JPH0733579A - 微細単結晶粉末の製造方法 - Google Patents

微細単結晶粉末の製造方法

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JPH0733579A
JPH0733579A JP20188093A JP20188093A JPH0733579A JP H0733579 A JPH0733579 A JP H0733579A JP 20188093 A JP20188093 A JP 20188093A JP 20188093 A JP20188093 A JP 20188093A JP H0733579 A JPH0733579 A JP H0733579A
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JP
Japan
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compound
compounds
powder
single crystal
acid
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Application number
JP20188093A
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English (en)
Inventor
Kunio Saegusa
邦夫 三枝
Yutaka Suzuki
豊 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0733579A publication Critical patent/JPH0733579A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】組成が均一で結晶性が高く、粒径の揃ったペロ
ブスカイト構造の微細単結晶を、より低温で合成する製
造方法を提供する。 【構成】Xの酸化物、Mの酸化物、Gの酸化物またはこ
れらの酸化物に転換し得るX化合物、M化合物、G化合
物をそれぞれの直径が0.1μm未満となるように混合
し、焼成して一般式wXMO3 −(1−w)(XOy
aGOz )(式中、XはLi、Na、K、Pb、Ba、
Mg、Ca、Sr、La、Y、Biから選ばれた1種ま
たは2種以上、MはAl、Mn、Ti、Zr、Sn、M
g、Zn、Fe、Co、Ni、Nb、Ta、Wから選ば
れた1種または2種以上、GはB、As、Sb、Si、
Ge、Te、Pから選ばれた1種または2種以上であ
る。y、zは酸素数を表す。wはモルを表し、aは実数
で、0.1<w≦0.95、0.05≦a≦2であ
る。)で表される誘電体組成物を得、これからガラス成
分を酸またはアルカリで溶解除去して微細単結晶粉末を
得る方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微細単結晶粉末の製造
方法に関するもので、特に各粒子が粒径の揃った単結晶
であるようなペロブスカイト構造の微細単結晶粉末の製
造方法に関するものである。本発明により得られる微細
単結晶粉末は、圧電コンポジットとして、アクチュエー
タ、感圧センサ等の圧電部品へ、また希土類イオンのド
ーピングによって蛍光体原料への応用等が挙げられる。
【0002】
【従来の技術】従来より、チタン酸バリウム、チタン酸
ジルコン酸鉛等の誘電体粉末は、その誘電特性、圧電特
性により磁器コンデンサーやフィルター等の材料として
利用されてきた。これら粉末は一般に酸化物、炭酸塩等
の粉末を高温で焼成することによる固相反応や、水溶液
中で溶液反応による共沈法等で0.5〜5μmの誘電体
粉末として製造されている。
【0003】これらいずれの反応においても、得られる
粉末は一次粒子が凝集して形成されている2次粒子から
なっており、組成の均一性、結晶性に問題があった。こ
れを解決するために水熱合成法が提案されているが、そ
の方法は高温高圧を必要とし、設備費、生産性等からコ
ストが高くなる。そこで、他の方法として結晶化ガラス
を用いる方法も提案されている。
【0004】この方法では、まずガラスを形成できるよ
うな組成に化合物を配合後、1400℃程度の高温で溶
融した後に急冷してガラスとし、次いでこれを600〜
800℃で熱処理することにより結晶化させて微細単結
晶を得るものである。この方法は、ガラス化しうる組成
が極めて限られ、また結晶相の割合を50%よりも多く
することは極めて困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、組成が均一で結晶性が高く、粒径の揃ったペロブス
カイト構造の微細単結晶粉末を、より低温で合成できる
製造方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる事情に鑑み、本発
明者らはペロブスカイト構造の微細単結晶粉末について
鋭意検討を重ねた結果、その製造方法を見出し、本発明
を完成させたものである。
【0007】すなわち、本発明は下記に示すものであ
る。 1)Xの酸化物(XはLi、Na、K、Pb、Ba、M
g、Ca、Sr、La、Y、Biから選ばれた1種また
は2種以上)、Mの酸化物(MはAl、Mn、Ti、Z
r、Sn、Mg、Zn、Fe、Co、Ni、Nb、T
a、Wから選ばれた1種または2種以上)、Gの酸化物
(GはB、As、Sb、Si、Ge、Te、Pから選ば
れた1種または2種以上)またはこれらの酸化物に転換
し得るX化合物、M化合物、G化合物を用い、それぞれ
の酸化物または化合物の直径が0.1μm未満となるよ
うに混合し、焼成して一般式wXMO3 −(1−w)
(XOy−aGOz )(式中、y、zは酸素数を表し、
XがLi、Na、Kのときはy=0.5、XがPb、B
a、Mg、Ca、Srのときはy=1、XがLa、Y、
Biのときはy=1.5である。GがB、As、Sbの
ときはz=1.5、GがSi、Ge、Teのときはz=
2、GがPのときはz=2.5である。wはモル数を表
し、aは実数で、0.1<w≦0.95、0.05≦a
≦2である。)で表される誘電体組成物を得、これから
ガラス成分を酸またはアルカリで溶解除去することを特
徴とする微細単結晶粉末の製造方法。
【0008】2)有機溶媒に可溶なX化合物(XはL
i、Na、K、Pb、Ba、Mg、Ca、Sr、La、
Y、Biから選ばれた1種または2種以上)、M化合物
(MはAl、Mn、Ti、Zr、Sn、Mg、Zn、F
e、Co、Ni、Nb、Ta、Wから選ばれた1種また
は2種以上)、G化合物(GはB、As、Sb、Si、
Ge、Te、Pから選ばれた1種または2種以上)を用
い、それぞれの溶液を混合し、乾燥または加水分解して
それぞれの化合物の直径が0.1μm未満の混合粉末と
し、次いで焼成して一般式wXMO3 −(1−w)(X
y −aGOz )(式中、y、zは酸素数を表し、Xが
Li、Na、Kのときはy=0.5、XがPb、Ba、
Mg、Ca、Srのときはy=1、XがLa、Y、Bi
のときはy=1.5である。GがB、As、Sbのとき
はz=1.5、GがSi、Ge、Teのときはz=2、
GがPのときはz=2.5である。wはモル数を表し、
aは実数で、0.1<w≦0.95、0.05≦a≦2
である。)で表される誘電体組成物を得、これからガラ
ス成分を酸またはアルカリで溶解除去することを特徴と
する微細単結晶粉末の製造方法。
【0009】3)1次粒子の粒径が0.1μm未満のX
化合物(XはLi、Na、K、Pb、Ba、Mg、C
a、Sr、La、Y、Biから選ばれた1種または2種
以上)、M化合物(MはAl、Mn、Ti、Zr、S
n、Mg、Zn、Fe、Co、Ni、Nb、Ta、Wか
ら選ばれた1種または2種以上)、G化合物(GはB、
As、Sb、Si、Ge、Te、Pから選ばれた1種ま
たは2種以上)のコロイダルゾルを用い、それぞれのコ
ロイダルゾルを混合し、乾燥または共沈させてそれぞれ
の化合物の直径が0.1μm未満の混合粉末とし、次い
で焼成して一般式wXMO3 −(1−w)(XOy −a
GOz )(式中、y、zは酸素数を表し、XがLi、N
a、Kのときはy=0.5、XがPb、Ba、Mg、C
a、Srのときはy=1、XがLa、Y、Biのときは
y=1.5である。GがB、As、Sbのときはz=
1.5、GがSi、Ge、Teのときはz=2、GがP
のときはz=2.5である。wはモル数を表し、aは実
数で、0.1<w≦0.95、0.05≦a≦2であ
る。)で表される誘電体組成物を得、これからガラス成
分を酸またはアルカリで溶解除去することを特徴とする
微細単結晶粉末の製造方法。
【0010】4)水に可溶なX化合物(XはLi、N
a、K、Pb、Ba、Mg、Ca、Sr、La、Y、B
iから選ばれた1種または2種以上)、M化合物(Mは
Al、Mn、Ti、Zr、Sn、Mg、Zn、Fe、C
o、Ni、Nb、Ta、Wから選ばれた1種または2種
以上)、G化合物(GはB、As、Sb、Si、Ge、
Te、Pから選ばれた1種または2種以上)を用い、そ
れぞれの溶液を混合し、乾燥または共沈させてそれぞれ
の化合物の直径が0.1μm未満の混合粉末とし、次い
で焼成して一般式wXMO3 −(1−w)(XOy −a
GOz )(式中、y、zは酸素数を表し、XがLi、N
a、Kのときはy=0.5、XがPb、Ba、Mg、C
a、Srのときはy=1、XがLa、Y、Biのときは
y=1.5である。GがB、As、Sbのときはz=
1.5、GがSi、Ge、Teのときはz=2、GがP
のときはz=2.5である。wはモル数を表し、aは実
数で、0.1<w≦0.95、0.05≦a≦2であ
る。)で表される誘電体組成物を得、これからガラス成
分を酸またはアルカリで溶解除去することを特徴とする
微細単結晶粉末の製造方法。
【0011】5)酸としてフッ酸、塩酸、硝酸、硫酸、
酢酸から選ばれた1種または2種以上の水溶液を用いる
ことを特徴とする上記1、2、3または4項記載の微細
単結晶粉末の製造方法。
【0012】6)アルカリとして水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、アンモニアから選ばれた1種または2種
以上の水溶液を用いることを特徴とする上記1、2、3
または4項記載の微細単結晶粉末の製造方法。
【0013】以下、本発明を更に詳細に説明する。本発
明は、Xの酸化物〔XはPb、Ba、Li、Na、K、
Mg、Ca、Sr、La、Yから選ばれた1種または2
種以上(以下、Xと称する)〕、Mの酸化物〔MはT
i、Zr、Sn、Mg、Zn、Fe、Co、Ni、Nb
から選ばれた1種または2種以上(以下、Mと称す
る)〕、Gの酸化物〔GはB、As、Sb、Si、G
e、Te、Pから選ばれた1種または2種以上(以下、
Gと称する)〕またはこれらの酸化物に転換し得るX化
合物、M化合物、G化合物を用いて、一般式wXMO3
−(1−w)(XOy −aGOz )で表される誘電体組
成物を得、該誘電体組成物からガラス成分を酸またはア
ルカリで溶解除去することにより微細単結晶粉末を製造
する方法に関するものである。
【0014】ここで、y、zは酸素数を表し、XがL
i、Na、Kのときはy=0.5、XがPb、Ba、M
g、Ca、Srのときはy=1、XがLa、Y、Biの
ときはy=1.5である。GがB、As、Sbのときは
z=1.5、GがSi、Ge、Teのときはz=2、G
がPのときはz=2.5である。wはモル数を表し、a
は実数で、0.1<w≦0.95、0.05≦a≦2で
ある。
【0015】wは誘電体結晶相の割合で、これが0.1
以下の場合は得られる微細単結晶粉末が少なすぎるし、
0.95を超えると微細単結晶粉末の生成が難しく、高
温が必要になる。また、微細単結晶粉末の粒径、生成温
度等を望ましいように制御するためには、wは上記の範
囲であればよい。yは電気的中性の要請から、Xを構成
する各イオンの価数にモル分率を乗じた合計価数の1/
2である。aはガラス相形成酸化物の元素基準のモル数
を表す。たとえば、ほう酸(B23 )の場合にはBO
1.5 を1モル、P2 5 の場合にはPO2.5 を1モル、
SiO2 の場合にはSiO2 を1モルとする。また、1
/aはガラス相中に存在する元素XのGに対するモル比
を表し、0.5から20倍のモル比が好ましく、更に好
ましくは1から9倍のモル比である。1/aが0.5よ
りも小さいと、結晶相中の化合物からのXの逃散が生じ
て結晶相量が減少し、20よりも多いと、余分なXOが
析出してやはり結晶相が減少する。
【0016】本発明の実施において、出発物質としての
X、M、Gの各酸化物またはそれらの化合物の直径が
0.1μm未満となるような混合粉末を得る方法として
はCVD法、有機溶媒に可溶な化合物を用いる方法、シ
リカコロイド等のコロイダルゾルを用いる方法、水に可
溶な化合物を用いる方法等がある。
【0017】CVD法の場合には、出発物質としてX化
合物は下記のものが挙げられる。 ・水素化リチウム、アルキルリチウム等のリチウム化合
物。 ・水素化ナトリウム、アルキルナトリウム等のナトリウ
ム化合物。 ・水素化カリウム、アルキルカリウム等のカリウム化合
物。 ・4エチル鉛、ビスジピバロイルメタナト鉛等の有機鉛
化合物、あるいは塩化鉛等のハロゲン化物の鉛化合物。 ・バリウムエトキシド、バリウムイソプロポキシド、ビ
スジピバロイルバリウム等の有機バリウム化合物、ある
いは塩化バリウム等のハロゲン化物のバリウム化合物。 ・マグネシウムエトキシド、マグネシウムイソプロポキ
シド、ビスジピバロイルマグネシウム等の有機マグネシ
ウム化合物、あるいは塩化マグネシウム等のハロゲン化
物のマグネシウム化合物。 ・カルシウムエトキシド、カルシウムイソプロポキシ
ド、ビスジピバロイルカルシウム等の有機カルシウム化
合物、あるいは塩化カルシウム等のハロゲン化物のカル
シウム化合物。 ・ストロンチウムエトキシド、ストロンチウムイソプロ
ポキシド、ビスジピバロイルストロンチウム等の有機ス
トロンチウム化合物、あるいは塩化ストロンチウム等の
ハロゲン化物のストロンチウム化合物。 ・ランタンエトキシド、ランタンアセチルアセトナー
ト、ビスジピバロイルランタン等の有機ランタン化合
物、あるいは塩化ランタン等のハロゲン化物のランタン
化合物。 ・イットリウムエトキシド、イットリウムアセチルアセ
トナート、ビスジピバロイルイットリウム等の有機イッ
トリウム化合物、あるいは塩化イットリウム等のハロゲ
ン化物のイットリウム化合物。 ・ビスマスエトキシド、ビスマスアセチルアセトナー
ト、ビスジピバロイルビスマス等の有機ビスマス化合
物、あるいは塩化ビスマス等のハロゲン化物のビスマス
化合物。
【0018】CVD法の場合には、出発物質としてM化
合物は下記のものが挙げられる。 ・トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、
アルミニウムトリイソプロポキシドのようなアルミニウ
ム化合物、あるいは塩化アルミニウム等のハロゲ化物の
アルミニウム化合物。 ・マンガンアセチルアセトナートのようなマンガン化合
物。 ・チタニウムエトキシド、チタニウムイソプロポキシ
ド、チタニウムブトキシド、酢酸チタンのような有機チ
タニウム化合物、あるいは四塩化チタン等のハロゲン化
物のチタニウム化合物。 ・ジルコニウムエトキシド、ジルコニウムイソプロポキ
シド、ジルコニウムブトキシドのような有機ジルコニウ
ム化合物、あるいは四塩化ジルコニウム等のハロゲン化
物のジルコニウム化合物 ・テトラエチルスズ、テトラブチルスズ、スズエトキシ
ド、スズイソプロポキシド、スズブトキシドのような有
機スズ化合物。 ・マグネシウムエトキシド、マグネシウムイソプロポキ
シド、ビスジピバロイルマグネシウム等の有機マグネシ
ウム化合物、あるいは塩化マグネシウム等のハロゲン化
物のマグネシウム化合物。 ・亜鉛エトキシド、亜鉛アセチルアセトナート、ビスジ
ピバロイル亜鉛等の有機亜鉛化合物、あるいは塩化亜鉛
等のハロゲン化物の亜鉛化合物。 ・鉄エトキシド、鉄アセチルアセトナート、ビスジピバ
ロイル鉄等の有機鉄化合物、あるいは塩化鉄等のハロゲ
ン化物の鉄化合物。 ・コバルトエトキシド、コバルトアセチルアセトナー
ト、ビスジピバロイルコバルト等の有機コバルト化合
物、あるいは塩化コバルト等のハロゲン化物のコバルト
化合物。 ・ニッケルエトキシド、ニッケルアセチルアセトナー
ト、ビスジピバロイルニッケル等の有機ニッケル化合
物、あるいは塩化ニッケル等のハロゲン化物のニッケル
化合物。 ・ニオビウムエトキシド、ニオビウムアセチルアセトナ
ート、ビスジピバロイルニオビウム等の有機ニオビウム
化合物、あるいは塩化ニオビウム等のハロゲン化物のニ
オビウム化合物。 ・タンタルエトキシド、タンタルアセチルアセトナー
ト、ビスジピバロイルタンタル等の有機タンタル化合
物、あるいは塩化タンタル等のハロゲン化物のタンタル
化合物。 ・タングステンエトキシド、タングステンアセチルアセ
トナート、ビスジピバロイルタングステン等の有機タン
グステン化合物、あるいは塩化タングステン等のハロゲ
ン化物のタングステン化合物。
【0019】CVD法の場合には、出発物質としてG化
合物は下記のものが挙げられる。 ・ボラン、トリエチルほう素、トリメチルほう素等のほ
う素化合物。 ・アルシン、トリエチル砒素、トリメチル砒素等の砒素
化合物。 ・トリエチルアンチモン、トリメチルアンチモン等のア
ンチモン化合物。 ・シラン、ジシラン、テトラメチルシラン、テトラエチ
ルシラン、四塩化珪素、テトラエトキシシラン、テトラ
メトキシシラン等の珪素化合物。 ・水素化ゲルマニウム、テトラメチルゲルマニウム、テ
トラエチルゲルマニウム、四塩化ゲルマニウム、テトラ
エトキシゲルマニウム、テトラメトキシゲルマニウム等
のゲルマニウム化合物。 ・水素化テルル、テトラメチルテルル、テトラエチルテ
ルル、四塩化テルル、テトラエトキシテルル、テトラメ
トキシテルル、等のテルル化合物。 ・オキシ塩化リン等のリン化合物。
【0020】これらの化合物をそれぞれの直径が0.1
μm未満となるように混合し、一般式wXMO3 −(1
−w)(XOy −aGOz )で表される組成物が得られ
るように反応器中で析出させる。ここで混合方法は通常
用いられるように、個別の気化装置で気化させた各化合
物を配管の途中で混合する方法が制御性がよいが、あら
かじめ全ての原料をほぼ蒸気圧の等しい化合物として混
合してから気化してもよい。
【0021】ガスの流量は生産速度に応じて、100c
c/分から10リットル/分の範囲で選ぶことができ
る。
【0022】反応器は耐食性があり、外気と遮断した条
件でガスが混合できるものであればどのようなものでも
用いることができる。
【0023】反応器壁あるいは基板は300〜900℃
に加熱してもよいが、加熱している場合は微細単結晶が
直接析出してくる。加熱してない場合は一般にアモルフ
ァス粉末となっているので、CVD装置から該粉末を取
り出した後に加熱して微細単結晶を析出させる。
【0024】このようにして得られたX、M、Gの各化
合物の直径が0.1μm未満の混合粉末の焼成方法とし
ては電気抵抗加熱、プラズマ、高周波、レーザー等既知
の方法を用いることができる。焼成温度は製造方法によ
って異なるが、CVD法の場合は200〜900℃の範
囲でよい。
【0025】焼成は空気中、不活性ガス中または還元雰
囲気中のいずれでもよい。微細単結晶粉末が還元され易
い場合は、酸素雰囲気中でも焼成することができる。
【0026】このようにして得られた粉末は、多数の析
出微細単結晶とガラス成分との混合物である。これから
微細単結晶のみを分離するためには水や希酸、希アルカ
リ等の水溶液にガラス成分を溶解させた後、ろ過、遠心
分離の手段を用いることができる。
【0027】ここで用いられる酸としては硝酸、フッ
酸、塩酸、硫酸、酢酸等を挙げることができ、単独でも
混合しても用いることができる。アルカリとしてはアン
モニア水、苛性ソーダ、苛性カリ等が挙げられ、単独で
も混合しても用いることができる。これらは5〜50重
量%の濃度に希釈して用いられる。
【0028】有機溶媒に可溶な化合物を用いる方法にお
いては、X化合物としては下記のものが挙げられる。 ・エトキシリチウム、イソプロポキシリチウム、ブトキ
シリチウム、酢酸リチウム、リチウムアセチルアセトナ
ート等のリチウム化合物。 ・メトキシナトリウム、ジエトキシナトリウム、ジイソ
プロポキシナトリウム、ジブトキシナトリウム、酢酸ナ
トリウム、ナトリウムアセチルアセトナート等のナトリ
ウム化合物。 ・メトキシカリウム、エトキシカリウム、ジイソプロポ
キシカリウム、ブトキシカリウム、酢酸カリウム、カリ
ウムアセチルアセトナート等のカリウム化合物。 ・ジエトキシ鉛、ジイソプロポキシ鉛、ジメトキシエト
キシ鉛、鉛アセチルアセナート、蟻酸鉛、酢酸鉛等の鉛
化合物。 ・ジメトキシバリウム、ジエトキシバリウム、ジイソプ
ロポキシバリウム、ジブトキシバリウム、酢酸バリウ
ム、バリウムアセチルアセトナート等のバリウム化合
物。 ・ジメトキシマグネシウム、ジエトキシマグネシウム、
ジイソプロポキシマグネシウム、ジブトキシマグネシウ
ム等のマグネシウム化合物。 ・ジメトキシカルシウム、ジエトキシカルシウム、ジイ
ソプロポキシカルシウム、ジブトキシカルシウム等のカ
ルシウム化合物。 ・ジメトキシストロンチウム、ジエトキシストロンチウ
ム、ジイソプロポキシストロンチウム、ジブトキシスト
ロンチウム等のストロンチウム化合物。 ・トリメトキシランタン、トリエトキシランタン、トリ
イソプロポキシランタン、トリブトキシランタン、塩化
ランタン等のランタン化合物。 ・トリメトキシイットリウム、トリエトキシイットリウ
ム、トリイソプロポキシイットリウム、トリブトキシイ
ットリウム、塩化イットリウム等のイットリウム化合
物。 ・トリメトキシビスマス、トリエトキシビスマス、トリ
イソプロポキシビスマス、トリブトキシビスマス、塩化
ビスマス等のビスマス化合物。
【0029】有機溶媒に可溶な化合物を用いる方法にお
いては、M化合物としては下記のものが挙げられる。 ・トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、
アルミニウムトリイソプロポキシド等のアルミニウム化
合物、あるいは塩化アルミニウム等のハロゲン化物のア
ルミニウム化合物。 ・マンガンアセチルアセトナート等のマンガン化合物。 ・テトラメトキシチタニウム、テトラエトキシチタニウ
ム、テトライソプロポキシチタニウム、テトラブトキシ
チタニウム、四塩化チタン等のチタニウム化合物。 ・テトラメトキシジルコニウム、テトラエトキシジルコ
ニウム、テトライソプロポキシジルコニウム、テトラブ
トキシジルコニウム、四塩化ジルコニウム等のジルコニ
ウム化合物。 ・テトラメトキシスズ、テトラエトキシスズ、テトライ
ソプロポキシスズ、テトラブトキシスズ、テトラオクチ
ルスズ、スズアセチルアセトナート、四塩化スズ等のス
ズ化合物。 ・ジメトキシマグネシウム、ジエトキシマグネシウム、
ジイソプロポキシマグネシウム、ジブトキシマグネシウ
ム等のマグネシウム化合物。 ・ジメトキシ亜鉛、ジエトキシ亜鉛、ジイソプロポキシ
亜鉛、ジブトキシ亜鉛、亜鉛アセチルアセトナート、塩
化亜鉛等の亜鉛化合物。 ・テトラエトキシ鉄、テトライソプロポキシ鉄、テトラ
ブトキシ鉄、鉄アセチルアセトナート、塩化鉄等の鉄化
合物。 ・テトラエトキシコバルト、テトライソプロポキシコバ
ルト、テトラブトキシコバルト、コバルトアセチルアセ
トナート、塩化コバルト等のコバルト化合物。 ・テトラエトキシニッケル、テトライソプロポキシニッ
ケル、テトラブトキシニッケル、ニッケルアセチルアセ
トナート、塩化ニッケル等のニッケル化合物。 ・ペンタメトキシニオビウム、ペンタエトキシニオビウ
ム、ペンタイソプロポキシニオビウム、ペンタブトキシ
ニオビウム、塩化ニオビウム等のニオビウム化合物。 ・ペンタメトキシタンタル、ペンタエトキシタンタル、
ペンタイソプロポキシタンタル、ペンタブトキシタンタ
ル、塩化タンタル等のタンタル化合物。 ・ペンタメトキシタングステン、ペンタエトキシタング
ステン、ペンタイソプロポキシタングステン、ペンタブ
トキシタングステン、塩化タングステン等のタングステ
ン化合物。
【0030】有機溶媒に可溶な化合物を用いる方法にお
いては、G化合物としては下記のものが挙げられる。 ・ほう酸トリエチル、ほう酸トリメチル、トリメトキシ
エトキシほう素、ほう酸トリフェニル、ほう酸等のほう
素化合物。 ・砒酸トリエチル、砒酸トリメチル、トリメトキシエト
キシ砒素、砒酸トリフェニル等の砒素化合物。 ・アンチモン酸トリエチル、アンチモン酸トリメチル、
トリメトキシエトキシアンチモン、アンチモン酸トリフ
ェニル等のアンチモン化合物。 ・テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テト
ライソプロポキシシラン、テトラブトキシシラン、四塩
化珪素等の珪素化合物。 ・テトラメトキシゲルマニウム、テトラエトキシゲルマ
ニウム、テトライソプロポキシゲルマニウム、テトラブ
トキシゲルマニウム、四塩化ゲルマニウム等のゲルマニ
ウム化合物。 ・テトラメトキシテルル、テトラエトキシテルル、テト
ライソプロポキシテルル、テトラブトキシテルル、四塩
化テルル等のテルル化合物。 ・トリメトキシフォスフォニル、オキシ塩化リン等のリ
ン化合物。
【0031】本発明を実施する際に用いられる有機溶媒
としては、前記リチウム化合物、ナトリウム化合物、カ
リウム化合物、鉛化合物、バリウム化合物、マグネシウ
ム化合物、カルシウム化合物、ストロンチウム化合物、
ランタン化合物、イットリウム化合物、ビスマス化合
物、アルミニウム化合物、マンガン化合物、チタニウム
化合物、ジルコニウム化合物、スズ化合物、亜鉛化合
物、鉄化合物、コバルト化合物、ニッケル化合物、ニオ
ビウム化合物、タンタル化合物、タングステン化合物、
ほう素化合物、砒素化合物、アンチモン化合物、珪素化
合物、ゲルマニウム化合物、テルル化合物、リン化合物
等を溶解するものならばどのような有機溶媒を用いても
よいが、好ましくはメタノール、エタノール、プロパノ
ール、ブタノール、ペンタノール、メトキシエタノー
ル、エトキシエタノール等のアルコール類、ベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ペンタン、
ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素類、
ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、アセ
トン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン等のケトン
類、酢酸メチル、酢酸エチル、蟻酸エチル等のカルボン
酸エステル類、アセチルアセトン、ベンゾイルアセト
ン、ジベンゾイルアセトン等のβ−ジケトン類、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類等
が挙げられ、これらの有機溶媒を単独、あるいは2種以
上を併用することもできる。
【0032】一般式wXMO3 −(1−w)(XOy
aGOz )で表される組成物を得るための化合物溶液の
調製方法としては、前記X化合物、M化合物、G化合物
を有機溶媒中に溶解して室温で混合するか、あるいは前
記各化合物を有機溶媒中で加熱下で反応させる方法が挙
げられる。
【0033】有機溶媒中で加熱するときの温度は化合物
の種類によって異なるが、60〜150℃の温度範囲で
あり、反応容器をジャケットで加熱する方法が標準的で
ある。
【0034】有機溶媒に可溶な化合物を用いる方法にお
いては、微細単結晶粉末形成用の溶液中の各化合物の濃
度は化合物の種類によっても異なるが、あまり希釈し過
ぎると溶媒が多量に必要になって経済的でなく、一般に
は酸化物に換算して5〜80重量%、好ましくは10〜
50重量%で適用される。
【0035】ここで用いられる微細単結晶粉末形成用の
溶液には安定化のためのカルボン酸(C6〜C20)、
グリコール、アミン等を添加することができる。また、
微細単結晶粉末形成用の溶液の作業性の向上のために、
例えばポリオールやエチルセルロース等の高分子物質、
メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、アセチルアセト
ン、グリセリンのような高沸点化合物、ノニオン系また
はアニオン系の界面活性剤等を添加することができる。
【0036】このようにして得られた溶液を乾燥、また
は加水分解してX、M、Gの各化合物の直径が0.1μ
m未満の混合粉末を得ることができる。加水分解は、該
化合物溶液の溶液中に含まれる化合物のモル数の少なく
とも2倍以上の過剰量の水または水を含む溶液と反応さ
せるか、単に空気中に放置して空気中の水分と反応させ
てもよい。
【0037】ここで得られた粉末の乾燥方法としてはロ
ータリーエバポレーター、フレーカー、エアーバス等の
公知の方法を用いることができる。
【0038】焼成方法としては電気抵抗加熱、プラズ
マ、高周波、レーザー等の既知の方法を用いることがで
きる。ここで、焼成温度は化合物の種類により異なる
が、微細単結晶粉末の結晶化以上の温度にする必要があ
り、通常は400〜1200℃、好ましくは500〜1
000℃である。400℃未満では有機物が分解せず、
結晶化も進行しない。また、1200℃を超えると元素
の蒸発等による組成の変化がおこり、好ましくない。
【0039】焼成は空気中、不活性ガス中または還元雰
囲気中のいずれでもよい。微細単結晶粉末が還元され易
い場合は、酸素雰囲気中でも焼成することができる。
【0040】このようにして得られた粉末は、多数の析
出微細単結晶とガラス成分との混合物である。これから
微細単結晶のみを分離するためには水や希酸、希アルカ
リ等の水溶液にガラス成分を溶解させた後、ろ過、遠心
分離の手段を用いることができる。
【0041】ここで用いられる酸としては硝酸、フッ
酸、塩酸、硫酸、酢酸等を挙げることができ、単独でも
混合しても用いることができる。アルカリとしてはアン
モニア水、苛性ソーダ、苛性カリ等が挙げられ、単独で
も混合しても用いることができる。これらは5〜50重
量%の濃度に希釈して用いられる。
【0042】一般式wXMO3 −(1−w)(XOy
aGOz )で表される組成物を得るために、コロイダル
ゾルを用いる方法においては、X化合物、M化合物、G
化合物のそれぞれのコロイダルゾルは、例えばそれぞれ
の化合物の塩化物、硝酸塩、硫酸塩、酢酸塩等水溶性塩
のアルカリによる沈澱、あるいはイオン交換等で調整さ
れる。また、シリカについては市販のシリカゾル(デュ
ポン社、日産化学工業社、触媒化成工業社等で製造)も
使用可能である。
【0043】これらコロイダルゾルは一般式wXMO3
−(1−w)(XOy −aGOz )を満足するように混
合し、乾燥または共沈、ゲル化等してゲル粉末とし、得
られたX、M、Gの各化合物の直径が0.1μm未満の
ゲル粉末は必要に応じて粉砕される。
【0044】ゲル化の方法として、通常は乾燥が挙げら
れる。一般にゾルは分散媒がなくなった時点で反発力が
なくなり、ゲル化する。この方法は全てのゾルに対して
適用できる。また、pH調整や塩の添加により、クーロ
ン反発力を抑えてもゲル化する。酸性ゾルはアンモニア
や苛性ソーダ等の添加により中性〜アルカリ性領域でゲ
ル化し、アルカリ性ゾルは塩酸や硝酸等の酸を添加する
ことにより、中性〜酸性領域でゲル化する。塩化カリ、
塩化カルシウム、硝酸アルミニウム等の塩を加えること
により、コロイド水溶液の電解質濃度を高くするとクー
ロン反発力が遮蔽されて小さくなりゲル化する。イソプ
ロパノール、アセトン等の有機溶媒を添加してもゲル化
を起こすことができる。
【0045】ここで得られた粉末の乾燥方法としてはロ
ータリーエバポレーター、フレーカー、エアーバス等の
公知の方法を用いることができる。
【0046】焼成方法としては電気抵抗加熱、プラズ
マ、高周波、レーザー等の既知の方法を用いることがで
きる。ここで、焼成温度は化合物の種類により異なる
が、微細単結晶粉末の結晶化以上の温度にする必要があ
り、通常は400〜1200℃、好ましくは500〜1
000℃である。400℃未満では有機物が分解せず、
結晶化も進行しない。また、1200℃を超えると元素
の蒸発等による組成の変化がおこり、好ましくない。
【0047】焼成は空気中、不活性ガス中または還元雰
囲気中のいずれでもよい。微細単結晶粉末が還元され易
い場合は、酸素雰囲気中でも焼成することができる。
【0048】このようにして得られた粉末は、多数の析
出微細単結晶とガラス成分との混合物である。これから
微細単結晶のみを分離するためには水や希酸、希アルカ
リ等の水溶液でガラス成分を溶解させた後、ろ過、遠心
分離の手段を用いることができる。
【0049】ここで用いられる酸としては硝酸、フッ
酸、塩酸、硫酸、酢酸等を挙げることができ、単独でも
混合しても用いることができる。アルカリとしてはアン
モニア水、苛性ソーダ、苛性カリ等が挙げられ、単独で
も混合しても用いることができる。これらは5〜50重
量%の濃度に希釈して用いられる。
【0050】水に可溶な化合物を用いて混合し、必要に
応じて共沈させて混合物を得る方法において、X化合物
としては下記のものが挙げられる。 ・硝酸リチウム、酢酸リチウム、塩化リチウム等のリチ
ウム化合物。 ・硝酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム等
のナトリウム化合物。 ・硝酸カリウム、酢酸カリウム、塩化カリウム等のカリ
ウム化合物。 ・硝酸鉛、酢酸鉛、塩化鉛等の鉛化合物。 ・硝酸バリウム、酢酸バリウム、塩化バリウム等のバリ
ウム化合物。 ・硝酸マグネシウム、酢酸マグネシウム、塩化マグネシ
ウム等のマグネシウム化合物。 ・硝酸カルシウム、酢酸カルシウム、塩化カルシウム等
のカルシウム化合物。 ・硝酸ストロンチウム、酢酸ストロンチウム、塩化スト
ロンチウム等のストロンチウム化合物。 ・硝酸ランタン、酢酸ランタン、塩化ランタン等のラン
タン化合物。 ・硝酸イットリウム、酢酸イットリウム、塩化イットリ
ウム等のイットリウム化合物。 ・硝酸ビスマス、酢酸ビスマス、塩化ビスマス等のビス
マス化合物。
【0051】水に可溶なM化合物としては下記のものが
挙げられる。 ・硝酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、塩化アルミニ
ウム、硫酸アルミニウム等のアルミニウム化合物。 ・硝酸マンガン、酢酸マンガン、塩化マンガン等のマン
ガン化合物。 ・硝酸チタニル、酢酸チタニル、四塩化チタニウム、硫
酸チタニル等のチタニウム化合物。 ・硝酸ジルコニル、酢酸ジルコニル、四塩化ジルコニウ
ム、硫酸ジルコニル等のジルコウム化合物。 ・硝酸スズ、酢酸スズ、四塩化スズ、ニ塩化スズ等のス
ズ化合物。 ・硝酸マグネシウム、酢酸マグネシウム、塩化マグネシ
ウム等のマグネシウム化合物。 ・硝酸亜鉛、酢酸亜鉛、塩化亜鉛、硫酸亜鉛等の亜鉛化
合物。 ・硝酸鉄、塩化鉄、硫酸鉄等の鉄化合物。 ・硝酸コバルト、酢酸コバルト、塩化コバルト、硫酸コ
バルト等のコバルト化合物。 ・硝酸ニッケル、酢酸ニッケル、塩化ニッケル、硫酸ニ
ッケル等のニッケル化合物。 ・硝酸ニオブ、酢酸ニオブ、塩化ニオブ、硫酸ニオブ等
のニオブ化合物。 ・硝酸タンタル、酢酸タンタル、塩化タンタル、硫酸タ
ンタル等のタンタル化合物。 ・硝酸タングステン、酢酸タングステン、塩化タングス
テン、硫酸タングステン等のタングステン化合物。
【0052】水に可溶なG化合物としては下記のものが
挙げられる。 ・ほう酸等のほう素化合物。 ・砒酸等の砒素化合物。 ・アンチモン酸、硝酸アンチモン、酢酸アンチモン、塩
化チモン、硫酸アンチモン等のアンチモン化合物。 ・四塩化珪素、珪酸等の珪素化合物。 ・四塩化ゲルマニウム、硝酸ゲルマニウム、酢酸ゲルマ
ニウム等のゲルマニウム化合物。 ・四塩化テルル、硝酸テルル等のテルル化合物。 ・燐酸等のリン化合物。
【0053】水に可溶な上記化合物を一般式wXMO3
−(1−w)(XOy −aGOz )を満足するように混
合し、pHを調整し、難溶性塩を生成させるようなアニ
オンを加えて沈澱物を得、これを乾燥してX、M、Gの
各化合物の直径が0.1μm未満の混合粉末を得、必要
に応じて粉砕する。
【0054】沈殿を生成させるためのpHは化合物によ
って異なるが、一般にpHは3以上で中性付近が好まし
い。Mg等のアルカリ土類金属イオンの場合はpHは1
1以上を必要とし、アルカリ金属イオンの場合はpHの
調整では沈殿しない。したがって、アルカリ土類金属イ
オンの場合は難溶性塩の形成が好ましく、シュウ酸、硫
酸、クエン酸等の添加により沈殿が生じる。アルカリ金
属イオンの場合は水を系から除くことによる溶解度の低
下により沈殿させる。
【0055】ここで得られた粉末の乾燥方法としてはロ
ータリーエバポレーター、フレーカー、エアーバス等の
公知の方法を用いることができる。
【0056】焼成方法としては電気抵抗加熱、プラズ
マ、高周波、レーザー等の既知の方法を用いることがで
きる。ここで、焼成温度は金属化合物の種類により異な
るが、微細単結晶粉末の結晶化以上の温度にする必要が
あり、通常は400〜1200℃、好ましくは500〜
1000℃である。400℃未満では有機物が分解せ
ず、結晶化も進行しない。また、1200℃を超えると
元素の蒸発等による組成の変化がおこり、好ましくな
い。
【0057】焼成は空気中、不活性ガス中または還元雰
囲気中のいずれでもよい。微細単結晶粉末が還元され易
い場合は、酸素雰囲気中でも焼成することができる。
【0058】このようにして得られた粉末は、多数の析
出微細単結晶とガラス成分との混合物である。これから
微細単結晶のみを分離するためには水や希酸、希アルカ
リ等の水溶液でガラス成分を溶解させた後、ろ過、遠心
分離の手段を用いることができる。
【0059】ここで用いられる酸としては硝酸、フッ
酸、塩酸、硫酸、酢酸等を挙げることができ、単独でも
混合しても用いることができる。アルカリとしてはアン
モニア水、苛性ソーダ、苛性カリ等が挙げられ、単独で
も混合しても用いることができる。これらは5〜50重
量%の濃度に希釈して用いられる。
【0060】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明は下記実施例により、何ら限定されるものではな
い。また、結晶相の確認は粉末X線回折、結晶形状は走
査形電子顕微鏡によって確認した。
【0061】実施例1 鉛ジエトキシドとチタニウムテトライソプロポキシドと
トリメチルほう素とを、wPbTiO3 −(1−w)
(PbO−BO1.5 )に換算して 表1に示すような割
合に調合し、イソプロパノールートルエンの1:1(重
量比)混合溶媒中に溶解し、酸化物換算で15重量%の
微細単結晶粉末形成液を合成した。この液からロータリ
ーエバポレータで溶媒を除き、ついで130℃で30分
間乾燥してゲル粉末を得た。この粉末を800℃で1時
間保持して微細単結晶粉末を析出させた。これを更に4
0℃の1規定の硝酸中で洗浄後、ろ過して微細単結晶の
みを得た。結晶相の生成はX線回折により確認した。結
晶相ピーク高さ(110)で結晶相生成量と結晶性の目
安とした。
【0062】
【表1】
【0063】比較例1 実施例1において、wの割合が1の場合は結晶化が充分
でなく、単結晶粉末は得られなかった。結果を表1に示
す。
【0064】比較例2 実施例1において、wの割合が0.05の場合は得られ
る結晶量が少なく、実用的ではなかった。
【0065】実施例2 バリウム0.4モルをメトキシエタノール4モル中に2
5℃で混合反応させた後、120℃で2時間熟成した。
その後90℃に冷却し、チタニウムテトライソプロポキ
シド0.4モルを添加して更に120℃に加熱した後、
メトキシエタノールに溶解した水を0.6モル加えて加
水分解を行った(A液)。この液に、別に用意したバリ
ウムメトキシエトキシドとほう酸トリメチルおよびテト
ラエトキシシランを、Ba:B:Si=1:a:0.5
aとなるようにメトキシエタノールに溶解した液(B
液)を、A液に表2に示されるように混合した。液組成
は0.7BaTiO3 −0.3(BaO−aBO1.5
0.5aSiO2 )と表される。この液をロータリーエ
バポレーターで乾燥して粉末を得た。この粉末を800
℃で30分間空気中で焼成して粉末を得た。この粉末を
50℃の1N塩酸に10分間浸漬した後、遠心分離して
微細単結晶粉末をえた。この粉末の結晶性を実施例1と
同様の方法で測定した。結果を表2に示す。
【0066】比較例3 aが3.3では、ガラス中にバリウムが溶解して結晶相
の割合が低下するため好ましくない。
【0067】比較例4 aが0.04では、ガラス成分が少なすぎて結晶化が十
分ではなかった。
【0068】
【表2】
【0069】実施例3 ストロンチウムジイソプロポキシドとほう酸トリメチル
とテトラエトキシシランとチタニウムテトライソプロポ
キシドとを後述のモル比に調合し、イソプロパノールー
トルエンの1:1(重量比)混合溶媒中に溶解して酸化
物換算で15重量%の微細単結晶粉末形成用の溶液を合
成した。組成は0.8SrTiO3 −0.2(SrO−
0.5B2 3 −0.1SiO2 )で表されるものであ
った。この液を乾燥して粉末にした後、最終的に800
℃で1時間大気中で焼成した。次いで1N塩酸に10分
間浸漬した後、ろ過、洗浄して平均粒径が5.0μmの
微細単結晶粉末を得た。この粉末の結晶性を実施例1と
同様な方法で測定した。その結果、SrTiO3 の生成
が確認された。
【0070】実施例4 鉛ジエトキシドとジルコニウムイソプロポキシドとチタ
ニウムテトライソプロポキシドとテトラエトキシゲルマ
ニウムとを、0.7PbZr0.5 Ti0.5 3−0.3
(PbO−GeO2 )の組成になるように調合し、イソ
プロパノールートルエンの1:1(重量比)混合溶媒中
に溶解し、酸化物換算で15重量%の微細単結晶粉末形
成用の溶液を合成した。この液を乾燥して粉末を得た
後、700℃で30分間大気中で焼成し1N塩酸に10
分間浸漬した後、ろ過、洗浄して平均粒径が0.8μm
の微細単結晶粉末を得た。PZT結晶相の生成はX線に
より確認された。
【0071】比較例5 粒径1μmの酸化鉛粉末0.5モル、粒径0.3μmの
酸化チタン粉末0.7モル、粒径1.1μmの炭酸スト
ロンチウム粉末0.5モル、粒径2μmのシリカ粉末
0.3モルをエタノール中でボールミル混合した後、乾
燥して粉末を得た。これを直径10mm、厚さ1mmの
ペレットに成形した後、800℃で焼成した。X線では
結晶相はわずかにしか認められず、走査電子顕微鏡では
結晶粒子は確認できなかった。
【0072】実施例5 塩化バリウム0.2モル、四塩化チタン0.2モル、ほ
う酸0.02モル、酸性シリカゾル0.003モルを混
合した水溶液500ミリリットルを、撹拌しながらアン
モニアでpH8に調整して沈澱を得た。この沈澱をろ
過、乾燥して得た粉末の1次粒子の粒径は18nmであ
った。この粉末を500℃で3時間焼成して得られた酸
化物粉末を乳鉢で磨砕後、プレス機で直径10mm、厚
み1mmのペレットに成形した。このペレットを大気中
900℃で30分間焼成した。次いで1N塩酸に10分
間浸漬した後、ろ過、洗浄して粒径が5〜10μmの微
細単結晶粉末を得た。また、このペレットの結晶性を実
施例1と同様の方法で測定した結果、X線回折により結
晶相の生成が確認された。
【0073】比較例6 塩化バリウム0.16モル、塩化マグネシウム0.04
モル、四塩化チタン0.2モルを混合した水溶液500
mlを、撹拌しながらアンモニアでpH8に調整し、沈
澱を得た。この沈澱をろ過、乾燥して得た粉末の1次粒
子の粒径は18nmであった。この粉末を500℃で3
時間焼成して得られた酸化物粉末を乳鉢で磨砕後、プレ
ス機で直径10mm、厚み1mmのペレットに成形し
た。このペレットを大気中900℃で30分間焼成し
た。このペレットは、X線回折では結晶化していたが、
走査電子顕微鏡では単結晶粒子は認められなかった。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、従来の水熱合成法等で
得る方法に比較して方法が単純であると共に組成が均一
で、粒径の揃ったペロブスカイト構造の微細単結晶粉末
をより低温で合成でき、また、種々の組成の微細単結晶
粉末の製造が可能であり、その工業的価値は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のw=0.8で観察された微細単結晶
粉末の粒子構造を示す。図面に代わる写真。(倍率50
0倍の走査電子顕微鏡写真)。
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【手続補正書】
【提出日】平成6年5月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】CVD法の場合には、出発物質としてX化
合物は下記のものが挙げられる。・ア ルキルリチウム等のリチウム化合物。・ア ルキルナトリウム等のナトリウム化合物。・ア ルキルカリウム等のカリウム化合物。 ・4エチル鉛、ビスジピバロイルメタナト鉛等の有機鉛
化合物、あるいは塩化鉛等のハロゲン化物の鉛化合物。 ・バリウムエトキシド、バリウムイソプロポキシド、ビ
スジピバロイルバリウム等の有機バリウム化合物、ある
いは塩化バリウム等のハロゲン化物のバリウム化合物。 ・マグネシウムエトキシド、マグネシウムイソプロポキ
シド、ビスジピバロイルマグネシウム等の有機マグネシ
ウム化合物、あるいは塩化マグネシウム等のハロゲン化
物のマグネシウム化合物。 ・カルシウムエトキシド、カルシウムイソプロポキシ
ド、ビスジピバロイルカルシウム等の有機カルシウム化
合物、あるいは塩化カルシウム等のハロゲン化物のカル
シウム化合物。 ・ストロンチウムエトキシド、ストロンチウムイソプロ
ポキシド、ビスジピバロイルストロンチウム等の有機ス
トロンチウム化合物、あるいは塩化ストロンチウム等の
ハロゲン化物のストロンチウム化合物。 ・ランタンエトキシド、ランタンアセチルアセトナー
ト、トリスジピバロイルメタナートランタン等の有機ラ
ンタン化合物、あるいは塩化ランタン等のハロゲン化物
のランタン化合物。 ・イットリウムエトキシド、イットリウムアセチルアセ
トナート、トリスジピバロイルメタナートイットリウム
等の有機イットリウム化合物、あるいは塩化イットリウ
ム等のハロゲン化物のイットリウム化合物。 ・ビスマスエトキシド、ビスマスアセチルアセトナー
の有機ビスマス化合物、あるいは塩化ビスマス等のハ
ロゲン化物のビスマス化合物。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】CVD法の場合には、出発物質としてM化
合物は下記のものが挙げられる。 ・トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、
アルミニウムトリイソプロポキシドのようなアルミニウ
ム化合物、あるいは塩化アルミニウム等のハロゲ化物の
アルミニウム化合物。 ・マンガンアセチルアセトナートのようなマンガン化合
物。 ・チタニウムエトキシド、チタニウムイソプロポキシ
ド、チタニウムブトキシド、酢酸チタンのような有機チ
タニウム化合物、あるいは四塩化チタン等のハロゲン化
物のチタニウム化合物。 ・ジルコニウムエトキシド、ジルコニウムイソプロポキ
シド、ジルコニウムブトキシドのような有機ジルコニウ
ム化合物、あるいは四塩化ジルコニウム等のハロゲン化
物のジルコニウム化合物 ・テトラエチルスズ、テトラブチルスズ、スズエトキシ
ド、スズイソプロポキシド、スズブトキシドのような有
機スズ化合物。 ・マグネシウムエトキシド、マグネシウムイソプロポキ
シド、ビスジピバロイルマグネシウム等の有機マグネシ
ウム化合物、あるいは塩化マグネシウム等のハロゲン化
物のマグネシウム化合物。 ・亜鉛エトキシド、亜鉛アセチルアセトナート、ビスジ
ピバロイル亜鉛等の有機亜鉛化合物、あるいは塩化亜鉛
等のハロゲン化物の亜鉛化合物。 ・鉄エトキシド、鉄アセチルアセトナート、ビスジピバ
ロイル鉄等の有機鉄化合物、あるいは塩化鉄等のハロゲ
ン化物の鉄化合物。 ・コバルトエトキシド、コバルトアセチルアセトナー
ト、ビスジピバロイルコバルト等の有機コバルト化合
物、あるいは塩化コバルト等のハロゲン化物のコバルト
化合物。 ・ニッケルエトキシド、ニッケルアセチルアセトナー
ト、ビスジピバロイルニッケル等の有機ニッケル化合
物、あるいは塩化ニッケル等のハロゲン化物のニッケル
化合物。 ・ニオビウムエトキシド、ニオビウムアセチルアセトナ
ト等の有機ニオビウム化合物、あるいは塩化ニオビウ
ム等のハロゲン化物のニオビウム化合物。 ・タンタルエトキシド、タンタルアセチルアセトナー
の有機タンタル化合物、あるいは塩化タンタル等のハ
ロゲン化物のタンタル化合物。 ・タングステンエトキシド、タングステンアセチルアセ
トナート、ビスジピバロイルタングステン等の有機タン
グステン化合物、あるいは塩化タングステン等のハロゲ
ン化物のタングステン化合物。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】有機溶媒に可溶な化合物を用いる方法にお
いては、M化合物としては下記のものが挙げられる。 ・トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、
アルミニウムトリイソプロポキシド等のアルミニウム化
合物、あるいは塩化アルミニウム等のハロゲン化物のア
ルミニウム化合物。 ・マンガンアセチルアセトナート等のマンガン化合物。 ・テトラメトキシチタニウム、テトラエトキシチタニウ
ム、テトライソプロポキシチタニウム、テトラブトキシ
チタニウム、四塩化チタン等のチタニウム化合物。 ・テトラメトキシジルコニウム、テトラエトキシジルコ
ニウム、テトライソプロポキシジルコニウム、テトラブ
トキシジルコニウム、四塩化ジルコニウム等のジルコニ
ウム化合物。 ・テトラメトキシスズ、テトラエトキシスズ、テトライ
ソプロポキシスズ、テトラブトキシスズ、テトラオクチ
ルスズ、スズアセチルアセトナート、四塩化スズ等のス
ズ化合物。 ・ジメトキシマグネシウム、ジエトキシマグネシウム、
ジイソプロポキシマグネシウム、ジブトキシマグネシウ
ム等のマグネシウム化合物。 ・ジメトキシ亜鉛、ジエトキシ亜鉛、ジイソプロポキシ
亜鉛、ジブトキシ亜鉛、亜鉛アセチルアセトナート、塩
化亜鉛等の亜鉛化合物。 ・トリエトキシ鉄、イソプロポキシ鉄、ブトキシ
鉄、鉄アセチルアセトナート、塩化鉄等の鉄化合物。 ・エトキシコバルト、イソプロポキシコバルト、
ブトキシコバルト、コバルトアセチルアセトナート、塩
化コバルト等のコバルト化合物。 ・エトキシニッケル、イソプロポキシニッケル、
ブトキシニッケル、ニッケルアセチルアセトナート、塩
化ニッケル等のニッケル化合物。 ・ペンタメトキシニオビウム、ペンタエトキシニオビウ
ム、ペンタイソプロポキシニオビウム、ペンタブトキシ
ニオビウム、塩化ニオビウム等のニオビウム化合物。 ・ペンタメトキシタンタル、ペンタエトキシタンタル、
ペンタイソプロポキシタンタル、ペンタブトキシタンタ
ル、塩化タンタル等のタンタル化合物。 ・ペンタメトキシタングステン、ペンタエトキシタング
ステン、ペンタイソプロポキシタングステン、ペンタブ
トキシタングステン、塩化タングステン等のタングステ
ン化合物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C30B 29/22 Z 8216−4G H01B 3/00 D 9059−5G H01G 4/10 4/12 415

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Xの酸化物(XはLi、Na、K、Pb、
    Ba、Mg、Ca、Sr、La、Y、Biから選ばれた
    1種または2種以上)、Mの酸化物(MはAl、Mn、
    Ti、Zr、Sn、Mg、Zn、Fe、Co、Ni、N
    b、Ta、Wから選ばれた1種または2種以上)、Gの
    酸化物(GはB、As、Sb、Si、Ge、Te、Pか
    ら選ばれた1種または2種以上)またはこれらの酸化物
    に転換し得るX化合物、M化合物、G化合物を用い、そ
    れぞれの酸化物または化合物の直径が0.1μm未満と
    なるように混合し、焼成して一般式wXMO3 −(1−
    w)(XOy −aGOz )(式中、y、zは酸素数を表
    し、XがLi、Na、Kのときはy=0.5、XがP
    b、Ba、Mg、Ca、Srのときはy=1、XがL
    a、Y、Biのときはy=1.5である。GがB、A
    s、Sbのときはz=1.5、GがSi、Ge、Teの
    ときはz=2、GがPのときはz=2.5である。wは
    モル数を表し、aは実数で、0.1<w≦0.95、
    0.05≦a≦2である。)で表される誘電体組成物を
    得、これからガラス成分を酸またはアルカリで溶解除去
    することを特徴とする微細単結晶粉末の製造方法。
  2. 【請求項2】有機溶媒に可溶なX化合物(XはLi、N
    a、K、Pb、Ba、Mg、Ca、Sr、La、Y、B
    iから選ばれた1種または2種以上)、M化合物(Mは
    Al、Mn、Ti、Zr、Sn、Mg、Zn、Fe、C
    o、Ni、Nb、Ta、Wから選ばれた1種または2種
    以上)、G化合物(GはB、As、Sb、Si、Ge、
    Te、Pから選ばれた1種または2種以上)を用い、そ
    れぞれの溶液を混合し、乾燥または加水分解してそれぞ
    れの化合物の直径が0.1μm未満の混合粉末とし、次
    いで焼成して一般式wXMO3 −(1−w)(XOy
    aGOz )(式中、y、zは酸素数を表し、XがLi、
    Na、Kのときはy=0.5、XがPb、Ba、Mg、
    Ca、Srのときはy=1、XがLa、Y、Biのとき
    はy=1.5である。GがB、As、Sbのときはz=
    1.5、GがSi、Ge、Teのときはz=2、GがP
    のときはz=2.5である。wはモル数を表し、aは実
    数で、0.1<w≦0.95、0.05≦a≦2であ
    る。)で表される誘電体組成物を得、これからガラス成
    分を酸またはアルカリで溶解除去することを特徴とする
    微細単結晶粉末の製造方法。
  3. 【請求項3】1次粒子の粒径が0.1μm未満のX化合
    物(XはLi、Na、K、Pb、Ba、Mg、Ca、S
    r、La、Y、Biから選ばれた1種または2種以
    上)、M化合物(MはAl、Mn、Ti、Zr、Sn、
    Mg、Zn、Fe、Co、Ni、Nb、Ta、Wから選
    ばれた1種または2種以上)、G化合物(GはB、A
    s、Sb、Si、Ge、Te、Pから選ばれた1種また
    は2種以上)のコロイダルゾルを用い、それぞれのコロ
    イダルゾルを混合し、乾燥または共沈させてそれぞれの
    化合物の直径が0.1μm未満の混合粉末とし、次いで
    焼成して一般式wXMO3 −(1−w)(XOy −aG
    z )(式中、y、zは酸素数を表し、XがLi、N
    a、Kのときはy=0.5、XがPb、Ba、Mg、C
    a、Srのときはy=1、XがLa、Y、Biのときは
    y=1.5である。GがB、As、Sbのときはz=
    1.5、GがSi、Ge、Teのときはz=2、GがP
    のときはz=2.5である。wはモル数を表し、aは実
    数で、0.1<w≦0.95、0.05≦a≦2であ
    る。)で表される誘電体組成物を得、これからガラス成
    分を酸またはアルカリで溶解除去することを特徴とする
    微細単結晶粉末の製造方法。
  4. 【請求項4】水に可溶なX化合物(XはLi、Na、
    K、Pb、Ba、Mg、Ca、Sr、La、Y、Biか
    ら選ばれた1種または2種以上)、M化合物(MはA
    l、Mn、Ti、Zr、Sn、Mg、Zn、Fe、C
    o、Ni、Nb、Ta、Wから選ばれた1種または2種
    以上)、G化合物(GはB、As、Sb、Si、Ge、
    Te、Pから選ばれた1種または2種以上)を用い、そ
    れぞれの溶液を混合し、乾燥または共沈させてそれぞれ
    の化合物の直径が0.1μm未満の混合粉末とし、次い
    で焼成して一般式wXMO3 −(1−w)(XOy −a
    GOz)(式中、y、zは酸素数を表し、XがLi、N
    a、Kのときはy=0.5、XがPb、Ba、Mg、C
    a、Srのときはy=1、XがLa、Y、Biのときは
    y=1.5である。GがB、As、Sbのときはz=
    1.5、GがSi、Ge、Teのときはz=2、GがP
    のときはz=2.5である。wはモル数を表し、aは実
    数で、0.1<w≦0.95、0.05≦a≦2であ
    る。)で表される誘電体組成物を得、これからガラス成
    分を酸またはアルカリで溶解除去することを特徴とする
    微細単結晶粉末の製造方法。
  5. 【請求項5】酸としてフッ酸、塩酸、硝酸、硫酸、酢酸
    から選ばれた1種または2種以上の水溶液を用いること
    を特徴とする請求項1、2、3または4記載の微細単結
    晶粉末の製造方法。
  6. 【請求項6】アルカリとして水酸化ナトリウム、水酸化
    カリウム、アンモニアから選ばれた1種または2種以上
    の水溶液を用いることを特徴とする請求項1、2、3ま
    たは4記載の微細単結晶粉末の製造方法。
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