JPH07336257A - 自動車用交通情報放送選択装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各地域毎に受信可能な放送局の最新の放送予
定に基づいて交通情報番組を選択できる自動車用交通情
報選択装置を提供する。 【構成】 番組タイムテーブルの更新情報を受信する更
新情報受信手段２２と、上記更新された番組タイムテー
ブルを記憶する第１記憶手段２３と、現在の日時データ
を算出する時計手段２５と、各放送局毎のエリアテーブ
ルを記憶する第２記憶手段２４と、現在の位置，日時デ
ータに基づいてエリアテーブルとタイムテーブルとを検
索し、現在位置で受信可能でかつ現在交通情報を放送中
の，又は最も近い時刻に放送開始する放送局を示す選局
データを交通情報放送受信手段２０に出力する選局制御
手段２６とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、カーラジオ等により交
通情報放送を選択受信するための自動車用交通情報放送
選択装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、ラジオ放送，テレビジョン放送
で自動車向けに交通情報の番組が各放送局ごとにほぼ毎
日決まった時間に放送されているが、どの時刻にどの放
送局で交通情報の番組を放送しているか容易にはわから
ない。この問題に対応するために、新聞の番組欄や各番
組の放送予定を記載した専門冊子が発行されており、こ
れらを見ればどの時刻にどの放送局で交通情報の番組を
放送しているか知ることはできる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、ドライバが運
転中に上記新聞や専門冊子を見ることは難しく、又放送
局の都合により交通情報の放送が予定していた時刻から
変更されることがしばしばあり、このような場合に対応
するために常に最新の冊子等を入手しておく必要があ
る。またこの方法は、特に自動車による移動範囲が広い
時には、各地域毎に受信可能な放送局全ての冊子等が必
要となることからさらに困難となる。

【０００４】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
ものであり、各地域毎に受信可能な放送局の最新の放送
予定に基づいて交通情報番組を選択できる自動車用交通
情報放送選択装置を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、図１０に示す
ように、自動選局式カーラジオ等の交通情報放送受信手
段２０と、カーナビゲーションシステム等の自動車の現
在位置検出手段２１とを備えた自動車に設けられ、上記
交通情報放送受信手段２０による受信放送局を選択する
ための自動車用交通情報放送選択装置２８において、各
放送局毎の放送日時等の交通情報放送予定を示す番組タ
イムテーブルの更新情報を受信する更新情報受信手段２
２と、上記更新情報に応じて更新された番組タイムテー
ブルを記憶する第１記憶手段２３と、現在の日時データ
を算出又は外部から受信する時計手段２５と、上記各放
送局毎の受信可能領域を示すエリアテーブルを記憶する
第２記憶手段２４と、上記現在位置検出手段２１からの
現在位置情報ａと上記時計手段２５からの日時データｂ
とに基づいて、上記エリアテーブルと番組タイムテーブ
ルとを検索し、現在位置で受信可能でかつ現在交通情報
を放送中の，又は最も近い時刻に放送開始する放送局を
示す選局データｃを交通情報放送受信手段２０に出力す
る選局制御手段２６とを備えたことを特徴としている。

【０００６】

【作用】本発明に係る自動車用交通情報放送選択装置２
８では、更新情報受信手段２２が番組タイムテーブルの
更新情報を受信し、番組タイムテーブルの内容を常に最
新のものとする。そして、選局制御手段２６が、現在位
置検出手段２１からの現在位置情報ａと時計手段２５か
らの日時データｂとに基づいて、エリアテーブルと番組
タイムテーブルとを検索し、現在位置において受信可能
でかつ現在交通情報を放送中の、又は最も近い時刻に放
送を開始する放送局を示す選局データｃを交通情報放送
受信手段２０に出力する。

【０００７】このように更新情報受信手段２２により番
組タイムテーブルの更新情報を受信するとともに、選局
制御手段２６により上記更新された番組タイムテーブル
及びエリアテーブルを検索するようにしたので、常に最
新の番組タイムテーブルから現在の位置において受信可
能で、かつ現時点で交通情報を放送中の，又は最も近い
時刻に放送開始する放送局を選局でき、ドライバが運転
中に新聞や冊子を見ることを不要にでき、また、各地域
毎に受信可能な放送局全ての最新の冊子等を用意するこ
とを不要にできる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図１は本発明の一実施例による自動車用情報
受信装置が適用されたシステムのブロック図、図２，図
３は上記装置の受信動作を示すフローチャート、図４は
上記装置のテーブルの更新動作を示すフローチャート、
図５は更新データのフォーマット示す図、図６は時刻テ
ーブル、図７は局名テーブル、図８は各放送局の番組タ
イムテーブル、図９は各放送局の受信エリアテーブル、
図１０は本発明のクレーム構成図である。

【０００９】図において本実施例のシステム１５は、情
報を加工し入力する情報センタ１１と、該センタ１１か
ら電話回線１２を介して伝送された情報を無線で送信す
るページャ基地局１３と、自動車に搭載され、上記送信
された情報とともに交通情報を受信する自動車用情報受
信装置１６とから構成されている。

【００１０】上記自動車用情報受信装置１６は、交通情
報番組を放送する各放送局，受信エリア，放送時刻，各
曜日における放送の有無を識別するための種別等からな
る図６〜９に示すようなテーブルデータが予め記憶され
た書換自在のＩＣカード（番組タイムテーブル更新記憶
手段，エリアテーブル記憶手段）１と、該ＩＣカード１
が挿脱自在に挿入可能なカード挿入口３を備えるととも
に、曜日データを算出するナビゲーション制御部（選局
制御手段，時計手段）２と、日時データとともに、人工
衛星からの電波を受信して現在位置データを算出するＧ
ＰＳ(Global Positioning System) 受信機（時計手段，
現在位置検出手段）と、放送予定等を表示する表示部６
と、音声信号を出力するスピーカ７と、自動選局機能を
備えたカーラジオ（交通情報放送受信手段）９と、上記
ページャ基地局１３からの情報を受信するページャ受信
機（更新情報受信手段）１４とから構成されている。な
お、上記曜日データ，日時データは上記人工衛星やペー
ジャ基地局１３から送信されるカレンダー情報により常
に正確に保たれている。

【００１１】ここで上記ＩＣカード１には、図６に示す
時刻テーブル，図７に示す局名テーブル，図８に示す種
別テーブルからなる交通情報タイムテーブルと、図９に
示すエリアテーブルという形で各放送局の交通情報番組
の放送に関する番組データが記憶されている。

【００１２】上記時刻テーブルは、各放送局に割り付け
られた放送局番号，放送時刻及び放送曜日の有無を表す
種別番号からなり、放送時刻順に配列されて構成されて
いる。

【００１３】上記局名テーブルは、放送局番号，放送局
名及び周波数からなり、放送局番号順に配列されて構成
されている。

【００１４】また上記種別テーブルは、種別番号と、こ
れら各番号に対応して各曜日及び祝祭日における放送の
有無を示すパターンとから構成されており、“１”，
“０”はそれぞれ放送あり，放送なしを表している。

【００１５】また図９に示す上記エリアテーブルは各放
送局毎に備えられており、何れのテーブルにおいても緯
度，経度で特定されるエリアにおける受信可能，不可能
を“１”，“０”により表している。

【００１６】ここで、図１０に基づいて本発明の特許請
求の範囲と上記実施例装置の構成との対応について説明
する。図１０において、本発明の特許請求の範囲におけ
る交通情報放送受信手段２０は上記実施例装置では自動
選局機能を備えたカーラジオ９に対応し、また、現在位
置検出手段２１は自動車のカーナビゲーションシステム
を構成するＧＰＳ受信機５に対応する。そして、各放送
局毎の番組タイムテーブルの更新情報を受信する更新情
報受信手段２２はページャ受信機１４に対応し、番組タ
イムテーブルを記憶する第１記憶手段２３とエリアテー
ブルを記憶する第２記憶手段２４とは共にＩＣカード１
に対応する。また、現在の日時データを算出又は外部か
ら受信する時計手段２５は、曜日データについてはナビ
ゲーション制御部２に、日時データについてはＧＰＳ受
信機５にそれぞれ対応している。そして、現在位置検出
手段２１からの現在位置情報と時計手段２５からの日時
データとに基づいて、第１記憶手段２３と第２記憶手段
２４とを検索し、現在位置で受信可能でかつ現在交通情
報を放送中の放送局を示す選局データを交通情報放送受
信手段２０に出力する選局制御手段２６は、ナビゲーシ
ョン制御部２に対応する。また、上記更新情報受信手段
２２に情報を送信する更新情報外部発信局２７は無線で
情報を送信するページャ基地局１３に対応する。

【００１７】そして、上述の、更新情報受信手段２２と
第１記憶手段２３と第２記憶手段２４と時計手段２５と
選局制御手段２６とで本発明の交通情報放送選択装置２
８を構成しており、また、この交通情報放送選択装置２
８と現在位置検出手段２１と交通情報放送受信手段２０
とが自動車用情報受信装置（車載装置）１６として自動
車に搭載されている。

【００１８】次に、主に図２，３に基づいて本実施例装
置の交通情報番組の受信動作を説明する。本装置１６の
電源スイッチ（不図示）がオンされると、上記ナビゲー
ション制御部２より上記ＧＰＳ受信機５に現在位置情報
がリクエストされて、該ＧＰＳ５からの位置情報（緯
度，経度）に基づき図９に示す各放送局毎の受信エリア
テーブルから現在位置で受信可能な放送局が検索される
（ステップＳ１〜Ｓ３）。

【００１９】そして、上記ナビゲーション制御部２によ
り、ＧＰＳ受信機５からの日時データが取り込まれると
共に（ステップＳ４）、内蔵メモリのカレンダから曜日
データが取り込まれ（ステップＳ５）、これらのデータ
に基づき、現在の曜日，時刻及び祝祭日の区別が判断さ
れる。

【００２０】続いて、現在の曜日に放送有りを示す種別
番号が種別テーブルから読み取られ（ステップＳ６）、
読み取られた種別番号に該当する放送局番号及び放送時
刻が時刻テーブルからリストアップして読み取られ（ス
テップＳ７）、読み取られたこれらの放送時刻のうち現
在時刻に最も近い放送予定の放送局名及び周波数が局名
テーブルから読み取られる（ステップＳ８）。

【００２１】上記読み取られた番組が現在放送中でなけ
れば放送中ランプ（不図示）を点滅させて（ステップＳ
９〜Ｓ１０）、放送時刻となるまで以降の処理は待機さ
れる。上記番組が放送中であれば上記ランプを点灯させ
るとともに、上記カーラジオ９に選局指令が出力され自
動選局されて交通情報が受信される（ステップＳ１１〜
Ｓ１２）。そして、該交通情報放送が終了すると上記選
局指令が出される前の周波数への復帰指令が出されて以
前に選局されていた放送が受信された後、上記ステップ
Ｓ１に移行する。

【００２２】このように本実施例装置では、現在位置で
受信可能な放送局をエリアテーブルから検索し、該検索
された放送局で、かつ交通情報を放送中の放送局を番組
タイムテーブルから時刻，曜日に基づいて選局するよう
にしたので、現在放送中の交通情報放送を現在の場所で
聞くことができ、ドライバが運転中に番組表等を見るこ
とを不要にできる。また、現在放送中でないときは放送
予定を表示するようにしたので、交通情報を聞き逃すこ
とを防止できる効果がある。

【００２３】次に、番組の放送日時に変更があった場合
の制御手順について説明する。番組の放送日時に変更が
あると上記ページャ基地局１３から更新データが送信さ
れ、上記更新データが自動車に搭載したページャ受信機
１４により受信されると、ナビゲーション制御部１２に
より、ＩＣカード１に記憶された番組データのうち、受
信された更新データの放送局，放送時刻に対応する番組
データが検索され、対応する番組データがあれば、この
番組データが更新データに基づいて変更，或いは削除さ
れ、対応する番組データがなければ更新データに基づく
番組データが追加されてＩＣカード１に記憶される。

【００２４】上記番組データの更新動作を主に図４に基
づいてさらに詳細に説明する。ページャ受信機１４によ
りページャ基地局１３からの更新データの受信があれ
ば、受信された更新データの種別番号が“０”か否かの
判定がなされ（ステップＴ１）、判定結果がＹＥＳであ
れば種別番号が“０”で削除を意味するため、更新デー
タの放送局番号，放送時刻に該当する番組データが時刻
テーブル（図６参照）から削除され、その後動作を終了
する。

【００２５】一方、ステップＴ１の判定結果がＮＯであ
れば、更新データの放送局番号，放送時刻に該当する時
刻テーブルの番組データが更新データの内容に置き換え
られ、該当する番組データが時刻テーブルになければ更
新データの内容の番組データが新たに追加登録され、こ
のようにして時刻テーブルの番組データが更新データに
基づいて更新され（ステップＴ２）、その後動作を終了
する。

【００２６】具体的に説明すると、図６の時刻テーブル
に示す放送局番号が“１”，放送時刻が“７：０５”，
種別番号が“１”の番組データを削除する場合には、図
５に示す更新データとして、放送局番号が“１”，放送
時刻が“７：０５”，種別番号が“０”の内容が送信さ
れ、この更新データに基づいて時刻テーブル中の該当す
る番組データが削除される。

【００２７】一方、図６中の放送局番号が“１”，放送
時刻が“７：０５”，種別番号が“１”の番組データの
種別番号を“２”に変更する場合には、図５に示す更新
データとして、放送局番号が“１”，放送時刻が“７：
０５”，種別番号が“２”の内容が送信され、この更新
データに基づいて時刻テーブル中の該当する番組データ
の種別番号が“２”に変更される。

【００２８】また、同じ番組データの放送時刻を“７：
０５”から“７：１０”に変更する場合には、例えば上
記した削除の場合と同じ手順で図６中の放送局番号が
“１”，放送時刻が“７：０５”，種別番号が“１”の
番組データが一旦削除されたのち、放送局番号が
“１”，放送時刻が“７：１０”，種別番号が“１”の
内容の更新データに基づき、時刻テーブルにこの更新デ
ータの同じ内容の時刻テーブルが追加されることによっ
て、放送時刻の変更が行われる。このとき、時刻テーブ
ルの追加後に削除を行っても同じ結果となる。

【００２９】さらに、新たに番組データを時刻テーブル
に追加するだけの場合には、更新データの内容と同じ内
容の番組データが時刻テーブルに追加されることにな
る。

【００３０】このように、ＩＣカード１内の番組データ
を最新のものに更新するようにしたので、交通情報番組
の最新の放送予定を容易にかつ的確に把握することがで
き、交通情報を聞き逃すことを防止でき、また、放送予
定を記載した冊子等を不要とできる。

【００３１】

【発明の効果】以上のように本発明に係る自動車用交通
情報放送選択装置によれば、現在の位置において受信可
能で、かつ現在放送中又は現在の時刻に最も近い放送時
刻に放送予定の交通情報番組をカーラジオに選局させる
ようにしたので、何れの場所においても必要に応じて交
通情報を聞くことができる効果があり、また、番組の放
送日時等の更新データに応じて番組タイムテーブルを更
新するようにしたので運転地域の放送局の最新の番組表
等を用意することを不要にできる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例による自動車用交通情報選択
装置が適用されたシステムのブロック図である。

【図２】上記実施例装置の受信動作を説明するためのフ
ローチャートである。

【図３】上記実施例装置の受信動作を説明するためのフ
ローチャートである。

【図４】上記実施例装置のテーブルの更新動作を示すフ
ローチャートである。

【図５】上記実施例装置の更新データのフォーマットを
示す図である。

【図６】上記実施例装置の時刻テーブルである。

【図７】上記実施例装置の局名テーブルである。

【図８】上記実施例装置の番組タイムテーブルである。

【図９】上記実施例装置の受信エリアテーブルである。

【図１０】上記実施例装置のクレーム構成図である。

【符号の説明】 ２０ 交通情報放送受信手段 ２１ 現在位置検出手段 ２２ 更新情報受信手段 ２３ 第１記憶手段 ２４ 第２記憶手段 ２５ 時計手段 ２６ 選局制御手段 ２８ 自動車用交通情報放送選択装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動選局式カーラジオ等の交通情報放送
   受信手段と、カーナビゲーションシステム等の自動車の
   現在位置検出手段とを備えた自動車に設けられ、上記交
   通情報放送受信手段による受信放送局を選択するための
   自動車用交通情報放送選択装置において、各放送局毎の
   放送日時等の交通情報放送予定を示す番組タイムテーブ
   ルの更新情報を受信する更新情報受信手段と、上記更新
   情報に応じて更新された番組タイムテーブルを記憶する
   第１記憶手段と、現在の日時データを算出又は外部から
   受信する時計手段と、上記各放送局毎の受信可能領域を
   示すエリアテーブルを記憶する第２記憶手段と、上記現
   在位置検出手段からの現在位置情報と上記時計手段から
   の日時データとに基づいて、上記エリアテーブルと番組
   タイムテーブルとを検索し、現在位置で受信可能でかつ
   現在交通情報を放送中の，又は最も近い時刻に放送開始
   する放送局を示す選局データを上記交通情報放送受信手
   段に出力する選局制御手段とを備えたことを特徴とする
   自動車用交通情報放送選択装置。