JPH07326184A - 記憶装置 - Google Patents
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- JPH07326184A JPH07326184A JP6115564A JP11556494A JPH07326184A JP H07326184 A JPH07326184 A JP H07326184A JP 6115564 A JP6115564 A JP 6115564A JP 11556494 A JP11556494 A JP 11556494A JP H07326184 A JPH07326184 A JP H07326184A
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Abstract
記憶装置に関し、高性能な記憶装置の提供を目的とす
る。 【構成】 磁界とMRレシオの関係においてヒステリシ
ス特性を示すMR素子6と、第1及び第2の状態のいず
れかを表す2進の記憶データが入力されたときに第1の
状態に対応してMR素子6に書き込み磁界を第1の向き
に印加し第2の状態に対応して書き込み磁界を逆向きの
第2の向きに印加する書き込み手段と、MR素子6にバ
イアス磁界を印加して体積抵抗率の大小により第1及び
第2の状態を判別する読み出し手段とから構成する。
Description
タを記憶する記憶装置に関し、さらに詳しくは、磁界と
体積抵抗変化率(MRレシオ)の関係においてヒステリ
シス特性を示す磁気抵抗効果素子を備えた記憶装置に関
する。
システムの分野においては、2進の記憶データを記憶す
るために記憶装置が必要となる。この種の記憶装置は、
磁気等の何らかの物理状態の差を一時的或いは恒久的に
保存するように構成される。
ランダムアクセスメモリ(DRAM)に代表されるよう
に、キャパシタに蓄える電荷の有無によりデータを記憶
するものが知られている。しかし、DRAMにあって
は、リフレッシュと称される再書き込み動作を継続しな
ければ記憶データが消失するという欠点がある。即ち、
不揮発性の問題である。
置にあっては、磁性体の磁化方向を変化させることによ
りデータの記録を行うため、不揮発性ではあるが、回転
機構及び読み書きヘッド位置決め機構等を要し、位置決
めやデータ転送に長時間を要する。即ち、書き込み/読
み出しに時間がかかるという欠点がある。
メモリが知られている。フラッシュメモリにおいては、
オーバーライトが不可能であり、一度消去動作を行った
後に書き込み動作を行う必要があり、高速繰り返し記録
の用途には向かないという欠点がある。書き込み回数も
1×105 回程度しか保証されていない。
−178191号公報、特開昭61−153897号公
報には、交差するストライプ状の超伝導体に電流を流
し、磁性体に記録し、隣接する磁気抵抗効果素子により
磁化方向を検出する方法が開示されている。しかし、こ
の種の方法は、超伝導体を必要とするため常温中で使用
することができないほか、装置が高コストになってしま
うという問題を有している。また、記録用の磁性体と読
み出し用の磁気抵抗効果素子をそれぞれ用意しなければ
ならないという欠点もある。
宮崎著)の文献には、薄膜を絶縁層を介して互いに直交
する導体で挟み込み、トンネル電流を検出する手段で薄
膜の磁気特性を見る試験方法が示されている。この方法
は、単純な構造の装置の実現を可能にするが、トンネル
電流を利用するために抵抗値の変化幅が小さすぎ実用的
な記録装置に適用するのが困難である。また、直交する
ラインの磁界をそのまま利用するため電流に対する磁界
発生効率も悪い。
は、不揮発性で、常温中で使用可能で、書き込み/読み
出しや再書き込みに時間がかからず、構造が単純で信頼
性の高い記憶装置を提供することにある。
体積抵抗変化率の関係においてヒステリシス特性を示す
磁気抵抗効果素子と、第1及び第2の状態のいずれかを
表す2進の記憶データが入力されたときに、上記第1の
状態に対応して上記磁気抵抗効果素子に予め定められた
強さを有する書き込み磁界を第1の向きに印加し、上記
第2の状態に対応して上記磁気抵抗効果素子に上記書き
込み磁界を上記第1の向きと逆の第2の向きに印加する
書き込み手段と、上記磁気抵抗効果素子に上記書き込み
磁界よりも弱いバイアス磁界を印加し、そのときの上記
磁気抵抗効果素子の体積抵抗変化率の大小により上記第
1及び第2の状態を判別する読み出し手段とを備えた記
憶装置が提供される。
を表す2進の記憶データが入力されると、第1の状態と
第2の状態とで互いに逆向きに磁気抵抗効果素子に書き
込み磁界が印加される。そうすると、書き込み磁界が無
くなった後にも、磁気抵抗効果素子のヒステリシス特性
によって記憶データが保存される。
み磁界よりも弱いバイアス磁界が磁気抵抗効果素子に印
加され、そのときの磁気抵抗効果素子の体積抵抗変化率
の大小により第1及び第2の状態が判別される。
に説明する。図1は本発明の第1実施例を示す記憶装置
の斜視図、図2は図1の装置のA−A線に沿った断面図
である。符号2は図示しない基板上に形成された下部電
流ラインを表し、下部電流ライン2上には絶縁層4を介
して磁気抵抗効果素子(MR素子)6が設けられてい
る。MR素子6としては、例えばNiFeを蒸着法で成
膜したものが使用される。MR素子6の両端には端子8
及び10が接続され、MR素子6並びに端子8及び10
を取り囲むように上部電流ライン12が設けられてい
る。
ある。MR素子6は、例えば、その長手方向に磁化困難
軸HAを有しその短手方向に磁化容易軸EAを有する矩
形薄膜形状をなしている。また、MR素子6は、その表
裏にそれぞれ対応する第1面6A及び第2面6B並びに
その長手方向の両端に対応する第1端部6C及び第2端
部6Dを有している。
R素子の第1端部6C及び第2端部6Dにそれぞれ接続
される。上部電流ライン12及び下部電流ライン2は、
MR素子6に対してそれぞれ第1面6A及び第2面6B
に面する。
行なX軸と、磁化容易軸EAに平行なY軸と、X軸及び
Y軸に垂直なZ軸を定義する。また、X軸において、第
1端部6Cから第2端部6Dに向かう方向を+X方向、
これと逆の方向を−X方向とし、Y軸において、端子8
及び10を引き出す方向を+Y方向、これと逆の方向を
−Y方向とし、Z軸において、第2面6Bから第1面6
Aに向かう方向を+Z方向、これと逆の方向を−Z方向
とする。
流ライン2及び上部電流ライン12と、電流ライン2及
び12に互いに逆向きに書き込み電流を流す手段と、書
き込み電流の流れる方向を記憶データの第1及び第2の
状態に対応させて決定する手段とを含む。
ータの“1”及び“0”に対応する。以下の説明では、
第1状態が“1”に対応し、第2状態が“0”に対応す
るものとする。
に互いに逆向きに書き込み電流を流すために、この実施
例では、上部電流ライン12の−X方向の端部を下部電
流ライン2の同方向の端部に接続して、MR素子6の周
囲に1ターンコイルを形成している。即ち、電流ライン
2及び12は直列に接続されている。複数ターンのコイ
ルが形成されてもよい。
“0”に対応させて決定する手段は、例えば、2つの出
力ポートを有する定電流回路と、各出力ポートと電流ラ
イン2及び12の+X方向の端部との接続を“1”及び
“0”に対応させて切り換える回路とからなる。書き込
み/読み出し回路の具体例については後述する。
2及び上部電流ライン12によりMR素子6に印加され
る磁界の向きを示す図である。(A)は上部電流ライン
12から下部電流ライン2に電流Iが流れ込んでいると
きのものである。この場合、上部電流ライン12には−
X方向に電流が流れ、下部電流ライン2には+X方向に
電流が流れる。その結果、MR素子6には磁界Hが磁化
容易軸とほぼ平行に+Y方向に印加される。磁界Hの強
さは電流Iの関数で与えられる。
イン12に電流−Iが流れ込んでいる場合についてのも
のである。この場合、下部電流ライン2には−X方向に
電流が流れ、上部電流ライン12には+X方向に電流が
流れる。その結果、MR素子6にはその磁化容易軸とほ
ぼ平行に−Y方向に磁界−Hが印加される。
の周囲にコイル状に電流ラインを設けているので、書き
込み磁界又はバイアス磁界を所望の強さで所望の向きに
印加することができる。
る。同図において、上側に示されるB−H特性は、MR
素子の磁化容易軸方向の磁化(磁束密度)Bと印加磁界
Hとの関係を表し、下側に示されるΔρ/ρ−H特性
は、MR素子の体積抵抗変化率(MRレシオ)Δρ/ρ
と印加磁界Hとの関係を表している。そして、B−H特
性における印加磁界HとΔρ/ρ−H特性における印加
磁界Hは同一尺度で示されている。尚、本願明細書にお
いては、「磁化」は「磁束密度」と同義で使用される。
ヒステリシス特性を示し、これに伴って、磁界HとMR
レシオΔρ/ρとの関係においてもヒステリシス特性を
示す。
(A)に示される方向に書き込み電流を流して、MR素
子の磁化が飽和するのに必要とされる磁界の強さにほぼ
等しい磁界H1 をMR素子に印加する。このときの磁化
はA1 点で示されるようにB 1 であり、MRレシオはA
1 ′点で示されるようにρ1 である。
点で示されるようにB2 (B2 <B 1 )に減少し、MR
レシオはA2 ′点で示されるようにρ0 (ρ0 <ρ1 )
に減少する。そして、この残留磁化B2 によって“1”
が保存される。
(B)に示される方向に書き込み電流を流して磁界H1
と同じ強さで逆向きの磁界−H1 をMR素子に印加す
る。このときの磁化はA4 点で示されるように−B1 で
あり、MRレシオはA4 ′点で示されるようにρ1 であ
る。
が零となるA3 点を通過する。このときの磁界は−H2
(−H1 <−H2 <0)であり、MRレシオはA3 ′点
で示されるようにρ2 (ρ2 <ρ0 )である。
ると、磁化は−B1 から−B2 (−B1 <−B2 <0)
に変化して、この磁化により“0”が保存される。この
ときのMRレシオはA5 ′点で示されるようにρ0 であ
る。
状態でオーバーライトを行って“1”を記憶させる場合
には、MR素子に再び書き込み磁界H1 を印加してA1
点に移行させれば良い。この過程において、磁化が零で
あり磁界がH2 (0<H2 <H1 )であるA6 点を通過
する。A6 点に対応するMRレシオは、A6 ′点で示さ
れるようにρ2 である。
“1”をオーバーライトする場合には、書き込み磁界H
1 を印加してA2 点からA1 点に移行させる。また、
“0”が記憶されているA5 点で同じく“0”をオーバ
ーライトする場合には、書き込み磁界−H1 を印加して
A5 点からA4 点に移行させる。
て説明する。“1”が記憶されている状態(A2 )と
“0”が記憶されている状態(A5 )とでは、保存され
ている磁化の向き(符号)が異なるものの、MR素子の
MRレシオはρ0 で同じであるから、このままではMR
レシオの違いにより記憶されているデータを読み出すこ
とができない。そこで、MR素子に書き込み磁界よりも
弱いバイアス磁界を印加して、そのときのMR素子のM
Rレシオの大小により、“1”であるか“0”であるか
を判別する。具体的には以下の通りである。
MRレシオの最小値ρ2 を与えるH 2 又は−H2 に設定
される。バイアス磁界をH2 とする場合には、図4の
(A)に示される向きに書き込み電流よりも小さいバイ
アス電流を流す。一方、バイアス磁界を−H2 とする場
合には、図4の(B)に示される向きにバイアス電流を
流す。
バイアス磁界がH2 に設定されたものとする。記憶デー
タが“1”である場合には、バイアス磁界の印加により
MRレシオはρ0 からρ2 ′(ρ0 <ρ2 ′<ρ1 )に
増大し、記憶データが“0”である場合には、バイアス
磁界の印加によりMRレシオはρ0 からρ2 に低下す
る。このようにして記憶データが読み出されるのであ
る。
合にはMRレシオの変化は上述とは逆になる。即ち、
“1”が記憶されている場合には、バイアス磁界の印加
によりMRレシオはρ0 からρ2 に低下し、“0”が記
憶されている場合には、バイアス磁界の印加によりMR
レシオはρ0 からρ2 ′に増大する。
及び10(図1参照)間におけるMR素子6の抵抗値を
検出すれば良い。そのためには、端子8及び10間に抵
抗検出用電流を流しておき、MR素子6における電圧降
下を検出すれば良い。
(符号)によりデータを記憶するので不揮発性であり、
常温下で使用可能である。また、書き込み速度及び読み
出し速度の制限要因は印加磁界に対する磁化の応答のみ
であるから、書き込み、読み出し及び再書き込み(オー
バーライト)に時間がかからない。さらに、図1に示さ
れるような簡単な構造物と簡単な電気回路とにより信頼
性の高い記憶装置の提供が可能である。
界の強さはMR素子の磁化が飽和するのに必要とされる
磁界の強さとほぼ等しいかそれよりも大きく設定される
ことが望ましい。また同じ目的で、バイアス磁界は、M
R素子にバイアス磁界が印加されたときの“1”に対応
するMRレシオと“0”に対応するMRレシオの差が最
大になるように設定されることが望ましい。そのような
バイアス磁界は、図5のA3 ′点或いはA6 ′点の極近
傍にある。
ぞれ図5のA1 点及びA4 点に対応させているが、逆に
対応させても良い。いずれにしても、記憶データによる
残留磁界の向きとバイアス磁界の向きが同じであれば、
バイアス磁界の印加によりMRレシオは低下し、記憶デ
ータによる残留磁界の向きとバイアス磁界の向きが逆で
あれば、バイアス磁界の印加によりMRレシオは増大す
る。
例を説明する。図において、REF1及びREF2は定
電流源、Q1,Q2,Q3,Q4及びQ5はトランジス
タ、INVはインバータ、MR(GMR)は前述のMR
素子6または後述する巨大磁気抵抗効果素子、Cは電流
ライン2及び12によって形成されるコイル、DECは
判定器、Rは基準抵抗、S1は書き込み入力信号、S2
は読み出し出力信号、S3は読み出し許可信号をそれぞ
れ表している。
路であり、MR素子に接続されているのが読み出し回路
である。定電流源REF1の出力は、トランジスタQ1
及びQ3のそれぞれのコレクタに供給される。トランジ
スタQ1のエミッタ及びトランジスタQ2のコレクタは
コイルCの一端(上部電流ライン12)に接続され、ト
ランジスタQ3のエミッタ及びトランジスタQ4のコレ
クタはコイルCの他端(下部電流ライン2)に接続され
る。トランジスタQ2及びQ4のエミッタはそれぞれ接
地される。
1及びQ4のベースにそれぞれ直接供給されるととも
に、インバータINVを介してトランジスタQ2及びQ
3のベースにそれぞれ反転して供給される。定電流源R
EF2の出力は、トランジスタQ5のコレクタと、判定
器DECの第1入力ポートと、基準抵抗Rの第1端とに
供給される。
可信号S3が供給され、トランジスタQ5のエミッタは
MR素子MRの第1端と判定器DECの第2入力ポート
とに接続される。MR素子の第2端と基準抵抗Rの第2
端は接地される。読み出し出力信号S2は判定器DEC
の出力ポートから出力される。
が基準抵抗Rの電圧降下よりも大きいか否かを判別する
ためのものである。書き込み入力信号S1がハイレベ
ル”1”であるときには、トランジスタQ1及びQ4が
オンになり、トランジスタQ2及びトランジスタQ3は
オフとなり、定電流源REF1からの電流はコイルCを
図中の上から下に向かって流れる。
ル”0”であるときには、トランジスタQ2及びQ3が
オンとなり、トランジスタQ1及びQ4はオフとなり、
定電流源REF1からの電流は、コイルCを図中の下か
ら上に向かって流れる。従って、このような書き込み回
路を用いることによって、コイルCに流れる電流の向き
を書き込み入力信号の”1”及び”0”に対応させて切
り換えることができる。
S3がトランジスタQ5に供給されると、定電流源RE
F2からの電流がMR素子にバイアス電流として流れ
る。従って、このときにおけるMR素子の電圧降下を基
準抵抗Rの電圧降下と比較することによって、MR素子
に記憶されているデータを読み出し出力信号S2として
得ることができる。
の減磁を説明するための図であり、この図は図5のB−
H特性を示すグラフに対応している。いま、データが記
憶されているA5 点でMR素子にバイアス磁界を印加し
てA6 点に移った後に、そのバイアス磁界をオフにする
と、MR素子の残留磁化(残留磁束)はA7 点で示され
るようにB−H特性における原点に近づく。この現象は
減磁と称される。
2 点で同じ向きにバイアス磁界を印加した後にバイアス
磁界をオフにしたとしても、減磁は生じない。一般的に
言えば、データ記憶による磁化の向きとバイアス磁界の
向きとが逆である場合に減磁が生じるのである。このよ
うな減磁が生じると、同一記憶データに対して複数回の
読み出しが困難になる。
界を印加して読み出したデータを基に同じデータを書き
込むための磁界を印加すると良い。こうすることによ
り、同一記憶データについての複数回の読み出しが可能
になる。
の斜視図である。この実施例は、図1の第1実施例と対
比して、端子8が省略されこれに加えて別の端子14が
設けられている点で特徴付けられる。
電流ライン12に接続される。MR素子6は、その第2
端部6Cが下部電流ライン2と上部電流ライン12の接
合部に挟み込まれることで両電流ライン2及び12に接
続される。
シオを検出するための抵抗検出用電流を上部電流ライン
12に流すことができる。即ち、抵抗検出用電流の電流
源を端子10及び14間に接続するのである。
れると、この電流によりバイアス磁界をMR素子6にそ
の磁化容易軸とほぼ平行に印加することができる。この
ように、本実施例によると、抵抗検出用電流をバイアス
電流と兼用することができるので、読み出しに際しての
消費電力を少なくすることができる。
合には、抵抗検出用電流を端子10と上部電流ライン1
2の+X方向の端部との間に流す。こうすると、読み出
し用の端子を書き込み用の電流ラインと兼用することが
できるので、この構成の記憶セルを複数基板上に実装す
るに際しての実装密度を高めることができる。
0と下部電流ライン2の+X方向の端部との間に抵抗検
出用電流を流しても良い。図9は本発明の第3実施例を
示す記憶装置の斜視図であり、この記憶装置は、図8の
構成を一つのセルとして多数のセルをマトリクス状に備
えている。
に、それぞれ複数のビットライン16とワードライン1
8とが設けられている。ビットライン16はY軸方向に
配列される複数の上部電流ライン12に接続され、ワー
ドライン18はX軸方向に配置される複数の下部電流ラ
イン2に接続される。また、図8に示される端子10
は、Y軸方向に配列される各セルにおいて共有される。
尚、ビットライン16は図8の端子14に対応してい
る。
ワードライン18とにより一つの記憶セルを選択するこ
とができる。また、読み出しに際しては、端子10とワ
ードライン18とにより一つのセルを選択することがで
きる。
(A)に示される例では、基板20上に図8の構成によ
りメモリ領域22を形成し、その近傍にデコード回路2
4、レベル変換回路26及びインタフェイス回路28を
形成している。メモリ領域22とデコード回路24の接
続はボンディングワイヤ30により行われる。
イヤ30を省略してメモリ領域22とデコード回路24
を薄膜導電層で直接接続している。デコード回路24は
メモリ領域22におけるアドレスを指定するためのもの
である。また、レベル変換回路26は、従来の半導体記
憶装置との互換性を持たせるためのものである。
御する回路や読み出しのための電流を制御する回路を基
板20上に形成しても良い。次に、図9の実施例におけ
る記録密度の例を試算する。各線の厚みを3μm、線幅
を2μm、MR素子の有効長さを2μm、書き込み電流
を30mAとした場合、書き込み磁界は約190Oe
(1×30mA/2μm=15000A/m=188.
4Oe)となる。バイアス磁界を約30Oe印加すると
きの抵抗変化は約15%である。
た場合、記録密度は83.25Kbit/mm2 (53.
71Mbit/in2 )である。図11は本発明を適用
可能なメモリカードの外観斜視図である。このメモリカ
ードは例えば図10の(A)に示される基板20が内蔵
される本体部30と、外部回路との接続用のコネクタ3
2とを備えている。例えば、PCMCIAで規定された
ICメモリカードサイズTYPE−1を想定する。
2 (85mm×53mm)であるから、その80%を有効記
憶領域とすると、有効記憶領域の面積は約3600mm2
となる。従って、83.25Kbit/mm2 の記録密度
で4層構成にした場合、記憶容量は150MByteと
なる。
来のダイナミックランダムアクセスメモリやスタティッ
クランダムアクセスメモリと同様のプラスチックパッケ
ージに適用しても良い。
効果素子(AMR素子)を用いることができるが、巨大
磁気抵抗効果素子(GMR素子)も採用可能である。G
MR素子は絶縁膜を挟んで磁化方向が反平行状態である
もので、AMR素子と比較して一桁大きい磁気抵抗効果
が得られる特徴を有している。
o,Cuをこの順に積層してなるGMR素子の特性の例
を符号GMRで示す。縦軸はMRレシオ(Δρ/ρ)で
あり、横軸は印加磁界である。比較のため、AMR素子
の特性の例を符号AMRで示す。このように、GMR素
子は大きい磁気抵抗効果に加えて良好なヒステリシス特
性を有するので、高いS/Nを実現することができる。
気抵抗効果素子と異なり磁化容易軸及び磁化困難軸の区
別を有していない。従って、薄膜に形成されたGMR素
子に対しては、書き込み磁界及びバイアス磁界は薄膜面
内方向とほぼ平行に印加される。
に示されるように加工されたGMR素子6の動作原理に
ついて説明する。図14に示されるように、GMR素子
6におけるB−H特性は図5に示されるAMR素子にお
けるものとほぼ同じである。これに対して、GMR素子
6のΔρ/ρ−H特性は、図5に示される特性をMRレ
シオの軸について反転させたものに相当している。これ
に伴って、MRレシオの各値の大小関係が逆となる。即
ち、ρ1 <ρ2 ′<ρ0 <ρ2 である。
されるようにヒステリシス特性が得られるので、図5に
より説明した動作原理と同様の動作原理に従ってデータ
の書き込み及び読み出しが可能になる。
不揮発性で、常温下で使用可能で、書き込み/読み出し
又は再書き込みに時間がかからず、構造が簡単で信頼性
の高い磁気抵抗効果記憶装置の提供が可能になるという
効果が生じる。
ある。
ある。
ある。
ある。
る。
Claims (14)
- 【請求項1】 磁界と体積抵抗変化率の関係においてヒ
ステリシス特性を示す磁気抵抗効果素子(6) と、 第1及び第2の状態のいずれかを表す2進の記憶データ
が入力されたときに、上記第1の状態に対応して上記磁
気抵抗効果素子(6) に予め定められた強さを有する書き
込み磁界を第1の向きに印加し、上記第2の状態に対応
して上記磁気抵抗効果素子(6) に上記書き込み磁界を上
記第1の向きと逆の第2の向きに印加する書き込み手段
と、 上記磁気抵抗効果素子(6) に上記書き込み磁界よりも弱
いバイアス磁界を印加し、そのときの上記磁気抵抗効果
素子(6) の体積抵抗変化率の大小により上記第1及び第
2の状態を判別する読み出し手段とを備えた記憶装置。 - 【請求項2】 上記書き込み磁界の予め定められた強さ
は上記磁気抵抗効果素子(6) の磁化が飽和するのに必要
とされる磁界の強さにほぼ等しい請求項1に記載の記憶
装置。 - 【請求項3】 上記バイアス磁界は上記第1の状態に対
応する上記磁気抵抗効果素子(6) の体積抵抗変化率と上
記第2の状態に対応する上記磁気抵抗効果素子(6) の体
積抵抗変化率の差が最大になるように設定される請求項
1に記載の記憶装置。 - 【請求項4】 上記バイアス磁界は上記第1の向きに印
加され、 上記読み出し手段は、上記磁気抵抗効果素子(6) の体積
抵抗変化率が比較的小さいとき及び比較的大きいときに
それぞれ上記第1及び第2の状態であると判別する請求
項1に記載の記憶装置。 - 【請求項5】 上記バイアス磁界は上記第2の向きに印
加され、 上記読み出し手段は、上記磁気抵抗効果素子(6) の体積
抵抗変化率が比較的大きいとき及び比較的小さいときに
それぞれ上記第1及び第2の状態であると判別する請求
項1に記載の記憶装置。 - 【請求項6】 上記磁気抵抗効果素子(6) は薄膜形状を
なすと共にその平面方向に互いに直交する磁化容易軸及
び磁化困難軸を有し、 該磁気抵抗効果素子(6) はその表裏に対応する第1面及
び第2面並びにその両端に対応する第1端部及び第2端
部を有し、 上記書き込み手段は、上記第1面及び第2面にそれぞれ
対向する上部電流ライン及び下部電流ラインと、該上部
及び下部電流ラインに互いに逆向きに書き込み電流を流
す手段と、該書き込み電流の流れる方向を上記第1及び
第2の状態に対応させて決定する手段とを含み、 上記書き込み磁界は上記磁化容易軸とほぼ平行に印加さ
れ、 上記読み出し手段は、上記第1端部及び第2端部にそれ
ぞれ接続される第1及び第2の端子と、該第1及び第2
の端子間の抵抗値を検出する手段と、上記上部及び下部
電流ラインに互いに逆向きに上記書き込み電流より弱い
バイアス電流を流す手段とを含み、 上記バイアス磁界は上記磁化容易軸とほぼ平行に印加さ
れる請求項1に記載の記憶装置。 - 【請求項7】 上記上部電流ラインは上記第1端部及び
第2端部のいずれかの近傍で上記下部電流ラインに電気
的に接続され、 該上部及び下部電流ラインは上記書き込み電流及びバイ
アス電流に対して直列である請求項6に記載の記憶装
置。 - 【請求項8】 上記磁気抵抗効果素子(6) は薄膜形状を
なすと共にその平面方向に互いに直交する磁化容易軸及
び磁化困難軸を有し、 該磁気抵抗効果素子(6) はその表裏に対応する第1面及
び第2面並びにその両端に対応する第1端部及び第2端
部を有し、 上記書き込み手段は、上記第1面及び第2面にそれぞれ
対向する上部電流ライン及び下部電流ラインと、該上部
及び下部電流ラインに互いに逆向きに書き込み電流を流
す手段と、該書き込み電流の流れる方向を上記第1及び
第2の状態に対応させて決定する手段とを含み、 上記書き込み磁界は上記磁化容易軸とほぼ平行に印加さ
れ、 上記上部及び下部電流ラインは上記第1端部に接続さ
れ、 上記読み出し手段は、上記第2端部に接続される端子
と、該端子及び上記上部電流ライン間に抵抗検出用電流
を流す手段とを含み、 該抵抗検出用電流によって上記バイアス磁界が上記磁化
容易軸とほぼ平行に印加される請求項1に記載の記憶装
置。 - 【請求項9】 上記磁気抵抗効果素子は複数あり、 該複数の磁気抵抗効果素子をマトリクス状に配置するた
めのビットライン及びワードラインをさらに備え、 該ビットライン及びワードラインはそれぞれ上記上部及
び下部電流ラインに接続される請求項8に記載の記憶装
置。 - 【請求項10】 上記バイアス磁界により読み出された
記憶データを再び書き込むための磁界を上記磁気抵抗効
果素子(6) に印加する手段をさらに備えた請求項1に記
載の記憶装置。 - 【請求項11】 上記磁気抵抗効果素子(6) は薄膜形状
をなす巨大磁気抵抗効果素子からなり、 該磁気抵抗効果素子(6) はその表裏に対応する第1面及
び第2面並びにその両端に対応する第1端部及び第2端
部を有し、 上記書き込み手段は、上記第1面及び第2面にそれぞれ
対向する上部電流ライン及び下部電流ラインと、該上部
及び下部電流ラインに互いに逆向きに書き込み電流を流
す手段と、該書き込み電流の流れる方向を上記第1及び
第2の状態に対応させて決定する手段とを含み、 上記書き込み磁界は上記磁気抵抗効果素子の薄膜面内方
向とほぼ平行に印加され、 上記読み出し手段は、上記第1端部及び第2端部にそれ
ぞれ接続される第1及び第2の端子と、該第1及び第2
の端子間の抵抗値を検出する手段と、上記上部及び下部
電流ラインに互いに逆向きに上記書き込み電流より弱い
バイアス電流を流す手段とを含み、 上記バイアス磁界は上記書き込み磁界とほぼ平行に印加
される請求項1に記載の記憶装置。 - 【請求項12】 上記上部電流ラインは上記第1端部及
び第2端部の何れかの近傍で上記下部電流ラインに電気
的に接続され、 該上部及び下部電流ラインは上記書き込み電流及びバイ
アス電流に対して直列である請求項11に記載の記憶装
置。 - 【請求項13】 上記磁気抵抗効果素子(6) は薄膜形状
をなす巨大磁気抵抗効果素子からなり、 該磁気抵抗効果素子(6) はその表裏に対応する第1面及
び第2面並びにその両端に対応する第1端部及び第2端
部を有し、 上記書き込み手段は、上記第1面及び第2面にそれぞれ
対向する上部電流ライン及び下部電流ラインと、該上記
及び下部電流ラインに互いに逆向きに書き込み電流を流
す手段と、該書き込み電流の流れる方向を上記第1及び
第2の状態に対応させて決定する手段とを含み、 上記書き込み磁界は上記磁気抵抗効果素子(6) の薄膜面
内方向とほぼ平行に印加され、 上記読み出し手段は、上記第2端部に接続される端子
と、該端子及び上記上部電流ライン間に抵抗検出用電流
を流す手段とを含み、 該抵抗検出用電流によって上記バイアス磁界が上記書き
込み磁界とほぼ平行に印加される請求項1に記載の記憶
装置。 - 【請求項14】 上記磁気抵抗効果素子は複数有り、 該複数の磁気抵抗効果素子をマトリクス状に配置するた
めのビットライン及びワードラインを更に備え、 該ビットライン及びワードラインはそれぞれ上記上部及
び下部電流ラインに接続される請求項13に記載の記憶
装置。
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Cited By (1)
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KR20030027689A (ko) * | 2001-09-25 | 2003-04-07 | 휴렛-팩커드 컴퍼니(델라웨어주법인) | 자기 저항성 장치 판독 동작 수행 방법 |
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- 1995-04-13 KR KR1019950008668A patent/KR0166414B1/ko not_active IP Right Cessation
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EP0685849A2 (en) | 1995-12-06 |
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EP0685849B1 (en) | 2001-12-19 |
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