JPH0733280B2 - マグクロ質耐火物及びその製造法 - Google Patents

マグクロ質耐火物及びその製造法

Info

Publication number
JPH0733280B2
JPH0733280B2 JP1227151A JP22715189A JPH0733280B2 JP H0733280 B2 JPH0733280 B2 JP H0733280B2 JP 1227151 A JP1227151 A JP 1227151A JP 22715189 A JP22715189 A JP 22715189A JP H0733280 B2 JPH0733280 B2 JP H0733280B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
refractory
particle size
maximum particle
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1227151A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0393665A (ja
Inventor
公平 安井
武志 中村
勉 岩口
重器 八木
吉一 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Coorstek KK
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Toshiba Ceramics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd, Toshiba Ceramics Co Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP1227151A priority Critical patent/JPH0733280B2/ja
Publication of JPH0393665A publication Critical patent/JPH0393665A/ja
Publication of JPH0733280B2 publication Critical patent/JPH0733280B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はマグネシアクリンカー等の粗粒間に5〜100μ
mの範囲の空隙を有する耐食性,耐熱衝撃性に優れたマ
グクロ質耐火物(例えばれんが等)及びその製造法に関
する。
従来の技術 マグクロ質耐火物(マグネシアクロム耐火物)は高温の
溶鋼,スラグに対する高い耐食性により広くRH真空槽等
の精錬用容器等の内張材として使用されている。
高い耐食性を得るためには、高純度化を図ると同時に、
クロム鉱成分とペリクレースの相互拡散による2次スピ
ネルの生成を促進せしめ強固な結合を図るべく1700℃以
上の高温で焼成されるのが一般的である。しかし、この
強固な結合は反面耐熱衝撃性を阻害する要因となってい
ることも事実である。
耐火物の耐食性を低下させず耐熱衝撃性を向上せしめよ
うとする試みは例えば特開昭52-98714,特公昭57-59226,
特公昭60-59185,特公昭60-2267等に示されている。これ
らの方法は膨張率の異なる異種のマグネシアクリンカー
あるいは電融マグクロの組合わせ、2次粒子の使用等に
よりれんがに組織的にマイクロクラックを内在させる方
法であるが未だ充分とは云えず、また原料の予備処理に
多大のコストがかゝる等の問題があった。
本発明者はマグクロ質耐火物の耐食性の大きな低下を伴
なわず、耐熱衝撃性を付与せしめるべく種々検討を重ね
て結果、マトリックス間の結合を図りつゝ、マグネシア
クリンカー等の粗粒まわりに適度の空隙を生ぜしめるこ
とが効果的であること又その手段の一つとして焼成条件
の調節が有効であることを見出し本発明に到達した。
問題点を解決するための手段 本発明の耐熱衝撃性に優れたマグクロ質耐火物は最大粒
径5mmのマグネシアリンカー(A成分)と最大粒径3mmの
クロム鉱,酸化クロムから選ばれた少くとも1種以上
(B成分)の混合物を主原料としMgO量が40〜85重量
%,SiO2量が3重量%以下であってA成分を主体とした
粗粒のまわりに5〜100μmの範囲の空隙を有するもの
である。
本発明では、耐熱衝撃性を向上し得る点から、マグネシ
ア成分(A成分)として最大粒径5mmのマグネシアリン
カーを使用する。
クロム鉱成分(B成分)としては最大粒径3mmのクロム
鉱,酸化クロムから選ばれた1種以上が用いられる。す
なわち、クロム鉱,酸化クロムのいずれか、もしくはそ
の混合物が用いられる。A成分とB成分が混合され焼成
されてマグクロ質耐火物が形成される。この中マグネシ
ア(MgO)の量は全体の40〜85重量%好ましくは55〜75
重量%を占める。A成分としてマグネシアクリンカー単
独が使用される場合、その量は全体の40〜85重量%であ
る。これ以外では耐食性,耐熱衝撃性のすぐれたマグク
ロム質耐火物を得ることができない。A成分とB成分が
主原料となるが必要に応じて他成分を加えることもでき
る。
本発明のマグクロ質耐火物はクロム鉱成分とペリクレー
ス間の相互拡散により形成される2次スピネルの生成を
促進せしめマトリックスの結合強化を図りつつ粗粒のま
わりに5〜100μmの範囲の空隙を有することが特徴で
ある。この空隙が5μmより小さいか或いは存在しない
と耐熱衝撃性の向上がみられないし、100μmより大き
いと耐食性が劣るようになる。この空隙にはガラス相が
存在しないことが前提であり、そのためには耐火物中の
SiO2の量を3%以下にする必要がある。SiO2が3%以上
では空隙にガラス相が出現して耐熱衝撃性が劣るように
なる。また、マトリックス部が余り粗雑であると耐食性
が劣るようになり好ましくない。
本発明の耐火物はA成分を主体とした粗粒のまわりに5
〜100μmの範囲の空隙を有するため急激な温度変化に
際しても生成した熱応力によるクラックの生成、発達を
抑制し、耐熱衝撃性を向上せしめることができる。
A成分を主体とした粗粒まわりの5〜100μmの範囲の
空隙の存在は顕微鏡による組織写真により知ることがで
きる。(第1図〜第3図)。また、このような空隙を生
じせしめる手段としては、焼成条件のコントロールが有
効であることを見出した。
次に本発明のマグクロ質耐火物の製造方法について述べ
る。
上述のA成分とB成分を混合し、通常の方法例えば適当
な結合剤を加え十分混練した後オイルプレスあるいはフ
リクションプレスにより高圧成形し、更に乾燥すること
により所定の形状の素地体を得る。ついでこの素地体を
1800〜1900℃で8〜15時間保持することによりA成分を
主体として粗粒のまわりに5〜100μmの範囲の空隙を
有するマグクロ質耐火物を製造することができる。
A成分粒子の粒径としては最大5mm,B成分粒子の粒径と
しては最大3mmであることが好ましい。SiO2の量が3%
以下の高純度のものでありマトリックス部の結合は主と
してB成分とペリクレース間の相互拡散に依存するため
1800℃以上に加熱することが必要である。1800℃以下で
は耐火物組織全体の緻密性にかけ、耐食性が不足するよ
うになる。しかし、過度の焼成はA成分あるいはB成分
の粗粒とマトリックス間の結合を促進することになるた
め、目標とする空隙組織を得ることが困難となり、耐熱
衝撃性の付与にはマイナスの効果を与える。
A成分を主体とした粗粒のまわりの空隙の生成は以上の
ように焼成温度,時間により調節することが可能である
が、確実に目標とする組織を得るためには昇温及び降温
速度の選択が好ましい。
600℃〜保持温度迄の昇温速度及び保持温度から600℃迄
の降温速度を夫々30〜100℃/hr好ましくは50〜80℃/hr
とすることにより、比較的結合の弱い粗粒‐マトリック
ス間の空隙の生成を確実なものとすることができる。30
℃/hrより遅い場合は最高温度での保持前後の影響が強
くなり過度の焼成状態になり易い。
100℃/hrより早い場合は耐火物組織に致命的なキレツを
生じ易い。又、粗粒まわりに必要以上の空隙を生じるこ
とになるので好ましくない。
本発明において耐食性の試験として、高周波誘導炉に23
0mm×80mm×80mmのれんがを内張りし、その炉中に溶鋼S
S41及びスラグ(CaO40%,SiO210%,Fe2O39%その他4
1%)を入れ1750℃に5時間加熱し、れんがの耐食性を
調べた。耐食性はれんがの溶損量(mm)で示される。あ
る精錬容器の内張りとして満足な耐用を得るためには溶
損量はこの条件で21mm以下であることが必要であり、好
ましくは15mm以下、更に好ましくは10mm以下である。
耐熱衝撃性の試験方法としては、1200℃に保持した電気
炉中に試料(230mm×40mm×40mmのれんが)先端部1/4を
挿入、5分間加熱後5分間空冷し、AE(アコ‐ステイッ
クエミッション)発生数を計測した。
前記精錬容器の内張りとして満足な耐用を得るためには
AE発生数は3500以下が必要であり、好ましくは2500以
下、更に好ましくは2000以下である。
発明の効果 本発明のマグクロ質耐火物は高純度であり耐食性にすぐ
れている上に、A成分を主体とした粗粒のまわりに5〜
100μmの範囲の空隙を有するため、急激な温度変化に
際して発生する熱応力によるクラックの生成、発達を抑
制することができ、耐熱衝撃性を改善することができ
る。更に粗粒まわりの空隙の存在のため粗粒とマトリッ
クスの熱膨張係数の差に起因する熱りれきに伴なう組織
の弛緩抑制に対しても有効である。
以下、実施例について説明する。
実施例及び参考例 最大4mmの粒子径のA成分と最大2mmのB成分とを表1に
示すように混合し公知の方法により230mm×80mm×80mm
及び230mm×40mm×40mmの素地体を成形した。ついでこ
の素地体を第1表に示す焼成条件で焼成を行い所定のれ
んがを得た。このれんがを用いて耐食性及び耐熱衝撃性
の測定を行い、その結果を第1表に示した。この結果か
ら、本発明の実施例が耐食性及び耐衝撃性にすぐれてい
ることが判る。また、各耐火物の顕微鏡による組織写真
からA成分を主体とした粗粒まわりの空隙の平均大きさ
を求めた。結果を第1表に示す。尚、1-2(実施例),1-
1(参考例),2-1(参考例)の組織写真を第1図,第2
図,第3図に示す。(倍率20倍)。これらの組織写真に
より本発明のマグクロ質耐火物はA成分を主体とした粗
粒のまわりに5〜100μmの範囲の空隙を有することが
判る。
【図面の簡単な説明】
第1図は1-2(実施例)の顕微鏡による金属組織写真、
第2図は1-1(参考例)、第3図は2-1(参考例)の金属
組織写真を示す。倍率はいずれも20倍である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩口 勉 愛知県刈谷市小垣江町南藤1番地 東芝セ ラミックス株式会社刈谷製造所内 (72)発明者 八木 重器 和歌山県和歌山市湊1850番地 住友金属工 業株式会社和歌山製鉄所内 (72)発明者 久保 吉一 和歌山県和歌山市湊1850番地 住友金属工 業株式会社和歌山製鉄所内 (56)参考文献 特開 昭52−110713(JP,A) 特開 昭53−35713(JP,A) 特開 昭62−91459(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】最大粒径5mmのマグネシアクリンカー(A
    成分)と最大粒径3mmのクロム鉱,酸化クロムから選ば
    れた少くとも1種以上(B成分)の混合物を主原料とし
    MgO量が40〜85重量%,SiO2量が3重量%以下である高
    純度マグクロ質耐火物において、A成分を主体とした粗
    粒のまわりに5〜100μmの範囲の空隙を有する耐熱衝
    撃性に優れたマグクロ質耐火物。
  2. 【請求項2】最大粒径5mmのマグネシアクリンカー(A
    成分)と最大粒径3mmのクロム鉱,酸化クロムから選ば
    れた少くとも1種以上(B成分)からなりMgO量が40〜8
    5重量%,SiO2量が3重量%以下である混合物からなる
    マグクロ質耐火物素地体を600℃〜保持温度迄の昇温速
    度を30〜100℃/hrとし、1800〜1900℃の保持温度で8〜
    15時間保持し、保持温度〜600℃迄の降温速度を30〜100
    ℃/hrとして焼成することを特徴とするマグクロ質耐火
    物の製造法。
JP1227151A 1989-09-01 1989-09-01 マグクロ質耐火物及びその製造法 Expired - Lifetime JPH0733280B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1227151A JPH0733280B2 (ja) 1989-09-01 1989-09-01 マグクロ質耐火物及びその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1227151A JPH0733280B2 (ja) 1989-09-01 1989-09-01 マグクロ質耐火物及びその製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0393665A JPH0393665A (ja) 1991-04-18
JPH0733280B2 true JPH0733280B2 (ja) 1995-04-12

Family

ID=16856295

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1227151A Expired - Lifetime JPH0733280B2 (ja) 1989-09-01 1989-09-01 マグクロ質耐火物及びその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0733280B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5920630B2 (ja) * 1976-03-16 1984-05-14 播磨耐火煉瓦株式会社 マグネシアクロム質焼成耐火煉瓦の製造法
JPS5335713A (en) * 1976-09-14 1978-04-03 Kurosaki Refractories Co Magnesiaachromium direct bond brick
DE3527789C3 (de) * 1985-08-02 1994-02-24 Refratechnik Gmbh Grobkeramischer Formkörper sowie dessen Verwendung

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0393665A (ja) 1991-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3879210A (en) Fused-cast refractory
CN102227591A (zh) 用于制备耐火材料的材料混合物、耐火成型体及其制备方法
JPH0733280B2 (ja) マグクロ質耐火物及びその製造法
JP2960631B2 (ja) 溶融金属容器内張り用不定形耐火物
JPH0323275A (ja) 流し込み用不定形耐火物
JP2975849B2 (ja) 製鋼用耐火物
JPH06345550A (ja) キャスタブル耐火物
JP3027721B2 (ja) ポーラスプラグ耐火物及びその製造方法
JPS63311081A (ja) るつぼ形誘導炉用乾式ラミング材
US3282713A (en) Ceramic refractory
JPH07315913A (ja) マグネシア質耐火煉瓦
JPH046150A (ja) マグネシア―クロム質耐火物
JPH042665A (ja) 溶融アルミナ・マグネシア系組成物及び耐火物製品
JP2872670B2 (ja) 溶融金属容器ライニング用不定形耐火物
JP2000191364A (ja) マグネシア・クロム定形耐火物
JP2024011190A (ja) 耐火れんがおよびそれを用いた溶融金属容器
JP2000128622A (ja) マグネシア質耐火物
JP2022184504A (ja) 電気式誘導炉の内張用定形耐火物、および内張用定形耐火物を用いた電気式誘導炉の築炉方法。
JPH11314964A (ja) マグネシア・クロム質耐火物
JPH02247491A (ja) 高反応性合金溶解用坩堝
JPH07206511A (ja) マグネシア質クリンカー、不定形耐火物及び製鋼用取鍋
JPH04139075A (ja) アルミナークロミア質不定形耐火物
JP2003342080A (ja) クロミア質キャスタブル耐火物およびそれを用いたプレキャストブロック。
JP2002060278A (ja) 誘導炉用ラミング材
JPH07126074A (ja) アルミナ−マグネシア系不定形耐火物