JPH07331652A - 固結杭造成方法及びその装置 - Google Patents

固結杭造成方法及びその装置

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JPH07331652A
JPH07331652A JP12239194A JP12239194A JPH07331652A JP H07331652 A JPH07331652 A JP H07331652A JP 12239194 A JP12239194 A JP 12239194A JP 12239194 A JP12239194 A JP 12239194A JP H07331652 A JPH07331652 A JP H07331652A
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pipe
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pile
pressure liquid
ground
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Mitsuhiro Shibazaki
光弘 柴崎
Hiroshi Yoshida
宏 吉田
Yutaka Kotaki
裕 小滝
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Chemical Grouting Co Ltd
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Chemical Grouting Co Ltd
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Piles And Underground Anchors (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 任意の仕上がり径に制御でき、材料のロスや
多量のスライムの流出や労力、コストを防止する 【構成】 回転する刃先(5)を降下させて地盤を削孔
し、該刃先の回転中心方向に間隔を空けて且つ対向する
様に配置された一対のノズル(71、72)から高圧液
体を交差噴流として噴射し、ノズル噴射角度調整機構
(8、61、62、63、64、65、66、67、7
3、74、81)により高圧液体を噴射しつつ前記一対
のノズルの各々を拡開させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高圧ジェット噴流によ
り地盤を掘削し且つ地盤改良材と撹拌する事により地中
に固結杭を造成する固結杭造成方法及びその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】高圧ジェット噴流により地盤を掘削し、
且つ、地盤改良材と撹拌する事により地中に固結杭を造
成し、地盤を改良する技術は公知である。かかる工法の
代表的なものとして、ジェット・グラウト工法とケミカ
ル・チャーニング・パイル工法とがある。
【0003】ジェット・グラウト工法は、超高圧噴流と
それを取り囲むエアーとにより地盤を切削し、その空隙
に硬化材を流入充填して固結杭を造成する工法であり、
またケミカル・チャーニング・パイル工法は、硬化材を
地盤中に超高圧で噴射してその破壊力で地盤を切削し、
地盤中に固結杭を造成する工法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる地盤改
良工法において、高圧ジェット噴流を地中に注入する場
合、土質及び土性によってジェット噴流の到達距離が異
なるため、従来は過大なパワーによって水あるいは地盤
改良材を注入し、固結杭すなわち造成パイルの仕上がり
を大きめに確保することを優先する傾向があり、結果と
して材料のロスや多量のスライムの流出があるという問
題点がある。この問題を解決するために本出願人による
特願平4−156531号に仕上がり杭径を制御する技
術が開示されているが、ジェット噴流の到達距離設定は
手動で調整するので簡単ではない。
【0005】さらに、固結杭の径を大きくする場合に
は、当初に穿孔する孔の径を大きくしなければならない
が、その様な穿孔は多大な労力及びコストが必要とな
る。
【0006】本発明は、上記した従来技術の問題点に鑑
み提案されたもので、仕上がり杭径を正確に制御しつつ
造成する方法及び装置を提供し、材料のロス、多量のス
ライムの流出を防止すると共に、大径の孔の穿孔に費や
される多大な労力及びコストを省略する事が可能な固結
杭造成方法及び装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の固結杭造成方法
は、回転する刃先を降下させて地盤を削孔する工程と、
該刃先の回転中心方向に間隔を空けて且つ対向する様に
配置された一対のノズルから高圧液体を交差噴流として
噴射する工程と、高圧液体を噴射しつつ前記一対のノズ
ルの各々を拡開させる工程、とを有している。
【0008】また、本発明の固結杭造成装置は、上述し
た固結杭造成方法で使用される固結杭造成装置におい
て、回転自在に支持されていて先端に刃先を取り付けた
パイプと、このパイプを経由して送られる高圧液体を交
差噴流として噴射する一対のノズルとを有し、該ノズル
は前記パイプの中心軸方向に間隔を空け且つ対向する様
に配置され、パイプの中心線と該ノズルの中心線とが形
成する角度が変更自在に構成されている。
【0009】
【作用】上記した様な構成を具備する本発明によれば、
回転自在に支持されたパイプの先端に刃先が取り付けら
れており、回転するパイプを降下させると刃先の外径と
等しい縦穴が、固結体を造成するべき地盤に掘削される
(削孔工程)。そして、パイプを経由して高圧液体を一
対のノズルへ送り、該一対のノズルの各々から噴射され
た該液体は地盤を掘削する。この一対のノズルはパイプ
に中心方向に間隔を空けて且つ相互に対向配置されてい
るので、該ノズルの各々から噴射される噴流は所謂「交
差噴流」となり、相互に衝突するため掘削距離の制御が
極めて構成度に行われる。
【0010】また、該一対のノズルは、パイプの中心線
と該ノズルの中心線とが形成する角度、すなわち噴流の
噴射角度が変更自在となっている。ここで、噴射された
高圧液体噴流の半径方向における交差位置(噴流同士が
衝突する位置)は、噴流の噴射角度とノズル間の間隔
(パイプの中心線方向における間隔;定数)とにより決
定するので、交差噴流の半径方向到達距離は噴流の噴射
角度により制御される。そして、杭の仕上がり径を土質
及び土性によって適正に制御することが出来る。
【0011】従って、ノズルをパイプの中心線に対して
拡径或いは拡開させること(拡幅噴射工程)により、削
孔工程において大きな径を有する掘削孔を穿孔する事無
く、掘削孔内の前記ノズルの位置を半径方向外側にする
ことが出来、大径の掘削孔を穿孔したのと同等な効果を
得る事が可能となる。その結果、大径の掘削孔を穿孔す
る場合に費やされる多大な労力及びコストが節約される
のである。
【0012】高圧噴流の半径方向における到達距離を制
御すると同時に、前記パイプを移動させて杭の高さを所
望の高さに制御できる。最後に高圧液体の供給を止め、
ノズルをパイプに添わせるように閉じ(縮径或いは縮
小)、パイプを地上に引き上げれば、固結杭の造成作業
が終了する。
【0013】従って、所定の深度レベルにおいて、容易
に任意の仕上がり径に制御でき且つ材料のロスや多量の
スライムの流出を防止することができ、作業に費やされ
るコストや労力を大幅に減少する事が出来る。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0015】図1ないし図3は本発明による装置を用い
た固結杭造成の工程を説明する図、すなわち図1は削孔
工程、図2は拡巾噴射工程、図3は噴射上昇工程を示
し、図4はノズル開閉機構を示す。図5は完成された固
結杭を示す断面図である。
【0016】これらの図において、符号1は地表Gに設
置された固結杭造成装置を示し、電動機2、電動機2に
より駆動される高圧ポンプ3、硬化材撹拌処理機4等を
搭載していて、刃先5を先端に取り付けられたパイプ6
を上下動かつ回転自在に支持しており、パイプ6に添わ
せられているノズル71,72等を制御するようになっ
ている。
【0017】パイプ6の外周にはガイドパイプ60が摺
動自在に嵌挿させられている。パイプ6の刃先5の近傍
にはノズル71の基端部を枢着する支点61が設けら
れ、パイプ6の上部にはノズル72の基端部を枢着する
支点62が設けられている。ノズル71,72の自由端
部にはそれぞれ支点73,74が設けられ、ガイドパイ
プ60の下端部及び上端部にはそれぞれ支点63,64
が設けられている。それぞれの支点73と63及び支点
74と64との間にはそれぞれリンク65及び66が接
続されている。ガイドパイプ60の最上端部には支点6
5が設けられ支点65にエアシリンダ8のロット81の
端部が枢着されていて、エアシリンダ8の頭部を枢着す
る支点67がパイプ6に設けられている。エアシリンダ
8が付勢させられるとシリンダが縮小されるようになっ
ている。
【0018】パイプ6の内部は図示しない高圧の液体例
えば水または硬化材によって充満されていて、図示しな
い配管によりノズル71,72に連通されている。
【0019】上記構成によれば、図1の矢印方向にパイ
プ6を回転させながら降下させると刃先5の外径を内径
とする縦穴が切削される(削孔工程)。高圧液体はパイ
プ6を経由してノズル71,72へ送られるから噴出し
た高圧液体は土中へ注入される。このノズル71,72
はパイプ6に添って対向配置される少なくとも一対にな
っている。この場合一対のノズルがパイプ6を挟んで両
側に配置されている。図3において、エアシリンダ8が
付勢されて縮小すると、支点65は支点67に対して近
接するのでガイドパイプ60は図中上昇して、ノズル7
1,72をそれぞれ外側に拡開する。ノズル71,72
は互いに対向配置されかつ同時に開閉させられるから、
噴流された高圧液体は常に交差し、しかもパイプ6の中
心線から交差点Tまでの距離Rはノズル71,72の開
閉角度によって決定される(図2参照)。
【0020】従って高圧液体を噴出しているノズル7
1,72をパイプ6の中心線に対して拡開させること
(拡幅噴射工程)により、杭の仕上がり径を土質及び土
性によって適正に制御することができ、次ぎにパイプ6
を移動させることにより杭の高さを所望の高さに制御す
ることができる。
【0021】ノズル71,72より硬化材を噴射させな
がらパイプ6が回転し上下どちらかの方向に移動する
と、図3ないし図5に示すように噴流が交差する点Tを
最外縁とする半径Rの固結杭Pが地盤中に仕上がること
になる。図3はパイプを上昇させた場合の噴射上昇工程
を示している。
【0022】最後に高圧液体の供給を止めノズル71,
72をパイプ6に添わせるように閉じてパイプ6を地上
に引き上げれば固結杭の造成作業が終了する。
【0023】硬化材としては、例えばセメントミルク、
モルタル、薬剤等が挙げられる。
【0024】また噴流の噴出タイミングについては、そ
のときの施工の状況によって決められるもので、パイプ
6の貫入時に噴出するのかパイプ6の引き抜き時に噴出
させるかは状況に応じていずれでもよい。
【0025】なお、場合によってはノズル71,72か
ら高圧水を噴出させ、パイプ6の図示しない位置よりノ
ズルよりは低圧の硬化材を吐出させるような2系統の配
管経路を設けてもよい。
【0026】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、容易に任意の仕上がり径に制御できかつ材
料のロスや多量のスライムの流出を防止することができ
るという効果がある。
【0027】また、本発明によれば、削孔工程において
大きな径を有する掘削孔を穿孔する事無く、掘削孔内の
前記ノズルの位置を半径方向外側にして、大径の掘削孔
を穿孔したのと同等な効果を得る事が出来るので、大径
の掘削孔を穿孔する場合に費やされる多大な労力及びコ
ストが節約される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による装置を用いた固結杭造成の削孔工
程を説明する図。
【図2】本発明による装置を用いた固結杭造成の拡巾噴
射工程を説明する図。
【図3】本発明による装置を用いた固結杭造成の噴射上
昇工程を説明する図。
【図4】本発明による装置のノズル開閉機構を示す概略
構成図。
【図5】完成された固結杭を示す断面図。
【符号の説明】
1・・・固結杭造成装置 2・・・電動機 3・・・高圧ポンプ 4・・・硬化材処理機 5・・・刃先 6・・・パイプ 8・・・エアシリンダ 60・・・ガイドパイプ 61,62,63,64,67,73,74・・・支点 65,66・・・リンク 71,72・・・ノズル 81・・・ロッド G・・・地表 P・・・固結杭 R・・・シリンダ中心から交差点までの距離 T・・・交差点

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する刃先を降下させて地盤を削孔す
    る工程と、該刃先の回転中心方向に間隔を空けて且つ対
    向する様に配置された一対のノズルから高圧液体を交差
    噴流として噴射する工程と、高圧液体を噴射しつつ前記
    一対のノズルの各々を拡開させる工程、とを有すること
    を特徴とする固結杭造成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法で使用される固結
    杭造成装置において、回転自在に支持されていて先端に
    刃先を取り付けたパイプと、このパイプを経由して送ら
    れる高圧液体を交差噴流として噴射する一対のノズルと
    を有し、該ノズルは前記パイプの中心軸方向に間隔を空
    け且つ対向する様に配置され、パイプの中心線と該ノズ
    ルの中心線とが形成する角度が変更自在となる様に構成
    されていることを特徴とする固結杭造成装置。
JP12239194A 1994-06-03 1994-06-03 固結杭造成装置 Expired - Lifetime JP3264349B2 (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100687496B1 (ko) * 2006-07-26 2007-02-27 (주)서영엔지니어링건축사사무소 건축단지 천공 층간에 확대공간을 갖는 착정공의 파일시공방법
CN102677666A (zh) * 2012-05-03 2012-09-19 山东鸿泰建设集团有限公司 一种混凝土成桩工艺及其专用钻机
CN105464099A (zh) * 2015-12-31 2016-04-06 宗琪 T桩钻搅机
CN106638570A (zh) * 2016-11-23 2017-05-10 南京工业大学 一种铰链扩大头钢管桩
CN110258571A (zh) * 2019-07-03 2019-09-20 深圳建中路桥工程有限公司 一种灌注桩沉管压灌施工方法

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