JPH07333748A - 複写機におけるコンタクトガラスの粉塵付着防止方法 - Google Patents

複写機におけるコンタクトガラスの粉塵付着防止方法

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JPH07333748A
JPH07333748A JP12664994A JP12664994A JPH07333748A JP H07333748 A JPH07333748 A JP H07333748A JP 12664994 A JP12664994 A JP 12664994A JP 12664994 A JP12664994 A JP 12664994A JP H07333748 A JPH07333748 A JP H07333748A
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JP
Japan
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contact glass
arm
transparent conductive
dust
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Pending
Application number
JP12664994A
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English (en)
Inventor
Atsushi Hiromoto
淳 博本
Junko Mizuno
淳子 水野
Seiichi Yamashita
誠一 山下
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 複写機の機台上面の原稿載置用コンタクトガ
ラス1の下面に透明導電性層21を形成するとともに、
該コンタクトガラスの下面に設けられている原稿検知セ
ンサアーム10の上面にも透明導電性層20を形成する
ことを特徴とする。 【効果】 原稿検知センサアームにより原稿サイズを検
知して適当な用紙を供給するタイプの複写機において、
コンタクトガラスの下面及び原稿検知センサアームの上
面の両方にITO等の透明導電性層を形成することによ
り、該アームの上方に位置しているコンタクトガラス下
面の粉塵付着を有効に防止することができる。従って、
メンテナンスの期間を長くすることができ、実用性が極
めて高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機における原稿載
置用コンタクトガラスの下面への粉塵の付着を有効に防
止し得る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機による画像形成の一般的な方法
は、透明なコンタクトガラス上に原稿を置き、ハロゲン
ランプ等の光源をスキャンしながらコンタクトガラスを
通して原稿に光を照射して画像露光を行い、その反射光
をミラーやレンズ等の光学系を介して感光体上で結像さ
せて原稿像に対応する静電潜像を形成し、これを現像し
てトナー像を形成し、所定の用紙に該トナー像を転写し
定着することによって行われている。
【0003】また上記光源は、原稿からの反射光をレン
ズに導入するためのミラーと共に移動枠に固定されてお
り、この移動枠をコンタクトガラス下面でスキャンする
ことにより画像露光が行われる。
【0004】この移動枠には、原稿サイズを検知するた
めの原稿検知センサを内蔵したアームが設けられている
ものが多い。即ち、上記移動枠に原稿検知センサアーム
が、コンタクトガラスの原稿載置部分の下面全体にわた
って延びており、コンタクトガラス上に原稿を置くこと
により原稿サイズを自動的に検知し、この検知信号に基
づいて原稿サイズに対応した大きさの用紙を供給して画
像形成を行うというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した画像形成によ
り鮮明な画像を得るためには、原稿を載置するコンタク
トガラス面を清浄にしておく必要がある。コンタクトガ
ラス面が汚れていると、画像露光が阻害され、形成され
る画像に悪影響を及ぼすからである。
【0006】而して、従来の複写機、特に原稿検知セン
サアームが設けられているタイプのものには、コンタク
トガラスの下面に粉塵が付着し易いという問題がある。
粉塵が付着し易い部分がコンタクトガラスの上面であれ
ば、ユーザが簡単に清掃できるため特に問題とはならな
いが、コンタクトガラス下面では、ユーザによる清掃は
困難である。従って、上記の問題から、メンテナンスの
期間を短くしなければならない等の新たな問題が派生
し、その改善が要望されている。
【0007】従って本発明の目的は、原稿検知センサア
ームの使用によるコンタクトガラス下面の粉塵付着を防
止する方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、複写機
の機台上面の原稿載置用コンタクトガラスの下面に透明
導電性層を形成するとともに、該コンタクトガラスの下
面に設けられている原稿検知センサアームの上面にも透
明導電性層を形成することを特徴とするコンタクトガラ
スの粉塵付着防止方法が提供される。
【0009】
【作用】即ち、本発明においては、コンタクトガラスの
下面と原稿検知センサアームの上面とに透明導電性層を
形成するという極めて簡単な手段により、コンタクトガ
ラス下面への粉塵付着を有効に防止することに成功した
ものである。
【0010】かかる本発明の利点は、次の粉塵付着加速
試験により理解される。即ち、2×2×2mの密閉した
試験室内に、複写機、扇風機及びファンを設置する。次
に複写機の電源をONにし、以下の6種の標準粉体から
なるダストをミキサーで10分間、試験室内に散布後、
扇風機及びファンを30分間回転し続ける。ダスト ; 標準粉体6種 試験用ダスト7種 :8g 試験用ダスト8種 :8g 試験用ダスト10種:8g 試験用ダスト11種:8g 試験用ダスト12種:4g 石松子 :2g その後、扇風機及びファンをoffにし、A4原稿で2
00枚の連続コピーを行い、さらに1時間放置する。こ
のサイクルを4回繰り返した後、さらに18時間放置
し、コンタクトガラスの光線透過率を、半導体レーザ
(波長780nm)を用いて測定し、ダスト散布前のコ
ンタクトガラスの光線透過率に対する割合を求める。
【0011】例えば、コンタクトガラス及び原稿検知セ
ンサアームの何れにも透明導電性層が形成されていない
複写機について、上記の実験を行った結果、特に前記ア
ームが位置している部分では、その透過率は、放置前の
状態の70乃至80%に低下していた。一方、本発明に
したがい、コンタクトガラスの下面及び原稿検知センサ
アームの上面に透明導電性層を形成した複写機について
同様の実験を行ったところ、該アームが位置している部
分においても、その透過率は放置前とほとんど変わらず
(即ち、透過率の保持率は約100%である)、粉塵付
着が有効に防止されていることが判った。尚、画像露光
に悪影響を与えず、鮮明な画像を形成するためには、コ
ンタクトガラスの透過率は、常に清浄なもの(即ち放置
前のもの)に対して約85%以上の値を有していること
が必要であるとされている。
【0012】この様に、透明導電性層を設けることによ
り、コンタクトガラス下面への粉塵付着が防止されるこ
との理由は明確ではないが、本発明者等は次のように推
定している。
【0013】先ず原稿検知センサアームの機能について
考えると、このアームは、複数個の原稿検知センサを内
蔵しており、原稿検知センサは、ビーム発生素子と受光
素子との対から構成され、原稿に照射され反射したビー
ムを受光素子により検知することにより原稿の有無が確
認される。即ち、画像露光と同時に該アームをスキャン
することにより、原稿のサイズに応じて、原稿の存在を
検知するセンサと検知しないセンサの組み合わせが確定
するため、その組み合わせによって原稿サイズが検知さ
れるものである。従って、原稿からの反射ビームを受光
素子で検知しなければならないから、原稿検知センサア
ームとコンタクトガラス下面とは非常に近接させる必要
がある。一般に、該アームの上面とコンタクトガラス下
面との間隔は、約5mm程度に設定されている。
【0014】そこで原稿検知センサアームの存在による
粉塵付着について考えると、該アームとコンタクトガラ
スとの間隔が非常に狭いため、複写機の停止時において
機内の穏やかな気流にのって漂っている粉塵が、アーム
とコンタクトガラスとの間を通過する際にコンタクトガ
ラス下面と接触する頻度が高くなっている。しかも、複
写機内部には、帯電部材が多く用いられているため、粉
塵同士の衝突や帯電部材との衝突により粉塵の多くは帯
電したものとなっている。従って、アームも+或いは−
の静電荷を有しているとすると、これらの電荷により、
同極性に帯電した粉塵が反発して跳ね飛ばされ、コンタ
クトガラス下面に粉塵が接触する頻度が著しく高く、こ
の結果として粉塵付着を生じ易いものと考えられる。
【0015】而して本発明によれば、センサアームの上
面に導電性のフィルムが設けられているため、アームに
存在している電荷の影響が完全に防止され、該フィルム
上或いはその近傍で粉塵に電界が作用することがない。
この結果として、粉塵のコンタクトガラス下面への付着
が有効に防止され、粉塵は複写機内の穏やかな気流にの
ってアームの上面とコンタクトガラス下面との狭い間隙
をそのまま通過するものと考えられるのである。
【0016】しかも本発明においては、コンタクトガラ
スの下面にも透明な導電性層が形成されている。従っ
て、仮に帯電した粉塵がコンタクトガラス下面に接触し
たとしても、接触と同時に粉塵は電荷を失い、またコン
タクトガラスからの電気的引力を受けることがなく、該
粉塵がコンタクトガラス下面に保持されることもなく、
この点から言っても粉塵付着によるコンタクトガラス下
面の汚染が有効に防止されるものと考えられる。
【0017】因みに、原稿検知センサアームの上面にの
み透明導電性層を形成して先と同じ実験を行ったとこ
ろ、アームが配置されている部分に対面しているコンタ
クトガラスの透過率の保持率は約90%であり、かなり
良好な結果が得られているが、まだ改善の余地がある。
さらにコンタクトガラスの下面にのみ、透明導電性層を
形成して先と同じ実験を行った場合には、透明導電性層
が全く形成されていない場合に比して、若干の効果が見
られた程度である。一方、本発明にしたがってコンタク
トガラスの下面及び原稿検知センサアームの上面の両方
に透明導電性層を形成した場合には、先にも述べた通
り、コンタクトガラスの透過率の保持率はほとんど10
0%であるから、原稿検知センサアームの上面の透明導
電性層とコンタクトガラス下面の透明導電性層とが、相
乗的に作用することによって、コンタクトガラス下面へ
の粉塵付着が有効に防止されることが理解される。
【0018】(透明導電性層)本発明において、コンタ
クトガラス下面及び原稿検知センサアーム上に設けられ
る透明導電性層は、表面抵抗が104 Ω/□以下、特に
102 Ω/□以下であることが好適である。即ち、表面
抵抗が104 Ω/□よりも高いものは、粉塵付着防止効
果が不満足となる。また、透明導電性層は、透過率が少
なくとも70%以上であることが好ましい。透過率が7
0%よりも低いと、原稿検知センサによる原稿サイズの
検知を行うことが困難となる。
【0019】上記の様な透明導電性層は、透明な高分子
フィルム上に透明導電膜を形成した透明導電性フィルム
を、コンタクトガラス下面及び原稿検知センサアーム上
に接着固定することにより形成することができる。この
ような透明導電性フィルムとしては、種々のものが知ら
れている。
【0020】透明導電膜には、大まかに言って、無機系
ものと有機系のものとが知られている。無機系の透明導
電膜には、Au,Ag,Pd及びこれらの合金等から成
る金属薄膜;Snをドープした酸化インジウム膜(IT
O)、Fをドープした酸化スズ膜、Alをドープした酸
化亜鉛膜等の酸化物半導体膜;TiO2 /Ag合金/T
iO2 ,Bi2 3 /Au/Bi2 3 等の複合膜があ
る。有機系の透明導電膜には、FeCl3 を含むポリピ
ロール膜等の導電性高分子膜、LiClO4 を含むポリ
エチレンオキシド等のイオン伝導性膜、酸化インジウム
微粉末/飽和ポリエステル樹脂等の無機・有機複合膜が
ある。
【0021】また基板となる透明高分子フィルムには、
各種のものがあるが、一般的には、ポリエチレンテレフ
タレート(PET)フィルム、ポリエチレンナフタレー
ト(PEN)フィルム、ポリアリレート(PAR)フィ
ルム、ポリエーテルスルホン(PES)フィルム、ポリ
カーボネート(PC)フィルム等が使用される。
【0022】本発明においては、上述した範囲内の表面
抵抗と透過率とを有する限り、任意の透明導電性フィル
ムを用いることができるが、一般的には、耐久性の点か
ら酸化物半導体膜、特にITO系のものが好適に使用さ
れる。また、その厚みも透過率が前記範囲内であり、且
つ原稿検知センサの動作に悪影響を与えない限り任意で
ある。さらに透明導電性フィルムをコンタクトガラス下
面及びアーム上面に設けるには、透明な接着剤等を用い
て接着固定すればよい。また、コンタクトガラス下面に
透明導電性層を形成する場合には、前述した透明導電膜
を蒸着等の手段によりコンタクトガラス下面に直接形成
することも可能であり、コンタクトガラスの透過率を低
下させないという見地から、蒸着等の手段でコンタクト
ガラス下面に直接透明導電膜を形成することが好まし
い。
【0023】
【実施例】以下、添付図面に示す具体例に基づいて本発
明を説明する。図1は、原稿検知センサアームとコンタ
クトガラスの配置状態を示す側面図であり、図2は、図
1のアームの平面図を示す。
【0024】図1及び図2において、複写機の機台上面
に設けられたコンタクトガラス1の下面には、移動枠2
が機枠3にスライド可能に設けられている。尚、図2に
は、コンタクトガラス1を点線で示した。移動枠2に
は、ハロゲンランプ等の光源4及びミラー5が収容され
ている。即ち、この移動枠2を、原稿(図示せず)が載
置されたコンタクトガラス1の下面に沿ってスキャンす
ることにより、光源4からの原稿反射光がミラー5で反
射し、その反射光が図示されていない他のミラーやレン
ズ等の光学系を通って、感光体上で結像して静電潜像が
形成されるものである。
【0025】また原稿検知センサアーム10は、光源4
の照射方向とは反対側に延びているものであり、互いに
旋回可能に連結されている第1のアーム10aと第2の
アーム10bとから成っており、第1のアーム10aの
端部は移動枠2に旋回可能に固定され、第2のアーム1
0bが機枠3に旋回可能に固定され、全体としてV字形
状を有している。特に図2から理解されるように、第1
のアーム10aは3個の原稿検知センサ11を内蔵して
おり、第2のアーム10bは4個の原稿検知センサ11
を内蔵している。勿論、各アームに内蔵されている原稿
検知センサ11の数やその間隔は、原稿検知を確実に行
える限り任意である。またアーム10の上面とコンタク
トガラス1の下面との間隔は、通常、約5mm程度に設定
されている。
【0026】即ち、ホームポジションでは、コンタクト
ガラス1上の原稿載置部分の下面全体にわたってアーム
10が伸長した状態にあり、この状態でカバー(図示せ
ず)を閉じると、アーム10に内蔵されている複数のセ
ンサ11による原稿サイズの検知が行われる。また移動
枠2をスキャンさせて画像露光を行うと、同時にアーム
10も、画像露光を妨害しないように移動枠2のスキャ
ンに合わせて収縮及び伸長する。
【0027】本発明によれば、上記センサアーム10、
即ち第1のアーム10aと第2のアーム10bとの上面
に、透明導電性のフィルム20をラミネートし、またコ
ンタクトガラス1の下面には、ITO等の透明導電性膜
21が蒸着等により形成されている。これにより、ホー
ムポジションにおいて、アーム10の上側に位置してい
るコンタクトガラス1下面への粉塵付着が有効に防止さ
れる。
【0028】尚、透明導電性のフィルム20(例えばI
TO膜)は、実質的に第1のアーム10a及び第2のア
ーム10bの上面全体にわたって設けられるべきであ
る。即ち、これらの上面の一部に設けたのでは、該フィ
ルム20が設けられていない部分で粉塵付着が発生し、
画像露光に悪影響を与えるからである。また透明導電性
膜21もコンタクトガラス1の下面の実質的に全体にわ
たって設けられるべきである。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、原稿検知センサアーム
により原稿サイズを検知して適当な用紙を供給するタイ
プの複写機において、コンタクトガラスの下面及び原稿
検知センサアームの上面の両方にITO等の透明導電性
層を形成することにより、該アームの上方に位置してい
るコンタクトガラス下面の粉塵付着を有効に防止するこ
とができる。従って、メンテナンスの期間を長くするこ
とができ、実用性が極めて高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】原稿検知センサアームの配置状態を示す側面
図。
【図2】図1のアームの平面図。
【符号の説明】
1:コンタクトガラス, 2:移動枠 3:機枠, 4:光源, 5:ミラー, 10:原稿検
知センサアーム,10a:第1のアーム, 10b:第
2のアーム, 11:原稿検知センサ,20:透明導電
性のフィルム, 21:透明導電性膜。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複写機の機台上面の原稿載置用コンタク
    トガラスの下面に透明導電性層を形成するとともに、該
    コンタクトガラスの下面に設けられている原稿検知セン
    サアームの上面にも透明導電性層を形成することを特徴
    とするコンタクトガラスの粉塵付着防止方法。
JP12664994A 1994-06-08 1994-06-08 複写機におけるコンタクトガラスの粉塵付着防止方法 Pending JPH07333748A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12664994A JPH07333748A (ja) 1994-06-08 1994-06-08 複写機におけるコンタクトガラスの粉塵付着防止方法
US08/459,800 US5576804A (en) 1994-06-08 1995-06-02 Apparatus and method for inhibiting dust adherence to the contact plate of a copying machine
EP95303777A EP0686889A3 (en) 1994-06-08 1995-06-02 Movable optical unit
CN95106323A CN1148190A (zh) 1994-06-08 1995-06-08 移动光学系统组件
KR1019950015004A KR960001928A (ko) 1994-06-08 1995-06-08 이동광학계 조립체

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