JPH07327948A - Rfコイル調整方法及びrfコイル調整装置 - Google Patents

Rfコイル調整方法及びrfコイル調整装置

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JPH07327948A
JPH07327948A JP6121324A JP12132494A JPH07327948A JP H07327948 A JPH07327948 A JP H07327948A JP 6121324 A JP6121324 A JP 6121324A JP 12132494 A JP12132494 A JP 12132494A JP H07327948 A JPH07327948 A JP H07327948A
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JP
Japan
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coil
terminal
frequency power
supplied
terminals
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JP6121324A
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English (en)
Inventor
Eiji Yoshitome
英二 吉留
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GE Healthcare Japan Corp
Original Assignee
GE Yokogawa Medical System Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07327948A publication Critical patent/JPH07327948A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 RFコイルと他のコイルとの磁気結合が最小
となるように調整可能なRFコイル調整方法およびRF
コイル調整装置を実現する。 【構成】 リング部若しくはロッド部の90°異なる位
置に端子を備えたバードケージ型のRFコイルに高周波
電力を供給するRFコイル調整方法であって、各端子か
ら同相の高周波電力を供給し(ステップ1)、各端子か
ら供給する高周波電力の電流値の二乗加算値の平方根が
一定になる条件で、高周波電力の供給により発生する高
周波磁場強度が最大になるように各端子に供給する電流
値を調整する(ステップ2,3,4)ことを特徴とする
RFコイル調整方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気共鳴イメージング
(MRI)装置に用いるRFコイルの調整方法及び調整
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】MRI装置は、核磁気共鳴現象を利用し
て被検体中の所望の検査部位における原子核スピンの密
度分布,緩和時間分布等を計測して、その計測データか
ら被検体の断面を画像表示するものである。
【0003】均一で強力な静磁場発生装置内に置かれた
被検体の原子核スピンは、静磁場の強さによって定まる
周波数(ラーモア周波数)で静磁場の方向を軸として歳
差運動を行う。そこで、このラーモア周波数に等しい周
波数の高周波パルスを高周波送信コイル(RFコイル)
より照射すると、スピンが励起されて高いエネルギー状
態に遷移する。これを核磁気共鳴現象と言う。この高周
波パルスの照射を打ち切ると、スピンはそれぞれの状態
に応じた時定数で元の低いエネルギー状態に戻り、この
時に外部に電磁波を照射する。これをその周波数に同調
した高周波受信コイル(RFコイル)で検出する。
【0004】このとき、空間内に位置情報を付加する目
的で、三軸の傾斜磁場を勾配磁場コイルを用いて静磁場
空間に印加する。この結果、空間内の位置情報を周波数
情報として捕らえることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、MRI
装置内にはRFコイルや勾配磁場コイル等の各種コイル
が配置されており、各コイル間で磁気的な結合が生じる
ことがある。このような磁気的結合が生じると、あるコ
イルから送信した高周波パルスが他のコイルで吸収され
て損失となったり、コイル同士の磁気結合によりSN比
が悪化することが生じていた。このような磁気結合によ
る各種の影響を抑えるためにシールド等の対策が取られ
ているが、完全なものではなかった。
【0006】このような場合にバードケージコイルで
は、その場でコイルを回転させて、磁気結合が一番弱く
なる場所を見つけてコイル位置を固定するようなことも
考えられる。しかし、実際にはバードケージコイルを回
転させる作業は容易なものではなく、非常に困難な作業
であった。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、バードケージコイルを使用するMRI
装置において、バードケージコイルと他のコイルとの磁
気結合が最小となるように調整可能なRFコイル調整方
法およびRFコイル調整装置を実現することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決する第
1の手段は、リング部若しくはロッド部の90°異なる
位置に端子を備えたバードケージ型のRFコイルに高周
波電力を供給するRFコイル調整方法であって、各端子
から同相の高周波電力を供給し、各端子から供給する高
周波電力の電流値の二乗加算値の平方根が一定になる条
件で、高周波電力の供給により発生する高周波磁場強度
が最大になるように各端子に供給する電流値を調整する
ことを特徴とするRFコイル調整方法である。
【0009】また、前記の課題を解決する第2の手段
は、リング部若しくはロッド部の90°異なる位置に端
子を備えたバードケージ型のRFコイルで受信する際の
RFコイル調整方法であって、各端子から受信信号を検
出し、検出された受信信号をそれぞれ増幅し、増幅され
た受信信号を加算し、加算された受信信号のSN比を測
定し、各端子からの受信信号を増幅する利得の二乗加算
値の平方根が一定になる条件で、加算された受信信号の
SN比が最大になるように各利得を調整することを特徴
とするRFコイル調整方法である。
【0010】また、前記の課題を解決する第3の手段
は、リング部若しくはロッド部の90°異なる位置に端
子を備えたバードケージ型のRFコイルに高周波電力を
供給するRFコイル調整装置であって、各端子から同相
の高周波電力を供給するための高周波電流発生手段と、
各端子から供給する高周波電力の電流値の二乗加算値の
平方根が一定になる条件で、高周波電力の供給により発
生する高周波磁場強度が最大になるように各端子に供給
する電流値を調整する高周波電流調整手段とを備えたこ
とを特徴とするRFコイル調整装置である。
【0011】また、前記の課題を解決する第4の手段
は、リング部若しくはロッド部の90°異なる位置に端
子を備えたバードケージ型のRFコイルで受信する際の
RFコイル調整装置であって、各端子から検出された受
信信号を所定の利得でそれぞれ増幅する増幅手段と、前
記増幅手段で増幅された受信信号を加算する加算手段
と、前記加算手段で加算された受信信号のSN比を測定
する信号処理手段と、各端子からの受信信号を増幅する
利得の二乗加算値の平方根が一定になる条件で、加算さ
れた受信信号のSN比が最大になるように前記増幅手段
のそれぞれの利得を調整する制御手段と、を備えたこと
を特徴とするRFコイル調整装置である。
【0012】
【作用】課題を解決する第1の手段であるRFコイル調
整方法において、リング部若しくはロッド部の90°異
なる位置に端子を備えたバードケージ型のRFコイルの
各端子から同相の高周波電力が供給され、各端子に供給
される電流値の二乗加算値の平方根が一定になる条件
で、高周波電力の供給により発生する高周波磁場強度が
最大になるように各端子に供給される電流値が調整され
る。
【0013】また、課題を解決する第2の手段であるR
Fコイル調整方法において、リング部若しくはロッド部
の90°異なる位置に端子を備えたバードケージ型のR
Fコイルの各端子から受信信号が検出され、検出された
受信信号は増幅されて加算される。加算された受信信号
からSN比が検出されており、各端子からの受信信号を
増幅する利得の二乗加算値の平方根が一定になる条件
で、SN比が最大になるように利得が調整される。
【0014】課題を解決する第3の手段であるRFコイ
ル調整装置において、リング部若しくはロッド部の90
°異なる位置に端子を備えたバードケージ型のRFコイ
ルの各端子から同相の高周波電流が供給され、各端子に
供給される電流値の二乗加算値の平方根が一定になる条
件で、高周波電力の供給により発生する高周波磁場強度
が最大になるように各端子に供給される電流値が調整さ
れる。
【0015】また、課題を解決する第4の手段であるR
Fコイル調整装置において、リング部若しくはロッド部
の90°異なる位置に端子を備えたバードケージ型のR
Fコイルの各端子から受信信号が検出され、検出された
受信信号は増幅されて加算される。加算された受信信号
からはSN比が検出されており、各端子からの受信信号
を増幅する利得の二乗加算値の平方根が一定になる条件
で、SN比が最大になるように利得が調整される。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は本発明の一実施例であるRFコイル
調整方法の手順を示すフローチャートである。また、図
2はRFコイル調整方法を実現するRFコイル調整装置
の構成の一例を示す構成図である。この図1および図2
ではバードケージ型のRFコイルを送信コイルとして用
いた場合の調整についての実施例を示している。
【0017】まず図2を用いてRFコイル調整装置の構
成を説明する。RFコイル1はMRI装置において高周
波磁場を発生するためのものであり、この実施例ではリ
ング(ring)部1A若しくはロッド(rod )部1Cの9
0°異なる位置に送受信のための端子1a,1bを備え
たバードケージ型のRFコイルを想定している。尚、こ
の図2ではリング部1Aに端子1a,1bを有する場合
を図示する。RF発生部2はRFコイル1に供給するR
Fパルスを発生する回路であり、このRF発生部2では
同相のRFパルスを2組出力している。このRF発生部
2で発生された同相のRFパルスはそれぞれ可変利得G
3 ,G4 のパワーアンプ3,4で必要な電力にまで増幅
されて、RFコイル1の端子1a,1bに供給される。
測定プローブ等で構成された磁場検出部7はRFコイル
1のRF磁場強度を検出し、この検出結果を受けて制御
部8がパワーアンプ3,4のそれぞれの可変利得G3 ,
G4 を決定する。
【0018】このように構成した本実施例装置の動作は
以下の通りである。尚、図3(a),(b)に示すよう
にRFコイル1がリング部1Aに端子を有するハイパス
型である場合には電圧給電による送受信を行い、図3
(c),(d)に示すようにRFコイル1がロッド部1
Cに端子を有するローパス型である場合には電流給電に
より送受信を行うものであるが、いずれの場合もRFコ
イルを流れる電流値が問題となるので、以下の説明では
RFコイル1を流れる電流の値についての説明を行う。
【0019】RF発生部2からはMRI装置の動作に必
要なRFパルスの信号が同相で2組生成されている。
尚、ここではRF発生部2が2組分の信号を出力する以
外にも、RF生成部2からは1信号出力であって各種分
配器等で2信号にすることもできる。この同相の2組の
信号はそれぞれパワーアンプ3,4で所定の利得G3 ,
G4 に従って必要な電力にまで増幅される。
【0020】初期状態ではパワーアンプ3,4の可変利
得G3 ,G4 は以下に説明する所定の状態になってお
り、所定の条件を満たすRFパルス(高周波電流)がR
Fコイル1のそれぞれの端子に供給される(図1ステッ
プ)。
【0021】ここで、磁場検出部7を用いてRFコイル
1に発生しているRF磁場強度を検出する(図1ステッ
プ)。このRF磁場強度の検出結果を受けた制御部8
は、パワーアンプ3,4の可変利得G3 ,G4 を変更す
る。ここでパワーアンプ3,4の可変利得G3 ,G4 の
変更は、各端子1a,1bに供給される高周波電流の振
幅の変更に相当する。すなわち、両端子1a,1bに供
給する高周波電流をそれぞれ便宜的にIx,Iyとする
と、二乗加算値の平方根√(Ix2 +Iy2 )が一定と
なる条件下で、各々の比率を変更するようにする。この
ようにすることで、合成された高周波電力が一定のまま
で、位相のみが変化する。
【0022】図4はRFコイル1をリング方向から見た
図であり、位相θが合成された高周波電流の位相を示し
ている。尚、高周波電流Ix,Iyは負の値(逆位相)
の状態もとるものとする。従って、高周波電流の位相θ
を、tan-1(Iy/Ix)に自由に設定することがで
きるようになる。このことは、従来のMRI装置におい
て単一の端子から高周波電流を供給して、RFコイル自
体を回転させていたことに相当する。従って、このよう
なRFコイルを機械的に回転させることなく、電気的に
行うことができる。このため、他のコイルとの磁気結合
が最も少なくなるように調整することが容易にできる。
すなわち、他のコイルとの磁気結合が最も少ない状態で
は、RFコイル1が発生するRF磁場強度が最大になる
ことを利用し、磁場検出部7での検出結果が最大になる
まで制御部8がパワーアンプ3,4の可変利得G3 ,G
4 を変更する動作を繰り返す(図1ステップ,,
)。
【0023】このように、電気的にコイルの向きを変え
ることができるので、既に固定されているRFコイルに
対しても他のコイルとの磁気結合が最小となるような調
整を行うことができる。
【0024】また、何等かの理由でRFコイルの駆動の
方向を調整したい場合にも容易に対応することができ
る。例えば、永久磁石を用いた垂直磁場方式で直交コイ
ルを実現する場合の対応も容易である。
【0025】そして、上記の実施例ではバードケージ型
のコイルを用いた場合について説明を行ったが、これ以
外に、直交駆動が可能なコイル(例えば、ループコイル
や8の字コイルの直交配置)であれば同様の駆動方向の
変更を行うことが可能である。また、測定プローブによ
って磁場強度を測定する以外に、エコー信号強度を測定
し、その信号強度の変化から磁場強度の相対変化を読み
取るようにすることも可能である。
【0026】以上詳細に説明したように、RFコイルに
供給する高周波電流の二乗加算値の平方根が一定となる
条件下で90°位相が異なる位置にある端子に供給する
電流の比率を、RF磁場強度が最大になるように調整す
ることで、RFコイルと他のコイルとの磁気結合が最小
となるように調整することができる。
【0027】次に、受信側の説明を行う。図5は本発明
の一実施例であるRFコイル調整方法の手順を示すフロ
ーチャートである。また、図6はRFコイル調整方法を
実現するRFコイル調整装置の構成の一例を示す構成図
である。この図5および図6では受信コイルとしてRF
コイルを用いた場合の調整についての実施例を示してい
る。
【0028】まず図6を用いてRFコイル調整装置の構
成を説明する。RFコイル1はMRI装置において高周
波磁場を検出するためのものであり、この実施例ではリ
ング部1A若しくはロッド部1Cの90°異なる位置に
端子1a,1bを備えたバードケージ型のRFコイルを
想定している。プリアンプ11,12が検出された微小
レベルのRF信号を所定のレベルにまで増幅し、それぞ
れ可変利得のアンプ13,14で更に増幅される。アン
プ13,14の出力信号はコンバイナ(conbiner)15
で加算された後、信号処理部16で必要な信号処理が実
行される。信号処理部16では受信信号のSN比が検出
され、このSN比を用いて制御部17がアンプ13,1
4の利得を決定する。
【0029】このように構成した本実施例装置の動作は
以下の通りである。RFコイル1のリング部1A若しく
はロッド部1Cの90°異なる位置に備えられた端子か
ら検出(図5ステップ)された微小レベルの受信信号
はそれぞれプリアンプ11,12で増幅される(図5ス
テップ)。そして可変利得のアンプ13,14でそれ
ぞれ増幅される。このアンプ13,14の利得は初期状
態では以下に説明する所定の条件を満たすように設定さ
れており、この条件下で増幅された信号がコンバイナ1
5で加算される(図5ステップ)。このコンバイナ1
5の加算出力信号が信号処理部16に供給されて、通常
の信号処理が実行される。ここで、信号処理部16は通
常の信号処理を実行する他に、受信信号のSN比を測定
し、この結果を制御部17に供給する(図5ステップ
)。
【0030】SN比の測定は、エコー信号の強度(マグ
ニチュード)が最大の時の値、またはエコー信号の強度
の時間方向への積分値をSとし、エコー信号が受信され
ていない時の信号パワーをNとしてSN比の計算を行
う。尚、簡略化するために、信号のピーク値をS、ノイ
ズの平均的パワー値をNとして計算することも可能であ
る。
【0031】そして、制御部17は信号処理部16から
のSN比に応じた信号を受けて、アンプ13,14の利
得を調整する(図5ステップ)。この場合の利得調整
の条件は、アンプ13の利得をGx,アンプ14の利得
をGyとした場合に、利得の二乗加算値の平方根√(G
2 +Gy2 )が一定であることである。従って、この
条件を満たす範囲で、各アンプの利得の比率を変更する
(図5ステップ)。
【0032】このようにすることで、合成された利得
(受信信号の振幅)が一定のままで、受信信号の位相が
変化するようになる。従って、送信の実施例で説明した
図2と同じように、受信信号の位相が回転することを意
味している。尚、この場合は、各アンプの増幅度をAと
した場合に、利得Gx,Gyが−A(反転増幅)〜+A
の状態をとるものとする。
【0033】従って、受信信号の位相原点θを、tan
-1(Iy/Ix)に自由に設定することができるように
なる。このことは、従来のMRI装置において単一の端
子から受信して、RFコイル自体を回転させていたこと
に相当する。従って、このようなRFコイルを機械的に
回転させることなく、電気的に行うことができる。この
ため、他のコイルとの磁気結合が最も少なくなるように
調整することが容易にできる。すなわち、他のコイルと
の磁気結合が最も少ない状態では、RFコイル1からの
受信信号のSN比が最大になることを利用し、信号処理
部16でのSN比が最大になるまで制御部17がアンプ
13,14の利得を変更する動作を繰り返す(図5ステ
ップ〜)。
【0034】このように、電気的にコイルの向きを変え
ることができるので、既に固定されているRFコイルに
対しても他のコイルとの磁気結合が最小となるような調
整を行うことができる。
【0035】従って、RFコイルからの受信信号を増幅
する受信アンプの利得の二乗加算値の平方根が一定とな
る条件下で、90°位相が異なる位置にある端子からの
受信信号を増幅する利得の比率を、SN比が最大になる
ように調整することで、RFコイルと他のコイルとの磁
気結合が最小となるように調整することができる。
【0036】SN比が低下する主な原因は他のコイルと
の磁気結合であり、送・受信兼用コイルのように他のコ
イルとの磁気結合が最も少ないコイルの角度が送信に用
いるパワーアンプの利得として得られている場合にはパ
ワーアンプの利得と同じ比率を持つようにアンプ13,
14の利得を決め手もSN比を最大にすることができ
る。
【0037】また、何等かの理由でRFコイルの駆動の
方向を調整したい場合にも容易に対応することができ
る。例えば、永久磁石を用いた垂直磁場方式で直交コイ
ルを実現する場合の対応も容易である。
【0038】そして、上記の実施例ではバードケージ型
のコイルを用いた場合について説明を行ったが、これ以
外に、直交駆動が可能なコイル(例えば、ループコイル
や8の字コイルの直交配置)であれば同様の駆動方向の
変更を行うことが可能である。
【0039】また、図7に示すように利得の調整及び信
号の合成をディジタル的に行うことも可能である。この
図7に示した例ではアンプ18,19の利得は固定され
ており、A/D変換器20,21でディジタル信号に変
換した後に利得の調整及び信号の合成をディジタル処理
部22で行うようにしている。このような構成によって
も、電気的にコイルの向きを変え、コイル間の磁気結合
が最小になるようにすることが可能である。
【0040】以上詳細に説明したように、第1に、リン
グ部1A若しくはロッド部1Cの90°異なる位置に端
子を備えたバードケージ型のRFコイルに高周波電力を
供給するRFコイル調整方法であって、各端子から同相
の高周波電力を供給し、各端子から供給する高周波電力
の電流値の二乗加算値の平方根が一定になる条件で、高
周波電力の供給により発生する高周波磁場強度が最大に
なるように各端子に供給する電流値を調整することを特
徴とするRFコイル調整方法によれば、リング部1A若
しくはロッド部1Cの90°異なる位置に端子を備えた
バードケージ型のRFコイルの各端子から同相の高周波
電力が供給され、各端子に供給される電流値の二乗加算
値の平方根が一定になる条件で、高周波電力の供給によ
り発生する高周波磁場強度が最大になるように各端子に
供給される電流値が調整されるので、固定されているR
Fコイルに対しても他のコイルとの磁気結合が最小とな
るように調整される。
【0041】また、第2に、リング部1A若しくはロッ
ド部1Cの90°異なる位置に端子を備えたバードケー
ジ型のRFコイルで受信する際のRFコイル調整方法で
あって、各端子から受信信号を検出し、検出された受信
信号をそれぞれ増幅し、増幅された受信信号を加算し、
加算された受信信号のSN比を測定し、各端子からの受
信信号を増幅する利得の二乗加算値の平方根が一定にな
る条件で、加算された受信信号のSN比が最大になるよ
うに各利得を調整することを特徴とするRFコイル調整
方法によれば、リング部1A若しくはロッド部1Cの9
0°異なる位置に端子を備えたバードケージ型のRFコ
イルの各端子から受信信号が検出され、検出された受信
信号は増幅されて加算される。加算された受信信号から
SN比が検出されており、各端子からの受信信号を増幅
する利得の二乗加算値の平方根が一定になる条件で、S
N比が最大になるように利得が調整されるので、固定さ
れているRFコイルに対しても他のコイルとの磁気結合
が最小となるように調整される。
【0042】また、第3に、リング部1A若しくはロッ
ド部1Cの90°異なる位置に端子を備えたバードケー
ジ型のRFコイルに高周波電力を供給するRFコイル調
整装置であって、各端子から同相の高周波電力を供給す
るための高周波電流発生手段と、各端子から供給する高
周波電力の電流値の二乗加算値の平方根が一定になる条
件で、高周波電力の供給により発生する高周波磁場強度
が最大になるように各端子に供給する電流値を調整する
高周波電流調整手段とを備えたことを特徴とするRFコ
イル調整装置によれば、リング部1A若しくはロッド部
1Cの90°異なる位置に端子を備えたバードケージ型
のRFコイルの各端子から同相の高周波電流が供給さ
れ、各端子に供給される電流値の二乗加算値の平方根が
一定になる条件で、高周波電力の供給により発生する高
周波磁場強度が最大になるように各端子に供給される電
流値が調整されるので、固定されているRFコイルに対
しても他のコイルとの磁気結合が最小となるように調整
される。
【0043】また、第4に、リング部1A若しくはロッ
ド部1Cの90°異なる位置に端子を備えたバードケー
ジ型のRFコイルで受信する際のRFコイル調整装置で
あって、各端子から検出された受信信号を所定の利得で
それぞれ増幅する増幅手段と、増幅手段で増幅された受
信信号を加算する加算手段と、加算手段で加算された受
信信号のSN比を測定する信号処理手段と、各端子から
の受信信号を増幅する利得の二乗加算値の平方根が一定
になる条件で、加算された受信信号のSN比が最大にな
るように増幅手段のそれぞれの利得を調整する制御手段
と、を備えたことを特徴とするRFコイル調整装置によ
れば、リング部1A若しくはロッド部1Cの90°異な
る位置に端子を備えたバードケージ型のRFコイルの各
端子から受信信号が検出され、検出された受信信号は増
幅されて加算される。加算された受信信号からはSN比
が検出されており、各端子からの受信信号を増幅する利
得の二乗加算値の平方根が一定になる条件で、SN比が
最大になるように利得が調整されるので、固定されてい
るRFコイルに対しても他のコイルとの磁気結合が最小
となるように調整される。
【0044】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明では、
RFコイルに供給する高周波電流の二乗加算値の平方根
が一定となる条件下で90°位相が異なる位置にある端
子に供給する電流の比率を、RF磁場強度が最大になる
ように調整し、また、90°位相が異なる位置にある端
子からの受信信号を増幅する利得の比率を、RFコイル
からの受信信号を増幅する受信アンプの利得の二乗加算
値の平方根が一定となる条件下で、SN比が最大になる
ように調整することで、RFコイルと他のコイルとの磁
気結合が最小となるように調整可能なRFコイル調整方
法およびRFコイル調整装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のRFコイル調整方法の一例
を示すフローチャートである。
【図2】本発明の一実施例のRFコイル調整装置の構成
例を示す構成図である。
【図3】RFコイルの送受信の様子を示す説明図であ
る.
【図4】本発明の一実施例のRFコイル調整によるRF
コイルでの電流位相の状態を説明する説明図である。
【図5】本発明の一実施例のRFコイル調整方法の一例
を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施例のRFコイル調整装置の構成
例を示す構成図である。
【図7】本発明の一実施例のRFコイル調整装置の構成
例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 RFコイル 2 RF発生部 3,4 パワーアンプ 7 磁場検出部 8 制御部 11,12 プリアンプ 13,14 アンプ 15 コンバイナ 16 信号処理装部 17 制御部 18,19 アンプ 20,21 A/D変換器 22 ディジタル処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01R 33/20 G01N 24/04 530 F 9307−2G G01R 33/22

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リング部若しくはロッド部の90°異な
    る位置に端子を備えたバードケージ型のRFコイルに高
    周波電力を供給するRFコイル調整方法であって、 各端子から同相の高周波電力を供給し、 前記各端子から供給する高周波電力の電流値の二乗加算
    値の平方根が一定になる条件で、高周波電力の供給によ
    り発生する高周波磁場強度が最大になるように各端子に
    供給する電流値を調整することを特徴とするRFコイル
    調整方法。
  2. 【請求項2】 リング部若しくはロッド部の90°異な
    る位置に端子を備えたバードケージ型のRFコイルで受
    信する際のRFコイル調整方法であって、 各端子から受信信号を検出し、 検出された受信信号をそれぞれ増幅し、 増幅された受信信号を加算し、 加算された受信信号のSN比を測定し、 各端子からの受信信号を増幅する利得の二乗加算値の平
    方根が一定になる条件で、加算された受信信号のSN比
    が最大になるように各利得を調整することを特徴とする
    RFコイル調整方法。
  3. 【請求項3】 リング部若しくはロッド部の90°異な
    る位置に端子を備えたバードケージ型のRFコイルに高
    周波電力を供給するRFコイル調整装置であって、 各端子から同相の高周波電力を供給するための高周波電
    流発生手段と、 各端子から供給する高周波電力の電流値の二乗加算値の
    平方根が一定になる条件で、高周波電力の供給により発
    生する高周波磁場強度が最大になるように各端子に供給
    する電流値を調整する高周波電流調整手段とを備えたこ
    とを特徴とするRFコイル調整装置。
  4. 【請求項4】 リング部若しくはロッド部の90°異な
    る位置に端子を備えたバードケージ型のRFコイルで受
    信する際のRFコイル調整装置であって、 各端子から検出された受信信号を所定の利得でそれぞれ
    増幅する増幅手段と、 前記増幅手段で増幅された受信信号を加算する加算手段
    と、 前記加算手段で加算された受信信号のSN比を測定する
    信号処理手段と、 各端子からの受信信号を増幅する利得の二乗加算値の平
    方根が一定になる条件で、加算された受信信号のSN比
    が最大になるように前記増幅手段のそれぞれの利得を調
    整する制御手段とを備えたことを特徴とするRFコイル
    調整装置。
JP6121324A 1994-06-02 1994-06-02 Rfコイル調整方法及びrfコイル調整装置 Pending JPH07327948A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10184995B2 (en) 2016-03-09 2019-01-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Magnetic resonance imaging apparatus

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