JPH0733267Y2 - 磁気反転型表示器 - Google Patents

磁気反転型表示器

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JPH0733267Y2
JPH0733267Y2 JP1989006081U JP608189U JPH0733267Y2 JP H0733267 Y2 JPH0733267 Y2 JP H0733267Y2 JP 1989006081 U JP1989006081 U JP 1989006081U JP 608189 U JP608189 U JP 608189U JP H0733267 Y2 JPH0733267 Y2 JP H0733267Y2
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久武 山田
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富士通機電株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔概要〕 表示面を磁気力により反転させる磁気反転型表示器に関
し、 表示変換時間を短くし、高速化できる磁気反転型表示器
を提供することを目的とし、 支持体に中心軸で回動可能に支持され、少なくとも2面
の表示面を備えた回転体の内部に固定された永久磁石
と、該支持体に固定された電磁石の吸引・反発により前
記回転体の表示面を変換する磁気反転型表示器におい
て、 前記回転体の停止位置におけるふらつきを小さくする制
動機構を設けたことを特徴とする磁気反転型表示器を含
み構成する。
〔産業上の利用分野〕
本考案は、表示面を磁気力により反転させる磁気反転型
表示器に関する。
〔従来の技術〕
従来、磁気力で表示面を反転させることにより、各種表
示を行う装置として磁気反転型表示器が用いられてい
る。
第8図は従来の磁気反転型4面表示器の正面図、第9図
はその平面図である。これらの図において磁気反転型4
面表示器は支持体1、回転体2、電磁石3、永久磁石
4、中心軸5等から構成されている。支持体1は上板1a
と下板1bとを備え、この下板1bの上面中央に、中心軸5
が挿通する支持側軸受1cが固定され、かつこの支持側軸
受1c近傍の下板1b上面には、鉄芯(コア)3aを備えた2
個の電磁石3が設けられている。回転体2は、4面の表
示面2aを備え、内部に設けられた固定板2bの裏面中央に
は、中心軸5が挿通する回転側軸受2cが固定され、かつ
この回転側軸受2cを挟んで対称となる固定板2b裏面に
は、2本の棒状の永久磁石4が固定されている。そし
て、中心軸5が支持側軸受1c及び回転側軸受2cに挿通さ
れることにより、回転体2は上体1aと下板1bとの間の支
持体1に回動可能に支持される。このような4面表示器
は、通常マトリックス状に多数個配置されている。
この4面表示器において、表示面2aを変えるには、支持
体1に設けられた電磁石3への通電を制御して、回転体
2の取り付けられた永久磁石4との間で吸引・反発さ
せ、回転体2を所望の位置に回転させるものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来の磁気反転型4面表示器は、電磁石3に通電する
と、コア3aに磁極が発生し、その磁極と永久磁石4との
反発、吸引により表示状態を変換するものであるが、回
転体の慣性力により永久磁石4が最終停止位置(変換位
置)において止まらず回転し過ぎてしまい、その位置
(電磁石3の正面)で振動(ふらつき)を繰り返し停止
する。
4面表示器の使用形態を考えると、表示器単体で使用す
るよりも、第10図に示す如く、多数個をマトリックス状
に並べて使用することが多く、この場合には、実装密度
を高くするため、隣り合う表示器の間隔(a)は、1つ
の表示器の回転軌跡の半径(c)から、1つの表示面の
高さの1/2(b)を引いた値の近く(a≧c−b)に設
定されるのが普通である。従って、隣り合う表示器の回
転軌跡が重なるため、表示器全数を同時に表示変換する
ことができず、奇数行と偶数行、あるいは表示器の取り
付け方向によっては奇数列と偶数列はタイミングをずら
して表示変換させることになる。
前記のとおり従来の4面表示器は、表示面の停止までの
時間が長く、隣り合う表示器同士の干渉を避けるため
に、装置全体の表示変換時間も長くなってしまい高速制
御という特徴が生かされない。
すなわち、装置全体の半数の表示器(例えば、奇数行の
全て)の制御が終わっても、その表示器がほぼ停止する
までは、残り半数の表示器(例えば、偶数行の全て)を
表示変換することができない。
そこで、本考案は、表示変換時間を短くし、高速化でき
る磁気反転型表示器を提供することを目的とする。
〔課題を解決する手段〕
上記課題は、支持体11に中心軸15で回動可能に支持さ
れ、少なくとも2面の表示面12aを備えた回転体12の内
部に固定された永久磁石14と、該支持体11に固定された
電磁石13の吸引・反発により前記回転体12の表示面12a
を変換する磁気反転型表示器において、回転体12に設け
られた回転側軸受12c及び支持体11に設けられた支持側
軸受11cのそれぞれの摺動面は回転体12の停止時には該
回転側軸受12cの凸部は該支持側軸受11cの凹部に嵌合す
る如くに形成され、停止状態では互いの凹凸部が嵌め合
い状態となり永久磁石14と電磁石13の間隔が小さくな
り、表示変換の途中では前記凹部と凸部の嵌合状態が外
れ永久磁石14と電磁石13の間隔が大きくなる凹凸部16を
具備したことを特徴とする磁気反転型表示器、および、
支持体11に中心軸15で回動可能に支持され、少なくとも
2面の表示面12aを備えた回転体12の内部に固定された
永久磁石14と、該支持体11に固定された電磁石13の吸引
・反発により前記回転体12の表示面12aを変換する磁気
反転型表示器において、回転体12の固定板12bの裏面の
回転側軸受12c近傍に凸部21が2個設けられ、該凸部21
は回転体12の停止状態で電磁石13上部のフランジ部22周
縁に当接し、表示変換時に該凸部21は該フランジ部22を
乗り超えて移動し永久磁石14とコア13aとの間隔を大き
くすることを特徴とする磁気反転型表示器を提供するこ
とによって解決される。
〔実施例〕
以下、本考案を図示の一実施例により具体的に説明す
る。
第1図〜第4図は本考案第1実施例の磁気反転型4面表
示器を示し、第1図は正面図、第2図は平面図、第3図
は表示変換途中の正面図、第4図は第3図の表示変換途
中の平面図である。
これらの図において、磁気反転型4面表示器は、従来例
と同様に支持体11、回転体12、電磁石13、永久磁石14、
中心軸15等とから構成されている。支持体11は、矩形状
の上板11aと下板11bとを備え、この下板11bの上面中央
に、中心軸15が挿通する軸孔を形成した筒状の支持側軸
受11cの一端部側が固定され、かつこの支持側軸受11c近
傍の下板11b上面には、コア13aを備えた2個の電磁石13
が設けられている。この2個の電磁石13は、コイルに流
す電流の方向を変えることにより、コア13aの磁極をN
極とS極とを制御することができるようになっている。
回転体12は、外周に4面の表示面12aを備えた4角形の
筒状に形成されており、内部には固定板12bが設けら
れ、この固定板12bの裏面中央には、中心軸15が挿通す
る軸孔を形成した筒状の回転側軸受12cが固定され、か
つこの回転側軸受12cを挟んで対称となる固定板12b裏面
には、2本の棒状の永久磁石14が固定されている。
そして、回転体12が支持体11に支えられる支持側軸受11
c及び回転側軸受12c端部の摺動部には、停止状態では第
1図に示す如く、互いに嵌め合い状態となるとともに永
久磁石14と電磁石13の間隔が小さく(d)なり、表示変
換の途中では第3図に示す如く、嵌め合い状態から外れ
るとともに永久磁石14と電磁石13の間隔が大きく(e)
なる凹凸部16を形成した制動機構が設けられている。
上記構成の磁気反転型表示器では、中心軸15のまわりに
回動できるよう支持された回転体12の回転側軸受12c
と、その回転体12を支える支持体11の支持側軸受11cの
摺動部に凹凸部16を設けたため、停止状態では摺動部の
凹凸部16が互いに嵌め合い状態となり、またその状態で
は回転体12の永久磁石14と支持体11の電磁石13中のコア
13aとのギャップが小さくなっており、従って、表示変
換し回転体12が停止する際の磁気的な作用による制動力
が大きく、そのために停止の際のふらつきが小さい制動
機構を構成し、かつ表示変換途中では、回転体12の永久
磁石14と、電磁石13中のコア13aとのギャップが大きく
なることにより、磁気的作用により変換途中で停止する
ことなく、安定に変換を行うことが可能な制動機構を構
成する。
第5図〜第7図は本考案第2実施例の磁気反転型4面表
示器を示し、第5図は分解斜視図、第6図は正面図、第
7図は平面図である。なお、第1実施例に対応する部分
は同一の符号を記し、その詳細な説明を省略する。以下
の各実施例についても同様とする。
この第2実施例の磁気反転型4面表示器は、支持側軸受
11c及び回転側軸受12cが従来例と同様に形成され、また
回転体12の固定板12b裏面の回転側軸受12c近傍に制動機
構として凸部21が2箇所形成されている。この凸部21
は、電磁石13上部のフランジ部22に当接する高さに形成
され、かつ表示変換時にはフランジ部22の周縁に当接す
る部分が斜めに形成されている。
上記構成の磁気反転型表示器では、停止状態では回転体
12に設けた凸部21は、電磁石13上部のフランジ部22周縁
に当接し、かつ表示変換時には凸部21がフランジ部22を
乗り越えて移動する。従って、第1実施例と同様にふら
つきが小さい制動機構を構成し、かつ表示変換途中で
は、回転体12の永久磁石14と、電磁石13中の半硬質磁性
材料からなるコア13aとのギャップが大きくなることに
より、磁気的作用により変換途中で停止することなく、
安定に変換を行うことが可能な制動機構を構成する。第
1実施例では回転軸15に近い位置で制動機構を設けたの
に対して、この第2実施例では、凸部21を中心軸15から
離すことができるため、第1実施例よりモーメントの腕
を長くすることが可能になり、制動力を高くして高速変
換を確実なものとすることができる。
上記第2実施例において凸部21は、回転体12側に設けら
れ、かつこの凸部21に支持体11側の固定部分に当接する
よう構成されればよく、実施例のように電磁石13のフラ
ンジ部22に限定されない。また、凸部21の形状、大きさ
等も電磁石13及び永久磁石14の磁気力、配置等により任
意に形成できる。
なお、上記各実施例では、磁気反転型4面表示器を例に
説明しているが、これに限らず、例えば2面表示器等に
も応用することができる。
また、各実施例において、電磁石13を4箇所設けた場合
にも、同様に適用できる。
〔考案の効果〕
以上説明した様に本考案によれば、磁気反転型表示器に
おいて、回転体の停止位置におけるふらつきを小さくす
る制動機構を設けたことで、ふらつきの時間が短くな
り、表示変換に要する時間を短くすることが可能にな
り、高速化できるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案第1実施例の正面図、 第2図は本考案第1実施例の平面図、 第3図は本考案第1実施例の表示変換途中の正面図、 第4図は第3図の表示変換途中の平面図、 第5図は本考案第2実施例の分解斜視図、 第6図は本考案第2実施例の正面図、 第7図は本考案第2実施例の平面図、 第8図は従来例の正面図、 第9図は従来例の平面図、 第10図は従来例の配置を示す図である。 図中、 11は支持体、11aは上板、11bは下板、11cは支持側軸
受、12は回転体、12aは表示面、12bは固定板、12cは回
転側軸受、13は電磁石、13aはコア、14は永久磁石、15
は中心軸、16は凹凸部、21は凸部、22はフランジ部を示
す。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体(11)に中心軸(15)で回動可能に
    支持され、少なくとも2面の表示面(12a)を備えた回
    転体(12)の内部に固定された永久磁石(14)と、該支
    持体(11)に固定された電磁石(13)の吸引・反発によ
    り前記回転体(12)の表示面(12a)を変換する磁気反
    転型表示器において、 回転体(12)に設けられた回転側軸受(12c)及び支持
    体(11)に設けられた支持側軸受(11c)のそれぞれの
    摺動面は回転体(12)の停止時には該回転側軸受(12
    c)の凸部は該支持側軸受(11c)の凹部に嵌合する如く
    に形成され、停止状態では互いの凹凸部が嵌め合い状態
    となり永久磁石(14)と電磁石(13)の間隔が小さくな
    り、表示変換の途中では前記凹部と凸部の嵌合状態が外
    れ永久磁石(14)と電磁石(13)の間隔が大きくなる凹
    凸部(16)を具備したことを特徴とする磁気反転型表示
    器。
  2. 【請求項2】支持体(11)に中心軸(15)で回動可能に
    支持され、少なくとも2面の表示面(12a)を備えた回
    転体(12)の内部に固定された永久磁石(14)と、該支
    持体(11)に固定された電磁石(13)の吸引・反発によ
    り前記回転体(12)の表示面(12a)を変換する磁気反
    転型表示器において、 回転体(12)の固定板(12b)の裏面の回転側軸受(12
    c)近傍に凸部(21)が2個設けられ、該凸部(21)は
    回転体(12)の停止状態で電磁石(13)上部のフランジ
    部(22)周縁に当接し、表示変換時に該凸部(21)は該
    フランジ部(22)を乗り超えて移動し永久磁石(14)と
    コア(13a)との間隔を大きくすることを特徴とする磁
    気反転型表示器。
JP1989006081U 1989-01-24 1989-01-24 磁気反転型表示器 Expired - Lifetime JPH0733267Y2 (ja)

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JPH0298381U JPH0298381U (ja) 1990-08-06
JPH0733267Y2 true JPH0733267Y2 (ja) 1995-07-31

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS545400A (en) * 1977-06-14 1979-01-16 Seikosha Kk Rotary indicator
JPS59176086U (ja) * 1983-05-10 1984-11-24 富士通機電株式会社 4面表示器
US4860470A (en) * 1988-02-01 1989-08-29 Nei Canada Limited Single core display device

Also Published As

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JPH0298381U (ja) 1990-08-06

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