JPH07327375A - 真空ポンプにおける瞬停・瞬時電圧低下補償装置 - Google Patents

真空ポンプにおける瞬停・瞬時電圧低下補償装置

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JPH07327375A
JPH07327375A JP6140928A JP14092894A JPH07327375A JP H07327375 A JPH07327375 A JP H07327375A JP 6140928 A JP6140928 A JP 6140928A JP 14092894 A JP14092894 A JP 14092894A JP H07327375 A JPH07327375 A JP H07327375A
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instantaneous
voltage
voltage drop
capacitor
power failure
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JP6140928A
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English (en)
Inventor
Takao Takeuchi
崇雄 竹内
Ichiro Hiraiwa
一郎 平岩
Motoyasu Sato
元保 佐藤
Naoki Iijima
直樹 飯島
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Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型で、低価格で、且つ信頼性の高い真空ポ
ンプシステム等に適用可能な商用電源の瞬停・瞬時電圧
低下補償装置を提供する。 【構成】 商用電源から周波数及び電圧を変換するイン
バータ装置3の直流部分11,12に、該直流電圧を昇
圧するDC/DCコンバータ17と、昇圧された電力エ
ネルギーを蓄えるコンデンサ18と、駆動素子16とを
接続し、前記商用電源には電圧低下の検出器15を接続
し、該検出器の出力により前記駆動素子の開閉を制御し
て、瞬停又は瞬時電圧低下が検出された場合には前記コ
ンデンサ18に蓄えられた電力エネルギーを前記インバ
ータの直流部分11,12に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は瞬停・瞬時電圧低下補償
装置に係り、特に商用電源に瞬間的な停電である瞬停、
又は完全な停電には到らないが正常な電源電圧より大幅
に電圧が低下する瞬時電圧低下が発生した時に、正常な
電源電圧が負荷側に供給されるように補償する瞬停・瞬
時電圧低下補償装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来の瞬停・瞬時電圧低下補償
装置を備えた真空ポンプの運転システムの一例を示す。
真空ポンプ1の回転軸は、モータ2の回転軸と連結さ
れ、モータ2は三相誘導電動機であり、インバータ3に
より可変周波数及び電圧が供給され任意の速度で回転駆
動される。無停電電源4は、商用電源とインバータ3と
の間に接続され、商用電源に瞬停又は瞬時電圧低下が生
じた場合にも常に一定の交流電源電圧をインバータ3に
供給し、真空ポンプ1の運転に支障を来さないようにし
ている。即ち、無停電電源4は、商用電源に瞬停又は瞬
時電圧低下が起きても、内蔵しているバッテリから発生
して常に一定の交流電圧をインバータ3に供給すること
により、瞬間的な電圧低下の影響を受けないようになっ
ている。このため無停電電源4は、バッテリ、コンデン
サ、インバータ、フィルタ等で構成され、高価であり、
又そのための設置スペースも必要であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みて為されたものであり、小型で、低価格で、且つ信頼
性の高い真空ポンプシステム等に適用可能な商用電源の
瞬停・瞬時電圧低下補償装置を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の本発明の瞬停・瞬
時電圧低下補償装置は、商用電源から周波数及び電圧を
変換するインバータ装置の直流部分に、該直流電圧を昇
圧するDC/DCコンバータと、昇圧された電力エネル
ギーを蓄えるコンデンサと、駆動素子とを接続し、前記
商用電源には該電源の電圧低下の検出器を接続し、該検
出器の出力により前記駆動素子の開閉を制御して、瞬停
又は瞬時電圧低下が検出された場合には前記コンデンサ
に蓄えられたエネルギーを前記インバータの直流部分に
供給することを特徴とする。
【0005】又、第2の本発明の瞬停・瞬時電圧低下補
償装置は、商用電源から周波数及び電圧を変換するイン
バータ装置の直流部分に、バッテリ充電器と、バッテリ
と、駆動素子とを接続し、商用電源には該電源の電圧低
下の検出器を接続し、該検出器の出力により前記駆動素
子の開閉を制御して、瞬停又は瞬時電圧低下が検出され
た場合には前記バッテリに蓄えられたエネルギーを前記
インバータの直流部分に供給することを特徴とする。
【0006】又、第3の本発明の瞬停・瞬時電圧低下補
償装置は、商用電源から周波数及び電圧を変換するイン
バータ装置の直流部分に、該直流電圧を昇圧するDC/
DCコンバータと、昇圧された電力エネルギーを蓄える
コンデンサと、チョッパ回路とを接続し、前記直流部分
の電圧が低下した場合には前記コンデンサに蓄えられた
エネルギーを前記チョッパ回路にて所要の電圧に下げて
前記インバータの直流部分に供給することを特徴とす
る。
【0007】
【作用】第1の本発明の装置では、真空ポンプシステム
等のインバータ装置の直流部分を引き出し、その直流電
圧を昇圧するDC/DCコンバータに接続する。そし
て、昇圧された電力エネルギーを、瞬間的な電源電圧の
低下時に備えたバックアップ用のコンデンサに蓄える。
瞬停又は瞬時電圧低下の発生時には、商用電源に接続さ
れた検出器により電源低下を検出して駆動素子の開閉を
制御する。そしてインバータ装置の直流部分にコンデン
サに貯えられた電力エネルギーを供給することにより瞬
停又は瞬時電圧低下を補償することができる。
【0008】又、第2の本発明の装置では、真空ポンプ
システム等のインバータ装置の直流部分を引き出し、バ
ッテリ充電器、バッテリ、駆動素子を接続する。一方、
商用電源には瞬停又は瞬時電圧低下の検出器を接続し、
正常運転時にはバックアップの電力エネルギーをインバ
ータ装置の直流部分からバッテリ充電器を介してバッテ
リに蓄える。そして瞬停又は瞬時電圧低下が検出器によ
り検出されたならば、駆動素子の開閉を制御してバッテ
リに蓄えられた電力エネルギーをインバータの直流部分
に供給することにより瞬停・瞬時電圧低下を補償する。
【0009】又、第3の本発明の装置では、インバータ
装置の直流部分を引き出し、直流部分に接続されたDC
/DCコンバータでできるだけ高い電圧で常時バックア
ップコンデンサを充電し、瞬停時に必要なバックアップ
用の電力エネルギーを蓄える。そして、瞬停又は瞬時電
圧低下の発生時には、チョッパ回路で所要の電圧に下げ
てインバータ装置の直流部分に蓄えられた電力エネルギ
ーを供給する。このチョッパ回路で所要の電圧に下げる
ことにより、瞬停又は瞬時電圧低下の検出器が不要とな
り、無瞬断で自動的にバックアップのコンデンサ側から
のエネルギー供給へ切替えが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の第1乃至第6の実施例につい
て添付図面を参照しながら説明する。
【0011】図1は、本発明の第1実施例の瞬停・瞬時
電圧低下補償装置を真空ポンプシステムへ接続した状態
を示すブロック図である。そして図2は、本発明の第1
実施例の瞬停・瞬時電圧低下補償装置のブロック図であ
る。真空ポンプ1は、三相誘導モータ2により駆動さ
れ、インバータ3は三相誘導モータ2に任意の選択され
た周波数及び電圧を供給する。インバータ3には、商用
電源より50又は60Hzの例えば200Vの交流電圧
が供給される。インバータ3は、その内部で商用電源か
らの電圧を整流し、一旦直流とした後にトランジスタ等
の半導体素子を開閉することにより任意の交流周波数及
び交流電圧を形成して三相誘導モータ2に供給する。
【0012】インバータ装置3の直流部分11,12
は、端子11A,12Aから外部に引き出され、瞬停・
瞬時電圧低下補償装置10の端子11B,12Bにそれ
ぞれ接続される。瞬停・瞬時電圧低下補償装置10の内
部では、直流部分11,12の電圧を昇圧するDC/D
Cコンバータ17、昇圧された電圧を電力エネルギーと
して蓄えるコンデンサ18、駆動素子16、ダイオード
等がインバータ装置の直流部分に接続された端子11
B,12Bに接続される。一方、インバータ装置3に電
力を供給する商用電源には、商用電源電圧の低下を検出
する検出器15を接続する。そして、検出器15の出力
により駆動素子16の開閉を制御して、瞬停又は瞬時電
圧低下が検出された場合にはコンデンサ18に蓄えられ
た電力をインバータ装置3の直流部分11,12に供給
する。
【0013】図2は、瞬停・瞬時電圧低下補償装置のブ
ロック図である。駆動素子16としては、トランジス
タ、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGB
T)、サイリスタ(SCR)、ゲートターンオフサイリ
スタ(GTO)、マグネット型リレー等が用いられる。
又、検出器15としては、商用電源を一旦整流装置22
により整流し、ツェナーダイオード20を用いて商用電
源の電圧が一定値以下、例えば160V以下に低下した
場合には、オプトアイソレータ21の発光素子側に流れ
る電流が断となり電圧の低下が検出される。これによ
り、オプトアイソレータ21の受光側のトランジスタの
導通状態が解除されて、駆動素子16がオン状態とな
り、コンデンサ18に蓄えられた電力を出力部の端子1
1B,12Bから、インバータ装置3の直流部分11,
12に供給する。DC/DCコンバータは真空ポンプシ
ステムの数%の容量で、定電圧・定電流特性を持たせ
る。
【0014】瞬停又は瞬時電圧低下が発生しない場合に
は、瞬停検出器15は電源電圧を正常と判断し、その出
力信号を駆動素子16には送らない。駆動素子16はこ
の状態ではオフ(閉)となるのでコンデンサ18にはイ
ンバータ装置3の直流部分11,12からDC/DCコ
ンバータ17で昇圧された電圧が電力エネルギーとして
コンデンサ18に蓄えられる。瞬停又は瞬時電圧低下が
発生した場合には、検出部15は即座に異常を検知し
て、その出力信号は駆動素子16に伝わる。駆動素子1
6は即時にオン状態となり、コンデンサ18に蓄えられ
た電荷を直流部分11,12に電流として供給する。イ
ンバータ装置3の直流部分11,12では、瞬停に伴っ
て商用電源側から供給される電圧は低下するが、コンデ
ンサ18側から電流が供給されるので、商用電源側から
の電圧低下が補償される。
【0015】瞬停時のコンデンサ18の放電カーブは、 V2 =V1 *e-T/CR となる。ここで、V1 は初期電圧、V2 は時刻Tにおけ
るコンデンサの電圧、Rは真空ポンプシステムの直流部
分から負荷側を見た抵抗分である。ここで、初期電圧V
1 をコンデンサの耐電圧とし、真空ポンプシステムに必
要な直流部分11,12における最低動作電圧をV2
すると、瞬停を補償できる時間は上記式より T1 =−CR*ln(V2 /V1 ) となる。これより瞬停補償時間T1 を長くするために
は、コンデンサ18のキャパシタンス値Cを大きくす
る、又は初期電圧V1 を高くすることが重要である。以
上のことから、DC/DCコンバータ17でコンデンサ
18をできるだけ高い電圧で充電し、電源電圧の低下時
に放電することにより、電源電圧の瞬停又は瞬時電圧低
下を補償することができる。
【0016】図3は、本発明の第2実施例の瞬停・瞬時
電圧低下補償装置を真空ポンプシステムへ接続した状態
を示すブロック図である。そして図4は、本発明の第2
実施例の瞬停・瞬時電圧低下補償装置のブロック図であ
る。本実施例においては、インバータ装置3の直流部分
11,12を端子11A,12Aから引き出し、瞬停・
瞬時電圧低下補償装置25の端子11B,12Bに接続
する。瞬停・瞬時電圧低下補償装置25は、商用電源側
に瞬停検出回路15、タイマー回路27を接続する。
又、商用電源側にバッテリ充電器28が接続され、更に
瞬停又は瞬時電圧低下をバックアップする電力を蓄積す
るバッテリ29が接続されている。
【0017】この瞬停・瞬時電圧低下補償装置25は、
以下のように動作する。先ず、商用電源が正常な場合に
は、瞬停検出回路15は電源電圧が正常であると判断
し、その信号がタイマー回路27に送られ、タイマー回
路27の出力は駆動素子16をオフする。同時に、バッ
テリ充電器28は、商用電源からバッテリ29を充電す
る。バッテリ電圧は、真空ポンプシステムのインバータ
装置3の直流部分11,12とほぼ同じ電圧とする。バ
ッテリ29の電力容量は、仕様で決められた瞬停補償時
間の数回分の容量を確保することが好ましい。
【0018】瞬停又は瞬時電圧低下の発生時には、瞬停
検出回路15で電源電圧の低下を検出し、その信号をタ
イマー回路27に送る。タイマー回路27では、この信
号にもとづいて駆動素子16をオンさせると同時に、タ
イマーを起動させる。この区間は、タイマー回路27あ
るいは瞬停検出回路15の電源も同時になくなってしま
うが、タイマー回路27あるいは瞬停検出回路15の消
費電流は少ないので、補助電源30で約2〜4sec程度
を持たせることが出来る。そして、駆動素子16をオン
させることにより、バッテリ29から真空ポンプシステ
ムのインバータ装置3の直流部分11,12からモータ
2に電力を供給し、商用電源の電圧低下を補償する。タ
イマー回路27では、予め設定した瞬停の補償時間にな
ると駆動素子16をオフ状態としてバッテリ29の真空
ポンプシステムへのエネルギー供給を停止する。これ
は、商用電源の瞬停又は瞬時電圧低下と、商用電源のオ
フ(断)との区別が付かないため、商用電源オフ時にバ
ッテリからポンプシステムへバックアップ電力を供給し
てしまうのを防ぐためである。又バッテリ29は、上述
のように瞬停数回分のエネルギーを蓄積しているので、
瞬停補償時間を設定することにより瞬停間隔及び瞬停連
続補償回数の調整をすることができる。バッテリ29は
放電してから満充電まで10時間から24時間必要であ
り、その間に瞬停が発生した場合に補償できなくなるた
め、このようなタイマー回路27により瞬停補償時間を
設定する必要がある。
【0019】図5は、本発明の第3実施例の瞬停・瞬時
電圧低下補償装置を真空ポンプシステムへ接続した状態
を示すブロック図である。本実施例においても、図5に
示すように真空ポンプシステムのインバータ装置3の直
流部分11,12を引き出し、DC/DCコンバータ1
7で出来るだけ高い電圧で常時バックアップコンデンサ
18を充電し、瞬停又は瞬時電圧低下時に必要なバック
アップ用のエネルギーを蓄える。そして、瞬停発生時に
は、チョッパ回路31にてポンプ1及びモータ2を駆動
する所要の電圧に下げてインバータ装置3の直流部分1
1,12にエネルギーを供給する。チョッパ回路31に
より所要の電圧に下げる。ダイオードD4 により本発明
の第1又は第2実施例に示すような瞬停検出器15が不
要となり、無瞬断で切り換えが可能となる。
【0020】図6は、本実施例の第4実施例の瞬停・瞬
時電圧低下補償装置のブロック図を示す。バックアップ
コンデンサ18にエネルギーを蓄えるために必要な時間
は、DC/DCコンバータ17の出力容量に依存する。
コンデンサ18の充電時間が短いと、瞬停及び瞬時電圧
低下の発生時間間隔が短くても、瞬停及び瞬時電圧低下
を補償することができる。そこで、図6に示すようにD
C/DCコンバータ17をバイパスする端子11C,1
1D間に抵抗R1 、ダイオードD3 を直列接続した回路
を挿入する。この回路により、インバータの直流部分1
1,12からコンデンサ18に直接電圧を印可すること
が出来るようになり、コンデンサの充電時間を短縮し、
瞬停及び瞬時電圧低下発生の時間間隔を短くしても電圧
補償が出来るようにする。
【0021】次に、図6に示す回路の動作について説明
する。真空ポンプシステムに電源を投入すると、インバ
ータ装置3の直流部11,12には、一例として約28
0V程度の直流電圧が生じる。すると、コンデンサ18
が未充電ならば、ダイオードD3 がオンしてコンデンサ
18の両端の電圧VC は、コンデンサの総容量をCとす
ると、 VC =VO (1−e-t/RC) となる。ただしRは抵抗R1 の抵抗値である。VO は、
インバータ装置3の直流部分11,12の電圧である。
コンデンサ18が電圧V0 迄充電されたならば、コンデ
ンサの耐電圧ぎりぎりの450V程度までDC/DCコ
ンバータ17により充電される。コンデンサ18を電圧
0 まで上昇させるのに必要な時間は上式に示されるよ
うに抵抗Rとコンデンサ容量Cで決まるが、DC/DC
コンバータ17で充電するよりは十分早い時間で充電可
能である。真空ポンプシステムが動作するのに必要な直
流部分11,12の電圧をV2 とすると、一例としてV
2 =240V程度であり、瞬停時利用できる電荷量Q
は、 Q=C×(V1 −V2 ) である。瞬停後、 VC >V0 ならばバックアップコンデンサ18にDC/DCコンバ
ータ17より充電される。しかし、 VC <V0 ならば、コンデンサ18の両端の電圧VC はインバータ
装置3の直流部分11,12から充電され、速やかにV
0 まで上昇し、その後DCコンバータ17によりV2
で充電される。従って、上述の構造によれば瞬停後も充
電時間が短縮される。尚、ここで抵抗R1 は、コンデン
サ18への突入電流を制限する作用を有する。またダイ
オードD3 は、コンデンサ18がインバータ装置の直流
部分11,12の電圧以上に充電された場合に逆流を防
止する作用を有する。また、ダイオードD2 は、インバ
ータ装置3側からの逆流を防止するものであり、ダイオ
ードD1 は、同様に瞬停時にインバータ装置3の直流部
分11,12の電圧が低下した際に、DC/DCコンバ
ータ17側からの逆流を防止するためのものである。
【0022】図7は、本発明の第5実施例の瞬停・瞬時
電圧低下補償装置のブロック図である。図6に示すよう
に、インバータ装置3の直流部分11,12よりコンデ
ンサ18へ直接端子を抵抗R1 ダイオードD3 を介して
接続することが困難である場合には、商用電源を整流装
置40で一旦整流し突入防止回路41を介して端子11
Dに接続するようにしても良い。なおここで、突入防止
回路41は、ダイオードと抵抗あるいはダイオードとリ
アクトルを直列に接続したものであればよい。
【0023】なお、本実施例によればコンデンサ18が
インバータ装置の直流部分の電圧まで速やかに充電され
るので、充電時間が短くなり、短期間に起こる瞬停又は
瞬時電圧低下に対して補償できるようになる。また、チ
ョッパ回路により電圧を下げてインバータ装置の直流部
分にもどすので、瞬停時の検出器を要することなく無瞬
断で電圧補償が可能である。
【0024】図8は、本発明の第6実施例の瞬停・瞬時
電圧低下補償装置のブロック図である。チョッパー部3
0の出力電圧は、例えばインバータ装置3の直流部分1
1,12が280Vに設定されている場合には、その8
5%程度の240V程度に低く設定する。このため、正
常時にはダイオードD2 は不導通となる。そして、イン
バータ装置の直流部分11,12の電圧は、切り換えス
イッチ42、ダイオードD1 を介してDC/DCコンバ
ータ17に印加される。DC/DCコンバータ17は、
前述の実施例と同様にコンデンサ18の耐圧ぎりぎりま
で昇圧してコンデンサ18に電力エネルギーを蓄積す
る。コンデンサの充電電圧をV1 、真空ポンプシステム
の最低所要動作電圧をV2 とすると、瞬停時に利用でき
る電荷量Qは、 Q=C*(V1 −V2 ) となる。チョッパ部30ではコンデンサ18の電圧を真
空ポンプシステムの最低所要動作電圧である240Vま
で効率よく降圧させる必要がある。チョッパ部30では
半導体素子でコンデンサ18の両端の電圧をオン/オフ
させ、インダクタンスL及びチャパシタンスC0 とから
なるフィルタ回路で平滑化し降圧した直流電圧にする。
降圧した直流電圧Vdc は、 Vdc=V1 *Ton /T ただし、P:チョップする周期、Ton :チョップのオ
ン時間 瞬停時には端子11B,12Bの電圧が下がり、ポンプ
システムの最低動作所要電圧付近に達するとダイオード
2 が導通し、コンデンサ18で蓄えた電荷を放出し、
そのためコンデンサ両端の電圧VC が降下する。そのと
きに直流電圧Vdcはチョッパ部の入力電圧に比例して下
がり、最低動作所要電圧を下回ってしまうのでチョップ
のオン時間Tonをチョッパ入力電圧が下がってくる割合
に応じて増すようにフィードバック回路45でフィード
バックし、チョッパ部の出力電圧VC を一定にする。こ
の時のチョッパ出力電流Iは、真空ポンプシステムへの
負荷電流とDC/DCコンバータ17の消費電流が合計
されたものである。そして、バックアップコンデンサ1
8の消費電荷Qは、 Q=I*TX ただしTX :瞬停時間 となる。なお、DC/DCコンバータ17の消費電力が
無視できない場合で瞬停間隔補償時間を短くしたい場合
には、切り換えスイッチ42を側にする。そして、外
部電源46を接続して、又DC/DCコンバータ17の
容量を増すことにより瞬停発生間隔補償時間を短くする
ことが出来る。
【0025】尚、以上の実施例は真空ポンプシステムの
瞬停・瞬時電圧低下補償装置について説明したが、本発
明の瞬停・瞬時電圧低下補償装置は、各種のポンプは勿
論のこと可変周波数及び可変電圧を供給するインバータ
装置の付属装置として広く利用可能である。このよう
に、本発明の趣旨を逸脱することなく種々の変形実施例
が可能である。
【0026】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれば
小型で、低価格で、且つ信頼性の高いインバータ装置に
付属した瞬停・瞬時電圧低下補償装置を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の瞬停・瞬時電圧低下補償
装置を真空ポンプシステムに接続した状態を示すブロッ
ク図。
【図2】本発明の第1実施例の瞬停・瞬時電圧低下補償
装置のブロック図。
【図3】本発明の第2実施例の瞬停・瞬時電圧低下補償
装置を真空ポンプシステムに接続した状態を示すブロッ
ク図。
【図4】本発明の第2実施例の瞬停・瞬時電圧低下補償
装置のブロック図。
【図5】本発明の第3実施例の瞬停・瞬時電圧低下補償
装置を真空ポンプシステムに接続した状態を示すブロッ
ク図。
【図6】本発明の第4実施例の瞬停・瞬時電圧低下補償
装置のブロック図。
【図7】本発明の第5実施例の瞬停・瞬時電圧低下補償
装置のブロック図。
【図8】本発明の第6実施例の瞬停・瞬時電圧低下補償
装置のブロック図。
【図9】従来の真空ポンプシステムの一例を示すブロッ
ク図。
【符号の説明】 1 真空ポンプ 2 三相誘導モータ 3 インバータ装置 10 瞬停・瞬時電圧低下補償装置 11,12 直流部分 15 瞬停検出器 16 駆動素子 17 DC/DCコンバータ 18 電荷蓄積用コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯島 直樹 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用電源から周波数及び電圧を変換する
    インバータ装置の直流部分に、該直流電圧を昇圧するD
    C/DCコンバータと、昇圧された電力エネルギーを蓄
    えるコンデンサと、駆動素子とを接続し、前記商用電源
    には該電源の電圧低下の検出器を接続し、該検出器の出
    力により前記駆動素子の開閉を制御して、瞬停又は瞬時
    電圧低下が検出された場合には前記コンデンサに蓄えら
    れたエネルギーを前記インバータの直流部分に供給する
    ことを特徴とする瞬停・瞬時電圧低下補償装置。
  2. 【請求項2】 商用電源から周波数及び電圧を変換する
    インバータ装置の直流部分に、バッテリ充電器と、バッ
    テリと、駆動素子とを接続し、商用電源には該電源の電
    圧低下の検出器を接続し、該検出器の出力により前記駆
    動素子の開閉を制御して、瞬停又は瞬時電圧低下が検出
    された場合には前記バッテリに蓄えられたエネルギーを
    前記インバータの直流部分に供給することを特徴とする
    瞬停・瞬時電圧低下補償装置。
  3. 【請求項3】 商用電源から周波数及び電圧を変換する
    インバータ装置の直流部分に、該直流電圧を昇圧するD
    C/DCコンバータと、昇圧された電力エネルギーを蓄
    えるコンデンサと、チョッパ回路とを接続し、前記直流
    部分の電圧が低下した場合には前記コンデンサに蓄えら
    れたエネルギーを前記チョッパ回路にて所要の電圧に下
    げて検出器なしに前記インバータの直流部分に供給する
    ことを特徴とする瞬停・瞬時電圧低下補償装置。
  4. 【請求項4】 前記コンデンサは、更に前記インバータ
    装置の直流部分、又は外部の直流電源に接続され、該接
    続回路には突入電流防止回路を更に備えたことを特徴と
    する請求項3記載の瞬停・瞬時電圧低下補償装置。
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