JPH0733566B2 - 管材の拡管固定防食方法及びそれを実施する溶射装置 - Google Patents

管材の拡管固定防食方法及びそれを実施する溶射装置

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JPH0733566B2
JPH0733566B2 JP2046326A JP4632690A JPH0733566B2 JP H0733566 B2 JPH0733566 B2 JP H0733566B2 JP 2046326 A JP2046326 A JP 2046326A JP 4632690 A JP4632690 A JP 4632690A JP H0733566 B2 JPH0733566 B2 JP H0733566B2
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勝美 黒田
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Nippon Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、例えば熱交換器用水管等でよく見られる多数
の管材を熱交換器本体にフレーム等に固定するに際し、
該管材の端部を拡管してフレームに嵌合固定した管材拡
管部内壁面の溶射被覆による防食方法及びその実施に用
いる溶射装置に関するものである。
〈従来の技術〉 熱交換器用水管等多数の細管をその構成部材とする装置
にあっては、第4図に示す様に、細管aの端部が拡管さ
れフレームbに固定される形態を採ることが多い。
しかしこの様に拡管した場合は、細管aはその外周のみ
ならず内周も局部的に拡管されるため、その部所に局部
的な残留応力が発生すると共に、内壁面に段差が生じ、
そこを水その他の流体が流れるとき、その部所に孔食を
起こし徐々に管厚が減少し、早期の交換を余儀無くされ
るという欠陥がある。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明は上記局部的な残留応力とエロージョンが原因で
生起する孔食を未然に防ぎ、あるいは一部孔食が進行し
ていてもそれを健全な姿に補修する方法及びそれに用い
る装置を提供することを目的とするものである。
〈課題を解決するための手段〉 本発明の上記目的は次の如き方法および装置によって達
成できる。
即ち、本発明の要旨とするところは下記のとおりであ
る。
(1)熱交換器用水管の如き管材の端部を支持部材の支
持孔に貫入し、該管材貫入部を拡管して支持部材に嵌合
固定した後、上記管材拡管部を冷却しながら該内壁面に
防食用溶射被覆層を形成することを特徴とする管材の拡
管固定防食方法。
(2)熱交換器用水管の如き管材を支持部材に対し拡管
状に固定した該拡管部内に挿通可能とし先端部に偏向さ
せた噴射ノズルを設けた主溶射部と、それと連通状に連
結される溶射ガン部とから構成された溶射装置におい
て、上記主溶射部先端に偏向させた噴射ノズル部を回転
自在に装着し、上記主溶射部先端手前外周壁に複数開孔
した空気噴出孔と該主溶射部後端部に設けた空気供給プ
ラグを通気孔で連通すると共に該通気孔の一部を上記偏
向ノズルの回転羽部に臨ませて構成したことを特徴とす
る溶射装置。
本発明において溶射法を採用するのは、細管の径は一般
的にありま大きくなく、他の方法では施行が困難である
ためであり、更に溶射装置の回転式溶射ノズル部の回転
を空気圧により回転させる機構を採用するのは、できる
だけ主溶射部の径を縮小し、種々の細管に挿入可能範囲
を大きくするためである。
なお、本発明の溶射装置において、主溶射部先端に装着
される回転式の噴射ノズル部は、主溶射部の軸線に対し
て360°の範囲で回転自在としたもので、溶射材の噴射
角度は30〜80°の範囲とするのが好ましい。
〈実施例並びに作用〉 以下本発明に係わる防食方法及びそれに用いる溶射装置
を、その実施例を示す図面に基づいて説明する。
第1図は、ボイラーの水胴と蒸気胴との間を連結する多
数の蒸発水管の対水胴及び蒸気胴との取付け部を示す。
胴壁部1に設けてある取付け孔に蒸発水管2の端部を貫
入し、該水管貫入部を拡管して胴壁部1に嵌合固定す
る。この拡管部には残留応力が発生しており、内壁面に
段差が形成されているので、ボイラーの稼働に際して水
等の流体が流れると、この拡管部での孔食の発生が避け
られない。
本発明は、上記蒸発水管2を嵌合固定した該拡管部内壁
面に防食用溶射被覆層を形成するものである。また、こ
の形成した防食用溶射被覆層を通常の封孔処理すること
は何ら支障がない。この蒸発水管2の拡管部内壁面の溶
射操作は、該蒸発水管2を胴壁部1等の支持部材に嵌合
固定した細管内での作業となるので、上記本発明に係わ
る溶射装置の使用による回転式溶射が極めて有用とな
る。
上記防食用の溶射被覆層としては、蒸発水管2等の管材
の素材に合わせた溶射材、例えば、炭素鋼、13クロム鋼
あるいはニッケル−クロム鋼等の公知の溶射材を選択使
用することができる。この溶射被覆層は、管内を流れる
流体と拡管部内壁面との接触を遮断するので、該拡管部
内壁面を防食する。
封孔処理としては珪酸ソーダ等の公知の封孔処理材が使
用できる。
上記防食用の溶射被覆層の形成に際して、蒸発水管2を
嵌合固定した拡管部内壁面には溶射材が積層され、所定
の厚みの溶射被覆層を形成する場合、重ね溶射作業とな
り、溶射部位は比較的長時間溶射炎に曝される。この嵌
合固定した拡管部が加熱されて昇温すると、嵌合強度が
緩み、固定不良となると共に溶射被覆層の品質並びに溶
射作業能率が低下する。
本発明はこのような問題を解消ないしは抑制するため
に、管材拡管部を冷却しながら溶射被覆層を形成するも
のである。具体的な冷却手段としては、蒸発水管2の外
面から拡管部の近傍周辺に散水して冷却する手段等が採
用できるものであるが、作業性、冷却効果の点から、上
記本発明に係わる溶射装置の作用による噴射空気冷却が
極めて有効となる。
なお、蒸発水管2の嵌合固定により確実なシール性が要
求される場合には、拡管部内壁端面部を胴壁部1等の支
持部材に溶接してシールすることができる。
上記拡管部内壁の溶射にあたっては、本発明の溶射装置
を用いる。第2図及び第3図に示す様に溶射装置は本
発明の一実施例を示すもので、溶射ガン部4と筒状の主
溶射部5と回転式の偏向した噴射ノズル部6から構成さ
れている。
筒状分離連通部17の外壁には、別個に設けられる空気供
給プラグ19が装着され、該プラグを通じて空気が、上記
筒状分離連通部17及び筒状燃焼部18外壁部に形成された
通気孔20に送通され、更に筒状燃焼部18の先端手前の外
周壁に穿孔された空気噴出孔21,21……に連通されると
共に、その一部の空気噴出流は、上記回転式の噴射ノズ
ル部6の回転用羽部に対向して臨ませてあり、偏向した
噴射ノズル部6を駆動回転させるようになっている。
以上のような構成の本発明溶射装置では、溶射装置
主溶射部5の長さが、蒸発水管2の拡管部奥行き長さと
略同長さに調整され、更にその径も、上記蒸発水管2の
径よりも小径となるように構成されているので、蒸発水
管2内に自在に挿通可能であり、一方空気供給プラグ19
から供給された空気は、上記主溶射部5の外壁を冷却し
ながら、一部は筒状燃焼部18の空気噴出孔21、21……よ
り噴出され、その周囲を冷却すると共に、残部は、例え
ば回転式の噴射ノズル部6の回転用羽に噴射され、上記
偏向した噴射ノズル部6を約300rpmの回転速度で回転さ
せながら、溶射を行う構成となっている。
又上記空気噴出孔21,21……より噴出される空気によっ
て、溶射された防食用の被覆層および拡管部が過熱する
のを防止すると共に、回転式溶射ノズル6より噴出され
る燃焼ガスが、作業者側へ噴出するのを空気流によって
防止するので、細管の溶射作業が支障なく行えるもので
ある。
このように溶射・封孔処理をしたものと、ある程度使用
し孔食を起こした蒸発水管の孔食部に単に封孔処理のみ
を施したものとにつき、450℃下で12月間の使用後、蒸
発水管内壁を調査した結果は次の通りである。
即ち、単に封孔処理のみをしたものは、該封孔処理部が
劣化しボロボロになっているが、本実施例の場合には、
表面に露呈していたと考えられる封孔剤は劣化していた
が、溶射層及びその内部に含浸している封孔剤のいずれ
も健全であった。又本実施例の場合は、溶射層の剥離や
錆の発生は全くなかった。
〈発明の効果〉 以上述べてきたように、本発明方法及びそれに用いる溶
射装置によれば、その取付け構造上支持部材に対し、局
部的に拡管して嵌合される各種の細管が、局部的に拡管
されるために、その拡管部周辺に残存する内部応力、或
いは変形された結果、段部を有するために起こるエロー
ジョンに伴い発生する孔食を解消することが出来る。
即ち、溶射層により拡管部周辺を覆ってしまうために腐
食されやすい部所は表面に露呈することがなくなるから
である。従って、従来の場合は、ある程度使用すれば孔
食により管厚が減り使用限界に達するために、その残存
肉厚の厳格な監視及び頻繁に取替えをしなければならな
かったが、本発明によればその監視や取替え作業を解消
することができる。
尚、本発明の方法は、新しい細管に対し始めから適用す
ることが出来るのは勿論、ある程度使用した孔食を起こ
している細管に対して、その寿命延長のために採用する
補修方法としても有用な方法である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の適用例を示す要部拡大図、第2図
は本発明装置の一部断面側面説明図、第3図は本発明装
置の概要説明図、第4図は従来の細管の取付け構造を示
す要部拡大図である。 図中、……溶射装置、1……胴壁部、2……蒸発水
管、3……溶射層、4……溶射ガン部、5……主溶射
部、6……噴射ノズル部、9,9……供給ホース、11……
空気供給ホース、13……溶射線材、15……送り出し部、
19……空気供給プラグ、20……通気孔、21……空気噴出
孔、a……細管、b……フレーム。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱交換器用水管の如き管材の端部を支持部
    材の支持孔に貫入し、該管材貫入部を拡管して支持部材
    に嵌合固定した後、上記管材拡管部を冷却しながら該内
    壁面に防食用溶射被覆層を形成することを特徴とする管
    材の拡管固定防食方法。
  2. 【請求項2】熱交換器用水管の如き管材を支持部材に対
    し拡管状に固定した該拡管部内に挿通可能とし先端部に
    偏向させた噴射ノズルを設けた主溶射部と、それと連通
    状に連結される溶射ガン部とから構成された溶射装置に
    おいて、上記主溶射部先端に偏向させた噴射ノズル部を
    回転自在に装着し、上記主溶射部先端手前外周壁に複数
    開孔した空気噴出孔と該主溶射部後端部に設けた空気供
    給プラグを通気孔で連通すると共に該通気孔の一部を上
    記偏向ノズルの回転羽部に臨ませて構成したことを特徴
    とする溶射装置。
JP2046326A 1990-02-27 1990-02-27 管材の拡管固定防食方法及びそれを実施する溶射装置 Expired - Lifetime JPH0733566B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015096793A (ja) * 2013-11-15 2015-05-21 三菱重工業株式会社 緩熱器及びこれを有するボイラ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61163260A (ja) * 1985-01-11 1986-07-23 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 内筒体の内面溶射方法

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