JPH0733692A - 1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロパンの精製法 - Google Patents
1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロパンの精製法Info
- Publication number
- JPH0733692A JPH0733692A JP18304593A JP18304593A JPH0733692A JP H0733692 A JPH0733692 A JP H0733692A JP 18304593 A JP18304593 A JP 18304593A JP 18304593 A JP18304593 A JP 18304593A JP H0733692 A JPH0733692 A JP H0733692A
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- Japan
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- pentafluoropropane
- tetrafluoropropanes
- molecular sieving
- carbon
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- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロパ
ンに含まれるテトラフルオロプロパン類を除去する。 【構成】 活性炭、特にモレキュラーシービングカーボ
ンと接触させ、テトラフルオロプロパン類を選択吸着さ
せる。
ンに含まれるテトラフルオロプロパン類を除去する。 【構成】 活性炭、特にモレキュラーシービングカーボ
ンと接触させ、テトラフルオロプロパン類を選択吸着さ
せる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリウレタンフォ−
ム、ポリオレフィンフォ−ム、ポリスチレンフォ−ムな
どの発泡剤あるいは冷媒等として有用な1,1,2,
2,3−ペンタフルオロプロパンの精製方法に関する。
ム、ポリオレフィンフォ−ム、ポリスチレンフォ−ムな
どの発泡剤あるいは冷媒等として有用な1,1,2,
2,3−ペンタフルオロプロパンの精製方法に関する。
【0002】
【従来技術とその解決しようとする課題】1,1,2,
2,3−ペンタフルオロプロパン(以下、HFC245
caと記す。)の製造方法としては、従来から各種の方
法が提案されている。例えば、特開平2−204443
の明細書に記載されているところによると、出発物質と
してジフルオロメチレン基を有するペンタフルオロプロ
パン類(C3HnCl3-n F 5:0≦n≦3)を水素化触媒の
存在下気相で水素化することにより、目的物であるHF
C245caを得ている。しかしながら、このような方
法で合成したHFC245caには、副生成物としてH
FC245caがさらに水素化されたテトラフルオロプ
ロパン類(CHF2CF2CH3,CH2FCF2CH2F)
が含まれることが多い。テトラフルオロプロパン類は蒸
留により分離できるが、経済性を考慮すると製品である
HFC245ca中への約0.1〜0.2重量%の混入
は避けられない。テトラフルオロプロパン類の毒性、有
害性については明白ではないものの、製品であるHFC
245caは広く一般的な用途での使用を考慮すると、
かかる安全性において疑問のある不純物を混入せしめる
のは好ましくなく、その含有量を低減することの重要性
は言うまでもない。
2,3−ペンタフルオロプロパン(以下、HFC245
caと記す。)の製造方法としては、従来から各種の方
法が提案されている。例えば、特開平2−204443
の明細書に記載されているところによると、出発物質と
してジフルオロメチレン基を有するペンタフルオロプロ
パン類(C3HnCl3-n F 5:0≦n≦3)を水素化触媒の
存在下気相で水素化することにより、目的物であるHF
C245caを得ている。しかしながら、このような方
法で合成したHFC245caには、副生成物としてH
FC245caがさらに水素化されたテトラフルオロプ
ロパン類(CHF2CF2CH3,CH2FCF2CH2F)
が含まれることが多い。テトラフルオロプロパン類は蒸
留により分離できるが、経済性を考慮すると製品である
HFC245ca中への約0.1〜0.2重量%の混入
は避けられない。テトラフルオロプロパン類の毒性、有
害性については明白ではないものの、製品であるHFC
245caは広く一般的な用途での使用を考慮すると、
かかる安全性において疑問のある不純物を混入せしめる
のは好ましくなく、その含有量を低減することの重要性
は言うまでもない。
【0003】
【問題点を解決するための具体的手段】本発明者らは、
蒸留法以外の精製法の開発を目的として固体物質による
HFC245caとテトラフルオロプロパン類の吸着特
性について鋭意検討を行った結果、活性炭、好ましくは
モレキュラ−シ−ビングカ−ボンがテトラフルオロプロ
パン類を選択的に吸着することを見出し、本発明に到達
した。
蒸留法以外の精製法の開発を目的として固体物質による
HFC245caとテトラフルオロプロパン類の吸着特
性について鋭意検討を行った結果、活性炭、好ましくは
モレキュラ−シ−ビングカ−ボンがテトラフルオロプロ
パン類を選択的に吸着することを見出し、本発明に到達
した。
【0004】すなわち、本発明は、テトラフルオロプロ
パン類を含むHFC245caと活性炭、好ましくはモ
レキュラ−シ−ビングカ−ボンとを液相で接触させるこ
とにより、実質的にテトラフルオロプロパン類を含まな
いHFC245caを得る方法である。
パン類を含むHFC245caと活性炭、好ましくはモ
レキュラ−シ−ビングカ−ボンとを液相で接触させるこ
とにより、実質的にテトラフルオロプロパン類を含まな
いHFC245caを得る方法である。
【0005】本発明で用いる活性炭は、木材、のこく
ず、木炭、やし殻炭、パーム核炭、素灰などを原料とす
る植物質系、泥炭、亜炭、褐炭、瀝青炭、無煙炭などを
原料とする石炭系、石油残渣、硫酸スラッジ、オイルカ
ーボンなどを原料とする石油系あるいは合成樹脂を原料
とする物などがある。これらのうち、特に塩化ビニリデ
ン樹脂から調製するモレキュラーシービングカーボン
(例えば、武田薬品工業(株)製)、瀝青炭から製造さ
れる活性炭(例えば、カルゴン粒状活性炭CAL(東洋
カルゴン(株)製)、GC−1(クラレケミカル(株)
製))、やし殻炭(例えば、武田薬品工業(株)製)な
どを好ましい例として挙げることができるが、特にこれ
らに限られない。モレキュラ−シ−ビングカ−ボンは、
その細孔径により各種の品種があるが、例えば、一般に
モレキュラーシービングカーボン4Aとして市販されて
いるモルシ−ボン5A(武田薬品工業(株)製)などが
好適に使用される。これらの活性炭、モレキュラーシー
ビングカーボンなどは硝酸、塩酸などの酸処理、熱処
理、水蒸気処理などの前処理を施したものを使用するこ
ともできる.本発明を実施する温度は、−30〜30℃
が好ましく、0〜30℃がより好ましい。−30℃以下
の温度では、低温を維持するために特殊な装置が必要と
なるなどの問題を生じ、一方、30℃を超える温度では
HFC245caの蒸発を抑えるため、凝縮器の設置あ
るいは加圧下での処理が必要となるので好ましくない。
処理圧力は特に限定する必要はないが、当該温度におい
てHFC245caが液体であることが必要であり、通
常、ゲ−ジ圧0〜1kg/cm2で実施するのが好まし
い。
ず、木炭、やし殻炭、パーム核炭、素灰などを原料とす
る植物質系、泥炭、亜炭、褐炭、瀝青炭、無煙炭などを
原料とする石炭系、石油残渣、硫酸スラッジ、オイルカ
ーボンなどを原料とする石油系あるいは合成樹脂を原料
とする物などがある。これらのうち、特に塩化ビニリデ
ン樹脂から調製するモレキュラーシービングカーボン
(例えば、武田薬品工業(株)製)、瀝青炭から製造さ
れる活性炭(例えば、カルゴン粒状活性炭CAL(東洋
カルゴン(株)製)、GC−1(クラレケミカル(株)
製))、やし殻炭(例えば、武田薬品工業(株)製)な
どを好ましい例として挙げることができるが、特にこれ
らに限られない。モレキュラ−シ−ビングカ−ボンは、
その細孔径により各種の品種があるが、例えば、一般に
モレキュラーシービングカーボン4Aとして市販されて
いるモルシ−ボン5A(武田薬品工業(株)製)などが
好適に使用される。これらの活性炭、モレキュラーシー
ビングカーボンなどは硝酸、塩酸などの酸処理、熱処
理、水蒸気処理などの前処理を施したものを使用するこ
ともできる.本発明を実施する温度は、−30〜30℃
が好ましく、0〜30℃がより好ましい。−30℃以下
の温度では、低温を維持するために特殊な装置が必要と
なるなどの問題を生じ、一方、30℃を超える温度では
HFC245caの蒸発を抑えるため、凝縮器の設置あ
るいは加圧下での処理が必要となるので好ましくない。
処理圧力は特に限定する必要はないが、当該温度におい
てHFC245caが液体であることが必要であり、通
常、ゲ−ジ圧0〜1kg/cm2で実施するのが好まし
い。
【0006】本発明を適用するHFC245caに含ま
れるテトラフルオロプロパン類の濃度は、蒸留精製条件
により広範囲にわたるが、0.1〜0.2重量%が一般
的である。
れるテトラフルオロプロパン類の濃度は、蒸留精製条件
により広範囲にわたるが、0.1〜0.2重量%が一般
的である。
【0007】本発明の実施態様は、回分式装置による方
法は当然可能であるが、より好ましくは流通式による方
法である。例えば、モレキュラ−シ−ビングカ−ボン5
Aを充填した管状容器にテトラフルオロプロパン類を含
むHFC245caを流通することで目的を達成するこ
とができる。
法は当然可能であるが、より好ましくは流通式による方
法である。例えば、モレキュラ−シ−ビングカ−ボン5
Aを充填した管状容器にテトラフルオロプロパン類を含
むHFC245caを流通することで目的を達成するこ
とができる。
【0008】以下に実施例を挙げて本発明を説明する
が、実施態様はこれに限るものではない。なお分析はい
ずれもガスクロマトグラフィで行った。
が、実施態様はこれに限るものではない。なお分析はい
ずれもガスクロマトグラフィで行った。
【0009】
実施例1 テトラフルオロプロパン類を0.2000重量%含むH
FC245ca50gを100ccガラス製フラスコに
仕込み、0℃とした後、粒状のモレキュラ−シ−ビング
カ−ボン5A(武田薬品工業(株)製)20gを添加
し、0℃に保ちながら振とうした.この結果、テトラフ
ルオロプロパン濃度は時間の経過に伴い表1の様に変化
した。分析値を表1に示す。
FC245ca50gを100ccガラス製フラスコに
仕込み、0℃とした後、粒状のモレキュラ−シ−ビング
カ−ボン5A(武田薬品工業(株)製)20gを添加
し、0℃に保ちながら振とうした.この結果、テトラフ
ルオロプロパン濃度は時間の経過に伴い表1の様に変化
した。分析値を表1に示す。
【0010】
【表1】
【0011】実施例2 実施例1と同様の実験を処理温度を20℃として行い、
テトラフルオロプロパン類の濃度の経時変化を測定し
た。
テトラフルオロプロパン類の濃度の経時変化を測定し
た。
【0012】実施例3 吸着剤として活性炭10g(GC−1,クラレケミカル
製)を使用する以外は実施例1と同様の実験を行った。
結果を表1に示す。
製)を使用する以外は実施例1と同様の実験を行った。
結果を表1に示す。
【0013】
【発明の効果】本発明の方法によると、1,1,2,
2,3−ペンタフルオロプロパンから蒸留により除去す
ることの困難なテトラフルオロプロパン類を、簡便な装
置と容易な操作で除去し得るという効果を奏する。
2,3−ペンタフルオロプロパンから蒸留により除去す
ることの困難なテトラフルオロプロパン類を、簡便な装
置と容易な操作で除去し得るという効果を奏する。
Claims (3)
- 【請求項1】テトラフルオロプロパンを活性炭により吸
着除去することを特徴とする1,1,2,2,3−ペン
タフルオロプロパンの精製法。 - 【請求項2】活性炭が、モレキュラ−シ−ビングカ−ボ
ンであることを特徴とする請求項1記載の1,1,2,
2,3−ペンタフルオロプロパンの精製法。 - 【請求項3】活性炭が、モレキュラ−シ−ビングカ−ボ
ン5Aであることを特徴とする請求項1記載の1,1,
2,2,3−ペンタフルオロプロパンの精製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18304593A JPH0733692A (ja) | 1993-07-23 | 1993-07-23 | 1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロパンの精製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18304593A JPH0733692A (ja) | 1993-07-23 | 1993-07-23 | 1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロパンの精製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0733692A true JPH0733692A (ja) | 1995-02-03 |
Family
ID=16128784
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18304593A Pending JPH0733692A (ja) | 1993-07-23 | 1993-07-23 | 1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロパンの精製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0733692A (ja) |
-
1993
- 1993-07-23 JP JP18304593A patent/JPH0733692A/ja active Pending
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