JPH07330621A - 蚕エキス、及び該エキスを有効成分とする蚕クリーム - Google Patents

蚕エキス、及び該エキスを有効成分とする蚕クリーム

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JPH07330621A
JPH07330621A JP6147042A JP14704294A JPH07330621A JP H07330621 A JPH07330621 A JP H07330621A JP 6147042 A JP6147042 A JP 6147042A JP 14704294 A JP14704294 A JP 14704294A JP H07330621 A JPH07330621 A JP H07330621A
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silkworm
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charcoal
raw silk
boiling
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JP6147042A
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Kazuo Naito
一夫 内藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蚕繭からの精製生糸から抽出したエキス、特
に人体の皮膚の異常部分(アトピー性、あか切れ、水
虫、ヤケド、打ち身等の患部)に塗布することにより鎮
静効果を発揮する蚕エキス、および該エキスを有効成分
とする蚕クリームを提供する。 【構成】 蚕繭からの精製生糸の燻蒸炭化物、核酸水溶
液、木炭、及びアルカリイオン水から成る混合を、加熱
煮沸し、煎じ煮て濃縮して、得られた煮液を濾過してな
る蚕エキス、および該蚕エキスに、澱粉、タルク、香料
を混合し、さらにワセリン、ヤシ油から選ばれた軟膏基
剤を添加してなる蚕クリーム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蚕繭からの精製生糸か
ら抽出したエキス、特に人体の皮膚の異常部分(アトピ
ー性、あか切れ、水虫、ヤケド、打ち身等の患部)に塗
布することにより鎮静効果を発揮する蚕エキスに関し、
該エキスを有効成分とする蚕クリームに関する。
【0002】
【従来の技術】古来、繭生産地の農家では、蚕繭から得
た生糸を織った絹織物を肌着とした場合には、疲れ、肩
凝りが取れたり、打ち身、捻挫、はだ荒れ、かぶれ等の
患部が鎮静したり、また、蚕繭からえられる真綿をこれ
ら患部に付着しておくと鎮静することが知られており、
蚕繭からの生糸には、これらの薬効を有する成分が含ま
れているであろうことは周知であった。しかしながら、
これらの薬効を有する成分がいかなる物質であるのかは
不明であり、またそれらの成分を抽出することもできな
かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、蚕繭
からの生糸から前述のような薬効を有する有効成分をエ
キスとして抽出するものであり、得られた蚕エキス、そ
の製造方法、および該エキスを有効成分とする蚕クリー
ムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前述の如き
古来からの周知事実に基づき蚕繭から得られる生糸から
薬効を有する有効成分をエキスとして抽出することを種
々試みた結果、本発明を完成するに至った。
【0005】即ち、本発明は、蚕繭からの精製生糸の燻
蒸炭化物、核酸水溶液、木炭、及びアルカリイオン水を
混合し、加熱煮沸し、煎じ煮て濃縮して、得られた煮液
を濾過してなる蚕エキス、を得るものであり、該エキス
は、蚕繭から得られた精製生糸を300〜700℃で加
熱燻蒸して炭化する工程、該炭化物、核酸液、木炭、及
びアルカリイオン水を混合する工程、該混合物を加熱煮
沸し煎じ煮て濃縮する工程、得られた煮液を濾過する工
程、からなる製造方法で得るものであり、該蚕エキス
に、澱粉、タルク、香料を混合し、さらにワセリン、ヤ
シ油から選ばれた軟膏基剤を添加してなる蚕クリーム、
を得るものである。
【0006】以下、各々の原料成分について説明する。
蚕繭から得られる精製生糸とは、蚕の繭から得られる生
糸で一連のもの、例えば、サナギを取り除いた繭そのも
の、繭を切り開いたマワタ、繭から切り取ったケバ、手
作りの生糸であるノシ、等(以下「生糸」という。)で
あり、勿論繭から紡いだ絹糸も使えるが、高価であるの
で、所謂屑繭から、もしくは絹糸製造時の副産物からの
前記生糸一連のものを用いるのが好ましい。
【0007】これらの生糸は天然物であるため汚れてい
る場合があり、使用に際しては必要に応じて、熱湯でよ
く煮沸洗浄して精製したもの、即ち、熱湯中でよくユガ
キ、水洗してよく汚れを落とし、該熱湯洗浄処理を再度
繰り返して、脱水し、乾燥した精製生糸を用いる。核酸
水溶液は、その組成成分については不明であるが、
(有)核酸ラボラトリー社が市販のNS酵素B液(商品
名)、または(株)クリエイトアイワ社が市販の強化核
酸(商品名)を使用する。
【0008】木炭としては、いかなる木炭でもよいが、
経費の点から、好ましくは炭焼き釜から木炭を取り出し
た後に釜内に残留している木皮炭、小枝炭等の残炭を用
いるのが好ましい。木炭を熱処理乾燥して不純物および
水分を除去し、保管したものを使用する。アルカリイオ
ン水としては、通常の家庭用清水精製器で処理したpH
8〜11アルカリイオン水が用いられ、特に天然ミネラ
ルを含んだアルアカリイオン水が用いられる。家庭用清
水精製器としては、例えば、COSMOS Pure・
716MSR(COSMOS社製)がある。
【0009】以下に蚕エキスの製造方法について説明す
る。生糸の燻蒸炭化 生糸原料としてマワタを用いる場合は、精製する必要が
なくマワタをそのまま精製生糸として用い、また、ケバ
またはノシを用いる場合は、前記の熱湯洗浄に付し、脱
水して水分を除き、乾燥して精製生糸を使用する。
【0010】以上の様なマワタ、精製ケバまたはノシを
計量し、ガス台に懸けたフライパンに入れ、最初は強火
で焼き、その後中火にして上下によく攪拌しながら30
0〜700℃で6〜8時間、材料から煙がでなくなるま
で燻し、炭化物を得る。その際、材料は決して引火させ
てはならず、また、強火で短時間で処理して燃やしては
ならない。燻しが終了した後、冷却し、得られた炭化物
はビンもしくは合成樹脂袋に詰めて湿気を防ぎながら保
管する。
【0011】蚕エキスの製造 蚕エキスは、例えば、50〜3000倍の範囲の希釈濃
度のエキスを得ることができ、その希釈濃度に応じて原
料組成を変化させる。上記で得られた精製生糸の炭化物
1重量部に対して、前記の如く熱処理した木炭を0.5
〜5重量部、核酸水溶液0.5〜5cc,およびアルカ
リイオン水75〜4500重量部(エキスの希釈倍率の
約1.5倍量とする)を計量してガス台に懸けた釜に入
れ、ガスに引火し、強火で約30分間煮沸し、その後中
火で約1時間煮沸させ、煮沸の状態を確認しながら煎じ
煮て、指定濃度に濃縮(約2〜3時間)し、冷却し、そ
の後濾過して、濾液として蚕エキスを得る。得られた、
蚕エキスはそのまま容器に詰めて、患部への塗布剤とし
て使用してもよいが、該蚕エキスを有効成分とし、その
他クリームとして周知の添加剤を混合して蚕クリームと
して使用するのが好ましい。
【0012】蚕クリームの製造 上記で得られた蚕エキス1重量部に対して、ジャガイモ
澱粉等の澱粉1〜5重量部、粒径約200メッシュ程度
の化粧品用として市販のタルク0.5〜5重量部、香料
として市販の香料入りタルク(タルクは上記と同様)
0.2〜3重量部とからなる成分を均一に混合し、クリ
ーム基剤を得、該クリーム基剤1重量部に対して、白色
ワリン1重量部とヤシ油0〜0.5重量部とを混合した
軟膏基剤0.5〜1重量部を混合し、クリーム状となる
まで練り、容器に詰めて蚕クリームを得る。
【0013】
【実施例】以下の実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるも
のではない。 (生糸原料の精製および炭化)蚕繭の表面から刈り取っ
たケバを計量してガス台に懸けた水を入れた釜に入れ、
そガスに引火し、煮沸して約30分間湯掻き、その後流
しに開けて水洗する(汚れを落とす)という熱湯洗浄に
付し、該操作を再度繰り返して完全に洗浄し、脱水して
水分を除き、乾燥して精製生糸を得る。
【0014】以上の様にして得られた精製ケバ100g
を、ガス台に懸けたフライパンに入れ、最初の10分間
は強火で焼き、その後,中火にして上下によく攪拌しな
がら500℃で7時間、材料から煙がでなくなるまで燻
し、炭化物35gを得る。
【0015】(蚕エキスの製造)上記で得られた炭化物
1gに対して、熱処理した木炭を1g、核酸水溶液とし
ての(有)核酸ラボラトリー社製「NS酵素液」(商品
名)0.5cc,およびpH9.0のアルカリイオン水
1500gをガス台に懸けた釜に入れ、強火で約30分
間煮沸し、その後中火で約1時間煮沸させ、煮沸の状態
を確認しながら約2時間煎じ煮て、液が1000gにな
るまで濃縮し、冷却し、その後濾過して、濾液として蚕
エキスを得る。
【0016】(蚕クリームの製造)ジャガイモ澱粉6重
量部、市販の化粧品用タルク(粒径200メッシュ)
2.5重量部、市販の香料入りタルク(粒径200メッ
シュ)1.5重量部、および上記で得られた蚕エキス3
重量部とからなる成分を均一に混合し、クリーム基剤を
得、該クリーム基剤1重量部に対して、白色ワリン7重
量部とヤシ油3重量部とを混合した軟膏基剤0.7重量
部を混合し、クリーム状となるまで練り、容器に詰めて
蚕クリームを得る。
【0017】(使用事例)得られた蚕クリームを朝晩1
日2回下記の患部に塗布すると、使用後下記の期間で治
癒(痛み、かゆみの鎮静化)することが認められた。 1.アトピー性皮膚 ・・・ 使用後7日〜14日 2.あか切れ ・・・ 使用後15日〜30日 3.水虫 ・・・ 2日〜5日(患部の皮膚
を取り除いて塗布) 4.肩凝り ・・・ 患部に塗布後約30分間
で効果認められる 5.職業上の肌荒れ〔乾電池製造工程での室内雰囲気
(空気伝染と思われる)で生じた手の甲、指の節のあか
切れ〕・・・ 15日〜30日
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の蚕エキス
および該エキスを有効成分とする蚕クリームは人体の皮
膚上に現れた患部(アトピー性、あか切れ、水虫、捻
挫、肩凝り、職業上の肌荒れ)に塗布することにより、
症状の鎮静化が得られ、患部の治癒が促進される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07G 17/00 Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蚕繭からの精製生糸の燻蒸炭化物、核酸
    水溶液、木炭、及びアルカリイオン水から成る混合を、
    加熱煮沸し、煎じ煮て濃縮して、得られた煮液を濾過し
    てなる蚕エキス。
  2. 【請求項2】 蚕繭から得られた精製生糸を300〜7
    00℃で加熱燻蒸して炭化する工程、該炭化物、核酸水
    溶液、木炭、及びアルカリイオン水を混合する工程、該
    混合物を加熱煮沸し煎じ煮て濃縮する工程、得られた煮
    液を濾過する工程、からなる請求項1記載の蚕エキスの
    製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の蚕エキスに、澱粉、タル
    ク、香料を混合し、さらにワセリン、ヤシ油から選ばれ
    た軟膏基剤を添加してなる蚕クリーム。
JP6147042A 1994-06-07 1994-06-07 蚕エキス、及び該エキスを有効成分とする蚕クリーム Pending JPH07330621A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000247892A (ja) * 1999-02-26 2000-09-12 Ikeda Bussan Kk 製剤組成物
KR20020049165A (ko) * 2000-12-19 2002-06-26 히로시 오제키 살균작용을 갖는 조성물, 그 조성물로 이루어지는 화장료및 자외선 차단재
US6482420B2 (en) 2000-12-27 2002-11-19 Noboru Huziwara Composition having bactericidal action, cosmetics containing said composition and ultraviolet ray screening agent
KR101132337B1 (ko) * 2009-01-19 2012-04-06 김남호 누에 분말을 이용한 가공 향미유 및 그 제조방법
MD4198C1 (ro) * 2011-08-26 2013-09-30 Вячеслав ЧУХРИЙ Complex de origine entomologică în propilenglicol cu acţiune cheratolitică, procedeu de obţinere a acestuia, produse farmaceutice şi cosmetice pe baza lui (variante)
CN104323969A (zh) * 2014-11-14 2015-02-04 皖南医学院 一种祛斑消炎型防晒霜及其制备方法

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