JPH06317847A - プロジェクタ - Google Patents
プロジェクタInfo
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- JPH06317847A JPH06317847A JP10831093A JP10831093A JPH06317847A JP H06317847 A JPH06317847 A JP H06317847A JP 10831093 A JP10831093 A JP 10831093A JP 10831093 A JP10831093 A JP 10831093A JP H06317847 A JPH06317847 A JP H06317847A
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- JP
- Japan
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- fresnel
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- electrodes
- electrode
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 原稿周辺部の浮き上がりを防止する。
【構成】 オーバーヘッドプロジェクタには、フレネル
ユニット5が設けられ、この上に原稿2が載置される。
このフレネルユニット5は、下面をフレネル面25aに
したフレネル板25の上に、透明な静電吸着層23が一
体的に形成されている。この静電吸着層23は、導電性
被膜27と、これを覆う誘電保護層28とで構成されて
いる。この導電性被膜27は、対向配置された一対の電
極を構成しており、原稿中心部に対して周辺部の幅、間
隔、膜厚のうち少なくとも1つを変えて形成されてい
る。 【効果】 これらの電極に高電圧の直流を印加すると、
この電圧印加で生じた静電界によって、原稿2がそれの
中心部よりも周辺部の方が強く吸着される。
ユニット5が設けられ、この上に原稿2が載置される。
このフレネルユニット5は、下面をフレネル面25aに
したフレネル板25の上に、透明な静電吸着層23が一
体的に形成されている。この静電吸着層23は、導電性
被膜27と、これを覆う誘電保護層28とで構成されて
いる。この導電性被膜27は、対向配置された一対の電
極を構成しており、原稿中心部に対して周辺部の幅、間
隔、膜厚のうち少なくとも1つを変えて形成されてい
る。 【効果】 これらの電極に高電圧の直流を印加すると、
この電圧印加で生じた静電界によって、原稿2がそれの
中心部よりも周辺部の方が強く吸着される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿の画像をスクリー
ンに拡大投影するためのプロジェクタに関し、更に詳し
くは原稿をステージ上に静電吸着するプロジェクタに関
するものである。
ンに拡大投影するためのプロジェクタに関し、更に詳し
くは原稿をステージ上に静電吸着するプロジェクタに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】プロジェクタには、ステージの上方に投
影レンズとミラーとを収納した投影ヘッド部が配置され
たオーバーヘッドプロジェクタが知られている。このス
テージ上に、透明シートに文字や図形等を記録した原稿
を載置すれば、この原稿の画像が投影ヘッド部によって
スクリーンに拡大投影される。このようなプロジェクタ
は、光源の位置によって反射式と透過式とに分類され
る。反射式のものは、光源が投影ヘッド部内に設けら
れ、そしてステージの下面がフレネルミラーになってい
る。透過式のものは、ステージの下方にフレネルレンズ
と光源とが配置されている。
影レンズとミラーとを収納した投影ヘッド部が配置され
たオーバーヘッドプロジェクタが知られている。このス
テージ上に、透明シートに文字や図形等を記録した原稿
を載置すれば、この原稿の画像が投影ヘッド部によって
スクリーンに拡大投影される。このようなプロジェクタ
は、光源の位置によって反射式と透過式とに分類され
る。反射式のものは、光源が投影ヘッド部内に設けら
れ、そしてステージの下面がフレネルミラーになってい
る。透過式のものは、ステージの下方にフレネルレンズ
と光源とが配置されている。
【0003】従来のプロジェクタでは、ステージの上に
原稿を単に載せているだけであるから、カールしている
原稿の場合には、原稿の浮き上がりを防止するために、
手で原稿を伸ばすようにして、原稿をステージに密着さ
せる作業が必要である。また、プロジェクタを斜めに設
置した場合にも、原稿の滑り落ちを防止するために、同
様な作業が必要である。この面倒な作業をなくするため
には、ステージに透明な静電吸着装置を設けるのが望ま
しい。
原稿を単に載せているだけであるから、カールしている
原稿の場合には、原稿の浮き上がりを防止するために、
手で原稿を伸ばすようにして、原稿をステージに密着さ
せる作業が必要である。また、プロジェクタを斜めに設
置した場合にも、原稿の滑り落ちを防止するために、同
様な作業が必要である。この面倒な作業をなくするため
には、ステージに透明な静電吸着装置を設けるのが望ま
しい。
【0004】静電吸着装置としては、絶縁体層の上に複
数個の電極を置き、その上に誘電体の吸着層を重ね合わ
せ、電極群に直流電圧を印加して吸着層上に置かれたシ
ート物を静電的に吸着するものが実公昭54−4189
2号公報で知られている。
数個の電極を置き、その上に誘電体の吸着層を重ね合わ
せ、電極群に直流電圧を印加して吸着層上に置かれたシ
ート物を静電的に吸着するものが実公昭54−4189
2号公報で知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、原稿等シー
ト物のカールの度合いは、中心部よりも周辺部に大き
い。このため、上記公報の静電吸着装置では、印可電圧
が低いとシート物の中心部は吸着できるが、周辺部に対
しては吸着できない恐れがあった。なお、印可電圧を高
くして全体の吸着力を上げることができるが、この場合
には、印可電圧を止めてシート物の離脱を行った際に、
残留する帯電によって速やかに離脱できない欠点があ
る。
ト物のカールの度合いは、中心部よりも周辺部に大き
い。このため、上記公報の静電吸着装置では、印可電圧
が低いとシート物の中心部は吸着できるが、周辺部に対
しては吸着できない恐れがあった。なお、印可電圧を高
くして全体の吸着力を上げることができるが、この場合
には、印可電圧を止めてシート物の離脱を行った際に、
残留する帯電によって速やかに離脱できない欠点があ
る。
【0006】本発明は、印可電圧を変えることなく、原
稿等のシート物をその中心部よりも周辺部の方を強力に
吸着するようにした静電吸着機能を有するプロジェクタ
を提供することを目的とする。
稿等のシート物をその中心部よりも周辺部の方を強力に
吸着するようにした静電吸着機能を有するプロジェクタ
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のプロジェクタは、片面がフレネル面のフレ
ネル板と、フレネル板の上面に形成され原稿を静電吸着
する透明な静電吸着層とからフレネルユニットを構成し
たものである。このフレネルユニットは、静電吸着層側
が原稿に向けて配置される。静電吸着層は、対向配置さ
れた一対の電極を形成する導電性被膜と、これを覆う誘
電保護層とからなり、前記電極の幅、電極相互の間隔、
もしくは電極を構成する導電性皮膜の膜厚の少なくとも
いずれかをステージの中央部と周辺部とで変え、原稿の
周辺部に対する吸着力を中心部よりも強くした。
に、本発明のプロジェクタは、片面がフレネル面のフレ
ネル板と、フレネル板の上面に形成され原稿を静電吸着
する透明な静電吸着層とからフレネルユニットを構成し
たものである。このフレネルユニットは、静電吸着層側
が原稿に向けて配置される。静電吸着層は、対向配置さ
れた一対の電極を形成する導電性被膜と、これを覆う誘
電保護層とからなり、前記電極の幅、電極相互の間隔、
もしくは電極を構成する導電性皮膜の膜厚の少なくとも
いずれかをステージの中央部と周辺部とで変え、原稿の
周辺部に対する吸着力を中心部よりも強くした。
【0008】
【作用】フレネルユニットに載せられた原稿は、一対の
電極に発生した静電界によって吸着される。しかも、電
極は、原稿中心部に対して周辺部の電極幅、電極間隔、
電極膜厚のうち少なくとも1つを、例えば電極幅を変え
る場合には原稿中心部よりも周辺部の方を広く、また電
極間隔を変える場合には原稿中心部よりも周辺部の方を
狭く、さらに電極膜厚を変える場合には原稿中心部より
も周辺部の方を厚くするように変えて形成したから、原
稿中心部よりも周辺部に生じる吸着力が強くなり、周辺
部が大きくカールしていても印可電圧を変えることなく
確実に吸着することができる。
電極に発生した静電界によって吸着される。しかも、電
極は、原稿中心部に対して周辺部の電極幅、電極間隔、
電極膜厚のうち少なくとも1つを、例えば電極幅を変え
る場合には原稿中心部よりも周辺部の方を広く、また電
極間隔を変える場合には原稿中心部よりも周辺部の方を
狭く、さらに電極膜厚を変える場合には原稿中心部より
も周辺部の方を厚くするように変えて形成したから、原
稿中心部よりも周辺部に生じる吸着力が強くなり、周辺
部が大きくカールしていても印可電圧を変えることなく
確実に吸着することができる。
【0009】
【実施例】図2及び図3は、反射式のオーバーヘッドプ
ロジェクタを示すものである。このオーバーヘッドプロ
ジェクタは、原稿2を載置するステージ3と、このステ
ージ3上に投影光を照射する投影ヘッド部4とを備えて
いる。
ロジェクタを示すものである。このオーバーヘッドプロ
ジェクタは、原稿2を載置するステージ3と、このステ
ージ3上に投影光を照射する投影ヘッド部4とを備えて
いる。
【0010】ステージ3は、薄い箱形をしており、その
中にフレネルユニット5が取り付けられている。ステー
ジ3の端部には、2本の支柱6,7が回動自在に設けら
れ、図2に示すように起立した使用位置と、ステージ3
に近接する位置まで倒された不使用位置との間で変位す
る。使用位置では支柱6,7がロックされ、このロック
はツマミ8をまわすことで解除される。これらの支柱
6,7の先端には、投影ヘッド部4が回動自在に取り付
けられており、使用状態では支柱6,7に対してほぼ9
0度にセットされ、不使用状態では一対の支柱6,7の
間に入り込む。
中にフレネルユニット5が取り付けられている。ステー
ジ3の端部には、2本の支柱6,7が回動自在に設けら
れ、図2に示すように起立した使用位置と、ステージ3
に近接する位置まで倒された不使用位置との間で変位す
る。使用位置では支柱6,7がロックされ、このロック
はツマミ8をまわすことで解除される。これらの支柱
6,7の先端には、投影ヘッド部4が回動自在に取り付
けられており、使用状態では支柱6,7に対してほぼ9
0度にセットされ、不使用状態では一対の支柱6,7の
間に入り込む。
【0011】支柱6,7の外側には、内カバー10が固
定されており、支柱6,7と一緒に回動する。また、ス
テージ3には、外カバー11が蝶番12によって開閉自
在に取り付けられている。オーバーヘッドプロジェクタ
の不使用時には、支柱6,7がステージ3の上に重ねら
れ、2つのカバー10,11によって覆われる。この状
態では、全体が薄い箱形となり、簡単に携帯することが
できる。
定されており、支柱6,7と一緒に回動する。また、ス
テージ3には、外カバー11が蝶番12によって開閉自
在に取り付けられている。オーバーヘッドプロジェクタ
の不使用時には、支柱6,7がステージ3の上に重ねら
れ、2つのカバー10,11によって覆われる。この状
態では、全体が薄い箱形となり、簡単に携帯することが
できる。
【0012】投影ヘッド部4は、支柱6,7に対してほ
ぼ垂直となった位置でロックされる。このロックは、ツ
マミ13を回すことで解除される。投影ヘッド部4の奥
には、ハロゲンランプ14が配置され、これから放出さ
れた光がコンデンサレンズ15、ミラー16に入射す
る。このミラー16に入射した光は下方に反射され、ス
テージ3上にセットされた原稿2を照明する。
ぼ垂直となった位置でロックされる。このロックは、ツ
マミ13を回すことで解除される。投影ヘッド部4の奥
には、ハロゲンランプ14が配置され、これから放出さ
れた光がコンデンサレンズ15、ミラー16に入射す
る。このミラー16に入射した光は下方に反射され、ス
テージ3上にセットされた原稿2を照明する。
【0013】ミラー16の横には投影レンズ17が配置
されている。この投影レンズ17は、原稿2の画像を投
影ミラー18を介してスクリーン19に投影する。ま
た、この投影レンズ17は、ダイヤル20によって上下
に移動され、スクリーン19に投影された画像のピント
調節ができるようになっている。
されている。この投影レンズ17は、原稿2の画像を投
影ミラー18を介してスクリーン19に投影する。ま
た、この投影レンズ17は、ダイヤル20によって上下
に移動され、スクリーン19に投影された画像のピント
調節ができるようになっている。
【0014】フレネルユニット5は、その上面に載置さ
れた原稿2を静電吸着する機能を持っており、矩形の薄
板状をしている。このフレネルユニット5は、図1に示
すように、フレネルミラー22と、この上面に形成され
た透明な静電吸着層23と、フレネルミラー22の下面
に密着して設けられた補強板24とを一体化したもので
ある。なお、補強板24の材料としては、軽量化を図る
ためにアルミ板等が望ましい。
れた原稿2を静電吸着する機能を持っており、矩形の薄
板状をしている。このフレネルユニット5は、図1に示
すように、フレネルミラー22と、この上面に形成され
た透明な静電吸着層23と、フレネルミラー22の下面
に密着して設けられた補強板24とを一体化したもので
ある。なお、補強板24の材料としては、軽量化を図る
ためにアルミ板等が望ましい。
【0015】フレネルミラー22は、下面をフレネル面
25aとした透明なフレネル板25と、このフレネル面
25aにアルミニュウムを蒸着して形成した反射層26
とから構成されている。フレネル板25は、透明なガラ
スやプラスチック材料を用いて成形加工される。フレネ
ル板25の厚みは、例えば0.5 〜2mm が望ましい。
25aとした透明なフレネル板25と、このフレネル面
25aにアルミニュウムを蒸着して形成した反射層26
とから構成されている。フレネル板25は、透明なガラ
スやプラスチック材料を用いて成形加工される。フレネ
ル板25の厚みは、例えば0.5 〜2mm が望ましい。
【0016】静電吸着層23は、透明な導電性被膜27
と、これを保護する透明な誘電保護層28とから構成さ
れている。導電性被膜27は薄膜状の透明セラミックで
ある。このセラミックとしては、例えばSb2 O3 をド
ープしたSnO2 やSnO2をドープしたIn2 O
3 (ITO)等を用いるのが好適である。この被膜形成
方法としては、例えばスプレー法、加熱した蒸気をガラ
スに当て熱分解するCVD法、スパッタ法、真空蒸着
法、溶液を塗布してから熱硬化させる塗布法等が用いら
れる。
と、これを保護する透明な誘電保護層28とから構成さ
れている。導電性被膜27は薄膜状の透明セラミックで
ある。このセラミックとしては、例えばSb2 O3 をド
ープしたSnO2 やSnO2をドープしたIn2 O
3 (ITO)等を用いるのが好適である。この被膜形成
方法としては、例えばスプレー法、加熱した蒸気をガラ
スに当て熱分解するCVD法、スパッタ法、真空蒸着
法、溶液を塗布してから熱硬化させる塗布法等が用いら
れる。
【0017】誘電保護層28は、例えば、熱硬化性樹
脂、紫外線硬化樹脂、及び電子線硬化樹脂等の材料が用
いられる。紫外線硬化樹脂を用いる場合は、スピンコー
ト法、熱硬化性樹脂、及び電子線硬化樹脂を用いる場合
はディッピング法により、例えば1 μm 〜1mm の厚みで
塗布される。なお、誘電保護層28を形成する別の方法
としては、蒸着法やスパッタ法を用い、例えば厚みを10
0 Å〜10000 Åにしてもよい。
脂、紫外線硬化樹脂、及び電子線硬化樹脂等の材料が用
いられる。紫外線硬化樹脂を用いる場合は、スピンコー
ト法、熱硬化性樹脂、及び電子線硬化樹脂を用いる場合
はディッピング法により、例えば1 μm 〜1mm の厚みで
塗布される。なお、誘電保護層28を形成する別の方法
としては、蒸着法やスパッタ法を用い、例えば厚みを10
0 Å〜10000 Åにしてもよい。
【0018】導電性被膜27は、図4に示すように、対
向配置された一対の電極27a,27bを櫛形に構成し
ている。なお、導電性被膜27は、一対の電極27a,
27bが対向配置される形状であれば櫛形以外でもよ
い。図5では、例えば導電性被膜36の電極36a,3
6bを渦形に形成したフレネルユニット35を示す。こ
のようなパターンは、エッチング処理で簡単に作ること
ができる。この場合、渦形パターンをフレネル面の同心
円パターンとちょうど重なり合うように合わせておけ
ば、導電性被膜27のパターンが目立たなくなり、また
導電性被膜27による照明ムラを減らす上でも効果的で
ある。また、渦巻の代わりに、多数の同心円を所定間隔
で形成し、偶数番を+電極とし、奇数番を−電極として
もよい。
向配置された一対の電極27a,27bを櫛形に構成し
ている。なお、導電性被膜27は、一対の電極27a,
27bが対向配置される形状であれば櫛形以外でもよ
い。図5では、例えば導電性被膜36の電極36a,3
6bを渦形に形成したフレネルユニット35を示す。こ
のようなパターンは、エッチング処理で簡単に作ること
ができる。この場合、渦形パターンをフレネル面の同心
円パターンとちょうど重なり合うように合わせておけ
ば、導電性被膜27のパターンが目立たなくなり、また
導電性被膜27による照明ムラを減らす上でも効果的で
ある。また、渦巻の代わりに、多数の同心円を所定間隔
で形成し、偶数番を+電極とし、奇数番を−電極として
もよい。
【0019】この実施例では、導電性被膜27の電極2
7a,27bの幅、間隔、膜厚のうち少なくとも1つを
変えて形成し、原稿中心部よりも周辺部の吸着力を強く
している。例えば電極幅を変える場合には原稿中心部よ
りも周辺部の方を広く、また電極間隔を変える場合には
原稿中心部よりも周辺部の方を狭く、さらに電極膜厚を
変える場合には原稿中心部よりも周辺部の方を厚くして
いる。なお、導電性被膜27の電極27a,27bを塗
布により形成する場合には膜厚0.1 μm 〜0.3μm の範
囲で、また、蒸着、スパッタ法により形成する場合には
200 Å〜400 Åの範囲で変えるのが望ましい。
7a,27bの幅、間隔、膜厚のうち少なくとも1つを
変えて形成し、原稿中心部よりも周辺部の吸着力を強く
している。例えば電極幅を変える場合には原稿中心部よ
りも周辺部の方を広く、また電極間隔を変える場合には
原稿中心部よりも周辺部の方を狭く、さらに電極膜厚を
変える場合には原稿中心部よりも周辺部の方を厚くして
いる。なお、導電性被膜27の電極27a,27bを塗
布により形成する場合には膜厚0.1 μm 〜0.3μm の範
囲で、また、蒸着、スパッタ法により形成する場合には
200 Å〜400 Åの範囲で変えるのが望ましい。
【0020】導電性被膜27の電極27a,27bに
は、ステージ3に内蔵された電源回路30がコネクタを
介して接続されている。原稿固定スイッチ31をONに
すると、電源回路30によって、一対の電極27a,2
7bに300〜3000V,好ましくは1500Vの直
流電圧が印加される。この電源回路30は、商用電源を
直流に変換する第1の整流器と、この直流で駆動され二
次コイルに高電圧の交流を発生する自走式ブロッキング
発振器と、この二次コイルに発生した交流を高電圧の直
流に変換して一対の電極に印加する第2の整流器と、一
方の電極と直列に接続され、短絡時の電流値を規制する
抵抗とから構成されている。この電源回路は、小型な装
置で高電圧を発生することができ、また一対の電極間の
短絡電流は、人体の安全を考慮して数mmA以下に抑えら
れている。
は、ステージ3に内蔵された電源回路30がコネクタを
介して接続されている。原稿固定スイッチ31をONに
すると、電源回路30によって、一対の電極27a,2
7bに300〜3000V,好ましくは1500Vの直
流電圧が印加される。この電源回路30は、商用電源を
直流に変換する第1の整流器と、この直流で駆動され二
次コイルに高電圧の交流を発生する自走式ブロッキング
発振器と、この二次コイルに発生した交流を高電圧の直
流に変換して一対の電極に印加する第2の整流器と、一
方の電極と直列に接続され、短絡時の電流値を規制する
抵抗とから構成されている。この電源回路は、小型な装
置で高電圧を発生することができ、また一対の電極間の
短絡電流は、人体の安全を考慮して数mmA以下に抑えら
れている。
【0021】次に、上記構成のオーバーヘッドプロジェ
クタの作用について説明する。オーバーヘッドプロジェ
クタを使用する場合は、図2に示すように支柱6,7を
起立させる。次に、投影ヘッド部4を支柱6,7の間か
ら引き出して、ステージ3とほぼ平行となった位置にロ
ックする。投影ミラー19を持ち上げて、ぼほ45度の
角度にセットする。電源スイッチ32をONにすれば、
ハロゲンランプ14が点灯するとともに、これから発生
した熱を逃がすための冷却ファン(図示せず)が作動す
る。
クタの作用について説明する。オーバーヘッドプロジェ
クタを使用する場合は、図2に示すように支柱6,7を
起立させる。次に、投影ヘッド部4を支柱6,7の間か
ら引き出して、ステージ3とほぼ平行となった位置にロ
ックする。投影ミラー19を持ち上げて、ぼほ45度の
角度にセットする。電源スイッチ32をONにすれば、
ハロゲンランプ14が点灯するとともに、これから発生
した熱を逃がすための冷却ファン(図示せず)が作動す
る。
【0022】原稿2をフレネルユニット5の上に載置し
た後に、原稿固定スイッチ31をONにする。電源回路
30は、100Vの商用電源を1500Vの直流電圧に
変換し、この高電圧を導電性被膜27の電極27a,2
7bに印加する。これらの電極間の静電容量によって、
電極27aは正に帯電され、電極27bは負に帯電され
る。この静電界によって吸着されるため、原稿2がフレ
ネルユニット5の上に平坦に保持される。このとき、導
電性記膜17の電極27a,27bは、原稿中心部に対
して周辺部の電極幅、電極間隔、電極膜厚のうち少なく
とも1つを変えて形成されているから、原稿中心部より
も周辺部の吸着力が強く、原稿周辺部に強いカールがあ
っても確実に吸着することができる。
た後に、原稿固定スイッチ31をONにする。電源回路
30は、100Vの商用電源を1500Vの直流電圧に
変換し、この高電圧を導電性被膜27の電極27a,2
7bに印加する。これらの電極間の静電容量によって、
電極27aは正に帯電され、電極27bは負に帯電され
る。この静電界によって吸着されるため、原稿2がフレ
ネルユニット5の上に平坦に保持される。このとき、導
電性記膜17の電極27a,27bは、原稿中心部に対
して周辺部の電極幅、電極間隔、電極膜厚のうち少なく
とも1つを変えて形成されているから、原稿中心部より
も周辺部の吸着力が強く、原稿周辺部に強いカールがあ
っても確実に吸着することができる。
【0023】図3に示すように、ハロゲンランプ14か
ら放出された照明光は、コンデンサレンズ15、ミラー
16を経て、フレネルユニット5上の原稿2に達する。
照明光は、原稿2を透過した後にフレネルユニット5に
入射する。このフレネルユニット5に入射した照明光
は、透明な静電吸着層23,フレネル板25を透過して
反射層26に達する。
ら放出された照明光は、コンデンサレンズ15、ミラー
16を経て、フレネルユニット5上の原稿2に達する。
照明光は、原稿2を透過した後にフレネルユニット5に
入射する。このフレネルユニット5に入射した照明光
は、透明な静電吸着層23,フレネル板25を透過して
反射層26に達する。
【0024】反射層26で反射された光は、フレネル板
25,静電吸着層23及び原稿2とを順に透過した後
に、投影レンズ17に入射する。この投影レンズ17を
通った光は、投影ミラー18で反射された後にスクリー
ン19に達し、このスクリーン19に原稿2の画像が拡
大投影される。なお、原稿2を交換する場合には、原稿
固定スイッチ31をOFFする。この原稿固定スイッチ
31がOFFされると、導電性被膜27の両電極27
a,27bの電圧印加が停止するから、原稿2の静電吸
着が解除される。
25,静電吸着層23及び原稿2とを順に透過した後
に、投影レンズ17に入射する。この投影レンズ17を
通った光は、投影ミラー18で反射された後にスクリー
ン19に達し、このスクリーン19に原稿2の画像が拡
大投影される。なお、原稿2を交換する場合には、原稿
固定スイッチ31をOFFする。この原稿固定スイッチ
31がOFFされると、導電性被膜27の両電極27
a,27bの電圧印加が停止するから、原稿2の静電吸
着が解除される。
【0025】導電性被膜27の光透過率は80%以上と
なっているから、スクルーン19上の明るさはそれほど
減光されることはないが、導電性記膜17の電極27
a,27bは、完全に無色で透過率100%のものは得
られないため、電極27a,27bの構成材料の透過率
の分だけ光透過性が低下してスクリーン19上の明るさ
が低下する。しかしながら、本実施例では、原稿中心部
と周辺部との導電性記膜17の電極27a,27bの電
極幅、電極間隔、電極膜厚のうち少なくとも1つを変え
て形成しているため、スクリーン19上の明るさを向上
させることができる。
なっているから、スクルーン19上の明るさはそれほど
減光されることはないが、導電性記膜17の電極27
a,27bは、完全に無色で透過率100%のものは得
られないため、電極27a,27bの構成材料の透過率
の分だけ光透過性が低下してスクリーン19上の明るさ
が低下する。しかしながら、本実施例では、原稿中心部
と周辺部との導電性記膜17の電極27a,27bの電
極幅、電極間隔、電極膜厚のうち少なくとも1つを変え
て形成しているため、スクリーン19上の明るさを向上
させることができる。
【0026】表1は、本発明の好適な実施例について検
討するために、原稿周辺部に対して中心部の相対的な吸
着力とスクリーン19上の明るさとを測定した結果であ
る。測定にあたっては、導電性皮膜27を塗布法により
形成し、中心部電極幅を1.0mm 、中心部電極間隔を0.5m
m 、中心部電極膜厚を0.2 μm に固定した。
討するために、原稿周辺部に対して中心部の相対的な吸
着力とスクリーン19上の明るさとを測定した結果であ
る。測定にあたっては、導電性皮膜27を塗布法により
形成し、中心部電極幅を1.0mm 、中心部電極間隔を0.5m
m 、中心部電極膜厚を0.2 μm に固定した。
【0027】
【表1】
【0028】表1の相対吸着力は100を基準に3cm幅
100μm のフイルムを水平方向に移動させる際の比率で
あり、また相対透過率は100を基準にスクリーン19
上の明るさの比率である。これによれば、電極幅を変え
る場合には原稿中心部よりも周辺部の方を0.5mm 広く、
また電極間隔を変える場合には原稿中心部よりも周辺部
の方を0.2mm 狭く、さらに電極膜厚を変える場合には原
稿中心部よりも周辺部の方を0.1 μm 厚くすることによ
り、原稿周辺部の吸着力を高めることができるととも
に、スクリーン19上の明るさを向上させるこができ
る。特に原稿周辺部の吸着力を高めるには電極間隔を、
またスクリーン19上の明るさを向上させるには電極膜
厚を変えるのが効果的であることが分かる。また、蒸着
及びスパッタ法により導電性皮膜27を形成する場合に
は、電極膜厚を200 Å〜400 Åの範囲とし、電極幅及び
電極間隔とを表1に示すように変えて測定を行った結
果、相対吸着力と相対透過率とが表1と同じ傾向であっ
た。
100μm のフイルムを水平方向に移動させる際の比率で
あり、また相対透過率は100を基準にスクリーン19
上の明るさの比率である。これによれば、電極幅を変え
る場合には原稿中心部よりも周辺部の方を0.5mm 広く、
また電極間隔を変える場合には原稿中心部よりも周辺部
の方を0.2mm 狭く、さらに電極膜厚を変える場合には原
稿中心部よりも周辺部の方を0.1 μm 厚くすることによ
り、原稿周辺部の吸着力を高めることができるととも
に、スクリーン19上の明るさを向上させるこができ
る。特に原稿周辺部の吸着力を高めるには電極間隔を、
またスクリーン19上の明るさを向上させるには電極膜
厚を変えるのが効果的であることが分かる。また、蒸着
及びスパッタ法により導電性皮膜27を形成する場合に
は、電極膜厚を200 Å〜400 Åの範囲とし、電極幅及び
電極間隔とを表1に示すように変えて測定を行った結
果、相対吸着力と相対透過率とが表1と同じ傾向であっ
た。
【0029】なお、スクリーン19上に電極パターンが
投影されるのを防ぐために、電極27a,27b以外の
部分の光透過度が電極27a,27b部分とほぼ等しく
なるように、電極27a,27b以外の部分に電気絶縁
性の透過度調整層を設けてもよい。この透過度調整層
は、電極27a,27bの色調、及び光透過性を合わせ
たインクで電極部分に重ならないように印刷するのが好
ましい。これによれば、スクリーン19上の全面にわた
ってほぼ均一の光を投影することできる。
投影されるのを防ぐために、電極27a,27b以外の
部分の光透過度が電極27a,27b部分とほぼ等しく
なるように、電極27a,27b以外の部分に電気絶縁
性の透過度調整層を設けてもよい。この透過度調整層
は、電極27a,27bの色調、及び光透過性を合わせ
たインクで電極部分に重ならないように印刷するのが好
ましい。これによれば、スクリーン19上の全面にわた
ってほぼ均一の光を投影することできる。
【0030】上記実施例は、光源がステージの上に配置
される反射式のオーバーヘッドプロジェクタであるが、
本発明は透過式のオーバーヘッドプロジェクタにも利用
することができる。この透過式では、透明なフレネルレ
ンズが用いられ、その下に45度に傾斜したミラーが配
置され、光源から放出された光がミラーを介してフレネ
ルレンズに入射する。さらに、上記実施例では、投影レ
ンズとミラー等を収納した投影ヘッドをステージ上方に
配置したタイプのオーバーヘッドプロジェクタとしてい
るが、本発明ではこれに限らず、投影レンズとミラー等
を収納した投影部をステージ内部に配置したタイプのプ
ロジェクタでもよい。
される反射式のオーバーヘッドプロジェクタであるが、
本発明は透過式のオーバーヘッドプロジェクタにも利用
することができる。この透過式では、透明なフレネルレ
ンズが用いられ、その下に45度に傾斜したミラーが配
置され、光源から放出された光がミラーを介してフレネ
ルレンズに入射する。さらに、上記実施例では、投影レ
ンズとミラー等を収納した投影ヘッドをステージ上方に
配置したタイプのオーバーヘッドプロジェクタとしてい
るが、本発明ではこれに限らず、投影レンズとミラー等
を収納した投影部をステージ内部に配置したタイプのプ
ロジェクタでもよい。
【0031】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のプ
ロジェクタでは、フレネルユニットに透明な静電吸着層
を設けたから、原稿の滑り落ちや、原稿の浮き上がりを
防止することができるとともに、原稿周辺部の吸着力を
強くするように原稿中心部に対して周辺部の電極の幅、
間隔、膜厚のうち少なくとも1つを変えて形成したか
ら、印可電圧を変えることなくカールした原稿周辺部を
確実に吸着することができる。
ロジェクタでは、フレネルユニットに透明な静電吸着層
を設けたから、原稿の滑り落ちや、原稿の浮き上がりを
防止することができるとともに、原稿周辺部の吸着力を
強くするように原稿中心部に対して周辺部の電極の幅、
間隔、膜厚のうち少なくとも1つを変えて形成したか
ら、印可電圧を変えることなくカールした原稿周辺部を
確実に吸着することができる。
【図1】フレネルユニットの要部断面図である。
【図2】オーバーヘッドプロジェクタの斜視図である。
【図3】オーバーヘッドプロジェクタの断面図である。
【図4】櫛形の電極を示す説明図である。
【図5】渦巻形の電極を示す説明図である。
2 原稿 3 ステージ 4 投影ヘッド部 5 フレネルユニット 22 フレネルミラー 23 静電吸着層 24 補強板 25 フレネル板 25a フレネル面 27 導電性被膜 27a,27b 電極 28 誘電保護層
Claims (1)
- 【請求項1】 原稿載置用のステージの表面に透明な静
電吸着層を設け、原稿をステージの表面に吸着するよう
にしたプロジェクタにおいて、 前記静電吸着層は対向配置された一対の電極を形成する
導電性被膜と、これを覆う誘電保護層とからなり、前記
電極の幅、電極相互の間隔、もしくは電極を構成する導
電性皮膜の膜厚の少なくともいずれかをステージの中央
部と周辺部とで変え、原稿の周辺部に対する吸着力を中
心部よりも強くしたことを特徴とするプロジェクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10831093A JPH06317847A (ja) | 1993-05-10 | 1993-05-10 | プロジェクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10831093A JPH06317847A (ja) | 1993-05-10 | 1993-05-10 | プロジェクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06317847A true JPH06317847A (ja) | 1994-11-15 |
Family
ID=14481473
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10831093A Pending JPH06317847A (ja) | 1993-05-10 | 1993-05-10 | プロジェクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06317847A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017508185A (ja) * | 2014-02-28 | 2017-03-23 | バルコ・ナムローゼ・フエンノートシャップ | 継ぎ目のないタイルドディスプレイ |
-
1993
- 1993-05-10 JP JP10831093A patent/JPH06317847A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017508185A (ja) * | 2014-02-28 | 2017-03-23 | バルコ・ナムローゼ・フエンノートシャップ | 継ぎ目のないタイルドディスプレイ |
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