JPH07327638A - プロポリスを含む水産物、及び畜肉類加工食品 - Google Patents

プロポリスを含む水産物、及び畜肉類加工食品

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JPH07327638A
JPH07327638A JP6157800A JP15780094A JPH07327638A JP H07327638 A JPH07327638 A JP H07327638A JP 6157800 A JP6157800 A JP 6157800A JP 15780094 A JP15780094 A JP 15780094A JP H07327638 A JPH07327638 A JP H07327638A
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propolis
meat
marine
product
hinokitiol
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Minoru Uno
實 宇野
Kunihiro Okanoue
邦博 岡之上
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、水産畜肉類加工食品製造の根幹で
ある、塩漬法に関するものであり、肉、または飼料が汚
染しつつある細菌に対する阻止のため、(含む保存料効
果)及び健康食品的効果を付与すべくプロポリスを含む
水産物、及び畜肉類加工食品の提供を目的としたもので
ある。 【構成】 プロポリス単独、またはプロポリスとヒノキ
チオールとを含有した水産物、及び畜肉類の加工食品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種抗菌性や、酸化防
止作用効果をプロポリス、及び、ヒノキチオールの単
体、または、両者の相乗効果活用で、一般的にいう保存
料とし、及び、健康増進物質を含有するプロポリス入り
水産物、及び畜肉加工食品。(ヒノキチオールは融点が
53゜cであり、昇華するのでプロポリス入り、とだけ
にした)
【0002】
【従来の技術】冷凍技術の進歩や、保存料が開発される
までは、従来は貯蔵法の1種として腐敗防止目的で高濃
度の塩漬。従ってハム・ソーセージに限らず肉製品の大
部分は、下記加工工程図のように乾塩法では、塩漬→塩
抜き→味付け→整形→乾燥燻煙、及び湿塩法=ピックル
法では、解凍後の原料肉にピックル液を注入タンブリン
グ、或いは/散布添加、浸漬、調味したのち整形、そし
て乾燥燻煙までの工程が熟成に関与する工程と呼び、一
般的には点鎖線内の加工工程を総称して熟成工程と呼ぶ
が、地域や、企業においては異なる表現呼称をするとこ
ろもある。要は、原料肉、及び各種副材料とを混合添加
するハム・ベーコンの製造工程は、一般に下記の通りで
ある。 ベーコン・ハムソーセージ等水産物、及び畜肉類加工食
品は、一般に水産物、及び畜肉類を主原料としており、
高タンパク質からなる故に、各種細菌や、バクテリアの
発育に好条件である。さりとて、数ある化学保存料中そ
の使用が認められているものは、ソルビン酸・同カリウ
ム(ソルビン酸として2g以下/1kg)等に限られて
いる。天然物としてはエタノール・香辛料・燻液・ハー
ブ抽出物はあるが、色、味、臭い等において悪影響を及
ぼし、仮りに香辛料にて保存性を確保するには、かなり
の使用料となり味覚上大衆製品となり得ず、また従来技
術にもとずく燻煙による燻煙方式では、コストもさる事
ながら工場周辺の環境汚染を起こして得策ではない。し
からば、燻液添加方式では、燻液は強酸性であり、原料
肉に添加すれば、該原料肉細胞繊維は破壊する難点があ
る。保存上の重要課題に酸化防止がある。即ち酸化防止
効果を付与しない食品は、特に油脂分が酸化し、製品の
劣化を生じるとともに色彩面で褐変退色する難点があ
る。従って現在までは化学合成による酸化防止剤グアヤ
ク酸(1g以下/kg)、クエン酸イソブロビル(クエ
ン酸もモノイソブロビル0.1g以下/kg)、または
ノルジヒドログアヤレチャック酸(0.1以下/k
g)、或いはジブチルヒドロキシトルエン(0.2g以
下/kg)、没食子酸プロピル(0.1以下/kg)の
何れかの使用が許可されているに過ぎない。更に発色剤
として、亜硝酸ナトリウム・硝酸カリウム・同ナトリウ
ム(亜硝酸根としての最大残存量0.07g/kg)が
認められている。以上3点の添加物は、法規的に食品内
容表示義務上明記しなければならず、消費者からみれば
字数の多い意味不明語の羅列は、何となく薬品ずけの不
安感を与えている事は否めない。少しでも精神的不安感
の解消に努力する事は当然であるが、それ以上に物理
的、化学的な品質そのものが、安全食品である事を当該
業者は願っている。しかし、現実には化学の進歩に依存
し、最近になってようやく天然=自然の産物に着目しつ
つある現状である。尚、水産畜肉類加工食品の主原料で
ある畜肉は、死肉であり、解糖作用で乳酸が蓄積され、
亜硝酸塩多量の使用では中毒症状を引き起こす可能性が
ある。
【0003】肉製品の大部分は、塩漬、及びその後の乾
燥、燻煙までの熟成行程で特有の風味を創造している。
そもそも原料肉は、高タンパクで、高栄養価、且つ残留
血液等により細菌汚染、増殖され易い肉塊の腐敗防止
が、主たる目的で塩漬を行っていた。塩漬け時に添加さ
れる硝石も還元作用にて生じる酸化窒素が肉中の2級ア
ミンと結合し、発ガン物質であるニトロアミンを形成す
る事が判明してからは、わが国の食品衛生法条では、亜
硝酸根として70ppm以下と定め、業界は自己規制値
として25ppm以下に抑える努力をしている。残留血
液絞り操作は、現在ではピックル法の開発で省略され、
水に溶かした食塩、発色剤、調味料、香辛料等の混合溶
液中に肉塊を浸漬して熟成する湿塩法(ピックル法)を
ハムやベーコンの製造に用いている。ピックル法は、一
般に水100に対し、食塩18.0−22.0%、硝石
1.2−1.5%、亜硝酸ナトリウム0.1−1.5
%、調味料3.0−5.0%、香辛料0.2−0.5%
を溶解し、一度加熱殺菌し冷却した塩漬液(ピックル
液)を調整する。近年は熟成期間短縮のため、原料肉に
該ピックル液をインゼクターで注射し、物理的に筋繊維
の構造をゆるめ浸透を早め、保水性を高め、均質な拡散
をはかりつつ熟成させている。塩漬は、熟成や発色など
製品に大きな影響を及ぼす主要工程の一つで、ピックル
液の効用は塩漬の外に発色助剤としてアスコロビン酸ナ
トリウムや結着剤としてピロリン酸塩が加えられている
事が多い。それだけに衛生管理上、雑菌の繁殖による変
色、変敗に注意し、低温過ぎると硝酸還元菌のレベルが
低すぎて発色が悪いし、高温過ぎると細菌が増殖して原
料肉の腐敗、変色の原因となる。従って細菌の異常発
生、異常繁殖を防ぐため、PH5.5−6.5に調整保
持するようクエン酸、重曹、グリコノデルタラクトン等
にて調整する。即ち原料肉の熟成工程は、食塩・硝石・
亜硝酸ナトリウム・調味料・香辛料・リン酸塩等々の相
乗効果によって達成されているが、あるものは還元作用
によって肉中のアミンと結合し、発ガン物質を形成した
り、ある時は、保存中の温度管理ミスにより腐敗菌や雑
菌の増殖等で変質、場合によっては事故につながる重大
事に波及しかねない。
【0004】これに対しソーセージのように細切り肉を
使用する場合の塩漬法は、加工工程中のサイレントカッ
ターによる原料肉細切り時に塩漬液(ピックル液)を散
布添加してエマルジョン化するエマルジョン法が用いら
れる。種類によっては下記基本加工工程図にもとずいて
製造する事もある。(‐−‐−‐−‐−‐−枠内は熟成
に関する工程)
【0005】以上は、加熱食品製造熟成工程に関するも
のであるが、生ハム等の非加熱食品に付いてのべると、
当然の事として生菌数5X10以下・PH6.0以下
の新鮮肉が要求され、塩漬方法に対してもピックル液を
注射する注射器の完全消毒は勿論、ピックル液組成も食
塩・発色剤・調味料・ブドー糖・香辛料・抗酸化剤(ア
スコロビン酸ナトリウム)、及び酸化防止剤(エリソル
ビン酸ナトリウム)の使用を規定し抗菌対策に厳しいの
は、高タンパク質、高栄養分の塊である原料肉に群がる
各種細菌による汚染を防止しなければならないからであ
る。
【0006】従来、食品衛生管理法規的には、一般生菌
300以下/g,及び大腸菌群陰性であれば、一応細菌
に汚染されていないものとして認められている。しかし
各種細菌中ブドー球菌、及び数種の細菌は死んでも毒素
を残すもの、或いは細菌を増殖しつつ毒素を吐き出し更
に毒素を増量するものもある。また近年青酸カリの数十
倍とも百倍とも言われる毒素を有するカンピロバクター
菌や、それ程でもないようであるセレウス菌、ウエルッ
シュ菌等の新種が、輸入畜肉や、輸入飼肥料を媒体とし
て国内に潜入しつつあって憂慮されている。この事は日
本国内に限らず国際問題として急務中の急務として提起
されている。そして現時点における対策は、耐熱菌であ
ルボツヌルス菌とは異なり、完全な加熱殺菌の実行でよ
いと言われている。その結果の各種品質に及ぼす影響に
付いては掌握されていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように消費者か
らも製造者からも、安全で納得できる素材の発見、及び
該素材を用いた製造技術の開発が求められている。即ち
生産性においても品質的にも改善され、更にヘルシー性
を付加したプロポリス入り水産物、及び畜肉類加工食品
の提供である。
【0008】前述の安全で納得できる素材の一つは、蜜
蜂により採集されたプロポリスである。ポプラやユーカ
リ等の顕花植物の樹液と、蜜蜂の唾液酵素等で醸成され
たフラボノイドや、フェノールに代表される2次代謝産
物。即ち蜜蜂の分泌物中に含有する抗菌性物質、健康増
進物質等々の有効成分は、欧米では古くから経験的に知
られ民間医療薬として貴重な存在であった。該プロポリ
スに含有する有効成分は、公知の薬効を含む顕著な有効
作用・有効効果は数多くあるが、ここでは本項に直接関
連する事項に就いてのみ述べる。 1: プロポリスの有効成分中含有する、安息香酸・ガ
ランギン・ピノセンブリン等により、葡萄状球菌・連鎖
球菌・サルモネラ菌・枯草菌・腐胆病菌・変形菌・大腸
菌・腸チブス菌等の増殖を抑制、または殺菌する。 2: プロポリスに含有する有効成分中のフラボノイド
等が酸化防止効果を果たし腐敗を防ぎ、各種ウイルスの
成長・増殖を阻止、または死滅させる。 3: プロポリスに含有する有効成分中のフラボノイド
類は次にような効果があると発表されている。 a)ムコ多糖類分解酵素を抑制、コラーゲンの合成を促
すので血管壁を強くする。 b)結合組織を強くしてウイルス感染を防ぐ。 c)ヒスタミンの遊離を防ぎアレルギー症状を抑える。 d)副交換神経に作用して自立神経のバランスを整え
る。 e)酸化を防止して、成人病や老化のスピードを抑え
る。 本発明はプロポリスの有効成分中の前記抗菌、及び酸化
防止作用等の活用で、従来の保存料、及び酸化防止剤の
代替効果を図るを第1議目的とし、次ぎに健康増進物質
の添加、即ち健康補助食品効果の付与をめざしたもので
ある。
【0009】ヒノキチオールの組成や適応効果は公知さ
れているが、本発明関連事項に就いてのべると、(融点
53゜c、昇華する) 1: ヒノキチオールNa塩は、マグロや牡蠣中の細菌
の増殖を阻止し、他の防腐剤より揮発性塩基窒素の増加
を抑制する。かなりの腐敗が進んだ場合でも、トリメチ
ルアミンの生成を遅らせる。これはオキサイドをトリメ
チルアミンにする還元酵素産生細菌の発育を抑制するか
らである。 2: ヒノキチオール、または同ナトリウム塩0.01
−0.02%濃度の溶解液中に数時間浸漬すると、鯵・
鯖・すけそーだら・にぎす・はたはた・さんま・するめ
いか等の鮮魚、塩蔵魚に対する鮮度保持効果が、無処理
の2−3ばい確保されたと実証されている。 3: 魚体、特に銀白色の体表色素を鮮明にする。細菌
が関与する鮮度保持に有効で、魚介類の強力な腐敗細菌
である緑膿菌 pseudomonas aerugi
nosa に対しては、ニトルフリルアクリル酸アミ
ド、オーレオマイシンより殺菌力が強い。 4: 金属イオンに反応し錯体を形成し、鉄では赤、銅
では緑、マンガンでは淡褐色、アルミニュウムでは白色
となる。ヒノキチオール:鉄イオンの濃度差が1:1よ
り鉄が多いと緑、少ないと赤。熱・酸・アルカリには安
定である。 5: ヒノキチオール、または、同ナトリウム0.01
%の殺菌力は、0.05%のソルビン酸、0.02%の
パラオキン安息香酸ブチル、0.1%の亜硝酸塩より殺
菌力が強い。 6: 更にカビによる円形脱毛症、白癬菌に対する治療
臨床報告があると共に、植物の腐敗とカビ対策に有効で
あると発表されている。 本発明は、前述の通りヒノキチオールの各種有効成分中
の抗菌、及び酸化防止作用の活用で、亜硝酸塩その他発
色剤、及び酸化防止剤等の添加を最小限に減量できると
共に、ピックル液の保存管理において雑菌の増殖を阻止
し、衛生的、且つ清浄で安全に管理でき、PH調整等の
雑用から解放され、安定した製品の製造を目的としたも
のである。
【0010】更の前述したように殺菌はしても毒素が残
る。或いは、吐き出された毒素の解毒対策が確立されて
いない以上は、元凶である細菌を早期殺菌する以外にな
いと思われる。従ってヒノキチオール、及びプロポリス
両者の含有する抗菌性を最大限活用し、ピックル液に添
加して抗菌作用を有するピックル液とし、タンブラーや
サイレントカッター内で熟成しつつ原料肉にも抗菌影響
を及ぼし、安全な製品の供給を目的としたものである。
そして更に、ヒノキチオールの一般細菌に対する抗菌試
験結果は次の通りである。黄色ブドー状球菌・連鎖球菌
・大腸菌・緑膿菌・霊菌・プロテウス菌・肺炎肝菌・枯
草菌・ウエルッシュ菌・乳酸類菌・イチゴ未同定菌・フ
リージア未同定菌等50−200μg/ml(最小発育
阻止濃度)と発表されている。以上本発明は、プロポリ
ス、及びヒノキチオールの有効成分を原料肉の熟成に活
用し、安全第一に、且つ健康食品効果を付与したハム・
ソーセージを包括する水産物、及び畜肉類加工食品の提
供を目的としたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、水産物や、畜肉等を主原料とする加工食品で
あってプロポリス、またはプロポリスとヒノキチオール
の有効成分を含有している構成とした。本発明でいうプ
ロポリスは、蜜蜂が花々や樹木の皮等から花粉や密やヤ
ニ等を集め、噛み続け唾液中の酵素と混ぜ合わせ体内で
醸成し、薬効ある植物性フラボン類、即ち医学的効果の
源泉である濃縮フラボノイド、その他ビタミンやミネラ
ル類に変性した分泌がプロポリスで、蜜蜂の城である蜂
の巣の構築材料である。その結果が小さくて弱い蜜蜂
が、紀元前の太古より現代まで種族保存できたのであ
る。即ちプロポリスの有効成分が天然の抗生物質と言わ
れる由縁は、汚れている大気中を飛び回り、伝染病その
他の雑菌やバクテリア等に汚染された蜜蜂が巣の入口を
通過する事によって、または巣全体がプロポリスで構築
されており、常に殺菌浄化されているからである。これ
がプロポリスの正体であり、ヨーロッパでは古くから知
られており民間医療薬として活用されている。本発明
は、上記天然プロポリスの抗菌性、酸化防止性に着目し
て一連の研究を重ねベーコン・ハム・ソーセージ等水産
物、及び畜肉類加工食品に添加して製品の風味を損なう
事なく、従来製法による製品より常温2日以上の保存効
果の延長を達成したハムの完成を見て本発明を達成し
た。本発明のプロポリス入りベーコン、ハム、ソーセー
ジ等水産物、及び畜肉類加工食品は、その主要原料が、
飛び魚・鰹・はも・すけそーだら・各種さめ類等の魚肉
等々の水産物であり、牛・馬・豚等の家畜類肉、及び鶏
・あひる等の家禽類肉等々、及び調味料その他最少量の
添加物と、プロポリス、ヒノキチオールを用いて構成さ
れている。上記プロポリスは天然の抗生物質といわれ、
保存料として、或いは、医学的薬効を、または健康増進
効果を発揮している有効成分は、植物性フラボノイド類
である。これらは主としてフラボン類からなっている。
天然プロポリスの組成は下記の通りである。プロポリス
の45−55%を占める樹脂分以外は、樹木のエッセン
スであるといえる。(ポプラ・松・樫・ぶな・とち・柳
・ユーカリ等の樹液)そして5−10万尾の蜜蜂の巣で
ある1つの養蜂箱から、蜂蜜は一年間に約100kg採
集できるが、プロポリスは同じ一年間で僅か50g程度
の微量しか採集できない。その組成とは・・ 1・・樹脂(膠状の物質) 45−55 % 2・・蜂ろう 25−35 〃 3・・精油(エーテル油) 8−10 〃 4・・花粉(エステル類) 5 〃 5・・ミネラル物質 5 〃 これらを更に細かく分析すると、 A・ アルコール類(シンナミルアルコール、ジメトキ
スベンジルアルコール) B・ 有機酸類(シンナミック酸、カフェー酸、フェル
ラ酸、ミステリン酸、安息香酸、ソルビン酸) C・ アルデヒド類(バニリン、イソバニリン) D・ フラボン類(クリシン、テクトクリシン、アカセ
チン、ケルセチン、ケンフェリド、ラムノシトリン、ガ
ランギン、イサルピニン、ペクトリネルゲニン、ケルセ
ンジメツルエーテル) E・フラバノン類(ピノストロビン、ピノセンブリン、
サクラチネン、イソサクラチネン、ピノバンクシン、ア
セチルピノバンクシン) F・ スチルベン類(プテロスチルベン) G・ フェノール類(オイゲノール) H・ ミネラル類(鉄、銅、亜鉛、マンガン、アルミニ
ュム、マグネシュム、コバルト、カルシュウム) 通常のフラボノイドは、配糖体として存在するのに対
し、上記プロポリス中のフラボノイド類の特徴は、糖を
含まないアグリコンの状態になっていて、濃度において
勝っている事が判明している。上記プロポリス製品の具
体例として、粗製プロポリスをアルコール、または超臨
界2酸化炭素等により抽出した精製プロポリス、及び該
精製プロポリスをO/W型に乳化し水分散性をもたせた
ものと、粗製プロポリスパウダーとがある。何れも天然
プロポリスを精製、微粉末化したり、更にエマルジョン
化したものであって、前述せる組成の有効成分を含有し
ており総称して、本発明ではプロポリスと呼び、本発明
にかかる水産物、及び畜肉類加工食品中に0.01−1
0.0%含有する配合が好結果をもたらした。
【0012】次に台湾檜や青森ヒバから採取精製したヒ
ノキチオールは、8,000倍の希釈液でもボツヌルス
菌を死滅させる抗菌力を有すと共に、融点が53°c
で、昇華する事も判明し、天然物の長所を活かし、プロ
ポリスとの相乗効果で保存性を高めるべく、ヒノキチオ
ールを0.001−0.5%、プロポリスを0.01−
10.0%とを調味料として厚生省が認可している宇野
醤油製”ドリームテーストホワイト40”(精製ラード
40%、天然乳化剤24%、食塩6%、水分30%)を
89.90−99.989%に配合撹拌調整した”ドリ
ームテースト21世紀”10.0−50.0重量部を、
タンブラー内の主原料である水産物、及び畜肉類10
0.0重量部に散布添加し、マッサージングと共に熟成
させる。原料肉類の産地や種類の違いに応じ、保水剤や
結着剤、或いは若干の亜硝酸塩、その他の添加物等を添
加調整する必要はある。
【0013】加工水産物、及び畜肉類食品であり、原料
である水産物は、さんま・飛び魚・かつお・はも・すけ
そーだら・各種鮫類等々各種魚肉、及び畜肉類は牛・馬
・豚・マトン・羊等々の家畜肉、或いは/また鶏・あひ
る等の家禽類肉、その他の畜肉、及び各種調味料を含む
添加物等からなるピックル液を散布添加(タンブラー、
またはマッサージャー内)熟成したものである。主原料
は勿論、その他の調味料を含む添加物も製品の類別に応
じて、それぞれ選択配合されるのは当然で、例えば、プ
レスハムでは、プロック肉100.0重量部にドリーム
テースト21世紀5.0−25.0重量部をインジェク
ターで注射し、タンブラーでマサージングしつつ塩漬熟
成工程中、あらかじめつなぎ肉と澱粉・タンパク質等計
20.0重量部に前記ドリームテースト21世紀5.0
−15.0重量部を散布添加し練り合わせ熟成したもの
を、該タンブラー内に投入合体タンブリングし、一体化
熟成させた後、整形加熱(スモークの代替加工として、
50゜cに昇温したドリームテースト21世紀を2分の
1濃度に希釈した液にて湯煎)、冷却乾燥して終了。ソ
ーセージでは、原料肉と、ドリームテースト21世紀と
をチョッパー加工でエマルジョン化した生地肉と、あら
かじめ端肉と澱粉・タンパク質等にドリームテースト2
1世紀とを添加練り合わせたつなぎ肉とをミートミキサ
ーにて更に練り混合熟成させた後、充填ケーシング、ス
モーク、または湯煎、乾燥、ケーシング両端切断、真空
包装で工程を完了する。これらに原料と、プロポリス
や、ヒノキチオールの配合添加に対しては相互に何の悪
影響も及ぼす事はない。上記のようなプロポリス入り水
産物、及び蓄肉類加工食品を製造するに当たってプロポ
リスは各種材料の配合段階で添加しても良いし、タンブ
ラー内での熟成工程中でも良い。或いは従来法の燻煙に
よるスモークの代替加工としてプロポリス溶液中の浸
漬、引き上げて乾燥でも良い。またプロポリスは少々加
熱しても安定である事を付記する。
【0014】
【実施例】本発明でいう水産物、及び畜肉類加工食品と
は、水産物練り製品、及び家畜、家禽類等の肉を含む畜
肉練り製品全般にわたる。その原料分類からいえば、水
産物単独(同一魚類肉だけの物、異種類魚肉の混合のも
のある)もあれば、水産物と澱粉・タンパク質の混合し
た物、或いは水産物と畜肉、或いは/また水産物と畜肉
と澱粉・タンパク質の混合原料、または畜肉単独(牛、
馬、豚等の単独家畜肉、または鶏を含む単独家禽類肉等
々、または牛と豚等の家畜肉同士の組み合わせ、或いは
鶏とあひる等家禽類肉同士の組み合わせ、または家畜類
肉と家禽類肉との組み合わせ)或いは/また畜肉類と澱
粉・タンパク質の混合による加工食品、及びステーキ
や、焼き肉用等々に調味料を付加した加工肉等も含まれ
る。
【0015】本発明を表1の手法に基づく実施例、及び
比較例と併せて説明する。実施例1−6は、表1に示す
ような配合と方法によりプロポリス入りプレスハムを製
造した。比較例7−8は、一般市販品を仕入れたもの
で、製造年月日シールによれば要冷蔵で3日経過してい
た。 科目1−8: 各欄の数字は重量部数である。 4: D,T21世紀は、ドリームテースト21世紀の
事で、宇野醤油製のドリームテーストホワイト40を9
6.46部に、プロポリス3.5部、ヒノキチオール
0.03部、燻液0.01部を添加配合したピックル
液。 9: プロポリス抽出成分の3%溶液に浸漬、5miと
あるは5分、1miは1分である。 科目 10: ドリームテースト21世紀と浄水比を、
50:50で希釈した仕上げ液(液温50°c)に浸漬
した時間。 11: 60゜c X 30分。 12: 燻液(E)は、別途ノーハウにより開発したO
/W型エマルジョンでスプレー塗布後乾燥。 官能検査 : 専門パネラー10名による評価で、○は
良い。△はまあまあ。
【0016】本発明を別表2によりソーセージの製造を
行い、実施例、及び比較例に就いて詳細説明する。この
実施例は特にヒノキチオールを0.03%添加し、亜硝
酸塩の使用量に変化を与え、肉中のアミンと結合し、発
カン性物質を還元形成する憂いを解消して安全な製品の
提供と、金属イオンに反応しての錯体形成発色状態の確
認と、同時にルックス上の問題点をチェックする事であ
る。従って本発明におけるプロポリスと燻液と、ヒノキ
チオールとの添加量、及びその組み合わせは嗜好品であ
り、ここに述べている実施例に限定する物ではない。 科目1−8: 各欄の数字は、重量部である。 4: D,T21世紀は、ドリームテースト21世紀の
事で、宇野醤油製のドリームテーストホワイト40を9
6.46部に、プロポリス3.5部、ヒノキチオール
0.03部、燻液0.01部を添加配合したピックル
液。 9: プロポリス抽出成分の3%溶液に浸漬、5miと
あるは5分、1miは1分である。 10: ドリームテースト21世紀と浄水比を、50:
50で希釈した仕上げ液(液温50゜c)に浸漬した時
間。 科目 11: 60°c X 30分。 12: 燻液(E)は、別途ノーハウにより開発したO
/W型エマルジョンでスプレー塗布後乾燥。 官能検査 :専門パネラー10名による評価で、○は良
い。△はまあまあ。 比較例7−8は、一般市販品を仕入れたもので、製造年
月日シールによれば要冷蔵で3日経過していた。実施例
5−6に就いては、亜硝酸塩を使用せずヒノキチオール
による置換を図り、且つ添加量に変化を与え、相互の関
連が理解できた。
【0017】
【発明の効果】本発明のプロポリス入り水産物、及び畜
肉類加工食品は、各種プロポリスの有効成分を含有して
いるため、化学合成保存量や、酸化防止剤の添加、及び
ジャーキーや、サラミ等のドライソーセージは別とし
て、燻煙によるスモーク加工で得られる保存性の確保を
図らなくとも、プロポリス、及びヒノキチオールの相乗
効果による天然の保存料、酸化防止、抗菌等の作用で安
全性に問題はなく、更に一般的な表現を用いれば、プロ
ポリスの有効成分のすばらしい健康食品的効果という優
れた特性を有しており、これが従来の提案と顕著な相違
点である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水産畜肉主原料に、プロポリスを含有せ
    しめる事を特徴とするプロポリス入り水産物、及び畜肉
    類加工食品。
  2. 【請求項2】 水産畜肉を主原料とする食品であって、
    ヒノキチオールを混合したプロポリスを含有している事
    を特徴とするプロポリス入り水産物、及び畜肉類加工食
    品。
  3. 【請求項3】 微粉末化したプロポリスパウダーからな
    る、天然プロポリスを含有せしめる事を特徴とする前記
    請求項1、または請求項2に記載のプロポリス入り水産
    物、及び畜肉類加工食品。
  4. 【請求項4】 粗製プロポリスをアルコール、または超
    臨界二酸化炭素等により有効成分を抽出して得た、精製
    プロポリスを含有せしめる事を特徴とする前記請求項
    1、または請求項2、または請求項3に記載のプロポリ
    ス入り水産物、及び畜肉類加工食品。
  5. 【請求項5】 精製プロポリス、または請求項2に記載
    の混合プロポリスをO/w型乳化プロポリスからなる、
    天然プロポリスを含有せしめる事を特徴とする前記請求
    項1、または請求項2、または請求項3、または請求項
    4に記載のプロポリス入り水産物、及び畜肉類加工食
    品。
  6. 【請求項6】 水産畜肉主原料に、0.01−10.0
    %のプロポリスを含有せしめる事を特徴とする請求項
    1、または請求項2、または請求項3、または請求項
    4、または請求項5に記載のプロポリス入り水産物、及
    び畜肉類加工食品。
  7. 【請求項7】 水産畜肉を主原料とする食品であって、
    0.01−10.0%のプロポリスに、ヒノキチオール
    0.001−0.5%を混合添加したプロポリスを含有
    している事を特徴とする請求項1、または請求項2、ま
    たは請求項3、または請求項4、または請求項5記載の
    プロポリス入り水産物、及び畜肉類加工食品。
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