータの制御方法及びその装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本出願の第一の発明は、
スイッチ式リラクタンスモータの電流をフィードバック
制御する制御方法において、ロータの電気角と励磁電流
を検出し、あらかじめ求めておいたロータの電気角及び
励磁電流に対する電流ループゲインの関係を用いて検出
したロータの電気角及び励磁電流値に対応する電流ルー
プゲイン値を求め、その電流ループゲイン値を電流ルー
プ中の電流ループゲインに設定することにより、前記目
的を達成するものである。第一の発明においてロータの
電気角及び励磁電流に対する電流ループゲインの関係は
テーブル形式であらかじめ求められており、検出したロ
ータの電気角と励磁電流の値に対応するテーブル中の値
を求めて、そのテーブル値を電流ループゲイン値として
設定することができる。また、第一の発明においてロー
タの電気角及び励磁電流に対する電流ループゲインの関
係は演算式の形式であらかじめ求められており、検出し
たロータの電気角と励磁電流の値をその演算式に代入
し、その演算値を電流ループゲイン値として設定するこ
とができ、その演算式をロータ電気角と励磁電流を変数
とする近似式によって構成することができる。
【0007】また、本出願の第二の発明は、スイッチ式
リラクタンスモータの電流をフィードバック制御する制
御装置において、ロータの電気角を検出する手段と、励
磁電流を検出する手段と、ロータ電気角と励磁電流に応
じた電流ループゲイン値を演算し、演算して得た電流ル
ープゲイン値を電流ループ中の電流ループゲインに設定
する電流ループゲイン演算手段を備えることにより、前
記目的を達成するものである。第二の発明において、電
流ループゲイン演算手段は、ロータ電気角と励磁電流を
変数とし、電流ループゲイン値をテーブル値とするテー
ブルを備えており、このテーブルは検出したロータの電
気角と励磁電流の値に対応するテーブル値を出力し、そ
のテーブル値を電流ループゲイン値として設定すること
ができる。また、第二の発明において、電流ループゲイ
ン演算手段は、ロータ電気角,励磁電流,及び電流ルー
プゲイン値の関係式を備え、電流ループゲイン演算手段
によってその関係式に検出したロータ電気角と励磁電流
を入力して演算し、その演算値を電流ループゲイン値と
して設定することができ、その関係式を、ロータ電気角
と励磁電流を変数とする近似式によって構成することが
できる。
【0008】また、本発明の実施態様は、スイッチ式リ
ラクタンスモータの制御方法及びその装置において、ロ
ータの電気角及び励磁電流に対する電流ループゲインの
関係を、所望の電流波形に対してロータの電気角、励磁
電流、及び電流ループゲインを測定することにより求め
るものである。また、本発明のその他の実施態様は、複
数個の所望の電流波形に対応して、ロータの電気角及び
励磁電流に対する電流ループゲインの関係を複数個備
え、この関係を選択することにより複数個の電流波形か
らの選択を行うことができるものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、スイッチ式リラクタンスモー
タにおいて、ロータの電気角を検出する手段によっての
ロータの電気角を検出し、また、励磁電流を検出する手
段によって励磁電流を検出し、あらかじめ求めておいた
ロータの電気角及び励磁電流に対する電流ループゲイン
の関係を用いてその検出したロータの電気角及び励磁電
流値に対応する電流ループゲイン値を求め、電流ループ
ゲイン演算手段によってその電流ループゲイン値を電流
ループ中の電流ループゲインに設定することにより、ロ
ータの電気角及び励磁電流の変化に対応して電流ループ
のゲイン値を変更し、その変更した電流ループゲインに
よってフィードバック制御を行って、インダクタンス変
化に対応した制御を行うことができる。そして、このロ
ータの電気角及び励磁電流に対する電流ループゲインの
関係はテーブル形式あるいは関係式の形式であらかじめ
求めておくことができ、検出したロータの電気角と励磁
電流の値に対応するテーブル中のテーブル値を求めた
り、あるいと検出したロータの電気角と励磁電流の値を
関係式に代入して演算を行うことによって電流ループゲ
イン値を求めることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照しながら詳
細に説明する。はじめに、本発明の実施例を図1に示す
ブロック線図を用いて説明する。図1のブロック線図は
スイッチ式リラクタンスモータの制御における電流ルー
プの部分を示しており、1はゲイン値がKの電流ループ
のゲインの項であり、2はモータ部を意味し、コイルの
インダクタンスLとコイルの抵抗分Rを有している。3
は電流ループゲインの値Kを求めて前記電流ループのゲ
イン項2に設定する演算手段であり、フィードバック電
流ifbとモータの電気角θを入力とし、その入力値に
対応する電流ループゲインKを電流ループゲインKの項
1に入力し、その値Kを設定する。図1のブロック線図
において、電流iをフィードバックする電流ループにつ
いて、インダクタンスLの時間的変化がないものとする
と前記式(1)が成り立ち、電流iは式(2)で表れ
る。 i=Icmd{1−exp(−Rt/K・L)} …(2) ここで、Kは電流ループゲイン、Lはインダクタンス、
Rは抵抗であり、t=0のときの電流値を0、t=∞の
ときの電流値をIcmdとしている。
【0011】リラクタンスモータにおけるインダクタン
スLは、前記図7及び図8に示したように電流iと電気
角θの非線形の関数であるため、前記式(2)で表され
る電流iも電流iと電気角θの変化に応じて非線形的に
変化することになる。そこで、本発明のリラクタンスモ
ータの制御においては、電流iと電気角θの変化に対し
て、モータの励磁電流iを良好な波形となるように、電
流ループゲインKを定める。式(2)で表される電流i
の時定数は(R/K・L)である。そこで、本発明の制
御においてはインダクタンスLの変化に対して電流ルー
プゲインKを変化させることによって、この時定数(R
/K・L)が所望の値となるよう制御し、モータの励磁
電流iが所望の良好な電流波形となるよう設定する。
図1に示すブロック線図中の電流ループゲインKの演算
手段3は、このインダクタンスLの変化に対して電流ル
ープゲインの値Kを求め、電流ループゲイン項1にその
値Kを設定する手段であり、電流iと電気角θに対する
電流ループゲイン値Kの関係をあらかじめ求めて格納し
ておき、電流iに対するフィードバック電流ifbとロ
ータの電気角θを変数として入力し、その値に対する電
流ループゲインKを出力する。そして、この求めた電流
ループゲインKを電流ループゲイン項1に設定すること
により、電流iと電気角θの変化に対応した電流ループ
ゲイン値Kでリラクタンスモータを制御するものであ
る。
【0012】この電流iと電気角θに対する電流ループ
ゲインKに関係は、例えば図2に示す関係図により表す
ことができる。図2ではこれらの関係を、電流iと電気
角θをX座標及びY座標にとり、電流ループゲインKを
Z座標にとって表している。図2において、電気角θが
180°〜360°におけるゲインKは、電気角θが0
°〜180°におけるゲインKと電気角180°に対し
て対称となっている。
【0013】本発明のリラクタンスモータの制御におい
ては、所望の良好な電流波形が得られるような電流iと
電気角θに対する電流ループゲインKの関係をあらかじ
め定めておき、電流iと電気角θの変化に対応してこの
電流ループゲインKを求め、電流ループゲインの項の値
Kを設定する。
【0014】(電流ループゲインの演算手段の構成例
1)次に、電流iと電気角θに対する電流ループゲイン
Kを出力する電流ループゲインの演算手段の第一の構成
例について説明する。この第一の構成例においては、電
流ループゲインKの演算手段3において、電気角θと電
流iに対応する電流ループゲインKをデータテーブルの
形式で記憶しておき、リラクタンスモータのロータの電
気角θと励磁電流の検出値ifbを変数として、対応す
る電流ループゲインKをそのデータテーブルから求め
る。そして、求めた電流ループゲインKを電流ループ中
の電流ループゲイン項に設定することによって、式
(2)で表される電流iの時定数(R/K・L)を所望
の値とするものである。
【0015】図3は、電流ループゲインKのデータテー
ブルの例を示している。このデータテーブルの横軸は電
流ifbの値を表し、縦軸は電気角θの値を表し、テー
ブル中の値は電流ループゲインKの値を表している。例
えば、電流ifbが1Aで電気角0°の場合には、電流
ループゲインKとして5を設定することを示している。
なお、このデータテーブルは一例であり、電流ループゲ
インKの値の単位はモータやその他の設定定数に応じて
設定することができるは比例定数を示している。また、
図3の表において、前記図2と同様に電気角θが180
°〜360°におけるゲインKは、電気角θが0°〜1
80°におけるゲインKと電気角180°に対して対称
の関係になっている。この電流ループゲインKのデータ
テーブルは、ROMあるいはRAM等の記憶手段にあら
かじめ格納しておき、ロータの電気角θと励磁電流の検
出値ifbをアドレスとして出力するよう構成すること
ができ、サーボ系のCPUによって実行することができ
る。
【0016】(電流ループゲインの演算手段の構成例
2)電流iと電気角θに対する電流ループゲインKを出
力する電流ループゲインの演算手段の第二の構成例は、
電流ループゲインKの演算手段3において、電気角θと
電流iに対応する電流ループゲインKを関係式の形式で
記憶しておき、リラクタンスモータのロータの電気角θ
と励磁電流の検出値ifbを変数として、対応する電流
ループゲインKをその関係式の演算により求める。そし
て、求めた電流ループゲインKを電流ループ中の電流ル
ープゲイン項に設定することによって、式(2)で表さ
れる電流iの時定数(R/K・L)を所望の値とするも
のである。この関係式としては、例えば、近似式を用い
ることができる。前記図2に示した関係図において、あ
らかじめ求めた電流iと電気角θとゲインKの値の関係
を黒点で示すと、それらの黒点間は直線近似される近似
式によって表すことができる。そこで、あらかじめこの
近似式を求めておき、この近似式にロータの電気角θと
励磁電流の検出値ifbを変数として代入してゲインK
の値を求めることができる。
【0017】また、図2中の黒点で囲まれる平面を表す
近似式を求め、この近似式によって前記と同様にして求
めることもできる。この電流ループゲインKの近似式
は、ROMあるいはRAM等の記憶手段にあらかじめ格
納しておき、ロータの電気角θと励磁電流の検出値if
bを変数として近似式の解を電流ループゲインKの値と
して出力するよう構成することができ、サーボ系のCP
Uによって実行することができる。
【0018】(電気角及び励磁電流に対する電流ループ
ゲインの関係の算出)次に、本発明のリラクタンスモー
タの制御における電気角及び励磁電流に対する電流ルー
プゲインの関係の算出について説明する。本発明のリラ
クタンスモータの制御においては、データテーブルや関
係式によって表される電気角及び励磁電流に対する電流
ループゲインの関係を用いて、電気角及び励磁電流の変
化に対して所望の電流波形が得られるように電流ループ
ゲインKの値を求めている。そのため、この電気角及び
励磁電流に対する電流ループゲインの関係をあらかじめ
求め、データテーブルあるいは近似式の形式によって記
憶しておく必要がある。この電気角及び励磁電流に対す
る電流ループゲインの関係は、実際にリラクタンスモー
タを駆動し、所望の電流波形が得られるときの電流値i
と電気角θとそのとき設定してある電流ループゲインK
を実測することによって求めることができる。
【0019】(変形例)本発明のリラクタンスモータの
制御に用いるロータの電気角及び励磁電流に対する電流
ループゲインの関係を、複数個の所望の電流波形に対応
してそれぞれ用意し、これらの複数個の関係の中から選
択することによって所望の電流波形を得られるよう電流
ループゲインを設定することができる。このロータの電
気角及び励磁電流に対する複数個の電流ループゲインの
関係は、データテーブルを用いる場合には記憶手段中に
複数個のデータテーブルを格納し、その複数個のデータ
テーブルの中から使用するデータテーブルを選択するこ
とにより行うことができ、また、近似式等の関係式を用
いる場合にも記憶手段中に複数個の関係式を格納し、そ
の複数個の関係式の中から使用する関係式を選択するこ
とにより行うことができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インダクタンス変化に対応した制御を行うことができる
スイッチ式リラクタンスモータの制御方法及びその装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明するブロック線図であ
る。
【図2】電流iと電気角θに対する電流ループゲインK
の関係を示す関係図である。
【図3】電流iと電気角θに対する電流ループゲインK
のデータテーブルである。
【図4】リラクタンスモータの回転方法を説明する図で
ある。
【図5】リラクタンスモータにおけるトルクを説明する
図である。
【図6】従来の実施例を説明するブロック線図である。
【図7】電気角θに対するインダクタンスLの変化を示
す図である。
【図8】電流値ifbに対するインダクタンスLの変化
を示す図である。
【符号の説明】
1 電流ループゲインの項 2 モータ項 3 電流ループゲインの演算手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチ式リラクタンスモータの電流を
    フィードバック制御する制御方法において、ロータの電
    気角と励磁電流を検出し、あらかじめ求めておいたロー
    タの電気角及び励磁電流に対する電流ループゲインの関
    係を用いて前記検出値に対応する電流ループゲイン値を
    求め、該電流ループゲイン値を電流ループ中の電流ルー
    プゲインに設定することを特徴とするスイッチ式リラク
    タンスモータの制御方法。
  2. 【請求項2】 ロータの電気角及び励磁電流に対する電
    流ループゲインの関係はテーブル形式で求められてお
    り、ロータの電気角と励磁電流の検出値に対応するテー
    ブル値によって電流ループゲイン値を求めることを特徴
    とする請求項1記載のスイッチ式リラクタンスモータの
    制御方法。
  3. 【請求項3】 ロータの電気角及び励磁電流に対する電
    流ループゲインの関係は演算式で求められており、ロー
    タの電気角と励磁電流の検出値を該演算式に代入して電
    流ループゲイン値を求めることを特徴とする請求項1記
    載のスイッチ式リラクタンスモータの制御方法。
  4. 【請求項4】 前記演算式はロータ電気角と励磁電流を
    変数とする近似式である請求項3記載のスイッチ式リラ
    クタンスモータの制御装置。
  5. 【請求項5】 スイッチ式リラクタンスモータの電流を
    フィードバック制御する制御装置において、ロータの電
    気角を検出する手段と、励磁電流を検出する手段と、ロ
    ータ電気角と励磁電流に応じた電流ループゲイン値を演
    算し、演算して得た電流ループゲイン値を電流ループ中
    の電流ループゲインに設定する電流ループゲイン演算手
    段を備えたこと特徴とするスイッチ式リラクタンスモー
    タの制御装置。
  6. 【請求項6】 前記電流ループゲイン演算手段は、ロー
    タ電気角と励磁電流を変数とし電流ループゲイン値をテ
    ーブル値とするテーブルを備えたことを特徴とする請求
    項5記載のスイッチ式リラクタンスモータの制御装置。
  7. 【請求項7】 前記電流ループゲイン演算手段は、ロー
    タ電気角,励磁電流,及び電流ループゲイン値の関係式
    を備え、ロータ電気角と励磁電流を変数として電流ルー
    プゲイン値を出力する演算手段を備えたことを特徴とす
    る請求項5記載のスイッチ式リラクタンスモータの制御
    装置。
  8. 【請求項8】 前記ロータ電気角,励磁電流,及び電流
    ループゲイン値の関係式は、ロータ電気角と励磁電流を
    変数とする近似式である請求項7記載のスイッチ式リラ
    クタンスモータの制御装置。
JP6151591A 1994-06-09 1994-06-09 スイッチ式リラクタンスモータの制御方法及びその装置 Withdrawn JPH07337084A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013074714A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Thk Co Ltd モータ制御装置、及びモータ制御方法
JP2014187859A (ja) * 2013-02-21 2014-10-02 Denso Corp スイッチトリラクタンスモータの制御装置及び制御方法

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