JPH07334554A - 受変電系統設計支援システム - Google Patents

受変電系統設計支援システム

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JPH07334554A
JPH07334554A JP6127644A JP12764494A JPH07334554A JP H07334554 A JPH07334554 A JP H07334554A JP 6127644 A JP6127644 A JP 6127644A JP 12764494 A JP12764494 A JP 12764494A JP H07334554 A JPH07334554 A JP H07334554A
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JP
Japan
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unit
model
power receiving
design
unit model
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JP6127644A
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English (en)
Inventor
Shinichi Taniguchi
伸一 谷口
Kazuhiro Sugino
和宏 杉野
Satoshi Fushimi
智 伏見
Makoto Kameyama
信 亀山
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 受変電システムの設計を、トップダウンで概
念設計から詳細設計までを一貫して支援し、顧客要求に
応えて製品仕様を柔軟かつ迅速に修正することを可能と
し、製品仕様の作成及び変更時に不整合を排除して設計
の信頼性を向上する共に、少ない工数で設計図面を作成
すること。 【構成】 製品仕様の作成単位である単位モデルのデー
タ構造とその属性値の設定手続きとを格納する単位モデ
ル定義部1と、設計段階に応じた単位モデルを起動する
モデル制御手段4と、設計者が単位モデルの属性値を設
定するための仕様入力手段5と、単位モデル間の接続関
係を設定する接続関係設定手段6と、単位モデルの雛形
から生成された単位モデルに、具体的な属性値と接続情
報を設定したものを保持する製品仕様保持部7と、製品
仕様を参照し必要に応じて設計者の判断を促す仕様検討
手段8と、製品仕様から図面を構成する図面作成手段9
とを、有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、設計者が要求仕様を入
力し、対話形式で製品仕様を作成する受変電系統設計支
援システムに係り、特に、顧客対応で、初めに要求仕様
が明確でないことの多い受変電システム製品等を対象と
して、設計者が要求仕様を仮定して設計を行ない、顧客
との折衝により製品仕様を修正しながら最終的な仕様を
作成する設計支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】受変電システムの設計では、一般に受変
電設備の設置場所を制約条件としてその仕様を作成しな
ければならない。また、受変電システムの設計では、多
くの図面を作成するため、図面間の不整合が発生した
り、設計工数が増大するといった問題が生じている。
【0003】従来は、設計工数を低減するために、受変
電システムの複数の機器のまとまりを図面パターンとし
て用意し、このパターンを組み合わせることにより図面
を作成することが行なわれていた。
【0004】また、特開平5−189509号公報に
は、パターンを組み合わせたときに配電系統の矛盾をチ
ェックして作成時の手戻りを減らし、電気的に矛盾のな
い配電系統図面を作成する配電系統図面作成装置が開示
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、矛
盾のない配電系統図面の作成が可能であるが、図面に具
体化される前の抽象的な仕様の検討については考慮され
ていない。特に、仕様作成の制約となる受変電設備の設
置場所を考慮しながら、受変電システムの概略構造を作
成し、具体的な機器構成を設計する過程を支援できない
という問題がある。また、パターンの組替えを行なった
ときに多くの矛盾が発生することが予想されるが、要求
仕様の変更に対応して、効率良く仕様を更新し、短期間
に製品仕様を修正することができないという問題もあ
る。
【0006】本発明の目的は、上記従来技術のもつ問題
点を解消し、トップダウンで概念設計から詳細設計まで
を一貫して支援し、設計者による検討を効率化する設計
支援システムを提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、顧客の要求に応じて
製品仕様を柔軟に修正できる設計支援システムを提供す
ることにある。
【0008】本発明の他の目的は、短期間で製品仕様を
作成し、製品仕様から不整合を排除して、設計の信頼性
を向上する設計支援システムを提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、多くの図面の作成を
必要とする設計においても、図面間の整合を常に維持し
つつ、少ない工数で設計図面を作成できる設計支援シス
テムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1は本発明による設計
支援システムの概略構成を示したものであり、上記した
目的を達成するため、本発明による設計支援システム
は、製品仕様の作成単位である単位モデルのデータ構造
と該単位モデルの属性値の設定手続きとを格納する単位
モデル定義部1と、設計段階を監視して段階に応じた単
位モデルを起動するモデル制御手段4と、設計者が単位
モデルの属性値を設定するための仕様入力手段5と、単
位モデル間の接続関係を設定する接続関係設定手段6
と、単位モデル定義部1に格納されている単位モデルの
雛形から生成された単位モデルに、具体的な属性値と接
続情報を設定したものを保持する製品仕様保持部7と、
製品仕様保持部に保持されている製品仕様を参照し必要
に応じて設計者の判断を促す仕様検討手段8と、製品仕
様保持部に保持されている製品仕様から図面を構成する
図面作成手段9とを、有する。
【0011】また、単位モデル定義部1は、単位モデル
のデータ構造を保持するデータ構造定義部2と、各単位
モデル対応で属性値の設定処理が記述されている属性値
設定手続き部3とからなる。
【0012】
【作用】本発明によれば、受変電システムをトップダウ
ンで設計するための設計段階をモデル制御手段に登録
し、設計者の操作から該当する設計段階を判定して設計
段階の抽象度に応じた単位モデルのみを選択起動する。
設計者は、起動された単位モデルのみを用いて製品の構
造を決定した後、単位モデルごとで設計段階を進めて同
様の操作を繰り返す。これにより各設計段階で抽象度の
異なる製品構造が決定され、徐々に製品仕様が具体化さ
れる。
【0013】また、本発明によれば、単位モデルとなる
サブステーション,配電の機能,機器ごとに属性テーブ
ルとして仕様を保持しており、操作対象を指定して属性
テーブルへの入力画面を表示させ、入力装置から属性値
を変更することで任意に仕様が変更される。
【0014】更に、本発明によれば、各単位モデルが自
らの属性値設定手続きを保持しているため、属性値を一
箇所変更すると、単位モデル間の接続関係をたどって周
辺の単位モデルが属性値を次々に更新し、製品仕様全体
の整合を維持する。この時、設計者の判断が必要となる
場合は、これを促す画面を表示して判断待ちの状態とな
る。
【0015】そして、本発明による設計支援システムを
用いた設計では、製品仕様が機器の単位モデルの属性値
とこれらの間の接続関係として作成され、機器の単位モ
デルをシンボルに、接続関係を結線に変換することで図
面を作成する。
【0016】
【実施例】以下、本発明を図示した実施例によって説明
する。図2は、本発明の1実施例に係る受変電系統設計
支援システムの構成を示したブロック図である。同図に
おいて、1は製品仕様の作成単位である単位モデルのデ
ータ構造と単位モデルの属性値の設定手続きとを保持す
る単位モデル定義部、4は設計段階を監視して段階に応
じた単位モデルを起動するモデル制御手段、5は設計者
が単位モデルの属性値を設定するための仕様入力手段、
6は単位モデル間の接続関係を設定する接続関係設定手
段、7は単位モデル定義部1に格納されている単位モデ
ルの雛形から生成された単位モデルに、具体的な属性値
と接続情報を設定したものを保持する製品仕様保持部、
8は製品仕様保持部7に保持されている製品仕様を参照
し必要に応じて設計者の判断を促す仕様検討手段、9は
製品仕様保持部7に保持されている製品仕様から図面を
構成する図面作成手段である。また、11はキーボー
ド、12はディスプレイ、13はマウスであり、これら
キーボード11,ディスプレー12,マウス13は、モ
デル制御手段4,仕様入力手段5,接続関係設定手段
6,仕様検討手段8に接続されている。また、14は記
憶装置で、製品仕様保持部7,図面作成手段9に接続さ
れている。なお、図2で図1と同じ符号を付けたものは
同一のもので、図2の単位モデル定義部1には図示して
いないが、単位モデルのデータ構造を保持するデータ構
造定義部と、各単位モデル対応で属性値の設定処理が記
述されている属性値設定手続き部とが設けられている。
【0017】次に、本実施例のシステムを用いた設計の
流れを、プラントの受変電システムを設計する場合を例
にとって、以下説明する。図3は、本実施例による設計
の流れを示したものである。いま、受変電系統設計支援
システムを起動すると、モデル制御手段4により、ディ
スプレー12上に設計段階に対応したメニューが表示さ
れ、オペレータである設計者はメニュー項目を選択する
ことにより設計を進める。
【0018】まず、図3のステップ21では、プラント
内で稼働する負荷の仕様を入力する。設計者がメニュー
項目を選択すると、モデル制御手段4が単位モデル定義
部1に格納されている負荷の単位モデルに「生成」のメ
ッセージを送り、これを受けた単位モデルの属性値設定
手続きが、単位モデルを生成する。単位モデルの生成
は、単位モデル定義部1に保持されている雛形を基に、
製品仕様保持部7に複製を作成して行なう。以下、単位
モデルの生成は同様の処理で行なうものとする。単位モ
デルの生成に続いて、属性値設定手続きは仕様入力手段
5を起動して、負荷の仕様入力用ウィンドウをディスプ
レー12上に表示し、入力されたデータを設定する。
【0019】図4は、上記した負荷の単位モデルのデー
タ構造を示したものである。負荷の登録は、負荷の種類
ごとに行なう。
【0020】ステップ22では、プラント内の設備と設
備を構成する負荷を登録する。設計者がメニュー項目を
選択すると、単位モデル定義部1が、負荷の単位モデル
と同様にして設備の単位モデルを生成し、続いて仕様入
力手段5を起動してステップ21で登録済みの負荷の一
覧をディスプレー12上に表示する。設計者が負荷一覧
から負荷を選択することにより設備の負荷構成を作成す
る。
【0021】図5は、上記した設備の単位モデルのデー
タ構造を示している。負荷構成は、負荷名称と負荷台数
のレコードを繰り返すリストであり、負荷名称は、負荷
の単位モデルへのポインタとなる。負荷一覧から負荷が
選択されると、図5の負荷名称に属性値を設定する。負
荷を選択した後で負荷台数を入力すると、単位モデル定
義部1に保持されている設備の属性値設定手続きが起動
し、負荷の単位モデルの属性値を参照して設備の単位モ
デルの属性値を設定する。設備容量を例にとると、負荷
の単位モデルから単機容量の値を参照し、これに入力さ
れた負荷台数を乗じた値を設備内の全ての負荷について
求め、これを集計して値を設定する。設備名称,需要率
は、設計者が入力するものとする。プラント内の全ての
設備に対して、同様の操作を行なう。このように、設計
者がデータを入力すると属性値の設定,更新,表示を逐
次行なうため、設計者は設計対象の状態を常に把握しな
がら設備構成を作成することができる。
【0022】ステップ23では、プラントの需要電力か
ら電力会社との契約電力,契約種別,受電電圧を決定す
る。設計者が設備と設備を構成する負荷の登録を終えて
メニュー項目を選択すると、仕様検討手段8が設備の需
要電力を集計してプラント全体の需要電力を算出し、電
力会社の規程に基づき契約電力,契約種別,受電電圧を
判定して、結果をディスプレー12上に表示し、同時に
仕様入力手段5を起動して設計者への確認を行なう。設
計者の応答は、仕様入力手段5から製品仕様保持部7へ
格納され、仕様検討手段8がこれを評価して、矛盾が発
生した場合は警告を発する。
【0023】ステップ24では、プラントレイアウト
図,機械配置図を参照して、設計者が受変電設備の設置
場所に対応するサブステーションの単位モデルを生成
し、そのサブステーションから電力供給を受ける設備を
決定していく。サブステーションから電力供給を受ける
設備は、ステップ22と同様の操作で決定する。ここ
で、受変電システムの配電機能を表わす単位モデルを機
能ユニットと呼び、設備はサブステーションを構成する
機能ユニットの一つとして扱う。
【0024】図6は、上記したサブステーションの単位
モデルのデータ構造を示している。機能ユニット構成は
機能ユニットIDのリストであり、サブステーションか
ら電力供給を受ける設備の機能ユニットIDを設定す
る。更に、作成したサブステーションの中から、設計者
により電力会社側から直接受電するサブステーションが
選択されると、サブステーションの入力相数,入力電圧
に、ステップ23で決定した値を設定する。続いて、買
電の機能ユニットを生成し、サブステーションの機能ユ
ニット構成に買電の機能ユニットIDを設定する。
【0025】買電の機能ユニットは、電力会社側からプ
ラントへ電力を引き込む受電設備を表わすものであり、
図7はそのデータ構造を示している。受電相数,受電電
圧の属性値は、ステップ23の結果により設定する。
【0026】ステップ25では、電力会社側から直接受
電しているサブステーションから、全てのサブステーシ
ョンへの配電経路を作成する。メニュー項目が選択され
ると、接続関係設定手段6が起動して、登録したサブス
テーションのシンボルをディスプレー12上に表示す
る。設計者は、ディスプレー12に表示されたサブステ
ーションのシンボルをマウス13を用いて選択し、続い
て電力の供給先となるサブステーションを指示すること
で経路を作成する。このとき、図6のサブステーション
の接続先ステーションには、接続先のサブステーション
IDを設定する。ステップ24の結果から、設計者は各
サブステーションが要求する相数,電圧,需要電力を参
照しながら操作することができる。
【0027】図8は、4つのサブステーション31(3
1A〜31D)間に作成された配電経路の1例を示して
いる。サブステーション「プロセスA棟」31Aは、電
力会社側から直接受電するサブステーションである。サ
ブステーション「プロセスA棟」31Aは、サブステー
ション「プロセスB棟」31B,「プロセスD棟」31
Dへ配電径路32によって電力を供給している。サブス
テーション「プロセスB棟」31Bは、サブステーショ
ン「プロセスC棟」31Cへ配電径路32によって電力
を供給している。接続先ステーションに属性値が設定さ
れると、送電の機能ユニットを生成し、電力の供給先と
なったサブステーションの機能ユニット構成に、生成し
た送電の機能ユニットIDを設定する。
【0028】図9は、上記した送電の機能ユニットのデ
ータ構造を示している。送電相数,入力電圧の属性は、
電力供給元のサブステーションの属性値を参照して設定
する。また、配電経路を指示したときに、仕様入力手段
5を起動してサブステーション間の経路長,ケーブルの
材質または単位抵抗を入力するためのウィンドウを表示
する。入力された値によりインピーダンスを求め、これ
により故障電流,遮断電流等の計算を行なうことが可能
となる。
【0029】ステップ26では、サブステーションごと
で主回路構造を設計する。設計者は、任意の機能ユニッ
トを組み合わせ、接続して、主回路を作成していく。サ
ブステーションが選択された状態でメニュー項目が選択
されると、指定したサブステーションの機能構成編集ウ
ィンドウを表示する。機能構成を作成する前の初期画面
では、ステップ25までで設定されている設備の機能ユ
ニット42,買電の機能ユニット41,送電の機能ユニ
ット43(図10)のみを未接続の状態で表示する。こ
の表示処理は、図6の機能ユニット構成の属性値を基に
行なう。
【0030】図10は、図8のサブステーション「プロ
セスA棟」31Aの機能構成編集ウィンドウの初期画面
を示している。設備a,b,cの機能ユニット42(4
2A,42B,42C)は、「プロセスA棟」から電力
供給を受ける設備である。送電の機能ユニット43は、
接続先サブステーション「プロセスB棟」31Bを構成
する機能ユニットである。この画面では、買電の機能ユ
ニット41から設備a,b,cの機能ユニット42及び
送電の機能ユニット43へ至る主回路を作成する。
【0031】図11は、配電の機能ユニットにより作成
した主回路の1例を示している。機能ユニットには、設
備42,買電41,送電43の他に、自家発45,母線
46,変電47,コンデンサ48があり、これらは設計
者の指示により逐次生成する。但し、買電と設備の機能
ユニット41,42は、この段階で任意に生成すること
はできない。以下に、自家発45,母線46,変電4
7,コンデンサ48の各機能ユニットの概要について説
明する。
【0032】図12,図13,図14,図15は、上記
した母線,自家発,変電,コンデンサの各機能ユニット
のデータ構造をそれぞれ示している。母線の機能ユニッ
トは電力の分岐機能である母線を表わし、その属性値
は、接続する機能ユニットの属性値によって決定する。
相数,電圧には、電源側に接続した機能ユニットの属性
値を設定する。実働容量は、そこから電力を供給される
負荷の総容量であり、設備側に接続された機能ユニット
の実働容量、または設備容量、または負荷容量の値を合
計した値を設定する。無効容量は、そこから電力の供給
を受けている負荷の総無効容量であり、設備側に接続さ
れた機能ユニットの無効容量を合計した値を設定する。
【0033】自家発の機能ユニットは自家発電設備を表
わす。発電相数,発電電圧は、接続する母線の機能ユニ
ットの属性値を設定する。発電容量には、設計者が指示
する負荷の単機容量を合計した値を設定する。
【0034】変電の機能ユニットは、高電圧で供給され
る電力を適切な電圧へ変換する変電設備を表わし、一次
相数,一次電圧には、一次側に接続された母線の属性値
を設定する。また、実働容量と無効容量の値は、母線の
機能ユニットの場合と同様である。
【0035】コンデンサの機能ユニットは、受変電シス
テムの力率改善を目的としたコンデンサ設備を表わすも
のであり、相数,電圧には接続された機能ユニットの属
性値を設定する。目標力率の値は設計者により設定さ
れ、それに応じて接続先の機能ユニットの実働容量また
は負荷容量と無効容量とから、コンデンサの必要容量を
算出し、コンデンサ容量を設定する。
【0036】設計者により機能ユニットの生成操作が行
なわれると、それらを固有のシンボルを用いてディスプ
レー12上に表示する。設計者が電力の供給元と供給先
のシンボルを指示したときに、接続情報を設定する。上
述したように、機能ユニット間の接続情報が設定される
と、単位モデル定義部1の属性値設定手続きが起動し
て、いくつかの属性値を即座に設定する。また、これら
の属性値は、主回路を設計する上で重要な情報であるた
め、これをディスプレー12に表示する。これにより、
設計者の迅速な判断を可能とする。
【0037】ステップ27では、主回路を構成する機能
ユニットごとに、具体的な機器による接続関係を決定し
て配電機能の実現形態を設計する。ここでは機器を表わ
すモデルを用いて、サブステーション内の主回路を作成
したときと同様に構造を作成する。機器モデルの属性は
それぞれの機器の仕様項目で構成し、属性値の一部はそ
れを包含する機能ユニットの属性値から決定する。この
ように、トップダウンで行なう設計では、仕様検討時に
考慮しなければならない範囲を局所化できるため、設計
期間を短縮することができると共に、設計ミスを防止で
きる。
【0038】ステップ28では、ステップ27までで決
定した機器の接続関係と、各機器の属性値を基に単線接
続図を出力する。機器モデルの種類から機種を判定して
単線接続図におけるシンボルを生成し、機器モデル間に
設定されている接続情報に従ってシンボル間を結線して
いく。こうして生成した図面データは、記憶装置14に
格納することができる。製品の仕様情報から自動的に図
面を生成するため、図面を新たにトレースする必要がな
くなり、設計工数を削減することができる。
【0039】単位モデルにより作成した製品の仕様情報
は、記憶装置14に格納することができ、再編集は記憶
装置14から製品仕様保持部7へ単位モデルを読み込む
ことで可能となる。
【0040】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
図面のレイアウトを調整しながらの設計から設計者を解
放し、製品仕様の整合を逐次維持することで設計の信頼
性を向上し、設置場所を考慮するところから受変電シス
テムの詳細な仕様を決定するまで一貫して設計作業を効
率化することにより、設計期間の短縮が可能となる。
【0041】また、本発明によれば、顧客要求に対応す
るため、製品仕様を柔軟かつ迅速に修正することがで
き、修正漏れを防止できる。
【0042】更に、本発明によれば、単位モデルの属性
テーブルから自動的に図面を出力するため、図面作成工
数を大幅に削減することができる。
【0043】更に、本発明によれば、体系的な設計が行
なわれるため、新人設計者が使用することにより設計の
習得が可能となる。
【0044】更にまた、本発明により設計された受変電
システムでは、設計工数の削減による原価低減が期待で
きる。
【0045】更にまた、本発明により設計された受変電
システムでは、仕様作成時の検討漏れがないため、品質
の向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による受変電系統設計支援システムの概
要を表わす機能ブロック図である。
【図2】本発明の1実施例に係る受変電系統設計支援シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の1実施例に係る受変電系統設計支援シ
ステムを用いた標準的な設計手順を示すフローチャート
図である。
【図4】本発明の1実施例に係る受変電系統設計支援シ
ステムにおける負荷の機能モデルのデータ構造を示す説
明図である。
【図5】本発明の1実施例に係る受変電系統設計支援シ
ステムにおける設備の機能モデルのデータ構造を示す説
明図である。
【図6】本発明の1実施例に係る受変電系統設計支援シ
ステムにおけるサブステーションモデルのデータ構造を
示す説明図である。
【図7】本発明の1実施例に係る受変電系統設計支援シ
ステムにおける買電の機能ユニットのデータ構造を示す
説明図である。
【図8】本発明の1実施例に係る受変電系統設計支援シ
ステムにおけるサブステーション間の配電径路の1例を
表わす説明図である。
【図9】本発明の1実施例に係る受変電系統設計支援シ
ステムにおける送電の機能ユニットのデータ構造を示す
説明図である。
【図10】本発明の1実施例に係る受変電系統設計支援
システムにおけるサブステーションの機能構成設定画面
の初期画面の1例を示す説明図である。
【図11】本発明の1実施例に係る受変電系統設計支援
システムにおける機能ユニットにより作成した主回路の
1例を示す説明図である。
【図12】本発明の1実施例に係る受変電系統設計支援
システムにおける母線の機能ユニットのデータ構造を示
す説明図である。
【図13】本発明の1実施例に係る受変電系統設計支援
システムにおける自家発の機能ユニットのデータ構造を
示す説明図である。
【図14】本発明の1実施例に係る受変電系統設計支援
システムにおける変電の機能ユニットのデータ構造を示
す説明図である。
【図15】本発明の1実施例に係る受変電系統設計支援
システムにおけるコンデンサの機能ユニットのデータ構
造を示す説明図である。
【符号の説明】
1 単位モデル定義部 2 データ構造定義部 3 属性値設定手続き部 4 モデル制御手段 5 仕様入力手段 6 接続関係設定手段 7 製品仕様保持部 8 仕様検討手段 9 図面作成手段 11 キーボード 12 ディスプレー 13 マウス 14 記憶装置 21 負荷の仕様入力のステップ 22 設備構成の作成のステップ 23 受電電圧の決定のステップ 24 サブステーションの作成のステップ 25 サブステーションの接続のステップ 26 配電機能による構造設計のステップ 27 機器による構造設計のステップ 28 図面の出力のステップ 31 サブステーション 32 配電径路 41 買電の機能ユニット 42 設備の機能ユニット 43 送電の機能ユニット 45 自家発の機能ユニット 46 母線の機能ユニット 47 変電の機能ユニット 48 コンデンサの機能ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀山 信 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラントやビル内の電力供給を司る受変
    電システムの設計を支援するための受変電系統設計支援
    システムであって、 前記受変電システムを受変電設備の設置場所に対応した
    サブステーションの接続関係で表現する段階と、前記サ
    ブステーションを配電の機能の組合せで表現する段階
    と、前記配電の機能を機器の接続関係で表現する段階と
    で、前記受変電システムの製品仕様を階層的に作成する
    手段を持つことを特徴とする受変電系統設計支援システ
    ム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、 前記受変電システムの仕様を作成する単位となる前記サ
    ブステーションと、前記配電の機能と、前記機器とを、
    各々それらの仕様項目を属性に持つ単位モデルで表し、
    この単位モデル間の関係を決定することにより前記受変
    電システムの概略仕様を作成しながら、前記単位モデル
    の属性に具体的な値を設定することにより、詳細な仕様
    を作成するようにしたことを特徴とする設計支援システ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載において、 前記単位モデル間の関係が決定したときに連動して、前
    記単位モデルの属性値を設定・更新し、自動的に前記単
    位モデル間の整合を維持することを特徴とする受変電系
    統設計支援システム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載において、 前記単位モデル間の接続関係と、前記単位モデルの属性
    値とから、設計の成果物である図面を生成することを特
    徴とする受変電系統設計支援システム。
  5. 【請求項5】 製品仕様の作成単位である単位モデルの
    データ構造と該単位モデルの属性値の設定手続きとを格
    納する単位モデル定義部と、 設計段階を監視して、段階に応じた前記単位モデルを起
    動するモデル制御手段と、 設計者が前記単位モデルの属性値を設定するための仕様
    入力手段と、 前記単位モデル間の接続関係を設定する接続関係設定手
    段と、 前記単位モデル定義部に格納されている前記単位モデル
    の雛形から生成された単位モデルに、具体的な属性値と
    接続情報を設定したものを保持する製品仕様保持部と、 該製品仕様保持部に保持されている情報を必要に応じて
    参照し、設計者の判断を促す仕様検討手段と、 前記製品仕様保持部に保持されている製品仕様から図面
    を構成する図面作成手段とを、有することを特徴とする
    受変電系統設計支援システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010161913A (ja) * 2009-01-09 2010-07-22 Toshiba Corp 受変電設備システムの設計評価支援システム及びその設計評価支援方法
JP2010166702A (ja) * 2009-01-15 2010-07-29 Toshiba Corp 電源設備の電力供給リスク評価システム

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