JPH11340855A - 放送受信装置 - Google Patents

放送受信装置

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JPH11340855A
JPH11340855A JP14444698A JP14444698A JPH11340855A JP H11340855 A JPH11340855 A JP H11340855A JP 14444698 A JP14444698 A JP 14444698A JP 14444698 A JP14444698 A JP 14444698A JP H11340855 A JPH11340855 A JP H11340855A
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broadcast
night
time
station
sunrise
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JP14444698A
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English (en)
Inventor
Toru Yoshihara
徹 吉原
Hiroshi Kobayashi
弘 小林
Isamu Shinohara
勇 篠原
Hideki Odate
英樹 大舘
Susumu Matsumoto
晋 松本
Etsuo Kato
閲男 加藤
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Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動体に搭載され、昼夜と夜間でそれぞれ受
信可能な放送局を判定して一覧表示可能な放送受信装置
を提供する。 【解決手段】 GPS等を利用して現在時刻データ、現
在日付データを取得すると共に(ステップS1)、現在
位置データを算出する(ステップS2)。これらのデー
タに基づき現在時刻の昼夜判別処理を行い(ステップS
3)、日の出時刻、日の入り時刻に対する補正も行う。
予め保持する放送局用のデータテーブルを参照して、昼
間または夜間に受信可能な放送局を判別し(ステップS
4)、放送局一覧の表示が行われる(ステップS5)。
表示内容を確認することで、受信すべき放送局を判断す
ることが容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、GPS(Global Po
sitioning System)装置等を用いて現在位置を算出可能
な車載用チューナの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来から、AM放送やFM放送を受信可
能な車載用チューナを、近年急激に普及しつつあるナビ
ゲーションシステムと組み合わせることにより、受信可
能な放送局を自動的に表示するシステムが知られてい
る。このようなシステムにおいては、予め保持される放
送局の位置情報や受信可能エリア等の各種データと、ナ
ビゲーションシステムにてGPSを利用して得られる自
動車の位置情報とに基づいて、受信可能な複数の放送局
を判定し、所定の表示装置上に放送局名等の表示が行わ
れる。
【0003】ところで、放送局から送信される電波の伝
搬可能距離は、電離層の影響により伸び縮みする。そし
て、電離層の状態は太陽の活動に支配され、その電波伝
搬特性に対する影響は昼間と夜間とで異なり、昼間に比
べると夜間の方が電波の伝搬可能距離が長くなる。この
結果、昼間よりも夜間の方が、放送局の受信可能エリア
が広くなり、受信可能な放送局数は増加する。
【0004】このような特性に対応するためには、昼間
であるか夜間であるかを判断した上で、前述した予め保
持する放送局の受信可能エリア等のデータを変更する必
要がある。そのため、車内のイルミネーションランプに
連動して、スイッチオンとなったとき、夜間であると判
断して前記データの変更を行う方法が一般的に採用され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の車載用チューナにおいては、必ずしも夜間だけイル
ミネーションランプが点灯されるとは限らない。すなわ
ち、自動車がトンネル内を走行中や、霧が発生した場合
などにはイルミネーションランプを点灯させることがあ
り、この場合には、昼間であるにもかかわらず、夜間の
電波伝搬特性に対応したデータに変更されてしまう。よ
って、実際には受信困難な放送局名の表示が行われた
り、イルミネーションランプをオンオフさせる度に放送
局名等の表示が表れたり消えたりするなど、不具合が生
じることになる。
【0006】そこで、本発明はこのような問題点に鑑み
なされたものであり、移動しつつ使用される車載用チュ
ーナにおいて、昼間と夜間の電波伝搬特性を的確に反映
して自動車の位置にて受信可能な放送局を判定し、これ
らの放送局を表示して選局を容易に行うことが可能な放
送受信装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の放送受信装置は、現在位置を算出
する手段を備える移動体に搭載される放送受信装置であ
って、現在時刻を取得する現在時刻取得手段と、前記現
在時刻が昼間又は夜間の何れに属するかを判別する昼夜
判別手段と、少なくとも放送局の位置、送信周波数を含
む放送局データを複数の放送局について保持し、算出さ
れた前記現在位置と当該放送局データとに基づいて、前
記複数の放送局のそれぞれが前記昼夜判別手段の判別結
果に対応して昼間又は夜間において受信可能であるか否
かを判定する判定手段と、前記判定手段により受信可能
と判定された放送局のうち、指示された一の放送局を選
局して受信する選局手段とを備えることを特徴とする。
【0008】従って、この発明によれば、自動車等の移
動体に搭載される放送受信装置において、現在時刻を取
得し、これにより昼間又は夜間の何れであるかが判別さ
れる。そして、この移動体の現在位置が算出され、複数
の放送局についての放送局データを参照することで、昼
間において受信可能な放送局、あるいは夜間において受
信可能な放送局が判定される。受信可能と判定された放
送局は、指示により選局して受信することができる。こ
れにより、昼夜の判別結果を反映して放送局の受信可能
性が判定され、電離層の状態に起因して電波伝搬特性が
昼間と夜間とで異なる場合でも、放送局を適切に選局可
能になると共に、イルミネーションランプ等による昼夜
判別を行う場合に比べ、より正確な判定を行うことがで
きる。
【0009】請求項2に記載の放送受信装置は、請求項
1に記載の放送受信装置において、前記移動体は、GP
S衛星から送信される側位情報に基づいて現在位置を算
出すると共に、前記現在時刻取得手段は、当該GPS衛
星から送信される時刻情報から現在時刻を取得すること
を特徴とする。
【0010】従って、この発明によれば、現在時刻と現
在位置とを、GPS衛星の送信電波を受信して得るよう
にする。これにより、昼夜判別と放送局の受信可能性の
判定を、一層高精度に行うことができる。
【0011】請求項3に記載の放送受信装置は、請求項
1又は請求項2に記載の放送受信装置において、前記判
定手段により受信可能と判定された放送局に対応する前
記放送局データのうち、少なくとも前記送信周波数を表
示する表示手段を、更に備えること特徴とする。
【0012】従って、この発明によれば、受信可能と判
定された放送局の送信周波数が表示手段に表示される。
これにより、判定結果を視覚的に認識させることがで
き、昼間又は夜間に受信可能な放送局の周波数のうち何
れかを選択して、容易に選局を行えることになる。
【0013】請求項4に記載の放送受信装置は、請求項
3に記載の放送受信装置において、前記放送局データ
は、更に放送局名を含むものであり、前記表示手段は、
前記判定手段により受信可能と判定された放送局に対応
する前記放送局データのうち、前記送信周波数に加え、
前記放送局名を表示することを特徴とする。
【0014】従って、この発明によれば、受信可能と判
定された放送局の送信周波数と共に、放送局名も表示さ
れる。これにより、判定結果をより確実に把握でき、更
に容易な選局を行うことができる。
【0015】請求項5に記載の放送受信装置は、請求項
4に記載の放送受信装置において、前記表示手段は、前
記判定手段により昼間に受信不可能、かつ夜間に受信可
能と判定された放送局に対応する前記送信周波数と前記
放送局を表示するに際し、昼間においては、前記放送局
名のみを表示し、夜間においては、前記送信周波数と前
記放送局名を共に表示することを特徴とする請求項4に
記載の放送受信装置。
【0016】従って、この発明によれば、昼間と夜間と
の電波伝搬特性の違いにより、昼間には受信可能である
が夜間には受信可能な放送局について、表示手段におけ
る表示方法を変え、昼間には放送局名だけを、夜間には
放送局名と送信周波数の両方を、それぞれ表示する。こ
れにより、例えば昼間に受信できなくとも、一定時間経
過後、夜間になったとき、受信可能となるべき放送局の
把握が可能となる。
【0017】請求項6に記載の放送受信装置は、請求項
1から請求項5の何れかに記載の放送受信装置におい
て、前記現在時刻が属する現在日付を取得する現在日付
取得手段を、更に備え、前記昼夜判別手段は、取得され
た当該現在日付と算出された前記現在位置とに基づい
て、日の出時刻と日の入り時刻を求め、季節及び経度に
よる日の出及び日の入りの変動を補正した上で前記現在
時刻が昼間又は夜間の何れに属するかを判別することを
特徴とする。
【0018】従って、この発明によれば、現在時刻に加
えて現在日付が取得され、この現在日付と現在位置とか
ら日の出時刻、日の入り時刻を求め、日の出、日の入り
の季節変動と経度による変動を考慮した昼夜判定が行わ
れる。これにより、受信装置を使用する時期や地域の制
約を受けることなく、適切に放送局の受信可能性の判定
及び選局を行うことができる。
【0019】請求項7に記載の放送受信装置は、請求項
6に記載の放送受信装置において、前記昼夜判別手段
は、前記日の出時刻を所定時間早めて補正すると共に、
前記日の入り時刻を所定時間遅らせて補正し、当該補正
後の日の出時刻、日の入り時刻に基づいて前記現在時刻
が昼間又は夜間の何れに属するかを判別することを特徴
とする。
【0020】従って、この発明によれば、日の出時刻は
所定時間早めて、日の入り時刻は所定時間遅らせて、そ
れぞれ補正を行った後、昼夜判定が行われる。これによ
り、日の出、日の入り前後における昼間と夜間の中間状
態では、電波伝搬が短い方の昼間の状態にあると判断す
ることとなり、受信可能と判定された放送局が実際には
受信困難であるという事態を回避することができる。
【0021】請求項8に記載の放送受信装置は、請求項
6又は請求項7に記載の放送受信装置において、前記昼
夜判別手段は、前記現在時刻における日の出の位置を示
す日の出ラインと、前記現在時刻における日の入りの位
置を示す日の入りラインを求めると共に、前記判定手段
は、前記現在位置と前記放送局データ中の放送局の位置
とに基づいて、前記判定手段の判定対象である放送局と
前記現在位置との間に前記日の出ライン又は前記日の入
りラインがある場合には、前記昼夜判別手段の判別結果
が昼間であるものとして、当該放送局が受信可能である
か否かを判定することを特徴とする。
【0022】従って、この発明によれば、現在時刻にお
いて、日の出ラインと日の入りラインを求め、放送局の
位置から現在位置に至る間に、これら日の出ライン、日
の入りラインがある場合、すなわち、放送局の位置と現
在位置の何れか一方が昼間、他方が夜間である場合を昼
間であるものとして、各放送局の受信可能性を判定す
る。これにより、放送局から送信された電波が受信され
るまで、昼間の状態と夜間の状態を両方含んでいる場合
を、夜間ではなく昼間と考えるので、受信可能と判定さ
れた放送局が実際には受信困難であるという事態を回避
することができる。
【0023】請求項9に記載の放送受信装置は、請求項
1から請求項8の何れかに記載の放送受信装置におい
て、前記選局手段は、前記判定手段により受信可能と判
定された放送局のみ選局可能であることを特徴とする。
【0024】従って、この発明によれば、放送局を受信
する際に選局可能なものは、受信可能と判定された放送
局に限られる。これにより、その時点で受信不可能とな
っている放送局が誤って受信されるという事態を回避す
ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明す
る実施形態は、自動車に搭載される車載用ナビゲーショ
ンシステム及び放送受信装置について、本発明を適用し
た場合の実施形態である。
【0026】図1は、本実施形態における車載用ナビゲ
ーションシステムの全体構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態におけるナビゲーション
システムは、ジャイロ1と、GPS受信部2と、インタ
ーフェース3と、CPU4と、RAM5と、フラッシュ
メモリ6と、表示制御部7と、表示部8と、CD−RO
Mドライブ9と、外部インターフェース10とを含んで
全体が構成され、更に、チューナ部11が外部接続され
ている。
【0027】以上の構成において、ジャイロ1は、自動
車の方向転換に伴う回転角速度データや相対方位データ
などを出力する。また、GPS受信部2は、GPS衛星
から放射される電波を受信して側位データや時刻データ
を抽出し、自動車の絶対方位データを出力する。そし
て、これらのデータはインターフェース3を介してCP
U4に出力される。
【0028】CPU4は、ナビゲーションシステム全体
の動作を制御すると共に、入力されたデータを用いて演
算処理を行う。そして、RAM5は、各種データを読み
出し及び書き込み可能に記憶するメモリである。また、
フラッシュメモリ6は、CPU4による処理に必要な各
種データを格納する書き換え可能なメモリである。な
お、本実施形態においては、フラッシュメモリ6に予め
放送局の位置情報等の各種データが格納され、後述の受
信可能局の判定処理に際し、読み出される。
【0029】表示制御部7は、CPU4の制御の下、表
示部8において表示データを画像として表示させるよう
制御し、ディスプレイ等からなる表示部8に、その表示
データに対応する画像が表示される。このとき、図示し
ない表示用メモリに画像データを保持しておき、所定の
タイミングで読み出し又は書き込みを行うことにより、
表示部8における画像表示処理が行われる。
【0030】CD−ROMドライブ9は、地図データな
どの大容量データが格納されている記録媒体としてのC
D−ROMを読み出すために用いる。GPS受信部2か
らの側位データとCD−ROMドライブ9により読み込
まれた地図データを組み合わせることにより、算出され
る現在位置データの精度を高めることができる。なお、
CD−ROMドライブ9により、CPU4に実行させる
プログラムを読み込ませるようにしてもよい。
【0031】外部インターフェース10は、当該ナビゲ
ーションシステムの外部にある各種装置との間でデータ
を送受信するものである。そして、外部インターフェー
ス10を介して、本実施形態における放送受信装置とし
てのチューナ部11と接続されている。このチューナ部
11の詳細については後述する。
【0032】図2は、本実施形態におけるチューナ部1
1の構成を示すブロック図である。図2に示すように、
チューナ部11は、アンテナ12と、フロントエンド1
3と、PLL部14と、IF部15と、MPX部16
と、アンプ17と、スピーカ18と、システムコントロ
ール部19を備えている。
【0033】以上の構成において、アンテナ12から放
送局の送信電波が受信されると、フロントエンド13に
おいて、受信信号に対して増幅、帯域制限を行った後、
所定の設定周波数によるPLL部14からの出力信号を
入力して、特定の周波数を有する受信信号が選局され
る。そして、中間周波数に変換された受信信号がIF部
15を介して、MPX部16でステレオ復調され、音声
信号が出力される。この音声信号はアンプ17で増幅さ
れた後、スピーカ18から音声として出力される。
【0034】システムコントロール部19は、チューナ
部11全体の動作を総括的に制御すると共に、図示しな
い外部インターフェースを介して前述のナビゲーション
システム側と接続され、データの送受信を行うことがで
きる。また、システムコントロール部19は、PLL部
14に対し、指示された一の放送局に対応する周波数の
受信信号が受信されるよう設定を行う。このとき、図示
しない操作部を介して、選局すべき放送局を設定するこ
とが可能である。
【0035】次に、図3を用いて、本実施形態における
放送受信装置が、各放送局を受信するに際し、昼間と夜
間における受信可能エリアの違いについて説明する。
【0036】図3に示すように、所定の緯度及び経度上
に位置する放送局20と、放送受信装置を搭載する移動
体としての自動車21との関係を考える。放送局20
は、一定の送信電力により一定周波数で送信電波を送信
しているため、伝搬電波の到達距離は概ね一定となる。
そのため、この伝搬電波の到達距離に依存して一定の受
信可能エリアが定まる。この受信可能エリアを、一定半
径の円として設定すれば、この円の中に自動車21が含
まれるか否かを判断して、簡易に放送局20の受信の可
否が判定可能となる。
【0037】前述したように、電離層の影響により昼間
と夜間とで電波の伝搬特性が異なるため、図3に示すよ
うに、半径d1の円で表される昼間の受信可能エリア2
2と、半径d2の円で表される夜間の受信可能エリア2
3とではかなり違いが生じている。図3からわかるよう
に、電離層の性質に起因して、夜間の方が昼間に比べて
広い範囲で放送局20の受信が可能であることがわか
る。例えば、d1に対しd2は2倍程度になる。
【0038】そして、自動車21が放送局20から距離
Dだけ離れている場合には、d1、d2と、Dの関係に
応じて以下の3つのケースに分けることができる。
【0039】(1)D≦d1の場合は、自動車21の位
置において、昼間又は夜間の何れとも、放送局20から
の送信電波が受信可能となる。
【0040】(2)d1<D≦d2の場合は、自動車2
1の位置において、夜間のみ放送局20からの送信電波
が受信可能となり、昼間は受信困難となる。
【0041】(3)d2<Dの場合は、自動車21の位
置において、昼間又は夜間の何れとも、放送局20から
の送信電波が受信困難となる。
【0042】従って、自動車21の放送受信装置が受信
可能な放送局20を把握するには、放送局20及び自動
車21の位置情報を取得した上で、昼間であれば、前記
(1)に該当するかどうかを判断し、夜間であれば、前
記(1)又は(2)に該当するかどうかを判断すればよ
い。すなわち、受信を行うタイミングが昼間であるか、
あるいは夜間であるかを判別することが前提となる。
【0043】次に、本実施形態における受信可能放送局
の判定処理と表示処理について、図4に示すフローチャ
ートを用いて説明する。なお、図4は、現在時刻取得手
段、現在日付取得手段としてのGPSを利用可能な車載
用ナビゲーションシステムと放送受信装置に対して、本
発明を適用した場合に行われる概略の処理を示すフロー
チャートである。
【0044】なお、当該処理を行うに際しては、自動車
内の人間が、例えば、放送局一覧表示キーなどの所定の
キーを押下することを契機にすればよい。これにより、
放送受信装置の使用者が受信可能な放送局を把握するこ
とが必要となるタイミングにおいて、受信可能な放送局
が一覧表示されることになる。
【0045】処理が開始されると、ステップS1では、
現在の時刻を示す現在時刻データを取得する。また、季
節変動等を考慮して後述する昼夜判別を行う場合には、
現在日付データを併せて取得する。この現在時刻データ
及び現在日付データを取得するためには、GPS衛星か
らGPS受信部2を介して受信した信号から抽出する方
法と、自動車の車内に設置された時計等の計時手段から
取得する方法の2つがある。前者の方法を用いた方が正
確な現在時刻データが得られるが、後者の方法を用いた
方が処理を簡略化することができる。なお、両者を組み
合わせて、現在日付データをGPS衛星から受信する方
法で取得し、現在時刻データを自動車内に設けた計時手
段から取得するようにしてもよい。ただし、この場合に
は、時計などの計時手段が正確である必要がある。
【0046】ステップS2では、ナビゲーションシステ
ムの機能により、ジャイロ1あるいはGPS受信部2か
ら得られるデータ、CD−ROMドライブ9から読み出
される地図データなどに基づいて、自動車の現在位置を
示す現在位置データが算出される。この現在位置データ
は、緯度データと経度データを含むものである。なお、
既にナビゲーション動作が起動している場合は、算出済
みの現在位置データを用いるようにしてもよい。
【0047】ステップS3では、ステップS1で得た現
在時刻が昼間と夜間のどちらに属するかを判別する。す
なわち、前述したように、各放送局の受信可能エリアを
昼間と夜間の何れかに対応させるために必要な処理であ
る。このとき、より正確な昼夜判別を行うためには、日
の出と日の入りを考慮する必要がある。つまり、日の出
と日の入りの季節や地域に応じた変動を反映した処理を
行うため、現在時刻データに加えて現在日付データと現
在位置データを判断材料として、日の出と日の入りの地
域的な経時変化を示す日の出ライン及び日の入りライン
を求めるものである。これにより、日の出ライン及び日
の入りラインとの相対的な位置関係に基づいて、正確に
昼夜を判別することができる。なお、この処理の詳細に
ついては後述する。
【0048】ステップS4では、現在位置データと昼夜
の判別結果から、複数の放送局について、それぞれ受信
可能か否かを判定する。このとき、複数の放送局の位置
データ、送信周波数、受信可能エリアなどからなるデー
タテーブルを参照するようにすることで、受信可能か否
かが容易に判断可能となる。
【0049】ここで、図5に、このような放送局用のデ
ータテーブルの一例を示す。当該データテーブルには、
図5(a)に示すデータテーブルAと図5(b)に示す
データテーブルBの2種がある。これら各データテーブ
ルは、例えば、フラッシュメモリ6上に構成しておけば
よい。これにより、データ書き換えが可能となり、デー
タテーブルのデータ内容を適宜に更新することができ
る。
【0050】まず、図5(a)に示すデータテーブルA
に含まれるデータ項目には、放送局の系列を示す放送局
系列と、放送局の位置データとしての緯度及び経度と、
送信周波数と、受信可能エリアの半径が含まれる。
【0051】一般に、放送局系列が示す特定の番号で区
別される放送局に対しては、複数の送信局が存在し、そ
れぞれが異なる位置から異なる周波数で送信を行ってい
る。また、前述した各放送局と自動車の現在位置との間
の距離Dは、互いの緯度と経度を元に算出することがで
きる。なお、昼間と夜間の受信可能エリアの半径を、そ
れぞれデータテーブルAに記憶させてもよいし、例えば
昼間の受信可能エリアの半径を基準に、一定の係数を乗
じるなどして夜間の受信可能エリアの半径を計算しても
よい。あるいは、放送局の位置データから、昼間と夜間
の受信可能エリアを受信可能放送局の判定処理時など必
要に応じて計算により求めるようにしてもよい。
【0052】また、図5(b)に示すデータテーブルB
は、データテーブルAにおける各番号の放送局系列に対
応する放送局名をデータ内容としている。これにより、
後述する放送局の一覧表示を行う際に、放送局名を読み
出して表示することが可能となり、受信可能な放送局を
より確実に認識可能となる。
【0053】このように、ステップS4ではデータテー
ブルAのデータ内容を参照することにより、各放送局の
それぞれに対し、自動車の現在位置が前記受信可能エリ
ア内にあるか否かを判断して、昼間又は夜間における受
信可能性の判定を行うものである。
【0054】ステップS5では、ステップS4でなされ
た判定結果に従い、受信可能である放送局の一覧を所定
の形式で表示部8に表示する。この際、後述するよう
に、昼間と夜間とで、放送局名や周波数の表示の有無な
ど表示形式を変えて表示させることができる。
【0055】次に、図6に示すフローチャートを用い
て、前述のステップS3で、日の出及び日の入りを考慮
した昼夜判別を行う場合の処理について説明する。
【0056】ここで、日の出時刻、日の入り時刻は季節
により周期的に変動すると共に、経度に連動して変化す
る。そこで、本実施形態においては、地域的に特定の場
所を基準として、月日に対応した日の出時刻、日の入り
時刻を算出し、これを元に経度により日の出ラインと日
の入りラインの移動を求め、昼夜判別を行うものであ
る。例えば、明石の経度を地域的な基準として設定すれ
ばよい。
【0057】そして、1年間の日の出時刻の周期的変動
を考えると、冬至において最も遅い時刻となり、夏至に
おいて最も早い時刻となる。一方、日の入り時刻の周期
的変動はこれと反対に、冬至において最も早い時刻とな
り、夏至において最も遅い時刻となる。そして、冬至と
夏至の間では、日の出時刻、日の入り時刻とも徐々に変
動していくが、これらの各時刻が月日に対して直線的に
推移するものとみなして以下の計算を行う。これによ
り、夏至と冬至のそれぞれの日付と、日の出時刻及び日
の入り時刻を予め記憶しておけば、任意の日付における
日の出時刻と日の入り時刻を近似的に求めることができ
る。
【0058】なお、以下の説明では、簡単のため基準と
なる経度で、夏至における日の出時刻をTS1、日の入
り時刻をTS2と表し、冬至における日の出時刻をTW
1、日の入り時刻をTW2と表す。また、夏至から冬至
までの日数をX、冬至から夏至までの日数をYと表す。
【0059】図6のフローチャートに示す処理が開始さ
れると、ステップS11では、前述のステップS1で説
明した現在時刻データ及び現在日付データを読み出す。
【0060】ステップS12では、現在日付データが、
冬至から夏至までの範囲の月日に属するか否かを判断す
る。すなわち、現在の日付が冬至から夏至までの範囲
と、夏至から冬至までの範囲の何れに属するかによっ
て、後述の計算が変わってくるために、予め判断を行う
ものである。
【0061】ステップS12の判断の結果、現在日付デ
ータが冬至から夏至までの範囲にある場合(ステップS
12;YES)、ステップS13に移りステップS13
乃至ステップS15の計算を行うのに対し、現在日付デ
ータが夏至から冬至までの範囲にある場合(ステップS
12;NO)、ステップS16に移りステップS16乃
至ステップS18の計算を行う。
【0062】なお、以下に示す計算では、時刻どうしの
加減算は秒単位で行うものとするが、簡単のため時間、
分、秒を分けずに計算式を示す。
【0063】ステップS13では、予め記憶される冬至
の日付データを読み出して、現在日付データとの日数差
Zを求める。この日数差Zは、冬至から現在の日付まで
何日経過しているかを示すものである。
【0064】ステップS14では、ステップS13で求
めた日数差Zと、前述のY、TS1、TW1を用いて、
基準となる経度での日の出時刻T1を、
【数1】 T1=TW1−{(TW1−TS1)/Y}×Z により算出する。
【0065】ステップS15では、同様にして日数差Z
と、前述のY、TS2、TW2を用いて、基準となる経
度での日の入り時刻T2を、
【数2】 T2=TW2+{(TS2−TW2)/Y}×Z により算出する。その後、ステップS19に移る。
【0066】一方、ステップS16では、予め記憶され
る夏至の日付データを読み出して、ステップS13と同
様に、現在日付データとの日数差Zを求める。この日数
差Zは、夏至から現在の日付まで何日経過しているかを
示すものである。
【0067】ステップS17では、ステップS16で求
めた日数差Zと、前述のX、TS1、TW1を用いて、
基準となる経度での日の出時刻T1を、
【数3】 T1=TS1+{(TW1−TS1)/X}×Z により算出する。
【0068】ステップS18では、同様にして日数差Z
と、前述のX、TS2、TW2を用いて、基準となる経
度での日の入り時刻T2を、
【数4】 T2=TS2―{(TS2−TW2)/X}×Z により算出する。その後、ステップS19に移る。
【0069】そして、ステップS19では、現在時刻に
おける日の出ラインの位置を求める。すなわち、東側の
昼間の領域と西側の夜間の領域が一定の経度にて接する
日の出ラインを、経度の基準点からのオフセット量とし
て求めることにより、この日の出ラインの東側に位置す
れば昼間、西側に位置すれば夜間と判断されることにな
る。
【0070】ここで、日の出ラインの基準経度からのオ
フセット量ΔL1は、ステップS14で求めたT1を用
いて次の式で計算することができる。
【0071】
【数5】 ΔL1=(D0−T1)×(360°/86400秒)
【0072】ただし、数5において、D0は現在時刻デ
ータで示される現在時刻とし、86400秒は1日の秒
数を示している。
【0073】次いで、日の出ラインが現在位置する経度
L1を、次の式で求める。
【0074】
【数6】L1=L0−ΔL1
【0075】ただし、数6において、L0は基準地点の
経度を示す(例えば、明石など)。また、符号のマイナ
スは東経で経度を表す日本を基準とした場合であって、
西経の場合は、符号がプラスとなる。
【0076】図7(a)に日の出ラインの一例を図示す
る。図7(a)においては、現在時刻D0が日の出時刻
T1に達していないものとする。このとき、日の出ライ
ンが基準経度から数6のΔL1だけ東に位置し、東から
西へと徐々に移動している。そして、日の出ラインの東
側は昼間、西側は夜間となっている。よって、昼夜判別
の対象となる位置の経度と日の出ラインの経度の大小を
比較すれば、より正確に昼夜を判別することができる。
【0077】一方、ステップS20では、現在時刻にお
ける日の入りラインの位置を求める。すなわち、東側の
夜間の領域と西側の昼間の領域が一定の経度にて接する
日の入りラインを、経度の基準点からのオフセット量と
して求めることにより、この日の入りラインの西側に位
置すれば昼間、東側に位置すれば夜間と判断されること
になる。
【0078】ここで、日の入りラインの基準経度からの
オフセット量ΔL2は、ステップS15で求めたT2を
用いて次の式で計算することができる。
【0079】
【数7】 ΔL2=(D0−T2)×(360°/86400秒)
【0080】ただし、数5において、D0と86400
秒の意味は、数5の場合と同様である。
【0081】次いで、日の入りラインが現在位置する経
度L2を、次の式で求める。
【0082】
【数8】L2=L0−ΔL2
【0083】ただし、数8において、L0と符号の示す
意味は数6の場合と同様である。
【0084】図7(b)に日の入りラインの一例を図示
する。図7(b)においても、現在時刻D0が日の出時
刻T1に達していないものとする。このとき、日の入り
ラインが基準経度から数8のΔL2だけ東に位置し、東
から西へと徐々に移動している。そして、図7(a)の
場合とは逆に、日の入りラインの東側は夜間、西側は昼
間となっている。この場合も、昼夜判別の対象とすべき
位置の経度と日の出ラインの経度の大小を比較すれば、
より正確に昼夜を判別することができる。
【0085】なお、実際には、放送局の位置と自動車の
位置を結ぶときに、日の出ライン又は日の入りラインを
またがる場合を考慮する必要があるが、この点について
は後述する。
【0086】ここで、ステップS19及びステップS2
0の処理に伴い、日の入り時刻と日の出時刻近辺におけ
る昼夜判別に対する補正を行うようにしてもよい。具体
的には、前述のように求めた日の出時刻T1を30分程
度早めると共に、日の出時刻T2を30分程度遅らせる
というものである。
【0087】この補正を行う理由は次の通りである。日
の出の直前あるいは日の入りの直後は、夜間と判断さ
れ、地上付近は暗くなっている。ところが、上空では太
陽が地平線より上にあり、まだ明るい状態にある。そし
て、電離層はかなりの上空にあるので、電波伝搬特性の
面からは、日の出の直前と日の入りの直後は昼間である
ものと考える方が妥当である。そこで、本実施形態で
は、30分のマージンを考慮するものとし、日の出時刻
T1を30分早め、日の入り時刻T2を30分遅らせる
という補正を行うことにより、実際の電波伝搬特性に合
致した昼夜判別を行うことにしている。
【0088】この補正を行った場合には、図7(a)に
示す日の出ラインは西にずらし、図7(b)に示す日の
入りラインは東にずらして、それぞれ考えればよい。そ
して、数7より30分間の経度移動量は7.5°に相当
するので、補正後の日の出ラインは、図7(a)に示し
た日の出ラインから7.5°だけ西に位置することにな
る。同様に、補正後の日の入りラインは、図7(b)に
示す日の入りラインから、7.5°だけ東に位置するこ
とになる。
【0089】このように補正された日の出ライン、日の
出ラインは昼夜判別に際して判断の基準としてもよい。
このとき、現在位置と放送局の位置がどちらも日の出ラ
イン、日の入りラインに対して同じ側にある場合は容易
に昼夜を判別できる。すなわち、現在位置と放送局の位
置が日の出ラインの東側にある場合、又は日の入りライ
ンの西側にある場合は、昼間と判断できる。また、現在
位置と放送局の位置が日の出ラインの西側にある場合、
又は日の入りラインの東側にある場合は、夜間と判断で
きる。
【0090】しかし、実際には日の出ライン、日の入り
ラインに対して、現在位置と放送局の位置が互いに反対
側になる場合もあり、昼間又は夜間の何れに判別すべき
かが問題となることがある。このようなケースに対し、
本実施形態では、次のようにして昼夜判別を行うことと
している。
【0091】図8に、日の入りラインの近辺における昼
夜判別の場合を例に、現在位置と放送局の位置の配置と
して考えられる3つのケースを図示して示す。
【0092】図8(a)は、移動体としての自動車30
が日の入りラインの西側に位置すると共に、放送局31
が日の入りラインの東側に、放送局32が日の入りライ
ンの西側にそれぞれ位置する場合の配置を示す図であ
る。
【0093】図8(a)において、放送局32から自動
車30に達する電波伝搬経路は、全て日の入りラインの
西側にある。よって、送信される電波は経路の全てに亘
り昼間の状態を伝搬されるため、昼間と判断し、狭い方
の受信可能エリアを用いるようにする。一方、放送局3
1から自動車30に達する間は、日の入りラインをまた
がる。よって、電波伝搬経路には昼間の状態と夜間の状
態が混在することになる。この場合に夜間と判断する
と、実際に送信電波が到達しなくなるおそれがあるの
で、昼間と判断し、狭い方の受信可能エリアを用いるよ
うにする。
【0094】図8(b)は、自動車30が図8(a)の
配置から東に移動して、ちょうど日の入りライン上に位
置すると共に、放送局31が日の入りラインの東側に、
放送局32が日の入りラインの西側にそれぞれ位置する
場合の配置を示す図である。
【0095】図8(b)において、放送局32から自動
車30に達するまでの電波伝搬経路は全て昼間の状態に
あり、図8(a)と同様に、昼間と判断し、狭い方の受
信可能エリアを用いるようにする。一方、放送局31か
ら自動車30に達するまでの電波伝搬経路は全て夜間の
状態にあるので、夜間と判断し、広い方の受信可能エリ
アを用いるようにする。
【0096】図8(c)は、自動車30図8(b)の配
置から更に東に移動して、日の入りラインの東側に位置
すると共に、放送局31が日の入りラインの東側に、放
送局32が日の入りラインの西側にそれぞれ位置する場
合の配置を示す図である。
【0097】図8(c)では、自動車30が図8(a)
の場合と逆の配置になっている。よって、放送局31か
ら自動車30に送信される電波は経路の全てに亘り夜間
の状態を伝搬されるため、夜間と判断し、広い方の受信
可能エリアを用いるようにする。一方、放送局32から
自動車30に達する間は、日の入りラインをまたがり、
電波伝搬経路には昼間の状態と夜間の状態が混在するの
で、前述したように昼間と判断し、狭い方の受信可能エ
リアを用いるようにする。
【0098】次に、図9に、受信可能と判定された放送
局一覧の表示部8上での表示例を示す。なお、図9に示
す例では、放送受信装置はプリセット機能を備え、所定
数のプリセットされた放送局について、受信の可否や周
波数などを含む種々の情報が表示部8に表示されるもの
とする。なお、当該プリセット放送局は、例えば、現在
位置において受信可能な放送局から所定数だけ自動的に
登録するようにすればよい。
【0099】図9(a)に、昼間におけるプリセット放
送局の表示例を示す。図9(a)に示すように6つの放
送局がプリセット可能であり、それぞれに設定されたチ
ャンネルが表示されている。また、各放送局の周波数も
表示されている。そして、放送局名が、放送局によって
は表示される場合がある一方、表示がない場合もある。
これは、昼間に受信可能な放送局のみ周波数と放送局名
を表示し、夜間には受信可能であるが昼間に受信できな
い放送局は、周波数のみ表示し、放送局名を表示しない
ようにしているためである。なお、図9(a)の例で
は、夜間に受信可能な放送局が5つだけなので、6チャ
ンネルには何も表示されていない。
【0100】図9(b)に、夜間におけるプリセット放
送局の表示例を示す。図9(b)は、図9(a)に対応
するプリセット放送局が夜間にどのように表示が変化す
るかを示すものである。まず、チャンネルと周波数の表
示は図9(a)の場合と同様である。一方、放送局名
は、図9(b)の場合は、1チャンネルから5チャンネ
ルまで全てが表示されている。前述したように、夜間に
は何れの放送局も受信可能となるためである。
【0101】このように、表示部8に対して表示を行う
ことにより、昼間又は夜間に受信可能な放送局を認識可
能となる。そして、この中から特定の放送局を選局設定
して受信することを簡易に行うことが可能となる。ま
た、昼間における表示において、昼間は受信できない
が、夜間に受信可能な放送局の周波数を表示するので、
夜間になった際に受信可能となるべき放送局の存在を把
握できる。
【0102】なお、前述の説明では、日の出及び日の入
りの影響を考慮した昼夜判別処理を行う場合を説明した
が、現在時刻データのみから昼夜判定を行うようにして
もよい。例えば、日の出時刻、日の時刻の変動の影響が
少ない地域などで本発明を適用する場合には、現在時刻
データのみを用いても支障がない。この場合には、処理
をより簡素化することが可能となる。
【0103】また、前述の説明では、各放送局につい
て、昼間又は夜間の受信可能性の判定結果を一覧表示す
る場合を説明したが、当該一覧表示処理を省略するよう
にしてもよい。この場合には、放送受信装置の使用者に
は意識させることなく、例えば、受信困難な放送局の選
局を禁止するなどの処理を行うようにすれば、本発明は
有効に機能することになる。
【0104】また、前述の説明では、本発明に係る放送
受信装置を車載用チューナに適用する場合を説明した
が、これに限られず、携帯して使用され、GPS等によ
り現在位置の算出が可能な放送受信装置に対して広く本
発明を適用することが可能である。ただし、頻繁に移動
して用いられる車載用チューナに本発明を適用した場合
は、特に大きな効果を得ることができる。
【0105】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、電離層
の影響により電波伝搬特性が昼間と夜間とで異なる場合
でも、受信可能な放送局を適切に選局可能になると共
に、イルミネーションランプ等による昼夜判別を行う場
合に比べ、より正確な判定を行うことが可能となる。
【0106】請求項2に記載の発明によれば、昼夜判別
と放送局の受信可能性の判定を、一層高精度に行うこと
ができる。
【0107】請求項3に記載の発明によれば、放送局の
受信可能性の判定結果を視覚的に認識させることがで
き、表示された放送局のうち何れかを選択して、容易に
選局を行うことができる。
【0108】請求項4に記載の発明によれば、放送局名
を表示することで、受信可能な放送局をより確実に把握
でき、更に容易な選局を行うことができる。
【0109】請求項5に記載の発明によれば、昼間と夜
間で表示状態を変えて、昼間に受信できなくとも、夜間
には受信可能となるべき放送局の把握が可能となる。
【0110】請求項6に記載の発明によれば、日の出、
日の入りの季節変動と経度による変動を考慮して昼夜判
定が行うので、受信を行う時期や地域に制約されず、放
送局の受信可能性の判定及び選局をより適切に行うこと
を可能とする。
【0111】請求項7に記載の発明によれば、日の出時
刻、日の入り時刻に対する補正を行い、昼間と夜間の中
間状態を昼間であると判断するので、、受信可能と判定
された放送局が実際には受信困難であるという事態を回
避することができる。
【0112】請求項8に記載の発明によれば、日の出ラ
イン、日の入りラインを求め、放送局から現在位置まで
の電波伝搬経路において、昼間の状態と夜間の状態を両
方含んでいる場合を、昼間と判断するようにしたので、
受信可能と判定された放送局が実際には受信困難である
という事態を回避することができる。
【0113】請求項9に記載の発明によれば、受信可能
と判定された放送局のみを選局指示可能としたので、受
信困難な放送局が誤って受信されるという事態を回避す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における車載用ナビゲーショ
ンシステムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態におけるチューナ部の構成を
示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態において、放送局の受信可能
エリアの昼間と夜間の違いを説明する図である。
【図4】本発明の実施形態における受信可能放送局の判
定処理及び表示処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態における放送局用データテー
ブルの一例を示す図であり、(a)は放送局系列、位
置、周波数、受信可能エリアからなるデータテーブル、
(b)は放送局系列、放送局名からなるデータテーブル
である。
【図6】本発明の実施形態におけ昼夜判別処理に伴う日
の出、日の入りを考慮した補正処理を示すフローチャー
トである。
【図7】本発明の実施形態における日の出ライン、日の
入りラインの説明図である。(a)は日の出ラインの説
明図、(b)は日の入りラインの説明図である。
【図8】本発明の実施形態における日の入りライン近辺
での昼夜判別において、現在位置と放送局位置の配置の
具体例を示す説明図である。
【図9】本発明の実施形態における放送局一覧の表示例
を示す図であり、(a)は昼間用、(b)は夜間用の表
示例である。
【符号の説明】 1…ジャイロ 2…GPS受信部 3…インターフェース 4…CPU 5…RAM 6…フラッシュメモリ 7…表示制御部 8…表示部 9…CD−ROMドライブ 10…外部インターフェース 11…チューナ部 20、31、32…放送局 21、30…自動車 22…昼間の受信可能エリア 23…夜間の受信可能エリア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大舘 英樹 埼玉県川越市大字山田字西町25番地1 パ イオニア株式会社川越工場内 (72)発明者 松本 晋 埼玉県川越市大字山田字西町25番地1 パ イオニア株式会社川越工場内 (72)発明者 加藤 閲男 埼玉県川越市大字山田字西町25番地1 パ イオニア株式会社川越工場内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現在位置を算出する手段を備える移動体
    に搭載される放送受信装置であって、 現在時刻を取得する現在時刻取得手段と、 前記現在時刻が昼間又は夜間の何れに属するかを判別す
    る昼夜判別手段と、 少なくとも放送局の位置、送信周波数を含む放送局デー
    タを複数の放送局について保持し、算出された前記現在
    位置と当該放送局データとに基づいて、前記複数の放送
    局のそれぞれが前記昼夜判別手段の判別結果に対応して
    昼間又は夜間において受信可能であるか否かを判定する
    判定手段と、 少なくとも前記判定手段により受信可能と判定された放
    送局を含む複数の放送局のうち、指示された一の放送局
    を選局して受信する選局手段と、 を備えることを特徴とする放送受信装置。
  2. 【請求項2】 前記移動体は、GPS衛星から送信され
    る側位情報に基づいて現在位置を算出すると共に、前記
    現在時刻取得手段は、当該GPS衛星から送信される時
    刻情報から現在時刻を取得することを特徴とする請求項
    1に記載の放送受信装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段により受信可能と判定され
    た放送局に対応する前記放送局データのうち、少なくと
    も前記送信周波数を表示する表示手段を、更に備えるこ
    と特徴とする請求項1又は請求項2に記載の放送受信装
    置。
  4. 【請求項4】 前記放送局データは、更に放送局名を含
    むものであり、前記表示手段は、前記判定手段により受
    信可能と判定された放送局に対応する前記放送局データ
    のうち、前記送信周波数に加え、前記放送局名を表示す
    ることを特徴とする請求項3に記載の放送受信装置。
  5. 【請求項5】 前記表示手段は、前記判定手段により昼
    間に受信不可能、かつ夜間に受信可能と判定された放送
    局に対応する前記送信周波数と前記放送局を表示するに
    際し、昼間においては、前記放送局名のみを表示し、夜
    間においては、前記送信周波数と前記放送局名を共に表
    示することを特徴とする請求項4に記載の放送受信装
    置。
  6. 【請求項6】 前記現在時刻が属する現在日付を取得す
    る現在日付取得手段を、更に備え、前記昼夜判別手段
    は、取得された当該現在日付と算出された前記現在位置
    とに基づいて、日の出時刻と日の入り時刻を求め、季節
    及び経度による日の出及び日の入りの変動を補正した上
    で前記現在時刻が昼間又は夜間の何れに属するかを判別
    することを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに
    記載の放送受信装置。
  7. 【請求項7】 前記昼夜判別手段は、前記日の出時刻を
    所定時間早めて補正すると共に、前記日の入り時刻を所
    定時間遅らせて補正し、当該補正後の日の出時刻、日の
    入り時刻に基づいて前記現在時刻が昼間又は夜間の何れ
    に属するかを判別することを特徴とする請求項6に記載
    の放送受信装置。
  8. 【請求項8】 前記昼夜判別手段は、前記現在時刻にお
    ける日の出の位置を示す日の出ラインと、前記現在時刻
    における日の入りの位置を示す日の入りラインを求める
    と共に、前記判定手段は、前記現在位置と前記放送局デ
    ータ中の放送局の位置とに基づいて、前記判定手段の判
    定対象である放送局と前記現在位置との間に前記日の出
    ライン又は前記日の入りラインがある場合には、前記昼
    夜判別手段の判別結果が昼間であるものとして、当該放
    送局が受信可能であるか否かを判定することを特徴とす
    る請求項6又は請求項7に記載の放送受信装置。
  9. 【請求項9】 前記選局手段は、前記判定手段により受
    信可能と判定された放送局のみ選局可能であることを特
    徴とする請求項1から請求項8の何れかに記載の放送受
    信装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006515727A (ja) * 2002-10-22 2006-06-01 クゥアルコム・インコーポレイテッド 無線通信システムにおいて予測電力を用いて送信機を識別する方法および装置
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