JPH07330838A - アクリダン基含有高分子および化学発光方法 - Google Patents

アクリダン基含有高分子および化学発光方法

Info

Publication number
JPH07330838A
JPH07330838A JP15172294A JP15172294A JPH07330838A JP H07330838 A JPH07330838 A JP H07330838A JP 15172294 A JP15172294 A JP 15172294A JP 15172294 A JP15172294 A JP 15172294A JP H07330838 A JPH07330838 A JP H07330838A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
general formula
formula
acridan
containing polymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15172294A
Other languages
English (en)
Inventor
Motohiro Mitani
元宏 三谷
Yasuyoshi Koinuma
康美 鯉沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Oil and Fats Co Ltd filed Critical Nippon Oil and Fats Co Ltd
Priority to JP15172294A priority Critical patent/JPH07330838A/ja
Publication of JPH07330838A publication Critical patent/JPH07330838A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F8/00Chemical modification by after-treatment
    • C08F8/44Preparation of metal salts or ammonium salts

Abstract

(57)【要約】 【目的】 1分子当りの発光量が高く、しかも安定性に
優れた化学発光化合物として、新規なくり返し単位を有
するアクリダン基含有高分子、その製造方法、及び該高
分子の化学発光方法を提供する。 【構成】 アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステ
ルと共重合する単量体から成る構成単位を繰り返し含有
するアクリダン基含有高分子、該高分子を短時間で、し
かも高収率で、かつ容易に製造する方法、及び該高分子
の化学発光方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なくり返し単位を
有するアクリダン基含有高分子、その製造方法及び化学
発光方法に関する。本発明の高分子は、各種診断薬の検
出剤、各種発光プローブ、非常用光源等として利用され
る。
【0002】
【従来の技術】化学発光とは、原子ないし分子が、化学
反応によって生ずるエネルギーによって励起されて光を
発する現象を云う。化学発光性化合物として現在までに
種々の骨格を有するものが開発されており、ルミノー
ル、アクリジニウムエステル、シュウ酸エステルなどが
知られている(「生物発光と化学発光」今井一洋編、広
川書店出版、75〜150ページ、1989年)。これ
らの化合物は診断薬の検出剤として、あるいは非常時用
の光源として利用されている。特にアクリジニウムエス
テルは現存の化学発光物質の中でも発光量子収率約5%
と高い値を有する〔J. Am. Chem. Soc.,109, 5189-5
196(1987) 、“Chemiluminescence in Organic Chemist
ry”Springer-Verlag(1987)〕。さらにアクリダンはア
クリジニウムエステルの保護体として報告され、アクリ
ジニウムエステルの安定性の向上を図っている(特開平
3-501772)。しかしながら現存の化合物では1分子当り
の化学発光量が十分ではなく、より高感度な検出剤が求
められている。またポリアクリレートやポリメタクリレ
ート誘導体が今までに化学発光物質に利用された例はな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、新規なくり返し単位を有するアクリダン基
含有高分子と、その製造方法を提供することである。更
に本発明が解決しようとする課題は、本発明の新規なく
り返し単位を有するアクリダン基含有高分子の化学発光
方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、一般式
(1)
【0005】
【化8】
【0006】〔式中R1 は水素原子またはメチル基を示
す。Yは下記一般式(2)
【0007】
【化9】
【0008】(式中Zは、酸素原子または硫黄原子を示
し、R2 は炭素数1−3のアルキル基を示す。n5は0−
5の整数を示す。)または下記一般式(3)
【0009】
【化10】
【0010】(式中R3 は水素原子もしくは炭素数1−
10のアルキル基、無置換もしくは置換アリール基を示
す。またR4 は炭素数1−10のアルキル基、無置換も
しくは置換アリール基を示す。)で表わされる脱離基で
ある。さらにAは、アクリル酸エステルまたはメタクリ
ル酸エステルと共重合する単量体からなる構成単位を示
す。〕で表されるくり返し単位を有するアクリダン基含
有高分子〔ただし、n1、n2、n3はそれぞれ0−1000
00の整数を示す。しかして、2< n1 + n2 +n3
100000かつn2は1以上。さらに繰り返し単位はラ
ンダムであっても、ブロックであってもよい。n4は2−
10の整数を示す。〕が提供される。
【0011】また本発明によれば、一般式(4)
【0012】
【化11】
【0013】(式中R1 は水素原子またはメチル基を示
し、さらにAは、アクリル酸エステルまたはメタクリル
酸エステルと共重合する単量体からなる構成単位を示
す。n1、n2、n3はそれぞれ0−100000の整数を示
す。但し2< n1 + n2 + n3 <100000かつn2
1以上。さらに繰り返し単位はランダムであっても、ブ
ロックであってもよい。n4は2−10の整数を示す。)
で表わされる(メタ)アクリル酸(共)重合体と、一般
式(5)
【0014】
【化12】
【0015】〔式中X- はアニオンであり、Yは下記一
般式(2)
【0016】
【化13】
【0017】(式中Zは、酸素原子または硫黄原子を示
し、R2 は炭素数1−3のアルキル基を示す。n5は0−
5の整数を示す。)または下記一般式(3)
【0018】
【化14】
【0019】(式中R3 は水素原子もしくは炭素数1−
10のアルキル基、無置換もしくは置換アリール基を示
す。またR4 は炭素数1−10のアルキル基、無置換も
しくは置換アリール基を示す。)で表わされる脱離基で
ある。〕で表わされるアクリジンカルボン酸誘導体の4
級アンモニウム塩とを、塩基存在下で反応させることを
特徴とする前記一般式(1)で表わされるくり返し単位
を有するアクリダン基含有高分子の製造方法が提供され
る。
【0020】また本発明によれば、前記一般式(1)で
表わされるくり返し単位を有するアクリダン基含有高分
子を酸存在下で処理した後、過酸化水素および塩基と反
応させることを特徴とする化学発光方法が提供される。
【0021】以下、本発明を更に詳しく説明する。本発
明のくり返し単位を有するアクリダン基含有高分子は、
前記一般式(1)で表わされる。式中R1 は水素原子、
メチル基である。さらに式中Yは、一般式(2)および
(3)で表わされる。一般式(2)式中R2 の具体例と
しては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピ
ル基を好ましく挙げることができる。Zは酸素原子また
は硫黄原子を示す。一般式(3)式中R3 の具体例とし
ては、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基、ペンチル基、フェニル基、トリル基、キシリル
基、メシチル基、ベンジル基、フェネチル基等を好まし
く挙げることができるが、これらに限定されない。R4
の具体例としてはメチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基、ペンチル基、フェニル基、トリル基、キシリル
基、メシチル基、ベンジル基、フェネチル基等を好まし
く挙げることができるが、これらに限定されない。さら
に一般式(1)中のAは、アクリル酸エステルまたはメ
タクリル酸エステルと共重合する単量体からなる構成単
位を示す。
【0022】Aの構成単位となるアクリル酸エステルま
たはメタクリル酸エステルと共重合する単量体は、たと
えば、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メ
タ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリ
ルアミド、メチル(メタ)アクリレート、グリシジル
(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、(メタ)
アクリロニトリル、(メタ)アクリロイルモルフォリ
ン、N−ビニルカルバゾール、ジイソプロピルフマレー
ト、ジ−t−ブチルフマレート、イタコン酸、イタコン
酸ジメチル、無水マレイン酸、マレイミド、N−シクロ
ヘキシルマレイミド、2−メタクリロイルオキシエチル
ホスホリルコリン、スチレン、α−メチルスチレン、酢
酸ビニル、塩化ビニル、ビニルトリメチルシラン、N−
ビニルピロリドン、ビニルピリジン、メチルビニルエー
テルなどである。
【0023】しかしながら上記に限定されるものではな
い。上記の単量体を適宜選択することにより、一般式
(1)で表わされるくり返し単位を有するアクリダン基
含有高分子の水溶性又は油溶性を自由にコントロールす
ることが可能である。
【0024】本発明によれば、一般式(4)で表される
(メタ)アクリル酸(共)重合体と、一般式(5)で表
されるアクリジンカルボン酸誘導体の4級アンモニウム
塩とを、塩基存在下で反応させて、一般式(1)で表わ
されるくり返し単位を有するアクリダン基含有高分子を
製造することができる。
【0025】一般式(5)で表されるアクリジンカルボ
ン酸誘導体の4級アンモニウム塩において、該式中のX
- の具体例としてフッ素原子アニオン、塩素原子アニオ
ン、臭素原子アニオン、沃素原子アニオン、エチルサル
フェートアニオン(CH3OSO3 -) 、フルオロサルフェート
アニオン (FSO3 - ) 、トリフルオロメチルサルフェート
アニオン (CF3SO3 - ) 、ペルフルオロブチルサルフェー
トアニオン(C4F9SO3 -) 、トリルサルフェートアニオン
(CH3PhSO3 - ) 等を好ましく挙げることができる。
【0026】本発明において、前記一般式(4)で表わ
される(メタ)アクリル酸(共)重合体と前記一般式
(5)で表わされるアクリジンカルボン酸誘導体の4級
アンモニウム塩を反応させるにあたり、前記(メタ)ア
クリル酸(共)重合体と前記アクリジンカルボン酸誘導
体との仕込みモル比は、1:1〜1:10000が好ま
しく、特には1:2〜1:1000であることが望まし
い。前記モル比が2未満では生成するくり返し単位を有
するアクリダン基含有高分子の収率が低下する傾向にあ
り、また10000を超えると反応終了後の未反応のア
クリジンカルボン酸誘導体の4級アンモニウム塩が残存
し、目的となる生成物の単離が困難となることがある。
また、本反応は常圧で行なうことが可能であり、かつ反
応温度は通常−78〜150℃、好ましくは−50〜1
00℃の範囲であることが好ましい。前記反応温度が−
78℃未満では反応時間が長くなる傾向あり、逆に15
0℃を超えると反応操作が困難であるので好ましくな
い。
【0027】本発明の製造方法では、前記種々の反応条
件下において、一般式(4)で表される(メタ)アクリ
ル酸(共)重合体と一般式(5)で表されるアクリジン
カルボン酸誘導体の4級アンモニウム塩を塩基存在下で
反応させることにより、目的のくり返し単位を有するア
クリダン基含有高分子を得ることができるが、反応をよ
り円滑に行なうために溶媒を用いることが望ましい。溶
媒としては、反応条件下で不活性で且つ生成されたくり
返し単位を有するアクリダン基含有高分子からの分離が
容易であるならば種々の溶媒が使用される。特にジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロ
フラン、ジメトキシエタン、ジオキサン、トルエン、ベ
ンゼン、ピリジン、トリエチルアミンまたはそれらの混
合溶媒が適当である。使用される溶媒の量は特に限定さ
れないが、出発物質の総重量当り1倍〜10000倍で
あることが望ましい。本発明の製造方法により得られる
くり返し単位を有するアクリダン基含有高分子は公知の
方法で精製することが可能である。塩基としては、各種
のアルカリ金属、または水素化アルカリ金属もしくはア
ルカリ金属と弱酸との塩、ならびにピリジン、トリエチ
ルアミン等の有機塩基を用いることができる。
【0028】本発明の化学発光方法は、一般式(1)で
表わされるくり返し単位を有するアクリダン基含有高分
子を酸で処理した後、過酸化水素と塩基とを混合させる
ことにより化学発光をさせることができる。酸として
は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸等の無機酸および酢
酸、トリフルオロ酢酸等の有機酸を用いることができ
る。塩基は例えば、ナトリウムメトキシド(0.1 〜40w
t%)、カリウムt−ブトキシド(0.1 〜40wt%)、
水酸化ナトリウム(0.1 〜40wt%)、炭酸カリウム
(0.1 〜40wt%)、炭酸ナトリウム(0.1 〜40wt
%)、炭酸水素ナトリウム(0.1 〜40wt%)、テトラ
ブチルアンモニウムヒドロキシド(0.1 〜40wt%)、
等を好ましく挙げることができる。本発明の化学発光方
法に用いる過酸化水素の濃度としては 0.001〜30wt
%が好ましく、特に 0.1〜30wt%が好ましい。
【0029】
【発明の効果】本発明のくり返し単位を有するアクリダ
ン基含有高分子は新規であり、1分子あたりの発光量が
高く、しかも安定性に優れた化学発光化合物として、各
種診断薬の検出剤、各種発光プローブ、非常用光源等と
して利用することができる。また本発明の製造方法によ
り、くり返し単位を有するアクリダン基含有高分子を短
時間で収率良くかつ容易に製造することができる。さら
に本発明の化学発光法により、前記種々の用途に適用す
ることが可能である。
【0030】
【実施例】本発明を実施例及び比較例によりさらに具体
的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0031】実施例1−1 ポリ2−ヒドロキシエチルメタクリレート0.05g(2μ
mol,MW=22500)をDMF(ジメチルホルム
アミド)2mlに溶解させた後、室温にて60wt%油
性NaHの 1.8mg(46μmol)を加えた。室温に
て1時間攪拌した後、10−メチルアクリジニウム−9
−カルボン酸フェニルエステルメトサルフェート16.2m
g(38μmol)を加えた。室温にて3時間攪拌後、
反応溶液をエーテル−ヘキサン(1:1)溶液80ml
中に滴下した。デカンテーションにより上澄み液を除
き、メタノール8mlを加えた。不溶物を濾過により取
り除き、エーテル−ヘキサン(1:1)溶液80ml中
にて再沈澱を行なった。さらに同様な操作を繰り返した
後、減圧乾燥し目的のアクリダン基含有高分子41.9mg
を得た。UV可視スペクトルの測定結果から該高分子1
分子中にアクリダンが14個存在していることが明らか
となった。分析結果を以下に示す。
【0032】1H NMR(CD3OD/TMS) δ7.80-6.90(m, 0.3
H), 4.13(brs. 2H),3.86(brs. 2H), 2.11, 2.04(brs. 2
H), 1.20,1.03(brs, 3H) IR (cm-1); 3314(-OH), 1718 (-CO2-) UV可視(Abs. in MeOH; Conc.: 0.1 mg/ml)0.652(284n
m)
【0033】実施例1−2 ポリ2−ヒドロキシエチルメタクリレート 0.025g(1
μmol,MW=22500)をDMF2mlに溶解さ
せた後、室温にて60wt%油性NaHの4.9mg(1
23μmol)を加えた。室温にて1時間攪拌した後、
10−メチルアクリジニウム−9−カルボン酸フェニル
エステルメトサルフェート40.8mg(96μmol)を
加えた。室温にて3時間攪拌後、反応溶液をエーテル−
ヘキサン(1:1)溶液80ml中に滴下した。デカン
テーションにより上澄み液を除き、メタノール8mlを
加えた。不溶物を濾過により取り除き、エーテル−ヘキ
サン(1:1)溶液80ml中にて再沈澱を行なった。
さらに同様な操作を繰り返した後、減圧乾燥し目的のア
クリダン基含有高分子 6.7mgを得た。UV可視スペク
トルの測定結果から該高分子1分子中にアクリダンが3
8個存在していることが明らかとなった。分析結果を以
下に示す。
【0034】1H NMR(CD3OD/TMS) δ7.76-6.85(m, 1.4
H), 4.13(brs. 2H),3.86(brs. 2H) 2.11, 2.04(brs. 2
H),1.20, 1.03(brs, 3H) IR (cm-1); 3315(-OH), 1729(-CO2-) UV可視(Abs. in MeOH; Conc.: 0.05 mg/ml) 0.885(284
nm)
【0035】実施例1−3 2−ヒドロキシエチルメタクリレートとN,N−ジメチ
ルアクリルアミドとのモル比3:2のランダム共重合体
0.02g( 1.7μmol,MW=12000)DMF2
mlに溶解させた後、室温にて60wt%油性NaHの
2.1mg(52.5μmol)を加えた。室温にて1時間攪
拌した後、10−メチルアクリジニウム−9−カルボン
酸フェニルエステルメトサルフェート13.9mg(32.7μ
mol)を加えた。室温にて3時間攪拌後、反応溶液を
エーテル−ヘキサン(1:1)溶液80ml中に滴下し
た。デカンテーションにより上澄み液を除き、メタノー
ル8mlを加えた。不溶物を濾過により取り除き、エー
テル−ヘキサン(1:1)溶液80ml中にて再沈澱を
行なった。さらに同様な操作を繰り返した後、減圧乾燥
し目的のアクリダン基含有高分子 3.2mgを得た。UV
可視スペクトルの測定結果から該高分子1分子中にアク
リダンが8個存在していることが明らかとなった。
【0036】1H NMR(CD3OD/TMS) δ7.80-6.80(m, 0.2
H), 4.11, 4.03(brs. 2H),3.76(brs. 2H), 3.20-2.80
(m, 4H), 2.80-2.50(brs, 0.6H) 2.20-1.50(br. 3.3H)1.04, 0.94((brs. 3H) IR (cm-1); 3315(-OH), 1718(-CO2-), 1650(-CONR2) UV 可視(Abs. in MeOH; Conc.: 0.1 mg/ml) 0.836(284
nm)
【0037】実施例2−1 実施例1−1にて得られたアクリダン基含有高分子を水
に溶解させた。この溶液30μlに 0.5wt%過酸化水
素を含む 0.1N硝酸水溶液を300μl加えた後、化学
発光測定機アロカ社製ルミネッセンスリーダーBLR2
01にセットした。外部より0.25Nの水酸化ナトリウム
水溶液を300μl加え、発光を1分間測定した。この
測定結果を基にして、一分子あたりの発光量を求め、表
1に示した。比較例2−1と比較して約5倍の発光量を
有していた。
【0038】実施例2−2 実施例1−2にて得られたアクリダン基含有高分子を水
に溶解させた。この溶液30μlに 0.5wt%過酸化水
素を含む 0.1N硝酸水溶液を300μl加えた後、化学
発光測定機アロカ社製ルミネッセンスリーダーBLR2
01にセットした。外部より0.25Nの水酸化ナトリウム
水溶液を300μl加え、発光を1分間測定した。この
測定結果を基にして、一分子あたりの発光量を求め、表
1に示した。比較例2−1と比較して約29倍の発光量
を有していた。
【0039】実施例2−3 実施例1−3にて得られたアクリダン基含有高分子を水
に溶解させた。この溶液30μlに 0.5wt%過酸化水
素を含む 0.1N硝酸水溶液を300μl加えた後、化学
発光測定機アロカ社製ルミネッセンスリーダーBLR2
01にセットした。外部より0.25Nの水酸化ナトリウム
水溶液を300μl加え、発光を1分間測定した。この
測定結果を基にして、一分子あたりの発光量を求め、表
1に示した。比較例2−1と比較して約2倍の発光量を
有していた。
【0040】比較例2−1 アクリダン基含有高分子の代わりに10−メチルアクリ
ジニウム−9−カルボン酸フェニルエステルメトサルフ
ェートを用いた以外は、実施例2−1と同様に測定を行
った。その結果を表1に併せて示した。
【0041】実施例3−1 実施例1−2にて得られたアクリダン基含有高分子をp
H7.0 の10mMのリン酸バッファーに溶解させた後、
4℃にて保存した。経時的にサンプリングを行い実施例
2−1と同様に発光量を測定した。その結果を表2に示
した。比較例3−1と比較し安定性が向上していた。
【0042】比較例3−1 アクリダン基含有高分子の代わりに10−メチルアクリ
ジニウム−9−カルボン酸フェニルエステルメトサルフ
ェートを用いた以外は、実施例3−1と同様に測定を行
った。その結果を表2に併せて示した。
【0043】
【表1】 表 1 ──────────────────────────── 例 一分子あたりの発光量 (counts/mol) 実施例2−1 5.54×1017 実施例2−2 3.45×1018 実施例2−3 2.18×1017 比較例2−1 1.19×1017 ────────────────────────────
【0044】
【表2】 表 2 ──────────────────────────── 例 発光量の残存率(%) 2日後 7日後 12日後 実施例3−1 100 100 99 比較例3−1 98 86 75 ────────────────────────────

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 〔式中R1 は水素原子またはメチル基を示す。Yは下記
    一般式(2) 【化2】 (式中Zは、酸素原子または硫黄原子を示し、R2 は炭
    素数1−3のアルキル基を示す。n5は0−5の整数を示
    す。)または下記一般式(3) 【化3】 (式中R3 は水素原子もしくは炭素数1−10のアルキ
    ル基、無置換もしくは置換アリール基を示す。またR4
    は炭素数1−10のアルキル基、無置換もしくは置換ア
    リール基を示す。)で表わされる脱離基である。さらに
    Aは、アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル
    と共重合する単量体からなる構成単位を示す。〕で表わ
    されるくり返し単位を有するアクリダン基含有高分子
    〔ただし、n1、n2、n3はそれぞれ0−100000の整
    数を示す。しかして、2< n1 + n2 + n3 <1000
    00かつn2は1以上。さらに繰り返し単位はランダムで
    あっても、ブロックであってもよい。n4は2−10の整
    数を示す。〕。
  2. 【請求項2】 請求項1の一般式(1)で表わされるく
    り返し単位を有するアクリダン基含有高分子を製造する
    に当り、一般式(4) 【化4】 (式中R1 は水素原子またはメチル基を示し、さらにA
    は、アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルと
    共重合する単量体からなる構成単位を示す。n1,n2,n3
    はそれぞれ0−100000の整数を示す。但し2< n
    1 + n2 + n3 <100000かつn2は1以上。さらに
    繰り返し単位はランダムであっても、ブロックであって
    もよい。n4は2−10の整数を示す。)で表わされる
    (メタ)アクリル酸(共)重合体と、一般式(5) 【化5】 〔式中X- はアニオンであり、Yは下記一般式(2) 【化6】 (式中Zは、酸素原子または硫黄原子を示し、R2 は炭
    素数1−3のアルキル基を示す。n5は0−5の整数を示
    す。)または下記一般式(3) 【化7】 (式中R3 は水素原子もしくは炭素数1−10のアルキ
    ル基、無置換もしくは置換アリール基を示す。またR4
    は炭素数1−10のアルキル基、無置換もしくは置換ア
    リール基を示す。)で表わされる脱離基である。〕で表
    わされるアクリジンカルボン酸誘導体の4級アンモニウ
    ム塩とを、塩基存在下で反応させることを特徴とするく
    り返し単位を有するアクリダン基含有高分子の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1の一般式(1)で表わされるく
    り返し単位を有するアクリダン基含有高分子を、酸存在
    下で処理した後、過酸化水素と塩基とを混合することに
    より化学発光させることを特徴とする化学発光方法。
JP15172294A 1994-06-10 1994-06-10 アクリダン基含有高分子および化学発光方法 Pending JPH07330838A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15172294A JPH07330838A (ja) 1994-06-10 1994-06-10 アクリダン基含有高分子および化学発光方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15172294A JPH07330838A (ja) 1994-06-10 1994-06-10 アクリダン基含有高分子および化学発光方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07330838A true JPH07330838A (ja) 1995-12-19

Family

ID=15524861

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15172294A Pending JPH07330838A (ja) 1994-06-10 1994-06-10 アクリダン基含有高分子および化学発光方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07330838A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5731148A (en) * 1995-06-07 1998-03-24 Gen-Probe Incorporated Adduct protection assay
US8183060B2 (en) 2001-09-19 2012-05-22 Daiichi Pure Chemicals Co., Ltd. Luminescent polymer and use thereof in bioassay
JP2019116588A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 日立化成株式会社 電荷輸送性材料、該材料を用いたインク組成物、有機エレクトロニクス素子、有機エレクトロルミネセンス素子、表示素子、照明装置、及び表示装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5731148A (en) * 1995-06-07 1998-03-24 Gen-Probe Incorporated Adduct protection assay
US8183060B2 (en) 2001-09-19 2012-05-22 Daiichi Pure Chemicals Co., Ltd. Luminescent polymer and use thereof in bioassay
JP2019116588A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 日立化成株式会社 電荷輸送性材料、該材料を用いたインク組成物、有機エレクトロニクス素子、有機エレクトロルミネセンス素子、表示素子、照明装置、及び表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Mattingly Chemiluminescent 10‐methyl‐acridinium‐9‐(N‐sulphonylcarboxamide) salts. Synthesis and kinetics of light emission
Iatridou et al. The development of a new family of intracellular calcium probes
CN1418208A (zh) 活性氧测定用试剂
JP3338061B2 (ja) ジベンゾジヒドロピリジンカルボン酸エステル類及びそれらの化学ルミネセント分析法への利用
WO2007055364A1 (ja) パーオキシナイトライト蛍光プローブ
US8394850B2 (en) Fluorescent probe specific to hydrogen peroxide
JP4494717B2 (ja) 標識試薬、このような試薬の合成方法および生体分子の検出方法
JPH10332591A (ja) アルカリイオンの定量方法およびジアザ−クリプタンド
JPH07330838A (ja) アクリダン基含有高分子および化学発光方法
JPH08113611A (ja) アクリダン基含有ポリビニルアルコールおよび化学発光方法
US6825195B2 (en) Fluorescent group-containing carbodiimide compound and process for producing the compound
JP4956739B2 (ja) ベンゾクロメノン化合物
JPH09302033A (ja) アクリダン基含有ポリマー及び化学発光方法
JP3477651B2 (ja) スーパーオキシドラジカルの検出・定量法
JP4597573B2 (ja) 化合物、化合物の製造方法及びアポトーシス細胞の検出方法
JPH11209379A (ja) スーパーオキシド検出試薬
WO2005023786A1 (ja) 水溶性テトラゾリウム化合物
JPH08208619A (ja) 重合性アクリジン誘導体および化学発光方法
US5010178A (en) Process for the preparation of mixed azonitrile carboxylic acid initiators
JPH08225532A (ja) アクリダン誘導体および化学発光方法
JPH07228687A (ja) アクリジンチロシンオリゴマー及び化学発光方法
JPH10287870A (ja) 蛍光性基含有カルボジイミド化合物
JP4189977B2 (ja) イオン選択性色素およびトリフェノジオキサジン化合物
JP2007504119A (ja) 化学発光化合物
IT202000004981A1 (it) Agente di controllo per reazioni di polimerizzazione radicalica, relativo uso e processo di preparazione.