JPH07325044A - プリント基板のパターン検査装置 - Google Patents
プリント基板のパターン検査装置Info
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- JPH07325044A JPH07325044A JP7143317A JP14331795A JPH07325044A JP H07325044 A JPH07325044 A JP H07325044A JP 7143317 A JP7143317 A JP 7143317A JP 14331795 A JP14331795 A JP 14331795A JP H07325044 A JPH07325044 A JP H07325044A
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Abstract
せること。 【構成】 プロセッサ420、430は、導電性パター
ンが形成されたプリント基板のパターン検査を、ランド
切れやピンホール欠陥など2種類の検査項目に関して行
うことができる。エッジ抽出回路及びエッジ拡大回路6
00は、プリント基板のイメージまたはそれと実質的に
等価なイメージから導電性パターンのエッジを抽出して
エッジイメージを生成するとともに、エッジイメージの
各部分の幅を拡大して拡大エッジイメージを生成する。
切換手段420、430、450は、プリント基板のイ
メージのうち拡大エッジイメージで規定される領域とそ
れ以外の領域とにおいて、プロセッサ420、430に
おける検査項目を相互に切換える。これにより、欠陥の
発生部位を考慮した的確なパターン検査が可能となる。
Description
ーン検査装置に関する。
は、その片面または両面に配線等のための導電性パター
ンが形成されるとともに、多くのスルーホールが基板を
貫く方向に形成されている。そして、これらの導電性パ
ターンやスルーホールが許容誤差以内の正確さで形成さ
れているか否かを検査するために、種々のタイプの光学
的外観検査装置(パターン検査装置)が利用されてい
る。
の例を示す部分平面図であり、導電性パターンは配線パ
ターン901やランド902、それに実装される電子部
品の静電シールドを行うためのシールド部903などを
含んでいる。また、図示していないが、各ランド902
にはスルーホールが形成されている。そして、光学的パ
ターン検査装置ではこのような導電性パターンやスルー
ホールのイメージを光学的に読取り、そのイメージに基
づいてプリント基板のパターン検査を行う。被検査対象
となる導電性パターンとしては、図24に例示したSM
T(Surface Mount Technology)リード端子パターンのほ
か、多層プリント基板において電源用(または接地用)
導電パターンと信号配線パターンとが混在したミックス
パターンなどもある。
は、検査対象となる基板表面全体について単一の基準で
検査を行うように構成されている。したがって、たとえ
ば所定サイズ以上のピンホールは基板表面上のいずれの
位置に存在していても「欠陥」として判定する。
類の欠陥であってもそれが存在する位置によって品質管
理上の重要度は異なっている。たとえば図24の配線エ
リア910では微小な欠陥でもこのプリント基板にとっ
ては致命的な欠陥となる可能性が高いが、シールド部9
03の中央エリア911では微小な欠陥がプリント基板
の品質に大きな影響を与えることはない。このため、従
来のパターン検査装置によって不良品であると判定され
たプリント基板の中には、上記中央エリア911のみに
微小欠陥が存在するものなどのように、本来は良品とし
て利用できるものが混在している。したがって、不良品
と判定されたプリント基板が本来の不良品であるか否か
の煩雑な確認作業が必要となっており、検査処理全体と
してのスループットが低いという問題がある。
の克服を意図しており、品質管理上の重要度が高いエリ
アとそれ以外のエリアとを区別しつつパターン欠陥を検
出可能であり、後工程における確認作業を省略または簡
略化させることによって検査処理全体としてのスループ
ットを向上させることができるプリント基板のパターン
検査装置を提供することを目的とする。
の表面上に導電性パターンが形成されたプリント基板の
イメージを読取り、当該イメージに基づいて前記プリン
ト基板のパターン検査を行う装置を対象としており、こ
の装置に、(a) 前記プリント基板のパターン検査を2種
類の検査項目に関して行う処理手段と、(b) 前記プリン
ト基板のイメージまたはそれと実質的に等価なイメージ
から前記導電性パターンのエッジを抽出してエッジイメ
ージを生成するエッジ抽出手段と、(c) 前記エッジイメ
ージの各部分の幅を拡大して拡大エッジイメージを生成
するエッジ拡大手段と、(d) 前記プリント基板のイメー
ジのうち前記拡大エッジイメージで規定される領域とそ
れ以外の領域とにおいて、前記処理手段における検査項
目を相互に切換える切換手段とを設けている。
え」とは、上記2種類の検査項目を上記2つの領域で切
換えることを意味する。たとえば拡大エッジ領域ではラ
ンド切れ検査を行い、非エッジ領域ではそのかわりにピ
ンホールの検査を行うというような切換えがこれに相当
する。
周辺のエリアに発生する欠陥が品質管理上において重要
であることに着目する。配線パターンにおいてはもちろ
んであるが、シールド部などにおいてもそのエッジ周辺
の欠陥は、基板製造の後工程で別の欠陥に関連しやす
く、信頼性の低下を伴うこともある。この発明では、エ
ッジ抽出手段とエッジ拡大手段との組合わせによってそ
のようなエリアを「拡大エッジイメージ」として把握す
る。そして、プリント基板のイメージのうち、この拡大
エッジイメージで規定される拡大エッジ領域とその他の
非エッジ領域とで検査項目を切換えることにより、欠陥
の発生部位を考慮した的確なパターン検査が可能とな
る。
リント基板検査装置10の切欠き平面図であり、図2は
その側面図である。この装置10は下部ハウジング11
と上部ハウジング12とを備えており、下部ハウジング
11の上面開口付近には、水平方向に移動テーブル13
が設けられている。移動テーブル13は矩形フレーム1
4の中にガラス板15を取付けた構造となっており、こ
のガラス板15の下面15aはスリ面となっている。そ
して、ガラス板15の上面15b上にプリント基板20
が載置されて、このガラス板15によって支持される。
ラスエポキシによって形成された絶縁ベース板21とそ
の両面にスクリーン印刷法あるいはフォトエッチング法
によって形成された銅製のプリントパターン(導電性パ
ターン)22とを有している。プリントパターン22は
配線パターン部分23とランド24とのほか、シールド
部27を有しており、ランド24中にはこのプリント基
板20を貫通するスルーホール25が形成されている。
スルーホール25は、通常スルーホール25tとミニバ
イアホール25mとの2つの種類のホールに分類され
る。通常スルーホール25tは電子部品の実装に用いら
れる比較的大径のホールであり、ミニバイアホール25
mは絶縁ベース板21の表面と裏面との電気的接続を行
うための小径のホールである。これらのスルーホール2
5t,25mのいずれもその内壁面に導電性金属のメッ
キが施されている。
一対のガイドレール16上をスライド可能であり、この
ガイドレール16に平行な方向にボールネジ17が伸び
ている。フレーム14に固定されたナット19がこのボ
ールネジ17に螺合しており、モータ18によってボー
ルネジ17を回転させると移動テーブル13は水平(±
Y)方向に移動する。
ージ読取りシステム50が設けられている。イメージ読
取りシステム50の中央上部には、水平(±X)方向に
伸びた光学ヘッドアレイ100が配置されている。この
光学ヘッドアレイ100は8個の光学ヘッドH0〜H7
を備えており、これらの光学ヘッドH0〜H7は支持材
101によって等間隔に支持されている。この支持材1
01はガイド材102上を(±X)方向にスライド可能
であり、ガイド材102は一対の側部フレーム材51
a,51bに固定されている。また、支持材101は、
ナット(図示せず)とボールネジ104とを介してモー
タ103に結合されている。したがってモータ103を
回転させると、光学ヘッドH0〜H7は支持材101と
ともに(±X)方向に移動可能である。
用光源120が配置されている。この光源120は、多
数の赤外線LEDを(±X)方向に配列したものであっ
て、実質的に線状光源として機能する。この光源120
は支持杆121,122によって側部フレーム51から
支持されている。また、光学ヘッドH0〜H7のそれぞ
れの下部には落射照明用光源110が取付けられてい
る。この光源110は(±X)方向に伸びた赤色LED
の1次元配列を3組備えている。
ーラ機構200A,200Bが設けられている。これら
のローラ機構200A,200Bは、プリント基板20
がその下方に送られてきたときに、基板20を押えてそ
の位置ずれとたわみとを防止するために設けられてい
る。
データ処理や動作制御を行うためのデータ処理装置30
0が配置されている。
構成を説明する前に、この装置10の概略動作について
述べておく。まず、図1および図2の状態でプリント基
板20がガラス板15の上に載置される。そして所定の
スイッチがマニュアル操作されるとモータ18が正回転
し、移動テーブル13とともにプリント基板20が(+
Y)方向へ移動する。また、光源110,120が点灯
する。
20がイメージ読取りシステム50の位置へ至ると、光
源110からの落射照明によってプリントパターン22
(図3)のイメージが線順次に光学ヘッドH0〜H7で
読取られるとともに光源120からの透過照明によって
スルーホール25のイメージが線順次に光学ヘッドH0
〜H7で読取られる。
に配列されているが、それぞれの視野の間にはギャップ
があるため、プリント基板20を(+Y)方向に移動さ
せても、その表面の画像全体を読取ることはできない。
そこで、プリント基板20を(+Y)方向に移動させ終
った後にモータ103を駆動し、それによって光学ヘッ
ドH0〜H7の全体を(+X)方向へと移動させる。そ
の移動量は光学ヘッドH0〜H7の相互配列ピッチの半
分とされる。そして、この移動の後にモータ18を逆回
転させてプリント基板20を(−Y)方向に移動させつ
つ、光学ヘッドH0〜H7による配線パターン22とス
ルーホール25とのイメージの読取りを行う。
キャンと破線矢印A2で示すスキャンとが実行されるこ
とになり、プリント基板20の表面全域にわたるイメー
ジの読取りが実現される。読取られたイメージはデータ
処理装置300に与えられ、所定の基準に従ってプリン
トパターン22とスルーホール25との良否が判定され
る。
ドH0の内部構成を示す模式的側面図である。この図4
はひとつの光学ヘッドH0についてのものであるが、他
の光学ヘッドH1〜H7もこれと同一の構造を有してい
る。
1と乱反射用光源112,113との組合せからなり、
各光源111,112,113のそれぞれは、波長λ1
(=600〜700nm)の赤色光を発生する赤色LEDの一次
元配列からなる実質的な線状光源である。
の光は、プリント基板20の上面のうち、その時点で光
学ヘッドH0の直下に存在する被検査エリアARに向け
て照射される。
00〜1000nm)の赤外光を発生する赤外LEDの1次元配
列からなっている。そして、この光源120は、プリン
ト基板20の裏面のうち、被検査エリアARの裏側に相
当するエリアに向けて(+Z)方向に赤外光を照射す
る。
ら被検査エリアARに向けて照射された赤色光はこの被
検査エリアARで反射される。また、透過照明用光源1
20から照射された赤外光のうちスルーホール25に向
かう部分はスルーホール25を透過する。そして、これ
らの反射光と透過光とは、空間的に重なり合った複合光
として光学ヘッドH0へと向かう。
系140を通ってコールドミラー150へと入射する。
コールドミラー150は赤外線のみを透過するミラーで
ある。したがって、上記複合光に含まれる光のうち赤色
光(すなわち、プリント基板20の表面からの反射光L
R)はこのミラー150で反射されて(+Y)方向に進
み、第1のCCDリニアイメージセンサ161の受光面
上で結像する。また、複合光に含まれる赤外光(スルー
ホール25の透過光LT)はミラー150を透過して第
2のCCDリニアイメージセンサ162の受光面上で結
像する。
1,162は(±X)方向に1次元配列したCCD受光
セルを有している。このため、第1のリニアイメージセ
ンサ161では落射照明によるプリント基板20の表面
の1次元イメージが検出され、第2のリニアイメージセ
ンサ162では透過照明によるスルーホール25の1次
元イメージが検出される。そして、図1および図2に示
した移動機構によってプリント基板20と光学ヘッドア
レイ100とを相対的に移動させることにより、プリン
ト基板20の各エリアがスキャンされ、各エリアについ
ての配線パターン22とスルーホール25との2次元イ
メージが把握される。
構成を示すブロック図である。各光学ヘッドH0〜H7
から得られる配線パターンイメージ信号PS0〜PS7と
スルーホールイメージ信号HS0〜HS7とは、A/Dコ
ンバータ301によってデジタル信号に変換された後、
2値化回路302,303の組合せからなる回路304
へ与えられる。
の閾値TH1,TH2とデジタル化された後のイメージ
信号PS0,HS0を比較し(図6参照)、閾値TH1,
TH2よりも信号PS0,HS0のレベルが高いときに
“H”となり、低いときに“L”となる2値化信号をそ
れぞれ出力する。他の光学ヘッドH1〜H7に対応する
2値化回路302,303も同様の構成となっている。
ジ信号はパターン検査システム400に与えられる。パ
ターン検査システム400は各光学ヘッドH0〜H7に
対応して8個の検査回路ユニット400a〜400hを
有している。これらのユニット400a〜400hは各
光学ヘッドH0〜H7からのイメージ信号に基づいてプ
リントパターン22やスルーホール25の2次元イメー
ジを構築し、所定の基準に従ってその良否を判定する。
310が設けられている。制御回路310は点灯回路3
11,312を介して光源110,120に点灯/消灯
指令を与えるほか、モータ18,103に駆動制御信号
を出力する。また、モータ18にはロータリーエンコー
ダ18Eが設けてあり、それによって検出されたモータ
回転角信号が制御回路310に取込まれる。この回転角
信号は、データ処理タイミングを規定する。
センサ161,162の読出しタイミングや各モータ1
8,103の同期制御のための同期制御回路314を有
している。
ト400aの内部構成を示すブロック図であり、他の検
査回路ユニット400b〜400hもこれと同様の構成
を有している。
メージ信号PS,HSはプリントパターン22とスルー
ホール25とのそれぞれの2次元イメージを表現するパ
ターン信号PSおよびホール信号HSとして前処理回路
500に与えられる。前処理回路500では、パターン
信号PSとホール信号HSとに基づいて種々の信号を生
成する。その主なものは次の通りである(図8参照)。
ルーホール25の径を若干拡大したものに相当する信号
である。スルーホール25の内壁にはメッキ層が形成さ
れているが、この内壁部分はパターン信号PSとホール
信号HSとのいずれにおいても検出されない場合がある
(特公昭61−25194号公報の第7図参照)。この
ため、ホール信号HSを拡大補正し、そのような非検出
部分に起因する信号PS,HS間のギャップを埋める。
この補正済ホール信号CHSは、通常スルーホール25
tに対応する信号CHStと、ミニバイアホール25m
に対応する信号CHSmとを含んでいる。
Sは、補正済ホール信号CHSで表現されているホール
の径をさらに拡大して得られる信号であり、拡大通常ス
ルーホール信号SHStと拡大ミニバイアホール信号S
HSmとを含んでいる。
は、スルーホール25に対応してパターン信号PSに含
まれているヌケ部分(図6(a)の中央部分)を論理レ
ベル“H”で埋めた信号である。この信号CPSは、補
正済ホール信号CHSとパターン信号PSとの論理和を
とることによって得ることができる(図9参照)。以
下、この信号CPSを「補正済パターン信号」とも呼
ぶ。
れるが、図7では、以下の説明に必要な信号のみが前処
理回路500から出力されるように描かれている。
路ユニット400aはパターン検査のために次のような
2種類の検査回路を備えている。
路420。この回路420は、プリント基板20上のパ
ターンの特徴、たとえば線幅やパターン角度、それに連
続性などを抽出し、それらが設計上の値から逸脱してい
るかどうかを判定することによって、プリント基板20
の良否検査を行う回路である。このDRC法(特徴抽出
法)については、たとえば特開昭57−149905号
公報に開示されている。
は、あらかじめ準備された基準プリント基板について得
られたイメージ信号と、検査対象となるプリント基板2
0から得られたイメージ信号とを比較照合し、それらが
相互に異なる部分を欠陥として特定する回路である。基
準プリント基板としては、検査対象となるプリント基板
20と同一種類で、かつあらかじめ良品であると判定さ
れたプリント基板が用いられる。この方法(比較法)
は、たとえば特開昭60−263807号公報に開示さ
れている。
ト基板についての情報を必要とするため、検査対象とな
るプリント基板20についてイメージ読取りを行う前に
基準プリント基板をテーブル13上に載置してそのイメ
ージ読取りを行う。そして、この基準プリント基板の読
取りの際に前処理回路500で生成された信号CPSが
画像メモリ410に与えられて記憶される。なお、この
画像メモリ410や後述する領域メモリ630(図1
0)のアドレス発生タイミング制御は、図5の同期制御
回路314によって行われる。
(図7)で生成された信号のうち補正済パターン信号C
PSは拡大エッジイメージ生成回路600にも与えられ
る。図10に示すようにこの回路600はエッジ抽出回
路610,エッジ拡大回路620および領域メモリ63
0を備えている。
基準プリント基板上のプリントパターンの一例が部分平
面図として図11に示されている。このプリントパター
ン550は、シールド部(いわゆる銅ベタ部)551の
ほか、比較的細幅の配線パターン552,553を有し
ている。また、ランド554内にはスルーホール555
が形成されている。このようなパターンを読取ることに
よって得られた補正済パターン信号CPSは、エッジ抽
出回路610内のフリップフロップ回路611(図1
6)に与えられ、この回路611によって1画素分遅延
されて信号CPSaとなる。そして、信号CPS,CP
Saが排他的論理和(Ex.OR)ゲート612に与え
られる。図11の一部分560を拡大した図14(a)
において、同一時点でEx.ORゲート612に与えら
れている信号CPS,CPSaによって表現される範囲
がそれぞれ実線と破線とで示されている。ただし、「主
走査」および「副走査」とは、それぞれ図1の(±X)
方向および(±Y)方向に沿った画像走査を指してお
り、これらの方向の中の「+」であるか「−」であるか
は、CCDリニアイメージセンサ161,162の画素
読出し方向やテーブル13の移動方向に依存する。そし
て、図14(a)において信号CPSとCPSaとの相
互ずれエリア(斜線部)が、Ex.ORゲート612の
出力信号ESaによって表現される。
の1走査ライン遅延回路613にも与えられ、この回路
613によって1走査ライン分だけ遅延されて信号CP
Sbとなる。そして、信号CPS,CPSbはEx.OR
ゲート614に与えられる。図14(b)に示すよう
に、このEx.ORゲート614の出力信号ESbは、
その時点でEx.ORゲート614に入力されている信
号CPS,CPSbの相互ずれエリアを表現している。
それぞれの出力信号ESa,ESbはORゲート615に
与えられ、それらの論理和を示す信号ESがこのORゲ
ート615から出力される。この信号ESは、図14
(c)および図12に示すように、プリントパターン5
50の各エッジ(輪郭線)を表現するエッジ信号となっ
ている。このエッジ信号ESで表現されるエッジイメー
ジEIは有限の幅を持っている。図14(a)〜図14
(c)中に示すように各走査方向に対して斜め方向に伸
びるエッジについては信号ESa,ESbが組合わされる
ことによってエッジイメージEIの幅は2画素分または
それ以上になる場合があるが、それ以外のエッジにおい
てはエッジイメージEIの幅は1画素分である。
は、エッジ拡大回路620(図17)内に設けた1ライ
ン遅延回路621の多段接続に与えられる。nを所定の
正の整数としたとき、1ライン遅延回路621は(2n
−1)個設けられている。これらの1ライン遅延回路6
21のそれぞれの遅延出力とエッジ信号ESとはORゲ
ート622へ与えられ、それらの論理和信号ESLが得
られる。図15(a)に示すように、この論理和信号E
SLは、エッジイメージEIを副走査方向に2n画素分
だけ拡大したイメージを表現している。
23の多段接続に与えられる。フリップフロップ回路6
23もまた(2n−1)個設けられており、それぞれが
一画素分の遅延作用を持っている。また、これらのフリ
ップフロップ回路623のそれぞれの出力と信号ESL
とはORゲート624に与えられる。図15(b)に示
すように、ORゲート624の出力信号SESは、エッ
ジイメージEIを主走査方向および副走査方向の双方に
おいてそれぞれ2n画素分だけ拡大したイメージSEI
を表現している。この拡大エッジ信号SESは領域メモ
リ630(図10)に与えられ、この信号SESが表現
する拡大エッジイメージSEIがこの領域メモリ630
にストアされる。拡大エッジイメージSEIの線幅の中
心は、主走査方向および副走査方向のいずれにおいても
エッジイメージEIの線幅の中心からn画素分だけずれ
ている。しかしながら、画像メモリ630からの拡大エ
ッジイメージSEIの読出し時にn画素分だけ読出しタ
イミングをずらせることにより、このずれは補償可能で
ある。図11のプリントパターン550についての拡大
エッジイメージSESの全体が図13に示されている。
ての以上の処理が完了した後、テーブル13上の基準プ
リント基板が検査対象のプリント基板20に取換えら
れ、この基板20についてのイメージ読取りが開始され
る。このときに図7の前処理回路500から出力された
信号CPSがDRC検査回路420と比較検査回路43
0とに与えられる。また、画像メモリ410にストアさ
れていた基準プリント基板についての補正済パターン信
号CPSがこれと同期して読出され、比較検査回路43
0に与えられる。
430ではこれらの入力信号に基づいてそれぞれの検査
処理を実行し、検査結果信号INSa,INSbを出力す
る。
イアホール信号SHSmは論理合成回路450に与えら
れる。また、これと同期して領域メモリ630(図1
0)からは拡大エッジ信号SESが走査線順次に読出さ
れてこの論理合成回路450に与えられる。論理合成回
路450は、拡大ミニバイアホール信号SHSmと拡大
エッジ信号SESとの論理積を求めることにより、拡大
エッジイメージSEI内で、かつミニバイアホール25
mが存在しないエリア(以下、「重要検査エリア」と呼
ぶ)で“H”となり、それ以外では“L”となる検査制
御信号CONTを発生する。そしてこの検査制御信号C
ONTを検査回路420,430に与えることにより、
重要検査エリアとそれ以外のエリアとの間で検査モード
を切換える。ミニバイアホール25mを拡大エッジイメ
ージから除外するのは、ミニバイアホール25mには電
子部品を実装しないことと関係している。すなわち、ミ
ニバイアホール25mはその内壁部に形成したメッキ層
によって基板20の上面側と下面側との電気的接続を図
るために設けられており、その接続が維持される限り、
ある程度のランド切れがあってもよい。このため、ミニ
バイアホール25mについては重要検査エリアから除去
しておいてもよいのである。
図18および図19に示されている。ただし、図18
(a)、図18(b)、図19(a)および図19
(b)に示す構成は2種類の検査回路420,430を
総括的に表現しており、「プロセッサ」や「入力イメー
ジ信号」の内容は検査回路420と430とでは異なっ
たものとなっている。また、理解を容易にする目的で図
18および図19ではハードウエア的な「プロセッサ」
が示されているが、これらと実質的に同等な機能をソフ
ト的に実現することも可能である。まず、図18(a)
の例では制御信号CONTをプロセッサ421のイネー
ブル信号として用いており、重要検査エリアのみでプロ
セッサ421が能動化する。したがって、重要検査エリ
ア以外では検査禁止モードとなる。その結果、重要検査
エリア以外では常に「欠陥なし」を指示する信号レベル
が検査結果信号INSa(INSb)として出力される。
て上記と同様の検査実行モードと検査禁止モードとの切
換えを行なう例を示している。ただし、検査結果信号I
NSa(INSb)が“H”レベルのとき「欠陥なし」を
指示する場合を考えている。重要検査エリアでは制御信
号CONTが“H”、エリア外では“L”である。
23内に互いに異なる複数の検査条件データがあらかじ
め登録されている。そして重要検査エリア内では制御信
号CONTに応答して比較的厳しい検査条件(欠陥判定
条件)がレジスタ423から読出されてプロセッサ42
1に与えられる。また、重要検査エリア以外では比較的
緩やかな検査条件がレジスタ423から読出されてプロ
セッサ421に与えられる。プロセッサ421では、こ
のようにして与えられた検査条件に従って検査モードを
切換える。
検査項目に対応する複数のプロセッサ421a,421
bが設けられており、検査信号CONTのレベルに依存
してそれらの一方が選択的に能動化する。したがって実
質的に検査項目の切換えが行われる。例えば、重要検査
エリアではランド切れ検査を行い、非重要検査エリアで
はそのかわりにピンホールの検査を行う。
要検査エリアと他のエリアとで検査モードが切換えられ
るため、品質管理上において重要なパターンエッジ周辺
領域を重点的に検査できる。このため、プリントパター
ンのシールド部の中心領域内のピンホールのように重要
度が低い欠陥についてはそれが自動的に無視される。し
たがって、後工程における欠陥の確認作業を省略または
簡略化することが可能となり、検査処理全体としてのス
ループットが向上する。
ント基板20のパターンイメージから得ることもでき
る。プリント基板20上のプリントパターン22は欠陥
を持っている場合があるが、エッジ拡大幅2nを比較的
大きくとっておけば、詳細な検査を必要とする領域が拡
大エッジイメージからはずれてしまうことはない。エッ
ジ拡大幅2nは、たとえばプリント基板20上の実寸で
約1〜2mmに設定することが好ましい。
る装置では、プリント基板20を作成する際に使用した
マスクフィルム上のパターンを読取り、そのパターンイ
メージに基づいて拡大エッジイメージSEIを得ること
も可能である。
ADを用いて設計されるため、このCADデータを用い
て拡大エッジイメージSEIを得ることもできる。この
ときには、図20に示すように入力装置671を用いて
CADデータを入力する。セレクタ672は入力装置6
71と前処理回路500とのそれぞれの出力信号CPS
0,CPSを切換えて画像メモリ410や拡大エッジイ
メージ生成回路600に出力するようになっている。検
査対象となるプリント基板20の読取りを行う前に、C
ADデータから生成された穴埋め済のパターンイメージ
信号CPS0を画像メモリ410と拡大エッジイメージ
生成回路600に与える。拡大エッジイメージ生成回路
600ではこの信号CPS0に基づいて拡大エッジ信号
SEIを生成し、それによって重要検査エリアを規定す
る。
タを用いても構成できる。たとえば図21に示した3×
3空間オペレータOPの中心OP22を各画素の中心に順
次にマッチングさせつつ、この3×3オペレータOPを
各画素に作用させる。そして、その中心オペレータOP
22で抽出される画素の論理レベルと異なる論理レベルが
他のオペレータOP11〜OP21,OP23〜OP33のうち
少なくともひとつにおいて得られたときには、その中心
オペレータOP22の画素をエッジ画素のひとつとして認
識する。
遅延回路166とフリップフロップ回路167との組合
せによって信号S11〜S33を生成する。そして、図23
に示すようなEx.ORゲート168とORゲート16
9との組合せ回路に信号S11〜S33を入力させ、ORゲ
ート169の出力信号ESをエッジ信号として得る。
前のパターンイメージ信号PSに基づいて生成してもよ
い。また、検査対象となるプリント基板20と基準プリ
ント基板とのそれぞれのイメージを同時に読取ることが
できるように2系統のイメージ読取りシステムを設けて
もよい。
きるなどの利点があり、比較検査回路430は任意のパ
ターンを有するプリント基板を検査できるという利点が
ある。このため、上記実施例のようにこれらを併用する
ことが好ましいが、この発明は、使用される検査回路の
種類に依存せずに適用可能である。
ば、拡大エッジ領域と非エッジ領域とで検査項目を切換
えるため、品質管理上の観点から需要度が高いエリアで
の欠陥と他の欠陥とを区別しつつパターン欠陥を検出可
能である。このため、後工程における確認作業を省略ま
たは簡略化させることができることになり、検査処理全
体としてのスループットを向上させることができる。
検査装置の部分切欠平面図である。
である。
る。
説明図である。
る。
る。
すブロック図である。
である。
である。
である。
る部分拡大図である。
る部分拡大図である。
構成例を示す図である。
構成例を示す図である。
する回路部分を示す図である。
する回路部分を示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 絶縁性基板の表面上に導電性パターンが
形成されたプリント基板のイメージを読取り、当該イメ
ージに基づいて前記プリント基板のパターン検査を行う
装置であって、 前記プリント基板のパターン検査を2種類の検査項目に
関して行う処理手段と、 前記プリント基板のイメージまたはそれと実質的に等価
なイメージから前記導電性パターンのエッジを抽出して
エッジイメージを生成するエッジ抽出手段と、 前記エッジイメージの各部分の幅を拡大して拡大エッジ
イメージを生成するエッジ拡大手段と、 前記プリント基板のイメージのうち前記拡大エッジイメ
ージで規定される領域とそれ以外の領域とにおいて、前
記処理手段における検査項目を相互に切換える切換手段
と、 を備えることを特徴とするプリント基板のパターン検査
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7143317A JP2942171B2 (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | プリント基板のパターン検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP7143317A JP2942171B2 (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | プリント基板のパターン検査装置 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2183257A Division JPH0469777A (ja) | 1990-07-10 | 1990-07-10 | プリント基板のパターン検査装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH07325044A true JPH07325044A (ja) | 1995-12-12 |
JP2942171B2 JP2942171B2 (ja) | 1999-08-30 |
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ID=15335974
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- 1995-06-09 JP JP7143317A patent/JP2942171B2/ja not_active Expired - Fee Related
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