JPH0733663B2 - アンカー - Google Patents

アンカー

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JPH0733663B2
JPH0733663B2 JP3164997A JP16499791A JPH0733663B2 JP H0733663 B2 JPH0733663 B2 JP H0733663B2 JP 3164997 A JP3164997 A JP 3164997A JP 16499791 A JP16499791 A JP 16499791A JP H0733663 B2 JPH0733663 B2 JP H0733663B2
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JP
Japan
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synthetic resin
anchor
fiber
injection hose
grout
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Application number
JP3164997A
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JPH04363414A (ja
Inventor
晃代 山田
邦光 山田
Original Assignee
建設基礎エンジニアリング株式会社
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Publication date
Application filed by 建設基礎エンジニアリング株式会社 filed Critical 建設基礎エンジニアリング株式会社
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  • Piles And Underground Anchors (AREA)
  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はアンカーに関するもの
であり、細径合成樹脂繊維を引張材として使用したアン
カーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】アンカーの引張材として、従来は鋼より
線等の鋼製の引張材が使用されている。このような鋼製
の引張材は錆付くことが問題であり、錆による破断を防
止ために地中の水分が引張材に触れぬようにする工夫が
必要であった。このために、引張材として錆び付かない
材質のものを使用することが考えられる。このような錆
びない材質の引張材として、例えば特開昭64ー295
21号公報や特公平1ー146013号公報に記載され
たような繊維強化プラスチック(FRP)を使用した棒
状の引張材が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような棒状のプラ
スチックを使用した引張材であると、錆付きを防ぐこと
は可能であるが、従来の鋼製の引張材と同じく一本のロ
ッド状の部材であると、付着する面積は従来の鋼製の引
張材と変わらず、大きな付着力を得ることができない。
また、上記したような合成樹脂を採用したアンカーは極
めて高価で施工コストを高くさせるため、安価で実用性
を備えた合成樹脂繊維を採用したアンカーの開発が課題
となっていた。また工場で棒状に加工した合成樹脂を引
張材として使用すると、現場の状況に応じて引張材の太
さを変えるなどということは不可能であった。
【0004】この発明は以上のような課題を解決するた
めになされたもので、錆付かない合成樹脂繊維を引張材
として使用し、付着力の大きな、しかも安価で施工自由
度の高いアンカーを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるアンカ
ーは、細径合成樹脂繊維を引張材として使用するもので
ある。細径とはひとつの繊維が数ミクロンの繊維であ
り、この繊維を多数束ねるようにして使用するものであ
る。この細径合成樹脂繊維としては、例えばポリプロピ
レン繊維,カーボン繊維,ポリエチレン繊維などの繊維
が考えられる。この細径合成樹脂繊維をグラウト注入ホ
ースの外周に添わして配置する。プレストレス力を与え
る自由長部部分には、配置した細径合成樹脂繊維の外周
を覆うように自由長部シースを被せる。このようにグラ
ウト注入ホースに添わした状態で、合成樹脂繊維が折れ
曲がらないようにして細径合成樹脂繊維を掘削孔内に挿
入する。この掘削孔内にセメント系グラウトを注入して
引張材を定着する。
【0006】細径合成樹脂繊維は互いに平行となるよう
に配設することが望ましい。注入ホースは外周面に凹凸
を有する異形ホースとして、合成樹脂繊維がホースの周
囲ににてズレないようにすることもできる。また細径合
成樹脂繊維は、注入ホースの外周にほぼ繊維層が一定と
なるようほぼ均等に配設する。
【0007】
【実施例】以下、図に示す一実施例に基づきこの発明を
詳細に説明する。図において1は引張材であって、細径
合成樹脂繊が使用されている。細径とは数ミクロンとい
う細さであり、実施例ではポリプロピレン繊維が使用さ
れている。この細径合成樹脂繊維を多数本使用する。2
は鋼管等からなるグラウト注入ホースであり、実施例で
は外周面に波型の凹凸のある異形ホースが使用されてい
る。このグラウト注入ホース2の周囲に添わし、細径合
成樹脂繊維を束ねて層となるように配設する。細径合成
樹脂の層は、図2・3に示すように、周方向に均等に配
置されるようにする。細径合成樹脂繊維はバラけること
のないように、ホース2の長手方向に適宜間隔づつ離し
た位置でひも3によって束ねてある。引張材1の自由長
部部分はポリエチレンなどの合成樹脂製の自由長部シー
ス4内に通してある。自由長部シース4内にはグリース
が充填してある。引張材1の定着部部分は細径合成樹脂
繊維のまま剥出しにしてある。
【0008】以上のようなアンカーを掘削孔5内に挿入
する。引張材1である細径合成樹脂繊維は髪の毛のよう
にシナリ易いが、グラウト注入ホース2の外周に束ねて
あるため、束ねた状態で掘削孔5内に挿入できる。グラ
ウト注入ホース2を通して掘削孔5内にセメント系グラ
ウト材6を注入する。グラウト材6を充填しながら、注
入ホース2を掘削孔5から徐々に引き抜く。グラウト材
6に定着部の剥出しとなった細径合成樹脂繊維が付着
し、アンカーが定着される。自由長部は自由長部シース
4内に通してあるため、引張材1は付着せず、プレスト
レス力を与えることによって自由に伸長することができ
る。
【0009】図4に示すのは、アンカーの引張材1を固
定するアンカーヘッドであり、鋼製で盤状の定着部材8
の中心に引張材挿通孔7が貫通してある。引張材挿通孔
7の内径は、地山側に行くにつれて徐々に小さくなって
いる。この定着部材8の引張材挿通孔7内に自由長部シ
ース4から突出させた引張材である細径合成樹脂繊維が
配置してある。この細径合成樹脂繊維が引張材挿通孔7
の内周面に添わしてある。これら細径合成樹脂繊維を押
えるように半裁円錐形状のコーン9が引張材挿通孔7内
に配置してある。実施例ではコーン9の周面には複数の
穴10が多数開けてあるが、網によってコーン9を形成
することもできる。
【0010】コーン9によって細径合成樹脂繊維を引張
材挿通孔7の内周面に押さえつけた状態で、セメント系
グラウト材などの硬化材11を充填して硬化させる。硬
化材11が硬化することによって細径合成樹脂繊維と付
着して、引張材1が固定される。引張材挿通孔7は内径
が地山側に行くにつれて徐々に小さくなっているため、
その中に充填した硬化材11は半裁円錐状の形状をして
いる。したがって荷重がかかった場合、硬化材11がく
さびのように引張材挿通孔7の内周面とかみ合って抜け
ることがない。
【0011】
【発明の効果】この発明は以上のような構成を有し、以
下の効果を得ることができる。 錆び付かない細径合成樹脂繊維の引張材を使用してア
ンカーを構成するため、定着部部分に定着シースを使用
しなくても腐蝕することがなく、引張材が破断する恐れ
がない。 多数本の合成樹脂繊維をバラけたまま使用し、これを
掘削孔内に挿入してグラウト材によって定着させるた
め、各繊維の表面積がそのまま付着面積となってグラウ
ト材と付着するため、従来の鋼製や合成樹脂ロッド状の
引張材より遥かに広い付着面積によって強固に付着する
こととなる。 多数本のバラけたままの合成樹脂繊維を、注入ホース
の周囲に束ねた状態にして掘削孔に挿入するため、繊維
の状態のままでも掘削孔内に挿入可能である。 高価な棒(ロッド)状に成形した合成樹脂を使用する
のでなく、繊維のまま使用するため、材料費が安くな
り、安価で迅速な施工が可能となる。 合成樹脂繊維を繊維のまま使用するので、現場で施工
状況に応じて自由に繊維の本数や長さを変えてアンカー
を構成することができる。したがって従来の棒状に加工
された合成樹脂を引張材として使用するよりも、遥かに
安価で合理的な施工が可能となる。 注入ホースとして周面に凹凸のある異形シースを使用
することによって、細径合成樹脂繊維がズレないように
して掘削孔内に挿入できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるアンカーの全体図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】アンカーヘッドの斜視図である。
【図5】その断面図である。
【符号の説明】
1 引張材 2 グラウト注入ホース 3 ひも 4 自由長部シース 5 掘削孔 6 グラウト材 7 引張材挿通孔 8 定着部材 9 コーン 10 穴 11 硬化材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グラウト注入ホースの外周に引張材とな
    る多数本のバラけた細径合成樹脂繊維を多数本添わして
    配設して、自由長部部分にはその外側を覆うように自由
    長部シースを被せ、グラウト注入ホースに添わして束ね
    た状態で細径合成樹脂繊維を掘削孔内に挿入し、掘削孔
    内にセメント系グラウトを注入することを特徴とするア
    ンカー。
  2. 【請求項2】 注入ホースは外周面に凹凸を有する異形
    ホースとしたことを特徴とする請求項1記載のアンカ
    ー。
JP3164997A 1991-06-10 1991-06-10 アンカー Expired - Lifetime JPH0733663B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3164997A JPH0733663B2 (ja) 1991-06-10 1991-06-10 アンカー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3164997A JPH0733663B2 (ja) 1991-06-10 1991-06-10 アンカー

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Publication Number Publication Date
JPH04363414A JPH04363414A (ja) 1992-12-16
JPH0733663B2 true JPH0733663B2 (ja) 1995-04-12

Family

ID=15803885

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JP3164997A Expired - Lifetime JPH0733663B2 (ja) 1991-06-10 1991-06-10 アンカー

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6429521A (en) * 1987-07-25 1989-01-31 Shimizu Construction Co Ltd Ground anchor and its fixing device
JP2554513B2 (ja) * 1987-12-03 1996-11-13 清水建設株式会社 埋込み部材の定着端部構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04363414A (ja) 1992-12-16

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