JPH07335955A - 導波路型光増幅素子の励起方法および光増幅システム - Google Patents
導波路型光増幅素子の励起方法および光増幅システムInfo
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- JPH07335955A JPH07335955A JP12367694A JP12367694A JPH07335955A JP H07335955 A JPH07335955 A JP H07335955A JP 12367694 A JP12367694 A JP 12367694A JP 12367694 A JP12367694 A JP 12367694A JP H07335955 A JPH07335955 A JP H07335955A
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- amplifying device
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 波長の異なる2種以上の励起光を入射するこ
とにより励起光エネルギーを増大し、もって高出力の導
波路型光増幅素子を提供することが可能な導波路型光増
幅素子の励起方法および該方法が適用された光増幅シス
テムを提供する。 【構成】外部励起光を吸収して所望の波長域における蛍
光を利用して光の増幅を行う導波路型光増幅素子に、波
長の異なる2種以上の励起光を同時に入射させる。
とにより励起光エネルギーを増大し、もって高出力の導
波路型光増幅素子を提供することが可能な導波路型光増
幅素子の励起方法および該方法が適用された光増幅シス
テムを提供する。 【構成】外部励起光を吸収して所望の波長域における蛍
光を利用して光の増幅を行う導波路型光増幅素子に、波
長の異なる2種以上の励起光を同時に入射させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導波路型固体レーザや
導波路型光増幅器等導波路型光増幅素子の外部光による
励起方法および該方法が適用された光増幅システムに関
する。
導波路型光増幅器等導波路型光増幅素子の外部光による
励起方法および該方法が適用された光増幅システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】特種な波長領域の光源や光増幅器とし
て、小型でかつ容易に他の導波路型部品への接続が可能
であるような、導波路型固体レーザや導波路型光増幅器
等の導波路型素子への期待が高まりつつある。例えば、
従来から、媒質中に分散させた活性イオンの働きによ
り、ある波長の外部励起光のエネルギーを吸収して、発
光遷移により別の波長の光エネルギーに変換する増幅素
子が知られている。
て、小型でかつ容易に他の導波路型部品への接続が可能
であるような、導波路型固体レーザや導波路型光増幅器
等の導波路型素子への期待が高まりつつある。例えば、
従来から、媒質中に分散させた活性イオンの働きによ
り、ある波長の外部励起光のエネルギーを吸収して、発
光遷移により別の波長の光エネルギーに変換する増幅素
子が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来から用い
られている単一波長の励起光による励起方法に関して以
下のような問題点があった。
られている単一波長の励起光による励起方法に関して以
下のような問題点があった。
【0004】それは、それら導波路素子が所望の波長領
域において単一モードで動作するようにコアの断面積
が、単一モード光ファイバのコアと同等のたかだか直径
10μmの円と同程度であることによる。このため、外
部励起光は、導波路端面に光ファイバを突き合わせて、
単一モード光ファイバを通して入射するのが最も効率が
良い。外部励起用の光源として、小型・低価格の条件を
満足させるのに最も適しているのは半導体レーザであ
る。ところが、半導体レーザは、通常TEモードの扁平
な光出力のものがほとんどであり、かつ波面が不揃いで
あるため、コアが円形あるいは正方形の断面であるよう
な導波路素子に入射するとエネルギー効率が低くなる。
また、単一モード光ファイバ中では、同一波長の光に関
しては、TEモードとTMモードの2種類しか伝搬しな
いため、半導体レーザを90°回転するか、偏波を何ら
かの手法により制御してTMモードにしても、片側端面
から励起できるのは最大2個の半導体レーザに限られ
る。すなわち、導波路素子の外部励起光源として同一波
長の複数個の半導体レーザを用いるという従来の方法で
は、導波路素子の両端面から励起しても最大4個の半導
体レーザを用いることしかできなかった。
域において単一モードで動作するようにコアの断面積
が、単一モード光ファイバのコアと同等のたかだか直径
10μmの円と同程度であることによる。このため、外
部励起光は、導波路端面に光ファイバを突き合わせて、
単一モード光ファイバを通して入射するのが最も効率が
良い。外部励起用の光源として、小型・低価格の条件を
満足させるのに最も適しているのは半導体レーザであ
る。ところが、半導体レーザは、通常TEモードの扁平
な光出力のものがほとんどであり、かつ波面が不揃いで
あるため、コアが円形あるいは正方形の断面であるよう
な導波路素子に入射するとエネルギー効率が低くなる。
また、単一モード光ファイバ中では、同一波長の光に関
しては、TEモードとTMモードの2種類しか伝搬しな
いため、半導体レーザを90°回転するか、偏波を何ら
かの手法により制御してTMモードにしても、片側端面
から励起できるのは最大2個の半導体レーザに限られ
る。すなわち、導波路素子の外部励起光源として同一波
長の複数個の半導体レーザを用いるという従来の方法で
は、導波路素子の両端面から励起しても最大4個の半導
体レーザを用いることしかできなかった。
【0005】半導体レーザは、低融点材料により形成さ
れているので、高出力化は極めて困難であり、1個の半
導体レーザの出力はたかだか100mWのレベルであ
る。すなわち、最大限4個の半導体レーザを用いても、
励起光の強度は入射効率の低さも手伝ってたかだか40
0mW程度以下であり、導波路素子のエネルギー変換の
効率がさほど高くない場合あるいは出力レベルが高けれ
ば高いほど好ましい使用形態においては問題があった。
れているので、高出力化は極めて困難であり、1個の半
導体レーザの出力はたかだか100mWのレベルであ
る。すなわち、最大限4個の半導体レーザを用いても、
励起光の強度は入射効率の低さも手伝ってたかだか40
0mW程度以下であり、導波路素子のエネルギー変換の
効率がさほど高くない場合あるいは出力レベルが高けれ
ば高いほど好ましい使用形態においては問題があった。
【0006】半導体レーザでも数ワット以上の出力のも
のが市販されているが、これらは所謂アレイ型のもので
あり、たとえファイバ出力のものであっても、単一モー
ドではなく多モードである。このようなアレイ型の半導
体レーザからの出力をレンズ等を用いて効率良く単一モ
ードに変換することは困難であり、結局1個の半導体レ
ーザと同程度のエネルギーしか引き出すことができな
い。また、瓦斯レーザや大型の固体レーザにおいては波
面が極めて良くそろっているため、その出力を単一モー
ドにレンズ等を用いて効率良く変換することは可能であ
る。このような大型で高価格のレーザを用いれば、導波
路素子の高出力化は基本的に可能であるが、小型・低価
格という世の中のニーズには明らかに合致しない。
のが市販されているが、これらは所謂アレイ型のもので
あり、たとえファイバ出力のものであっても、単一モー
ドではなく多モードである。このようなアレイ型の半導
体レーザからの出力をレンズ等を用いて効率良く単一モ
ードに変換することは困難であり、結局1個の半導体レ
ーザと同程度のエネルギーしか引き出すことができな
い。また、瓦斯レーザや大型の固体レーザにおいては波
面が極めて良くそろっているため、その出力を単一モー
ドにレンズ等を用いて効率良く変換することは可能であ
る。このような大型で高価格のレーザを用いれば、導波
路素子の高出力化は基本的に可能であるが、小型・低価
格という世の中のニーズには明らかに合致しない。
【0007】このように、導波路素子の励起に従来通り
の単一波長の半導体レーザを用いる方法においては、実
用に耐える高出力の素子の実現は困難であった。
の単一波長の半導体レーザを用いる方法においては、実
用に耐える高出力の素子の実現は困難であった。
【0008】本発明の目的は、上記問題点を解決すべ
く、波長の異なる2種以上の励起光を入射することによ
り励起光エネルギーを増大し、もって高出力の導波路型
光増幅素子を提供することが可能な導波路型光増幅素子
の励起方法および該方法が適用された光増幅システムを
提供することである。
く、波長の異なる2種以上の励起光を入射することによ
り励起光エネルギーを増大し、もって高出力の導波路型
光増幅素子を提供することが可能な導波路型光増幅素子
の励起方法および該方法が適用された光増幅システムを
提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明にもとづく導波路型光増幅素子の励起方法
は、外部励起光を吸収し、かつ所望の波長域における蛍
光を利用して光の増幅を行う導波路型光増幅素子に、波
長の異なる少なくとも2種類の励起光を同時に入射する
ことを特徴とする。
に、本発明にもとづく導波路型光増幅素子の励起方法
は、外部励起光を吸収し、かつ所望の波長域における蛍
光を利用して光の増幅を行う導波路型光増幅素子に、波
長の異なる少なくとも2種類の励起光を同時に入射する
ことを特徴とする。
【0010】また、本発明にもとづく光増幅システム
は、波長の異なる励起光を発する少なくとも2つの外部
励起用光源と、前記波長の異なる光を混合する光カプラ
と、該光カプラからの外部励起光が入力する導波路型光
増幅素子とが設けられたことを特徴とする。
は、波長の異なる励起光を発する少なくとも2つの外部
励起用光源と、前記波長の異なる光を混合する光カプラ
と、該光カプラからの外部励起光が入力する導波路型光
増幅素子とが設けられたことを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明によれば、外部励起光を吸収して所望の
波長域における蛍光を利用して光の増幅を行う導波路型
光増幅素子に、波長の異なる2種以上の励起光を同時に
入射する。これによって、単一波長励起に比較しておよ
そ2倍の光エネルギーが増幅素子に供給される。そのた
め、従来技術による増幅素子に比較して高出力の光増幅
器が構成される。
波長域における蛍光を利用して光の増幅を行う導波路型
光増幅素子に、波長の異なる2種以上の励起光を同時に
入射する。これによって、単一波長励起に比較しておよ
そ2倍の光エネルギーが増幅素子に供給される。そのた
め、従来技術による増幅素子に比較して高出力の光増幅
器が構成される。
【0012】
【実施例】以下に、本発明にもとづく導波路型光増幅素
子の励起方法について詳細に説明する。
子の励起方法について詳細に説明する。
【0013】<実施例1>本発明にもとづく導波路型光
増幅素子の励起方法は、導波路型光増幅素子に波長の異
なる2種以上の励起光を同時に入射する工程からなる。
そこで、その一例として、波長の異なる2種類の励起光
を入射する場合について述べる。
増幅素子の励起方法は、導波路型光増幅素子に波長の異
なる2種以上の励起光を同時に入射する工程からなる。
そこで、その一例として、波長の異なる2種類の励起光
を入射する場合について述べる。
【0014】図1は、本発明にもとづく励起方法が適用
される光増幅システムの一例である。このシステムは、
第一の外部励起用光源(波長λ1 )1、第二の外部励起
用光源(波長λ2 )2、これらの光源から入射されるλ
1 およびλ2 の二種の波長の光を混合する光カプラ3、
該光カプラ3と接続した光ファイバ4、該光ファイバ4
を介して光カプラ3からの外部励起光が入力される導波
路型光増幅素子5から概略構成される。また、図中の参
照符号6は導波路型光増幅素子の出射光(波長λ0 )で
ある。すでに、述べたように、本発明にもとづく導波路
型光増幅素子の励起方法は、導波路型光増幅素子に波長
の異なる2種以上の励起光を同時に入射する工程からな
る。そこで、この実施例では、第一の外部励起用光源1
の波長λ1 を0.8μm、第二の外部励起用光源2の波
長λ2 を0.74μmとした。また、導波路型光増幅素
子5を、Nd:YAG(NdでYの一部を置換したY3
Al5 O12結晶をコアとする導波路素子)、Nd:YL
F(NdでYの一部を置換したYLiF4 結晶をコアと
する導波路素子)、およびNd:YVO4 (NdでYの
一部を置換したYVO4 結晶をコアとする導波路素子)
の各固体レーザからなる群から選択される一つとした。
そして、出射光としては、最も強度の大きい波長、すな
わち1.06μm、1.0 47μmおよび1.064
μmとした。
される光増幅システムの一例である。このシステムは、
第一の外部励起用光源(波長λ1 )1、第二の外部励起
用光源(波長λ2 )2、これらの光源から入射されるλ
1 およびλ2 の二種の波長の光を混合する光カプラ3、
該光カプラ3と接続した光ファイバ4、該光ファイバ4
を介して光カプラ3からの外部励起光が入力される導波
路型光増幅素子5から概略構成される。また、図中の参
照符号6は導波路型光増幅素子の出射光(波長λ0 )で
ある。すでに、述べたように、本発明にもとづく導波路
型光増幅素子の励起方法は、導波路型光増幅素子に波長
の異なる2種以上の励起光を同時に入射する工程からな
る。そこで、この実施例では、第一の外部励起用光源1
の波長λ1 を0.8μm、第二の外部励起用光源2の波
長λ2 を0.74μmとした。また、導波路型光増幅素
子5を、Nd:YAG(NdでYの一部を置換したY3
Al5 O12結晶をコアとする導波路素子)、Nd:YL
F(NdでYの一部を置換したYLiF4 結晶をコアと
する導波路素子)、およびNd:YVO4 (NdでYの
一部を置換したYVO4 結晶をコアとする導波路素子)
の各固体レーザからなる群から選択される一つとした。
そして、出射光としては、最も強度の大きい波長、すな
わち1.06μm、1.0 47μmおよび1.064
μmとした。
【0015】対照群として、0.81μm波長の半導体
レーザ1のみを配置した構成を用いた。
レーザ1のみを配置した構成を用いた。
【0016】すなわち、Nd:YAG,Nd:YLFお
よびNd:YVO4 の各導波路型固体レーザ5に対し
て、0.81μm波長の半導体レーザ1のみを配置した
場合の導波路型固体レーザ5からの出射光6の強度と、
0.74μm波長の半導体レーザ2をさらに配置して、
これらの波長を効率よく合波するためのカプラ3により
合波して導波路型光増幅素子5に入射した時の出射光6
の強度を比較した。
よびNd:YVO4 の各導波路型固体レーザ5に対し
て、0.81μm波長の半導体レーザ1のみを配置した
場合の導波路型固体レーザ5からの出射光6の強度と、
0.74μm波長の半導体レーザ2をさらに配置して、
これらの波長を効率よく合波するためのカプラ3により
合波して導波路型光増幅素子5に入射した時の出射光6
の強度を比較した。
【0017】なお、0.81μm波長の半導体レーザ1およ
び0.71μm波長の半導体レーザ2の出力強度は、それぞ
れ250mWであった。
び0.71μm波長の半導体レーザ2の出力強度は、それぞ
れ250mWであった。
【0018】表1に上記出射光の強度を光出力(mW) と
して示す。
して示す。
【0019】
【表1】
【0020】表1から明らかなように、本発明による励
起方法によって固体レーザの高出力化が図れた。
起方法によって固体レーザの高出力化が図れた。
【0021】<実施例2>図1に示す構成において、第
一の外部励起用光源1の波長λ1 を0.94μm、第二
の外部励起用光源2の波長λ2 を0.97μmとする。
また、導波路型光増幅素子5を、Yb:YAG(YbでYの
一部を置換したY3 Al5 O12結晶をコアとする導波路
素子)固体レーザとした。そして出射光としては、最も
強度の大きい波長、すなわち1.029μmとした。
一の外部励起用光源1の波長λ1 を0.94μm、第二
の外部励起用光源2の波長λ2 を0.97μmとする。
また、導波路型光増幅素子5を、Yb:YAG(YbでYの
一部を置換したY3 Al5 O12結晶をコアとする導波路
素子)固体レーザとした。そして出射光としては、最も
強度の大きい波長、すなわち1.029μmとした。
【0022】対照群として、0.94μm波長の半導体
レーザ1のみを配置した構成を用いた。
レーザ1のみを配置した構成を用いた。
【0023】すなわち、Yd:YAG導波路型固体レー
ザ5に対して、0.94μm波長の半導体レーザ1のみ
を配置した時のYd:YAG導波路型固体レーザ5から
の出射光6の強度と、0.97μm波長の半導体レーザ
2をさらに配置して、これらの波長を効率よく合波する
ためのカプラ3により合波して導波路型光増幅素子5に
入射した時の出射光6の強度とを比較した。
ザ5に対して、0.94μm波長の半導体レーザ1のみ
を配置した時のYd:YAG導波路型固体レーザ5から
の出射光6の強度と、0.97μm波長の半導体レーザ
2をさらに配置して、これらの波長を効率よく合波する
ためのカプラ3により合波して導波路型光増幅素子5に
入射した時の出射光6の強度とを比較した。
【0024】なお、半導体レーザ1、2の出力強度は、
それぞれ250mWであった。
それぞれ250mWであった。
【0025】表2に上記出射光の強度を光出力(mW) と
して示す。
して示す。
【0026】
【表2】
【0027】表2から明らかなように、本発明による励
起方法によって固体レーザの高出力化が図れた。
起方法によって固体レーザの高出力化が図れた。
【0028】<実施例3>図2は、図1に示す素子にさ
らにλ1 およびλ2 の二種の波長の光を混合する光カプ
ラからの励起光を入射光7(波長λ0 )と混合する光カ
プラ8が設けられている。
らにλ1 およびλ2 の二種の波長の光を混合する光カプ
ラからの励起光を入射光7(波長λ0 )と混合する光カ
プラ8が設けられている。
【0029】この実施例では、0.98μm波長の半導
体レーザ1、1.48μm波長の半導体レーザ2、およ
び導波路型光増幅素子5として Erをドープした石英
光ファイバ型光ファイバ増幅素子(EDFA:Erbi
um Doped Fiber Amplifier)
を用いた。なお、出力光としては、最も強度の大きい波
長、すなわち1.53μmとした。
体レーザ1、1.48μm波長の半導体レーザ2、およ
び導波路型光増幅素子5として Erをドープした石英
光ファイバ型光ファイバ増幅素子(EDFA:Erbi
um Doped Fiber Amplifier)
を用いた。なお、出力光としては、最も強度の大きい波
長、すなわち1.53μmとした。
【0030】一方、対照群は、0.98μm波長の半導
体レーザのみでEDFA5を励起した。
体レーザのみでEDFA5を励起した。
【0031】すなわち、EDFA5に対して、0.98
μm波長の半導体レーザ1のみを配置した場合の出射光
6の強度と、1.48μm波長の半導体レーザ2をさら
に配置して、これらの波長を効率よく合波するためのカ
プラ3により合波してEDFA5に入射した時の出射増幅光
6の強度とを、入力光7に対して比較した。
μm波長の半導体レーザ1のみを配置した場合の出射光
6の強度と、1.48μm波長の半導体レーザ2をさら
に配置して、これらの波長を効率よく合波するためのカ
プラ3により合波してEDFA5に入射した時の出射増幅光
6の強度とを、入力光7に対して比較した。
【0032】なお、半導体レーザの出力強度は、それぞ
れ250mWであった。これら測定結果を表3に示す。
れ250mWであった。これら測定結果を表3に示す。
【0033】
【表3】
【0034】表3から明らかなように、本発明による励
起方法によってEDFAの高出力化が図れた。したがっ
て、上記実施例1ないし3から明らかなように、本発明
にもとづく導波路型光増幅素子の励起方法および該方法
を適用した光増幅システムは、全体の構成を小型・低価
格にするために、外部励起用光源1および2を半導体レ
ーザとしたが、もちろんこれに限定されることはない。
単一波長の励起光により素子を励起しようとすると、従
来技術における問題点の項で述べたように片側端面から
の励起には、偏波合成の技術により最大2個のレーザし
か用いることができない。しかし、本発明によれば、波
長混合のカプラを用いることにより、2波長の励起光を
効率良く素子に入射できる。それぞれの波長において偏
波合成技術を用いることができるので、本発明によれ
ば、片側端面からの励起に最大4個のレーザを用いるこ
とができる。当然のことながら、励起光の絶対強度をお
よそ2倍にできる。すなわち、光増幅素子の出力強度を
およそ2倍にできる。励起波長λ1 およびλ2 に関して
は、異なる吸収線に対応するような値の全く異なる2波
長であっても、あるいは比較的吸収線幅の広い同一の吸
収線に対応する比較的値の近い2波長であっても本発明
の領域に含まれることは言うまでもない。
起方法によってEDFAの高出力化が図れた。したがっ
て、上記実施例1ないし3から明らかなように、本発明
にもとづく導波路型光増幅素子の励起方法および該方法
を適用した光増幅システムは、全体の構成を小型・低価
格にするために、外部励起用光源1および2を半導体レ
ーザとしたが、もちろんこれに限定されることはない。
単一波長の励起光により素子を励起しようとすると、従
来技術における問題点の項で述べたように片側端面から
の励起には、偏波合成の技術により最大2個のレーザし
か用いることができない。しかし、本発明によれば、波
長混合のカプラを用いることにより、2波長の励起光を
効率良く素子に入射できる。それぞれの波長において偏
波合成技術を用いることができるので、本発明によれ
ば、片側端面からの励起に最大4個のレーザを用いるこ
とができる。当然のことながら、励起光の絶対強度をお
よそ2倍にできる。すなわち、光増幅素子の出力強度を
およそ2倍にできる。励起波長λ1 およびλ2 に関して
は、異なる吸収線に対応するような値の全く異なる2波
長であっても、あるいは比較的吸収線幅の広い同一の吸
収線に対応する比較的値の近い2波長であっても本発明
の領域に含まれることは言うまでもない。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にもとづく
導波路型光増幅素子の励起方法および該方法を適用した
光増幅システムは、外部励起光を吸収して所望の波長域
における蛍光を利用して光の増幅を行う導波路型光増幅
素子に、波長の異なる2種以上の励起光を同時に入射す
ることによって、励起光エネルギーを増大するため、高
出力の導波路型光増幅素子を提供することが可能とな
る。
導波路型光増幅素子の励起方法および該方法を適用した
光増幅システムは、外部励起光を吸収して所望の波長域
における蛍光を利用して光の増幅を行う導波路型光増幅
素子に、波長の異なる2種以上の励起光を同時に入射す
ることによって、励起光エネルギーを増大するため、高
出力の導波路型光増幅素子を提供することが可能とな
る。
【0036】
【図1】本発明の導波路型固体レーザの励起方法が適用
された光増幅システムの概略的構成を説明するための模
式図である。
された光増幅システムの概略的構成を説明するための模
式図である。
【図2】本発明の導波路型光増幅器の励起方法が適用さ
れた光増幅システムの概略的構成を説明するための模式
図である。
れた光増幅システムの概略的構成を説明するための模式
図である。
1 波長λ1 の第一の外部励起用光源 2 波長λ2 の第二の外部励起用光源 3 λ1 およびλ2 の二種の波長の光を混合する光カプ
ラ 4 外部励起光を導波路型光増幅素子5に入力するため
の光ファイバ 6 波長λ0 の導波路型光増幅素子の出射光 7 波長λ0 の入力信号光 8 励起光と入力信号光とを混合する光カプラ
ラ 4 外部励起光を導波路型光増幅素子5に入力するため
の光ファイバ 6 波長λ0 の導波路型光増幅素子の出射光 7 波長λ0 の入力信号光 8 励起光と入力信号光とを混合する光カプラ
Claims (2)
- 【請求項1】 外部励起光を吸収し、かつ所望の波長域
における蛍光を利用して光の増幅を行う導波路型光増幅
素子に、波長の異なる少なくとも2種類の励起光を同時
に入射することを特徴とする導波路型光増幅素子の励起
方法。 - 【請求項2】波長の異なる励起光を発する少なくとも2
つの外部励起用光源と、前記波長の異なる光を混合する
光カプラと、 該光カプラからの外部励起光を入力する導波路型光増幅
素子とが設けられたことを特徴とする光増幅システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12367694A JPH07335955A (ja) | 1994-06-06 | 1994-06-06 | 導波路型光増幅素子の励起方法および光増幅システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12367694A JPH07335955A (ja) | 1994-06-06 | 1994-06-06 | 導波路型光増幅素子の励起方法および光増幅システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07335955A true JPH07335955A (ja) | 1995-12-22 |
Family
ID=14866550
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12367694A Pending JPH07335955A (ja) | 1994-06-06 | 1994-06-06 | 導波路型光増幅素子の励起方法および光増幅システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07335955A (ja) |
-
1994
- 1994-06-06 JP JP12367694A patent/JPH07335955A/ja active Pending
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