JPH07325399A - 感光乳剤 - Google Patents

感光乳剤

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JPH07325399A
JPH07325399A JP13936794A JP13936794A JPH07325399A JP H07325399 A JPH07325399 A JP H07325399A JP 13936794 A JP13936794 A JP 13936794A JP 13936794 A JP13936794 A JP 13936794A JP H07325399 A JPH07325399 A JP H07325399A
Authority
JP
Japan
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emulsion
vinyl acetate
dissolved
ester copolymer
printing
Prior art date
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Pending
Application number
JP13936794A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Ito
政嘉 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinsei KK
Shinsei Co Ltd
Original Assignee
Shinsei KK
Shinsei Co Ltd
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Publication date
Application filed by Shinsei KK, Shinsei Co Ltd filed Critical Shinsei KK
Priority to JP13936794A priority Critical patent/JPH07325399A/ja
Publication of JPH07325399A publication Critical patent/JPH07325399A/ja
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本願発明は、スクリーン印刷版製造用の感光
乳剤に関するもので、その目的とするところは酢酸ビニ
ールを使用しないで酢酸ビニールが抱えていた製版白化
の防止、溶剤白化の防止、耐溶剤性・耐刷性の向上、解
像度の向上、作業効率の向上を計り、皮膚刺激性を低下
せんとするにある。 【構成】 部分ケン化ポリビニールアルコール水溶液2
0〜45%にアクリル酸エステル共重合エマルジョン2
0〜45%と、アクリロイル基を有する反応性モノマー
5〜20%と、メタクリロイル基を有する反応性オリゴ
マー5〜20%と光重合開始剤及び光架橋剤を混合した
ことを特徴とする感光乳剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクリーン印刷版製造
用の感光乳剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スクリーン印刷版製造用の感光乳
剤として、酢酸ビニール重合体の水溶液に光活性なエチ
レン性不飽和基を有する化合物と水性エマルジョンに光
重合開始剤および光架橋剤を混合したものが知られてい
る(特開昭59−107343号公報、特開昭60−1
0245号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、乳剤
成分中に酢酸ビニールを使用しているので、低温期(冬
期)に白化現象を発生する。酢酸ビニールは光架橋剤や
重合開始剤とは架橋や重合反応しない。酢酸ビニールの
硬化のメカニズムは水の蒸発により分散している酢酸ビ
ニールの粒子が互いに融着し、透明な皮膜を形成するの
である。しかしながら、低温(およそ12℃以下)にな
ると酢酸ビニール粒子が融着せず巣が発生する。それが
白く見える。これが製版白化現象である。場合によって
は、スクリーンと乳剤の接着不良となる。巣の部分から
溶剤が浸透しやすくなる。最悪の場合、印刷中に膜剥れ
が発生する。この現象を防止するために一般的にエステ
ル系可塑剤が添加されるが、耐溶剤性が低下する欠点が
発生する。酢酸ビニールを使用した乳剤は、季節の温度
変化による一定の版膜特性を維持する事が難しい乳剤で
あるという問題点があった。
【0004】又、酢酸ビニールを用いた乳剤は溶剤やア
ルカリ洗浄剤による版洗浄により白化現象が発生する場
合がある。酢酸ビニールは酸やアルカリに容易にケン化
される特性を持っている。酢酸ビニールは酸やアルカリ
に接触すると、水溶性ポリビニールアルコールに変質し
それが白く見える。これが溶剤白化現象である。印刷中
にインキに含まれる溶剤の種類によってはこの現象が発
生し、版膜にベタツキが発生し、膜減り現象が起こる。
場合によっては膜剥れ現象が発生する。又、版洗浄時に
発生する可能性がある。酢酸ビニールを使用した乳剤は
印刷中や版洗浄後に版膜特性が変化する可能性があり、
一定の印刷特性を維持する事が難しい乳剤であるという
問題点があった。
【0005】又、酢酸ビニールを使用した乳剤は耐溶剤
性に問題がある。酢酸ビニールは石油系溶剤に溶解しず
らいが、次のものには容易に溶解する特性を持ってい
る。 ケトン類;メチルエチルケトン アルコール類;メタノール 塩素系炭化水素類;n−ブチルクロライド カルボキシル類;酢酸 エステル類;酢酸エチル など 従って、インキに含まれる溶剤の種類や版洗浄溶剤の種
類によっては、乳剤膜が溶解したり、膜減り現象が発生
したり、場合によっては膜剥れ現象が発生する。酢酸ビ
ニールを使用した乳剤は耐刷性が劣り、一定の版膜特性
を維持する事が難しい乳剤であるといえる。従って、使
用範囲がかなり限定されるという問題点があった。本発
明は上記問題点を解決することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決することを目的とし、部分ケン化ポリビニールアルコ
ール水溶液20〜45%にアクリル酸エステル共重合エ
マルジョン20〜45%と、アクリロイル基を有する反
応性モノマー5〜20%と、メタクリロイル基を有する
反応性オリゴマー5〜20%と光重合開始剤及び光架橋
剤を混合したことを特徴とする。
【0007】
【実施例1】重合度300〜3500、ケン化度70〜
95モル%の部分ケン化ポリビニールアルコール50g
を水300gに溶解し、これにアクリル酸エステル共重
合エマルジョン350gと、アクリロイル基を有する反
応性モノマー98gに重合開始剤2gを溶解させたもの
と、メタクリロイル基を有する反応性オリゴマー98g
に重合開始剤2gを溶解させたものを撹拌しながら混合
する。乳剤使用時に架橋剤であるジアゾ6〜10gを水
で溶解したものを添加し撹拌してから使用する。
【0008】
【実施例2】重合度300〜3500、ケン化度70〜
95モル%の部分ケン化ポリビニールアルコール60g
を水290gに溶解し、これにアクリル酸エステル共重
合エマルジョン300gと、アクリロイル基を有する反
応性モノマー127gに重合開始剤3gを溶解させたも
のと、メタクリロイル基を有する反応性オリゴマー11
8gに重合開始剤2gを溶解させたものを撹拌しながら
混合する。乳剤使用時に架橋剤であるジアゾ6〜10g
を水で溶解したものを添加し撹拌してから使用する。
【0009】
【乳剤特性の調整】これ迄に述べてきた乳剤特性を更に
微細に調整したい場合には、次のものの添加が可能であ
る。従って、あらゆる特性を有した乳剤を創り出す事が
可能である。 (1) 重合促進剤 (2) 架橋促進剤(増感剤)または、アスコルビン酸 (3) 自己架橋型アクリル酸エステル共重合エマルジョン (4) 酢酸ビニールエマルジョン (5) エチレン酢酸ビニールエマルジョン (6) アクリルエマルジョン (7) ユリア樹脂 (8) マンニトール (9) プルラン (10) サイクロデキストリン (11) DMF (12) デキストリン (13) 可塑剤 (14) シラン化合物 (15) 染料 上記の添加物によって得られる乳剤特性は (1)′ 露光時間の短縮 (2)′ 耐溶剤性の向上 (3)′ 印刷時のインキ吐出性の抑制 (4)′ 耐水性の向上 (5)′ 吸湿性の抑制 (6)′ 揆水揆油性の向上 (7)′ 色調
【0010】
【発明の効果】
1) 酢酸ビニールを使用していない 本乳剤は、酢酸ビニールを使用せず、その代替えとして
アクリル酸エステル共重合エマルジョンを使用してい
る。この事により、酢酸ビニールの抱えていた次の問題
を解決することが出来た。 製版白化の防止 酢酸ビニールを使用していないために、低温期(約12
℃以下)に酢酸ビニールの粒子が融着しなくなり版膜が
白色化したり、スクリーンと乳剤の接着性が低下した
り、版膜内に巣が発生したり、膜剥れが発生する事が無
い。フタル酸系可塑剤の添加も必要ない。季節の温度変
化にも、常に一定の版膜特性が得られる事になる。従っ
て、一定の印刷特性を維持出来る。 溶剤白化の防止 酢酸ビニールを使用していないために、印刷時のインキ
に含まれる溶剤や版洗浄時に酸やアルカリによってケン
化が起こらず、酢酸ビニールが水溶性ポリビニールアル
コールに変質し白色化する事が無い。版膜がベタツイた
り、版膜が減少したり、膜剥れが発生する事が無い。一
定の版膜特性を維持することが出来、印刷特性が変化す
る事が無い。 耐溶剤性、耐刷性の向上 酢酸ビニールは、ケトン類、アルコール類、塩素系炭化
水素類、カルボキシル類、エステル類に対し高い溶解性
を持っている。従って、酢酸ビニールを使用した乳剤
は、インキに含まれる溶剤の種類や、版洗浄時の溶剤の
種類によっては、酢酸ビニールが溶解し、版膜が減少し
たり、膜剥れが発生する。印刷中に溶解した酢酸ビニー
ルによって、版膜にベタツキが発生し、印刷物との版離
れが低下したり、版膜画像のエッジが欠落し印刷解像性
が低下し、一定の印刷画像を得られない欠点を持ってい
る。本発明は酢酸ビニールを使用していないために、こ
のような現象が発生せず一定の版膜特性を維持する事が
可能で、一定の印刷特性を維持し、耐刷性も向上する。
【0011】2) 版膜柔軟性の向上 アクリロイル基を有する反応性モノマーの硬化特性は、
一般的に機械的強度が大きく、伸びが小さく、非常に硬
い硬化膜が得られる。従って、アクリロイル基を有する
反応性モノマーを使用した乳剤の版膜は、硬く脆い傾向
がある。スキージー圧力によって版膜にクラックが発生
する事もある。版膜に柔軟性が無いために、印刷物との
密着性が悪く、版膜と印刷物の間に隙間が生じ、インキ
のニジミやカスレが発生する。従って、解像度の高い印
刷が出来ないという欠点がある。メタクリロイル基を有
する反応性オリゴマーの硬化特性は、種類により非常に
幅広く、機械的強度の大きいもの小さいもの、伸びの大
きいもの、小さいもの、硬化膜の柔軟なものから、高硬
度なものまで存在する。アクリロイル基モノマーとメタ
クリロイル基オリゴマーとを併用する事で、機械的強度
が大きく、ある程度の伸びが得られ、柔軟な硬化膜が得
られる。版膜柔軟性により、印刷物との密着性が向上
し、版膜と印刷物はほぼ完全に密着するためインキのニ
ジミやカスレが防止出来る。従って、解像度の高い印刷
が可能になる。
【0012】3) 低皮膚刺激性 ジアゾーラジカルタイプの感光乳剤は、一般的に皮膚刺
激性(PII)が高く、作業者がカブレたり、湿疹がで
きたりする事が多々ある。皮膚刺激性は、アクリロイル
基モノマーやメタクリロイル基オリゴマーの持っている
固有のものであるから、それらの皮膚刺激性が高けれ
ば、乳剤の皮膚刺激性も高くなる。本発明は、それらの
皮膚刺激性の低いものを使用しているために、作業者の
カブレや湿疹の心配が低減されている。
【0013】4) 解像性 日本特殊織物(株)製スクリーンメッシュSX310S
Y、線径30μを使用し、乳剤厚15μで、30μのラ
インアンドスペースを解像する。スクリーンメッシュの
線径が細ければ更に細い解像が可能である。一般的に、
ジアゾーラジカルタイプの乳剤は架橋速度が遅く、重合
速度が早い傾向にあり、それぞれの反応速度が合致して
いない為に、カブリ現象が発生し、高解像が得られない
という欠点があった。本発明乳剤は、重合速度を遅くし
ている為に、カブリ現象が発生しずらい特性を持ってい
る。従って、高解像が得られ、細線印刷に適した乳剤で
ある。
【0014】5) 作業性 乳剤コーティング時の発泡性が少なく、スクリーンへの
気泡の巻込みが少なく、塗布性も良い。乾燥性も非常に
優れている為に、作業効率の向上が計れる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部分ケン化ポリビニールアルコール水溶
    液20〜45%にアクリル酸エステル共重合エマルジョ
    ン20〜45%と、アクリロイル基を有する反応性モノ
    マー5〜20%と、メタクリロイル基を有する反応性オ
    リゴマー5〜20%と光重合開始剤及び光架橋剤を混合
    したことを特徴とする感光乳剤。
JP13936794A 1994-05-30 1994-05-30 感光乳剤 Pending JPH07325399A (ja)

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JP13936794A JPH07325399A (ja) 1994-05-30 1994-05-30 感光乳剤

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Cited By (1)

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KR100947372B1 (ko) * 2009-06-16 2010-03-15 주식회사 태영테크폴 스크린 제판용 고성능 일액형 감광유제 및 이를 이용한 평판 스크린 제조방법

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