JPH07328950A - 打込機の釘送り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、修理が少なく、メンテナン
ス費用のかからないと共に安全性の高い打込機を提供す
ることである。 【構成】 メインフィーダ３の前部にメインフィーダ３
の進行方向に対し出没する弾性復元材又はバネ６等によ
りメインフィーダの進行方向に付勢されているサブフィ
ーダ１を配設し、該サブフィーダ１は最終止具４を射出
口２から落下させない程度の微小な荷重で最終止具４を
射出口２内で保持する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は打込機の連結止具を後方
より押して止具を順次射出口へ供給する打込機の釘送り
装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の打込機の一例を図３に示す。多数
の止具を直線状に連結した連結止具９を収納するマガジ
ン７を有する打込機８は、マガジン７後方の図示しない
スプリング等により常に射出口２側へ荷重が加わるよう
に配設したメインフィーダ３により連結止具９を射出口
２側に押圧して、連結止具９の先頭止具１０が打込棒１
１により打込まれた後、順次後方より止具９を供給す
る。

【０００３】上記構造の打込機８において、メインフィ
ーダ３は最終止具４を落下させることなく射出口２内に
保持するため後方より押圧されており、図４に示すよう
に打込棒１１により最終止具４を打込む時必ず打込棒１
１によりメインフィーダ３前端１２も叩かれる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記した従来の打込機
ではマガジン７内に装填した最終止具４を打終えるとき
には必ずメインフィーダ３の前端１２が叩かれる。メイ
ンフィーダ３の前端１２が叩かれると次第に潰れて変形
し、マガジン７内での動作不良を起す恐れがあるため、
部品交換しなければならない。また変形、摩耗により最
終止具４の押し代がなくなると、最終止具４を射出口２
内に保持することができなくなり、最終止具４を打込む
ことができなくなる。また落下途中で打撃棒１１に叩か
れると、斜め後方に打出されたり、作業者の方に打出さ
れたりする恐れがあるため大変危険であるという問題が
あった。本発明の目的は、メンテナンス費用があまりか
からないと共に安全性を向上した打込機を提供すること
である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の打込機ではフィーダの前部にメインフィー
ダの進行方向に対し出没する弾性復元材又はバネ等の弾
性体によりメインフィーダの進行方向に付勢するサブフ
ィーダを配設する。該サブフィーダの前方へ押す荷重は
最後の１本の止具を射出口内に保持するだけのもので良
く、メインフィーダの射出口側への荷重に比べれば微小
で良い。

【０００６】

【作用】上記のように構成されたサブフィーダは、連結
止具が２本以上ある場合は、メインフィーダ内に入り込
んでおり、メインフィーダ後方からのスプリング等によ
る荷重により連結止具を射出口側へ押圧している。最後
の１本の止具を打込む時、メインフィーダは打込棒から
叩かれない位置で前進するのをストップし、サブフィー
ダがメインフィーダから突出して最終止具を射出口壁へ
押圧し、止具が落下するのを防止する。打込棒により最
終止具を打込む時は、サブフィーダの前端が打込棒に接
触するが、サブフィーダの射出口側への押し荷重は微小
であるため、打撃棒によりメインフィーダ側へサブフィ
ーダは容易に回避する。

【０００７】

【実施例】以下一実施例図面を用いて本発明を説明す
る。図１は本発明の部分断面図である。図１においてサ
ブフィーダ１はそれ自体弾性復元材で形成され、常に射
出口２側へ付勢しているメインフィーダ３にねじ止めさ
れている。サブフィーダ１のメインフィーダ３からの出
張り量Ａは最終止具４を射出口２内から落下させないだ
けの微小荷重が得られるよう、フィーダ係止部５により
出張り過ぎを規制している。

【０００８】図２はサブフィーダ１をバネ６により射出
口２側へ付勢させている例である。

【０００９】

【発明の効果】本発明によれば、メインフィーダが打込
棒により打撃されない位置でストップし、微小押し荷重
のサブフィーダを射出口内にのぞかせ、最終止具を保持
するようにしたので、メインフィーダの変形、潰れがな
く、メンテナンス費用の少ない打込機を提供することが
できる。またメインフィーダの変形、潰れによる最終止
具の自然落下がなくなるため、後方へ止具が打出される
ことがなくなり安全性の高い打込機を提供することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施例を示す部分断面側面図。

【図２】 本発明の他の実施例を示す部分断面側面図。

【図３】 従来の打込機の一例を示す部分断面側面図。

【図４】 図３における最終止具打込時を示す部分断面
図。

【符号の説明】

１はサブフィーダ、２は射出口、３はメインフィーダ、
６はバネ、７はマガジン、８は打込機、９は連結止具、
１０は先頭止具、１１は打込棒である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 止具を連結した連結止具を収納するマガ
   ジンと、該マガジンの後方にスプリング等により常に射
   出口側へ荷重が加わるように配設したメインフィーダと
   を有し、連結止具の先頭止具を射出口内に供給し電気や
   圧縮空気を動力源として打込棒を上下動させ、射出口内
   の止具を順次打込む打込機において、 前記メインフィーダの前部にメインフィーダの進行方向
   に対し出没する弾性復元材又はバネ等により形成され、
   メインフィーダの進行方向に付勢されるサブフィーダを
   設けたことを特徴とする打込機の釘送り装置。