JPH07327979A - Ct値換算係数のキャリブレーション方法及びx線ct装置 - Google Patents

Ct値換算係数のキャリブレーション方法及びx線ct装置

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JPH07327979A
JPH07327979A JP6130510A JP13051094A JPH07327979A JP H07327979 A JPH07327979 A JP H07327979A JP 6130510 A JP6130510 A JP 6130510A JP 13051094 A JP13051094 A JP 13051094A JP H07327979 A JPH07327979 A JP H07327979A
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JP
Japan
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air
water
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JP6130510A
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English (en)
Inventor
Makoto Gono
誠 郷野
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GE Healthcare Japan Corp
Original Assignee
GE Yokogawa Medical System Ltd
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Publication date
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Priority to JP6130510A priority Critical patent/JPH07327979A/ja
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/58Testing, adjusting or calibrating thereof
    • A61B6/582Calibration
    • A61B6/583Calibration using calibration phantoms

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 CT値換算係数β,γを短時間で校正するこ
とが出来るキャリブレーション方法を提供する。 【構成】 CT値をC(x,y)とし、画素値をP(x,y)と
し、CT値換算係数をβ,γとするとき、C(x,y)=β
・P(x,y)+γにより、画素値をCT値に換算するX線
CT装置において、空気スキャン(S1)により取得し
た空気スキャンデータから画像の中心近傍領域に限定し
て空気の画素値を取得し(S5,S6)、水ファントム
スキャン(S2)により取得した水ファントムスキャン
データから画像の中心近傍領域に限定して水の画素値を
取得し(S8,S9)、前記空気の画素値と,前記水の
画素値と,空気の定義CT値と,水の定義CT値とに基
づいてCT値換算係数β,γを算出する(S10)。 【効果】 演算時間が短くて済むため、CT値換算係数
の校正を短時間に行うことが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、CT値換算係数のキ
ャリブレーション方法およびX線CT(Computer Tomo
graphy)装置に関し、さらに詳しくは、CT値換算係数
を短時間で校正することが出来るCT値換算係数のキャ
リブレーション(calibration)方法およびその方法を
実施するX線CT装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画素値をP(x,y)とし、CT値換算係数
をβ,γとするとき、 C(x,y)=β・P(x,y)+γ …(1) により、CT値C(x,y)が求められる。CT値換算係数
のキャリブレーションとは、空気のCT値が“−100
0”となり,水のCT値が“0”となるように、β,γ
の値を調整する作業である。
【0003】図6は、従来のCT値換算係数のキャリブ
レーションの手順を示すフロー図である。ステップJ1
では、空気をスキャンし、空気スキャンデータを収集す
る。ステップJ2では、前記空気スキャンデータから画
像を再構成する。これにより、図7の(a)に示すごと
き空気画像Gaが得られる。ステップJ3では、図7の
(b)に示すように、空気画像Ga中に関心領域ROI
を指定し、その関心領域ROI中の画素値の平均値Paa
から空気の計測CT値Caaを計算する。 Caa=βo・Paa+γo 但し、βo,γoは、今までのCT値換算係数の値(キ
ャリブレーション前の値)である。
【0004】ステップJ4では、図8の(a)に示すご
とき水ファントムWfをスキャンし、水ファントムスキ
ャンデータを収集する。ステップJ5では、前記水ファ
ントムスキャンデータから画像を再構成する。これによ
り、図8の(b)に示すごとき水ファントム画像Gwが
得られる。ステップJ6では、図8の(c)に示すよう
に、水ファントム画像Gw中に関心領域ROIを指定
し、その関心領域ROI中の画素値の平均値Pwaから水
の計測CT値Cwaを計算する。 Cwa=βo・Pwa+γo ステップS7では、前記空気の計測CT値Caaおよび前
記水の計測CT値Cwaに基づき、 β=1000・βo/(Cwa−Caa) …(2) γ=1000・(γo−Cwa)/(Cwa−Caa) …(3) により、新たなCT値換算係数β,γを計算する。
【0005】X線CT装置では、上記CT値換算係数の
キャリブレーションの外に、X線管や検出器の位置ずれ
などを補正するための補正ファイルを作成する補正ファ
イル・キャリブレーションが行われている。図9は、上
記補正ファイル・キャリブレーションの手順を示すフロ
ー図である。ステップS1では、空気をスキャンし、空
気スキャンデータを収集する。ステップS2では、水フ
ァントムをスキャンし、水ファントムスキャンデータを
収集する。ステップS3では、前記空気スキャンデータ
および前記水ファントムスキャンデータに基づいて、補
正ファイルを計算する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図6に示す従来のCT
値換算係数のキャリブレーション方法では、空気画像G
aの再構成(ステップJ2)および水ファントム画像G
wの再構成(ステップJ5)を行っているため、演算時
間が長くかかる。また、空気スキャン(ステップJ1)
および水ファントムスキャン(ステップJ4)を行って
いるため、スキャンのための時間が必要となる。このた
め、CT値換算係数の校正が長時間となる問題点があ
る。そこで、この発明の目的は、CT値換算係数の校正
を短時間に行うことが出来るCT値換算係数のキャリブ
レーション方法およびX線CT装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、この発
明は、CT値をC(x,y)とし、画素値をP(x,y)とし、C
T値換算係数をβ,γとするとき、C(x,y)=β・P(x,
y)+γにより画素値をCT値に換算するX線CT装置に
おいて、空気スキャンにより取得した空気スキャンデー
タから画像の中心近傍領域に限定して空気の画素値を取
得し、水ファントムスキャンにより取得した水ファント
ムスキャンデータから画像の中心近傍領域に限定して水
の画素値を取得し、前記空気の画素値と,前記水の画素
値と,空気の定義CT値と,水の定義CT値とに基づい
てCT値換算係数β,γを算出することを特徴とするC
T値換算係数のキャリブレーション方法を提供する。
【0008】第2の観点では、この発明は、CT値をC
(x,y)とし、画素値をP(x,y)とし、CT値換算係数を
β,γとするとき、C(x,y)=β・P(x,y)+γにより、
画素値をCT値に換算するX線CT装置において、空気
スキャンにより取得した空気スキャンデータと水ファン
トムスキャンにより取得した水ファントムスキャンデー
タとに基づいて、X線管や検出器の位置ずれなどを補正
するための補正ファイルのキャリブレーションを行うと
共に、空気スキャンにより取得した空気スキャンデータ
から画像の中心近傍領域に限定して空気の画素値を取得
し、水ファントムスキャンにより取得した水ファントム
スキャンデータから画像の中心近傍領域に限定して水の
画素値を取得し、前記空気の画素値と,前記水の画素値
と,空気の定義CT値と,水の定義CT値とに基づいて
CT値換算係数β,γを算出することを特徴とするCT
値換算係数のキャリブレーション方法を提供する。
【0009】第3の観点では、この発明は、CT値をC
(x,y)とし、画素値をP(x,y)とし、CT値換算係数を
β,γとするとき、C(x,y)=β・P(x,y)+γにより、
画素値をCT値に換算するX線CT装置において、空気
スキャンにより取得した空気スキャンデータから画像の
中心近傍領域に限定して空気の画素値を取得する空気画
素値取得手段と、水ファントムスキャンにより取得した
水ファントムスキャンデータから画像の中心近傍領域に
限定して水の画素値を取得する水画素値取得手段と、前
記空気の画素値と,前記水の画素値と,空気の定義CT
値と,水の定義CT値とに基づいてCT値換算係数β,
γを算出するCT値換算係数算出手段とを具備したこと
を特徴とするX線CT装置を提供する。
【0010】第4の観点では、この発明は、CT値をC
(x,y)とし、画素値をP(x,y)とし、CT値換算係数を
β,γとするとき、C(x,y)=β・P(x,y)+γにより、
画素値をCT値に換算するX線CT装置において、空気
スキャンにより取得した空気スキャンデータと水ファン
トムスキャンにより取得した水ファントムスキャンデー
タとに基づいて、X線管や検出器の位置ずれなどを補正
するための補正ファイルのキャリブレーションを行う補
正ファイル・キャリブレーション手段と、空気スキャン
により取得した空気スキャンデータから画像の中心近傍
領域に限定して空気の画素値を取得する空気画素値取得
手段と、水ファントムスキャンにより取得した水ファン
トムスキャンデータから画像の中心近傍領域に限定して
水の画素値を取得する水画素値取得手段と、前記空気の
画素値と,前記水の画素値と,空気の定義CT値と,水
の定義CT値とに基づいてCT値換算係数β,γを算出
するCT値換算係数算出手段とを具備したことを特徴と
するX線CT装置を提供する。
【0011】第5の観点では、この発明は、上記構成の
X線CT装置において、前記空気スキャンデータまたは
水ファントムスキャンデータから画像の1ライン上のみ
を再構成し、その1ラインの中心近傍領域の画素値の平
均値を空気または水の画素値とすることを特徴とするX
線CT装置を提供する。
【0012】第6の観点では、この発明は、上記構成の
X線CT装置において、前記空気スキャンデータまたは
水ファントムスキャンデータからコンボルブド(convol
ved;重畳積分)・データを算出し、そのコンボルブド・
データのプロファイルの中心近傍領域のデータ値の平均
値から空気または水の画素値を算出することを特徴とす
るX線CT装置を提供する。
【0013】第7の観点では、この発明は、上記構成の
X線CT装置において、前記空気スキャンデータまたは
水ファントムスキャンデータの各ビューの平均演算を行
い、その結果からコンボルブド・データを算出すること
を特徴とするX線CT装置を提供する。
【0014】第8の観点では、この発明は、上記構成の
X線CT装置において、補正ファイル・キャリブレーシ
ョンの際に取得した空気スキャンデータと水ファントム
スキャンデータとを利用して空気の画素値と水の画素値
を算出することを特徴とするX線CT装置を提供する。
【0015】
【作用】上記第1の観点によるCT値換算係数のキャリ
ブレーション方法および上記第3の観点によるX線CT
装置では、空気スキャンにより取得した空気スキャンデ
ータから画像の中心近傍領域に限定して空気の画素値を
取得する。また、水ファントムスキャンにより取得した
水ファントムスキャンデータから画像の中心近傍領域に
限定して水の画素値を取得する。そして、前記空気の画
素値と,前記水の画素値と,空気の定義CT値と,水の
定義CT値とに基づいてCT値換算係数β,γを算出す
る。このように、空気画像の全体の再構成および水ファ
ントム画像の全体の再構成を行わないため、演算時間が
短くて済み、CT値換算係数の校正を短時間に行うこと
が出来る。
【0016】上記第2の観点によるCT値換算係数のキ
ャリブレーション方法および上記第4の観点によるX線
CT装置では、X線管や検出器の位置ずれなどを補正す
るための補正ファイルのキャリブレーションを行うと共
に、上記第1の観点および上記第3の観点と同じCT値
換算係数のキャリブレーションを行う。従って、撮像前
のキャリブレーション時間を短縮でき、スループットを
向上できる。
【0017】上記第5の観点によるX線CT装置では、
空気スキャンデータまたは水ファントムスキャンデータ
から画像の1ラインのみを再構成し、その1ラインの中
心近傍領域の画素値の平均値を空気または水の画素値と
する。そして、空気の画素値と,水の画素値と,空気の
定義CT値と,水の定義CT値とに基づいてCT値換算
係数β,γを算出する。このように、空気画像または水
ファントム画像の1ラインのみの再構成を行うため、演
算時間が短くて済み、CT値換算係数の校正を短時間に
行うことが出来る。
【0018】上記第6の観点によるX線CT装置では、
空気スキャンデータまたは水ファントムスキャンデータ
からコンボルブド・データを算出し、そのコンボルブド
・データのプロファイルの中心近傍領域のデータ値の平
均値から空気または水の画素値を算出する。そして、空
気の画素値と,水の画素値と,空気の定義CT値と,水
の定義CT値とに基づいてCT値換算係数β,γを算出
する。空気または水ファントムは均一であるから、コン
ボルブド・データと画素値とが1:1に対応し、コンボ
ルブド・データから画素値を求めることが出来る。この
性質を利用して、バックプロジェクションせずに、コン
ボルブド・データから直接的に空気または水の画素値を
算出するため、演算時間が短くて済み、CT値換算係数
の校正を短時間に行うことが出来る。
【0019】上記第7の観点によるX線CT装置では、
空気スキャンデータまたは水ファントムスキャンデータ
の各ビューの平均演算を行い、その結果からコンボルブ
ド・データを算出し、そのコンボルブド・データのプロ
ファイルの中心近傍領域のデータ値の平均値から空気ま
たは水の画素値を算出する。そして、空気の画素値と,
水の画素値と,空気の定義CT値と,水の定義CT値と
に基づいてCT値換算係数β,γを算出する。空気また
は水ファントムは均一であるから、コンボルブド・デー
タと画素値とが1:1に対応し、コンボルブド・データ
から画素値を求めることが出来る。この性質を利用し
て、バックプロジェクションせずに、コンボルブド・デ
ータから直接的に空気または水の画素値を算出するた
め、演算時間が短くて済む。さらに、空気スキャンデー
タまたは水ファントムスキャンデータの各ビューの平均
演算を行い、その結果からコンボルブド・データを算出
するから、コンボルブド・データの算出は1回だけで済
み、この点でも演算時間が短くて済む。従って、CT値
換算係数の校正をより短時間に行うことが出来る。
【0020】上記第8の観点によるX線CT装置では、
X線管や検出器の位置ずれなどを補正するための補正フ
ァイルを作成する補正ファイル・キャリブレーションの
際に取得した空気スキャンデータと水ファントムスキャ
ンデータとを利用して、上記構成のCT値換算係数のキ
ャリブレーション方法を実施する。このため、CT値換
算係数のキャリブレーションのためだけの空気スキャン
および水ファントムスキャンが不要となり、CT値換算
係数の校正を短時間に行うことが出来る。
【0021】
【実施例】以下、図に示す実施例によりこの発明をさら
に詳しく説明する。なお、これによりこの発明が限定さ
れるものではない。 −第1実施例− 図1は、この発明のX線CT装置の第1実施例のブロッ
ク図である。このX線CT装置100は、操作コンソー
ル1と、撮影テーブル8と、走査ガントリ9とを具備し
ている。前記操作コンソール1は、操作者の指示や情報
などを受け付ける入力装置2と、スキャン処理や画像再
構成処理やキャリブレーション処理などを実行する中央
処理装置3と、制御信号などを撮影テーブル8や走査ガ
ントリ9へ出力するインタフェース4と、走査ガントリ
9で取得したデータを収集するデータ収集バッファ5
と、スカウト画像や断層像などを表示するCRT6と、
各種プログラムやデータを記憶する記憶装置7とを具備
している。前記撮影テーブル8は、被検体を乗せてスラ
イス厚方向に移動する。前記走査ガントリ9は、X線コ
ントローラ10と、X線管11と、コリメータ12と、
検出器13と、データ収集部14と、被検体の体軸の回
りにX線管11などを回転させる回転コントローラ15
とを具備している。
【0022】図2は、上記X線CT装置100における
キャリブレーションの手順を示すフロー図である。ま
ず、ステップS1〜ステップS3により補正ファイルの
キャリブレーションを行う。ステップS1では、空気を
スキャンし、空気スキャンデータを収集する。ステップ
S2では、水ファントムをスキャンし、水ファントムス
キャンデータを収集する。ステップS3では、前記空気
スキャンデータおよび前記水ファントムスキャンデータ
に基づいて、補正ファイルを計算する。
【0023】次に、ステップS5〜ステップS10によ
りCT値換算係数のキャリブレーションを行う。ステッ
プS5では、前記空気スキャンデータから画像の中心の
1ラインを再構成する。これにより、図3に示す如き空
気の1ライン画像Laが得られる。ステップS6では、
図3に示すように、空気の1ライン画像Laの中心近傍
領域(例えば、中心から±2cmの範囲)Amの画素値
の平均値Paaから空気の計測CT値Caaを計算する。 Caa=βo・Paa+γo 但し、βo,γoは、今までのCT値換算係数の値(キ
ャリブレーション前の値)である。
【0024】ステップS8では、前記水ファントムスキ
ャンデータから画像の中心の1ラインを再構成する。こ
れにより、図4に示す如き水ファントムの1ライン画像
Lwが得られる。なお、図4中のGwは、画像全体を再
構成した場合の水ファントムの画像領域を仮想的に示し
たものである。ステップS9では、図4に示すように、
水ファントムの1ライン画像Lwの中心近傍領域(例え
ば、中心から±2cmの範囲)Amの画素値の平均値P
waから水の計測CT値Cwaを計算する。 Cwa=βo・Pwa+γo ステップS10では、前記空気の計測CT値Caaおよび
前記水の計測CT値Cwaに基づき、 β=1000・βo/(Cwa−Caa) …(4) γ=1000・(γo−Cwa)/(Cwa−Caa) …(5) により、新たなCT値換算係数β,γを計算する。
【0025】以上の第1実施例のX線CT装置100で
は、補正ファイルのキャリブレーションの際に取得した
空気スキャンデータと水ファントムスキャンデータとを
利用してCT値換算係数のキャリブレーションを実施す
るため、CT値換算係数のキャリブレーションのためだ
けの空気スキャンおよび水ファントムスキャンが不要と
なる。また、空気画像または水ファントム画像の1ライ
ンのみの再構成を行うため、演算時間が短くて済む。従
って、CT値換算係数の校正を短時間に行うことが出来
るようになる。
【0026】−第2実施例− 第2実施例のX線CT装置の構成は、図1に示す第1実
施例のX線CT装置100と基本的に同じである。但
し、次に説明するように、CT値換算係数のキャリブレ
ーション処理が異なっている。
【0027】図5は、第2実施例のX線CT装置におけ
るキャリブレーションの手順を示すフロー図である。ま
ず、ステップS1〜ステップS3により補正ファイルの
キャリブレーションを行う。ステップS1では、空気を
スキャンし、空気スキャンデータを収集する。ステップ
S2では、水ファントムをスキャンし、水ファントムス
キャンデータを収集する。ステップS3では、前記空気
スキャンデータおよび前記水ファントムスキャンデータ
に基づいて、補正ファイルを計算する。
【0028】次に、ステップS4〜ステップS10によ
りCT値換算係数のキャリブレーションを行う。ステッ
プS4では、前記空気スキャンデータの各ビューのデー
タを平均し、空気平均データPam(i)(iは検出器13
のチャネル)を計算する。ステップS5’では、検出器
13の中心近傍のチャネルis〜ieの空気コンボルブ
ド・データQa(is)〜Qa(ie)を計算する。なお、Fはフ
ーリエ変換、F-1は逆フーリエ変換、A(f)はフィルタ
関数である。 Qa(i)=F-1{F{Pam(i)}・A(f)} …(6) ステップS6’では、空気コンボルブド・データQa(i)
を用いて空気の計測CT値Caaを計算する。 Caa=βo・G・[(Qa(is)+…+Qa(ie))/(ie−is)]+γo …(7) 但し、βo,γoは今までのCT値換算係数の値(キャ
リブレーション前の値)であり、Gはチャネルis〜i
eにより決まる係数である。
【0029】ステップS7では、前記水ファントムスキ
ャンデータの各ビューのデータを平均し、水ファントム
平均データPwm(i)を計算する。ステップS8’では、
検出器13の中心近傍のチャネルis〜ieの水ファン
トムコンボルブド・データQw(is)〜Qw(ie)を計算す
る。 Qw(i)=F-1{F{Pwm(i)}・A(f)} …(8) ステップS9’では、水の計測CT値Caaを計算する。 Cwa=βo・G・[(Qw(is)+…+Qw(ie))/(ie−is)]+γo …(9) ステップS10では、前記空気の計測CT値Caaおよび
前記水の計測CT値Cwaに基づき、 β=1000・βo/(Cwa−Caa) …(10) γ=1000・(γo−Cwa)/(Cwa−Caa) …(11) により、新たなCT値換算係数β,γを計算する。
【0030】以上の第2実施例のX線CT装置では、補
正ファイルのキャリブレーションの際に取得した空気ス
キャンデータと水ファントムスキャンデータとを利用し
てCT値換算係数のキャリブレーションを実施するた
め、CT値換算係数のキャリブレーションのためだけの
空気スキャンおよび水ファントムスキャンが不要とな
る。また、空気スキャンデータまたは水ファントムスキ
ャンデータの各ビューの平均演算を行い、その結果から
コンボルブド・データを算出するから、コンボルブド・
データの算出は1回だけで済む。さらに、空気または水
ファントムの均一性を利用して、バックプロジェクショ
ンせずに、コンボルブド・データから直接的に空気また
は水の画素値を算出するから、演算時間が短くて済む。
従って、CT値換算係数の校正を短時間に行うことが出
来るようになる。
【0031】−他の実施例− (1)CT値換算係数のキャリブレーションのためだけ
の空気スキャンおよび水ファントムスキャンを行っても
よい。 (2)1ライン画像の再構成を行う場合に、空気スキャ
ンデータまたは水ファントムスキャンデータの各ビュー
の平均演算を行ってもよい。 (3)コンボルブド・データの計算を行う場合に、空気
スキャンデータまたは水ファントムスキャンデータの各
ビューの平均演算を行わなくてもよい。
【0032】
【発明の効果】この発明のCT値換算係数のキャリブレ
ーション方法およびX線CT装置によれば、空気画像の
全体の再構成および水ファントム画像の全体の再構成を
行わないため、演算時間が短くて済み、CT値換算係数
の校正を短時間に行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例のX線CT装置を示すブ
ロック図である。
【図2】図1のX線CT装置のキャリブレーションの手
順を示すフロー図である。
【図3】空気の1ライン画像の模式図である。
【図4】水ファントムの1ライン画像の模式図である。
【図5】この発明の第2実施例のキャリブレーションの
手順を示すフロー図である。
【図6】従来のCT値換算係数のキャリブレーションの
手順を示すフロー図である。
【図7】空気画像の模式図である。
【図8】水ファントムおよびその画像の模式図である。
【図9】従来の補正ファイルのキャリブレーションの手
順を示すフロー図である。
【符号の説明】
100 X線CT装置 1 操作コンソール 2 入力装置 3 中央処理装置 8 撮影テーブル 9 走査ガントリ 11 X線管 13 検出器 14 データ収集部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CT値をC(x,y)とし、画素値をP(x,y)
    とし、CT値換算係数をβ,γとするとき、C(x,y)=
    β・P(x,y)+γにより、画素値をCT値に換算するX
    線CT装置において、 空気スキャンにより取得した空気スキャンデータから画
    像の中心近傍領域に限定して空気の画素値を取得し、 水ファントムスキャンにより取得した水ファントムスキ
    ャンデータから画像の中心近傍領域に限定して水の画素
    値を取得し、 前記空気の画素値と,前記水の画素値と,空気の定義C
    T値と,水の定義CT値とに基づいてCT値換算係数
    β,γを算出することを特徴とするCT値換算係数のキ
    ャリブレーション方法。
  2. 【請求項2】 CT値をC(x,y)とし、画素値をP(x,y)
    とし、CT値換算係数をβ,γとするとき、C(x,y)=
    β・P(x,y)+γにより、画素値をCT値に換算するX
    線CT装置において、 空気スキャンにより取得した空気スキャンデータと水フ
    ァントムスキャンにより取得した水ファントムスキャン
    データとに基づいて、X線管や検出器の位置ずれなどを
    補正するための補正ファイルのキャリブレーションを行
    うと共に、 空気スキャンにより取得した空気スキャンデータから画
    像の中心近傍領域に限定して空気の画素値を取得し、 水ファントムスキャンにより取得した水ファントムスキ
    ャンデータから画像の中心近傍領域に限定して水の画素
    値を取得し、 前記空気の画素値と,前記水の画素値と,空気の定義C
    T値と,水の定義CT値とに基づいてCT値換算係数
    β,γを算出することを特徴とするCT値換算係数のキ
    ャリブレーション方法。
  3. 【請求項3】 CT値をC(x,y)とし、画素値をP(x,y)
    とし、CT値換算係数をβ,γとするとき、C(x,y)=
    β・P(x,y)+γにより、画素値をCT値に換算するX
    線CT装置において、 空気スキャンにより取得した空気スキャンデータから画
    像の中心近傍領域に限定して空気の画素値を取得する空
    気画素値取得手段と、 水ファントムスキャンにより取得した水ファントムスキ
    ャンデータから画像の中心近傍領域に限定して水の画素
    値を取得する水画素値取得手段と、 前記空気の画素値と,前記水の画素値と,空気の定義C
    T値と,水の定義CT値とに基づいてCT値換算係数
    β,γを算出するCT値換算係数算出手段とを具備した
    ことを特徴とするX線CT装置。
  4. 【請求項4】 CT値をC(x,y)とし、画素値をP(x,y)
    とし、CT値換算係数をβ,γとするとき、C(x,y)=
    β・P(x,y)+γにより、画素値をCT値に換算するX
    線CT装置において、 空気スキャンにより取得した空気スキャンデータと水フ
    ァントムスキャンにより取得した水ファントムスキャン
    データとに基づいて、X線管や検出器の位置ずれなどを
    補正するための補正ファイルのキャリブレーションを行
    う補正ファイル・キャリブレーション手段と、 空気スキャンにより取得した空気スキャンデータから画
    像の中心近傍領域に限定して空気の画素値を取得する空
    気画素値取得手段と、 水ファントムスキャンにより取得した水ファントムスキ
    ャンデータから画像の中心近傍領域に限定して水の画素
    値を取得する水画素値取得手段と、 前記空気の画素値と,前記水の画素値と,空気の定義C
    T値と,水の定義CT値とに基づいてCT値換算係数
    β,γを算出するCT値換算係数算出手段とを具備した
    ことを特徴とするX線CT装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載のX線C
    T装置において、前記空気スキャンデータまたは水ファ
    ントムスキャンデータから画像の1ライン上のみを再構
    成し、その1ラインの中心近傍領域の画素値の平均値を
    空気または水の画素値とすることを特徴とするX線CT
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項3または請求項4に記載のX線C
    T装置において、前記空気スキャンデータまたは水ファ
    ントムスキャンデータからコンボルブド(convolved;重
    畳積分)・データを算出し、そのコンボルブド・データ
    のプロファイルの中心近傍領域のデータ値の平均値から
    空気または水の画素値を算出することを特徴とするX線
    CT装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のX線CT装置におい
    て、前記空気スキャンデータまたは水ファントムスキャ
    ンデータの各ビューの平均演算を行い、その結果からコ
    ンボルブド・データを算出することを特徴とするX線C
    T装置。
  8. 【請求項8】 請求項3から請求項7のいずれかに記載
    のX線CT装置において、補正ファイル・キャリブレー
    ションの際に取得した空気スキャンデータと水ファント
    ムスキャンデータとを利用して空気の画素値と水の画素
    値を算出することを特徴とするX線CT装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007209746A (ja) * 2006-01-12 2007-08-23 Toshiba Corp X線コンピュータ断層撮影装置及びx線コンピュータ断層撮影用補正データ生成方法
CN100399998C (zh) * 2003-12-29 2008-07-09 Ge医疗系统环球技术有限公司 X射线ct装置
JP2014195528A (ja) * 2013-03-29 2014-10-16 朝日レントゲン工業株式会社 画像再構成装置、画像再構成方法、及びx線撮影装置
US10238360B2 (en) 2015-08-12 2019-03-26 Shenyang Neusoft Medical Systems Co., Ltd. Air calibration

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