JPH07335375A - 電気暖房器 - Google Patents

電気暖房器

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JPH07335375A
JPH07335375A JP12737694A JP12737694A JPH07335375A JP H07335375 A JPH07335375 A JP H07335375A JP 12737694 A JP12737694 A JP 12737694A JP 12737694 A JP12737694 A JP 12737694A JP H07335375 A JPH07335375 A JP H07335375A
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JP
Japan
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heater
heat generating
planar heater
heat
generating portion
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JP12737694A
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Haruhito Miyazaki
治仁 宮崎
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 暖房立ち上がり時において短時間のうちに十
分な暖房感を得る。 【構成】 平面状ヒータ13を発熱量の異なる複数の発
熱部20,21で構成する。暖房立ち上がり時に発熱量
の大きな発熱部21に通電し、発熱量の大きな発熱部2
1が所定温度に達したときあるいは所定時間経過したと
き発熱量の大きな発熱部21の発熱量を下げて残りの発
熱部20に通電する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平面状ヒータを用いた
輻射熱利用の電気暖房器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の平面状ヒータを用いた電気暖房器
は、図12,13の如く、前面に開口1を有する本体2
内に、遠赤外線用の塗料等の表面処理が施された輻射面
を有する平面状ヒータ3が立設され、この平面状ヒータ
3においては全面に渡ってワット密度がほぼ均一とされ
て全面から均一に輻射熱が放射されるようになってい
る。また、平面状ヒータ3の上下に通気用の間隙4が形
成され、平面状ヒータ3の後方から上方に渡って本体2
の内壁および平面状ヒータ3から一定間隔を保持して遮
熱板5が配置されている。
【0003】そして、本体2の運転スイッチ6を入(オ
ン)にすると、平面状ヒータ3に通電(強運転)されて
全面が発熱し、平面状ヒータ3の前側の輻射面から遠赤
外線Sが室内に輻射されるとともに、平面状ヒータ3の
周りの暖まった空気Q,Rが自然対流により室内に放出
され、輻射熱と自然対流とによる室内の暖房を行ってい
た。
【0004】また、特開平2−203126号公報に
は、本体2の内壁と遮熱板5との間の間隙を通気可能と
し、この間隙の空気と平面状ヒータ3の周りの空気とを
本体2の外部に放出する際に混合して、本体1の前面上
部の温度上昇を抑えるパネルヒータが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のような
構造では、平面状ヒータ3に通電したとき、平面状ヒー
タ3の全面が均一に発熱するため、暖房立ち上がり時に
おいて、平面状ヒータ3の全面が十分に温度上昇して使
用者が暖房感を得られるまでにかなりの時間を要してい
た。
【0006】また、平面状ヒータ3の周りの暖められた
空気が自然対流により暖房用として平面状ヒータ3の上
方の間隙4から室内に放出されるとき、図13に示すよ
うに、平面状ヒータ3の前側の空気Qが垂直に上昇し、
エアカーテンの働きをして平面状ヒータ3の上方の間隙
4を塞ぎ、平面状ヒータ3の後側で上昇した空気Rを塞
き止めてしまう。このため、本体2内に空気が滞留しや
すく、滞留した空気R′がさらに暖められて高温となっ
て本体2外に放出されたり、これにより本体2の上部等
が熱くなると、火傷の危険性があった。一方、放出され
る空気や本体2の上部の温度上昇を抑えて安全性を高め
ようとすると、構造が複雑になり、高価になっていた。
【0007】本発明は、上記に鑑み、暖房立ち上がり時
において短時間のうちに十分な暖房感を得ることができ
る電気暖房器の提供を目的とする。また、自然対流によ
る空気の流れを円滑に行える電気暖房器の提供を目的と
する。さらに、小型化やコストダウンを実現できる電気
暖房器の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による請求項1に
よる課題解決手段は、図1,2の如く、平面状ヒータ1
3は発熱量の異なる複数の発熱部20,21からなり、
暖房立ち上がり時に発熱量の大きな発熱部21に通電
し、発熱量の大きな発熱部21が所定温度に達したとき
あるいは所定時間経過したとき発熱量の大きな発熱部2
1の発熱量を下げて残りの発熱部20に通電する。
【0009】請求項2による課題解決手段は、図2,3
の如く、平面状ヒータ13において発熱量の大きな発熱
部21が発熱量の小さな発熱部20よりも下側に配され
ている。
【0010】請求項3による課題解決手段は、図2,5
の如く、平面状ヒータ13の上部に、前面に向かって突
出し平面状ヒータ13の前面からの空気の上昇を遮る部
材33が設けられている。
【0011】請求項4による課題解決手段は、図7,
8,9の如く、平面状ヒータ40が中央部で折曲されて
中央部から左右両端部に近づくほど開口11との距離が
短い形状とされ、平面状ヒータ40の前後面が共に輻射
面とされ、平面状ヒータ40の周囲と本体12の内壁と
の間に間隙が形成され、平面状ヒータ40の後方に前記
平面状ヒータ40の後面から輻射された遠赤外線を間隙
方向に反射する反射体43が設けられている。
【0012】
【作用】上記課題解決手段において、暖房立ち上がり時
に発熱量の大きな発熱部21に通電し、発熱部21すな
わち平面状ヒータ13の一部の温度が急速に上昇する。
このとき、平面状ヒータ13の一部の前後面から短時間
に密度の高い遠赤外線が輻射され、暖房立ち上がり時に
おいて使用者にすばやく暖房感を与えることができる。
また、発熱部21の周りの空気が暖められ、平面状ヒー
タ13の前後面に沿って自然対流により上昇する。平面
状ヒータ13の前面側を上昇した空気Tは部材33に当
たって上昇が遮られ、部材33を回避するように前方へ
流れて室内に放出される。このため、空気Tによって平
面状ヒータ13の上方の間隙を塞ぐことがなく、平面状
ヒータ13の後面側を上昇した空気Uは平面状ヒータ1
3の上方の間隙から室内にスムーズに放出される。
【0013】そして、発熱部21が所定温度に達する
と、発熱部21の発熱量を下げて発熱部20に通電し、
通常運転となる。このとき、発熱部21が発熱していた
ときの上昇空気T,Uによって発熱部20が暖められて
いるため、発熱部20の温度がすばやく上昇して、通常
運転に切換わってから短時間で温度が安定した定常状態
にすることができる。
【0014】また、平面状ヒータ40の後方に反射体4
3を設けることにより、平面状ヒータ40の後面からの
遠赤外線を反射して平面状ヒータ40の周囲の間隙から
室内に輻射することができる。しかも、平面状ヒータ4
0を中央部で折曲して中央部から左右両端部に近づくほ
ど開口11との距離が短い形状とすることにより、平面
状ヒータ40の後面からの遠赤外線を平面状ヒータ40
の周囲の間隙に向けて反射させるように反射体43を形
成すると、平面状ヒータ40の折曲に伴い反射体43の
左右端部を前面側に近づけることができる。
【0015】
【実施例】
(第一実施例)本発明の第一実施例の電気暖房器は、図
2,3の如く、前面に開口11を有する本体12に、前
後面が共に遠赤外線を輻射する輻射面とされた平面状ヒ
ータ13が立設され、平面状ヒータ13の下端部を除く
周囲と本体12の内壁との間に間隙が形成され、平面状
ヒータ13の後方に平面状ヒータ13の後面から輻射さ
れた遠赤外線を間隙を通して前方に反射する反射体14
が設けられている。
【0016】前記本体12は、箱形で架台15上に立設
されており、上面に運転スイッチ16が設けられてい
る。また、本体12の開口11には、手や可燃物等が平
面状ヒータ13に直接接触するのを防止するために、柵
状の保護ガード17が取付けられている。
【0017】前記平面状ヒータ13は、図3の如く、発
熱量の異なる2種類の長方形の発熱部20,21が図示
しない枠に嵌め込まれて上下に配置されてなり、上側の
発熱量の小さな発熱部20はマイカ板22に回路Aとさ
れた電熱線23が単独で螺旋状に巻き付けられてなり、
下側の発熱量の大きな発熱部21はマイカ板24に回路
B,Cとされた2本の電熱線25,26が平行に螺旋状
に巻き付けられてなる。
【0018】一方、図4に示すように、下側の発熱量の
大きな発熱部21においては、発熱量の小さな発熱部2
0を前後方向に2枚重ね合わせて、密着固定することに
より構成してもよい。この場合、発熱量の小さな発熱部
20だけを複数製造するだけで、これらを重ね合わせる
ことにより発熱量の大きな発熱部21も簡単に製造する
ことができるため、部品の共通化を図ることができ、製
造工程の簡略化およびコストダウンを実現することがで
きる。
【0019】そして、図1に示すように、各発熱部2
0,21は制御回路30に電気的に接続されており、回
路Aの端子23aおよび回路Bの端子25bが制御回路
30の端子30aに切換スイッチ31により切換可能に
接続され、回路Aの端子23bおよび回路Bの端子25
aが制御回路30の端子30bに接続され、回路Cの端
子26aおよび26bが制御回路30の端子30c,3
0dに夫々接続されている。また、制御回路30の各端
子30a,30b,30c,30dは、切換スイッチ3
1の作動により回路Aと回路Cに通電あるいは回路Bと
回路Cに通電されるように結線されている。
【0020】また、平面状ヒータ13全体における最大
消費電力量は通常の一般家庭のコンセント容量から12
00Wに設定され、各回路A,B,Cの最大消費電力量
は夫々600Wに設定されている。したがって、発熱部
20における最大消費電力量は600Wであり、発熱部
21における最大消費電力量は1200Wである。さら
に、平面状ヒータ13の下部(発熱量の大きな発熱部2
1)には、発熱部21の温度が上昇して所定温度に達し
たときに入(オン)から切(オフ)となるサーモスタッ
ト32が取付けられている。
【0021】前記制御回路30には、運転スイッチ16
およびサーモスタット32が電気的に接続されており、
暖房立ち上がり時に運転スイッチ16のオン信号により
切換スイッチ31を作動して回路Bおよび回路C(発熱
量の大きな発熱部21)に通電する機能と、サーモスタ
ット32のオフ信号により切換スイッチ31を切換えて
回路Aおよび回路C(発熱量の小さな発熱部20と発熱
量の大きな発熱部21の半分)に通電する機能とが有せ
しめられている。この制御回路30におけるシーケンス
制御を表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】なお、制御回路30におけるシーケンス制
御は、サーモスタット32によるオンオフ信号(所定温
度の検出)に基づいて行われているが、予め所定温度に
なるまでの時間を求めておいて、それを所定時間とし、
タイマーを設けて所定時間経過したか否かによって行っ
てもよい。
【0024】一方、平面状ヒータ13の前面上端には、
図2,5に示すように、前面に向かって突出し平面状ヒ
ータ13の前面により暖めらた空気Tの上昇を遮るフラ
ンジ33が取付けられている。なお、このフランジ33
は、本体12や保護ガード17に取付けてもよい。
【0025】前記反射体14は、図6の如く、本体12
の内壁とされた金属製の反射板からなり、平面状ヒータ
13の後面に対向して配された一次反射部35と、一次
反射部35の左右端部から開口11に向かって開放され
た左右一対の二次反射部36とを有している。なお、反
射板14と本体12の外壁との間には、図示しない断熱
材が設けられている。
【0026】前記一次反射部35は、中央から左右方向
に近づくにつれて平面状ヒータ13の後面から離間する
左右対称の曲面状とされ、平面状ヒータ13の後面から
輻射された遠赤外線Yを二次反射部36の方向(左右方
向)に反射させように配置されている。左右の二次反射
部36は、平面状とされ、一次反射部35で反射された
遠赤外線Yを平面状ヒータ13の左右側の間隙を通して
室内に反射させるように配置されている。
【0027】上記構成において、運転スイッチ16をオ
ンすると、暖房立ち上がり時において回路Bおよび回路
Cに通電され、発熱部21すなわち平面状ヒータ13の
下半分が1200W(回路Bの消費電力量600W+回
路Cの消費電力量600W)で発熱し、発熱部21の温
度が急速に上昇する。
【0028】このとき、図6に示すように、発熱部21
の前後面から短時間に密度の高い遠赤外線が輻射され
る。発熱部21の前面からの遠赤外線Xは、そのまま開
口11を通って直接室内に輻射される。後面からの遠赤
外線Yは、反射鏡14の一次反射部35で平面状ヒータ
13の側方に向けて反射され、一部が間隙を通過して室
内に輻射される。また、残りが二次反射部36に到達し
て反射され、間隙を通過して室内に輻射される。このよ
うに輻射された密度の高い遠赤外線により、暖房立ち上
がり時において使用者にすばやく暖房感を与えることが
できる。
【0029】一方、図5に示すように、発熱部21の周
りの空気が暖められ、平面状ヒータ13の前後面に沿っ
て自然対流により上昇し、平面状ヒータ13の上半分の
発熱部22を暖める。平面状ヒータ13の前面側の上部
に到達した空気Tは、フランジ33に当たって上昇が遮
られ、フランジ33を回避するように前方へ流れて室内
に放出される。このため、空気Tによって平面状ヒータ
13の上方の間隙Kを塞ぐことがなく、平面状ヒータ1
3の後面側の上部に到達した空気Uは平面状ヒータ13
の上方の間隙Kから室内にスムーズに放出される。室内
に放出された空気T,Uは、自然対流により室内を暖め
る。
【0030】そして、発熱部21が所定温度に達する
と、サーモスタット32がオフして、回路Bおよび回路
Cへの通電が切換わって回路Aおよび回路Cに通電さ
れ、発熱部20および発熱部21の半分すなわち平面状
ヒータ13の全面が1200W(回路Aの消費電力量6
00W+回路Cの消費電力量600W)で発熱して、通
常運転となる。このとき、発熱部21が発熱していたと
きの上昇空気T,Uによって発熱部20が暖められてい
るため、発熱部20の温度がすばやく上昇して、通常運
転に切換わってから短時間で温度が安定した定常状態に
することができる。なお、通常運転における遠赤外線の
輻射および自然対流については、上述と同様に行われ
る。
【0031】このように、平面状ヒータ13を発熱量の
異なる発熱部20,21で構成し、暖房立ち上がり時に
発熱量の大きな発熱部21だけに通電して発熱させ、発
熱部21すなわち平面状ヒータ13の下半分の温度を急
速に上昇させるため、通常運転時と比べて輻射面積とし
ては小さくなるが、平面状ヒータ13の下半分から密度
の高い遠赤外線を短時間で輻射することができ、使用者
がすばやく十分な暖房感を得ることができる。しかも、
平面状ヒータ13の後方に反射板14を設けることによ
り、平面状ヒータ13の後面からの遠赤外線Yを反射し
て平面状ヒータ13の周囲の間隙から室内に輻射するこ
とができ、輻射効率が良くなって暖房立ち上がり時によ
り十分な暖房感を得ることができる。
【0032】また、暖房立ち上がり時に通電する発熱量
の大きな発熱部21を発熱量の小さな発熱部20よりも
下側に配置することにより、暖房立ち上がり時に発熱し
た発熱部21により暖められた空気T,Uが上昇して発
熱部20を加熱するため、発熱部20に通電され平面状
ヒータ13の全面が発熱する通常運転に切換わったと
き、発熱部20の温度がすばやく上昇して、短時間で定
常状態にすることができる。
【0033】さらに、平面状ヒータ13の前面上端に空
気の上昇を遮るフランジ33を取付けることにより、平
面状ヒータ13の前面側の暖められた空気Tが上昇する
際にフランジ33に当たって前方に流れ、平面状ヒータ
13の上方の間隙Kを塞ぐことがないため、平面状ヒー
タ13の後面側の暖められた空気Uが上方の間隙Kから
室内にスムーズに放出される。このため、本体12内の
通気性が良くなって放出される空気および本体12の全
体が高温にならず、手を触れても火傷の心配がなく安全
であり、しかも遮断部材等を軽減してコストダウンが可
能となり、さらに自然対流による暖房効果が向上する。
【0034】(第二実施例)第二実施例の電気暖房器に
おいては、図7,8,9の如く、平面状ヒータ40の中
央部が折曲され、中央部から左右両端部に近づくほど開
口11との距離が短い平面視V字形に形成されおり、ま
た平面状ヒータ40の後方に曲面状の一次反射部41お
よび平面状の二次反射部42からなる反射板43が設け
られている。
【0035】平面状ヒータ40を平面視V字形に形成す
ることにより、図9に示す平面状ヒータ40の後面から
の遠赤外線Yの輻射角度eが、図6に示す第一実施例の
平面状ヒータ13における輻射角度e′(90度)より
も大きい鈍角になる。この鈍角に輻射された遠赤外線を
第一実施例の反射板14の一次反射部35で反射させる
と、第一実施例における反射角度θ′よりも大きな反射
角度θ″(図6の点線参照)で反射されることになる。
【0036】したがって、反射板43の一次反射部41
の設置角度fを第一実施例の一次反射部35の設置角度
f′より鈍角にして、一次反射部41における反射角度
θが第一実施例の反射板14の一次反射部35における
反射角度θ′と等しく(反射角度θ=θ′)なるように
すると、第二反射部42でうまく反射できる。このた
め、反射板43の一次反射部41の左右端部を開口11
側へ近づかせて反射板43の奥行きを小さくすることが
でき、これにより本体12の奥行きLを第一実施例のと
きの奥行きL′よりも小さくなり、小型化を実現するこ
とができる。
【0037】なお、その他の構成および動作は、第一実
施例と同様であり、第一実施例と同様の機能を有する部
材については同符号を付してある。また、平面状ヒータ
40の前面上端にフランジが取り付けられていないが、
第一実施例と同様にフランジを取り付けて通気性を高め
てもよい。
【0038】(第三実施例)第三実施例に電気暖房器に
おいては、図10の如く、平面状ヒータ50が発熱量の
異なる2種類の発熱部51,52からなり、発熱量の小
さな発熱部51は第一実施例の発熱量の小さな発熱部2
0と同様の構成とされ、発熱量の大きな発熱部52は第
一実施例の発熱量の大きな発熱部21における回路Bお
よび回路Cを直列に接続した構成とされている。
【0039】したがって、発熱部51の最大消費電力量
が600Wとされ、発熱部52の最大消費電力量が12
00Wとされ、これら発熱部51,52は制御回路53
において並列に接続され、制御回路53には発熱部52
の消費電力量を自由に調整するための位相制御部54が
設けられている。
【0040】制御回路53は、暖房立ち上がり時に運転
スイッチ16のオン信号により発熱量の大きな発熱部5
2に通電する機能と、サーモスタット32のオフ信号に
より位相制御で自動的に発熱量の大きな発熱部52の消
費電力量を下げて、同時に発熱量の小さな発熱部51に
も通電する機能を有している。
【0041】例えば、暖房立ち上がり時に運転スイッチ
16をオンすると、発熱量の大きな発熱部52に通電さ
れて最大消費電力量1200W(定格消費電力量と同
じ)で発熱し、発熱部52の温度が所定温度に達する
と、発熱部52の消費電力が自動的に下げられて消費電
力量600Wで発熱し、同時に発熱量の小さな発熱部5
1にも通電されて最大消費電力量600W(合計消費電
力量1200W)で発熱して通常運転となる。
【0042】これは、暖房立ち上がり時に発熱量の大き
な発熱部52を最大消費電力量で発熱させて、すばやく
暖房感を得るための強運転の一例であるが、位相制御に
よって発熱部52の消費電力量を自由に調整することが
できため、暖房立ち上がり時に発熱量の大きな発熱部5
2を任意の消費電力量で発熱させたり、通常運転時に発
熱量の大きな発熱部52の発熱を停止させたりすること
ができる。
【0043】このように、暖房立ち上がり時に強運転や
弱運転等の発熱部52の発熱量の異なる複数種類の運転
が可能で、使用条件や使用者の要望に合わせた暖房能力
の切換を行なうことができ、商品価値が向上する。な
お、その他の構成および動作は、第一実施例と同様であ
り、第一実施例と同様の機能を有する部材については同
符号を付してある。
【0044】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。例えば、各
実施例における平面状ヒータ13,40,50の各発熱
部を発熱量の異なるセラミックヒータとしてもよい。ま
た、各実施例における平面状ヒータ13,40,50の
各発熱部の消費電力量は、上記に限らず電源の容量等に
応じて自由に設定可能である。
【0045】さらに、各実施例における平面状ヒータ1
3,40,50の発熱部の枚数は2枚に限らず、例えば
図11に示すように、上側の左右一対の発熱量の小さな
発熱部60,61と下側の左右一対の発熱量の大きな発
熱部62,63の合計4枚の発熱部から構成してもよ
く、これらの発熱部60,61,62,63の消費電力
量の設定や制御回路における接続方法、さらには通電を
制御することにより、使用条件や使用者の要望に合わせ
た暖房能力の切換を行なうことができ、商品価値が向上
する。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、平面状ヒータを発熱量の異なる発熱部で構成
し、暖房立ち上がり時に発熱量の大きな発熱部に通電し
て発熱させ、平面状ヒータの一部の温度を急速に上昇さ
せるため、通常運転時と比べて輻射面積としては小さく
なるが、平面状ヒータの一部から密度の高い遠赤外線を
短時間で輻射することができ、使用者がすばやく十分な
暖房感を得ることができる。
【0047】しかも、発熱量の大きな発熱部を発熱量の
小さな発熱部よりも下側に配置することにより、暖房立
ち上がり時に発熱量の大きな発熱部により暖められた空
気が上昇して発熱量の小さな発熱部を加熱するため、発
熱量の小さな発熱部に通電され平面状ヒータの全面が発
熱する通常運転に切換わったとき、発熱量の小さな発熱
部の温度がすばやく上昇して、短時間で定常状態にする
ことができる。
【0048】また、平面状ヒータの上部に空気の上昇を
遮る部材を設けることにより、平面状ヒータの前面によ
り暖められた空気が上昇する際に平面状ヒータの上方の
間隙を塞ぐことがなく、平面状ヒータの後面により暖め
られた空気が上方の間隙から室内にスムーズに放出され
る。このため、本体内の通気性が良くなって放出される
空気および本体の全体が高温にならず、手を触れても火
傷の心配がなく安全であり、しかも遮断部材等を軽減し
てコストダウンが可能となり、さらの自然対流による暖
房効果が向上する。
【0049】さらに、平面状ヒータの後方に反射体を設
けることにより、平面状ヒータの後面からの遠赤外線を
反射して平面状ヒータの周囲の間隙から室内に輻射する
ことができ、輻射効率が良くなって暖房立ち上がり時に
より十分な暖房感を得ることができる。また、平面状ヒ
ータを中央部で折曲して中央部から左右両端部に近づく
ほど開口との距離が短い形状とすることにより、平面状
ヒータの折曲に伴い反射体の左右端部を開口側に近づけ
ることができ、平面状ヒータを折曲しない場合と比べて
反射体の奥行きを小さくできる。このため、本体の奥行
きを小さくすることができ、小型化を実現することがで
きるといった優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の電気暖房器における結線
【図2】電気暖房器の斜視図
【図3】平面状ヒータの分解正面図
【図4】他の平面状ヒータの分解斜視図
【図5】電気暖房器の縦断面図
【図6】電気暖房器の横断面図
【図7】第二実施例の電気暖房器の斜視図
【図8】平面状ヒータの斜視図
【図9】電気暖房器の横断面図
【図10】第三実施例の電気暖房器における結線図
【図11】(a)は他の平板状の平面状ヒータの分解斜
視図、(b)は他のV字形の平面状ヒータの分解斜視図
【図12】従来の電気暖房器の斜視図
【図13】電気暖房器の縦断面図
【符号の説明】
11 開口 12 本体 13 平面状ヒータ 20,21 発熱部 33 部材 43 反射体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面に開口を有する本体と、該本体内に
    立設され遠赤外線を輻射可能とされた平面状ヒータとを
    備えた電気暖房器において、前記平面状ヒータは発熱量
    の異なる複数の発熱部からなり、暖房立ち上がり時に発
    熱量の大きな発熱部に通電する手段と、前記発熱量の大
    きな発熱部が所定温度に達したときあるいは所定時間経
    過したとき前記発熱量の大きな発熱部の発熱量を下げて
    残りの発熱部に通電する手段が設けられたことを特徴と
    する電気暖房器。
  2. 【請求項2】 平面状ヒータにおいて発熱量の大きな発
    熱部が発熱量の小さな発熱部よりも下側に配されたこと
    を特徴とする請求項1記載の電気暖房器。
  3. 【請求項3】 平面状ヒータの上部に、前面に向かって
    突出し前記平面状ヒータの前面からの空気の上昇を遮る
    部材が設けられたことを特徴とする請求項1記載の電気
    暖房器。
  4. 【請求項4】 平面状ヒータが中央部で折曲されて中央
    部から左右両端部に近づくほど開口との距離が短い形状
    とされ、前記平面状ヒータの前後面が共に輻射面とさ
    れ、前記平面状ヒータの周囲と本体の内壁との間に間隙
    が形成され、前記平面状ヒータの後方に前記平面状ヒー
    タの後面から輻射された遠赤外線を間隙方向に反射する
    反射体が設けられたことを特徴とする請求項1記載の電
    気暖房器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008025959A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 Sanyo Electric Co Ltd 電気暖房機
JP2010235380A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Jx Nippon Oil & Energy Corp 脱硫装置及び燃料電池システム

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