JPH07334860A - 回折素子および光学ピックアップ - Google Patents

回折素子および光学ピックアップ

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JPH07334860A
JPH07334860A JP6150360A JP15036094A JPH07334860A JP H07334860 A JPH07334860 A JP H07334860A JP 6150360 A JP6150360 A JP 6150360A JP 15036094 A JP15036094 A JP 15036094A JP H07334860 A JPH07334860 A JP H07334860A
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JP
Japan
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light
diffractive
optical pickup
diffraction
diffracted
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JP6150360A
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English (en)
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Masanori Iwasaki
正則 岩崎
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】小型で効率のよい回折素子と、これを用いた簡
単かつ確実に再生信号を検出する光磁気ディスク装置等
の光学ピックアップを提供すること。 【構成】第1の回折部31において、回折光L11、L
12の連続する方向が戻り光の偏光方向に対して傾くよ
うに、戻り光の回折光L11、L12を生成し、続く第
2の回折部32において、第1の回折部31によって回
折の作用を受けなかった戻り光の成分について、回折光
L21、L22を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスク状記録媒体に
記録した情報信号を再生するために光ビームを照射し、
その戻り光を検出する光学ピックアップと、例えばこの
ような光学ピックアップに好適に利用される回折素子に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光磁気ディスク装置用の光学ピッ
クアップは、例えば図13に示すように構成されてい
る。即ち、図13において、光学ピックアップ1は、光
ビームをコリメータレンズ2に向かって出射する半導体
レーザー素子等のレーザー光源3と、このコリメータレ
ンズ2によってほぼ平行光線に変換された光ビームにつ
いてビーム断面形状を整形して偏光ビームスプリッタ4
に向かって出射するビーム断面形状整形プリズム5と、
この偏光ビームスプリッタ4の透過光を折り曲げて光磁
気ディスク6に向かって出射する反射ミラー7と、この
反射ミラー7の反射光を光磁気ディスク6の情報記録面
に収束させる対物レンズ8と、偏光ビームスプリッタ4
の下方にて光軸に沿って順次に配設された信号検出系9
とを有している。
【0003】ここでこの信号検出系9は、光ビームとは
逆に光磁気ディスク6から対物レンズ8等の光学系を順
次辿って偏光ビームスプリッタ4で反射される戻り光
を、偏光ビームスプリッタ4の下方にて反射及び透過す
る偏光ビームスプリッタ10と、この偏光ビームスプリ
ッタ10の反射光をレンズ11に向かって出射する1/
4波長板12と、このレンズ11によって収束光に変換
された戻り光を偏波面の異なる成分に分解する偏光ビー
ムスプリッタ13と、この偏光ビームスプリッタ13の
透過光及び反射光をそれぞれ受光する受光素子14、1
5と、偏光ビームスプリッタ10の透過光を収束光に変
換するレンズ16と、このレンズ16の出射光に非点収
差を与えるシリンドリカルレンズ17と、このシリンド
リカルレンズ17の出射光を受光する受光素子18とを
有している。
【0004】このように構成された光学ピックアップ1
によれば、レーザー光源3から射出された光ビームは、
コリメータレンズ2で平行光線に変換された後、ビーム
断面形状整形プリズム5でビーム断面形状が整形され、
続く偏光ビームスプリッタ4を透過して反射ミラー7で
反射される。さらにこの光ビームは、対物レンズ8の作
用によって回転駆動される光磁気ディスク6の記録面に
収束することになる。
【0005】この光磁気ディスク6の情報記録面で反射
された戻り光は、反射する際、情報記録面の磁化極性に
応じてカー効果を受け、反射ミラー7で反射された後、
偏光ビームスプリッタ4に入射する。この偏光ビームス
プリッタ4内にて、戻り光は、偏光ビームスプリッタ4
の反射面で反射されて偏光ビームスプリッタ10に向か
って出射され、この偏光ビームスプリッタ10の反射面
によって、側方及び下方に出射される。この側方に出射
された戻り光は、1/2波長板12で振動方向が回転
し、続くレンズ11で収束光に変換された後、偏光ビー
ムスプリッタ13で偏波面の異なる成分に分解される。
この分解された各成分は、受光素子14、15で受光さ
れ、これにより受光素子14及び15間で光量の差を取
って再生信号が検出される。
【0006】また、偏光ビームスプリッタ10より下方
に出射された戻り光は、レンズ16で収束光に変換され
た後、シリンドリカルレンズ17で非点収差が与えら
れ、受光素子18で受光され、これによりこの受光素子
18で非点収差を検出してフォーカスエラーを検出し、
また光磁気ディスク6の半径方向に対応する方向につい
て、ビームスポットの移動を検出してトラッキングエラ
ーを検出するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の光学ピックアップ1においては、以下のよう
な問題がある。
【0008】即ち、この種の光学ピックアップ1におい
ては、再生信号を検出する為に、1/4波長板、偏光ビ
ームスプリッタ等の高価な光学部品を必要とする。また
この種の光学部品を搭載することにより、全体形状が大
型化するという欠点があった。これに対して、偏光ビー
ムスプリッタに代えてウォラストンプリズムを用いて再
生信号を検出する場合もあるが、この場合も特殊な光学
部品が必要になり、また全体形状が大型化するという問
題がある。
【0009】本発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、小型で効率良く回折光を生成することができる回折
素子を提供し、あわせて、この回折素子を用いることに
より、小型でしかも安価に、そして簡単かつ確実に再生
信号を検出することができる光学ピックアップを提供す
ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあ
っては、透明な基材と、この透明な基材に対して光が入
射する入射面側に設けた第1の回折部と、前記透明な部
材から光が出射する出射面側に設けた第2の回折部とを
有する回折素子により、達成される。
【0011】好ましくは、前記透明な基材の両面に、少
なくともひとつの回折部を有する層構造を、光軸に沿っ
て順次連続するように複数設けるようにする。
【0012】また、上記目的は、本発明にあっては、デ
ィスク状記録媒体に光ビームを照射し、カー効果を利用
して前記ディスク状記録媒体に記録した情報を再生する
光学ピックアップにおいて、前記ディスク状記録媒体か
らの戻り光の光路上に順次配置された第1及び第2の回
折部を有する回折素子と受光素子とを有し、前記第1の
回折部は、前記戻り光の回折光を生成するように回折パ
ターンが形成され、該回折光の連続する方向が前記戻り
光の偏光方向に対して傾くように配置され、前記第2の
回折部は、前記第1の回折部によって回折の作用を受け
なかった前記戻り光の成分について、回折光を生成する
ように回折パターンが形成され、前記受光素子は、前記
第1及び第2の回折部によって回折した前記戻り光を受
光する構成とした光学ピックアップにより、達成され
る。
【0013】好ましくは、前記第1及び第2の回折部
が、透明板上部材の両面に形成されている。
【0014】好ましくは、前記第1の回折部の前記回折
パターンが、中央を境にして回折方向が直交する2つの
パターンで形成され、前記第2の回折部の前記回折パタ
ーンが、前記第1の回折部の回折パターンと重なるよう
に、中央を境にして回折方向が直交する2つのパターン
で形成され、前記第1及び第2の回折部が、重なり合う
前記パターンにおいて、回折方向が直交するように配置
されている。
【0015】また、好ましくは、前記第1及び第2の回
折部を複数組有するように構成してもよい。
【0016】
【作用】上述した構成によれば、第1の回折部におい
て、回折光の連続する方向が戻り光の偏光方向に対して
傾くように、戻り光の回折光を生成し、続く第2の回折
部において、第1の回折部によって回折の作用を受けな
かった戻り光の成分について、回折光を生成することに
より、第1及び第2の回折部において、偏波面の異なる
成分の回折光を生成することができ、この回折光を受光
素子で受光して再生信号を検出することができる。
【0017】特に、この第1及び第2の回折部を透明板
状部材の両面に形成して、簡単かつ薄型に形成すること
ができる。
【0018】また、この第1の回折部の回折パターン
を、中央を境にして回折方向が直交する2つのパターン
で形成し、第2の回折部の前記回折パターンを、第1の
回折部の回折パターンと重なるように、中央を境にして
回折方向が直交する2つのパターンで形成し、かつ第1
及び第2の回折部の重なり合うパターンにおいて、回折
方向が直交するように配置して、戻り光のうち偏波面の
直交する成分について回折光を生成することができる。
【0019】特に、第1及び第2の回折部を複数組有す
るようにすれば、受光素子で受光される回折光の光量を
増大することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の好適な一実施例を添付図面に
基づいて詳細に説明する。尚、以下に述べる実施例は、
本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種
々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説
明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、
これらの態様の限られるものではない。
【0021】図2は、本発明による光磁気ディスク装置
の光学ピックアップの一実施例を示している。図2にお
いて、光学ピックアップ20は、直線偏波の光ビームを
出射する半導体レーザー素子等のレーザー光源21と、
このレーザー光源21からの光ビームを平行光線に変換
するコリメータレンズ22と、この平行光線に変換され
た光ビームを光磁気ディスク23の情報記録面に収束さ
せる対物レンズ24と、レーザー光源21及びコリメー
タレンズ22間に介挿されて、光ビームとは逆に光磁気
ディスク23から対物レンズ24、コリメータレンズ2
2を順次辿る光磁気ディスク23の戻り光を、図面にて
側方に折り曲げて出射する偏光ビームスプリッタ25
と、この偏光ビームスプリッタ25の出射面に接着され
て保持されたホログラム素子26と、ホログラム素子2
6から出射される戻り光に非点収差を与えるシリンドリ
カルレンズ27と、このシリンドリカルレンズ27の透
過光を受光する受光素子28とを有している。
【0022】ここで、回折素子としてのホログラム素子
26は、図3に示すように、構成されている。即ち、図
3において、ホログラム素子26は、透明板状部材の誘
電体でなるガラス板30と、このガラス板30の両面に
形成された回折部としての1対のホログラム31及び3
2とを有している。この1対のホログラム31及び32
は、ガラス板30を省略して図1に示すように、一定ピ
ッチの回折パターンが形成され、この回折パターンによ
って形成される回折光の形成方向が直交するように、例
えば蒸着等の手法を用いてガラス板30の両面に形成さ
れるようになっている。
【0023】さらにホログラム素子26は、ホログラム
31及び32の回折パターンが連続する方向に対して、
戻り光Lの直線偏光がほぼ45度の角度を形成するよう
に、戻り光Lの光路上に配置されるようになっている。
これにより図3に示すように、戻り光Lの入射面側に配
置された第1の回折部としてのホログラム31において
は、振動方向がほぼ45度の角度を形成して入射する戻
り光Lのうち、回折パターンが連続する方向の戻り光成
分についてのみ回折格子として作用するのに対し、この
回折パターンが連続する方向と直交する方向の戻り光成
分については、単に透過部材として作用することにな
る。
【0024】従ってこのホログラム素子26の入射光L
1のうち、第1のホログラム31の回折パターンが連続
する方向に偏光面を有してなる戻り光成分においては、
第1のホログラム31において、0次光L0、+1次光
L11、−1次光L12に分解された後、第2の回折部
としてのホログラム32を透過して出射されることにな
る。これに対してこの戻り光成分と偏光面が直交する戻
り光成分においては、図4に示すように、第1のホログ
ラム31を透過した後、第2のホログラム32におい
て、0次光L0、+1次光L21、−1次光L22に分
解されて出射されることになる。
【0025】受光素子28は、この第1及び第2のホロ
グラム31及び32で形成された0次光L0、1次回折
光L11〜L22をそれぞれ受光するように、5つのフ
ォトディテクタが1つの半導体基板上に一体に形成され
るようになっている。このうち中央のフォトディテクタ
は、中央付近にてそれぞれ上下左右に延びる分割ライン
によって四分割されている。
【0026】この分割されたセンサ素子28a、28
b、28c、28dのうち、縦方向に並ぶセンサ素子2
9a及び29dとセンサ素子29b及び29cとでそれ
ぞれ出力信号の和信号を得た後、この和信号間で差信号
を検出することにより、トラッキングエラーを検出する
ようになっている。またこの中央のフォトディテクタに
おいては、非点収差が与えられた戻り光が入射すること
により、対角線方向に並ぶセンサ素子29a及び29b
とセンサ素子29c及び29cとでそれぞれ出力信号の
和信号を得た後、この和信号間で差信号を検出すること
により、フォーカスエラーを検出するようになってい
る。
【0027】これに対して残りのフォトディテクタのう
ち、第1のホログラム31で形成される回折光が連続す
る方向に並ぶフォトディテクタ28e、28fと、この
方向と直交する方向に並ぶフォトディテクタ28g、2
8hとにおいては、それぞれ偏光面が直交する戻り光成
分を受光することにより、それぞれ和信号を得た後、こ
の和信号間で差信号を取って再生信号を検出するように
なっている。
【0028】本実施例による光学ピックアップ20は以
上のように構成されており、レーザー光源21から出射
された光ビームは、偏光ビームスプリッタ25を透過し
た後、コリメータレンズ22で平行光線に変換され、対
物レンズ24で光磁気ディスク23に収束される。この
光磁気ディスク6の情報記録面で反射された戻り光は、
反射する際、情報記録面の磁化極性に応じてカー効果を
受け、対物レンズ24、コリメータレンズ22を順次介
して偏光ビームスプリッタ25で反射され、その出射面
に形成されたホログラム素子26を透過して出射され
る。
【0029】このホログラム素子26を透過する際、戻
り光は、この戻り光の偏波面に対して偏波面が45度の
角度を形成する第1の成分が、第1のホログラム31で
0次光L0、+1次光L11、−1次光L12に分解さ
れ、このうち+1次光L11、−1次光L12が第2の
ホログラム32を透過してそれぞれフォトディテクタ2
8e、28fで受光され、0次光L0が第2のホログラ
ム32を透過してセンサ素子28a〜28dで受光され
る。
【0030】これに対してこの第1の成分に対して偏波
面が直交する戻り光の残りの成分は、第1のホログラム
31を透過した後、第2のホログラム32で0次光L
0、+1次光L21、−1次光L22に分解され、この
うち+1次光L21、−1次光L22がそれぞれフォト
ディテクタ28g、28hで受光され、0次光L0がセ
ンサ素子28a〜28dで受光される。
【0031】これによりフォトディテクタ28e、28
fとフォトディテクタ28g、28hとでそれぞれ和信
号を形成し、この和信号間で差を取って戻り光の偏波面
の変化に応じて信号レベルが変化する再生信号を得るこ
とができる。また0次光L0においては、センサ素子2
8a〜28dで光磁気ディスク23の半径方向の光量変
化を検出してトラッキングエラーを検出することがで
き、シリンドリカルレンズ27を介してセンサ素子28
a〜28dで受光されることにより、非点収差を検出し
てフォーカスエラーを検出することができる。
【0032】かくして本実施例による光学ピックアップ
20によれば、再生信号検出の為の1/4波長板、偏光
ビームスプリッタ等の高価な光学部品を低減することが
でき、その分構成を簡略化することができ、さらには安
価な光学ピックアップを提供することができる。また全
体形状を小型化し、特に光学部品の厚さを小さくするこ
とができ、その分光学ピックアップとして全体の厚さを
低減することができる。また回折方向が直交する1組の
ホログラムを用いて再生信号を検出することにより、従
来のホログラム素子を用いた光学ピックアップに比して
再生信号のSN比を向上することができる。
【0033】即ち、従来のホログラム素子を用いた光学
ピックアップにおいては、図5に示すように、中央の分
割ラインDを境にして両側で回折方向の異なる回折パタ
ーンを形成してホログラム35を形成し、この1枚のホ
ログラム35により戻り光を2つに分割してそれぞれの
面について回折した+1次光及び−1次光から再生信号
を検出するようになっている。ところがこの場合、図5
において、フォトディテクタの受光面にビーム形状を示
すように、+1次光及び−1次光を受光するフォトディ
テクタにおいては、光軸で戻り光を2分割されてしまう
ので、入射光量が少なくなってしまう。
【0034】因みに、一般に回折により形成される+1
次光及び−1次光においては、それぞれ入射光量の10
パーセントの光量になる。この場合ホログラム35に入
射する戻り光の光量に対して、各パターンの入射光は、
光軸で分割されて光量が1/2になり、さらにこの入射
光のうちの回折パターンと直交する成分だけが回折され
るので、結局この回折パターンの作用を受ける戻り光の
光量は、元の戻り光に対して1/4の光量になる。従っ
て+1次光及び−1次光を受光するフォトディテクタに
おいては、この1/4のさらに10パーセントの光量し
か受光することができなくなる。
【0035】これに対して、本実施例の光学ピックアッ
プ20においては、ホログラムに入射する戻り光の全光
量について、それぞれ直交する成分に回折パターンの作
用を与えることができ、これによりフォトディテクタの
受光面にほぼ円形形状のビーム形状を形成することがで
きる。従って、再生信号の生成に用いられる光量をほぼ
2倍にすることができ、その分SN比を向上することが
できる。
【0036】また光学ピックアップ20によれば、戻り
光の光軸に対するホログラム素子の組み立て精度も低減
することができ、その分組み立て作業を簡略化すること
ができる。
【0037】図6は、本発明による光磁気ディスク装置
の光学ピックアップの第2の実施例を示している。図に
おいて、光学ピックアップ40の構成中、ホログラム素
子41以外の構成は、上述の第1の実施例と同一でなる
ことにより、これを省略して表し、また重複した説明を
省略する。
【0038】図6において、光学ピックアップ40は、
第1の実施例と同様に、ガラス板30の両側に回折方向
が直交するホログラム43及び44が形成される。ここ
でホログラム43及び44は、それぞれ中央の分割ライ
ンD,Dを境にして両側で回折方向が直交する回折パタ
ーンが形成されるようになっている。
【0039】本実施例による光学ピックアップ40によ
れば、このホログラム素子41に入射する戻り光のう
ち、図面にて第1のホログラム43の左側のパターンに
入射する戻り光においては、この第1のホログラム43
にて直交する成分が回折されて0次光、+1次光、−1
次光に分解され、第2のホログラム44の左側のパター
ンを透過し、この分解された成分のうち、+1次光、−
1次光がフォトディテクタ28e、28fの左半分の受
光面で受光される。
【0040】これに対して図面にて第1のホログラム4
3の左側のパターンに入射する戻り光において、この回
折の作用を受ける成分に対して直交する成分は、第1の
ホログラム43を透過した後、第2のホログラム44の
左側のパターンにて回折の作用を受け、分解された成分
のうち、+1次光、−1次光がフォトディテクタ28
g、28hの左半分の受光面で受光される。これに対し
て0次光は、結局何れの成分も、センサ素子28a、2
8bで受光されることになる。
【0041】さらに図面にて第1のホログラム43の右
側のパターンに入射する戻り光においては、第1のホロ
グラム43を透過した後、第2のホログラム44の右側
のパターンにて回折の作用を受け、分解された成分のう
ち、+1次光、−1次光がフォトディテクタ28g、2
8hの右半分の受光面で受光される。またこの第2のホ
ログラム44の右側のパターンにて回折の作用を受ける
成分に対して直交する成分は、この第1のホログラム4
3にて回折されて0次光、+1次光、−1次光に分解さ
れ、第2のホログラム44の右側のパターンを透過し、
この分解された成分のうち、+1次光、−1次光がフォ
トディテクタ28e、28fの右半分の受光面で受光さ
れる。これに対して0次光は、結局何れの成分も、セン
サ素子28c、28dで受光されることになる。
【0042】これにより第1の実施例と同様に、センサ
素子28a〜28d及びフォトディテクタ28e〜28
hの出力信号を処理して、フォーカスエラー、トラッキ
ングエラー及び再生信号を検出することができる。
【0043】かくして第2の実施例による光学ピックア
ップ40によれば、第1の実施例と同様の効果を得るこ
とができ、さらにホログラム43及び44で共に直交す
る成分を回折させることにより、フォトディテクタ28
e〜28hで受光される直交成分においては、ホログラ
ム素子41における透過率を等しく設定することがで
き、その分再生信号を確実かつ効率良く検出することが
できる。
【0044】図7は、本発明による光磁気ディスク装置
の光学ピックアップの第3の実施例を示している。図に
おいて、光学ピックアップ50の構成中、ホログラム素
子51及び受光素子28以外の構成は、上述の第1の実
施例と同一でなることにより、これを省略して表し、ま
た重複した説明を省略する。
【0045】図7において、光学ピックアップ50は、
第1の実施例と同様に、ガラス板30の両側に回折方向
が直交するホログラム53及び54が形成される。ここ
でホログラム53及び54は、それぞれ中央の分割ライ
ンD,Dを境にして、この分割ラインに対して回折方向
が45度の角度を形成するように、かつ両側で回折方向
の異なる回折パターンが形成されるようになっている。
また光学ピックアップ50は、このホログラム53及び
54の回折方向に対して戻り光の直線偏波が45度の角
度を形成するように、ホログラム素子51を配置する。
【0046】受光素子28は、第1の実施例の場合と同
様にフォトディテクタ28e〜28hとセンサ素子28
a〜28dで形成され、ホログラム53及び54の回折
方向に対応するように配置されている。
【0047】本実施例による光学ピックアップ50によ
れば、このホログラム素子41に入射する戻り光につい
て、第2の実施例と同様にホログラム53及び54で回
折して受光素子28で受光することができ、これにより
第2の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0048】図8は、本発明による光磁気ディスク装置
の光学ピックアップの第4の実施例を示し、この光学ピ
ックアップ55では、第3の実施例によるホログラムに
代えて、対角線を分割ラインD,Dとし、かつこの分割
ラインにそれぞれ平行及び直交する方向が回折方向にな
るように形成した1対のホログラム56及び57でホロ
グラム素子58を形成する。
【0049】このように回折パターンを形成したホログ
ラムを用いても、第2の実施例と同様の効果を得ること
ができる。
【0050】図9は、本発明による光学ピックアップの
第5の実施例を示し、ホログラム素子61以外の部分は
上述の実施例と同一であることから、このホログラム素
子61だけ取り出して説明する。
【0051】ここでこの光学ピックアップ60におい
て、ホログラム素子61は、上述した第2の実施例によ
るホログラム素子41と同様に、ガラス板62及び63
の両面にそれぞれ1組のホログラム64、65及び6
6、67が形成され、さらにガラス板68を間に挟んで
このガラス板62及び63が接着されて形成されるよう
になっている。
【0052】この光学ピックアップ60によれば、ホロ
グラム64、65において、入射した戻り光に対して、
それぞれ光量20パーセントの+1次及び−1次回折光
と、光量80パーセントの0次回折光が得られる。さら
にホログラム66、67の回折作用によって、この+1
次及び−1次回折光の80パーセントの光量と、この0
次回折光の20パーセントの光量とをそれぞれ再生信号
の検出に利用することができ、これにより上述の実施例
の効果に加えて、回折光の光量を増大してその分再生信
号のSN比をさらに向上することができる。
【0053】図10は、本発明による光磁気ディスク装
置の光学ピックアップの第6の実施例を示している。図
において、光学ピックアップ70の構成中、上述の第1
の実施例と同一の符号を付した箇所はこれと同様の構成
でなることから、重複する説明は省略する。
【0054】この光学ピックアップ70は、図面にてレ
ーザー光源21を偏光ビームスプリッタ25の側方に配
置し、このレーザー光源21からの光ビームを偏光ビー
ムスプリッタ25で上方に折り曲げ、対物レンズ24で
光磁気ディスク23に収束させる。またこの光学ピック
アップ70は、図面にて偏光ビームスプリッタ25の下
方にシリンドリカルレンズ27と受光素子28とを順次
配置し、偏光ビームスプリッタ25のシリンドリカルレ
ンズ27側端面にホログラム素子26を配置する。
【0055】かくして本実施例による光学ピックアップ
70によれば、光磁気ディスク23からの戻り光を、偏
光ビームスプリッタ25を透過させてホログラム素子2
6に入射するようにしても、第1の実施例と同様の効果
を得ることができる。
【0056】図11は、本発明による光磁気ディスク装
置の光学ピックアップの第7の実施例を示している。図
において、光学ピックアップ72の構成中、上述の第6
の実施例と同一の符号を付した箇所はこれと同様の構成
でなることから、重複する説明は省略する。
【0057】この光学ピックアップ72は、プリズムを
接着して形成した偏光ビームスプリッタ25に代えて、
ガラス板の表面に偏光分離膜を形成した偏光ビームスプ
リッタ73を配置し、さらにこの偏光ビームスプリッタ
73の戻り光出射面にホログラム素子26を配置する。
【0058】かくして本実施例による光学ピックアップ
72によれば、プリズムを接着して形成した偏光ビーム
スプリッタ25に代えて、ガラス板の表面に偏光分離膜
を形成した偏光ビームスプリッタ73を用いるようにし
ても、第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0059】図12は、本発明による光磁気ディスク装
置の光学ピックアップの第8の実施例を示している。図
において、光学ピックアップ74の構成中、上述の第6
の実施例と同一の符号を付した箇所はこれと同様の構成
でなることから、重複する説明は省略する。
【0060】この光学ピックアップ74は、偏光分離膜
76を間に挟んでプリズムを接着して形成した偏光ビー
ムスプリッタ75において、このプリズム間にホログラ
ム素子26を配置する。この実施例においても、第1の
実施例と同等の効果を得ることができる。
【0061】尚、上述した実施例では、本発明の回折素
子を光学ピックアップに利用する場合について説明した
が、これに限らず、本発明の回折素子は、入射光を効率
よく回折する必要のある全ての機器に適用できることは
言うまでもない。
【0062】また、上述した実施例においては、0次光
の戻り光からトラッキングエラーを検出し、またフォー
カスエラーを検出する場合について述べたが、本発明は
これに限らず、種々のトラッキングエラー検出方法及び
フォーカスエラー検出方法を用いる場合にも広く適用す
ることができる。
【0063】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、小
型で効率よく回折光を生成する回折素子を提供するとが
できる。そして、この回折素子を利用することにより、
小型で簡単かつ確実に再生信号を検出することができる
光学ピックアップを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による光学ピックアップを示
す概念図である。
【図2】図1の光学ピックアップの全体構成を示す概念
図である。
【図3】図1のホログラム素子をA−A断面図である。
【図4】図1のホログラム素子をB−B断面図である。
【図5】ホログラムを1枚用いた構成を示す概念図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施例による光学ピックアップ
を示す概念図である。
【図7】本発明の第3の実施例による光学ピックアップ
を示す概念図である。
【図8】本発明の第4の実施例による光学ピックアップ
を示す概念図である。
【図9】本発明の第5の実施例による光学ピックアップ
を示す概念図である。
【図10】本発明の第6の実施例による光学ピックアッ
プを示す概念図である。
【図11】本発明の第7の実施例による光学ピックアッ
プを示す概念図である。
【図12】本発明の第8の実施例による光学ピックアッ
プを示す概念図である。
【図13】従来の光学ピックアップの一例を示す概念図
である。
【符号の説明】
1,20,40,50, 光学
ピックアップ 55,60,70,72,74 光学
ピックアップ 3,21 レー
ザー光源 4,10,13,25,73,75 偏光
ビームスプリッタ 6,23 光磁
気ディスク 8,24 対物
レンズ 14,15,18,28 受光
素子 26,41,51,58,61 ホロ
グラム素子 30,62,63,68 ガラ
ス板 31,32,35,43,44, ホロ
グラム 53,54,56,57,64〜67 ホロ
グラム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明な基材と、 この透明な基材に対して光が入射する入射面側に設けた
    第1の回折部と、 前記透明な部材から光が出射する出射面側に設けた第2
    の回折部とを有する回折素子。
  2. 【請求項2】 前記透明な基材の両面に、少なくともひ
    とつの回折部を有する層構造を、光軸に沿って順次連続
    するように複数設けることを特徴とする請求項1に記載
    の回折素子。
  3. 【請求項3】 ディスク状記録媒体に光ビームを照射
    し、カー効果を利用して前記ディスク状記録媒体に記録
    した情報を再生する光学ピックアップにおいて、 前記ディスク状記録媒体からの戻り光の光路上に順次配
    置された第1及び第2の回折部を有する回折素子と受光
    素子とを有し、 前記第1の回折部は、前記戻り光の回折光を生成するよ
    うに回折パターンが形成され、該回折光の連続する方向
    が前記戻り光の偏光方向に対して傾くように配置され、 前記第2の回折部は、前記第1の回折部によって回折の
    作用を受けなかった前記戻り光の成分について、回折光
    を生成するように回折パターンが形成され、 前記受光素子は、前記第1及び第2の回折部によって回
    折した前記戻り光を受光する構成としたことを特徴とす
    る光学ピックアップ。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の回折部が、透明板上
    部材の両面に形成されていることを特徴とする請求項3
    に記載の光学ピックアップ。
  5. 【請求項5】 前記第1の回折部の前記回折パターン
    が、中央を境にして回折方向が直交する2つのパターン
    で形成され、 前記第2の回折部の前記回折パターンが、前記第1の回
    折部の回折パターンと重なるように、中央を境にして回
    折方向が直交する2つのパターンで形成され、 前記第1及び第2の回折部が、重なり合う前記パターン
    において、回折方向が直交するように配置されているこ
    とを特徴とする請求項3もしくは4に記載の光学ピック
    アップ。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2の回折部を複数組有す
    ることを特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記載
    の光学ピックアップ。
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