JPH07325585A - 車室内騒音低減装置 - Google Patents

車室内騒音低減装置

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JPH07325585A
JPH07325585A JP6117267A JP11726794A JPH07325585A JP H07325585 A JPH07325585 A JP H07325585A JP 6117267 A JP6117267 A JP 6117267A JP 11726794 A JP11726794 A JP 11726794A JP H07325585 A JPH07325585 A JP H07325585A
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signal
noise
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Manpei Tamamura
万平 玉村
Eiji Shibata
英司 柴田
Hiroshi Iitaka
宏 飯高
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 消音性能が劣化することなくランダム信号に
よる残響を抑えることのできる車室内騒音低減装置を提
供する。 【構成】 Ig パルスを成形・間引きしプライマリソー
スPs とし、このプライマリソースPs を適応フィルタ
3のフィルタ係数と畳み込み積和しスピーカ9から受聴
点での振動騒音に対する相殺音として出力する。騒音低
減状態をマイク10でエラー信号として検出しノイズ防
止回路5に入力する。そしてノイズ防止回路5で、前回
データと誤差信号との差が設定値以下のとき誤差信号を
出力する一方、差が設定値より大きいとき前回データ
と、誤差信号と、誤差信号と前回データの平均値とから
最も小さい信号をLMS演算回路6に出力する。LMS
演算回路6ではCMN0 回路4を介して入力されたプライ
マリソースPs とノイズ防止回路5からの出力から係数
修正量を求めフィルタ係数を更新する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの振動騒音を
主要因として発生する車室内の騒音を、相殺音と干渉さ
せて低減させる車室内騒音低減装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの振動騒音を主要因として発生
する車室内騒音に対し、この騒音と同一振幅で逆位相と
なる音(相殺音)を音源から発生させ、車室内騒音を低
減させる種々の技術が提案されている。
【0003】また、最近では、例えば特開平3−178
845号公報等に示されるように、LMS(Least M
ean Square )アルゴリズム(適応フィルタのフィルタ
係数を求める計算式を簡略化するため、フィルタの修正
式が再帰式であることを利用し、平均自乗誤差で近似し
て求める理論)、あるいは、このLMSアルゴリズムを
多チャンネルに拡大したMEFX−LMS(Multiple
Error Filtered X−LMS)アルゴリズムを利用し
た車室内騒音低減装置が提案され、一部実用化され始め
ている。このLMSアルゴリズムを利用した車室内騒音
低減装置では、エンジン振動を主要因として発生する車
室内騒音を消音する場合、エンジン振動と相関の高い信
号を騒音振動源信号(プライマリソース)として検出
し、このプライマリソースから適応フィルタによって騒
音に対する相殺音を合成してスピーカから発生する。そ
して、受聴点における騒音低減状態をエラー信号として
マイクにより検出し、このエラー信号と上記プライマリ
ソースとからLMSアルゴリズムにより適応フィルタの
フィルタ係数を更新して受聴点における騒音低減を最適
な値とするようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のLM
SアルゴリズムあるいはMEFX−LMSアルゴリズム
を利用した周期音を対象とする車室内騒音低減装置で
は、適応フィルタのフィルタ係数更新の適応速度を高め
ると一般に消音性能が向上するが、エンジン音等の消音
対象とする周期音以外のノイズ成分(ランダム信号;人
の話し声や音楽あるいは突発的な音等)に対しても適応
が行われるため、スピーカからこのノイズ成分に対する
周期的な相殺音が発せられ、残響となって感じられて乗
員に違和感を与えることがある。
【0005】また、適応速度を遅く設定すれば、上述の
ような残響を和らげることができるが、消音性能が劣化
してしまうといった問題がある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、例え、人の話し声や音楽あるいは突発的な音等のラ
ンダム信号が発生しても、このランダム信号による残響
を、消音性能が劣化することなく抑えることのできる車
室内騒音低減装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明による第一の車室内騒音低減装置は、エンジン振
動と相関の高い騒音振動源信号を適応フィルタによりキ
ャンセル信号として合成するキャンセル信号合成手段
と、上記キャンセル信号を騒音に対する相殺音として発
生する相殺音発生手段と、受聴点における騒音低減状態
を誤差信号として検出する誤差信号検出手段と、上記誤
差信号の少なくとも1周期以上を1データとして記憶す
るとともに、前回のデータと上記誤差信号との差を求
め、この差が予め設定しておいた値以下の場合、上記誤
差信号を出力する一方、上記前回のデータと上記誤差信
号との差が上記設定値より大きい場合、上記前回のデー
タと上記誤差信号とこの誤差信号を上記前回のデータに
基づき処理した信号とから最も絶対値の小さい信号を選
択して出力するノイズ防止手段と、上記騒音振動源信号
と上記ノイズ防止手段からの信号とに基づき上記適応フ
ィルタのフィルタ係数を更新するフィルタ係数更新手段
とを備えたものである。
【0008】また、上記目的を達成するため本発明によ
る第二の車室内騒音低減装置は、エンジン振動と相関の
高い騒音振動源信号を適応フィルタによりキャンセル信
号として合成するキャンセル信号合成手段と、上記キャ
ンセル信号を騒音に対する相殺音として発生する相殺音
発生手段と、受聴点における騒音低減状態を誤差信号と
して検出する誤差信号検出手段と、上記誤差信号の少な
くとも1周期以上を1データとして記憶するとともに、
前回のデータと上記誤差信号との差を求め、この差が予
め設定しておいた値より大きい場合、さらに、上記誤差
信号の上記設定値より大きくなる値の割合を求め、この
割合が予め設定した割合以上となる際に、上記前回のデ
ータと上記誤差信号との差が上記設定値より大きくなる
信号部分に対する上記適応フィルタのフィルタ係数の更
新速度を遅く設定するノイズ防止手段と、上記騒音振動
源信号と上記誤差信号とに基づき上記適応フィルタのフ
ィルタ係数を更新するフィルタ係数更新手段とを備えた
ものである。
【0009】さらに、上記目的を達成するため本発明に
よる第三の車室内騒音低減装置は、エンジン振動と相関
の高い騒音振動源信号を適応フィルタによりキャンセル
信号として合成するキャンセル信号合成手段と、上記キ
ャンセル信号を騒音に対する相殺音として発生する相殺
音発生手段と、受聴点における騒音低減状態を誤差信号
として検出する誤差信号検出手段と、上記誤差信号の少
なくとも1周期以上を1データとして記憶するととも
に、前回のデータと上記誤差信号との差の絶対値に、エ
ンジン1回転前における前回のデータとデータとの差の
絶対値を加算するエラー信号演算部並びに、該エラー信
号演算部からの出力値から基準値を減算することでステ
ップサイズをビットシフトして小さくするステップサイ
ズ設定部とを有するノイズ防止手段と、上記騒音振動源
信号と上記誤差信号とに基づき上記適応フィルタのフィ
ルタ係数を更新するフィルタ係数更新手段とを備えたも
のである。
【0010】
【作 用】上記第一の車室内騒音低減装置の構成におい
て、まず、エンジンの振動騒音を主要因として車室内に
騒音が発生すると、キャンセル信号合成手段で、エンジ
ン振動と相関の高い騒音振動源信号を適応フィルタによ
りキャンセル信号として合成し、相殺音発生手段から、
上記キャンセル信号を騒音に対する相殺音として発生す
る。次いで、誤差信号検出手段により、受聴点における
騒音低減状態を誤差信号として検出し、ノイズ防止手段
で、上記誤差信号の少なくとも1周期以上を1データと
して記憶するとともに、前回のデータと上記誤差信号と
の差を求め、この差が予め設定しておいた値以下の場
合、上記誤差信号を出力する一方、上記前回のデータと
上記誤差信号との差が上記設定値より大きい場合、上記
前回のデータと上記誤差信号とこの誤差信号を上記前回
のデータに基づき処理した信号とから最も絶対値の小さ
い信号を選択して出力する。そして、フィルタ係数更新
手段で、上記騒音振動源信号と上記ノイズ防止手段から
の信号とに基づき上記適応フィルタのフィルタ係数を更
新する。
【0011】また、上記第二の車室内騒音低減装置の構
成において、まず、エンジンの振動騒音を主要因として
車室内に騒音が発生すると、キャンセル信号合成手段
で、エンジン振動と相関の高い騒音振動源信号を適応フ
ィルタによりキャンセル信号として合成し、相殺音発生
手段から、上記キャンセル信号を騒音に対する相殺音と
して発生する。次いで、誤差信号検出手段により、受聴
点における騒音低減状態を誤差信号として検出し、ノイ
ズ防止手段で、上記誤差信号の少なくとも1周期以上を
1データとして記憶するとともに、前回のデータと上記
誤差信号との差を求め、この差が上記設定値より大きい
場合、さらに、上記誤差信号の上記設定値より大きくな
る値の割合を求め、この割合が予め設定した割合以上と
なる際に、上記前回のデータと上記誤差信号との差が上
記設定値より大きくなる信号部分に対する上記適応フィ
ルタのフィルタ係数の更新速度を遅く設定する。そし
て、フィルタ係数更新手段で、上記騒音振動源信号と上
記誤差信号とに基づき上記適応フィルタのフィルタ係数
を更新する。
【0012】さらに、上記第三の車室内騒音低減装置の
構成において、まず、エンジンの振動騒音を主要因とし
て車室内に騒音が発生すると、キャンセル信号合成手段
で、エンジン振動と相関の高い騒音振動源信号を適応フ
ィルタによりキャンセル信号として合成し、相殺音発生
手段から、上記キャンセル信号を騒音に対する相殺音と
して発生する。次いで、誤差信号検出手段により、受聴
点における騒音低減状態を誤差信号として検出し、ノイ
ズ防止手段で、上記誤差信号の少なくとも1周期以上を
1データとして記憶するとともに、前回のデータと上記
誤差信号との差の絶対値に、エンジン1回転前における
前回のデータとデータとの差の絶対値を加算し、この加
算値から基準値を減算することで、ステップサイズをビ
ットシフトして小さくする。そして、フィルタ係数更新
手段で、上記騒音振動源信号と上記誤差信号とに基づき
上記適応フィルタのフィルタ係数を更新する。
【0013】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1〜図3は本発明の第一実施例を示し、図1は
車室内騒音低減装置のシステム概略図、図2は入力信号
変換回路の説明図、図3はノイズ防止回路の説明図であ
る。
【0014】図1において、符号1は4サイクルエンジ
ンを示し、このエンジン1の図示しないイグニッション
コイルへのイグニッションパルス信号(Ig パルス信
号)は、入力信号変換回路2に対しても出力される。
【0015】この入力信号変換回路2は、図2に示すよ
うに、波形成形回路2aと間引回路2bとで構成されて
おり、この入力信号変換回路2に入力された上記Ig パ
ルス信号は、エンジン回転に同期してエンジン2回転で
1パルスで、エンジン回転の0.5×n(n:整数)次
成分の周波数からなる信号に成形・間引されて、騒音振
動源信号(プライマリソースPs )として、キャンセル
信号合成手段としての適応フィルタ3、スピーカ/マイ
ク間伝達特性補償回路(以下「CMN0 回路」と略称)4
およびノイズ防止手段としてのノイズ防止回路5に出力
される。
【0016】これは、4サイクルエンジン関連の振動騒
音は、エンジン1が2回転(720℃A)で吸入・圧縮
・爆発・排気の4行程を完了するために、エンジン2回
転を1周期とする振動騒音となっており、周波数領域で
はエンジン回転の0.5次成分を基本波とし、その高次
成分が主体となったスペクトルとなっている(0.5×
n(n:整数)次成分により構成されている)ためであ
る。従って、Ig パルス信号を前述のように成形・加工
することにより、消音したい振動騒音と極めて相関の高
いプライマリソースPs を得ることができる。
【0017】また、上記適応フィルタ3は、フィルタ係
数更新手段としてのLMS演算回路6により更新可能な
フィルタ係数W(n) を有するFIR(Finite Impulse
Response )フィルタであり、所定のタップ数(例え
ば、512タップ)に形成されている。この適応フィル
タ3に入力された上記プライマリソースPs は、上記フ
ィルタ係数W(n) と畳み込み積和され、キャンセル信号
として、D/A変換器7に出力され、図示しないフィル
タ回路およびアンプ回路(AMP回路)8を介して、相
殺音発生手段としてのスピーカ9から相殺音を発生する
ようになっている。
【0018】上記スピーカ9は、例えば、図示しない車
内のフロントドア等に配設されており、車内の受聴点
(例えば、運転席の乗員の耳位置に近接する位置)に
は、誤差信号検出手段としてのマイク10が設けられて
いる。
【0019】上記マイク10にて検出された騒音低減状
態を示す誤差信号(相殺音とエンジン関連の振動騒音と
の干渉の結果を示す信号;エラー信号)は、アンプ回路
(AMP回路)11、フィルタ回路(図示せず)および
A/D変換器12を介して上記ノイズ防止回路5に入力
されるようになっている。
【0020】このノイズ防止回路5は、図3に示すよう
に、トリガ信号生成部5aと、エラー信号記憶部5b
と、エラー信号比較・判定部5cと、エラー信号設定部
5dとから主に構成されている。
【0021】すなわち、上記トリガ信号生成部5aに
は、前記プライマリソースPs が入力され、このプライ
マリソースPs のパルスを、上記エラー信号記憶部5b
と上記エラー信号比較・判定部5cで行う信号処理のト
リガパルスとして生成する回路部となっている。
【0022】また、上記エラー信号記憶部5bは、RA
M回路で、上記マイク10から入力されたエラー信号e
(i)nを、1周期分にわたって(1周期分を1データとし
て)記憶する回路部に形成されている。尚、このエラー
信号記憶部5bでのサンプリング周波数は、できるだけ
高い周波数(例えば、3kHz )で行うことが望ましい
が、消音システムの消音性能が確保できればメモリ量を
節約するため、例えば、1kHz 等でのサンプリング(数
サンプルおきのサンプリング)としても良い。また、単
に数サンプルおきのサンプリングとするのではなく、数
サンプルの平均値からなるデータとしても良い。また、
本実施例では、エラー信号e(i)nを1周期にわたって記
憶するようにしたが、1周期以上の値を1データとして
記憶するようにしても良い。
【0023】さらに、上記エラー信号比較・判定部5c
は、上記エラー信号記憶部5bに記憶されている前回の
エラー信号(前回のデータ)e(i)n-1と上記マイク10
から入力されたエラー信号(今回のデータ)e(i)nとの
差(|e(i)n-1−e(i)n|)を求め、予め実験等により
求め設定しておいた値αと比較する回路部となってい
る。
【0024】また、上記エラー信号設定部5dは、上記
エラー信号比較・判定部5cでの比較結果に基づき、|
e(i)n-1−e(i)n|≦αの場合は、上記マイク10から
入力されたエラー信号e(i)nには周期音以外のノイズ成
分(ランダム信号;人の話し声や音楽あるいは突発的な
音等)が含まれないと判断して上記LMS演算回路6に
出力する回路部である。また、|e(i)n-1−e(i)n|>
αの場合は、上記前回のエラー信号e(i)n-1、あるい
は、上記マイク10から入力されたエラー信号e(i)nの
どちらかにノイズ成分が含まれると判断して、上記e
(i)n-1と上記e(i)nの他に、上記e(i)n-1と上記e(i)n
の平均値((e(i)n-1+e(i)n)/2)を求め、これら
3つの信号(e(i)n-1,e(i)n,(e(i)n-1+e(i)n)
/2)の中からエラー量(振幅の絶対値)の最も小さい
信号を選択して上記LMS演算回路6に出力する回路部
となっている。尚、この選択は、上記e(i)n-1と、上記
e(i)nと、このe(i)nを上記e(i)n-1に基づき処理した
他の信号(例えば、指数平均値;前回の指数平均値をP
xn-1,今回の指数平均値をPxnとすると、Pxn=((N
−1)Pxn-1+e(i)n)/N;Nは1以上の定数)の中
から選択するようにしても良い。
【0025】一方、前記CMN0 回路4には、予めスピー
カ/マイク間伝達特性CMNが有限のインパルスレスポン
スで近似して(補償係数CMN0 として)設定されてお
り、入力されたプライマリソースPs に、上記補償係数
CMN0 を乗じる(畳み込み積和する)ことにより補償し
て、上記LMS演算回路6に信号を出力する回路となっ
ている。
【0026】また、上記LMS演算回路6では、上記ノ
イズ防止回路5からの信号と、上記CMN0 回路4で補償
された(畳み込み積和された)プライマリソースPs と
から、周知のLMSアルゴリズムにより前記適応フィル
タ3のフィルタ係数W(n) の修正量を求め、フィルタ係
数W(n) を更新する。ここで、更新後のi番目のフィル
タ係数をWi(n+1),更新するi番目のフィルタ係数をW
i(n),ステップサイズをμ,上記LMS演算回路6に入
力される上記ノイズ防止回路5からの信号をE(n) ,上
記補償係数CMN0 (Jタップ)のj番目の係数をCMjN
0,プライマリソースPs の値をx(n) とすると、 となる。
【0027】尚、図1中、符号Cはエンジン1の振動騒
音に対する車体伝達特性を示す。
【0028】次に、上記構成による実施例の作用につい
て説明する。まず、エンジンの振動騒音は、エンジン1
から図示しないマウント等を伝達して車内音となり、ま
た、吸気や排気の音等も車室内に伝播する。これらのエ
ンジン関連振動騒音は、周波数領域では、いずれも0.
5×n(n:整数)次成分の周波数スペクトルにより主
に構成されており、各々の振動源に対する車体伝達特性
Cが乗ぜられて受聴点(例えばドライバーの耳に近接す
る位置)に達する。
【0029】一方、エンジン1のイグニッションコイル
(図示せず)へのイグニッションパルス信号(Ig パル
ス信号)は、入力信号変換回路2に入力され、波形成形
回路2aと間引回路2bにより、エンジン回転に同期し
てエンジン2回転で1パルスで、エンジン回転の0.5
×n(n:整数)次成分の周波数からなる信号に成形・
間引されて、騒音振動源信号(プライマリソースPs )
として、適応フィルタ3、スピーカ/マイク間伝達特性
補償回路(以下「CMN0 回路」と略称)4およびノイズ
防止回路5に出力される。
【0030】上記適応フィルタ3に入力されたプライマ
リソースPs は、この適応フィルタ3のフィルタ係数W
(n) との畳み込み積和により、振動騒音を相殺するキャ
ンセル信号として、D/A変換器7に出力され、図示し
ないフィルタ回路およびアンプ回路(AMP回路)8を
介して、スピーカ9に出力され、このスピーカ9から上
記受聴点における振動騒音に対する相殺音として出力さ
れる。このとき、上記相殺音は、スピーカ/マイク間伝
達特性CMNを受けて上記受聴点に達する。
【0031】このため、上記受聴点では、上記エンジン
関連の振動騒音と上記相殺音とが干渉して振動騒音が低
減させられると同時に、上記受聴点の近傍に配設されて
いるマイク10により、振動騒音と相殺音との干渉の結
果が検出され、エラー信号e(i)nとして、アンプ回路
(AMP回路)11、フィルタ回路(図示せず)および
A/D変換器12を介して上記ノイズ防止回路5に入力
される。
【0032】上記ノイズ防止回路5では、上記プライマ
リソースPs がトリガ信号生成部5aに入力され、この
プライマリソースPs のパルスをトリガパルスとして生
成して、エラー信号記憶部5bとエラー信号比較・判定
部5cとに出力する。
【0033】そして、上記エラー信号e(i)nがエラー信
号記憶部5bに1周期分にわたって記憶されるととも
に、エラー信号比較・判定部5cに入力されて、上記エ
ラー信号記憶部5bに記憶されている前回のエラー信号
e(i)n-1と上記マイク10から入力されたエラー信号e
(i)nとの差(|e(i)n-1−e(i)n|)が求められ、予め
実験等により求め設定しておいた値αと比較される。
【0034】次いで、エラー信号設定部5dで、上記エ
ラー信号比較・判定部5cでの比較結果に基づき、|e
(i)n-1−e(i)n|≦αの場合は、上記マイク10から入
力されたエラー信号e(i)nには周期音以外のノイズ成分
(ランダム信号;人の話し声や音楽あるいは突発的な音
等)が含まれないと判断して上記LMS演算回路6に出
力し、また、|e(i)n-1−e(i)n|>αの場合は、上記
前回のエラー信号e(i)n-1、あるいは、上記マイク10
から入力されたエラー信号e(i)nのどちらかにノイズ成
分が含まれると判断して、上記e(i)n-1と上記e(i)nの
他に、上記e(i)n-1と上記e(i)nの平均値((e(i)n-1
+e(i)n)/2)を求め、これら3つの信号(e(i)n-
1,e(i)n,(e(i)n-1+e(i)n)/2)の中からエラ
ー量(振幅の絶対値)の最も小さい信号を選択して上記
LMS演算回路6に出力する。
【0035】そして、上記LMS演算回路6で、上記ノ
イズ防止回路5からの信号と、上記CMN0 回路4で補償
されたプライマリソースPs とから、周知のLMSアル
ゴリズムにより前記適応フィルタ3のフィルタ係数W
(n) の修正量を求め、フィルタ係数W(n) を更新する。
【0036】このため、本第一実施例によれば、例え
ば、前回のエラー信号が略ゼロで突発入力があった場
合、いかなる突発入力も完全に阻止することができる。
同様に、突発入力が前回のエラー信号に比較して充分大
きい場合にも完全に阻止することができる。
【0037】また、周期毎に交番する大きな入力があっ
ても、前回のエラー信号と今回のエラー信号との平均値
が適応されるようになるため、大きな入力が入ることは
ない。
【0038】さらに、いかに大きなエラー信号であって
も、2周期以上(2データ以上)連続して同様な信号と
なった場合には、LMS演算回路に入力されることにな
り、追従性の劣化を最小限に抑えることができる。
【0039】また、適応の遅い成分が充分消音された
(適応された)のち、騒音が急に除去された場合に残る
相殺音の減衰に対しては、騒音除去直後のエラー信号は
阻止されてしまうが、その次のデータからは前回のデー
タとほぼ同様のエラー信号(或いは、より小さいエラー
信号)として検出されるので、今回のエラー信号がその
ままエラー信号として用いられることになり、減衰速度
の劣化は最小限に抑えることができる。
【0040】尚、本第一実施例では、プライマリソース
Ps としてIg パルスを用いるように構成しているが、
他のエンジン関連の振動騒音と相関の高い信号(例え
ば、燃料噴射パルスTi 等)をプライマリソースPs と
しても良い。
【0041】また、本第一実施例では、1チャンネル
(マイク1個、スピーカ1個)のLMSアルゴリズムを
利用した騒音低減装置の例について説明したが、LMS
アルゴリズムを多チャンネルに拡大したMEFX−LM
S(Multiple Error Filtered X−LMS)アルゴ
リズムを利用した車室内騒音低減装置(例えば、マイク
4個、スピーカ4個等の装置)についても適用可能であ
る。
【0042】次いで、図4および図5は本発明の第二実
施例を示し、図4は車室内騒音低減装置のシステム概略
図、図5はノイズ防止回路の説明図である。尚、この第
二実施例は、ノイズ防止回路のエラー信号比較・判定部
での比較結果に基づき、適応フィルタのフィルタ係数更
新式のステップサイズを可変させるようにしたものであ
り、前記第一実施例と同じ部分には同一符号を記しその
説明は省略する。
【0043】図4において、符号21は車室内騒音低減
装置を示し、マイク10にて検出された騒音低減状態を
示す誤差信号(エラー信号)は、アンプ回路(AMP回
路)11、フィルタ回路(図示せず)およびA/D変換
器12を介して、LMS演算回路6とノイズ防止回路2
5とに入力されるようになっている。
【0044】また、入力信号変換回路2からのプライマ
リソースPs も、上記ノイズ防止回路25に入力され
る。
【0045】上記ノイズ防止回路25は、トリガ信号生
成部5aと、エラー信号記憶部5bと、エラー信号比較
・判定部5cと、ステップサイズ設定部25dとから主
に構成されている。
【0046】上記トリガ信号生成部5a,エラー信号記
憶部5b,エラー信号比較・判定部5cは、前記第一実
施例と同様に、上記トリガ信号生成部5aには、上記プ
ライマリソースPs が入力され、このプライマリソース
Ps のパルスを、上記エラー信号記憶部5bと上記エラ
ー信号比較・判定部5cで行う信号処理のトリガパルス
として生成する回路部で、上記エラー信号記憶部5b
は、RAM回路で、上記マイク10から入力されたエラ
ー信号e(i)nを、1周期分にわたって(1周期分を1デ
ータとして)記憶する回路部に形成されている。また、
上記エラー信号比較・判定部5cは、上記エラー信号記
憶部5bに記憶されている前回のエラー信号(前回のデ
ータ)e(i)n-1と上記マイク10から入力されたエラー
信号(今回のデータ)e(i)nとの差(|e(i)n-1−e
(i)n|)を求め、予め実験等により求め設定しておいた
値αと比較する回路部である。
【0047】さらに、上記ステップサイズ設定部25d
は、上記エラー信号比較・判定部5cでの比較結果に基
づき、|e(i)n-1−e(i)n|≦αの場合は、上記マイク
10から入力されたエラー信号e(i)nには周期音以外の
ノイズ成分(ランダム信号;人の話し声や音楽あるいは
突発的な音等)が含まれないと判断して上記LMS演算
回路6に対してステップサイズμの変更は行わず、ま
た、|e(i)n-1−e(i)n|>αの場合は、上記今回のデ
ータe(i)nの中の|e(i)n-1−e(i)n|>αとなるサン
プル数をカウントして、この割合Sp を求め、この割合
が予め実験等で設定しておいた割合β以上の際に、上記
LMS演算回路6に対して適応フィルタ3のフィルタ係
数W(n) の更新式中のステップサイズμを小さく設定す
る回路部となっている。ここで、Sp ≧βの際は、上記
割合をSp ,小さく設定したステップサイズをμ' とす
ると、 Sp =|e(i)n-1−e(i)n|>αのサンプル数/e(i)nの全サンプル数…(2) また、ステップサイズをμ' は、1より大きい値γを用
いて、 μ' =μ×(1/γ) …(3) で与えるものとし、(但し、|e(i)n-1−e(i)n|>α
のサンプルにのみ適用)|e(i)n-1−e(i)n|>αのサ
ンプルでの上記適応フィルタ3のフィルタ係数W(n) 更
新は、前記(1)式から、 の更新式で行われる。
【0048】一方、上記ステップサイズ設定部25d
で、上記エラー信号比較・判定部5cでの比較結果が、
|e(i)n-1−e(i)n|>αの場合で、Sp <βの場合
は、ステップサイズμの変更は行わない。
【0049】尚、ステップサイズμ' は、他の式によっ
て求めても良く、例えば、定数K,μ0 を用いて、 μ' =K(1−Sp )+μ0 或いは、コンピュータ処理を考慮して、 μ' =μ/(2)(Sp /β) …(3)' のように、Sp により連続的に与えられるようにしても
良い。
【0050】また、Sp は実施例では(2)式のように
|e(i)n-1−e(i)n|>αのサンプル数の比率とした
が、|e(i)n-1−e(i)n|の値をe(i)nの全サンプル分
足し合わせた値、即ち、Sp =Σ|e(i)n-1−e(i)n|
としても良いし、Sp =Σ(e(i)n-1−e(i)n)2 とし
ても良い。
【0051】すなわち、本第二実施例では、エラー信号
へのノイズ成分の混入を、このノイズ成分混入の割合で
判定し、ノイズ成分混入の割合が大きいと判定しても、
適応速度は全データに対して遅くするのではなく、ノイ
ズ成分混入のサンプルに対してのみ遅くするようしてい
る。このため、ノイズ成分のない消音対象とする周期的
な成分に対する適応は劣化することがなく、消音性能を
高く保ちながら、ノイズ成分の除去が行えるのである。
【0052】また、エラー信号へのノイズ成分の混入
を、ノイズ成分混入の割合で判定するようにしているた
め、ノイズ成分の混入量に応じた適応速度のコントロー
ルが行われるので長い時間連続したノイズ成分に対して
も、確実に入力を阻止することが可能である。
【0053】次いで、図6および図7は本発明の第三実
施例を示し、図6は車室内騒音低減装置のシステム概略
図、図7はノイズ防止回路の説明図である。尚、この第
三実施例は、第二実施例と同様にノイズ防止回路のエラ
ー信号演算部での比較結果に基づき、適応フィルタのフ
ィルタ係数更新式のステップサイズを可変させるように
したものであるが、誤差信号検出手段であるマイクによ
り、受聴点における騒音低減状態を誤差信号として検出
し、ノイズ防止手段で、上記誤差信号の少なくとも1周
期以上を1データとして記憶するとともに、前回のデー
タと上記誤差信号との差の絶対値に、エンジン1回転前
における前回のデータとデータとの差の絶対値を加算
し、この加算値から基準値を減算することで、ステップ
サイズをビットシフトして小さくする点で異なる。
【0054】図6において、符号21は車室内騒音低減
装置を示し、マイク10にて検出された騒音低減状態を
示す誤差信号(エラー信号)は、アンプ回路(AMP回
路)11、フィルタ回路(図示せず)およびA/D変換
器12を介して、LMS演算回路6とノイズ防止回路3
5とに入力されるようになっている。
【0055】また、入力信号変換回路2からのプライマ
リソースPs も、上記ノイズ防止回路35に入力され
る。
【0056】上記ノイズ防止回路35は、トリガ信号生
成部5aと、エラー信号記憶部35bと、エラー信号演
算部35cと、ステップサイズ設定部35dとから主に
構成されている。
【0057】上記トリガ信号生成部5aは、前記第一実
施例と同様に、上記プライマリソースPs が入力され、
このプライマリソースPs のパルスを、エラー信号記憶
部35bとエラー信号演算部35cで行う信号処理のト
リガパルスとして生成する回路部である。
【0058】上記エラー信号記憶部35bは、RAM回
路で、上記マイク10から入力されたエラー信号e(i)n
を、1周期分にわたって(1周期分を1データとして)
記憶する回路部に形成されている。また、上記エラー信
号演算部35cは、上記エラー信号記憶部35bに記憶
されている前回のエラー信号(前回のデータ)e(i)n-1
と上記エラー信号e(i)nとの差の絶対値(|e(i)n-1−
e(i)n|)に、エンジン1回転前における前回のデータ
e(i)n-3とデータe(i)n-2との差の絶対値(|e(i)n-3
−e(i)n-2|)を加算し、この加算値から基準値を減算
することで、ステップサイズをビットシフトして小さく
する回路部である。
【0059】さらに、上記ステップサイズ設定部35d
は、上記エラー信号演算部35cの演算結果を受けて上
記LMS演算回路6に対してステップサイズμの変更を
行う回路部である。
【0060】このように第三実施例では、まず、エンジ
ンの振動騒音を主要因として車室内に騒音が発生する
と、適応フィルタ3で、エンジン振動と相関の高い騒音
振動源信号をキャンセル信号として合成し、スピーカ9
から、上記キャンセル信号を騒音に対する相殺音として
発生する。
【0061】次いで、マイク10により、受聴点におけ
る騒音低減状態をエラー信号として検出し、ノイズ防止
手段35で、上記エラー信号の少なくとも1周期以上を
1データとして記憶するとともに、前回のデータと上記
エラー信号との差の絶対値に、エンジン1回転前におけ
る前回のデータとデータとの差の絶対値を加算し、この
加算値から基準値を減算することで、ステップサイズを
ビットシフトして小さくするようにしてノイズ成分を除
去するようにした。
【0062】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
例え、人の話し声や音楽あるいは突発的な音等のランダ
ム信号が発生しても、このランダム信号による残響を、
消音性能が劣化することなく抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例による車室内騒音低減装置
のシステム概略図
【図2】本発明の第一実施例による入力信号変換回路の
説明図
【図3】本発明の第一実施例によるノイズ防止回路の説
明図
【図4】本発明の第二実施例による車室内騒音低減装置
のシステム概略図
【図5】本発明の第二実施例によるノイズ防止回路の説
明図
【図6】本発明の第三実施例による車室内騒音低減装置
のシステム概略図
【図7】本発明の第三実施例によるノイズ防止回路の説
明図
【符号の説明】
1 エンジン 3 適応フィルタ(キャンセル信号合成手段) 5 ノイズ防止回路(ノイズ防止手段) 6 LMS演算回路(フィルタ係数更新手段) 9 スピーカ(相殺音発生手段) 10 マイク(誤差信号検出手段) 25 ノイズ防止回路(ノイズ防止手段) 35 ノイズ防止回路(ノイズ防止手段) e(i)n エラー信号(誤差信号) e(i)n-1 前回のデータ α 設定値 β 設定割合 Ps プライマリソース(騒音振動源信号) Sp |e(i)n-1−e(i)n|>αとなるサンプル数
の割合 W(n) フィルタ係数

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン振動と相関の高い騒音振動源信
    号(Ps )を適応フィルタによりキャンセル信号として
    合成するキャンセル信号合成手段(3)と、 上記キャンセル信号を騒音に対する相殺音として発生す
    る相殺音発生手段(9)と、 受聴点における騒音低減状態を誤差信号(e(i)n)とし
    て検出する誤差信号検出手段(10)と、 上記誤差信号(e(i)n)の少なくとも1周期以上を1デ
    ータとして記憶するとともに、前回のデータ(e(i)n-
    1)と上記誤差信号(e(i)n)との差を求め、この差が
    予め設定しておいた値(α)以下の場合、上記誤差信号
    (e(i)n)を出力する一方、上記前回のデータ(e(i)n
    -1)と上記誤差信号(e(i)n)との差が上記設定値
    (α)より大きい場合、上記前回のデータ(e(i)n-1)
    と上記誤差信号(e(i)n)とこの誤差信号(e(i)n)を
    上記前回のデータ(e(i)n-1)に基づき処理した信号と
    から最も絶対値の小さい信号を選択して出力するノイズ
    防止手段(5)と、 上記騒音振動源信号(Ps )と上記ノイズ防止手段
    (5)からの信号とに基づき上記適応フィルタ(3)の
    フィルタ係数(W(n) )を更新するフィルタ係数更新手
    段(6)とを備えたことを特徴とする車室内騒音低減装
    置。
  2. 【請求項2】 エンジン振動と相関の高い騒音振動源信
    号(Ps )を適応フィルタによりキャンセル信号として
    合成するキャンセル信号合成手段(3)と、 上記キャンセル信号を騒音に対する相殺音として発生す
    る相殺音発生手段(9)と、 受聴点における騒音低減状態を誤差信号(e(i)n)とし
    て検出する誤差信号検出手段(10)と、 上記誤差信号(e(i)n)の少なくとも1周期以上を1デ
    ータとして記憶するとともに、前回のデータ(e(i)n-
    1)と上記誤差信号(e(i)n)との差を求め、この差が
    予め設定しておいた値(α)より大きい場合、さらに、
    上記誤差信号(e(i)n)の上記設定値(α)より大きく
    なる値の割合(Sp )を求め、この割合(Sp )が予め
    設定した割合(β)以上となる際に、上記前回のデータ
    (e(i)n-1)と上記誤差信号(e(i)n)との差が上記設
    定値(α)より大きくなる信号部分に対する上記適応フ
    ィルタ(3)のフィルタ係数(W(n) )の更新速度を遅
    く設定するノイズ防止手段(25)と、 上記騒音振動源信号(Ps )と上記誤差信号(e(i)n)
    とに基づき上記適応フィルタ(3)のフィルタ係数(W
    (n) )を更新するフィルタ係数更新手段(6)とを備え
    たことを特徴とする車室内騒音低減装置。
  3. 【請求項3】 エンジン振動と相関の高い騒音振動源信
    号(Ps )を適応フィルタによりキャンセル信号として
    合成するキャンセル信号合成手段(3)と、 上記キャンセル信号を騒音に対する相殺音として発生す
    る相殺音発生手段(9)と、 受聴点における騒音低減状態を誤差信号(e(i)n)とし
    て検出する誤差信号検出手段(10)と、 上記誤差信号(e(i)n)の少なくとも1周期以上を1デ
    ータとして記憶するとともに、前回のデータ(e(i)n-
    1)と上記誤差信号(e(i)n)との差の絶対値に、エン
    ジン1回転前における前回のデータ(e(i)n-3)とデー
    タ(e(i)n-2)との差の絶対値を加算するエラー信号演
    算部(35c)並びに、該エラー信号演算部(35c)
    からの出力値から基準値を減算することでステップサイ
    ズをビットシフトして小さくするステップサイズ設定部
    (35d)とを有するノイズ防止手段(35)と、 上記騒音振動源信号(Ps )と上記誤差信号(e(i)n)
    とに基づき上記適応フィルタ(3)のフィルタ係数(W
    (n) )を更新するフィルタ係数更新手段(6)とを備え
    たことを特徴とする車室内騒音低減装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1011075A (ja) * 1996-06-19 1998-01-16 Toa Corp 能動消音装置
CN102097094A (zh) * 2009-12-14 2011-06-15 本田技研工业株式会社 有源降噪装置

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JPH1011075A (ja) * 1996-06-19 1998-01-16 Toa Corp 能動消音装置
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