JPH0732764B2 - Ｍｒｉ用制御信号発生装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は、医用診断画像撮影及び信号波形発生の分野で
利用される。

本発明は、MRI用制御信号発生装置に関する。

MRIとは、NMR（核磁気共鳴）の技術を利用して生体の特
定原子核のスピン密度を撮像する磁気共鳴イメージング
ないしその装置である。

本発明は、詳しくはMRI（磁気共鳴イメージング）装置
における各種波形発生やADサンプリングを開始させる制
御信号発生装置に関する。

（ロ）従来技術 従来よりMRI装置において、撮像開始と同時に各種スタ
ート信号発生に関与するカウンタ回路を駆動し、順次信
号を発生させている。

（ハ）発明が解決しようとする問題点 このような従来例では、予め決められたパルスシーケン
スに対応してカウンタ回路を組み立てる必要があり、複
雑なパルスシーケンスになると組み立てが困難になり、
柔軟性にも乏しい。

本発明は、上記の問題点にかんがみて、各種スタート信
号発生回路のどれを指定し、どのようなタイミングをか
けるかなどのシーケンス例を容易に組立て又は変更可能
なMRI用制御信号発生装置を提供することである。

（ニ）問題点を解決するための手段 前記した目的は、MRI装置において撮影条件に応じて発
生させる最適な傾斜磁場波形、励起用RF変調波形など各
種波形発生を開始させる制御信号の又は収集データのA/
D変換サンプリングを開始させる制御信号の発生装置
が、メモリと、そのメモリから信号データを読みとって
１つまたは複数の特定された波形発生器へスタート信号
を出力するようにした信号変換回路と、同じメモリから
同時にカウント値を読みとって信号変換回路による前記
スタート信号の出力タイミングをとるカウンタと、前三
者のそれぞれに接続された制御回路とを具備することに
より、達成される。

（ホ）作 用 各種スタート信号発生回路をカウンタ回路ではなく、各
信号に対応したデータと次の信号発生までの時間に相当
するカウント値とを順次メモリに格納しておき、両デー
タが同時に読み出される。他方、このようなメモリの内
容を書き換えられるようにすることにより複雑なシーケ
ンスに柔軟に対応できるようにする。

（ヘ）実施例 本発明の好適な実施例は、図面に基づいて説明される。

比較のため、第４図は従来の制御信号発生器を略示して
おり、第５図は各種信号の発生タイミング例示図であ
る。

第５図のようなタイムチャートに従つて信号を発生させ
たい場合、第４図のようにカウンタ１〜３の各カウンタ
を接続して、各カウンタに与える初期値を変えることで
実現されるが、MRIでの撮像モードに従つてシーケンス
が変更される場合には、このままの形では実現できない
場合が生じ、カウンタの構成そのものを変えねばなら
ず、柔軟性に乏しいものとなる。

第１図は本発明の１実施例を示した要部ブロツク図であ
る。

メモリ４に順次発生させたい信号データと次の信号を発
生するまでの時間（カウント値）とを交互に配置してお
く。その構成例が第２図に示されている。

制御回路５によりその内部基準クロツクに従つて、信号
データとカウント値の組は読み出され、信号変換回路６
とカウンタ７にそれぞれ格納される。信号変換器６はメ
モリ４から信号データを読みとって１つまたは複数の特
定された外部の波形発生器へスタート信号を出力する
が、その出力タイミングはカウンタ７によりとられ、同
じメモリ４から同時にカウント値を読みとって行なわれ
る。

信号変換回路６では、信号の種類に応じた形状（パルス
とかレベルとか）に変換され、外部の図示しない信号発
生器（波形発生器）に出力される。この信号データは外
部に与える制御信号と１対１にビツト対応していてもよ
く、また符号化されていてもよい。

また、図にも描かれているが、制御信号が外部のみなら
ず内部の制御回路５にも与えられ、特殊な動作を誘起す
ることも可能である。

カウンタ７では基準クロツクに従つてカウント動作が行
なわれ、与えられたカウント値に達すると制御回路５に
指示を与える。

制御回路５はその指示に従つてメモリ４から次の信号デ
ータとカウント値の組を読み出しそれぞれ信号変換回路
６とカウンタ回路７に与える。

このような動作を繰り返すことでシーケンスを実行して
いくが、信号データとカウント値をメモリ４に設定又は
書き換えるだけで複雑なシーケンスに柔軟に対応するこ
とができる。

１回のシーケンスの終了は、予め何組について信号デー
タとカウント値の組を読み出せば終了するかという設定
値を制御回路５に与えておくか、或いは信号データの中
に１回分シーケンスの終了を示す制御コードを含ませる
ことにより実現する。

いずれにしても、１回のシーケンスが終了すると、制御
回路５はそのことを認識し、新たなシーケンスの開始と
か、動作の完了処理等の行動に移る。

制御回路５は、必要に応じ信号変換回路６、カウンタ７
がメモリ４より読み出すタイミングと調停をとりなが
ら、メモリ４の内容を変更することで以降のシーケンス
動作を以前と異なつたものにすることもできる。

メモリ４には、１種類のシーケンスのみならず、複数の
シーケンス（第３図のブロツク１、２、・・・ｎ）デー
タを格納できる。その開始アドレスを制御回路５に管理
させることで、順次異なつたシーケンスを動作させるこ
とも可能である。

（ト）効 果 本発明によれば、データを信号データ、カウント値に使
つた場合には各種のスタート信号として、またそれらス
タート信号間のタイミング信号として利用できるが、そ
れのみに限らず他の制御信号としても利用できMRIの複
雑なパルスシーケンスに対応する制御系を柔軟に構成す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施例を示した要部ブロツク図、第
２図は本発明によるメモリ構成例示図、第３図は他のメ
モリ構成例示図、第４図は従来例の概略図、第５図は各
種信号発生タイミング例示図である。 １〜３はカウンタ、４はメモリ、５は制御回路、６は信
号変換回路、７はカウンタである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】MRI装置において撮影条件に応じて発生さ
   せる最適な傾斜磁場波形、励起用RF変調波形など各種波
   形発生を開始させる制御信号の又は収集データのA/D変
   換サンプリングを開始させる制御信号の発生装置が、メ
   モリ、そのメモリから信号データを読みとって１つまた
   は複数の特定された波形発生器へスタート信号を出力す
   るようにした信号変換回路と、同じメモリから同時にカ
   ウント値を読みとって信号変換回路による前記スタート
   信号の出力タイミングをとるカウンタと、前三者のそれ
   ぞれに接続された制御回路とを具備していることを特徴
   とする、MRI用制御信号発生装置。